JPH10193772A - コピー剥離転写印刷法及びその印刷物 - Google Patents
コピー剥離転写印刷法及びその印刷物Info
- Publication number
- JPH10193772A JPH10193772A JP8358316A JP35831696A JPH10193772A JP H10193772 A JPH10193772 A JP H10193772A JP 8358316 A JP8358316 A JP 8358316A JP 35831696 A JP35831696 A JP 35831696A JP H10193772 A JPH10193772 A JP H10193772A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 一般に普及しているコピー機(複写機)など
でコピーした図柄、写真等を、そのまま印刷媒体として
利用し、少量でも、簡単で安価に布等の被転写素材に印
刷でき、かつ素材の風合も損なわず実用にも耐え得る印
刷物(布、皮、合成皮革等)を作成する方法を提供す
る。 【解決手段】 プラスチゾルタイプ樹脂インキ1を予め
スクリーン印刷した転写紙7に、図柄・写真等をコピー
しトナー2を載せ、次いでその転写紙7にウレタン及び
又はアクリルの合成樹脂3を有機溶剤で希釈してスプレ
ー塗布して、コピー済転写紙7を作成する。その転写紙
7を用いて、布等の被転写素材6へ熱圧着することによ
りコピーのトナー2により着色された部分だけを前記素
材6に剥離転写するコピー剥離転写印刷法とその印刷
物。
でコピーした図柄、写真等を、そのまま印刷媒体として
利用し、少量でも、簡単で安価に布等の被転写素材に印
刷でき、かつ素材の風合も損なわず実用にも耐え得る印
刷物(布、皮、合成皮革等)を作成する方法を提供す
る。 【解決手段】 プラスチゾルタイプ樹脂インキ1を予め
スクリーン印刷した転写紙7に、図柄・写真等をコピー
しトナー2を載せ、次いでその転写紙7にウレタン及び
又はアクリルの合成樹脂3を有機溶剤で希釈してスプレ
ー塗布して、コピー済転写紙7を作成する。その転写紙
7を用いて、布等の被転写素材6へ熱圧着することによ
りコピーのトナー2により着色された部分だけを前記素
材6に剥離転写するコピー剥離転写印刷法とその印刷
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー剥離転写印
刷法及びその印刷物に関する。
刷法及びその印刷物に関する。
【0002】特に本発明は、予めプラスチゾルタイプ樹
脂を印刷した転写紙を用い、コピー後にアクリル及ウレ
タン希釈溶剤スプレーを用いて行なう転写で、コピー剥
離転写印刷法及びその印刷物に関する。
脂を印刷した転写紙を用い、コピー後にアクリル及ウレ
タン希釈溶剤スプレーを用いて行なう転写で、コピー剥
離転写印刷法及びその印刷物に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、転写紙に塗布された樹脂が熱圧着
されて、熱圧着された面全体が布等の素材に転写される
ものは、例えば、Tシャツのプリント柄などで、数多く
散見できる。
されて、熱圧着された面全体が布等の素材に転写される
ものは、例えば、Tシャツのプリント柄などで、数多く
散見できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般に普及
しているコピー機(複写機)などでコピーした図柄、写
真等を、そのまま印刷媒体として利用するもので、少量
でも、簡単で早く安価に印刷でき、かつ素材の風合も損
なわず実用にも耐え得る印刷物(布、皮、合成皮革等)
を作成することを目的として開発されたものである。本
発明は、布等の被転写素材の風合を損ねないように、図
柄等の印刷層をきわめて薄く形成することを課題とし、
かつ印刷原稿の作成を一般に普及しているコピー機で作
成でき、コピー機のトナーをそのまま印刷層として転写
印刷することを課題とするものである。
しているコピー機(複写機)などでコピーした図柄、写
真等を、そのまま印刷媒体として利用するもので、少量
でも、簡単で早く安価に印刷でき、かつ素材の風合も損
なわず実用にも耐え得る印刷物(布、皮、合成皮革等)
を作成することを目的として開発されたものである。本
発明は、布等の被転写素材の風合を損ねないように、図
柄等の印刷層をきわめて薄く形成することを課題とし、
かつ印刷原稿の作成を一般に普及しているコピー機で作
成でき、コピー機のトナーをそのまま印刷層として転写
印刷することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ここに本発明は、プラス
チゾルタイプ樹脂のインキ(1)を予めスクリーン印刷
した転写紙(7)を用意し、これにコピー機で図柄・写
真等が表わされた任意の原稿をコピーしてトナー(2)
を載せ、次いで前記のようにコピーされた転写紙(7)
にウレタン及び又はアクリルの合成樹脂(3)を有機溶
剤で希釈してスプレー塗布したのち、布等の被転写素材
(6)へコピー面を合わせて載せて、裏側から熱圧着す
ることによりコピーのトナー(2)により着色された部
分だけを前記素材(6)に剥離転写して印刷することを
特徴とするコピー剥離転写印刷法及びその印刷物であ
る。
チゾルタイプ樹脂のインキ(1)を予めスクリーン印刷
した転写紙(7)を用意し、これにコピー機で図柄・写
真等が表わされた任意の原稿をコピーしてトナー(2)
を載せ、次いで前記のようにコピーされた転写紙(7)
にウレタン及び又はアクリルの合成樹脂(3)を有機溶
剤で希釈してスプレー塗布したのち、布等の被転写素材
(6)へコピー面を合わせて載せて、裏側から熱圧着す
ることによりコピーのトナー(2)により着色された部
分だけを前記素材(6)に剥離転写して印刷することを
特徴とするコピー剥離転写印刷法及びその印刷物であ
る。
【0006】転写紙(7)は、一般にコピー紙となって
いる普通紙でよく、予めプラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)を、平滑にスクリーン印刷したものとしている。
予め転写紙(7)に、プラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)を印刷しているので、これに原稿をコピーすると
プラスチゾルタイプ樹脂インキ(7)の面にトナー
(2)(原稿に相応する図柄や写真を表わすモノクロ或
はカラーの形状と模様)が乗り、一体的になる。因に、
プラスチゾルタイプ樹脂とは、プラスチゾル樹脂及びそ
れと均等のものを含む意味である。任意の原稿を、通常
のコピー機で転写紙(7)コピーすれば良い。このた
め、きわめて少量でも大量でも転写紙(7)を作成でき
る。そしてその後更に、コピー後の被転写素材(6)へ
の接着力向上等を目的とし、アクリル及ウレタン合成樹
脂(3)を有機溶剤で希釈したものをスプレーで塗布す
る。
いる普通紙でよく、予めプラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)を、平滑にスクリーン印刷したものとしている。
予め転写紙(7)に、プラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)を印刷しているので、これに原稿をコピーすると
プラスチゾルタイプ樹脂インキ(7)の面にトナー
(2)(原稿に相応する図柄や写真を表わすモノクロ或
はカラーの形状と模様)が乗り、一体的になる。因に、
プラスチゾルタイプ樹脂とは、プラスチゾル樹脂及びそ
れと均等のものを含む意味である。任意の原稿を、通常
のコピー機で転写紙(7)コピーすれば良い。このた
め、きわめて少量でも大量でも転写紙(7)を作成でき
る。そしてその後更に、コピー後の被転写素材(6)へ
の接着力向上等を目的とし、アクリル及ウレタン合成樹
脂(3)を有機溶剤で希釈したものをスプレーで塗布す
る。
【0007】転写紙(7)は、普通紙(71)のうえ
に、プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)、トナー
(2)、アクリル及ウレタン合成樹脂(3)の三層を形
成している。この転写紙(7)自体は、本発明の中核を
なすものであり、この転写紙(7)のみの実施も本発明
の実施と推測できる。
に、プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)、トナー
(2)、アクリル及ウレタン合成樹脂(3)の三層を形
成している。この転写紙(7)自体は、本発明の中核を
なすものであり、この転写紙(7)のみの実施も本発明
の実施と推測できる。
【0008】このコピー済の転写紙(7)を用いて、布
等の被転写素材(6)に転写するには、布等の被転写素
材(6)へ転写紙(7)のコピー面を合わせて載せて、
裏側から、125℃〜140℃で約10秒熱圧着する。
この熱圧着により、コピーのトナー(2)によって着色
された面のみが、剥離し被転写素材(6)に接着される
ものである。
等の被転写素材(6)に転写するには、布等の被転写素
材(6)へ転写紙(7)のコピー面を合わせて載せて、
裏側から、125℃〜140℃で約10秒熱圧着する。
この熱圧着により、コピーのトナー(2)によって着色
された面のみが、剥離し被転写素材(6)に接着される
ものである。
【0009】本発明は、プラスチゾルタイプ樹脂インキ
の再溶融温度が約150℃であり、125℃〜140℃
で約10秒熱圧着することによりコピーのトナー(2)
面と転写紙(7)のプラスチゾルタイプ樹脂(1)が接
してる面の強度が低下し、トナー(2)を覆う部分のア
クリル及ウレタン樹脂(3)の被転写素材(6)への接
着力が勝り、相関剥離し転写接着されるのである。
の再溶融温度が約150℃であり、125℃〜140℃
で約10秒熱圧着することによりコピーのトナー(2)
面と転写紙(7)のプラスチゾルタイプ樹脂(1)が接
してる面の強度が低下し、トナー(2)を覆う部分のア
クリル及ウレタン樹脂(3)の被転写素材(6)への接
着力が勝り、相関剥離し転写接着されるのである。
【0010】又トナー(2)での無着色面は、プラスチ
ゾルタイプ樹脂インキ(1)とアクリル及ウレタン樹脂
(3)の接着力が、アクリル及ウレタン樹脂(3)と被
転写素材(6)との接着面より接着力が大きく、転写紙
(7)にプラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)が付着し
さらにアクリル及ウレタン樹脂(3)が付着したそのま
まであり、被転写素材(6)への樹脂(3)・樹脂
(1)の転写は一切起こらない。被転写素材(6)は、
コピーの図柄等のある部分のみが限定されて着色される
ことになり、無着色面=余白部はその素材そのままであ
る。この点がきわめて新規な構成及び新規な効果であ
り、印刷不要な部分には一切樹脂の付着がなく印刷しな
いので、実際にはゴワゴワ感がなくたいへん優れた感触
であり、印刷しているとは思えない素材そのままの感触
が維持される。
ゾルタイプ樹脂インキ(1)とアクリル及ウレタン樹脂
(3)の接着力が、アクリル及ウレタン樹脂(3)と被
転写素材(6)との接着面より接着力が大きく、転写紙
(7)にプラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)が付着し
さらにアクリル及ウレタン樹脂(3)が付着したそのま
まであり、被転写素材(6)への樹脂(3)・樹脂
(1)の転写は一切起こらない。被転写素材(6)は、
コピーの図柄等のある部分のみが限定されて着色される
ことになり、無着色面=余白部はその素材そのままであ
る。この点がきわめて新規な構成及び新規な効果であ
り、印刷不要な部分には一切樹脂の付着がなく印刷しな
いので、実際にはゴワゴワ感がなくたいへん優れた感触
であり、印刷しているとは思えない素材そのままの感触
が維持される。
【0011】この様な構成による本発明に係るコピー剥
離転写印刷法によって得られる印刷物=被転写素材
(6)は、柔軟性、通気性が全く変わらず、原稿に制約
が少ないので精密デザインの転写印刷にも適し、色彩形
状とも再現性は高く、印刷加工が簡便にできる。印刷物
の耐久性も十分であり、被転写素材(6)を布として、
数回の洗濯をして色落ちテストをしても劣化が少なく、
十分に実用性も高いことが確認された。
離転写印刷法によって得られる印刷物=被転写素材
(6)は、柔軟性、通気性が全く変わらず、原稿に制約
が少ないので精密デザインの転写印刷にも適し、色彩形
状とも再現性は高く、印刷加工が簡便にできる。印刷物
の耐久性も十分であり、被転写素材(6)を布として、
数回の洗濯をして色落ちテストをしても劣化が少なく、
十分に実用性も高いことが確認された。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るコピー剥離転
写印刷法及びその印刷物の一実施態様を、図示の実施例
に基づいて説明する。
写印刷法及びその印刷物の一実施態様を、図示の実施例
に基づいて説明する。
【0013】図1は、普通紙(市販のコピー用紙)にプ
ラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)を予めスクリーン印
刷した転写紙(7)を用意し、これにコピー機で図柄・
写真等が表わされた任意の原稿をコピーしてトナー
(2)を載せ、次いで前記のようにコピーされた転写紙
(7)にウレタン及び又はアクリルの合成樹脂(3)を
有機溶剤で希釈してスプレー塗布したものの拡大した説
明図である。つまりプラスチゾルタイプ樹脂インク
(1)層を備えた転写紙(7)に、コピー機で任意の模
様等をコピーしてトナー(2)を載せた後に、ウレタン
及び又はアクリルの合成樹脂(3)をスプレーした状態
を示している。
ラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)を予めスクリーン印
刷した転写紙(7)を用意し、これにコピー機で図柄・
写真等が表わされた任意の原稿をコピーしてトナー
(2)を載せ、次いで前記のようにコピーされた転写紙
(7)にウレタン及び又はアクリルの合成樹脂(3)を
有機溶剤で希釈してスプレー塗布したものの拡大した説
明図である。つまりプラスチゾルタイプ樹脂インク
(1)層を備えた転写紙(7)に、コピー機で任意の模
様等をコピーしてトナー(2)を載せた後に、ウレタン
及び又はアクリルの合成樹脂(3)をスプレーした状態
を示している。
【0014】転写紙(7)のプラスチゾルタイプ樹脂
(1)のスクリーン印刷は、素材への熱圧着時の密着性
を高める必要があり100〜150ミクロンの厚みが必
要となる。又、転写紙(7)乾燥温度は80〜90℃×
約20分であり、湿度が高くならない保管が必要であ
る。このように構成された転写紙(7)は、布等の被転
写素材(6)へコピー面を合わせて載せて、裏側から熱
圧着する。
(1)のスクリーン印刷は、素材への熱圧着時の密着性
を高める必要があり100〜150ミクロンの厚みが必
要となる。又、転写紙(7)乾燥温度は80〜90℃×
約20分であり、湿度が高くならない保管が必要であ
る。このように構成された転写紙(7)は、布等の被転
写素材(6)へコピー面を合わせて載せて、裏側から熱
圧着する。
【0015】熱圧着は、転写準備を示す図2の拡大した
説明図のように、平坦な圧着台(5)に被転写素材
(6)を置き、それに転写紙(7)のコピー面を合わせ
る。次いで熱圧着板(4)を降下させて、プレスし、ト
ナー(2)部分のみを転写印刷する。熱圧着の温度は1
25℃〜140℃であり、時間はきわめて短く約10秒
間、熱圧着するだけでよい。コピーのトナー(2)によ
り着色された部分だけが、前記素材(6)に剥離転写し
て印刷される。
説明図のように、平坦な圧着台(5)に被転写素材
(6)を置き、それに転写紙(7)のコピー面を合わせ
る。次いで熱圧着板(4)を降下させて、プレスし、ト
ナー(2)部分のみを転写印刷する。熱圧着の温度は1
25℃〜140℃であり、時間はきわめて短く約10秒
間、熱圧着するだけでよい。コピーのトナー(2)によ
り着色された部分だけが、前記素材(6)に剥離転写し
て印刷される。
【0016】図3は、熱圧着直前の拡大した説明図であ
り、図4は熱圧着後に熱圧着板(4)を上昇させた状態
の説明図である。このプレス作業においては、加熱温度
が140℃以下であることと、圧着時間は5〜10秒程
度の瞬間的時間であることが重要であり、短時にプレス
作業は完了する。圧着後5〜10秒で転写紙を取り除く
ことが剥離転写の重要な点である。図4の下方に示すよ
うな印刷物が完成する。
り、図4は熱圧着後に熱圧着板(4)を上昇させた状態
の説明図である。このプレス作業においては、加熱温度
が140℃以下であることと、圧着時間は5〜10秒程
度の瞬間的時間であることが重要であり、短時にプレス
作業は完了する。圧着後5〜10秒で転写紙を取り除く
ことが剥離転写の重要な点である。図4の下方に示すよ
うな印刷物が完成する。
【0017】印刷物=被転写素材(6)は、転写紙
(7)が加熱によりコピーのトナー(2)面と転写紙
(7)のプラスチゾルタイプ樹脂(1)の面との接触強
度が低下する一方でトナー(2)とアクリル及ウレタン
樹脂(3)が良く接着し更に樹脂(3)の被転写素材
(6)への接着力が勝り、転写紙(7)のトナー(2)
面のみがアクリル及ウレタン樹脂(3)で相関剥離し転
写接着されたものとなる。トナー(2)のない無着色面
は、プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)とアクリル及
ウレタン樹脂(3)の接着力が、アクリル及ウレタン樹
脂(3)と被転写素材(6)面より接着力が大きいため
に、転写紙(7)にはプラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)が付着しさらにアクリル及ウレタン樹脂(3)が
残留付着したそのままであり、被転写素材(6)へ樹脂
(3)・樹脂(1)は転写されない。印刷物=被転写素
材(6)は、コピーの図柄等のある部分のみが限定され
て着色されることになり、無着色面=余白部はその素材
そのままである。印刷不要な部分には一切樹脂(3)の
付着がない特徴がある。
(7)が加熱によりコピーのトナー(2)面と転写紙
(7)のプラスチゾルタイプ樹脂(1)の面との接触強
度が低下する一方でトナー(2)とアクリル及ウレタン
樹脂(3)が良く接着し更に樹脂(3)の被転写素材
(6)への接着力が勝り、転写紙(7)のトナー(2)
面のみがアクリル及ウレタン樹脂(3)で相関剥離し転
写接着されたものとなる。トナー(2)のない無着色面
は、プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)とアクリル及
ウレタン樹脂(3)の接着力が、アクリル及ウレタン樹
脂(3)と被転写素材(6)面より接着力が大きいため
に、転写紙(7)にはプラスチゾルタイプ樹脂インキ
(1)が付着しさらにアクリル及ウレタン樹脂(3)が
残留付着したそのままであり、被転写素材(6)へ樹脂
(3)・樹脂(1)は転写されない。印刷物=被転写素
材(6)は、コピーの図柄等のある部分のみが限定され
て着色されることになり、無着色面=余白部はその素材
そのままである。印刷不要な部分には一切樹脂(3)の
付着がない特徴がある。
【0018】
【実施例】実施例として、普通紙にプラスチゾルタイプ
樹脂(1)インクを約100ミクロンの厚さでスクリー
ン印刷したのち、顔写真や細かい文字のある週刊誌のカ
ラー表紙を、通常のカラーコピー機で、コピーし、アク
リル及ウレタン樹脂(3)の希釈したものをスプレーし
て転写紙(7)を作成した。被転写素材(6)としてT
シャツを圧着台(5)に敷いて、前記のコピー済の転写
紙(7)をコピー面を下にして載せてならし、130℃
の熱圧着板(4)で、8秒間熱プレスした。すぐに熱圧
着板(4)を解放して、Tシャツを取り出して見ると鮮
明に週刊誌の表紙がカラー印刷されていた。顕微鏡で着
色状態を観察すると、文字や写真が、きわめて正確鮮明
であり、かつ非印刷面には何の付着もなく、布地裏面か
ら感触を確かめると、印刷面か非印刷面か区別できない
ほどの風合いであった。
樹脂(1)インクを約100ミクロンの厚さでスクリー
ン印刷したのち、顔写真や細かい文字のある週刊誌のカ
ラー表紙を、通常のカラーコピー機で、コピーし、アク
リル及ウレタン樹脂(3)の希釈したものをスプレーし
て転写紙(7)を作成した。被転写素材(6)としてT
シャツを圧着台(5)に敷いて、前記のコピー済の転写
紙(7)をコピー面を下にして載せてならし、130℃
の熱圧着板(4)で、8秒間熱プレスした。すぐに熱圧
着板(4)を解放して、Tシャツを取り出して見ると鮮
明に週刊誌の表紙がカラー印刷されていた。顕微鏡で着
色状態を観察すると、文字や写真が、きわめて正確鮮明
であり、かつ非印刷面には何の付着もなく、布地裏面か
ら感触を確かめると、印刷面か非印刷面か区別できない
ほどの風合いであった。
【0019】この実施例はあくまで一例であり、原稿は
コピー可能なものであれば、なんでもよく、被転写素材
もこれに限定されるものではない。
コピー可能なものであれば、なんでもよく、被転写素材
もこれに限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るコピー剥離転写印刷法及び
その印刷物は、前記の構成であり次のような特有の技術
的効果がある。
その印刷物は、前記の構成であり次のような特有の技術
的効果がある。
【0021】本発明のコピー剥離転写印刷法は、作業
工程の主要部が印刷技術と熱圧着技術であり、簡単で製
造上の経済性がある。原稿は、市販のコピー機で容易に
作成できるので、縮小、拡大、色変更等が出来デザイン
の多様性の要請に対応できる。尚本発明に係る印刷法を
構成する転写紙や、印刷物等には、有害なものはないの
で、使用で公害が生じるおそれもなく、様々な用途に使
用できる。 そして本発明方法で印刷された印刷物である例えば布
素材は、その本来有する柔軟性、通気性が損なわれるこ
とがない。この印刷法及び印刷物自体は、被服のみでな
く広い用途が想像できる。 コピーで転写紙が作成できるので、少量、多品種、精
密デザイン等従来加工されにくい市場を開拓できる発展
性のある優れた発明である。
工程の主要部が印刷技術と熱圧着技術であり、簡単で製
造上の経済性がある。原稿は、市販のコピー機で容易に
作成できるので、縮小、拡大、色変更等が出来デザイン
の多様性の要請に対応できる。尚本発明に係る印刷法を
構成する転写紙や、印刷物等には、有害なものはないの
で、使用で公害が生じるおそれもなく、様々な用途に使
用できる。 そして本発明方法で印刷された印刷物である例えば布
素材は、その本来有する柔軟性、通気性が損なわれるこ
とがない。この印刷法及び印刷物自体は、被服のみでな
く広い用途が想像できる。 コピーで転写紙が作成できるので、少量、多品種、精
密デザイン等従来加工されにくい市場を開拓できる発展
性のある優れた発明である。
【0022】以上のように、本発明は、精密な転写印刷
を簡便にできるものであり、種々のデザイン分野に広く
利用できる可能性がある。
を簡便にできるものであり、種々のデザイン分野に広く
利用できる可能性がある。
【図1】転写紙にコピーしスプレーをした状態の拡大し
た説明図。
た説明図。
【図2】素材への転写準備を示す状態の拡大した説明
図。
図。
【図3】素材へ熱圧着状態の拡大した説明図。
【図4】熱圧着後剥離転写した状態の拡大した説明図。
1 プラスチゾルタイプ樹脂 2 コピートナー 3 ウレタン及アクリル樹脂 4 熱圧着板 5 圧着台 6 被転写素材(布) 7 転写紙(普通コピー紙)
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)を
予めスクリーン印刷した転写紙(7)に、図柄・写真等
をコピーしトナー(2)を載せ、次いでその転写紙
(7)にウレタン及び又はアクリルの合成樹脂(3)を
溶剤希釈してスプレー塗布したのち、布等の被転写素材
(6)へ熱圧着することによりコピーのトナー(2)に
より着色された部分だけを前記素材(6)に剥離転写す
るコピー剥離転写印刷法。 - 【請求項2】 プラスチゾルタイプ樹脂インキ(1)を
予めスクリーン印刷した転写紙(7)に図柄・写真等を
コピーし、次いでその転写紙(7)にウレタン及び又は
アクリルの合成樹脂(3)を有機溶剤で希釈してスプレ
ー塗布したものを熱圧着することによりコピーのトナー
(2)により着色された部分だけをウレタン及び又はア
クリルの合成樹脂(3)で前記被転写素材(6)に剥離
転写した印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8358316A JPH10193772A (ja) | 1996-12-31 | 1996-12-31 | コピー剥離転写印刷法及びその印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8358316A JPH10193772A (ja) | 1996-12-31 | 1996-12-31 | コピー剥離転写印刷法及びその印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193772A true JPH10193772A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18458671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8358316A Pending JPH10193772A (ja) | 1996-12-31 | 1996-12-31 | コピー剥離転写印刷法及びその印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193772A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100351329B1 (ko) * | 2000-04-29 | 2002-09-05 | 송상근 | 컴퓨터 프린터용 스티커의 시트 및 시트제조방법 |
KR100478954B1 (ko) * | 2002-09-17 | 2005-03-28 | 주식회사 에이팩드롬 | 피혁의 표면에 다양한 칼라 이미지를 전사하는 방법 및이에 의하여 제조된 피혁 |
US8628161B2 (en) | 2010-02-25 | 2014-01-14 | Fujifilm Corporation | Image forming apparatus, image forming method, recording medium conveyance apparatus and recording medium conveyance method |
-
1996
- 1996-12-31 JP JP8358316A patent/JPH10193772A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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