JP3023596U - 部分再帰反射転写捺染材 - Google Patents
部分再帰反射転写捺染材Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写接着操作により被転写材上に部分再帰反
射効果を有する鮮明な図柄模様を付与する部分再帰反射
転写捺染材の提供。 【構成】 基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設けて
ガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成し、該
基体シ−ト4上にガラスビ−ズ3に接着する図柄模様層
5を設け、又更に図柄模様層5以外の基体シ−ト4の上
面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆層6を設け、且
又図柄模様層5の全面に熱可塑性接着剤又は粘着性接着
剤より成る接着層7を設けたことを特徴としている。
射効果を有する鮮明な図柄模様を付与する部分再帰反射
転写捺染材の提供。 【構成】 基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設けて
ガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成し、該
基体シ−ト4上にガラスビ−ズ3に接着する図柄模様層
5を設け、又更に図柄模様層5以外の基体シ−ト4の上
面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆層6を設け、且
又図柄模様層5の全面に熱可塑性接着剤又は粘着性接着
剤より成る接着層7を設けたことを特徴としている。
Description
【0001】
この考案は、転写接着操作により被転写材上に部分再帰反射効果を有する鮮明 な図柄模様を付与する部分再帰反射転写捺染材に関するものである。
【0002】
従来より、図13に図示したように基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設け てガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成し、該基体シ−ト4上にガラ スビ−ズ3に接着する図柄模様層5を設け、且又図柄模様層5の全面に熱可塑性 接着剤又は粘着性接着剤より成る接着層7を設けた部分再帰反射転写捺染材は知 られている。
【0003】
ところで、図13に図示したように基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設け てガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成し、該基体シ−ト4上にガラ スビ−ズ3に接着する図柄模様層5を設け、且又図柄模様層5の全面に熱可塑性 接着剤又は粘着性接着剤より成る接着層7を設けた部分再帰反射転写捺染材は転 写捺染を行った転写捺染模様柄面の全面に再起反射効果を有するものの被転写材 の形状によっては転写時に露出したガラスビ−ズ仮接着層が被転写材に密着及び 接着することにより不要部分のガラスビ−ズが被転写材に転写され被転写材を汚 染したり、台紙の剥離が困難となる等の不具合が発生する欠点があった。
【0004】 この考案は、上記の問題を解決したもので、被転写材に加熱、加圧等の簡単な 1度の転写操作で部分再帰反射模様柄を印捺することにより、再帰反射性、再帰 反射デザイン性、取扱性、転写加工性、被転写材への接着性等に優れた部分再帰 反射転写捺染材を得ことができ、なおかつ被転写材への転写後には接着性、耐洗 濯性、耐摩擦性、耐熱性、耐光性等の被転写製品に要求されるもろもろの堅牢度 に優れた部分再帰反射捺染材を得ることを目的としたものである。
【0005】
上記の目的を達成するためのこの考案、基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を 設けてガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成し、該基体シ−ト4上に ガラスビ−ズ3に接着する図柄模様層6を設け、又更に図柄模様層6以外の基体 シ−ト4の上面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆層7を設け、且又図柄模様 層6の全面に熱可塑性接着剤又は粘着性接着剤より成る接着層8を設けたもので ある。
【0006】
以下図面についてこの考案の実施例を説明すると、基層1上にガラスビ−ズ仮 接着層2を設けてガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成したものであ る。
【0007】 また基体シ−ト4上に、ガラスビ−ズ3に接着する図柄模様層5を設け、又更 に図柄模様層5以外の基体シ−ト4の上面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆 層6を設けたものである。
【0008】 また図柄模様層5の全面に熱可塑性接着剤又は粘着性接着剤よりなる接着層7 を設けたものである。
【0009】 且つ基層1は、合成樹脂フイルム、合成紙等の合成材料シート、上質紙、寸法 安定紙等の天然材料シート、セルロイド等の半合成材料シート、金属板等の無機 材料シートなど薄板状のものを使用するものである。
【0010】 ガラスビーズ仮接着層2はロジン等の天然高分子樹脂、セルロース誘導体等の 半合成高分子樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂等の合成高分子樹脂などの各種 高分子樹脂及び接着補助添加剤等で熱転写温度で溶融せず、転写加工時までにガ ラスビーズ3の脱落が発生しないものを使用するものであり、更に図柄模様層5 よりもガラスビーズ3への接着力が弱く、なおかつ図柄模様層5を仮接着もしく は接着しないものを使用するものである。
【0011】 ガラスビーズ3は、市販のガラスビーズが使用できるものである。
【0012】 形成する基体シ−ト4の形状は枚葉シート状またはロールシート状等とするも のである。
【0013】 又図柄模様層5は、ガラスビーズ仮接着層2に仮接着もしくは接着しない顔料 及び高分子樹脂の混合物を所望の形状に形成及び必要に応じて積層形成すればよ いが、ガラスビーズ3に直接接する部分には酸化チタンパール顔料もしくは白色 酸化チタン顔料等の高屈折率を有する各種顔料を添加したものとすれば再帰反射 性能を向上させることができるものである。
【0014】 図柄模様層5を着色するための顔料としては、捺染塗装及び転写マーク等に使 用されている、有色顔料、体質顔料、蛍光顔料、蓄光顔料等市販の各種顔料が使 用できるものである。
【0015】 接着層7は、加熱、加圧によって強固に接着する熱可塑性接着剤、又は強く圧 着することによって接着する粘着性接着剤等の各種接着剤の中より、図柄模様層 5に接着し、なおかつ被転写材8に接着可能なものを使用したものである。
【0016】 よって、ガラスビーズ仮接着層2にシリコン樹脂等の油性樹脂を使用した場合 、図柄模様層5には着色顔料及びパール顔料と水分散ポリウレタン樹脂接着剤等 を混合した水性樹脂を使用し、接着層7には熱可塑性ポリウレタン樹脂接着剤等 の接着剤を使用するなど、各層間の接着力を調整して構成するものである。
【0017】 又着色被覆層6は、各種高分子樹脂及び離型性添加剤を添加した各種高分子樹 脂の中より、ガラスビーズ3及びガラスビーズ仮接着層2に接着し、なおかつ接 着層材料に応じて設定した転写条件において、被転写材に密着及び接着しないも のを選択して使用するものである。
【0018】 又熱転写加工を行う場合は熱転写時の熱で密着及び接着しない耐熱性が必ず必 要となるが、加圧転写加工を行う場合には常温で密着及び接着しないものを使用 すればよい。
【0019】 よって高温、高圧で転写するため被転写材8の形状によっては転写時に露出し たガラスビ−ズ仮接着層2が被転写材に密着及び接着することにより不要部分の ガラスビ−ズ3が被転写材8に転写され被転写材8を汚染したり、基層1の剥離 が困難となる等の不具合が発生することがない。
【0020】 又着色被覆層6を形成する高分子樹脂に顔料等の着色剤を混合して加工ロツト 毎に異なる色に着色することにより、色による加工ロツト管理も可能とすること ができ、製造及び保管管理を容易にすることができるものである。
【0021】 又各層の形成は、スクリーン印刷、孔版印刷、凹版印刷等の加工手段、又はグ ラビアコーティング、ナイフコーティング、押し出し成形等の各種塗布・積層加 工手段によって形成されるものである。
【0022】 又被転写材8としては、一般衣料品、子供・老人衣料品、一般作業服、夜間外 部作業用の作業服、靴、自転車等へのデザイン兼用夜間再帰反射安全用具・用品 としての利用及び自動車等の夜間再帰反射デザイン転写シールとしての利用等、 一般的に直接捺染、直接印刷、転写捺染及び転写印刷可能な、様々な形状・材質 のものが使用できる。
【0023】 形成した部分再帰反射捺染材製品9は、一度の転写接着操作により、再帰反射 部10と非再帰反射部11を同一捺染部に共有する部分再帰反射図柄模様12を 形成することができる。
【0024】 又製造手段の1例を記載すると下記の通りである。
【0025】 基層1にポリエステルフィルムシート、ガラスビーズ仮接着層2用に溶液型エ チレン酢酸ビニル共重合樹脂、ガラスビーズ3に再帰反射用ガラスビーズを用意 し、ポリエステルフィルムシート上にナイフコーターを用いて溶液型エチレン酢 酸ビニル共重合樹脂を塗布し、更に塗布直後に再帰反射用ガラスビ−ズ3を振り かけ塗布して乾燥硬化処理を行った後、余剰の再帰反射用ガラスビ−ズを除去し て基体シ−ト4を形成した。
【0026】 次に図柄模様層5用に水性ポリウレタン樹脂及び青色顔料の混合液と水性ポリ ウレタン樹脂、青色顔料及び白色チタン顔料の混合液、接着層7用としてポリエ ステルホットメルトパウダ−を用意し、基本シ−ト4のガラスビ−ズ面に水性エ チレンビニル酢酸樹脂をスクリ−ン印刷機を用いて形成し、更にその上面に水性 ポリウレタン樹脂、青色顔料及び白色チタン顔料の混合液をスクリ−ン印刷して 図柄模様層5を形成し、更に形成した図柄模様層5部分を除く全面に微量の赤色 顔料を添加した水性シリコンアクリル共重合樹脂をスクリ−ン印刷機を用いてピ ンク色の着色被覆層6を形成し、又更に形成した図柄模様層5の全面に熱可塑性 ポリウレタン樹脂及びナイロンホットメルトパウダ−の微粒粒度品の混合分散液 をスクリ−ン印刷機を用いて接着層7を形成してシ−ト状の部分再帰反射転写捺 染材製品9を形成した。
【0027】 形成したシ−ト状の部分再帰反射転写捺染材製品9は、取扱いが容易であり、 各層が妄りに剥離することもなかった。
【0028】 形成したシ−ト状の部分再帰反射転写捺染材製品9を市販の熱転写機を用いて 被転写材8として用意した薄青色T/Cニット上に温度180℃,時間15秒, 圧力1キログラム/ヘイホウセンチメートルの転写条件にて転写捺染を行うと、 再帰反射部10と、非再帰反射部11を持つ部分再帰反射図柄模様12を得るこ とができた。
【0029】
この考案は以上のような構成であり、このようにして得られる部分再帰反射転 写捺染材製品10は被転写材8に加熱、加圧等の簡単な1度の転写操作で部分再 帰反射模様12を印捺することができるものであり、発色性、再帰反射性、再帰 反射デザイン性、取扱性、転写加工性、被転写材8への接着性等に優れた部分再 帰反射転写捺染材を得ことができ、なおかつ被転写材8への転写後には接着性、 耐洗濯性、耐摩擦性、耐熱性、耐光性等の被転写製品に要求されるもろもろの堅 牢度に優れた部分再帰反射捺染材を得ることにより従来の再帰反射捺染材の新た なる発展をもたらすものであり、多彩なユーザーニーズに応え得る製品を提供で きるものである。
【0030】 又更にその高デザイン性を生かし、近年の安全意識の高まりに応えて一般衣料 品にもデザイン性を損なうことなく夜間再帰反射安全性を付与することが可能と なり、老人、子供及び身体障害者の夜間歩行安全性も向上させることが可能とな るものである。
【0031】 又特に着色被覆層6は高温、高圧で転写するため被転写材8の形状によっては 転写時に露出したガラスビ−ズ仮接着層2が被転写材8に密着及び接着すること により不要部分のガラスビ−ズ3が被転写材8に転写され被転写材8を汚染した り、基体シート4の剥離が困難となる等の不具合が発生することがない。
【0032】 又更に着色被覆層6は、着色被覆層6を形成する高分子樹脂に顔料等の着色剤 を混合して加工ロツト毎に異なる色に着色することにより、色による加工ロツト 管理も可能とすることができ、製造及び保管管理を容易にすることができるもの である。
【0033】 又構造も簡単で製作も容易であり、安価に提供できる等の幾多の産業的効果を 奏するものである。
【図1】基層にガラスビーズ仮接着層を施した断面図で
ある。
ある。
【図2】基体シートの断面図である。
【図3】基体シートに図柄模様層と着色被覆層を設けた
断面図である。
断面図である。
【図4】図柄模様層に接着層を設けた断面図である。
【図5】転写前の断面図である。
【図6】転写時の断面図である。
【図7】図6に於ける加熱器で加圧した状態を示した断
面図である。
面図である。
【図8】図7に於ける剥離状態を示した断面図である。
【図9】転写後の断面図である。
【図10】一部切欠平面図である。
【図11】転写時の平面図である。
【図12】転写後の平面図である。
【図13】従来例の説明断面図である。
1 基層 2 ガラスビ−ズ仮接着層 3 ガラスビ−ズ 4 基体シ−ト 5 図柄模様層 6 着色被覆層 7 接着層 8 被転写材 9 部分再帰反射捺染材製品 10 再帰反射部 11 非再帰反射部 12 部分再帰反射図柄模様
Claims (2)
- 【請求項1】 基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設
けてガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成
し、該基体シ−ト4上にガラスビ−ズ3に接着する図柄
模様層5を設け、又更に図柄模様層5以外の基体シ−ト
4の上面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆層6を設
け、且又図柄模様層5の全面に熱可塑性接着剤より成る
接着層7を設けたことを特徴とする部分再帰反射転写捺
染材。 - 【請求項2】 基層1上にガラスビ−ズ仮接着層2を設
けてガラスビ−ズ3を仮接着した基体シ−ト4を形成
し、該基体シ−ト4上にガラスビ−ズ3に接着する図柄
模様層5を設け、又更に図柄模様層5以外の基体シ−ト
4の上面に該基体シ−ト4に接着する着色被覆層6を設
け、且又図柄模様層5の全面に粘着性接着剤より成る接
着層7を設けたことを特徴とする部分再帰反射転写捺染
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995011651U JP3023596U (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 部分再帰反射転写捺染材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995011651U JP3023596U (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 部分再帰反射転写捺染材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3023596U true JP3023596U (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=43158862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995011651U Expired - Lifetime JP3023596U (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 部分再帰反射転写捺染材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023596U (ja) |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP1995011651U patent/JP3023596U/ja not_active Expired - Lifetime
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