JPS6345313Y2 - - Google Patents

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JPS6345313Y2
JPS6345313Y2 JP1792582U JP1792582U JPS6345313Y2 JP S6345313 Y2 JPS6345313 Y2 JP S6345313Y2 JP 1792582 U JP1792582 U JP 1792582U JP 1792582 U JP1792582 U JP 1792582U JP S6345313 Y2 JPS6345313 Y2 JP S6345313Y2
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JP
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resin
base sheet
thermal transfer
sheet
layer
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JP1792582U
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JPS58120060U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、布帛、合成樹脂成形物、皮革等に対
する新規な熱転写捺染シートに関し、その目的
は、表面が著しく平滑・優美で、而も極めて鮮鋭
にして堅牢なる捺染図柄模様を、容易に得ること
にある。
従来、顔料及び樹脂からなる熱転写捺染シート
は、一般に、あらかじめ基体シート上に設けたる
剥離性物質層を介して目的とする図柄模様層が形
成されている。
然るに、かかる従来熱転写シートは、熱転写時
において、図柄模様周辺を剥離性物質で汚すこと
が避け難く、従つて、不鮮鋭な捺染物となりやす
い。而してかかる欠点は、該剥離性物質を概ね非
転移性物質、例えばシリコン樹脂等を以てすれば
防止し得るが、実際には、この種剥離性物質上に
印刷インキにより図柄模様層を設けることが頗る
困難であり、いわゆる「はじき」現象を起して剥
離しやすいという、大きな欠点を露呈する。
本考案者は、斯かる従来熱転写捺染シートの欠
点を根本的に改善すべく種々検討した結果、基体
シート上に、剥離性物質を介することなくして、
接着剤より成る図柄模様層を直接形成し、而し
て、その場合における接着剤が基体シートに付着
性は有するが強固に接着しないように当該接着剤
及び当該基体シートの材質を特定することによ
り、剥離層の存在を不要ならしめると共に、かか
る接着剤層に、該接着剤と強固に接着し、且つ布
帛等に対して強固に熱融着する樹脂粉末を組合わ
せることにより、如上の欠点を完全に除去し得る
ことを見出し、以て本考案を完成したのである。
次に、本考案の構成を詳述する。
本考案は、軟化温度200℃以上の高分子樹脂か
らなる厚さ0.1mm以上の皮膜を基体シート1とし、
該基体シート1上の全面又は部分に、可塑剤を含
む塩化ビニル樹脂又はアクリル酸エステル樹脂の
何れか、或いはこれら両者からなる印刷インキに
て、所望の図柄模様層2を形成し、該図柄模様層
2の湿潤時に、当該図柄模様層2上に軟化温度
100〜180℃の線状ポリエステル樹脂粉末を散布し
て、加熱により該粉末を接着層3に形成して成
る、熱転写捺染シートである。
本考案に用いる軟化温度200℃以上の高分子樹
脂としては、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、架橋性アルキツド樹脂、エポキ
シ樹脂等の如き非熱可塑性樹脂、或いはポリエス
テル樹脂又はポリアミド樹脂中より選ばれる高軟
化点のものなどが挙げられる。
如上の高分子樹脂膜は、表面が通常の熱転写条
件たる200℃以下では軟化することなく平滑であ
り、しかも後述の印刷インキを緩かに付着せしめ
るものであつて、紙又は布帛を被覆して基体シー
ト1を形成しても良い。
次に、該基体シート1上に所望の図柄模様を形
成させる印刷インキは、可塑剤を含む塩化ビニル
樹脂又はアクリル酸エステル樹脂の何れか、或い
はこれら両者から成るものであり、該塩化ビニル
樹脂は重合度500〜600が望ましく、また、該アク
リル酸エステル樹脂は、アクリル酸、メタクリル
酸の各エステル、或いはアクリロニトリル、アク
リル酸等のモノマー、更にアルキロールアクリル
アマイド等の架橋性モノマーから得られる共重合
物である。
本考案におけるこれらの樹脂は、溶媒溶液、乳
化物、分散物又はプラスチゾル状などで印刷イン
キを製することができ、而も前記基体シート1に
対して強固な接着性を有することなく単に付着す
るにすぎない性能である点が重要であり、この点
に本考案の1つの要部が存する。
上記印刷インキ中には、所望する図柄模様に応
じて、有機顔料、無機顔料、白色顔料、金属粉、
硝子球、金属蒸着膜片、或いは熱膨張性球体、体
質顔料、蓄光顔料等が配合され、これらで以て、
任意の印刷方式にて図柄模様層2が基体シート1
の全面又は部分に形成される。
本考案において、印刷インキを構成する樹脂を
塩化ビニル樹脂及びアクリル酸エステル樹脂に限
定した理由は、これらが基体シート1との関連に
おける前記特性に加えて、共に各種の染色堅牢度
に優れること、図柄模様皮膜の柔軟度を任意に変
化させ得ること、更に着色が容易なこと等の性質
を有するからに外ならない。
尚、本考案の印刷インキ中には、必要ならば、
通常の薬剤たる界面活性剤、金属イオン封鎖剤、
可塑剤、油脂、金属石鹸、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、他の樹脂類、架橋剤、触媒及び溶媒などを
併用してさしつかえない。
次に、本考案の図柄模様層2は、乾燥等を施す
ことなく、その印刷インキの湿潤時に、軟化温度
100〜180℃の緑状ポリエステル樹脂の粉末を散付
し、該図柄模様部のみに付着させたのち、100℃
以上に全体を加熱して接着層3が形成されるもの
である。
本考案の接着層3に用いる軟化温度100〜180℃
の線状ポリエステル樹脂は、ポリエステル繊維の
如き高結晶性のものでなく、ランダムに別異モノ
マーを配置せる粉砕可能な熱可融流動性を有する
ものであり、当該樹脂の任意粒径のものが使用さ
れる。
本考案の熱転写シートにおける該樹脂は、前記
本考案の構成よりして、熱転写時に溶融して、極
めて強固な接着力を以つて被転写物4に移着する
と共に、前記印刷インキ中の樹脂類と良好に相溶
しつつも基体シート1とは直接触れることなく、
転写操作後には基体シート1面より図柄模様層2
を強引に奪取する作用をなす。
斯くして、特別に剥離剤処理をすることなく、
基体シート1よりして、あたかも図柄模様部分の
みが単独で被転写物4に転移せる如き、極めて鮮
鋭にして堅牢な転写捺染物が得られ、而かも、基
体シート1自身の0.1mm以上からなる平滑面に添
つて分離する関係上、該転写図柄模様自体も、著
しく表面平滑となる。
本考案の熱転写シートを用いる方法としては、
該シートの接着層3を被転写物4と相接し、120
〜180℃、5〜20秒間程度の加圧、加熱を施こせ
ば良く、被転写物4としての布帛、合成樹脂成形
物、例えば、ポリウレタンレザー、塩ビレザー及
びそれらの繊維との複合体、皮革又はこれらの表
面処理物等に対して、容易に鮮鋭平滑にして堅牢
度に優れた転写捺染模様を施こすことができる。
次に本考案の効果を列挙する。
(1) 本考案の熱転写シートによれば、従来の如く
剥離性物質から生ずる不都合を完全に除くこと
ができ、極めて鮮鋭な図柄模様が得られる。
(2) 本考案に用いる基体シートは任意に硬度を上
げ得る。従つて平滑度が高く図柄模様表面に甚
だ優美な光択を帯びさせることができる。
(3) 本考案における接着層は、図柄模様と同寸で
あり、しかも強大な接着力を有して、著しく堅
牢な図柄模様とすることができ、特に耐洗濯
性、耐ドライクリニング性等に優越している。
(4) 本考案の図柄模様層に用いる樹脂は、任意に
風合変化させ得、従つて各種の被転写物の風合
に応じて伸縮性等を一致させることが可能であ
り、用途が極めて大である。
かくの如く、本考案の熱転写捺染シートは、従
来シートのあらゆる欠点を克服せる卓越した性能
を有し、その産業利用性が顕著なものである。
実施例 1 上質紙上にメラミンホルムアルデヒド樹脂を
0.15mmの膜厚にて形成せる基体シートに、5mm巾
の線模様で直径20mmのアルフアベツト文字柄を彫
刻せるスクリン版(120メツシユ)を用いて、エ
チルアクリレート、アクリロニトリル、メタクリ
ル酸(モノマー比、87:10:3を24.5%含有する
キシロール及び醋酸ブチルを50:50)の共重合樹
脂溶液50重量部(以下、重量部を単に「部」と略
す。)、安定型フタロシアニンブルー2部、ルチル
型チタン白10部、ゲルオールD(商品名)2部、
ソルゲン#30(商品名)2部、アエロジル#200
(商品名)3部、D・O・P4部及び醋酸ブチル28
部からなる印刷インキをスクリン印刷し、次いで
バイロン(商品名)300メツシユ粉末を該シート
の全面に散付ののち、図柄以外の部分に存在する
余分の粉末を除去し、引きつづいて乾燥機中にて
120℃、3分間の熱処理を施こし、熱転写シート
を得た。
該シートを用いて、黒地染ポリエステルニツト
布と相接し、150℃、20秒間の平板プレス熱処理
を施こし、基体シートを剥離した。斯くして、鮮
青色のアルフアベツト模様が極めてシヤープな輪
郭を以つて、而かも表面光択が著しく顕出せる着
色抜染調捺染布が得られた。
尚、該捺染模様は耐洗濯性、耐ドライクリニン
グ性及び耐マサツ性等に極めて優れ、且つ、該布
を2倍以上に伸ばしても、該模様が切れることな
く同時に伸長する性能を示し、あらゆる点よりし
て商品価値が絶大であつた。
実施例 2 テトロンフイルム(商品名)0.2mm上に、直径
30mmの星型を彫刻せるスクリン版(120メツシユ)
を用いて、ゼオン#121(商品名)44部、D・O・
P18部、サンソサイザーP1500 20部、炭酸カルシ
ウム8部、ミネラルターペン3部、ステアリン酸
鉛1部及びパーマネントレツドE5B(商品名)1
部からなる印刷インキをスクリン印刷し、次いで
バイロン(商品名、線状ポリエステル粉末)300
メツシユ粉末を該シートの全面に散付ののち、図
柄以外の部分に静電的に付着する余分の粉末を除
き、引つづいて熱風にて130℃、1分の熱処理を
施こし、熱転写シートを得た。
該シートを用いて、ポリウレタンレザー/レー
ヨンのラミネート布のポリウレタン面と相接し、
150℃、10秒間のアイロン熱処理を施こし、基体
シートを剥離した。
斯くして、鮮赤色の星模様が強光択を以つて極
めて鮮鋭な輪郭を顕出せるポリウレタンレザー捺
染物が得られた。
尚、該捺染物の耐光性、耐洗濯性、耐溶媒性は
甚だ優れている。
【図面の簡単な説明】
図面中、第1図は、本考案シートの1実施例を
示す拡大断面図、第2図は、第1図に示す本考案
シートを用いて被転写物に転写した態様を示す拡
大断面図である。 図面中、1は基体シート、2は図柄模様層、3
は接着層、4は被転写物である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 軟化温度200℃以上の高分子樹脂から成る厚
    さ0.1mm以上の皮膜を基体シート1とし、該基
    体シート1上の全面又は部分に、可塑剤を含む
    塩化ビニル樹脂又はアクリル酸エステル樹脂の
    何れか、或いはこれら両者から成る印刷インキ
    にて、所望の図柄模様層2を形成し、該図柄模
    様層2の湿潤時に、当該図柄模様層2上に軟化
    温度100〜180℃の線状ポリエステル樹脂粉末を
    散布して、加熱により該線状ポリエステル樹脂
    粉末を接着層3に形成して成る、熱転写捺染シ
    ート。 2 軟化温度200℃以上の高分子樹脂から成る厚
    さ0.1mm以上の皮膜が、紙又は布帛を被覆して
    基体シート1を形成する、実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の熱転写捺染シート。 3 図柄模様層2を形成する塩化ビニル樹脂が、
    重合度500〜600である、実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の熱転写捺染シート。
JP1792582U 1982-02-09 1982-02-09 熱転写捺染シ−ト Granted JPS58120060U (ja)

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JP1792582U JPS58120060U (ja) 1982-02-09 1982-02-09 熱転写捺染シ−ト

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JPS58120060U JPS58120060U (ja) 1983-08-16
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JP1792582U Granted JPS58120060U (ja) 1982-02-09 1982-02-09 熱転写捺染シ−ト

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JPH0510834Y2 (ja) * 1986-03-04 1993-03-17
JP5218616B2 (ja) 2011-09-26 2013-06-26 カシオ電子工業株式会社 熱転写プリントシート作成装置、作成方法及び熱転写プリントシート

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