JP2925656B2 - 高光沢印刷物の製造方法 - Google Patents
高光沢印刷物の製造方法Info
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- JP2925656B2 JP2925656B2 JP12534190A JP12534190A JP2925656B2 JP 2925656 B2 JP2925656 B2 JP 2925656B2 JP 12534190 A JP12534190 A JP 12534190A JP 12534190 A JP12534190 A JP 12534190A JP 2925656 B2 JP2925656 B2 JP 2925656B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は高光沢印刷物に関し、更に詳しくは印刷面に
透明フイルムをラミネートすることなく、ラミネートし
たと同様な高光沢を有する印刷物を容易に提供すること
を目的としている。
透明フイルムをラミネートすることなく、ラミネートし
たと同様な高光沢を有する印刷物を容易に提供すること
を目的としている。
（従来の技術とその問題点） 従来、各種包装材料、化粧紙、紙器、出版物等の印刷
において、高級感を出す為に表面光沢処理が為されてい
る。
において、高級感を出す為に表面光沢処理が為されてい
る。
印刷面に光沢を付与する方法としては、種々の方法が
あるが、例えば、プレス加工方法の場合には、艶出し用
OPニスを印刷面にオフセット印刷、グラビア印刷、ロー
ルコート等の方法で塗工乾燥後、その表面を加熱した鏡
面のドラムやプレスでプレスする方法で艶出しが行われ
ている。
あるが、例えば、プレス加工方法の場合には、艶出し用
OPニスを印刷面にオフセット印刷、グラビア印刷、ロー
ルコート等の方法で塗工乾燥後、その表面を加熱した鏡
面のドラムやプレスでプレスする方法で艶出しが行われ
ている。
しかしながら、上記方法では、艶は圧着する鏡面部に
よって決り、又、熱ドラムやプレス装置が大掛かりにな
り、コスト高であるという問題がある。
よって決り、又、熱ドラムやプレス装置が大掛かりにな
り、コスト高であるという問題がある。
又、印刷面に紫外線硬化性樹脂をコーティングする方
法もあるが、この方法も同様に高価な装置を要するとい
う問題がある。
法もあるが、この方法も同様に高価な装置を要するとい
う問題がある。
更に印刷面にフイルムをラミネートする方法がある
が、この場合には印刷面に接着剤を介してフイルムを貼
り合わせる為、全面にフイルムがラミネートされ、所望
部分のみを艶出しするという訳にはいかない。
が、この場合には印刷面に接着剤を介してフイルムを貼
り合わせる為、全面にフイルムがラミネートされ、所望
部分のみを艶出しするという訳にはいかない。
従って、本発明の目的は、安価な装置でしかも印刷面
の所望部分のみに任意の高光沢を付与することが出来る
方法を提供することである。
の所望部分のみに任意の高光沢を付与することが出来る
方法を提供することである。
（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、印刷基材表面に所望の印刷を施し、次いで印
刷領域の所望領域にシリコン系離型剤が添加されたニス
を塗布し、ニスが完全硬化前にその表面にフイルムを貼
り合わせ、該フイルムを剥離することを特徴とする高光
沢印刷物の製造方法である。
本発明は、印刷基材表面に所望の印刷を施し、次いで印
刷領域の所望領域にシリコン系離型剤が添加されたニス
を塗布し、ニスが完全硬化前にその表面にフイルムを貼
り合わせ、該フイルムを剥離することを特徴とする高光
沢印刷物の製造方法である。
（作用） 印刷物の印刷領域の所望領域にシリコン系離型剤が添
加されたニスを塗布し、該ニスが完全硬化前にその表面
にフイルムを貼り合わせ、該フイルムを剥離すること
で、所望の印刷領域に所望の光沢度を容易に付与するこ
とが出来る。
加されたニスを塗布し、該ニスが完全硬化前にその表面
にフイルムを貼り合わせ、該フイルムを剥離すること
で、所望の印刷領域に所望の光沢度を容易に付与するこ
とが出来る。
（好ましい実施態様） 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明
する。
する。
本発明で使用する印刷基材は、コート紙、上質紙、模
造紙、薄紙等、印刷が施される従来公知のいずれの印刷
基材でもよい。
造紙、薄紙等、印刷が施される従来公知のいずれの印刷
基材でもよい。
又、印刷方法はオフセット印刷、グラビア印刷、シル
クスクリーン印刷、フレキソ印刷等任意であり、印刷さ
れる柄も特に限定されない。
クスクリーン印刷、フレキソ印刷等任意であり、印刷さ
れる柄も特に限定されない。
印刷面に塗布するシリコン系離型剤が添加されたニス
は、従来公知のOPニス等でもよいが、好ましいニスは高
濃度化が可能な２液硬化型のニスであり、例えば、ポリ
エステルポリオール、アクリルポリオ一ル、ポリエーテ
ルポリオール等の各種ポリオール樹脂やメラミン、アミ
ノアルキッド、エポキシ樹脂等と、硬化剤としてのポリ
イソシアネート、酸、メラミン、エポキシ樹脂等からな
るものが有用である。
は、従来公知のOPニス等でもよいが、好ましいニスは高
濃度化が可能な２液硬化型のニスであり、例えば、ポリ
エステルポリオール、アクリルポリオ一ル、ポリエーテ
ルポリオール等の各種ポリオール樹脂やメラミン、アミ
ノアルキッド、エポキシ樹脂等と、硬化剤としてのポリ
イソシアネート、酸、メラミン、エポキシ樹脂等からな
るものが有用である。
これらのニスの塗布量は任意であるが、一般的には0.
5〜5g/m２（固形分）で十分である。塗布方法はグラビ
ア印刷等で行い、塗布は印刷面の全面でもよいが、所望
部分のみでもよい。
5〜5g/m２（固形分）で十分である。塗布方法はグラビ
ア印刷等で行い、塗布は印刷面の全面でもよいが、所望
部分のみでもよい。
次いで上記ニスが完全硬化する前、即ち、その表面に
フイルムを貼り合わせたときに、ニスと該フイルムとが
馴染む様にニスが固化する前にフイルムを貼り合わせる
のが好ましい。フイルムの貼り合わせにはロール等を使
用することが出来る。
フイルムを貼り合わせたときに、ニスと該フイルムとが
馴染む様にニスが固化する前にフイルムを貼り合わせる
のが好ましい。フイルムの貼り合わせにはロール等を使
用することが出来る。
使用するフイルムとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、
ナイロン等の任意のフイルムであり、又、その表面の平
滑度は任意である。即ち、光沢度の高いフイルムを使用
するれば、高光沢が印刷面に転写され、凹凸の柄があれ
ばこの凹凸柄が印刷面に転写される。更にフイルム表面
には硬化したニスとの剥離性を容易にする為に離型処理
が施されていてもよい。
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、
ナイロン等の任意のフイルムであり、又、その表面の平
滑度は任意である。即ち、光沢度の高いフイルムを使用
するれば、高光沢が印刷面に転写され、凹凸の柄があれ
ばこの凹凸柄が印刷面に転写される。更にフイルム表面
には硬化したニスとの剥離性を容易にする為に離型処理
が施されていてもよい。
フイルムの剥離はニスが実質上硬化した後に行うこと
が好ましく、この様にして印刷面には高い光沢が容易に
付与される。
が好ましく、この様にして印刷面には高い光沢が容易に
付与される。
（実施例） 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、文中部又は％とあるのは重量基準である。
尚、文中部又は％とあるのは重量基準である。
実施例１ 第１図示の様に、65g/m２の上質紙１へ硝化綿樹脂系
のグラビアインキにて柄２を印刷したものを使用し、こ
れに下記組成のニス３を＃５バーコーターにて塗布し
た。
のグラビアインキにて柄２を印刷したものを使用し、こ
れに下記組成のニス３を＃５バーコーターにて塗布し
た。
ニス配合例 タケラック Ｕ−24（武田薬品工業製） 32部 トルエン 31部 シンエツシリコンKP366（信越化学製） 0.7部 シンエツシリコンKF96（1000CS、信越化学製） 0.3部 タケネート Ｄ−103（武田薬品工業製） 36部 塗布物の溶剤を完全に蒸発させた後、塗布面に未処理
OPPフイルムをホットスタンピングマシーンのゴムロー
ル５を使用して貼りあわせた。このものを40℃中に15時
間放置した後、OPPフイルムを剥離した。剥離されたニ
ス塗布面はOPPフイルムと同様の艶を有していた。又、
剥離したOPPフイルムは何回でも再使用可能である。
OPPフイルムをホットスタンピングマシーンのゴムロー
ル５を使用して貼りあわせた。このものを40℃中に15時
間放置した後、OPPフイルムを剥離した。剥離されたニ
ス塗布面はOPPフイルムと同様の艶を有していた。又、
剥離したOPPフイルムは何回でも再使用可能である。
実施例２ 第２図示の様に、40g/m２のコート紙１へウレタン樹
脂系のグラビアインキにて柄２を印刷し、これに必要部
分のみに下記組成のニス３をグラビア印刷した。
脂系のグラビアインキにて柄２を印刷し、これに必要部
分のみに下記組成のニス３をグラビア印刷した。
ニス配合例 アクリット 824−65（大成化工製） 80部 メチルエチルケトン 19部 シンエツシリコンKP366（信越化学製） １部 シンエツシリコンKF96（1000CS、信越化学製） 0.1部 タケネート Ｄ−103（武田薬品工業製） 22部 （上記配合物を更にメチルエチルケトン／トルエンの1/
1混合溶剤で印刷しやすい粘度に希釈した。） 印刷されたニスの溶剤を完全に蒸発させた後、塗布面
に未処理PETフイルム４をホットスタンピングマシーン
のゴムロール５を使用して貼りあわせた。このものを40
℃中に15時間放置した後、PETフイルムを剥離した。剥
離されたニス塗布面は必要領域のみにPETフイルムと同
様の艶を有していた。又、剥離したPETフイルムは何回
でも再使用可能である。
1混合溶剤で印刷しやすい粘度に希釈した。） 印刷されたニスの溶剤を完全に蒸発させた後、塗布面
に未処理PETフイルム４をホットスタンピングマシーン
のゴムロール５を使用して貼りあわせた。このものを40
℃中に15時間放置した後、PETフイルムを剥離した。剥
離されたニス塗布面は必要領域のみにPETフイルムと同
様の艶を有していた。又、剥離したPETフイルムは何回
でも再使用可能である。
実施例３ 実施例１におけるOPPフイルムに代えて、エンボス加
工にて図柄が施されているPETフイルムを使用し、他は
同様に処理したところ、PETフイルムが剥離されたニス
塗布面はPETフイルムに施されたエンボス加工面と雄雌
の関係のエンボス図柄を有していた。又、剥離したPET
フイルムは何回でも再使用可能である。
工にて図柄が施されているPETフイルムを使用し、他は
同様に処理したところ、PETフイルムが剥離されたニス
塗布面はPETフイルムに施されたエンボス加工面と雄雌
の関係のエンボス図柄を有していた。又、剥離したPET
フイルムは何回でも再使用可能である。
（効果） 以上の様に本発明によれば、特別の装置を使用するこ
となく、印刷面の所望領域のみに容易に優れた光沢を付
与することが出来る。
となく、印刷面の所望領域のみに容易に優れた光沢を付
与することが出来る。
第１図及び第２図は本発明の方法を図解的に説明する図
である。 1:印刷基材、2:印刷柄 3:ニス、4:フイルム 5:ゴムロール、6:台
である。 1:印刷基材、2:印刷柄 3:ニス、4:フイルム 5:ゴムロール、6:台
Claims (2)
- 【請求項１】印刷基材表面に所望の印刷を施し、次いで
印刷領域の所望領域にシリコン系離型剤が添加されたニ
スを塗布し、該ニスが完全硬化前にその表面にフイルム
を貼り合わせ、該フイルムを剥離することを特徴とする
高光沢印刷物の製造方法。 - 【請求項２】該ニスが２液硬化型である請求項１に記載
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12534190A JP2925656B2 (ja) | 1990-05-17 | 1990-05-17 | 高光沢印刷物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12534190A JP2925656B2 (ja) | 1990-05-17 | 1990-05-17 | 高光沢印刷物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0421493A JPH0421493A (ja) | 1992-01-24 |
| JP2925656B2 true JP2925656B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=14907723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12534190A Expired - Fee Related JP2925656B2 (ja) | 1990-05-17 | 1990-05-17 | 高光沢印刷物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2925656B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69720839T2 (de) * | 1996-05-02 | 2004-04-01 | Ricoh Co., Ltd. | Bilderzeugungsverfahren und Gerät um einen Farbstoff schnell auf einem Aufzeichnungsmedium zu binden |
-
1990
- 1990-05-17 JP JP12534190A patent/JP2925656B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0421493A (ja) | 1992-01-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507 Year of fee payment: 10 |
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