JP2676431B2 - プレコート紙の製造方法 - Google Patents

プレコート紙の製造方法

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JP2676431B2 JP3530191A JP3530191A JP2676431B2 JP 2676431 B2 JP2676431 B2 JP 2676431B2 JP 3530191 A JP3530191 A JP 3530191A JP 3530191 A JP3530191 A JP 3530191A JP 2676431 B2 JP2676431 B2 JP 2676431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレコート紙の製造方法
に関し、更に詳しくは印刷面に透明フイルムをラミネー
トすることなく、透明フイルムをラミネートしたのと同
様な高光沢を有するプレコート紙を容易に提供すること
を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、建材関係に広く用いられている薄
紙プレコート紙の印刷において印刷面に高級感を出すた
めに表面光沢処理が施されている。印刷面に光沢を付与
する方法としては、種々の方法があるが、例えば、プレ
ス加工方法の場合には、艶出し用OPニスを印刷面にオ
フセット印刷、グラビア印刷、ロールコート等の方法で
塗工乾燥後、その表面を加熱した鏡面のドラムやプレス
でプレスする方法で艶出しが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記方法では、艶は圧着する鏡面部によって決まり、
又、熱ドラムやプレス装置が大掛かりになり、コスト高
であるという問題がある。又、印刷面に紫外線硬化性樹
脂をコーテイングする方法もあるが、この方法も同様に
高価な装置を要するという問題がある。更に印刷面にフ
イルムをラミネートする方法があるが、この場合には印
刷面に接着剤を介してフイルムを貼り合せる為、全面に
フイルムがラミネートされ、所望部分のみを艷出しする
という訳にはいかない。上記の問題点を解決すべく本発
明者らは、印刷面の所望部分のみに任意の高光沢を付与
することが出来る方法を知見して該に特許出願を行った
(特願平2−125341号明細書参照)。しかしなが
ら、上記本発明者らの方法においては、高光沢を付与し
ない印刷面の耐摩耗性、耐薬品性及び耐汚染性等が十分
満足されるものではなかった。従って本発明の目的は、
上記従来技術の問題点を解決し、高光沢を付与しない印
刷面の耐摩耗性、耐薬品性及び耐汚染性等が満足される
プレコート紙を提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、印刷基材表面の
印刷部全面にトップコート剤層を設け、次いで該トップ
コート剤層の全面ないし所望領域にニスを塗布し、ニス
が完全硬化前にその表面にフイルムをラミネートし、ニ
スが硬化後フイルムを剥離することを特徴とするプレコ
ート紙の製造方法である。
【0005】
【作用】印刷基材の印刷部全面に予めトップコート剤層
を設け、更にトップコート剤層の全面又は印刷領域の所
望領域にニスを塗布し、ニスが完全硬化前にその表面に
フイルムを貼り合せ、ニスが硬化後、該フイルムを剥離
することで所望の印刷領域に所望の高光沢を容易に付与
することが出来、耐摩耗性等にも優れたプレコート紙が
得られる。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様により本発
明を更に詳しく説明する。本発明で使用する印刷基材と
して従来公知のいずれの印刷基材でもよいが、特に好ま
しいものは薄紙である。上記印刷基材上に印刷する印刷
方法は、オフセット印刷、グラビア印刷、シルクスクリ
ーン印刷、フレキソ印刷等任意であり、印刷される柄も
特に限定されない。
【0007】印刷面に塗布するトップコート剤として
は、例えば、アクリルポリオール、ポリエステルポリオ
ール、ポリエーテルポリオール等の各種ポリオール樹脂
と硬化剤としてポリイソシアネートからなるものが好ま
しく使用される。上記のトップコート剤層上に塗布する
ニスとしては、従来公知のOPニス等でよいが、好まし
いニスは高濃度が可能な2液硬化型のニスであり、例え
ば、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポ
リエーテルポリオール等の各種ポリオール樹脂やメラミ
ン、アミノアルキッド、エポキシ樹脂等と、硬化剤とし
てのポリイソシアネート、酸、メラミン、エポキシ樹脂
等からなるものが有用である。これらのニスの塗布量は
任意であるが、一般的には0.5〜5g/m(固形
分)で十分である。塗布方法はグラビア印刷等で行い、
塗布は印刷面の全面でもよいが、所望部分のみでもよ
い。
【0008】次いで上記ニスが完全硬化する前、即ち、
その表面にフイルムを貼り合せた時にニスと該フイルム
とが馴染む様に、ニスが固化する前にフイルムを貼り合
せるのが好ましい。フイルムの貼り合せにはロール等を
使用することが出来る。使用するフイルムとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ナイロン等の任意のフイルムであ
り、又、その表面の平滑度は任意である。即ち、光沢度
の高いフイルムを使用すれば、高光沢が印刷面に転写さ
れ、マット調の柄があれば該マット柄が印刷面に転写さ
れる。更にフイルム表面には硬化したニスとの剥離性を
容易にする為に離型処理が施されていてもよい。フイル
ムの剥離はニスが実質上硬化した後に行うことが好まし
く、この様にして印刷面には高い光沢が容易に付与され
る。
【0009】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは重量基準であ
る。 実施例1 図1に示す様に、23g/mの薄紙1へグラビアイン
キ(商品名;TH04白、大日精化工業社製品)にて柄
2を印刷し、更にその上にトップコート剤(商品名;P
TCリコート用メジウム、大日精化工業社製品)100
部とポリイソシアネート系硬化剤(商品名;タケネート
D−103、武田薬品工業社製品)10部より成るトッ
プコート剤配合物を全面印刷し、硬化せしめトップコー
ト剤層3を設けた。
【0010】次いで下記処方のニスを艶を出す必要のあ
る部分にのみグラビア印刷する。 (ニス配合) アクリルポリオール樹脂(商品名;アクリット824−65、大成化工社 製品) 80部 シリコーンオイル 1部 シリコーン系消泡剤 0.1部 ポリイソシアネート(商品名;タケネートD−103、武田薬品工業社製 品) 22部 メチルエチルケトン 19部
【0011】上記配合物を更にメチルエチルケトン/ト
ルエン(1:1)の混合溶剤で印刷し易い粘度に稀釈し
て使用する。印刷されたニスの溶剤を完全に蒸発せしめ
た後、塗布面に艶出し用ポリエステルフイルム5をホッ
トスタンピングマシーンを利用して図1の如くラミネー
トする。このようにしてフイルムをラミネートした薄紙
は、更に40℃の乾燥機中に15時間放置後、薄紙から
ラミネートしたフイルムを剥離する。剥離されたニスと
塗布面はポリエステルフイルムと同様の艶を有してお
り、ニス塗布部以外は、下のトップコート層が艶がなく
露出し、図2に示すグロスマット調のプレコート紙8が
得られた。このプレコート紙8の光沢は従来のグラビア
印刷や各種コーティング方法では得られないものであっ
た。更に又得られたプレコート紙は、耐汚染性、耐薬品
性及び耐摩耗性に極めて優れたものであった。
【0012】実施例2 図3に示す様に、30g/mの薄紙10へグラビアイ
ンキ(商品名;TH04白、大日精化工業社製品)にて
柄20を印刷し、更にその上にトップコート剤(商品
名;PTCリコート用メジウム、大日精化工業社製品)
100部とポリイソシアネート系硬化剤(商品名;タケ
ネートD−103、武田薬品工業社製品)10部より成
るトップコート剤配合物を全面印刷し、硬化せしめトッ
プコート剤層30を設ける。次いで下記処方のニスをト
ップコート剤層全面にグラビア印刷する。 (ニス配合) ポリエステルポリオール(商品名;タケラックU−24、武田薬品工業社 製品) 32部 シリコーンオイル 0.7部 シリコーン系消泡剤 0.3部 ポリイソシアネート(商品名;タケネートD−103、武田薬品工業社製 品) 36部 トルエン 31部
【0013】印刷されたニスの溶剤を完全に蒸発せしめ
た後、塗布面に艶出し用ポリエステルフイルムをホット
スタンピングマシーンを利用して図3の如くラミネート
する。このようにしてフイルムをラミネートした薄紙
は、更に40℃の乾燥機中に15時間放置後、薄紙から
ラミネートしたフイルムを剥離してプレコート紙80を
得た。上記のプレコート紙の剥離されたニス塗布面40
は艶出し用ポリエステルフイルムと同様の艶を有してい
た。更に又得られたプレコート紙は、耐汚染性、耐薬品
性及び耐摩耗性に極めて優れたものであった。
【0014】
【効果】以上の本発明によれば、従来のグラビア印刷や
各種コーティング方法によっては困難であった高光沢の
プレコート紙が特別の装置を使用することなく容易に得
ることが出来る。又、得られたプレコート紙は、耐汚染
性、耐薬品性及び耐摩耗性に極めて優れた物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の方法を図解した断面図。
【図2】実施例1によって得られたプレコ−ト紙の断面
図。
【図3】実施例2の方法を図解した断面図。
【図4】実施例2によって得られたプレコ−ト紙の断面
図。
【符号の説明】
1,10……薄紙 2,20……柄 3,30……トップコ−ト剤層 4,40……ニス 5,50……フイルム 6,60……ゴムロ−ル 7,70……台 8,80……プレコ−ト紙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷基材表面の印刷部全面にトップコ−
    ト剤層を設け、次いで該トップコ−ト剤層の全面乃至所
    望領域にニスを塗布し、ニスが完全硬化前にその表面に
    フイルムをラミネ−トし、ニスが硬化後にフイルムを剥
    離することを特徴とするプレコ−ト紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 ニスが2液硬化型ニスである請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 フイルムが艶出し用ポリエステルフイル
    ムである請求項1に記載の製造方法。
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