JPH08146410A - ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ - Google Patents

ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ

Info

Publication number
JPH08146410A
JPH08146410A JP30707694A JP30707694A JPH08146410A JP H08146410 A JPH08146410 A JP H08146410A JP 30707694 A JP30707694 A JP 30707694A JP 30707694 A JP30707694 A JP 30707694A JP H08146410 A JPH08146410 A JP H08146410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black matrix
layer
black
relief
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30707694A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mitamura
聡 三田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP30707694A priority Critical patent/JPH08146410A/ja
Publication of JPH08146410A publication Critical patent/JPH08146410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示コントラストが高く、寸法精度が高く、
および遮光性に優れたブラックマトリックス基板および
これを用いたカラーフィルタを提供する。 【構成】 透明基板上に着色レリーフ樹脂層を下地層と
して形成し、この層上に、少なくとも微細粒子を内部に
含有する黒色レリーフ樹脂層を形成してなる二層構造の
ブラックマトリックスを備えるよう構成し、ブラックマ
トリックス基板とする。また、上記二層構造のブラック
マトリックス間に着色層を形成し、前記ブラックマトリ
ックスと着色層を覆うように透明電極を設けるよう構成
し、カラーフィルタとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラックマトリックス基
板およびこれを用いたカラーフィルタに係り、特に表示
コントラストが高く、寸法精度が高く、遮光性に優れた
ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フラットディスプレイとしてモノ
クロあるいはカラーの液晶ディスプレイが注目されてい
る。例えば、カラー液晶ディスプレイは構成画素部を3
原色(R、G、B)とし、液晶の電気的スイッチングに
より3原色の各光の透過を制御してカラー表示を行うも
のである。そして、液晶ディスプレイには、3原色の制
御を行うためにアクティブマトリックス方式および単純
マトリックス方式のいずれの方式においてもカラーフィ
ルタが用いられている。
【0003】このカラーフィルタは、透明基板上に各着
色層と保護層と透明電極層を形成して構成されている。
そして、発色効果や表示コントラストを上げるために、
着色層のR、G、Bの各画素の境界部分に遮光性を有す
る黒色パターン(ブラックマトリックス)が形成され
る。また、アクティブマトリックス方式の液晶ディスプ
レイでは、薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング
素子として用いているため、外光による光リーク電流を
抑制する必要がある。このため、ブラックマトリックス
に対して高い遮光性が要求される。
【0004】従来、ブラックマトリックスとしては、蒸
着、スパッタリング等で形成したクロム薄膜をフォトエ
ッチングしてレリーフ形成したもの、親水性樹脂レリー
フを染色したもの、黒色顔料を分散した感光液を用いて
レリーフ形成したもの、黒色電着塗料を電着して形成し
たもの、印刷により形成したもの等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロム
薄膜をフォトエッチングしてレリーフ形成したものはフ
ォトプロセスを用いるため寸法精度が高いものの、蒸着
やスパッタ等の真空成膜工程が必要であることや製造工
程が複雑であるために、製造コストが高くなる。特に、
このクロムのブラックマトリックスは、強い外光下での
表示コントラストを高めるために観察者側の光線反射率
(カラーフィルタの透明基板側の可視光線反射率)を抑
える必要が生じ、また、薄膜トランジスタの誤動作の原
因となる光リーク電流を抑制するために液晶セル側の光
線反射率を抑える必要が生じ(特願平5−75178号
等参照)、そのため製造コストがさらにかかる低反射ク
ロムの蒸着、スパッタ等を行う必要がある。
【0006】また、黒色染料や顔料を分散した感光性レ
ジストを用いる方法は、製造コストは安価となるが、感
光性レジストが黒色のためフォトプロセスが不十分とな
り易く、寸法精度の良好なブラックマトリックスが得ら
れないという問題がある。
【0007】さらに、印刷方法によるブラックマトリッ
クス形成も製造コストの低減は可能であるが、高い寸法
精度が要求される場合には問題がある。
【0008】このような問題点を解決するために本出願
人は、従前にカラーフィルタ用のブラックマトリックス
基板およびその製造方法を提案している(特願平3−3
25821号)。しかし、このブラックマトリックスに
ついても、光学特性に関して低反射クロムを用いたブラ
ックマトリックスと比較すると、観察者側の光線反射率
が高く、さらに充分な表示コントラストを得るために光
線反射率の低下が要求されていた。また、優れた表示コ
ントラストを有する低反射クロムのブラックマトリック
スについても、人間の眼に眩しいと感じる主感度波長
(555nm)では光線反射率が低いものの、可視光波
長の短波長領域(400nm付近)と長波長領域(70
0nm付近)においては光線反射率が高いため、観察者
側から観た場合に赤紫の干渉色が認められ、純粋な黒が
得られないという欠点があり、この干渉色を無くすこと
が要求されている。
【0009】そのため、上述したような要求特性を充分
に満たし、かつ製造コストが安価なブラックマトリック
スの開発が強く要望されている。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、液晶ディスプレイ等のフラットディ
スプレイ、CCD等のイメージャー、あるいはカラーセ
ンサ等のカラーフィルタに用いることができ、可視光波
長全域で光線反射率が低く、寸法精度が高く、遮光性に
優れ、しかも低コストのブラックマトリックス基板およ
びこれを用いたカラーフィルタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のブラックマトリックス基板は、基板
上に着色レリーフ樹脂層が下地層として形成され、この
層上に、少なくとも微細粒子を内部に含有する黒色レリ
ーフ樹脂層が形成された二層膜構造のブラックマトリッ
クスを備えるよう構成した。
【0012】ここで前記微細粒子は、粒径5〜50nm
の範囲の粒子が全粒子の80%以上であるような粒径分
布を有し、粒子の0.06μm厚換算の投影面積密度が
50%以上であるのが好適である。
【0013】また前記微細粒子は、ニッケル、コバル
ト、銅、またはこれら金属の1種以上からなる合金、黒
色染料、および黒色顔料の中から選ばれた少なくとも1
つであるのが好適である。
【0014】さらに前記微細粒子は、無電解メッキ法に
より形成されるのが好適である。
【0015】また前記ブラックマトリックスは、可視光
波長領域400〜700nmの範囲において光線透過率
が1%以下、観察者側の光線反射率が3%以下であり、
この観察者側の光線反射率について、波長555nmに
おける光線反射率が1%以下であるような光学特性を有
するのが好適である。
【0016】また本発明のカラーフィルタは、上記基板
上に着色レリーフ樹脂層が下地層として形成され、この
層上に、少なくとも微細粒子を内部に含有する黒色レリ
ーフ樹脂層が形成された二層膜構造のブラックマトリッ
クスと、このブラックマトリックス間に形成された着色
層と、これらブラックマトリックスと着色層を覆うよう
に設けられた透明電極を備えるよう構成した。
【0017】
【作用】基板上に着色レリーフ樹脂層が下地層として形
成され、この層上に、少なくとも微細粒子を内部に含有
する黒色レリーフ樹脂層が形成された二層膜構造のブラ
ックマトリックス(黒色パターン)を備えることによ
り、可視光波長領域(400〜700nm)における着
色レリーフ樹脂層の電磁波吸収特性と黒色レリーフ樹脂
層の電磁波散乱特性が機能し、また、これら特性の相乗
効果により観察者側の低反射率および低透過率という特
性が発現する。特に黒色レリーフ樹脂層は、あらかじめ
形成された樹脂レリーフ中に微細粒子が均一に分散析出
され、さらにこの微細粒子は、粒径5〜50nmの範囲
の粒子が全粒子の80%以上であるような粒径分布を有
し、粒子の0.06μm厚換算の投影面積密度を50%
以上とすることにより、前述のブラックマトリックス
(黒色パターン)は可視光波長領域(400〜700n
m)において光線透過率が1%以下、観察者側の光線反
射率が3%以下であり、この観察者側の光線反射率につ
いて、波長555nmにおける光線反射率が1%以下で
あるような光学特性を有し、その結果、薄膜でも遮光性
に優れ、かつ観察者側からの光線反射率が低く、干渉色
の認められないブラックマトリックス基板が形成され
る。
【0018】また、着色樹脂レリーフ層および黒色レリ
ーフ樹脂層は、樹脂レリーフを用いているのでブラック
マトリックスのパターン形成が容易であり、特に樹脂と
して感光性樹脂、電子線レジスト等を用いれば寸法精度
が高いという利点も有する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は、本発明により製造されたブラック
マトリックス基板を用いたアクティブマトリックス方式
による液晶ディスプレイ(LCD)の一例を示す斜視図
であり、図2は同じく概略断面図である。図1および図
2において、LCD1はカラーフィルタ10と透明ガラ
ス基板20とをシール材30を介して対向させ、その間
に捩れネマティック(TN)液晶からなる厚さ約5〜1
0μm程度の液晶層40を形成し、さらに、カラーフィ
ルタ10と透明ガラス基板20の外側に偏光板50、5
1が配設されて構成されている。
【0021】図3はカラーフィルタ10の拡大部分断面
図である。図3においてカラーフィルタ10は、透明基
板13上に黒色パターン(ブラックマトリックス)15
を形成したブラックマトリックス基板12と、このブラ
ックマトリックス基板12のブラックマトリックス15
間に形成された着色層16と、このブラックマトリック
ス15と着色層16を覆うように設けられた保護層18
および透明電極19を備えている。このカラーフィルタ
10は透明電極19が液晶層40側に位置するように配
設されている。そして、着色層16は赤色パターン16
R、緑色パターン16G、青色パターン16Bからな
り、各着色パターンの配列は図1に示されるようにモザ
イク配列となっている。なお、着色パターンの配列はこ
れに限定されるものではなく、三角配列、ストライプ配
列等としてもよい。
【0022】また、透明ガラス基板20上には表示電極
22が各着色パターン16R、16G、16Bに対応す
るように設けられ、各表示電極22は薄膜トランジスタ
(TFT)24を有している。また、各表示電極22間
にはブラックマトリックス15に対応するように走査線
(ゲート電極母線)26aとデータ線26bが配設され
ている。
【0023】このようなLCD1では、各着色パターン
16R、16G、16Bが画素を構成し、偏光板51側
から照明光を照射した状態で各画素に対応する表示電極
をオン、オフさせることで液晶層40がシャッターとし
て作動し、着色パターン16R、16G、16Bのそれ
ぞれの画素を光が透過してカラー表示が行われる。
【0024】カラーフィルタ10を構成するブラックマ
トリックス基板12の透明基板13としては、石英ガラ
ス、パイレックスガラス、合成石英板等の可撓性のない
リジッド材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板
等の可撓性を有するフレキシブル材等を用いることがで
きる。この中で、特にコーニング社製7059ガラス
は、熱膨張率の小さい素材であり寸法安定性および高温
加熱処理における作業性に優れ、また、ガラス中にアル
カリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アク
ティブマトリックス方式によるLCD用のカラーフィル
タに適している。また、反射投影型等の用途に、上記透
明基板の片側面に金属反射膜を形成したものであっても
よいし、また薄膜トランジスタやシリコーン基板上のア
クティブマトリックスの表示電極に金属反射膜を用いて
もよい。反射部を有する基板を用いた場合には反射型の
カラーフィルタ用のブラックマトリックス基板となり、
反射投影型やゲストホストや散乱型の表示モードに適す
る。
【0025】ここで、本発明のブラックマトリックス基
板12の製造方法の一例を図4を参照して説明する。
【0026】図4において、まず透明基板13上に着色
レリーフ樹脂層2を形成する(図4(A))。形成方法
は、例えばフォトレジストの染色法、あらかじめ顔料
(着色剤)を分散させた感光性樹脂を塗布し、その後フ
ォトリソグラフィー法でレリーフ化する分散法、オフセ
ット等の印刷法、電着法等の公知の種々の方法に従って
形成することができ、これを下地層とする。膜厚は0.
1〜2μm程度である。
【0027】次いで、上記下地層2を覆うように透明基
板13上に親水性樹脂を含有する感光性レジストを塗布
して厚さ0.2〜5.0μm、好ましくは0.2〜2μ
m程度の感光性レジスト層3を形成する(図4
(B))。次にブラックマトリックス用のフォトマスク
9を介して感光性レジスト層3を露光する(図4
(C))。そして、露光後の感光性レジスト層3を現像
してブラックマトリックス用のパターンを有する樹脂レ
リーフ4を形成する(図4(D))。次にこの透明基板
13に熱処理(80〜200℃、5〜30分間)を施し
た後、無電解メッキの触媒となる金属化合物の水溶液に
浸漬し、水洗乾燥して触媒含有レリーフ(触媒含有樹脂
パターン)5とする(図4(E))。なお、熱処理は触
媒含有レリーフを形成した後に行っても良い。そして、
透明基板13上の触媒含有レリーフ5を無電解メッキ液
に接触させることにより、レリーフ内に金属粒子を析出
させて黒色レリーフ樹脂層14とする(図4(F))。
【0028】そしてその後、この樹脂層に加熱あるいは
硬膜剤塗布による硬膜処理を施して、着色レリーフ樹脂
層2と黒色レリーフ樹脂層14との二層膜構造のブラッ
クマトリックス15を有するブラックマトリックス基板
12を形成する(図5)。
【0029】また、ブラックマトリックス基板12の他
の製造方法例を図6を参照して説明する。
【0030】まず透明基板13上に、上記第一の製造方
法例の場合と同様にしてフォトレジストの染色法、あら
かじめ顔料を分散した感光性樹脂を塗布後にフォトリソ
グラフィー法でレリーフ化する分散法、オフセット等の
印刷法、電着法等の公知の種々の方法に従ってブラック
マトリックスパターンの着色レリーフ層2を0.1〜2
μm程度の膜厚で形成し、これを下地層2とする(図6
(A))。
【0031】次いでこの透明基板13上に、上記下地層
2を覆うようにして親水性樹脂および無電解メッキの触
媒となる金属化合物の水溶液を含有する感光性レジスト
を塗布して厚さ0.2〜5.0μm、好ましくは0.2
〜2μm程度の感光性レジスト層6を形成する(図6
(B))。次に、ブラックマトリックス用のフォトマス
ク9を介して感光性レジスト層6を露光する(図6
(C))。そして、露光後の感光性レジスト層6を現像
して乾燥した後、熱処理(80〜200℃、5〜30分
間)を施してブラックマトリックス用のレリーフを有す
る触媒含有レリーフ7を形成する(図6(D))。次
に、透明基板13上の触媒含有レリーフ7を無電解メッ
キ液に接触させることにより黒色レリーフ樹脂層14を
形成する(図6(E))。
【0032】そしてその後、上記第一の製造方法例の場
合と同様にして、このブラックマトリックスに加熱ある
いは硬膜剤塗布による硬膜処理を施してブラックマトリ
ックス基板12を形成する(図5)。
【0033】上記のブラックマトリックス基板の製造例
において共通して特徴的なのは、下地層として着色レリ
ーフ樹脂層を有し、かつ、無電解メッキ反応を開始させ
る機能を持った触媒核成分を含有する樹脂レリーフ中
に、無電解メッキ法により微細粒子を析出させた黒色レ
リーフ樹脂層を上地層として有する二層膜構造のブラッ
クマトリックス(遮光層)を形成することである。
【0034】したがってブラックマトリックス基板12
は、図5に示されるように、基板13と、この基板13
上に下地層として所定のレリーフ形状に形成された着色
レリーフ樹脂層2、該樹脂層上に、少なくとも微細粒子
を内部に含有し、さらに場合によっては無電解メッキ液
の被還元性金属塩と還元剤とを有する所定のレリーフ形
状に形成された黒色レリーフ樹脂層14が形成された二
層膜構造のブラックマトリックス(黒色パターン)15
とを備える。
【0035】着色レリーフ樹脂層2は、染料、無機顔料
ないしは有機顔料等の着色剤を含む樹脂膜であり、着色
剤としては赤色、緑色、青色等、いずれの分光特性をも
つものでもよい。用いる樹脂としては、印刷法またはフ
ォトリソグラフィー法で形成可能な樹脂が適用可能であ
る。印刷法で用いられる樹脂としては、例えば凹版オフ
セット印刷を例にとれば、公知の種々のグラビアインキ
等が挙げられる。フォトリソグラフィー法で用いられる
感光性樹脂としては、ポリビニルアルコール系の光架橋
型感光性樹脂やアクリル樹脂系の光重合型樹脂等が挙げ
られる。これら樹脂は、下記に述べる黒色レリーフ樹脂
層14に用いられる樹脂と同様のものを用い得る。
【0036】黒色レリーフ樹脂層14は、少なくとも微
細粒子を内部に含有する。この微細粒子は、粒径5〜5
0nmの範囲の粒子が全粒子の80%以上であるような
粒径分布、好ましくは粒径10〜30nmの範囲の粒子
が全粒子の80%以上であるような粒径分布を持つもの
が、特に光線反射率を低く保ちつつ、光線透過率を低く
するのに好適である。このような粒径分布を持たず粒径
50nmを超える粒子が多くなると、観察者側の光線反
射率について特性分布(数値ばらつき)が大きくなるた
め光線反射率が3%を超える領域が存在し、良質なブラ
ックマトリックスが得られないという不都合が生じる。
また、このような粒径分布をもたず粒径5nm未満の粒
子が多いとブラックマトリックスとして必要な光学特性
である光線透過率1%以下が得られないという不都合が
生じる。なお、本発明でいう粒径とは、ブラックマトリ
ックス切片のTEM断面写真より、例えば100個のサ
ンプル径を測定し統計処理した値である。
【0037】さらに黒色レリーフ樹脂層14に含有され
る微細粒子は、粒子の0.06μm厚換算の投影面積密
度が50%以上であることが好ましく、より好ましくは
70%以上である。粒子の0.06μm厚換算の投影面
積密度が50%未満になると、上記規定内の粒径であっ
ても光線透過率1%以下の光学特性が得られない。
【0038】光線透過率はさらにブラックマトリックス
15の膜厚にも関係し、その厚さは上記の光線透過率が
1%以下になるように設定される。なお、微細粒子の
0.06μm厚換算の投影面積密度は、図7に示される
ようにブラックマトリックス15を膜厚方向にミクロト
ームを用いて、0.06μmの幅でスライスし(図7
(a))、このスライス片15aをスライス面方向から
透過型電子顕微鏡にて黒色レリーフ樹脂層14の領域を
観察して求める(図7(b))。
【0039】具体的な測定法の一例を挙げると、切片の
厚さは多重微分干渉顕微鏡等で測定し0.06μmに近
いものを選定して用いた。なお、0.06μmの厚さち
ょうどでスライスするのは困難であり、仮にそれに近い
厚さでスライスされた厚さをt(nm)とし、このとき
に投影密度d(%)という測定値を得た場合、0.06
μmの厚さの投影面積密度D(%)への換算は次式によ
り算出した。
【0040】
【数1】 上記微細粒子の粒径は、黒色レリーフ樹脂層14の製造
において、例えばメッキ時間、メッキ液温度、メ
ッキ液のpH、被メッキ物(触媒核を含んだ樹脂レリ
ーフ)の攪拌揺動、触媒核付与工程での活性化処理液
の濃度、処理時間等の要因によって変化しうる。
【0041】なお、本発明において、上記微細粒子とし
ては、ニッケル、コバルト、銅またはこれら金属の1種
以上からなる合金、黒色染料、および黒色顔料の中から
選ばれた少なくとも1つである。黒色染料としては、ジ
スアゾ染料、金属含有アゾ染料、アントラキノン染料、
モノアゾ染料、ヒドロオキシケトン染料、硫化染料等が
具体的に例示され、黒色顔料としては、カーボンブラッ
ク、黒鉛、鉄黒、硫化ニッケル、硫化銅、硫化銀、硫化
鉛等が具体的に例示される。
【0042】この黒色レリーフ樹脂層14に用いられる
樹脂としては、例えば親水性樹脂を含有する感光性レジ
スト等が挙げられ、これには例えばゼラチン、カゼイ
ン、グルー、卵白アルブミン等の天然蛋白質、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、無水マレイン酸共重合体、お
よび、上記の樹脂のカルボン酸変性物あるいはスルホン
酸変性物等の親水性樹脂を1種、あるいは複数種を混合
したものに対し、例えば、ジアゾ基を有するジアゾニウ
ム化合物およびパラホルムアルデヒドの反応生成物であ
るジアゾ樹脂、アジド基を有するアジド化合物、ポリビ
ニルアルコールにケイ皮酸を縮合したケイ皮酸縮合樹
脂、スチルバゾリウム塩を用いた樹脂、重クロム酸アン
モニウム等の光硬化型の感光性基を有するものを添加す
ることで感光性を付与したのを挙げることができる。な
お、感光性基は上述の光硬化型感光性基に限定されない
ことは勿論である。このように、感光性レジスト中に親
水性樹脂が含有されていることにより、上述のように触
媒含有レリーフ5が無電解メッキ液と接触した際に、無
電解メッキ液が触媒含有レリーフ5中に均一に浸透しや
すくなり、触媒含有レリーフ中に均一に金属粒子が析出
・成長し得る。
【0043】無電解メッキの触媒となる金属化合物は、
例えばパラジウム、金、銀、スズ、亜鉛、白金、鉄、銅
等の塩化物、硫酸塩、硝酸塩等の水溶性塩、および錯化
合物が用いられる。特に、本発明のブラックマトリック
ス基板を製造するにおいて、水溶液として市販されてい
る無電解メッキ用のアクチベーター溶液をそのまま、あ
るいは希釈して用いることができる。このような金属化
合物を上述のように感光性レジスト中に含有させる場
合、金属イオン換算で0.01〜5重量%程度含有させ
ることが好ましい。
【0044】無電解メッキ液は、例えば次亜リン酸、次
亜リン酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、N−ジ
メチルアミンボラン、ボラジン誘導体、ヒドラジン、ホ
ルマリン等の還元剤と、例えばニッケル、コバルト、
鉄、銅、クロム、パラジウム、金、白金、スズ、亜鉛等
の水溶性の被還元性重金属塩と、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニア等の塩基性化合物、無機酸、
有機酸等のpH調整剤と、クエン酸ナトリウム、クエン
酸アンモニウム、グリコール酸等のオキシカルボン酸、
ホウ酸、炭酸、有機酸、無機酸のアルカリ塩に代表さ
れ、水溶液中の重金属イオンの安定性を目的とした錯化
剤の他、緩衝剤、反応促進剤、安定剤、界面活性剤等を
有する無電解メッキ液が使用される。上記のような無電
解メッキ液は、反応速度を制御する上でもpH値は6〜
9、メッキ液温度は15〜50℃が好ましい。
【0045】また、2種類以上の無電解メッキ液を併用
してもよい。例えば、まず、メッキ反応の触媒核を形成
しやすい水素化ホウ素ナトリウム等のホウ素系還元剤を
含む無電解メッキ液を用い、次に、金属析出速度の速い
次亜リン酸系還元剤を含む無電解メッキ液を用いること
もできる。
【0046】上記の種々の還元剤の中でも、特にホウ素
系還元剤は、無電解メッキの触媒核となる金属化合物に
ついても、また、被還元性金属塩についても、室温下
(15〜30℃)で還元する能力に優れており用いるこ
とができる。
【0047】本発明ではブラックマトリックス15は、
着色レリーフ樹脂層2と、この層上に設けられた黒色レ
リーフ樹脂層14の二層膜構造からなるが、このブラッ
クマトリックス15は、可視光波長領域400〜700
nmの範囲において光線透過率が1%以下、より好まし
くは0.5%以下であるのが好適である。また、観察者
側の光線反射率が3%以下、より好ましくは2%以下で
あるのが好適である。さらにこの観察者側の光線反射率
について、波長555nmにおける光線反射率が1%以
下、より好ましくは0.5%以下であるような光学特性
を有するのが好適である。
【0048】本発明のカラーフィルタ10は、上述のよ
うなブラックマトリックス基板12の上記ブラックマト
リックス15間に、赤色パターン16R、緑色パターン
16G、青色パターン16Bからなる着色層16、およ
び共通電極19を形成して得ることができる。これら赤
色パターン16R、緑色パターン16G、青色パターン
16Bからなる着色層16の形成は、フォトレジストの
染色法や、予め顔料を分散した感光性樹脂を塗布後フォ
トリソグラフィー法でレリーフ化する顔料分散法、オフ
セット等の印刷法、電着法等の公知の種々の方法に従っ
て行うことができる。
【0049】なお、カラーフィルタ10は、基板13上
にブラックマトリックス15、着色層16のいずれを先
に形成してもよい。したがって、基板13上にまず赤色
パターン16R、緑色パターン16G、青色パターン1
6Bからなる所定パターンの着色層16を形成し、その
後に、これら着色層16のパターン間に上記黒色パター
ン(ブラックマトリックス)15を形成することによっ
て得てもよいことは勿論である。
【0050】さらに、カラーフィルタ10のブラックマ
トリックス15と着色層16を覆うように保護層18を
設けても良く、カラーフィルタ10の表面平滑化、信頼
性の向上、および液晶層40への汚染防止等を目的とす
るものであり、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド系樹脂等の
透明樹脂、特に、熱または光による硬化型のものが好ま
しく用いられる。あるいは二酸化ケイ素等の透明無機化
合物等を用いて形成することができる。保護層の厚さは
0.5〜50μm程度が好ましい。
【0051】透明共通電極19としては、例えば酸化イ
ンジウムスズ(ITO)膜を用いることができる。IT
O膜は蒸着法、スパッタ法等の公知の方法により形成す
ることができ、厚さは0.02〜0.2μm程度が好ま
しい。
【0052】次に実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。 (本発明のサンプル1の作製)透明基板としてコーニン
グ社製7059ガラス(厚さ1.1mm)を用いた。こ
の基板上に、スピンコート法により感光性青色レジスト
(日本合成ゴム(株)製、DB205T−1)を塗布
し、その後、80℃、3分間の条件で乾燥して感光性レ
ジスト層(厚さ1.9μm)を形成した。
【0053】次に、感光性着色レジスト層に対してブラ
ックマトリックス用のフォトマスク(線幅20μm)を
介して露光を行った。露光用の光源は超高圧水銀灯2k
Wを用い、50秒間照射した。その後、現像液(日本合
成ゴム(株)製、CD150−CR、100倍希釈液)
を用いてスプレー現像を行い、エアー乾燥して、ブラッ
クマトリックス用の線幅20μmの着色レリーフ樹脂層
(下地層)を形成した。
【0054】次に、この着色レリーフ樹脂層を設けた基
板を180℃、60分間の熱処理を施して放冷した後、
UVオゾン処理を行い、さらに次にスピンコート法によ
り下記組成の感光性レジストを塗布し、その後、80
℃、10分間の条件で乾燥して感光性レジスト層(厚さ
0.95μm)を形成した。 (感光性レジストの組成) ・ポリビニルアルコール5.5%水溶液 (日本合成化学(株)製、ゴーセナールT−330) 1000重量部 ・ジアゾ樹脂5%水溶液 (シンコー技研(株)製、D−011) 71重量部 次に、この感光性レジスト層に対してブラックマトリッ
クス用のフォトマスク(線幅20μm)を介して露光を
行った。露光用の光源は超高圧水銀灯2kWを用い、1
0秒間照射した。その後、常温の水を用いてスプレー現
像を行いエアー乾燥してブラックマトリックス用の線幅
20μmの樹脂レリーフを形成した。
【0055】次に、この樹脂レリーフを100℃、30
分間の熱処理を施して放冷した後、濃度100ppmの
塩化パラジウム水溶液(日本カニゼン(株)製、レッド
シューマー液の5倍希釈液)に5分間浸漬し、水洗、水
切り後、触媒含有レリーフとした。
【0056】その後、この透明基板を40℃の無電解N
iBメッキ液(上村工業(株)製、BEL801)に1
分間浸漬し、水洗乾燥して黒色レリーフを形成した。
【0057】さらにその後、この黒色レリーフを、20
0℃、1時間の熱処理を施して、先の着色樹脂レリーフ
を下地層とした二層構造のブラックマトリックスとし、
本発明サンプル1を作製した。 (本発明サンプル2の作製)上記本発明サンプル1の感
光性青色レジストを感光性赤色レジスト(日本合成ゴム
(株)製、DR−111)に変更した以外は、上記本発
明サンプル1と同様にして本発明サンプル2を作製し
た。 (本発明サンプル3の作製)上記本発明サンプル1の感
光性青色レジストを感光性緑色レジスト(日本合成ゴム
(株)製、DG−108T)に変更した以外は、上記本
発明サンプル1と同様にして本発明サンプル3を作製し
た。 (本発明サンプル4の作製)上記本発明サンプル1の無
電解NiBメッキ液を無電解CoBメッキ液(上村工業
(株)製、BEL801メッキ液中の金属塩の硫酸ニッ
ケル(濃度0.1mol/l)を硫酸コバルト(濃度
0.1mol/l)に変更)した以外は、上記本発明サ
ンプル1と同様にして本発明サンプル4を作製した。 (本発明サンプル5の作製)上記本発明サンプル1の無
電解NiBメッキ液を無電解CoNiBメッキ液(上村
工業(株)製、BEL801メッキ液中の金属塩成分に
ついて、硫酸ニッケル0.06mol/lと硫酸コバル
ト0.04mol/lといった濃度条件で調製)に変更
した以外は、上記本発明サンプル1と同様にして本発明
サンプル5を作製した。 (比較サンプル1の作製)上記本発明サンプル1の着色
樹脂レリーフ(下地層)作製工程を除いた以外は、上記
本発明サンプル1と同様にして比較サンプル1を作製し
た。 (比較サンプル2の作製)上記本発明サンプル1のメッ
キ浴温度40℃を20℃に変更した以外は、上記本発明
サンプル1と同様にして比較サンプル2を作製した。 (比較サンプル3の作製)上記本発明サンプル1のメッ
キ時間を1分間から5分間に変更した以外は、上記本発
明サンプル1と同様にして比較サンプル3を作製した。 (比較サンプル4の作製)上記本発明サンプル1のメッ
キ浴温度40℃を20℃に変更し、且つメッキ時間を1
分間から15秒間に変更した以外は、上記本発明サンプ
ル1と同様にして比較サンプル4を作製した。 (比較サンプル5の作製)上記本発明サンプル1で用い
た透明基板上に、スパッタ法により酸化クロム膜(膜厚
0.025μm)を成膜し、さらにその上にクロム膜
(膜厚0.11μm)を成膜し、二層膜基板を形成し
た。 (クロム膜スパッタ条件) ・基板温度:150℃ ・スパッタ電力:2kW ・Arガス流量:30sccm ・Arガス圧力:0.3Pa ・スパッタ速度:0.05μm/min 次に、この二層膜基板上にスピンコート法により感光性
レジスト(東京応化工業(株)製、OFPR−800、
10cP)を塗布し、その後、90℃、30分間の条件
で乾燥して感光性レジスト層(厚さ0.9μm)を形成
した。
【0058】次に、感光性レジスト層に対してブラック
マトリックス用のフォトマスク(線幅20μm)を介し
て露光を行った。露光用の光源は超高圧水銀灯2kWを
用い、10秒間照射した。その後、現像液(東京応化工
業(株)製、NMD−3)を用いてディップ現像を行
い、エアー乾燥してブラックマトリックス作製用の線幅
20μmの樹脂レリーフを形成した。
【0059】次に、この樹脂レリーフを120℃、30
分間の熱処理を施して放冷した後、クロムエッチング液
(ザ・インクテック(株)製、MR−ES)に2分浸漬
し金属レリーフを形成した。さらにその後、金属レリー
フ上の樹脂レリーフをリムーバーにて除去し、比較サン
プル5を作製した。
【0060】上述の10個のサンプル(本発明サンプル
1〜5、および比較サンプル1〜5)について、黒色レ
リーフ樹脂層中の微細粒子の粒子径および投影面積密度
を透過型電子顕微鏡((株)日立製作所、H−810
0)により測定し、評価を行った。
【0061】また、ブラックマトリックスの光線透過率
(T)、光線反射率(R)については、顕微分光測光装
置(オリンパス光学工業(株)、AH2−SRK/ST
K)により、基板に対してほぼ垂直入射する光に対して
その透過光および正反射光を測定した。なお、ブラック
マトリックスの光線透過率は、上記装置により、透明基
板をリファレンス(100%透過率)とし、光を完全に
遮断した場合をバックグラウンド(0%透過率)とする
基準により、可視光波長領域400〜700nmの範囲
で測定した最大透過率T(%)について評価した。ま
た、光線反射率はリファレンスとしてアルミ蒸着板を、
バックグラウンドとして全く反射物がない場合を基準と
して測定した。特に、光線反射率についてはブラックマ
トリックス15の基板側から光照射した場合の光線反射
率(観察者側の反射率RO )について評価した。
【0062】測定結果を表1に示す。なお、光線透過率
0.1%以下の測定値は、装置の測定限界値以下であり
有意差はないと考えられるため、光線透過率T≦0.1
%と表記した。
【0063】
【表1】 なお、表中の「最大値−最小値」は、波長400〜70
0nmの範囲内における光線反射率の最大値と最小値の
差とする。
【0064】表1の結果から明らかなように、本発明サ
ンプル1〜5は、微細粒子の粒径が5〜50nmの範囲
の粒子が全粒子の80%以上であるような粒径分布を有
し、粒子の投影面積密度が50%以上であるため、観察
者側の光線反射率が著しく低下し、かつブラックマトリ
ックスの遮光層として必要な光線透過率(1%以下)も
充分に得られており、ブラックマトリックス基板として
は極めて優れたものであった。
【0065】特に、本発明サンプル1〜3は、観察者側
の光線反射率について波長555nmにおける反射率が
1%以下、波長400〜700nmの範囲における最小
値と最大値の差が2.5%以下、透過率0.1%以下と
良好であった。このため、目視においては干渉色は全く
認められなかった。
【0066】また、本発明サンプル1〜3は、各々着色
レリーフ層の透過分光特性が異なるサンプル(サンプル
1:青、サンプル2:赤、サンプル3:緑)であるが、
その光線反射率は、着色レリーフ層の透過分光特性に関
係なく低い数値となっており、従って、この反射率低減
効果は着色レリーフ層の分光特性によらずに発現するこ
とがわかった。
【0067】さらに、本発明サンプル1、4、5は、各
々黒色レリーフ層中の微細粒子の材質が異なるサンプル
(サンプル1:ニッケル、サンプル4:コバルト、サン
プル5:ニッケル−コバルト合金)であるが、微細粒子
の平均粒径や投影面積密度の結果を見る限りでは明らか
に有意差が認められる。また、透過率を比較すると、程
度は小さいものの差異が認められる。しかしながら、透
過率1%以下、波長555nmでの観察者側の反射率1
%以下といった、低反射ブラックマトリックスに要求さ
れる光学特性をどのサンプルも満たしており、この点に
おいては、微細粒子の材質の違いによる影響はほとんど
ないと考えられる。したがって、上述の光学特性の範囲
内においては、微細粒子の材質による影響がほとんどな
いことから、粒径や投影面積密度といった黒色レリーフ
層の膜構造を制御することにより,微細粒子が今回の実
施例で示した金属または合金以外の材質であっても低反
射ブラックマトリックスとして問題ないことが推察され
る。
【0068】以上の本発明サンプルに対して、比較サン
プル1(黒色レリーフ層)は、透化率1%以下ではある
が、観察者側の反射率について波長555nmにおける
反射率が4.3%、波長400〜700nmの範囲にお
ける最小値と最大値の差が5.6%と数値が大きく、干
渉色のない視認性の高いブラックマトリックス基板とし
ては不十分なものであった。この結果と本発明サンプル
1の特性結果を比較すると、黒色レリーフ層の下地層と
してブラックマトリックス膜を形成する着色レリーフ層
は、観察者側の視認性を向上させる効果が認められるた
め、視認性の高い、低反射ブラックマトリックスの要求
特性を満たす必要不可欠な要素であることがわかる。
【0069】また、比較サンプル2、4は微細粒子の投
影面積密度が50%未満であるため、光線反射率につい
ては低反射であるものの、光線透過率についてはブラッ
クマトリックスの遮光性という本来の機能を得るための
数値を満たしておらず、ブラックマトリックス基板とし
ては不十分なものであった。
【0070】また、比較サンプル3は粒子の投影面積密
度は89.5%であり、本発明の規定内にあるものの、
粒径5〜50nmの範囲の粒子が全粒子の80%未満で
あるため、粒径50nmを超える大きい粒子が多く存在
し、その結果として観察者側の光線反射率について、波
長555nmにおける光線反射率が7.6%、波長40
0〜700nmの範囲における光線反射率の最小値と最
大値の差が4.5%であり、本発明の目的である干渉色
の認められない低反射ブラックマトリックス基板として
は不十分なものであった。
【0071】さらに、低反射クロム膜で構成された現行
の低反射ブラックマトリックスである比較サンプル5に
ついては、膜構造について本発明サンプルと比較はでき
ないが光学特性について比較してみると、光線透過率は
0.1%以下、波長555nmでの観察者側の光線反射
率は2.5%であり、観察者側の反射率について、可視
光波長領域400〜700nmの範囲における光線反射
率の最小値と最大値の差が8.3%であるため、干渉色
の認められない低反射ブラックマトリックス基板として
は不十分なものであった。
【0072】次に本発明サンプル1と同様の条件によっ
てガラス基板の上に、ブラックマトリックス(黒色パタ
ーン)を形成した。このブラックマトリックス基板を用
い、下記の要領で本発明のカラーフィルタを作製した。
【0073】すなわち、版深6μm、幅110μmのス
トライプ状の凹版を有する版、およびシリコーンブラン
ケットを用い、凹版オフセット印刷法により、ブラック
マトリックス基板上のブラックマトリックス間に、下記
インキ組成物S−1、S−2、S−3をこの順序で印刷
し、それぞれブルー、グリーン、レッドの110μm幅
のストライプパターンを印刷形成した。その後、前記基
板を200℃で30分間加熱することにより、インキ組
成物を熱硬化させて膜厚2〜3μmの着色層を得た。 (ワニスの組成) ・ポリエステルアクリレート樹脂 (東亜合成化学工業(株)製、アロニックスM−7100) 70重量部 ・ジアリルフタレートプレポリマー 30重量部 (インキ組成物(S−1)の組成) ・ワニス 100重量部 ・顔料(リオノールブルーES) (東洋インキ製造(株)製、C.I.Pigment Blue 15:6 ) 15.5重量部 ・顔料(リオノゲンバイオレットRL) (東洋インキ製造(株)製、C.I.Pigment Violet 23 ) 4重量部 (インキ組成物(S−2)の組成) ・ワニス 100重量部 ・顔料(リオノールグリーン2YS) (東洋インキ製造(株)製、C.I.Pigment Green 36) 22重量部 ・顔料(セイカファーストエロー2700) (大日精化工業(株)製、C.I.Pigment Yellow 83 ) 7.5 重量部 (インキ組成物(S−3)の組成) ・ワニス 100重量部 ・顔料(クロモフタルレッドA3B) (チバ・ガイギー社製、C.I.Pigment Red 177 ) 32重量部 ・顔料(セイカファーストエロー2700) (大日精化工業(株)製、C.I.Pigment Yellow 83 ) 8重量部 次に、上述のように保護層と透明電極を形成してカラー
フィルタを得た。すなわち、保護層の形成は、下記に示
される組成の塗工液をスピンコート法(回転数1500
r.p.m.)により上記の着色層上に塗布した(膜厚
2.0μm)。 (保護層形成用の塗工液組成) ・光硬化性アクリレートオリゴマー(o−クレゾールノボラックエポキシアク リレート(分子量1500〜2000)) 35重量部 ・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 15重量部 ・多官能重合性モノマー(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本 化薬(株)製、DPHA)) 50重量部 ・重合開始剤(チバ・ガイギー社製、イルガキュアー) 2重量部 ・エポキシ硬化剤(ゼネラル・エレクトリック社製、UVB1014 ) 2重量部 ・エチルセロソルブアセテート 200重量部 そして、この塗布膜に対して大日本スクリーン(株)製
のプロキシミティー露光装置を使用し露光量150mJ
/cm2 で全面露光を行った。その後、基板を常温の
1,1,2,2−テトラクロロエタンに1分間浸漬し、
塗布膜の未硬化部分のみを除去し、保護膜を形成した。
【0074】さらに、この保護膜上にスパッタリング法
により厚さ0.4μmの酸化インジウムスズ(ITO)
膜を形成して透明電極とし、カラーフィルタを得た。
【0075】このように作製したカラーフィルタと、公
知の方法により形成されたTFT基板とを用いて、LC
Dパネルを作製した。
【0076】なお、TFT基板の半導体層にはアモルフ
ァスシリコンを用い、また、LCDの偏光板は、ノーマ
リーホワイトとなるように貼付した。
【0077】このLCDの特性を評価するために、ゲー
ト電圧とLCDの光線透過率との関係を測定した。
【0078】この結果、本発明によるカラーフィルタを
用いたLCDでは、クロムをブラックマトリックス層と
して用いた従来法によるカラーフィルタを用いたLCD
に比べ、ゲートオフ電圧を2V低減できることがわかっ
た。
【0079】これは、従来法のカラーフィルタを用いた
場合には、カラーフィルタのブラックマトリックス層の
反射率が高いために、LCDのバックライトの光の一部
が、ブラックマトリックス層表面で反射し、TFTへの
入射光となり、TFTの光リーク電流発生の原因となっ
ているのに対し、本発明のブラックマトリックス基板を
用いたカラーフィルタでは、ブラックマトリックス層表
面の反射率が低いために、TFTへの光照射量が減少
し、この結果、TFTの光リーク電流が減少し、ゲート
オフ電圧が改善されるものと推定される。
【0080】この結果により、本発明によるブラックマ
トリックス基板を用いたカラーフィルタを用いたLCD
では、LCDの駆動電圧を低減することができ、消費電
力を低減する上で効果が認められた。これは、乾電池駆
動を行った場合の連続使用時間を延長する上で大きな効
果があった。
【0081】また、本発明によるカラーフィルタの別の
効果を評価するために、LCDのコントラスト比の測定
を行った。
【0082】明所におけるコントラスト比測定では、従
来法カラーフィルタに比べ、2.8倍のコントラスト比
を得ることができた。
【0083】これは、カラーフィルタのブラックマトリ
ックス層の低反射率化により、外光の影響が減少したた
めと推定される。
【0084】また、暗所においてコントラスト比を測定
した場合にも、本発明によるカラーフィルタを用いた場
合は、従来法に比べ1.8倍のコントラスト比を得るこ
とができた。
【0085】これは、本発明のブラックマトリックス基
板を用いたカラーフィルタを用いた場合には、先に述べ
たようにTFTの光リーク電流が減少し、この結果、黒
表示時のもれ光が改善されたためと推定される。
【0086】以上のように、本発明によるカラーフィル
タは、LCDの消費電力の低減、コントラスト比の向上
に効果を有するものであることがわかった。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
透明基板上に着色レリーフ樹脂層が下地層として形成さ
れ、この層上に、少なくとも微細粒子を内部に含有する
黒色レリーフ樹脂層が形成された二層膜構造のブラック
マトリックス(黒色パターン)を備えることにより、可
視光領域(400〜700nm)における着色レリーフ
樹脂層の電磁波吸収特性と黒色レリーフ樹脂層の電磁波
散乱特性が機能し、また、これらの特性の相乗効果が作
用して、観察者側の低反射率と低透過率の特性が発現す
る。特に黒色レリーフ層は、あらかじめ形成された樹脂
レリーフ中に微細粒子が均一に分散析出され、さらにこ
の微細粒子は、粒径5〜50nmの範囲の粒子が全粒子
の80%以上であるような粒径分布を有し、粒子の投影
面積密度が50%以上とすることにより、前述のブラッ
クマトリックス(黒色パターン)は可視光波長領域(4
00〜700nm)において光線透過率が1%以下、観
察者側の光線反射率が3%以下であり、この観察者側の
反射率について、波長555nmにおける反射率が1%
以下であるような光学特性を有するブラックマトリック
スが得られる。これを液晶表示デバイスに用いると、薄
膜でも遮光性に優れ、かつ観察者側からの反射率が低
く、干渉色が認められないため、視認性の向上が図れ
る。さらに、アクティブマトリックス方式では液晶セル
側の光線反射率を低く抑えられることにより、液晶内の
迷光が低減し、TFT誤動作の原因となる光リーク電流
を抑制することができ、LCDの消費電力の低減、コン
トラスト比の向上という効果も期待できる。また、樹脂
レリーフを用いているのでブラックマトリックスのパタ
ーン形成が容易であり、樹脂として例えば感光性樹脂、
電子線レジスト等を用いれば寸法精度が高いという利点
も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造されたカラーフィルタを用い
たアクティブマトリックス方式による液晶ディスプレイ
の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示される液晶ディスプレイの概略断面図
である。
【図3】図1に示される液晶ディスプレイに用いられて
いる本発明のカラーフィルタの拡大部分断面図である。
【図4】本発明によるブラックマトリックス基板の製造
方法の一例を説明するための工程図である。
【図5】本発明のブラックマトリックス基板の概略断面
図である。
【図6】本発明によるブラックマトリックス基板の他の
製造方法例を説明するための工程図である。
【図7】粒子の投影面積密度を測定するための方法を模
式的に示す図である。図7(a)は、剥離させられたブ
ラックマトリックス15を厚さ方向に0.06μmの幅
でスライスする図、図7(b)は、スライス片15aを
スライス面方向から黒色レリーフ樹脂層の領域を透過型
電子顕微鏡にて観察する図である。
【符号の説明】
1…液晶ディスプレイ(LCD) 2…着色レリーフ樹脂層(下地層) 3…感光性レジスト層 4…樹脂レリーフ 5…触媒含有レリーフ(触媒含有樹脂パターン) 9…ブラックマトリックス用のフォトマスク 10…カラーフィルタ 12…ブラックマトリックス基板 13…基板 14…黒色レリーフ樹脂層 15…ブラックマトリックス(黒色パターン) 16…着色層 16R、16G、16B…着色パターン 18…保護層 19…透明電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に着色レリーフ樹脂層が下地層と
    して形成され、この層上に、少なくとも微細粒子を内部
    に含有する黒色レリーフ樹脂層が形成された二層膜構造
    のブラックマトリックスを備えることを特徴とする、ブ
    ラックマトリックス基板。
  2. 【請求項2】 前記微細粒子は、粒径5〜50nmの範
    囲の粒子が全粒子の80%以上であるような粒径分布を
    有し、粒子の0.06μm厚換算の投影面積密度が50
    %以上であることを特徴とする、請求項1に記載のブラ
    ックマトリックス基板。
  3. 【請求項3】 前記微細粒子は、ニッケル、コバルト、
    銅、またはこれら金属の1種以上からなる合金、黒色染
    料、および黒色顔料の中から選ばれた少なくとも1つで
    あることを特徴とする、請求項1または2に記載のブラ
    ックマトリックス基板。
  4. 【請求項4】 前記微細粒子は、無電解メッキ法により
    形成されることを特徴とする、請求項1ないし3のいず
    れかに記載のブラックマトリックス基板。
  5. 【請求項5】 前記ブラックマトリックスは、可視光波
    長領域400〜700nmの範囲において光線透過率が
    1%以下、観察者側の光線反射率が3%以下であり、こ
    の観察者側の光線反射率について、波長555nmにお
    ける光線反射率が1%以下であるような光学特性を有す
    ることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記
    載のブラックマトリックス基板。
  6. 【請求項6】 基板上に着色レリーフ樹脂層が下地層と
    して形成され、この層上に、少なくとも微細粒子を内部
    に含有する黒色レリーフ樹脂層が形成された二層膜構造
    のブラックマトリックスと、このブラックマトリックス
    間に形成された着色層と、これらブラックマトリックス
    と着色層を覆うように設けられた透明電極を備えること
    を特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載され
    たブラックマトリックス基板を用いたカラーフィルタ。
JP30707694A 1994-11-17 1994-11-17 ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ Pending JPH08146410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30707694A JPH08146410A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30707694A JPH08146410A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08146410A true JPH08146410A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17964754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30707694A Pending JPH08146410A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08146410A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011180A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光画像付き基板及び遮光画像の製造方法、感光性樹脂組成物、転写材料、カラーフィルター、並びに表示装置
JP2006047592A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光膜付基板、エレクトロルミネッセンス表示装置用遮光膜付基板、及び該遮光膜付基板を用いたエレクトロルミネッセンス表示装置
JP2006154849A (ja) * 1997-02-13 2006-06-15 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ
JP2006251237A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光画像付き基板及び遮光画像の形成方法、転写材料、カラーフィルター、並びに表示装置
KR100662784B1 (ko) * 2004-04-30 2007-01-02 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자의 블랙매트릭스 형성방법
JP2014025986A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ形成基板とその作製方法、および表示装置
WO2014178149A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 凸版印刷株式会社 表示装置用基板、表示装置用基板の製造方法、及び表示装置
KR20150123802A (ko) 2013-03-07 2015-11-04 도레이 카부시키가이샤 블랙 매트릭스 기판
KR20160022293A (ko) 2013-06-17 2016-02-29 도레이 카부시키가이샤 적층 수지 블랙 매트릭스 기판의 제조 방법
KR20160145589A (ko) 2014-04-15 2016-12-20 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 차광재가 형성된 기판, 컬러 필터 및 액정 표시 장치 그리고 이 차광재를 형성하기 위한 착색 수지 조성물

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154849A (ja) * 1997-02-13 2006-06-15 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ
KR100662784B1 (ko) * 2004-04-30 2007-01-02 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자의 블랙매트릭스 형성방법
JP4694157B2 (ja) * 2004-06-28 2011-06-08 富士フイルム株式会社 遮光画像付き基板及び遮光画像の製造方法、転写材料、カラーフィルター、並びに表示装置
JP2006011180A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光画像付き基板及び遮光画像の製造方法、感光性樹脂組成物、転写材料、カラーフィルター、並びに表示装置
JP2006047592A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光膜付基板、エレクトロルミネッセンス表示装置用遮光膜付基板、及び該遮光膜付基板を用いたエレクトロルミネッセンス表示装置
JP2006251237A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 遮光画像付き基板及び遮光画像の形成方法、転写材料、カラーフィルター、並びに表示装置
US20100142069A1 (en) * 2005-03-09 2010-06-10 Fujifilm Corporation Light-shielding image-carrying substrate, method of forming light-shielding image, transfer material, color filter, and display device
JP2014025986A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ形成基板とその作製方法、および表示装置
KR20150123802A (ko) 2013-03-07 2015-11-04 도레이 카부시키가이샤 블랙 매트릭스 기판
WO2014178149A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 凸版印刷株式会社 表示装置用基板、表示装置用基板の製造方法、及び表示装置
JP5704262B1 (ja) * 2013-04-30 2015-04-22 凸版印刷株式会社 表示装置用基板、表示装置用基板の製造方法、及び表示装置
CN105164558A (zh) * 2013-04-30 2015-12-16 凸版印刷株式会社 显示装置用基板、显示装置用基板的制造方法及显示装置
KR20160002870A (ko) * 2013-04-30 2016-01-08 도판 인사츠 가부시키가이샤 표시 장치용 기판, 표시 장치용 기판의 제조 방법 및 표시 장치
KR20160022293A (ko) 2013-06-17 2016-02-29 도레이 카부시키가이샤 적층 수지 블랙 매트릭스 기판의 제조 방법
US10209554B2 (en) 2013-06-17 2019-02-19 Toray Industries, Inc. Method for manufacturing laminated resin black-matrix substrate
KR20160145589A (ko) 2014-04-15 2016-12-20 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 차광재가 형성된 기판, 컬러 필터 및 액정 표시 장치 그리고 이 차광재를 형성하기 위한 착색 수지 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5501900A (en) Black matrix substrate, and color filter and liquid crystal display device using the same
Sabnis Color filter technology for liquid crystal displays
JPH08146410A (ja) ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ
KR0155027B1 (ko) 칼라필터의 차광막 및 차광막 형성용 도료
JPH08227009A (ja) カラーフィルタ
JP4099983B2 (ja) 半透過型液晶表示装置用カラーフィルターおよび半透過型液晶表示装置
KR100264065B1 (ko) 블랙매트릭스기판 및 그 제조방법과 액정표시패널 및 그 제조방법
JP3287635B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JPH07218715A (ja) ブラックマトリックス基板およびこれを用いたカラーフィルタ
JP3318353B2 (ja) ブラックマトリックス基板およびその製造方法
JP3283620B2 (ja) ブラックマトリックス基板
JP2713054B2 (ja) カラーフィルターの製造方法
JP3247904B2 (ja) ブラックマトリックス基板の製造方法
JPH0673553A (ja) ブラックマトリックス基板形成のための無電解メッキ液およびそれを用いて形成したブラックマトリックス基板
JP3283604B2 (ja) ブラックマトリックス基板用のレリーフ画像
JPH0675110A (ja) ブラックマトリックス基板の製造方法
JP3247902B2 (ja) ブラックマトリックス基板の製造方法
JP3283602B2 (ja) ブラックマトリックス基板用のレリーフ画像
JP3455974B2 (ja) ブラックマトリックス基板の製造方法
JPH08220339A (ja) カラ−フィルタ−、それを使用したカラ−液晶表示装置およびその製造法
JP3260879B2 (ja) ブラックマトリックス基板
JPH0675111A (ja) ブラックマトリックス基板の製造方法
JP3295156B2 (ja) ブラックマトリックス基板作成用の感光材料
JP3247912B2 (ja) ブラックマトリックス基板
JP3283610B2 (ja) ブラックマトリックス基板用のレリーフ画像