JP2006154849A - カラーフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上の画素間部位に遮光膜を設けたカラーフィルタにおいて、該遮光膜が、可視光領域に光透過性を持つ有機顔料のうち黄、青、紫、又は黄、赤、青の顔料を混合して疑似黒色化した混色有機顔料を用いた樹脂層と、その上の金属層からなることを特徴とし、かつ疑似黒色化した混色有機顔料にカーボンブラックを好ましくは1〜30重量%含有してなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また前記遮光層は感光性を有する着色樹脂組成物から形成されていることを、好ましくは前記着色樹脂組成物はカーボンブラックを含むことを、あるいは前記着色樹脂組成物の固形分は3〜40重量%であることを特徴とするカラーフィルタを提供する。
本発明における、混色有機顔料としては、可視光領域に光透過性を持つ有機顔料のうち、黄、青、紫、または黄、赤、青の顔料を混合して疑似黒色化したものを用いる。これは疑似黒色化する際に色度座標値がC光源の中心に来るような顔料を選択したものであって、これにより可視光領域でフラットな遮光性を持つこと可能となる。
前記アクリル系樹脂の成分とするアクリル系モノマーとしては、
R1はHまたはCH3、R2は(分枝)アルキル、またはフェニル、シクロヘキシル、テトラヒドロフルフリルメタクリレート等が示される。
また、イミダゾール系化合物として、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジフェニルーイミダゾーエル二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(3−メトキシフェニル)−イミダゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−イミダゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(4−クロロフェニル)−イミダゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジ(2−フリル)−イミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4、5、4’、5’−テトラフェニル−1−2’ビイミダゾール等があげられる。
また、ベンゾフェノン系化合物として、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル,4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル等が挙げられる。
アクリル樹脂(メタクリル酸20重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート15重量部、メチルメタクリレート10重量部、ブチルメタクリレート55重量部を、エチルセロソルブ300重量部に溶解し、窒素雰囲気下で、アゾビスニトリル0.75重量部を加えて、70℃、5時間反応させ得られたアクリル樹脂)を、樹脂濃度20重量%になるようにエチルセロソルブで希釈した。この希釈樹脂80gと、黄色顔料(BASF社製:「パリオトールイエローL1820」(C.I.Pig Yellow 139))9.3g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)7.2g、紫色顔料(東洋インキ製造(株)製:「リオノゲンバイオレットRL」)7.2g、分散剤(ゼネカ(株)製:
「ソルスパース」)2gを添加して、ビーズミル分散機で冷却しながら3時間分した。この着色樹脂105.7gに対し、光重合性モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート4.0gと、光重合開始剤としてピペロニル−s−トリアジン0.8gを添加し、溶剤としてエチルセロソルブで固形分7重量%になるように希釈し、よく撹はんして遮光膜形成用着色組成物を作製した。
次に、このガラス基板1全面をアルカリ脱脂処理し、水洗かつ乾燥した後、低圧水銀ランプ(波長λ=184.9nm、253.7nm、出力120W)により前記遮光膜側から一様に紫外線を照射して遮光膜7表面を酸化させた。(図1(B))なお、この紫外線照射処理により以下に述べる還元性溶液に対する遮光膜7の浸水性を著しく向上させることができた。
塩化パラジウム 0.3/リットル
吐石酸ナトリウム 0.3/リットル
塩酸 3ミリリットル/リットル
また、遮光層の膜厚を膜厚測定装置で測定したところ、0.3μm、光学濃度(OD)を濃度計で測定したところ4であり、実施例1で作製した遮光層は、低反射でかつ薄膜高濃度であることが分かった。
実施例1と同様にして得た希釈されたアクリル樹脂80gと、黄色顔料(BASF社製:「パリオトールイエローL1820」(C.I.Pig Yellow 139))7.2g、赤色顔料(チバガイギー社製:「クロモフタルレッドA2B」(C.I.Pig Red177 65300))7.2g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)9.3g、分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2gを実施例1同様に分散機にて分散し、以下実施例1と同様にしてカラーフィルタを製造した。
実施例1と同様にして得た希釈されたアクリル樹脂78gと、黄色顔料(BASF社製「パリオトールイエローL1820」(C.I.Pig Yellow139))7.7g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)6.1g、紫色顔料(東洋インキ製造(株)製:「リオノゲンバイオレットRL」)6.1g、カーボンブラック2.1gと分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2.2gを実施例1同様に分散機で分散した。この着色樹脂102.2gに対し、光重合性モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート3.9gと、光重合開始剤としてピペロニル−s−トリアジン0.8gを添加し、以下実施例1と同様にしてカラーフィルタを製造した。
実施例1と同様にして得た希釈されたアクリル樹脂78gと、黄色顔料(BASF社製:「パリオトールイエローL1820」(C.I.Pig Yellow 139))6.1g、赤色顔料(チバガイギー社製:「クロモフタルレッドA2B」(C.I.Pig Red177 65300))6.1g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)7.7g、カーボンブラック2.1gと分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2.2gを実施例1同様に分散機で分散した。以下実施例3と同様にしてカラーフィルタを製造した。
基板としてコーニング社製ノンアルカリガラス:「7059」を用い、この上にフジハント(株)製:「カラーモザイクCR7000」をスピンコート法で膜厚が1.2μmになるようにコートし、90℃30分乾燥後、基板より100μmあけてマスクを配し、200mJ/cm2で露光を行った後、現像、焼成をして赤色パターンを形成した。以下同様に緑色(「CG7000」)、青色(「CB7000」)のパターンを形成した。(図5(A))
塩化パラジウム 0.3/リットル
吐石酸ナトリウム 0.3/リットル
塩酸 3ミリリットル/リットル
また、遮光層の膜厚を膜厚測定装置で測定したところ、0.3μm、光学濃度(OD)を濃度計で測定したところ4であり、実施例5で作製した遮光層は、低反射でかつ薄膜高濃度であることが分かった。また裏露光法を用いたためブラックマトリクス画素上の重なり部分の特記のない平坦なものとなった。
実施例1と同様にして得た希釈されたアクリル樹脂78gとカーボンブラック22gと分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2.2gを、実施例1と同様にして分散機で分散した。以下実施例3と同様にしてカラーフィルタを製造した。
実施例1と同様にして得た希釈されたアクリル樹脂80gと、黄色顔料(BASF社製:「パリオトールイエローL1820」(C.I.Pig YELLOW139))9.3g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)7.2g、紫色顔料(東洋インキ製造(株)製:「リオノゲンバイオレットRL)7.2g、分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2gを添加したものを実施例1と同様にして分散機で分散した。この着色樹脂105.7gに対し、光重合性モノマーとしてピペロニル−S−トリアジン0.8gを添加し、実施例1と同様に遮光膜形成用着色組成物を作製した。
実施例1と同様にして希釈されたアクリル樹脂80gと、黄色顔料(BASF社製:「パトリオトールイエローL1820」(C.I.Pig YELLOW139))7.2g、赤色顔料(チバガイギー社製:「クロモフタルレッドA2B」(C.I.Pig RED117 65300))7.2g、青色顔料(BASF社製:「ヘリオゲンブルーL6700F」)9.3g、分散剤(ゼネカ(株)製:「ソルスパース」)2gを添加してこれを実施例1と同様にして分散機で分散した。この着色樹脂105.7gに対し、光重合性モノマーとしてトリメチロールプロアンアクリレート4.0gと、光重合性開始剤としてピペロニル−S−トリアジン0.8gを添加し、実施例1と同様に遮光膜形成用着色組成物を作製した。
6…カラーフィルタ 7…遮光膜 8…水素化ホウ素ナトリウム
9…金属パラジウム
Claims (4)
- 透明基板上の画素部位に設けられ画素毎にその透過光を着色する透明着色層と、画素間部位に設けられた光透過を防止する遮光層とを備え、該遮光層が、基板側からの反射率が1%以下、光学濃度(OD)が4以上であり可視光領域でフラットな遮光性を持つことを特徴とするカラーフィルタ。
- 前記遮光層は感光性を有する着色樹脂組成物から形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ。
- 前記着色樹脂組成物はカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項2記載のカラーフィルタ。
- 前記着色樹脂組成物の固形分は3〜40重量%であることを特徴とする請求項2または3記載のカラーフィルタ。
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