JP2001042521A - 感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタ - Google Patents

感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタ

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JP2001042521A
JP2001042521A JP11219677A JP21967799A JP2001042521A JP 2001042521 A JP2001042521 A JP 2001042521A JP 11219677 A JP11219677 A JP 11219677A JP 21967799 A JP21967799 A JP 21967799A JP 2001042521 A JP2001042521 A JP 2001042521A
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photosensitive
color filter
compound
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JP11219677A
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Tei Hosono
禎 細野
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性、耐熱性、及び耐光性の優れたカラーフ
ィルタ用の感光性着色組成物及びカラーフィルタを提供
すること。 【解決手段】感光性樹脂と染料を主成分とする感光性着
色組成物において、染料が無機微粒子により被覆された
染料であること。また、この感光性着色組成物を用いた
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
やカラービデオカメラ等に使用されるカラーフィルタ用
感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のカラーフィルタは、一般に、透
明基板とこの透明基板上にパターン化されて配列された
複数色の着色透明被膜とで構成され、これら被膜に入射
した白色光をその被膜の色彩に着色するものである。そ
して、液晶ディスプレイにおいては、入射光としてディ
スプレイに内蔵された光源からの光やディスプレイの画
面に入射する外光などが利用され、カラーフィルタを透
過した着色光によりカラー画面の表示を可能としてい
る。また、カラービデオカメラにおいては入射光として
撮影対象からカメラに入射する光を利用し、カラーフィ
ルタを透過した着色光によりカラー画面の撮影を可能と
している。
【0003】このようなカラーフィルタにあっては、一
般に、可視領域に含まれる光の波長を複数の領域に区分
し、これら複数領域のうちの特定の領域に含まれる光を
完全に透過し、他方、その他の光を完全に遮断すること
が理想とされている。すなわち、特定波長領域の光を完
全に透過し、他の波長領域の光を完全に遮断することに
より色相、明度、彩度の優れた色分解、または、色表示
が可能となるからである。
【0004】従来のカラーフィルタの製造法において
は、色素として、染料及び顔料を用いていた。色素とし
て染料及び顔料を用いる代表的な製造法としては、それ
ぞれ染色法、顔料分散法がある。染色法は、基板上に透
明なパターンを形成した後、基板を染料水溶液に浸漬し
てパターンを染色する方法である。この製造方法では色
素として染料を用いているために透明性が優れている。
【0005】一方、顔料分散法では、樹脂、感光剤、光
重合性モノマー、分散剤、溶剤、及び顔料を含んでいる
感光性着色液を用いる。この感光性着色液を基板上に塗
布し、乾燥、露光、現像を行いパターンを形成する方法
が顔料分散法である。この製造方法では色素として顔料
を用いているために耐熱性、耐光性が優れている。
【0006】しかしながら、上記の方法においても問題
点がないわけではない。色素として染料を用いると、耐
熱性、耐光性が劣るという問題点がある。また、色素と
して顔料を用いると、顔料は粒径が大きいため光散乱を
起こし、透明性、コントラスト、色純度の点で問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、透明性、耐
熱性、及び耐光性の優れたカラーフィルタ用の感光性着
色組成物を提供することを課題とするものである。ま
た、その感光性着色組成物を用いたカラーフィルタを提
供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光性樹脂と
染料を主成分とする感光性着色組成物において、該染料
が無機微粒子により被覆された染料であることを特徴と
する感光性着色組成物である。
【0009】また、本発明は、請求項1記載の感光性着
色組成物において、感光性樹脂が、ビニル基1個と水酸
基を有する化合物10〜40重量%、ビニル基1個とカ
ルボキシル基を有する化合物10〜30重量%、及びビ
ニル基1個を有する化合物0〜75重量%からなるビニ
ル系共重合化合物に、イソシアネート基1個と少なくと
も1個以上のビニル基を有する化合物を5〜25モル%
反応させて得られる酸価50〜150の感光性樹脂であ
ることを特徴とする感光性着色組成物である。
【0010】また、本発明は、上記感光性着色組成物を
用いたことを特徴とするカラーフィルタである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明における感光性着色組成物は、まづ、
無機微粒子により被覆された染料と、分散剤、樹脂、溶
媒で均一に分散されたペーストを調製する。このペース
トに光重合性モノマーと光重合開始剤、もしくは架橋剤
と光酸発生剤、もしくは光重合モノマーとジアゾ系、ア
ゾ系化合物を添加して感光性着色組成物としたものであ
る。
【0012】本発明において、染料を被覆する物質は無
機微粒子であり、具体的には無定形シリカ、シリカゾ
ル、アモルファスシリカ、アルミナゾル、ジルコニアゾ
ル等が用いられる。無機微粒子で染料を被覆する目的
は、感光性着色組成物を用いて形成したカラーフィルタ
の透明性、耐熱性、及び耐光性を優れたものにする他
に、カラーフィルタにおける表面硬度、機械的強度、絶
縁特性、及び色素分散性の向上などである。また、本発
明に用いる感光性樹脂としては、分散性、耐熱性、透明
性に優れていることが好ましい。
【0013】本発明において、ビニル基1個と水酸基を
有する化合物としては、例えば、アクリル酸またはメタ
クリル酸(以下(メタ)アクリル酸とする)の2−ヒド
ロキシエチルエステル、2−ヒドロキシオクチルエステ
ル、2−ヒドロキシプロピルエステル等やN−メチロー
ルアクリルアミド、アリルアルコール等が挙げられる。
また、ビニル基1個とカルボキシル基を有する化合物と
しては、アクリル酸、メタクリル酸やイタコン酸等が挙
げられる。
【0014】また、ビニル基1個を有する化合物として
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)
アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸メチルアミノ等が挙げられる。
【0015】また、イソシアネート基1個と少なくとも
1個以上のビニル基を有する化合物としては、少なくと
も1分子内にn個(nは2以上)のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート化合物1モルと1分子内に1
個のイソシアネート基と反応させる基、例えば、水酸基
を有し、かつ少なくとも1個以上のビニル基を有するビ
ニル化合物(n−1)モルとを40〜100℃にて反応
させて得られる化合物、あるいはイソシアネートエチル
メタクリレート、メタクリロイルイソシアネート等が用
いられる。
【0016】上記ポリイソシアネート化合物としては、
2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエン
ジイソシアネート、4,4‘−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、水添トルエンジイソシアネート等
が挙げられる。
【0017】上記ビニル化合物としては、(メタ)アク
リル酸の2−ヒドロキシエチルエステル、2−ヒドロキ
シプロピルエステル、2−ヒドロキシオクチルエステル
等やN−メチロールアクリルアミド、アリルアルコー
ル、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロー
ルジ(メタ)アルキレート、グリセロールジ(メタ)ア
クリレートアルケニレート、ブチルグリシジルエーテル
(メタ)アクリレート、フェニルグリシジルエーテル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリカプロネート(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
【0018】ビニル基1個と水酸基を有する化合物、ビ
ニル基1個とカルボキシル基を有する化合物、及びビニ
ル基1個を有する化合物からなるビニル系共重合化合物
は、公知の方法により製造できるが、着色組成物のガラ
ス基板上へ薄膜として塗布すること、及びイソシアネー
ト基を介してビニル基を導入し感光性共重合化合物とす
ることなどからして、シクロヘキサノン、セロソルブア
セテート、ジエチレングリコールメチルエーテル、エチ
ルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キ
シレン等の溶剤中での溶液重合によって製造することが
望ましい。
【0019】この際、ビニル基1個と水酸基1個を有す
る化合物の共重合割合は10〜40重量%が好ましいも
のである。この割合が10重量%未満であると、後に反
応させて得られる感光基が減り露光感度が低下するとと
もに基板への密着性も悪くなり、また、40重量%を超
えると現像が容易になり過ぎ解像性が悪くなる。ビニル
基1個とカルボキシル基を有する化合物の共重合割合
は、10〜30重量%が好ましいものである。この割合
が10重量%未満であると現像性が悪くなり、また、3
0重量%を超えると現像が容易になり過ぎ解像性が悪く
なる。さらに、ビニル基1個を有する化合物を75重量
%以下の共重合割合で用いるのが好ましいものである。
この割合が75重量%を超えると現像されにくくなりパ
ターンの解像性が得られない。
【0020】上記ビニル系共重合化合物に対し、イソシ
アネート基1個と少なくとも1個以上のビニル基を有す
る化合物を好ましくは5〜25モル%で、さらに好まし
くは10から20モル%の割合で反応させて感光性共重
合化合物、すなわち、感光性樹脂が得られる。この際、
反応量が5モル未満では露光感度が大きく低下し、アル
カリ現像前後での膜厚変化が大きくなり耐熱性、耐溶剤
性に劣り、また、25モル%を超えると露光時にハレー
ション効果が現れ、解像性が悪くなるとともに溶剤乾燥
時に焼付きが起こる。
【0021】感光性樹脂の酸価については、アルカリ現
像液による現像性をより良好とするために50〜150
に調整することが好ましい。50より低い酸価では現像
時間が長く、現像されずに地汚れの原因となる。また、
酸価が150より高くなると現像時間が短すぎて製造に
て使用しにくく、現像後のパターン形状の細りや断面形
状が逆台形となるなどの問題が生じる。
【0022】分散剤としては、非イオン性界面活性剤
(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、イ
オン性界面活性剤(例えば、アルキルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム、ポリ脂肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン
酸塩、テトラアルキルアンモニウム塩)、有機顔料誘導
体、ポリエステル等があげられる。分散剤は1種類を単
独で使用しても良く、2種類以上を混合して使用しても
良い。
【0023】光重合モノマーとしては、単官能モノマー
として、ノニルフェニルカルビトールアクリレート、2
−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、
2−エチルヘキシルカルビトールアセテート、2官能モ
ノマーとしてトリプロピレングリコールアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、3官能モノマーとしては
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアネート、多官能モノマーとして、トリ
メチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ、及びヘキサアクリレート等が挙げら
れる。
【0024】光重合開始剤としては、トリアジン系化合
物として、ピペロニル−s−トリアジン、2,4,6−
トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−メトキシスチリル)−4、6−ビス(トリクロロ
メリル)−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−
メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p−クロロフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4’−メトキシ−1’−ナフチル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチール)−s−トリアジン等が挙げら
れる。
【0025】また、イミダゾール系化合物として、2−
(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジフェニルー
イミダゾールエル二量体、2−(2,3−ジクロロフェ
ニル)−4,5−ビス(3−メトキシフェニル)−イミ
ダゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−
4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−イミダゾール
二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−
ビス(4−ジクロロフェニル)−イミダゾール二量体、
2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジ(2−
フリル)−イミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロ
フェニル)−4,5,4’、5’−テトラフェニル−1
−2’ビイミダゾール等が挙げられる。
【0026】また、ベンゾフェノン系化合物として、ベ
ンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香
酸メチル、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル
−4’−メチルジルフェニルサルファイド、3,3’−
ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4,4’−ジ
メチルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息
香酸エチル等が挙げられる。
【0027】溶剤としては、トルエン、キシレン等のベ
ンゼン系溶剤、メチルセルソルブ、エチルセロソルブ、
ブチルセルソルブ等のセルソルブ類、メチルセルソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセル
ソルブアセテート等のセルソルブ酢酸エステル類、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテル酢酸エステル
類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリ
コール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒などが用
いられるが、分散安定性等から選択され、単一または複
数の溶剤組成の溶剤を適宜選択する。
【0028】染料としては、直接染料として、C.I.
Direct Blue 1、2、6、8、15、2
2、25、41、71、76、77、78、80、8
6、90、98、106、108、120、158、1
60、163、165、168、192、193、19
4、195、196、199、200、201、20
2、203、207、225、226、236、23
7、246、248、249等、酸性染料として、C.
I.Acid Blue 1、7、9、15、22、2
3、25、27、29、40、41、43、45、5
4、59、60、62、72、74、78、80、8
2、83、90、92、93、100、102、10
3、104、112、113、117、120、12
6、127、129、130、131、138、14
0、142、143、151、154、158、16
1、166、167、168、170、171、17
5、182、183、184、187、192、19
9、203、204、205、229、234、236
等、塩基性染料として、C.I.Basic Blue
1、3、5、7、9、19、21、22、24、2
5、26、28、29、40、41、45、47、5
4、58、59、60、64、65、66、67、68
等が挙げられる。
【0029】本発明の感光性着色組成物は、ガラス基板
上にスプレーコート、スピナーコート、バーコート、ス
リットコート等の塗布方法により塗布される。乾燥され
た膜は1〜3μmであり、所定のパターンを有するネガ
のマスクを接触あるいは非接触を通して紫外線露光を行
う。その後アルカリ現像液に浸漬もしくはスプレーなど
により噴霧して未硬化部を除去し、パターンを形成す
る。さらに感光性樹脂の重合を促進するため、加熱をす
ることも必要に応じて行える。現像に関しては、アルカ
リ現像液として炭酸ソーダ、苛性ソーダ等の水溶液が使
用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミンを添加することもできる。
【0030】次に,本発明における各組成の好ましい配
合について説明する。感光性着色組成物の固形分は5〜
45重量%であり、好ましくは10〜35重量%、更に
好ましくは25〜30重量%である。5重量%以下、ま
たは40重量%以上であるとスピンコート、ロールコー
ト等の塗布装置で所望の膜厚を得ることが困難となり、
また塗布性も低下する。
【0031】無機微粒子により被覆された染料の割合
は、分散に用いる樹脂に対し50〜250重量%であ
り、好ましくは100〜200重量%である。50重量
%以下であるとカラーフィルタを形成したときに、目標
の色特性を得るための膜厚が厚くなりすぎる恐れがあ
る。250重量%以上であると均一に分散することが困
難となり、遮光膜を形成しても密着性など機械的強度が
低下する恐れがある。
【0032】表面を被覆する無機微粒子の被覆量は特に
限定されないが、効果をより顕著にだすためには表面が
被覆される染料の2重量%以上、35重量%以下である
ことが望ましい。すなわち、2重量%未満では耐熱性お
よび耐光性に対する明らかな効果が見られず、また35
重量%を越えると遮光性の低下が見られたり、透明基板
との接着不良、耐衝撃性等の問題を生じる場合があり、
5重量%以上、25重量%以下がさらに好ましい。
【0033】なお、無機微粒子により表面が被覆された
染料を用いることにより、本発明の効果が得られる理由
は定かではないが、染料が粒子状で用いられ、染料が無
機微粒子に被覆され、樹脂中に分散されると、透明性、
耐熱性、耐光性が向上するものと考えられる。
【0034】分散剤の割合は、無機微粒子により表面が
被覆された染料に対し1重量%以上とすることが好まし
い。1重量%未満では均一な分散をすることが困難で安
定性に欠けたものになる。光重合性モノマーの添加量
は、分散に用いる樹脂の20〜150重量%程度であ
る。光重合開始剤の添加量は、光重合性モノマーの5〜
150重量%、好ましくは50〜60重量%を1種また
は2種以上添加して用いる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて詳細に説明
する。
【0036】<実施例1> (感光性着色組成物の調製)1Lの4つ口のフラスコに
ジエチレングリコールジメチルエーテル175.0部、
2−ヒドロキシメタクリレート43.8部、メタクリル
酸26.3部、メタクリル酸エチル105.1部を仕込
み90℃に加熱し、事前にジエチレングリコールジメチ
ルエーテル145.0部、2−ヒドロキシメタクリレー
ト43.8部、メタクリル酸26.3部、メタクリル酸
エチル105.1部とナイパーBMT(日本油脂(株)
製、過酸化ベンゾイル)2.92部を混合溶解したもの
を3時間で滴下し、90℃にて3時間反応させた。
【0037】さらに、ナイパーBMT1.75部をジエ
チレングリコールジメチルエーテル10部で溶解させた
ものを添加し、1時間反応を続けた。次いでフラスコ内
温を80℃とし、IPDIアダクト34.3部、オクチ
ル酸錫0.02部をジエチレングリコールジメチルエー
テル20部で溶解させたものを約10分で滴下し、滴下
後2時間反応させた。反応生成物の酸価は約90であっ
た。
【0038】上記にて得られた感光性樹脂を樹脂濃度2
0重量%になるようにエチルセルソルブで希釈した。こ
の樹脂30gと青色染料のOil Blue 8B(商
品名:中央合成(株)製)30g、アモルファスシリカ
(商品名:日本触媒(株)製)8g、分散剤ソルスパー
ス20000(商品名:ゼネカ(株)製)3g、エチル
セルソルブ30gを添加してビーズミル分散機で冷却し
ながら1.5時間分散した。この着色樹脂100gに対
し光重合性モノマーとしてトリメチロープロパントリア
クリレート4.0gと光重合開始剤としてピペロニル−
s−トリアジン5g及び溶剤としてエチルセルソルブ1
00gを加え良く撹拌して感光性着色組成物を調製し
た。
【0039】(カラーフィルタの作製)この感光性着色
組成物をスピンコート(膜厚1.2μm)し乾燥させ
た。70℃で20分間プリベーク後、画素サイズ30μ
m×100μmのマスクを用いて露光した(露光量は2
00mJ/cm2 )。その後、1wt%炭酸ナトリウム
溶液で現像後よく水洗し、ポストベーク230℃/1h
r行い、パターンを定着させた。耐熱性試験として、ポ
ストベーク前後の色差をOSP−SP200(オリンパ
ス(株)製)を用いて測定した。その結果を表1に示
す。また、ポストベーク後の透過率を表2に示す。ま
た、耐候性試験として、キセノンランプ(10万ルク
ス)に被爆させ、色差変化の測定を行った。その結果を
表3に示す。
【0040】<比較例1>アクリル系樹脂を樹脂濃度2
0%になるようにエチルセロソルブで希釈した。この希
釈樹脂90.1gに対し、青色顔料C.I.Pig N
o.15を8.91g、紫顔料C.I.Pig No.
19を0.09g、ソルスパース(ゼネカ(株)製:商
品名)0.9gを添加して、3本ロールで十分混練し
て、青色着色樹脂を作製した。この青色着色樹脂30g
に対して、アクリル系樹脂24.205g、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート 5.127g、2−
(4’−メトキシ−1’−ナフチル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン1.025g、
シクロヘキサノン47.382gを加えて良く撹拌し感
光性着色組成物とした。この感光性着色組成物を実施例
1と同様な方法にてサンプル作成、評価を行った。その
結果を表1、表2、表3に示す。
【0041】<比較例2>ジメチルアミノプロピルアク
リルアミド40wt%、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート15wt%、ビニルピロリドン15wt%、メチ
ルメタクリレート8wt%、メチルアクリレート12w
t%、ジメチルアミノアクリルアミド10wt%の以上
のモノマーを公知の溶液重合法にて重合し、ポリマーを
得た。このポリマー10.0wt%に、4、4’−ジア
ジドカルコン0.2wt%、ビスアジド化合物0.6w
t%、シランカプラーKBM603(信越化学工業
(株)製)0.2wt%、エチルセロソルブ45.0w
t%、ジエチレングリコールジエチルエーテル45.0
wt%をよく攪拌し、感光性組成物とした。
【0042】この感光性組成物をガラス板にスピンコー
トし、乾燥させた。その後、60℃で20分間プリベー
ク後、画素サイズ30μm×100μmのマスクを用い
て露光した。露光量は80mJ/cm2 であった。その
後、0.05wt%ポリエチレングリコールノニフェノ
ールエーテル水溶液で現像を行い、パターンを形成し
た。このガラス板をBlue43P(日本化薬(株)
製:カラーフィルタ用色素)0.1%溶液で60℃、1
0分間染色を行った。各種評価は実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1、表2、表3に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】本発明は、感光性樹脂と染料を主成分と
する感光性着色組成物において、該染料が無機微粒子に
より被覆された染料であるので、透明性、耐熱性、及び
耐光性の優れたカラーフィルタ用の感光性着色組成物と
なる。
【0047】また、本発明は、感光性樹脂と染料が無機
微粒子により被覆された染料を主成分とする感光性着色
組成物において、感光性樹脂が、ビニル基1個と水酸基
を有する化合物10〜40重量%、ビニル基1個とカル
ボキシル基を有する化合物10〜30重量%、及びビニ
ル基1個を有する化合物0〜75重量%からなるビニル
系共重合化合物に、イソシアネート基1個と少なくとも
1個以上のビニル基を有する化合物を5〜25モル%反
応させて得られる酸価50〜150の感光性樹脂である
ので、透明性、耐熱性、及び耐光性の優れたカラーフィ
ルタ用の感光性着色組成物となる。
【0048】また、本発明は、上記感光性着色組成物を
用いたカラーフィルタであるので、透明性、耐熱性、及
び耐光性の優れたカラーフィルタとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性樹脂と染料を主成分とする感光性着
    色組成物において、該染料が無機微粒子により被覆され
    た染料であることを特徴とする感光性着色組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の感光性着色組成物におい
    て、感光性樹脂が、ビニル基1個と水酸基を有する化合
    物10〜40重量%、ビニル基1個とカルボキシル基を
    有する化合物10〜30重量%、及びビニル基1個を有
    する化合物0〜75重量%からなるビニル系共重合化合
    物に、イソシアネート基1個と少なくとも1個以上のビ
    ニル基を有する化合物を5〜25モル%反応させて得ら
    れる酸価50〜150の感光性樹脂であることを特徴と
    する感光性着色組成物。
  3. 【請求項3】請求項1、又は請求項2記載の感光性着色
    組成物を用いたことを特徴とするカラーフィルタ。
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