JPH08143319A - 石英ガラスの製造方法 - Google Patents

石英ガラスの製造方法

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JPH08143319A
JPH08143319A JP7083771A JP8377195A JPH08143319A JP H08143319 A JPH08143319 A JP H08143319A JP 7083771 A JP7083771 A JP 7083771A JP 8377195 A JP8377195 A JP 8377195A JP H08143319 A JPH08143319 A JP H08143319A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ゾルーゲル法を用いた石英ガラスの製造法を提
供する。 【構成】シリコン化合物を含むゾル溶液をゲル化した
後、乾燥させてドライゲルを作製する工程、ドライゲル
を閉孔化させ第1加熱温度により加熱してガラス体ある
いはガラス前駆体を形成する工程、及び該工程で形成さ
れたガラス体あるいはガラス前駆体を静置し、第1加熱
温度よりも高い温度を有する第2加熱温度で加熱して一
定時間保持して石英ガラスとする工程を有する。 【効果】光学的に極めて高品質な石英ガラスが得られ、
フォトマスク基板や光ファイバー用プリフォームとして
使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゾルーゲル法を用ぃた
石英ガラスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスはフオトマスク基板をはじ
め、ガラスウエハ、半導体工業材料、光学材料、光ファ
ィバー用プリフオーム、サポートチユーブ等多方面に使
用され、今後ますます需要が拡大するものと期待されて
いる。
【0003】石英ガラスを安価に製造する方法としてゾ
ルーゲル法が提案され、種々の方法が知られている。
【0004】例えば野上らによる.”Journal
of NonーCrystalline Solid
s”Vo1.37.No(l980)、Rabinov
itchらによる.”Journal of Non−
Crystalline Solids”Vol.4
7.No.435(l982)、土岐らによるU.S.
Patent Application Serial
No.642,606、松尾らによる(外国出願予定
949一a)などがある。
【0005】前記の方法の相異点は、原料となるゾル溶
液の成分にあり、以下の四種類に分類できる. 1)アルキルシリケート、水、アルコールおよび塩酸や
アンモニア等の適当な触媒を混合し、加水分解したゾル
溶液を用いる(野上らの方法)。 2)アルキルシリケートを酸性試薬で加水分解して得ら
れる溶液と、アルキルシリケートケ塩基性試薬で加水分
解して得られるシリカ微粒子を含む溶液とを所定の割合
で混合したゾル溶液を用いる(松尾らの方法)。 3)アルキルシリケートな酸性試薬で加水分解して得ら
れる溶液と、超微紛末シリカとを所定の割合で混合した
ゾル溶液を用いる(土岐らの方法)。 4)超微粉末シリカを水あるいは有機溶媒に所定の割合
で分散させたゾル溶液を用いる(Rabinovitc
hらの方法)。
【0006】以上各種も方法で準備したゾル溶液を適当
な形状の容器中でゲル化させた後乾燥させてドライゲル
とし、前記ドライゲルを焼結すると石英ガラスが製造で
きる。各々長所短所があるので、特徴を表lにまとめて
みる。
【0007】
【表1】
【0008】表1から生産性を重視すれば土岐らの方法
が、高純度による物質を重視すれば松尾らの方法がすぐ
れているといえる。
【0009】ただし、前記ゾル溶液を原料として、単に
乾燥、焼結を行なつても製造した石英ガラス中には多く
のインクルージヨンが存在する。品質を何上させる為に
松尾らはクリーンな環境で作業を行ない、ゾル溶液に超
音波を照射して分散性を高めめたり、フイル夕リングや
遠心分離により規格以上の大きさの粒子を除去してい
る。
【0010】また焼結によるドライゲルの閉孔化をへリ
ウム雰囲気や減圧下で行なうことにより、気泡の発生を
防いでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記方法により、石英
ガラス中のインクルージヨンは著しく減少した。しか
し、結晶、異物、マイクロクラツク、気泡等の全く存在
しない石英ガラスは未だ得られていない。フオトマスク
基板や光ファイバー用プリフオームのように極めて高い
品質が要求される分野には、依然として使用できないの
が現状である。
【0012】本発明の目的は、ゾルーゲル法に新しい手
法を導入し、フオトマスク基板や光フアイバー用プリフ
オームとして使用可能な、光学的に極めて高品質な石英
ガラスを製造し得る方法を堤供することにある。あわせ
て量産性を向上させる方法や、石英ガラスを成形する方
法も提供する。
【0013】ゾルーゲル法の長所の一つに、高融点ガラ
スを低温で合成できることが挙げられている。事実、石
英ガラスを溶融法で製造する場合、1700℃以上の高
温域で困難な製造工程が必要なのに対し、ゾルーゲル法
を用いると、l200℃前後で容易に製造可能である。
【0014】ガラス化温度は原料であるゾル溶液の成分
で異なり、アルキルシリケートを酸性試薬で加水分解し
た場合900℃、塩基性試薬で加水分解した場合120
0℃程度である。アルキルシリケートを酸性試薬で加水
分解した溶液に、アルキルシリケートを塩基性試薬で加
水分解して得られるシリカ微粒子を混合したり、超微粉
末シリカを混合した場合、その混合比によりガラス化温
度は異なるものの、1400℃以下でガラス化は終了す
る。超微粉未シリカを溶液に分散させた場合が最も高温
を必要とするが、1470℃以下でガラス化は終了す
る。
【0015】このようにゾルーゲル法を用いると、溶融
法に比べ少ないエネルギーで石英ガラスを合成すること
ができる。しかし、ゾルーゲル法で製造した石英ガラス
中には、ゾル溶液の成分に関係なく次のようなインクル
ージヨン、欠陥等が存在する。
【0016】(l)原料やゾルに混入する無機吻 (2)有機混入物の焼失による空隔 (3)収縮の際発生するマイクロクラツク (4)ゲル化時に取り込んだり、焼結工程で発生する気
泡 (5)焼結工程で生成する結晶(主にクリストバライ
ト) (6)焼結が不十分なシリカ
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はゾルーゲル法の
常識を根底からくつがえす。高温で処埋する発想を導入
したことを特徴とする。物質の溶融温度付近まで加熱
し、従来のゾルーゲル法で作製したガラスあるいはガラ
ス前駆体を一時的に半溶融状態に置いたのである。この
工程により、画期的な効果があらわれた.(5)の結晶
や(6)のシリカ塊状物は石英の溶融温度以上なら勿論
溶融し、それ以下の温度でも消失し、均一な石英ガラス
となつた。また(2)の空隔(3)のマイクロクラッ
ク、(4)の気泡等は、ドライゲルの閉孔化をへリウム
雰囲気か減圧下で行なっていれば、高温まで加熱するこ
とにより焼結が進み消失した。
【0018】(1)の無機物は石英より低融点のものは
勿論、高融点の無機物が混入していても、石英の溶融温
度付近まで加熱してやれば界面が消失し、均質化が進ん
だ。しかし、極度に大きな粒子やガラス化しにくい無機
物が混入していると、完全に均質にはいたらない。ゾル
処理をクリーンな環境で行ない、フイル夕リングや遠心
分離により、規格以上の大きさの粒子を除去することが
好ましい。
【0019】石英の溶融温度は1713℃であるので、
この温度以上で保持すると、確実に高品質な石英ガラス
が製造できる。高品質化という点からみれば、l500
℃以上なら十分にその効果が現われる。希望する品質と
消費エネルギーを考慮して、高温処理温度を決めればよ
い。逆に余り高温だと石英の揮発が激しくなるため、2
200℃程度が上限である。
【0020】以上述べたように1500〜2200℃に
加熱して一定時間保持し、高品質の石英ガラスを製造す
る方法は、ゾル溶液の成分を選ばない。ただし、以下に
示すいずれかの方法を用いてドライゲルの閉孔化を行な
わないと、高温にすることにより、閉孔は巨大な気泡に
成長する。
【0021】1)へリウム雰囲気で焼結し閉孔化する。 2)減圧下で焼結し閉孔化する。 3)へリウム雰囲気にした後、減圧にして焼結し閉孔化
する。閉孔化工程は完全に透明なガラス体にする必要は
なく、半透明のガラス前駆体でかまわない。
【0022】閉孔化したガラスあるいはガラス前駆体を
1500〜2200℃に加熱する方法は、種々考えられ
る。まず水素、アセチレン等のガスバーナーを用いる方
法が挙げられる。容易に入手でき、操作も簡単である
が、温度制御が難かしく、試料表面と内部での温度差が
大きいという欠点を有する。また、量産化には不適当で
ある。
【0023】次に黒鉛あるいはタングステン、モリブデ
ン等を発熱体とした高温炉を用いる方法が挙げられる。
装置が高価であり、酸素の存在しない雰囲気で使用する
など操作が難かしいが、温度制御が確実にでき、高品質
の石英ガラスを安定して製造することができる。装置の
組み方で高温連続熱処理炉とすることができ。量産化が
容易である。その他、水素または炭化水素ガスの燃焼を
熱源とする高温ガス炉を用いる方法も挙げられる。
【0024】フオトマスク基板への応用を考えると、安
定した品質保障に加えて、5×5×0.09inch,
6×6×0.12inchといつた大面積が要求され
る。それを達成するためには黒鉛あるいはタングステ
ン、モリブデン等を発熱体とした高温炉を用いる方法が
適している。しかし試料を半溶融状態にすることから、
試料が炉材に融着して割れや変形が起こる。それを防ぐ
ためには炉材と試料間に分離層設けることが必要とな
る。
【0025】炭素質は不活性雰囲気だと化学的に安定
で、石英ガラスと反応せず、高純度品が容易に入手でき
る。粉末あるいは繊維で分離層を設けると、分離層が移
動することにより試料と炉材の膨張率差を吸収し、割れ
や変形にいたらない。試料に一部付着しても、洗浄や燃
焼により、容易に除去することができる。紙状または布
状に加工した炭素質を用いると操作性が向上し、接触面
はより良好になる。試料と試料間に設けても同様の分離
効果が得られ、高密度の処理が可能となり、量産性が向
上する。
【0026】タングステン、モリプテン等を発熱体とし
た高温炉の場合、炭素が存在すると発熱体が炭素化し、
劣化する。そこで分離層としてはアルミナ、ジルコニ
ア、窒化ケイ素等の難焼結性粉末を用いることが適当で
ある。ただし試料に付着した粉末を除去することは困難
である。
【0027】ガラスあるいはガラス前駆体を1500〜
2200℃に加熱すると、軟化することにより試料が変
形やすくなる。ゾルーゲル法の長所として、ゲル化時の
成形性が挙げられているが、高温処理の際、再度成形す
ることが可能である。例えば大面積の石英ガラス平板を
製造する際、平板の鋳型となる容器内でゲル化させて
も、ガラス化時にその平面性が必す保持されているわけ
ではない。平面を有する炉内治具上に試料をのせ、高温
に加熱すると試料は自重で平面化する。その後の研削工
程を考慮すると非常に有利である。
【0028】平板に限らず、求める形状の鋳型となる炉
内治具を用いると、極めて高精度の成形を達成すること
ができる。自重にたよらず、プレス装置を炉内に組み込
み、加圧する方法も可能である。
【0029】石英ガラスロツドやチユープを製造する時
は、リングバーナーやリングヒーターを用いた方が効率
が良い。ロッドやチユーブの両端を固定し、中心部を高
温加熱する際、両端から張力を加えると真直度を良くす
ることができる。光フアィバー用プリフオームやサポー
トチュープに応用する際、非常に重要である。
【0030】1500〜2200℃に加熱し、急冷する
と石英ガラスには内部応力が残っている。そのため高温
処理の後徐冷するか、急冷後アニール処理を行なつてか
ら徐冷することが必要である。少なくとも1回は120
0℃から室温までの冷却を徐々に行なわなければならな
い。
【0031】本発明の高温処理は溶融法とは根本的に異
なる。まず、石英ガラスのバルクそのものは従来のゾル
ーゲル法の手法で既に成形されている点、高温処理の保
持時間が溶融法に比べ極めて短かいという点、そして高
温処理時の作業が皆無に近いという点が大きな相異点と
して挙げられる。概念的にはガラス内の歪みを除くアニ
ール処理に近く、ガラス内のインクルージヨンを消失さ
せる処理として位置付けることができる。
【0032】以上述べたように、本発明の製造方法を用
いれば、従来のゾルーゲル法では不可能であつた高品質
の石英ガラスを製造することができると共に、成形性を
向上させることができ、従来よりもはるかに低価格で石
英ガラスを提供することができる。
【0033】また、本発明の製造方法を応用すれば、多
成分系ガラス、例えばSlO2ーZrO2系の耐アルカリ
ガラスあるいはSlO2ーTlO2系の低膨張率ガラスな
ども高品質、低価格で製造することができる。
【0034】本発明により、フオトマスク基板や光フア
イバ一用ブリフオームとして使用可能な、光学的に極め
て高品質な石英ガラスを、低価格で大量に市場に供給で
きる。
【0035】
【実施例】
(実施例l)エチルシリケート440mlと0.05規
定塩酸水溶液360mlを激しく攪拌し、無色透明の均
一溶液を得た。0.1規定アンモニア水でPH4.2に
調整してからlμmのフイルターを通過させ、ボリプロ
ピレン製容器(幅20cm×20cm×高さ10cm)に50
0ml注入した。開ロ率0.5%のフタをし、60℃で
l0日間乾燥させたところ、無色透明のドライゲルが作
製できた。
【0036】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、30℃
/hrの速度で700℃まで昇温した。700℃から純
へリウムガスを1l/minの流量で炉内に流入しはじ
め、10℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900
℃で1時間保持した。比重は2.20になつており、ガ
ラス化していた。
【0037】大きさは8cm×8cm×0.5cmだつ
た。直径数ミクロンのインクルージヨンがわずかに検出
された。
【0038】得られた石英ガラス板の両側から、ガスバ
ーナ一を用いて、酸水素炎を当てた。表面温度が180
0℃以上になつた状態で10秒以上保持し、全面をほぼ
均一条件で加熱した。100倍の顕微鏡ではインクルー
ジヨンが検出できなかつたが、歪が全面に発生してい
た。
【0039】1200℃で1時間保持した後100℃/
hrの速度で降温し、除歪を行なつた。厚さ2mmに鏡
面研磨し、暗室内で50,000luxの照度になるよ
う集光ランプを当てたが、光点は全く検出できなかっ
た。
【0040】(実施例2)エチルシリケート440m
l、エタノール900ml、0.1規定アンモニア水3
60mlを均一に混合し、室温で1日放置した。白濁し
たゾルを、ロータリーエバポレーターを用いて400m
lまで濃縮した。
【0041】lμmフイルターを通過させ、内径5c
m、深さ30cmのポリプロビレン製容器に400ml
注入し、開ロ率2%のフタをした。60℃で10日間乾
燥させたところ、白色のドライゲルが作製できた。
【0042】真空炉内にドライゲルを入れ、60℃/h
rの速度で900℃まで昇温した。
【0043】900℃でロータリーポンプを用いて1T
orrまで減圧にし、以後この真空度を保ちながら10
0℃/hrの速度で1200℃まで昇温した。1200
℃で1時間保持したところ、ガラス化しており、比重は
2.20であつた。大ささは直径2cm、長さ10cm
だつた。波長0.633μmのレーザー光をこの石英ガ
ラスロッド内に照射したところ、いたる所で散乱が観察
された。
【0044】ガラス旋盤にロツドを固定し、回転させな
がら酸水素炎で加熱した。表面温度が2000℃以上に
なった状態で30秒以上保持した後、バーナーをスライ
ドさせ、全体を均一に加熱した。再びレーザー光を照射
したところ散乱は全く観察されなかつた。
【0045】(実施例3)エチルシリケート440m
l、エタノール900ml、0.1規定アンモニア水3
60mlを均一に混合し、室温で1日放置した。白濁し
たゾルを、ロータリーエバポレーターを用いて400m
lまで濃縮した後、l規定塩酸水溶液を添加してPH
4.0に調整した。
【0046】それとは別にエチルシリケート440ml
と0.05規定塩酸水溶液360mlを激しく攪拌し、
無色透明の均一溶液を得た。先のゾルと均一に混合した
後、1μmのフイルターを通過させた。0.1規定アン
モニア水でPH4.8に調整してから、内径6cm、長
さ40cmのテフロン容器に1000ml注入して密栓
をした。管軸を中心にして1時間、回転数500r・p
・mで回転させた後、2日静置した。
【0047】栓をはずしてゲルを取り出し、ポリプロピ
レン製容器(W10×D45×H15cm)に移し開口
率1%のフタをした。60℃で10日間乾繰させたとこ
ろ、チユーブ形状のドライゲルが作製できた。
【0048】真空炉内にドライゲルを入れ、60℃/h
rの速度で800℃まで昇温した。800℃で1Tor
r以下まで減圧にしてから純へリウムガスを炉内に流入
した。その後再び1Torr以下まで減圧にし、以後こ
の真空度を保ちながら100℃/hrの速度で1200
℃まで昇温した。1200℃で1時間保持したところガ
ラス化しており、比重は2.20であつた。大きさは外
径3cm、内径1cm、長さ20cmだつた。波長0.
633μmのレーザー光を、この石英チユーブ内に照射
したところ、いたる所で散乱が観察された。
【0049】黒鉛発熱炉に石英ガラスチユーブを鉛直に
立てて入れ、窒素ガスで置換した後、2時間で1600
℃まで昇温し、10分間保持した。1200℃まで10
00℃/hrの速度で降温し、それ以後室温まで100
℃/hrの速度で降温した。再びレーザー光を照射した
ところ、散乱はほんのわすか観察されただけだつた。
【0050】(実施例4)エチルシリケート440ml
と0.05規定塩酸水溶液360mlを激しく攪拌し、
無色透明の均一溶液を得た。そこに超微粉末シリカ(A
erosil oxー50)150gを徐々に添加し、
充分に攪拌した。このゾルを20℃に保ちながら28K
2の超音波を2時間照射し、更に1500Gの遠心力
を10分間かけてダマ状物を取り除いた後、lμmのフ
イルターを通過させた。
【0051】得られた均質度の高いゾルを、0.1規定
アンモニア水でPH4.2に調整してからポリプロピレ
ン製容器(幅20cm×20m×高さ10cm)に50
0ml注入した。開ロ率1%のフタをし、60℃で7日
間乾繰させたところ、白色で多孔質のドライゲルが作製
できた。
【0052】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、60℃
/hrの速度で1000℃まで昇温した。1000℃か
ら純へリウムガスを1l/minの流量で炉内に流入し
はじめ、30℃/hrの速度で1300℃まで昇温し、
1300℃で1時間保持した。ガラス化が終了してお
り、比重は2.20になつていた。大きさは10cm×
10cm×0.5cmだつた。直径10ミクロン程度の
インクルージヨン及びβクリストバライト型結晶がわず
かに検出された。
【0053】15cm×15cm×1cmの黒鉛平板上
に、炭素粉末を約1mmの厚さになるよう均一に敷い
た。その上に石英ガラス板をのせ、黒鉛発熱炉内にセッ
トした。
【0054】窒素ガスで置換した後、2時間で1800
℃まで昇温し、10分間保持した。1200℃まで10
00℃/hrの速度で降温し、それ以後室温まで100
℃/hrの速度で降温した。
【0055】黒鉛平板と石英ガラス板は融着しておら
ず、石英ガラス板の平面性は良好だつた。厚さ2mmに
鏡面研磨し、暗室内で50,000luxの照度になる
よう集光ランブを当てたが、光点は全く検出できなかつ
た。結晶及び歪も存在せず、光学的に極めて高品質だっ
た。
【0056】(実施例5)純水500mlに超微粉末シ
リカ(Aerosil 200)250gを分散させ、
20℃に保ちながら28KH2の超音波を2時間照射し
た。粘性の高いスラリーを内径5cm、深さ30cmの
ポリプロピレンリ製容器に400ml注入し、開ロ率2
%のフタをした。60℃で10日間乾燥させにところ、
白色で多孔質のドライゲルが作製できた。
【0057】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、60℃
/hrの速度で1100℃まで昇温した。1100℃か
ら純へリウムガスを1l/minの流量で炉内に流入し
はじめ、30℃/hrの速度で1400℃まで昇温し、
1400℃で1時間保持した。半透明状態だつたが、比
重はほぼ2.20になつていた。
【0058】得られた石英ガラス前駆体ロツドを高温ガ
ス炉に鉛直に立てて入れ、ブロパンガス炎で1800℃
に加熱し、10分間保持した。1200℃まで1000
℃/hrの速度で降温し、それ以後室温で100℃/h
rの速度で降温した。
【0059】気泡が発生することなく、透明の石英ガラ
スロッドが得られた。大ささは、直径4cm、長さ24
cmだつた。
【0060】波長0.633μmのレーザー光を照射し
たところ、散乱は全く観察されたかつた。
【0061】(実施例6)15cm×15cm×0.2
cmタングステン平板上に、ジルコニア粉末を約1mm
の厚さになるよう均一に敷いた。その上に実施例4と同
様の方法で閉孔化した石英ガラス板をのせ、夕ングステ
ン発熱炉内にセツトした。窒素ガスで置換した後、2時
間で1800℃まで昇温し、10分間保持した。120
0℃まで1000℃/hrの速度で降温し、それ以後室
温まで100℃/hrの速度で降温した。
【0062】タンダステン平板と石英ガラス板は融着し
ておらず、石英ガラス板の平面性は良好だつた。厚さ2
mmに鏡面研磨し、暗室内で50,000luxの照度
になるよう集光ランプを当てたが、光点は全く検出でき
なかった。結晶及び歪も存在せず、光学的に極めて高品
質だつた。
【0063】(実施例7)エチルシリケート1.760
ml、エタノール2.690ml、1規定アンモニア水
670ml均一に混合し、室温で5日放置した。白濁し
たゾルに純水400mlを添加してから、ロータリーエ
バポレーターを用いて1000mlまで濃縮した。更に
2規定塩酸水溶液を添加してPH4.0に調整した。
【0064】それとは別にエチルシリケート760ml
と0.02規定塩酸水溶液250mlを激しく攪拌し、
無色透明の均一溶液を得た。先のゾルと均一に混合した
後、lμmのフイルターを通過させた。0.l規定アン
モニア水でPH4.2に調整してから、l500Gの遠
心力を10分間かけてダマ状物を取り除いた後、1μm
のフイル夕一を通過させた。
【0065】得られた均質度の高いゾルをポリプロピレ
ン製容器(幅30cm×30cm×高さ15cm)に1
100ml注入した。開ロ率0.5%のフタをし、60
℃で20日間乾繰させたところ、白色で多孔質のドライ
ゲル(22cm×22cm×0.9cm)が作製でき
た。
【0066】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、乾燥空
気を2l/minの流入で炉内に流入した。60℃/h
rの速度で700℃まで昇温し、700℃で20時間保
持した。
【0067】流入ガスをへリウムに切り換え、2l/m
inの流量で流入し、900℃、1000℃、1100
℃、1200℃の各温度で10時間ずつ保持した。ガラ
ス化が終了しており、大きさは15.5cm×l5.5
cm×0.6cm、フラットネスは2mmだつた。
【0068】20cm×20cm×1cmの黒鉛平枚上
に、厚さ0.3mmのカーボンペーパ一(クレハカーボ
ンファイバーペーパー)を敷き、石英ガラス板をのせ、
黒鉛発熱炉内にセットした。
【0069】窒素ガスで置換した後、2時間で1850
℃まで昇温し、5分間保持した。1200℃まで100
0℃/hrの速度で降温し、それ以後室温まで100℃
/hrの速度で降温した。
【0070】黒鉛平板と石英ガラス板は融着しておら
ず、石英ガラス板のフラツトネスは0.1mm以下だつ
た。
【0071】6×6×0.12inchに鏡面研磨し、
暗室内で50,000luxの照度になるよう集光ラン
プを当てたが、光点は全く検出できなかつた。紫外域で
の透過率を測定したところ、200mmまで90%以上
を保持しており、特定の吸収は認められなかつた。
【0072】(実施例8)エチルシリケート1150m
lと0.01規定塩溶液620mlを激しく攪拌し、無
色透明の均一溶液を得た。そこに超微粉末シリカ(Re
olosi QS一102)300gを徐々に添加し、
充分に攪拌した。このゾルを20℃に保ちながら28K
2の超音波を2時間照射し、更に1500Gの遠心力
を10分間かけてダマ状物を取り除いた後、1μmのフ
イルターな通過させた。0.1規定アンモニア水でPH
4.2に調整してから、再び1500Gの遠心力を10
分間かけ、1μmのフイル夕一を通過させた。
【0073】得られた均質度の高いゾルをポリプロピレ
ン製容器(幅30cm×30m×高さ15cm)に11
00ml注入した。開ロ率0.5%のフタをし、60℃
で20日間乾燥させたところ、白色で多孔質のドライゲ
ルが作製できた。
【0074】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、乾燥空
気を2l/minの流量で炉内に流入した。60℃/h
rの速度で700℃まで昇温する途中、200℃、30
0℃、500℃の各温度で3時間ずつ保持した。流入ガ
スをへリウムに切り換え、2l/minで流量で流入
し、700℃,900℃,1000℃,1100℃,1
200℃の各温度で10時間ずつ保持した。
【0075】ガラス化が終了しており、比重は2.20
になつていた。
【0076】20cm×20cm×lcmの黒鉛平板上
に厚さ0.3mmのカーボンペーパーを敷き、得られた
石英ガラス板をのせ、1800℃の黒鉛発熱炉内に投入
し、10分間保持した後、冷却室に移動させ、30分間
で室温まで冷却した。歪が発生していたため、1200
℃で1時間保持した後、100℃/hrの速度で降温
し、除歪を行なつた。フラツトネスは0.1mm以下だ
つた。
【0077】6×6×12inchに鏡面研磨し、暗室
内で50,000luxの照度になるよう集光ランプを
当てたが、光点は全く検出できなかつた。紫外域での透
過率を測定したところ、200nmまで85%以上を保
持しており、特定の吸収は認められなかつた。
【0078】(実施例9)実施例7と同様の方法で作製
した白色で多孔質のドライゲル(22cm×22cm×
0.9cm)をカス置換炉内に入れ、乾燥空気を2l/
minの流量で炉内に流入した。60℃/hrの速度で
700℃まで昇温し、700℃で20時間保持した。流
入ガスをへリウムに切り換え、2l/minの流量で流
入し、800℃,900℃,1000℃の各温度で5時
間ずつ保持した。室温まで冷却したところ、大きさは1
8cm×18cm×0.7cmであり、白色で多孔質だ
つた。
【0079】20cm×20cm×1cmの黒鉛平板上
に厚さ0.3mmのカーボンぺーパーを敷き、1000
℃まで加熱した該焼結ゲルをのせ、黒鉛発熱炉内にセツ
トした。
【0080】ロータリーポンプを用いて1Torr以下
の減圧を保ちながら10分間で1000℃まで急激に昇
温した。引さ続き300℃/hrの速度で1300℃ま
で昇温し、1300℃で1時間保持した。窒素ガスを炉
内に流入して常圧にもどしてから、600℃/hrの速
度で1750℃まで昇温し、30分間保持した。
【0081】冷却室に移動させ、30分間で室温まで冷
却した。
【0082】15.5cm×15.5cm×0.6cm
の大きさの透明石英ガラスが製造できており、割れやク
ラツクの発生はなかつた。歪みが発生していたため、1
200℃で1時間保持した後、100℃/hrの速度で
降温し、除歪を行なつた。
【0083】6×6×0.12inchに鏡面研磨し、
暗室内で50,000luxの照度になるよう集光ラン
プを当てたが、光点は全く検出できなかつた。結晶及び
歪も存在せず、光学的に極めて高品質だつた.紫外域で
の透過率を測定したところ、200nmまで90%以上
を保持しており、特定の吸収は認められなかつた。
【0084】(実施例10)実施例7と同様の方法で閉
孔化した石英ガラス(15.5cm×15.5cm×
0.6cm)を20枚用意した.20cm×2cm×1
cmの黒鉛平板上に17cm×17cm×0.03cm
のカーボンぺ一パ一と石英ガラス各5枚を、交互に積み
重ねた。高さ4cmの黒鉛支柱を4本立て、黒鉛平板を
のせた。その上に一段目と同様に5枚の石英ガラス板
を、カーボンぺーパーを介しながら積み重ねた。以下同
じように、20枚をセットした。
【0085】窒素ガスで置換した後、1800℃の黒鉛
発熱炉内に投入し、15分間保持した。冷却室に移動さ
せ、30分間で室温まで冷却した。黒鉛平板と石英ガラ
ス板、及び石英ガラス板同志は融着しておらず、石英ガ
ラス板のフラットネスは0.2cm以下だつた。
【0086】歪が発生していたため、1200℃で1時
間保持した後、100℃/hrの速度で降温し、除歪を
行なった。
【0087】6×6×0.12inchに鏡面研磨し、
暗室内で50.000luxの照度になるよう集光ラン
プを当てたが、光点は全く検出できなかつた。結晶及び
歪も存在せず、光学的に極めて高品質だった。紫外域で
の透過率を測定したところ、200nmまで90%以上
を保持しており、特定の吸収は認められなかつた。
【0088】(実施例11)エチルシリケート2,20
0mlと0.02規定塩酸水溶液1,600mlを激し
く攪拌し、無色透明の均一溶液を得た。そこに超微紛末
シリカ(Aerosil ox一50)600gを徐々
に添加し、充分に攪拌した。このゾルを20℃に保ちな
がら28KH2の超音波を2時間照射し、更にl500
Gの遠心力を10分間かけてダマ状物を除去した後、1
μmのフイルターを通過させた。0.1規定アンモニア
水でPH4.8に調整してから、再び1μmのフイル夕
一を通過させた。
【0089】得られた均質度の高いゾルを、アルミニウ
ム管にテフロンコーテイングした容器(円径6cm、長
さl50cm)に3,770ml注入し、密栓をした。
【0090】回転装置に装着し、管の中心軸を回転軸と
して、回転数500r・p・mで1時間回転させた。
【0091】室温に4日間静置した後、密栓をはずし、
ゲルをポリプロピレン容器(10cm×17cm×高さ
20cm)内に移した。開ロ率0.5%のフタをし、6
0℃で30日間乾燥させたところ、チユーブ形状のドラ
イゲルが作製できた。
【0092】ガス置換炉内にドライゲルを入れ、乾燥空
気を2l/minの流域で炉内に流入した。60℃/h
rの速度で700℃まで昇温し、10時間保待した。流
入ガスをへリウム(1.8l/min)と塩素(0.2
l/min)の混合ガスに切り換え、30℃/hrの速
度で1000℃まで昇温した。流入ガスを酸素(0.2
l/min)に切り換え、1000℃と1050℃でそ
れそれ10時間保持した。
【0093】最後に流入ガスをへリウム(2l/mi
n)に切り換え、1050℃、ll00℃、1200℃
の各温度で10時間ずつ保持した。
【0094】半透明状態だつたが、比重はほぼ2.20
になつていた。大きさは外径3cm、内径1cm、高さ
75cmだつた。真円度は16μm、真直度は2.0c
mであった。
【0095】得られた石英ガラス前駆体を鉛直になるよ
う両端を保持して、黒鉛のリング状ヒーター内を移動さ
せた。リング状ヒーターは周辺にアルゴンガス流しなが
ら2000℃に保ち、移動は鉛直下万に上端3cm/m
inの速度で、下端4cm/minの速度で行なつた。
次に電気炉内に入れ、1200℃で1時間保持した後1
00℃/hrの速度で降温し、除歪を行なつた。
【0096】大きさは外形26cm、内径0.87c
m、長さ1mだった。真円度は16μmで変わらず、真
直度は0.1mmと改善された。
【0097】波長0.633μmのレーザー光を照射し
たところ、散乱は全く観察されなかった。また、272
μmの吸収により含水率を測定したところ、1ppm以
下であった。
【0098】(実施例12)エチルシリケート440m
lと0.05規定塩酸水溶液360mlを激しく攪拌
し、無色透明の均一溶液を得た。そこに超微粉末シリカ
(Aerosil oxー50)150gを徐々に添加
し、充分に攪拌した。このゾルを20℃に保ちながら2
8KH2の超音波を2時間照射し、さらに1500Gの
遠心力を10分間かけてダマ状物を取り除いた後、1μ
mのフイルターを通過させた。
【0099】得られた均質度の高いゾルを、0.1規定
アンモニア水でPH4.2に調整してからポリプロピレ
ン製容器(内径30cm×高さ10cm)に700ml
注入した。
【0100】開口率1%のフタをし、60℃で7日間乾
燥させたところ、白色で多孔質のドライゲルが作成でき
た。
【0101】真空炉内にドライゲルをいれ、60℃/h
rの速度で1000℃まで昇温した。
【0102】1000℃でロータリーポンプを用いてl
torr以下まで減圧し、以後この真空度を保ちながら
100℃/hrの速度で1300℃まで昇温し、130
0℃で1時間保持した。ガラス化が終了しており、直径
15cm×厚さ0.5cmの大きさだった。
【0103】曲率半径30cmで凹型に湾曲した黒鉛治具
上に石英ガラス板をのせ、黒鉛発熱炉内にセットした。
窒素ガスで置換した後、2時間で1800℃まで昇温
し、10分間保持した。1200℃まで1000℃/h
rの速度で降温し、それ以後室温まで100℃/hrの
速度で降温した。厚さが0.5cmで均一の、時計皿形
状を有する石英ガラスが製造できた。気泡等は存在せ
ず、極めて高品質だつた。
【0104】(実施例13)実施例12と同様の方法で
真空焼結した石英ガラス板(直径15cm×厚さ0.5
cm)を、ルツボ形状の鋳型となる黒鉛治具間に置き、
ホットプレス機構を有する黒鉛発熱炉内にセットした。
窒素ガスで置換した後、2時間で1850℃まで昇温
し、5分間保持した。黒鉛治具を介して10kg/cm
2の圧力でプレスした後、1200℃まで1000℃/
hrの速度で降温した。ルツボ形状をした、極めて高品
質な石英ガラスが製造できた。
【0105】(実施例14)実施例7と同様の方法を用
いて、ヘリウム雰囲気で閉孔化させたガラス体(15.
5cm×15.5cm×0.6cm)を電気炉内にいれ
1600℃で30分間保持した。1200℃まで100
0℃/hrの速度で降温し、それ以後室温まで100℃
/hrの速度で降温した。
【0106】6×6×0.12inchに鏡面研磨し、
暗室内で50,000luxの照度になるよう集光ラン
プを当てたところ、うつすらとスポツトが観察できた。
また、面内に数ケ所、小さな光点が肉眼で検出できた。
【0107】(実施例15)実施例7と同様の方法を用
いて、へリウム雰囲気で閉孔化させたガラス体(15.
5cm×15.5cm×0.6cm)を黒鉛発熱炉内に
セツトした。アルゴンガスで置換した後、2時間で21
00℃まで昇温し、1分間保持した。1200℃まで1
000℃/hrの速度で降温し、それ以後室温まで10
0℃/hrの速度で降温した。
【0108】大きさは14cm××14cm×0.5c
mと減少していた。厚さ2mmに鏡面研磨し、暗室内で
50,000luxの照度になるよう集光ランプを当て
たが、光点は全く検出できなかつた。
【0109】(比較例l)実施例7と同様の方法を用い
て、へリウム雰囲気で閉孔化させたガラス体(15.5
cm×15.5cm×0.6cm)を電気炉内に入れ、l
450℃で30分間保持した。室温まで冷却したとこ
ろ、石英ガラス表面が結晶化により、白色となつてい
た。
【0110】6×6×0.12inchに鏡面研磨し、
暗室内で50,000luxのの照度になるよう集光ラ
ンプを当てたところ、スポツトが明確に現われた。ま
た、面内に大小さまざまの光点が多数存在していた。
【0111】(比較例2)実施例7と同様の方法を用い
て、へリウム雰囲気で閉孔化させたガラス体(l5.5
cm×15.1cm×0.6cm)を黒鉛発熱炉内にセ
ツトした。アルゴンガスで置換した後、2300℃まで
急激に昇温し、室温まで降温した。炉内にはわずかの量
の石英ガラスが残存しているだけであつた。
【0112】(比較例3)実施例4と同様の方法で乾燥
させた、白色で多孔賃のドライゲルを大気中で1300
℃まで昇温し、ガラス体とした。大きさは10cm×1
0cm×0.5cmであり、直径10ミクロン程度のイ
ンクルージヨン及ぴ気泡が検出された。黒鉛発熱炉内に
セットし、窒素ガスで置換した後、1800℃で10分
間保持した。ガラス体は発泡のため、約3倍の体積にふ
くれ上がり、外観は白色であつた。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ゾル
ーゲル法による石英ガラス合成において、ガラスあるい
はガラス前駆体を1500〜2200℃に加熱し、一定
時間保持することにより、石英ガラスの光学的品質を著
しく向上させることができる。
【0114】発泡を防ぐため、へリウム雰囲気あるいは
減圧下での閉孔化が必要となるが、ゾルの調整方法や加
熱方法にはとらわれない。また種々の形状の製品に対応
させることができる。
【0115】本発明により、ゾルーゲル法による石英ガ
ラスでも、ICマスク用石英基板や光通信ファイバー用
サポートチユーブ、更には光通信フイバー用マザーロツ
ド等への対応が可能となつた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゾルーゲル法を用
石英ガラスの製造方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正内容】
【0113】
【発明の効果】以上述べたように本発明の実施例によれ
ば、ゾルーゲル法による石英ガラス合成において、ガラ
スあるいはガラス前駆体を1500〜2200℃に加熱
し、一定時間保持し、少なくとも冷却工程の一部分を徐
冷することにより、石英ガラスの光学的品質を著しくす
ることにより、向上させることができる。
フロントページの続き (72)発明者 竹内 哲彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 北林 宏仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン化合物を含むゾル溶液をゲル化し
    た後、乾燥させてドライゲルを作成する工程、前記ドラ
    イゲルを閉孔化させ第1加熱温度により加熱してガラス
    体あるいはガラス前駆体を形成する工程、及び該工程で
    形成された前記ガラス体あるいはガラス前駆体を静置
    し、第1加熱温度よりも高い温度を有する第2加熱温度
    で加熱して一定時間保持して石英ガラスとする工程を有
    することを特徴とする石英ガラスの製造方法。
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