JP2000143258A - ArFエキシマレ―ザ―リソグラフィ―用合成石英ガラスの製造方法 - Google Patents

ArFエキシマレ―ザ―リソグラフィ―用合成石英ガラスの製造方法

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JP2000143258A
JP2000143258A JP1190799A JP1190799A JP2000143258A JP 2000143258 A JP2000143258 A JP 2000143258A JP 1190799 A JP1190799 A JP 1190799A JP 1190799 A JP1190799 A JP 1190799A JP 2000143258 A JP2000143258 A JP 2000143258A
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synthetic quartz
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ppb
excimer laser
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Takayuki Oshima
隆之 大嶋
Akira Fujinoki
朗 藤ノ木
Hiroyuki Nishimura
裕幸 西村
Yasuyuki Yaginuma
康之 柳沼
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Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高い均質性を有するとともにArF
エキシマレーザー光に対する透過性が高いArFエキシ
マレーザー用合成石英ガラスの簡便な製造方法を提供す
ること。 【解決手段】高い均質性を有し、かつNa含有量が24
ppb以上60ppb以下の範囲の合成石英ガラスに波
長260nm以下の紫外線を一般式1 【式1】Y=(80X−1880)/Z [ただし、XはNa濃度(ppb)、Yは照射時間(時
間)、Zは照射面における紫外線の照度(mW/c
)を表わす。]で表わされる時間以上照射すること
を特徴とするArFエキシマレーザーリソグラフィー用
合成石英ガラスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキシマレーザー光を
光源とするリソグラフィー装置の光学系に使用する合成
石英ガラスの製造方法、さらに詳しくはArFエキシマ
レーザーリソグラフィー装置のレンズ、プリズム、ビー
ムスプリッター等の照明系、投影系に使用する合成石英
ガラスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化とともに、ウェ
ーハ上に描く集積回路のパターンも微細化の一途をたど
り、クオーターミクロン(0.25μm)以下の超微細
パターンが描画された超LSIの量産化が始まりだして
いる。このような超微細パターンを得るには、それを描
画する露光光源も短波長化する必要があり、エキシマレ
ーザー光を光源とするステッパーが開発され、既にKr
Fエキシマレーザー光(波長248nm)を光源とする
ステッパーが実用化され、さらに次世代のステッパーと
してArFエキシマレーザー光(波長193nm)を光
源とするステッパーが注目を集めている。このKrFエ
キシマレーザー光やArFエキシマレーザー光のような
短波長領域においても十分な透過性を示す硝材としては
石英ガラスや蛍石等が挙げられるが、中でも高純度の珪
素化合物等を火炎加水分解し、溶融ガラス化して得た合
成石英ガラスは、260nm以下の波長領域でも高い透
過性を示すところから、エキシマレーザー光を光源とす
るリソグラフィー用光学材料として好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記合成石英ガラスを
エキシマレーザー光、特にArFエキシマレーザー光を
光源とするリソグラフィー用光学材料として使用するに
は特開平10−53432号公報に示すように波長19
3nm光の内部透過率が約99.8%であるとともに、
結像特性をよくするため高い均質性を有することが必要
である。合成石英ガラスの均質性は高純度の珪素化合物
等を火炎加水分解し、透明ガラス化して得た合成石英ガ
ラスインゴットに均質化処理を施すのが一般的である
が、均質化処理では高温に合成石英ガラスインゴットを
長時間曝すところから、炉材を構成するアルミナ、ジル
コニア、グラファイト等の耐火物から発生した不純物に
よる汚染が起こる。この汚染による合成石英ガラスの透
過率の低下はArFエキシマレーザー光に対して特に顕
著で、この汚染で透過率の低下した合成石英ガラスをA
rFエキシマレーザーを光源とするステッパー用の光学
材料として使用することができない。
【0004】そこで、本発明者等は、上記均質化処理で
汚染された合成石英ガラスの透過率を回復する方法を特
許第2762188号公報で提案した。同公報記載の方
法ではArFエキシマレーザー光に対する透過率が回復
し、波長193nm光の内部透過率が99.8%近くま
で回復するが、得られた製品にバラツキがあり安定した
ArFエキシマレーザーリソグラフィー用合成石英ガラ
スの製造が困難であった。その一方、均質化処理等の二
次加熱処理ではNaが数ppb混入するところからこの
二次加熱処理を行わず、合成時に屈折率の均質化を図る
方法で得られたArFエキシマレーザーリソグラフィー
用合成石英ガラスが特開平10−53432号公報で提
案されている。同公報の合成石英ガラスは、Na含有量
が20ppb以下であり、それ以上のNaを含有する場
合にはAlを5〜100ppb含有することを必須とす
る(段落
【0017】〜
【0019】参照)。しかし、合成石英ガラスは原料シ
ランを火炎加水分解して生じるシリカ微粒子を堆積させ
ながら透明ガラス化して製造されるところから、合成石
英ガラスの成長方向(縦方向)と垂直な面内の均質性を
高くすることは容易だが、これと平行な方向(横方向)
の均質性を高くすることは、合成石英ガラスの成長に伴
う成長縞、いわゆるlayerまたは層状構造が現れ技
術的に非常に困難である。その上、同公報記載の製造方
法はターゲット板の回転に加えて揺動、引き下げ等の操
作を行うとともに、合成面とバーナーとの間隔を常に一
定に保持する操作を必要とし装置が非常に複雑化して、
製造コストを高いものにしている。さらに、石英ガラス
中のAlの拡散係数は1×10−13cm/sec
と、Naの拡散係数である7.9×10−6cm/s
ecに比べて極めて小さく(「Handbook of
Glass Properties(Academic
Press社発行)参照)、この拡散係数が大きく異
なるAlとNaとを同時に均一にドープすることは技術
的に困難である。
【0005】こうした現状に基づき、本発明者等は高均
質性であるとともに、高い透過率を有するArFエキシ
マレーザーリソグラフィー用合成石英ガラスの開発につ
いて鋭意研究を続けた結果、上記特許第2762188
号公報で提案されている製造方法がその容易性、低コス
ト性から最適との結論に達し、この製造方法についてさ
らに研究を進めたところ、同公報の方法で得られた製品
のバラツキは合成石英ガラスに含有するNa濃度に起因
し、このNaの濃度範囲を特定するとともに、260n
m以下の紫外線を、特定の照度で、かつ特定の時間照射
することで、安定に高い均質性を有するとともに、Ar
Fエキシマレーザー光に対する透過率の高い合成石英ガ
ラスが製造できることを見出して本発明を完成したもの
である。
【0007】すなわち、本発明は、高い均質性を有する
とともにArFエキシマレーザー光に対して高い透過性
を有するArFエキシマレーザー用合成石英ガラスを安
定に製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、高い均質性を有し、かつNa含有量が24ppb
以上60ppb以下の範囲の合成石英ガラスに波長26
0nm以下の紫外線を一般式2
【0009】
【式2】Y=(80X−1880)/Z [ただし、XはNa濃度(ppb)、Yは照射時間(時
間)及びZは照射面における紫外線の照度(mW/cm
)をいう]で表わされる時間以上照射することを特徴
とするArFエキシマレーザーリソグラフィー用合成石
英ガラスの製造方法に係る。
【0010】本発明において、「高い均質性を有し」と
は、高純度珪素化合物を火炎加水分解し、溶融ガラス化
して得た合成石英ガラスインゴットに均質化処理または
均質化処理、成形及び除歪処理(以下均質化処理等とい
う)を施し、光学面内(クリアアパーチャ)の屈折率分
布を2×10−6以下、3方向の脈理及び内部歪みを除
去した状態をいう。また、合成石英ガラスは、高純度の
珪素化合物、例えば四塩化珪素、メチルトリメトキシシ
ラン、テトラメトキシシラン等を火炎加水分解して製造
されたスートをターゲットに堆積すると同時に溶融ガラ
ス化する直接法、またはスートを一端ターゲット上に堆
積したのち、電気炉内で加熱溶融してガラス化するスー
ト法等で製造される。前記均質化処理としては耐火炉内
で2000℃で長時間加熱処理する方法や合成石英ガラ
スインゴットを帯域的に溶融する方法等が挙げられる
が、好ましくは特開平7−267662号公報に記載す
る、インゴットをその長手方向の両端を支持部材で支持
し、その支持端を結ぶ軸を中心に回転させながら、合成
石英ガラスインゴットを帯域溶融させ、支持軸方向に加
圧して溶融帯域で外方に突き出る形状に変形させ、支持
軸方向の光学的均質性に対し垂直な方向の光学的均質性
の低い合成石英ガラスインゴットを製造し、その側面を
支持体に支持したのち、前と同様の均質化処理を施す帯
域的に溶融する方法(以下帯域溶融法という)がよい。
【0011】上記均質化処理等が施された合成石英ガラ
スは次いで紫外線が照射されるが、好ましい合成石英ガ
ラスは均質化処理、成形及び除歪処理した合成石英ガラ
ス成形体である。前記成形とは、合成石英ガラスインゴ
ットを角型、円盤型、四角錐型等の光学材料として必要
な形状に形成する工程をいい、また除歪処理とは合成石
英ガラスの内部歪みを除去する工程をいう。この均質化
処理等はいずれも耐火炉または耐熱炉中で行なわれるた
め、炉材からの不純物で汚染が発生する。特にNaの汚
染が深刻で、このNaが合成石英ガラス中に存在すると
波長180nm近辺に吸収バンドが生じ、ArFエキシ
マレーザーの透過率が著しく低下することになる。本発
明者等の研究によれば電気炉内で温度2000℃で行う
一般的な均質化処理ではNaが30ppb以上含有する
ことになり、成形及び除歪処理ではそれぞれ5〜10p
pb程度含有することになる。しかし、帯域溶融法では
合成石英ガラスインゴットが炉材や治具と接触すること
がないので不純物による汚染が少なく、Na含有量が2
0ppb程度にでき、成形しても24ppb程度に抑え
ることができる。その一方、Na含有量が60ppbを
越えると、図1にみるように波長260nm以下の紫外
線による回復が十分でなく、193nm光の内部透過率
が約99.8%まで回復することがない。それ故、本発
明の紫外線照射処理に供する合成石英ガラス中のNa含
有量は24ppb以上60ppb以下の範囲であること
を必須とする。
【0012】上記波長260nm以下の紫外線としては
特に連続光が好適であるが、この紫外線の照射時間は一
般式3
【0013】
【式3】Y=(80X−1880)/Z [ただし、XはNa含有量(ppb)、Yは照射時間
(時間)及びZは照射面における紫外線の照度(mW/
cm)をいう]で表わされる時間以上照射する必要が
ある。照射の対象となる合成石英ガラス中のNa含有量
が24ppb以上60ppb以下の範囲にあっても、上
記一般式3を満たす照射時間以下では図2にみるように
合成石英ガラスの内部透過率が許容限界の約99.8%
まで回復することがない。また、照射時間と照度とが一
般式3を満たしても合成石英ガラス中のNa含有量は2
4ppb以上60ppb以下の範囲にないと193nm
光の内部透過率が約99.8%まで回復することがな
い。前記図2においてNa含有量をX(ppb)、照射
時間をY(時間)、照射面における紫外線の照度をZ
(mW/cm)としたとき、これらのX、Y、Zには
一般式3の関係があることが、同図の1次回帰から明ら
かである。さらに、照射時間と照度とには表3にみるよ
うに反比例関係があることが明らかである。前記紫外線
照射に使用するランプとしては、主波長253.7nm
及び184.9nmの低圧水銀ランプ、波長172nm
のXeエキシマランプまたは波長222nmのKrCl
エキシマランプが挙げられる。また、紫外線を照射する
合成石英ガラスの表面粗さRmaxは30μm以下がよ
い。表面粗さRmaxが30μmを越えると紫外線の散
乱が多くなり処理効果の向上が多く望めない。さらに、
紫外線の照度は少なくとも1mW/cmを必要とす
る。照射時間は長くても内部透過率の回復は望めるが、
紫外線ランプの寿命が一般的に短いところからランプを
使用が多くなる上に、電力、窒素ガス等の使用量も増加
しコスト高となる反面、照射効果の向上が多く望めない
ので、照射時間は一般式3の2倍までが採用される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について述べ
るがこれによって本発明はなんら限定されるものではな
い。
【0015】なお、以下の実施例及び比較例の物性値は
以下の測定方法で求めた値である。 i)屈折率分布:フィーゾ型干渉計による測定法。 ii)複屈折量:直交ニコル法による測定法。 iii)脈理:目視。 iv)193nm内部透過率:193nmにおける石英
ガラスの理論透過率 90.86%からレイリー散乱におけるロスとして知れ
る0.18%を減じた90.68%を用いて、厚さ10
mmにおける見掛け透過率T%に対し、式(T/90.
68)×100より求める測定法。 v)Na濃度:フレームレス原子吸光分析法による測定
【0016】
【実施例】実施例1 高純度メチルトリメトキシシランを酸水素火炎中に導入
し、回転する基体上に溶融堆積させて、外径100m
m、長さ600mmの合成石英ガラスインゴットを作成
した。前記インゴットの両端を石英ガラス加工旋盤のチ
ャックに把持された石英ガラス製の支持棒に溶接し、合
成石英ガラスインゴットを回転させた。回転しているイ
ンゴットをバーナーで局部加熱して溶融帯域を形成し、
チャックの回転方向及び回転数を独立にかえて、溶融帯
域に応力を発生させ、インゴットの脈理除去及び均質化
を図った。その後石英ガラス加工用旋盤のチャック間を
狭め、合成ガラスインゴットを押圧しボール状の合成石
英ガラスに変形し、ボール状合成石英ガラスを切り離
し、切り離し面を上下にして合成石英ガラスインゴット
を支持台の支持棒に取り付け回転しながらバーナーで加
熱軟化させ、再度均質化して棒状合成石英ガラスインゴ
ットを製造した。得られたインゴットには3方向に脈理
がなかった。前記成形には灰分20ppm以下のグラフ
ァイトルツボを使用し、ルツボ内を窒素雰囲気で置換し
たのち炉内温度を1900℃に上げ、10分間保持し成
形した。得られた外径200mm、厚さ135mmの石
英ガラス成形体を純度99%以上のアルミナを炉材とす
る電気炉内に設置し、1150℃で50時間保持したの
ち、5℃/hrの冷却速度で600℃まで徐冷し、つい
で自然冷却して除歪操作を行った。この合成石英ガラス
成形体の光学特性を調べたのち、外径60mm、厚さ1
0mmの透過率測定用サンプル(サンプルA)及び化学
分析用破片を合成石英ガラス成形体表面から20mm内
側の部分から取り出し透過率測定及び純度分析を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0017】実施例2 実施例1において、成形時間を30分とした以外、実施
例1と同様の操作で合成石英ガラス成形体を作成し、光
学特性を調べたのち、外径60mm、厚さ10mmの透
過率測定用サンプル(サンプルB)及び化学分析用破片
を合成石英ガラス成形体表面から20mm内側の部分か
ら取り出し透過率測定及び純度分析を行った。その結果
を表1に示す。
【0018】実施例3 実施例1において、合成石英ガラス成形体を1150℃
で50時間保持したのち、600℃までの徐冷速度を2
℃/hrとする以外、実施例1と同様な操作で合成石英
ガラス成形体を作成し、光学特性を調べたのち、外径6
0mm、厚さ10mmの透過率測定用サンプル(サンプ
ルC)及び化学分析用破片を合成石英ガラス成形体表面
から20mm内側の部分から取り出し透過率測定及び純
度分析を行った。その結果を表1に示す。
【0019】実施例4 四塩化珪素を酸水素火炎中に導入し、回転する基体上に
溶融堆積させて、外径100mm、長さ600mmの合
成石英ガラスインゴットを作成した。前記合成石英ガラ
スインゴットに実施例1と同様の均質化処理、成形及び
除歪処理を行い、光学特性を調べたのち、外径60m
m、厚さ10mmの透過率測定用サンプル(サンプル
D)及び化学分析用破片を合成石英ガラス成形体表面か
ら20mm内側の部分から取り出し透過率測定及び純度
分析を行った。その結果を表1に示す。
【0020】実施例5 実施例1において、成形時に1900℃に昇温したの
ち、その温度で保持することなく直ちに5℃/hrの冷
却速度で600℃まで徐冷した以外、実施例1と同様な
操作で合成石英ガラス成形体を作成し、光学特性を調べ
たのち、外径60mm、厚さ10mmの透過率測定用サ
ンプル(サンプルE)及び化学分析用破片を合成石英ガ
ラス成形体表面から20mm内側の部分から取り出し透
過率測定及び純度分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0021】比較例1 実施例1の合成石英ガラスインゴット(サンプルF)
を、実施例1の均質化処理を行うことなく、内径200
mmの灰分20ppm以下のグラファイトルツボ内にセ
ットし、グラファイトルツボ毎、窒素置換した炉内で1
900℃に10分間保持して外径200mm、厚さ13
5mmの合成石英ガラス成形体を作成し、これを純度9
9%以上のアルミナを炉材とする電気炉内に設置し、1
150℃で50時間保持したのち、5℃/hrの冷却速
度で600℃まで徐冷し、ついで自然冷却して除歪操作
を行った。得られた合成石英成形体の光学特性を調べた
のち、外径60mm、厚さ10mmの透過率測定用サン
プル(サンプルG)及び化学分析用破片を合成石英ガラ
ス成形体表面から20mm内側の部分から取り出し透過
率測定及び純度分析を行った。その結果を表1に示す。
【0022】比較例2 実施例1の成形において、灰分が50ppbのグラファ
イトルツボを使用した以外、実施例1と同様な操作で合
成石英ガラス成形体を作成し、光学特性を調べたのち、
外径60mm、厚さ10mmの透過率測定用サンプル
(サンプルH)及び化学分析用破片を合成石英ガラス成
形体表面から20mm内側の部分から取り出し透過率測
定及び純度分析を行った。その結果を表1に示す。
【0023】比較例3 実施例3において除歪操作の加熱炉の炉材を純度90%
のアルミナ炉材とした以外、実施例3と同様な操作で合
成石英ガラス成形体を作成し、光学特性を調べたのち、
外径60mm、厚さ10mmの透過率測定用サンプル
(サンプルI)及び化学分析用破片を合成石英ガラス成
形体表面から20mm内側の部分から取り出し透過率測
定及び純度分析を行った。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記サンプルA〜E、G〜Iについて、波
長260nm以下の連続紫外線を照度20mW/cm
で照射したときの照射時間と193nmの内部透過率の
変化を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】〈評価〉上記表1、2とから明らかなよう
にNa濃度が25ppb以上60ppb以下の範囲にあ
るサンプルA〜Eは内部透過が約99.8%まで回復す
るが、その濃度が60ppbを越えるサンプルH、Iで
は72時間の照射を行っても内部透過は99.4%以下
にとどまる。
【0028】実施例6 実施例1の均質化処理等を行った合成石英ガラス成形体
から外径60mm、厚さ10mmの透過率測定用サンプ
ル及び化学分析用破片を合成石英ガラス成形体表面から
20mm内側の部分から取り出し、波長260nm以下
の連続紫外線を照度10mW/cmで照射した。その
時の照射時間と193nm光の内部透過率の変化を表3
に示す。
【0029】実施例7 実施例6において照度を7mW/cmとした以外、実
施例6と同様にして照射時間と193nm光の内部透過
率の変化を求めた。その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】〈評価〉上記表3から明らかなように19
3nm光の内部透過率を約99.8%にする照射時間は
照度と反比例していることが窺える。
【0032】
【発明の効果】本発明では、均質性に優れる上に、高い
透過率を有し、ArFエキシマレーザーを光源とするス
テッパー用光学材料として有用な合成石英ガラスを簡便
に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線照射時間と内部透過率の関係を示すグラ
フである。
【図2】内部透過率99.8%を与えるためのNa濃度
と紫外線照射時間との関係を示すグラフである。
【整理番号】PH0145
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 裕幸 福島県郡山市田村町金屋字川久保88番地 信越石英株式会社石英技術研究所内 (72)発明者 柳沼 康之 福島県郡山市田村町金屋字川久保88番地 信越石英株式会社石英技術研究所内 Fターム(参考) 2H095 BA07 BC27 4G014 AH15 4G062 AA04 BB02 DA01 DA10 DB01 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EB02 EC01 ED01 EE01 EF01 EG01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM02 5F046 CA02 CA04 CA08 CB10 CB12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高い均質性を有し、かつNa含有量が24
    ppb以上60ppb以下の範囲の合成石英ガラスに波
    長260nm以下の紫外線を一般式1 【式1】Y=(80X−1880)/Z [ただし、XはNa濃度(ppb)、Yは照射時間(時
    間)、Zは照射面における紫外線の照度(mW/c
    )を表わす。]で表わされる時間以上照射すること
    を特徴とするArFエキシマレーザーリソグラフィー用
    合成石英ガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】波長260nm以下の紫外線が、主波長2
    53.7nm及び184.9nmの低圧水銀ランプ、波
    長172nmのXeエキシマランプまたは波長222n
    mのKrClエキシマランプのいずれかを光源とするこ
    とを特徴とする請求項1記載のArFエキシマレーザー
    リソグラフィー用合成石英ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】高い均質性を有し、かつNa元素含有量が
    24ppb以上60ppb以下の範囲の合成石英ガラス
    が均質化処理または均質化処理、成形及び除歪処理のい
    ずれかの処理を施した合成石英ガラスであることを特徴
    とする請求項1記載のArFエキシマレーザーリソグラ
    フィー用合成石英ガラスの製造方法。
  4. 【請求項4】合成石英ガラスが均質化処理、成形及び除
    歪処理を施した合成石英ガラス成形体であることを特徴
    とする請求項1記載のArFエキシマレーザーリソグラ
    フィー用合成石英ガラスの製造方法。
  5. 【請求項5】合成石英ガラス成形体が円盤で、その表面
    粗さがRmax30μm以下であることを特徴とする請
    求項4記載のArFエキシマレーザーリソグラフィー用
    合成石英ガラスの製造方法。
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