JP2821074B2 - 耐紫外線レーザー用光学部材の製造方法 - Google Patents

耐紫外線レーザー用光学部材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線レーザー、特に
はKrF、ArFエキシマレーザーの照射に対する安定
性に優れた合成石英および合成石英より成る光学部材の
製造方法に関し、特に前記エキシマレーザーを光源とす
るリソグラフィー装置の光学系を構成するレンズ、窓、
プリズム等のエキシマレーザー用合成石英ガラス光学部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化に伴ない、ウエ
ハー上に集積回路パターンを描画する光リソグラフィー
技術においては、より線幅の短い微細な描画技術が要求
されており、これに対応するために、露光光源の短波長
化が進められてきている。このため、例えばリソグラフ
ィー用ステッパーの光源は従来用いられてきたG線(4
36nm)、i線(365nm)からKrFエキシマレ
ーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(19
3nm)が用いられようとしており、ステッパーに用い
られるレンズには、非常に優れた均質性と紫外線透過性
が要求されてきている。そして前記i線(365nm)
より短い波長領域においては、従来用いられてきた多性
分系光学ガラスでは十分な光透過性が得られないため、
石英ガラス、それも紫外線吸収を極力低減するために不
純物含有量の少ない合成石英ガラス(合成シリカガラ
ス)が用いられている。
【0003】この合成石英ガラスは、通常、紫外線吸収
の原因となる金属不純物の混入を避けるために、化学的
に合成され、蒸留に依って純化された、高純度の発揮性
珪素化合物、例えば四塩化けい素(SiCl4 )等のハ
ロゲン化けい素類、テトラエトキシシラン(Si(OC
254 )、テトラメトキシシラン(Si(OCH3
4)等のアルコキシシラン類、更に例えばメチルトリメ
トキシシシラン(SiCH3(OCH33 )等のアルキ
ルアルコキシシラン類の蒸気を、直接酸水素火炎中に導
入して、酸水素炎にて火炎加水分解させ、ここで分解生
成したガラス微粒子を、直接回転する耐熱性棒状芯部材
上に溶融堆積して成長させることにより、透明なガラス
に製造されている。また、上記ガラス微粒子を直接溶融
堆積せずに、耐熱性棒状芯部材上にそのまま微粒子とし
て堆積せしめ多孔質シリカ母材を形成した後、該多孔質
シリカ母材を電気炉で加熱透明化してシリカガラス体を
得る方法もある。このようにして製造された合成石英ガ
ラスは、極めて高純度で、190nm程度の短波長領域
まで良好な光透過性を示すので、紫外線レーザー光、特
にKrF、ArF等のエキシマレーザー透過材料として
しばしば使用されている。
【0004】しかしながら、合成石英ガラスの純度を向
上して紫外線レーザーの透過率を向上させる方法は、あ
る程度効果的ではあるものの、KrF、ArF等のエキ
シマレーザーの長期照射に関しては信頼性に欠ける場合
がある。これは、エキシマレーザー光が、寿命が20n
秒程度のパルス光であるため、通常の水銀ランプ等から
放射される紫外線と比べて時間当たりのエネルギーが非
常に高い光であるため、ガラスに加わる負荷が極めて大
きくなるためである。
【0005】かかる欠点を解消するため本出願人は、前
記シリカガラス体中に水素ガスをドープする事により特
に紫外線レーザー耐性を高める技術(特願平1ー145226、
USP5,086,352)を開示している。これは極めて効果的な
手段で、実際、水素を1×1017分子/cm3 以上含有
させた合成石英ガラスの場合、KrFリソグラフィー用
の光学部材の素材として満足のいく領域に達しており、
工業的にも有効な手段として実施されている。
【0006】そして前記水素ガスをドープする手段とし
て前記シリカガラスを常圧乃至加圧水素ガス雰囲気中で
加熱する技術を前記出願で開示している。又このような
水素ガスドープ技術は特開平1ー201664号にも開示されて
おり、特に該公報には常圧水素ガス雰囲気下で800〜
1000℃加熱処理する事により前記ガスドープを可能
にした技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて前記出願は水素ガ
ス濃度やOH基濃度について着目した技術であるが、本
発明者が、レーザー照射によって発生する常磁性欠陥の
挙動についてより詳細に調べてみると、水素を所定濃度
含有していれば、全ての石英ガラスで常磁性欠陥の生成
が抑制されているわけではなく、素材によってある程度
のバラツキを有することが判明した。そしてこのレーザ
耐性の差は、そのまま光学部材の寿命のバラツキとなる
ために、工業的に不利益を生じる。更に、レーザー照射
によって生じる常磁性欠陥は215nmに吸収のピーク
を有しているために、波長的に比較的離れているKrF
(248nm)レーザーでは、さほど問題とならなかっ
た場合でも、波長的に近いArF(193nm)レーザ
ーの場合には大きな問題となる。
【0008】本発明はかかる従来技術の欠点を解消する
ために、ガラス微粒子を直接回転する耐熱性棒状芯部材
上に溶融堆積してなる透明なガラスに水素を含有させた
耐紫外線レーザ用石英ガラスにおいて、レーザー照射時
の前記常磁性欠陥生成のバラツキを抑制し、より安定し
てレーザー耐性の優れた耐紫外線レーザ用光学部材を提
供する事を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題を解決するため鋭意研究の結果、ガラス微粒子を溶融
堆積してなる透明なガラスを出発母材とした耐紫外線レ
ーザ用石英ガラスにおいては、水素含有によるレーザー
耐性の向上効果が、水素濃度のみで単純に決められるの
ではなく、前記水素が導入(ドープ)される時点の石英
ガラスの状態、及び水素が導入される温度に依存するこ
とをつきとめ、最適な水素濃度の設定に加えて、水素導
入前の石英ガラスの状態の設定、及び水素の導入温度を
規定することによって、本発明の目的が達成されること
を見出した。即ち、シリカ微粒子を基体上に直接溶融堆
積して得られる合成石英は、酸水素火炎で合成する為
に、製造された段階で既にかなりの濃度の水素が溶存し
ている場合が多く、その濃度も、多い場合には1×10
18分子/cm3 以上の水素を含有している場合がある。
そしてこのような石英ガラスでは、水素が導入される温
度が非常に高いため、合成石英製造時に水素による還元
性の欠陥が生じてしまうことが判明した。このため、こ
の様な石英ガラスではたとえ水素濃度は高いもののエキ
シマレーザーを照射した際にE*センターと呼ばれる2
15nmに吸収ピークを有する欠陥が速やかに生成して
しまい、レーザーの透過率が急激に低下してしまう。
【0010】そこで本発明の第1の特徴とする所は、前
記ハロゲン化けい素類、アルコキシシシラン類、アルキ
ルアルコキシシラン類等から得た出発母材を600℃以
上、1500℃以下の温度領域で酸化熱処理し、水素濃
度を5×1016分子/cm3以下に低減させると同時に
前記した還元性欠陥を低減させることを第1の特徴とす
る。
【0011】一般的には還元性欠陥としては酸素欠損型
欠陥が代表的であるが、この欠陥は245nmの波長領
域に吸収を有しているので、この波長における内部透過
率が、試料1cmあたり99.8%以上であれば実質的
に還元性欠陥は排除できたと見なせることが分かった。
ここにいう内部透過率とは試料厚さ1cm当たりの見か
け透過率を理論透過率で除した値である。又前記還元性
欠陥除去の際に、歪が発生していると均等に水素導入が
出来ないという問題がある。そこで本発明の好ましい実
施例においては、前記還元欠損除去を、酸素を有する雰
囲気で1000℃以上、1500℃以下の温度領域で保
持した後徐冷することにより、歪除去と共に、245n
mの波長の紫外線に対する内部透過率が99.8%以上
でかつ含有される水素濃度が5×1016分子/cm3
下に低減させるようにしている。
【0012】次に第2の工程で水素濃度を1×1017
子/cm3 以上含有せしめる訳であるが、この際ドープ
速度を早めるために、高温域で水素導入を行なうと、新
たな還元性の欠陥が生じることが実験によって判明し
た。そこで本発明は、石英ガラスを水素含有雰囲気下で
300℃以上600℃以下の温度領域に保持して水素濃
度を1×1017分子/cm3 以上含有せしめる事を第2
の特徴とする。即ち、600℃以上の高温で水素ドーピ
ングを行なうと、石英ガラスと水素の反応による還元性
欠陥が生成する事となり、又300℃以下の温度での水
素ドーピングでは、石英ガラスに対する水素ガスの拡散
速度が遅いために工業的に経済的な範囲でのドーピング
が困難になる。即ち本発明は前記第1及び第2の工程に
基づいて製造する事によりレーザー耐性が安定した優れ
た石英ガラスを得ることができる。
【0013】尚、本発明で示されているような酸化処理
を施した後、600℃以下の温度で水素をドープさせた
場合は、水素濃度が高いほどレーザーに対する安定性は
増すので、水素ドープの際の水素圧力は高いほど望まし
い。実際には600℃以下の温度領域での水素ドーピン
グには、オートクレープ等の高圧炉内で1気圧以上、好
ましくは50気圧を越える圧力で実施することが望まし
い。
【0014】
【作用】さて本発明に類似する技術として本出願人が先
に、特願平1ー232928(特開平3-23236)において、OH基
濃度を有するインゴットを酸素ガス雰囲気で加熱処理し
た後、水素ガス雰囲気で約600乃至700℃で加熱処
理する技術を提案している。しかしながら、前記技術
は、単に酸化熱処理により酸素欠損を除去する事を目的
とするもので、一方本発明は石英ガラスと水素の反応に
よって生じる還元性欠陥に着目してその欠陥を排除し、
かつそれら欠陥が再度生成しないように水素ドーピング
を行なうことを特徴としている。
【0015】更に本出願人は、特願平1ー145226
(特開平3−88742)において、水素ガスをドープ
する手段として前記シリカガラスを常圧乃至加圧水素ガ
ス雰囲気中で200乃至1200℃に加熱する技術を開
示しているが、かかる技術は水素がドープし得る温度範
囲を単に規制しているのに対し、本発明は、水素ドーピ
ングに先だって、還元性欠陥を除去した後に、再度還元
性欠陥が生成しない温度領域で水素ドーピングを行なう
ことを特徴としている。
【0016】即ち、本発明はシリカ微粒子を基体上に直
接溶融堆積して得られる合成石英ガラス中に含まれる還
元性欠陥と水素を先ず除去する工程と、第2の工程で還
元性欠陥が生じないように水素導入させる点を特徴とす
るもので、かかる2つの工程の組合せにより本発明の目
的が円滑に達成し得るものである。
【0017】
【実施例】四塩化珪素を酸素、水素火炎中に導入し、火
炎加水分解して得られる合成シリカ微粒子をそのまま回
転する基体上に堆積、溶融して外径60mm、長さ45
0mmのインゴット状の合成石英ガラス体を得た。得ら
れた合成石英インゴットの両端を研磨し、245nmの
波長における内部透過率を測定したところ、1cm当た
りに換算して99.6%であった。また含有している水
素分子濃度をラマン分光光度計で測定した所、インゴッ
トの中央部で1×1019分子/cm3であった。外周部
では場所によって若干のバラツキを有しているが、2〜
5×1017分子/cm3であった。使用機器は日本分光
工業製NR−1000、励起波長488nmのArレー
ザーで出力は700mW、浜松ホトニクス社製R943
−02ホトマルを使用し、ホトンカウンティングにて測
定を行なった。
【0018】次に前記インゴット(出発母材)から30
×30×200mm3 の大きさのサンプルを2つ作成
し、そのうち1つをクリーンな電気炉内で、1150℃
で200時間、大気雰囲気中にて加熱した。加熱後同様
な方法で水素濃度を測定した所、検出下限である5×1
16分子/cm3 以下に低減し得、且つ245nmにお
ける内部透過率は99.9%/cmであった。このサン
プルを5つに分割し、1つを残して(試料Aー1)、2
×1017分子/cm3前後の水素濃度を得るために、水
素処理炉内で常圧下で300℃、720時間(試料A−
2)、400℃、115時間(試料A−3)、600
℃、39時間(試料A−4)、800℃、15時間(試
料A−5)の夫々水素ドープ処理を行い、一方試料A−
6についてはオートクレーブ内で300℃、100気圧
の水素処理を720時間それぞれ行なった。
【0019】そして前記水素処理を行なった試料(A−
2〜5及びA−6)は10×10×40mm3 の形状に
研磨を行ない水素濃度測定を行なった所、試料A−2〜
5はいずれも2×1017分子/cm3前後の水素濃度を
得る事が出来、又A−6については5×1019分子/c
3前後の水素濃度を得る事が出来た。(図1参照)
【0020】次に前記インゴット(出発母材)から切出
した残りの1つのサンプルについて窒素雰囲気のクリー
ンな電気炉内で1150℃で40時間加熱し水素の外部
拡散を行なった。加熱後同様な方法で水素濃度を測定し
た所、1.9×1017分子/cm3 で、且つ245nm
における内部透過率は99.7%/cmであった。この
試料からレーザ照射サンプル(10×10×40mm
3 )を切出した。(試料B−1) 又前記出発母材のインゴットの外周部より、水素濃度が
2×1017分子/cm 3の部分を切出し、レーザ照射サ
ンプル(試料番号B−2)とした。
【0021】次に耐レーザー特性を評価するために、前
記各試料にArFエキシマレーザー光を照射し常磁性欠
陥(E’センタ)の吸収である215nmにおける吸光
度の変化を測定した。215nmの吸光度は−log
(1cm当たりの内部透過率)を用いて計算した。
【0022】次に前記透過率の変化を測定する方法につ
いて詳細に説明する。図4は透過率変化測定装置の概略
図で、1はエキシマレーザで、ラムダフィジック社製L
PX2000を用い、パルス当たりのエネルギー密度1
50mJ/cm2p 、100Hzにて、各試料2のレー
ザ照射面に直角にレーザ照射を行うように構成してい
る。透過率測定装置は、紫外線の光源としてD2ランプ
3、その光を215nmに分光する第1のモノクロメー
タ61、ビームスプリッター4を介して入射光の光量を
測定するための第1のホトマル51、及び試料2を挟ん
で第2のモノクロメータ62及び透過してくる光量を測
定するためのホトマル52によって構成されている。D
2ランプ3より照射された光はビームスプリッター4を
介して一部ホトマル51に入射すると共に、他の光はモ
ノクロメータ61により215nmに分光され、試料
2、モノクロメータ62を経てホトマル52に受光さ
れ、ホトマル51と52の受光比により透過率が測定で
きる。ここでホトマル51と52の受光量の計測はエキ
シマレーザーの発振パルスと同期しているために、レー
ザー照射を行ないながら同時に透過率の測定が行なえ
る。
【0023】そして前記装置を用いて各試料についてレ
ーザ照射方向の側面より各照射パルス毎に、測定を行
い、その内部透過率変化を図2及び図3に示す。尚、測
定した透過率は、照射レーザと同じ193nmの波長で
は、装置が破損してしまうので、E’センタの吸収波長
である215nmの透過率を測定した。けだし、実際に
は215nmの吸光度と、193nmの吸光度の間には
比例関係があるので、前記測定方法によって、実際にレ
ーザ照射中の石英ガラスの内部透光率を得る事が出来
る。
【0024】図2は水素処理炉内の処理温度の違いに基
づく、試料A−2乃至A−5の内部透過率変化を示し、
本図等より理解される通り、ドープ温度が300乃至4
00℃では好ましい内部透過率を得る事は出来、又60
0℃でも実用上差し支えない範囲の低下であったが、ド
ープ温度が800℃のもの(A−5)については好まし
い耐レーザ評価を得る事が出来なかった。
【0025】図3は、水素ドープ前の還元性欠陥の有無
の状態若しくは水素濃度の違いに基づく、試料A−1、
A−6、及びB−1、B−2の内部透過率変化を示し、
本図等より理解される通り還元欠損はないが、水素が導
入されていない試料A−1については、照射パルスに比
例して耐レーザ性が低下している。又還元性欠陥水素が
十分低減していないB−1についてはレーザ照射初期に
おいて、透過率が99%以下に低下してしまい、好まし
い耐レーザ性を維持できない。又、1×1017分子/c
3以上の水素濃度を有していても該水素が還元性欠陥
である出発母材インゴットの試料B−2については、レ
ーザ照射初期において、透過率が98%以下に低下して
しまい、耐レーザ性が更に悪化する。尚、水素含有工程
をオートクレーブ中にて行ったA−6について前記図に
は記載されていないが、1×107ショットの照射にお
いても透過率が全く変化せず、極めてレーザ耐性の強い
安定した耐レーザガラスである事が判明した。
【0026】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、ガラス
微粒子を直接回転する耐熱性棒状芯部材上に溶融堆積し
てなる透明なガラスに水素を含有させた耐紫外線レーザ
用石英ガラスにおいて、レーザー照射時の前記常磁欠陥
生成のバラツキを抑制し、より安定してレーザー耐性の
優れた耐紫外線レーザ用石英ガラスを得る事が出来る。
等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験を行った各試料のレーザ評価をまとめた表
図である。
【図2】水素処理炉内の処理温度の違いに基づく内部透
過率変化を示すグラフ図である。
【図3】水素ドープ前の還元性欠陥の有無の状態若しく
は水素濃度の違いに基づく内部透過率変化を示すグラフ
図である。
【図4】透過率変化測定装置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03B 20/00 C03B 8/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性珪素化合物を火炎加水分解し、生
    成するシリカ微粒子をそのまま回転する基体上に溶融・
    堆積して得られる合成石英を出発母材として耐紫外線レ
    ーザー用光学部材を製造する方法において、 前記出発母材を600℃以上1500℃以下の温度領域
    で酸化熱処理し、水素濃度を5×1016分子/cm3
    下に低減させる第1の工程と、第1の工程で得られる石
    英ガラスを水素含有雰囲気下で300℃以上600℃以
    下の温度領域に保持して水素濃度を1×1017分子/c
    3 以上含有せしめる第2の工程を含む事を特徴とする
    耐紫外線レーザー用光学部材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1の工程が、酸素を有する雰囲気で
    1000℃以上、1500℃以下の温度領域で保持した
    後徐冷することにより、245nmの波長の紫外線に対
    する内部透過率が99.8%/cm以上でかつ含有され
    る水素濃度が5×1016分子/cm3 以下に低減した工
    程である請求項1記載の耐紫外線レーザー用光学部材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記第2の工程を高圧炉内で1気圧以上、
    特には50気圧以上の高圧下で行なう事を特徴とする請
    求項1記載の耐紫外線レーザー用光学部材の製造方法。
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