JPH0813551B2 - 階調プリンタとそのテストチャート作成方法 - Google Patents

階調プリンタとそのテストチャート作成方法

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JPH0813551B2
JPH0813551B2 JP63251186A JP25118688A JPH0813551B2 JP H0813551 B2 JPH0813551 B2 JP H0813551B2 JP 63251186 A JP63251186 A JP 63251186A JP 25118688 A JP25118688 A JP 25118688A JP H0813551 B2 JPH0813551 B2 JP H0813551B2
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head base
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春生 山下
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  • Electronic Switches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は多階調の画像記録を行なうサーマルプリンタ
における高精度な記録濃度の温度補正に関するものであ
り、テレビ画面のハードコピー装置として応用されてい
る熱転写プリンタ等に広く応用できるものである。
従来の技術 感熱記録紙や熱転写フィルムを用いて熱的に記録を行
なうサーマル記録方式は、インクジェット方式や電子写
真方式と比べて、カラー化が容易で、装置が小型に構成
でき、さらに画質、コスト、メンテナンス等の点からも
有利であるため、ピクトリアルな画像を記録するハード
コピー装置として広く利用されている。
熱転写方式によるカラープリンタは、横1列に発熱体
を配列したサーマルヘッドとイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色に塗り分けたインクシート
を用いて、3色面順次方式にて1色毎に受像紙を巻き戻
しながら記録するのが一般的である。テレビ信号のよう
なピクトリアルな画像を記録するためには、ディザや濃
度パターン法等に比べ解像度と階調性が両立でき、さら
に記録濃度をコントロールしやすく、滑らかな階調記録
を行なうことができる熱昇華転写方式と集中加熱転写方
式が優れている。
しかし、これらの両方式のように、通電パルス幅等に
より印加エネルギを変調しアナログ的に濃度階調記録を
行なう方式は、記録濃度が環境温度に依存しサーマルヘ
ッドでの蓄熱による影響を受けやすく、常に安定した濃
度再現が難しい。この温度依存性がこれらのプリンタを
開発する上で、高画質化を制限する要素になっている。
また、面順次によるフルカラー記録を考えると、色ご
との環境温度の違いや蓄熱量の差が各色の濃度バランス
を崩し、その色の色度を変えてしまうことになるため、
温度補正に対する要求がさらに厳しくなる。
これらの問題に対して、温度検出手段で検出したヘッ
ド基台の温度と時間計数手段により計数された発熱体の
前回駆動後の経過時間を用いて画素の印加エネルギを制
御する方式(特開昭59−127782)や、階調レベルと通電
パルスとの関係が設定されているROMテーブルを複数の
環境温度に対応して複数個用意し、ヘッド基台温度等の
環境温度に応じて切り換えることにより印加エネルギを
制御する方式(特開昭58−164368号公報)や、発熱素子
の過去数ラインと隣接素子の状態から演算した蓄熱量に
基づき各画素の印加エネルギを制御する方式(特開昭59
−127781号公報)が提案されている。
発明が解決しようとする課題 一般に用いられる薄膜型のサーマルヘッド等は、第2
図に示すような構造である。ヘッド基台の熱容量と大気
への放熱抵抗が主要因になるヘッド基台への第1の蓄
熱、発熱体基板への第2の蓄熱、および発熱体自身への
第3の蓄熱の3種が存在し、それぞれ数分、数秒、数ミ
リ秒程度の大きく異なる時定数を有している。
二値記録における温度補正は、環境温度とヘッド蓄熱
によらず尾引やかすれのない安定したドット再現の記録
を高速で行なうことが目的であるため、画素毎の発熱体
自身への第3の蓄熱補正が必要であるが、補正精度はラ
フでよい。
これに対して、階調記録における温度補正は、濃度の
補正精度を階調ステップに相当するレベルまで上げ、如
何なる環境温度で記録しても、各階調ステップの濃度が
正確に再現できることが要求される。また、記録速度よ
りも画質が優先されるため、発熱体自身の第3の蓄熱に
よる影響は少なく、発熱体基板の第2の蓄熱とヘッド基
台の第1の蓄熱に対する高精度な温度補正が必要であ
る。
特開昭59−127782号公報に記載の技術は、画素毎の発
熱体自身の第3の蓄熱を前回記録後の経過時間から予測
し補正を行なうものであり、高速で二値記録を行なうこ
とを目的としたもので階調記録に対する温度補正として
は使用できない。
特開昭59−127781号公報に記載の技術は、同一素子の
過去数ラインと隣接素子の印加状態の重み付の和から発
熱体自身の第3の蓄熱を計算し次の印加エネルギを算出
するもので、蓄熱状態の演算が理論的でなく経験的で簡
易な方法であるため、二値記録を行なうことを目的には
使用できるが、階調記録では全ての階調に対して正確な
補正はできず、逆に濃度を狂わせる場合もあり正確な階
調レベルの再現は難しい。
特開昭59−127782号公報に記載の技術は、複数の環境
温度における階調レベルと通電パルスとの関係が設定さ
れているROMテーブルを、ヘッド基台温度等の環境温度
に応じて切り換えることにより印加エネルギを制御する
方式であり、階調記録を前提としているが、サーマルヘ
ッドにおいて記録中に唯一温度測定ができるヘッド基台
温度のみによる制御であるため検出の遅れ時間が大きい
だけでなく、記録画像によっては検出温度と記録濃度の
対応がつかないことが多く、十分な濃度補正を行なうこ
とができない。
また、いずれの従来例も、発熱体基板における第2の
蓄熱を考慮しておらず、数秒単位の大きな蓄熱量の変化
に対する濃度補正が行なえないため、階調記録に対する
十分な温度補正が行なえないという問題を有していた。
さらに、現実には測定することが難しい発熱体基板の
第2の蓄熱を予測できても、その蓄熱量から如何に印加
エネルギを補正すればよいかが確立されていないため、
実験やシミュレーション等による多くのデータから各温
度に対する補正値を求めていた。しかし、その補正値は
その記録条件におけるものでしかなく、それ以外の条件
における補正値は経験や試行錯誤により決めざるを得
ず、如何なる環境温度で記録しても、全階調レベルの濃
度を正しく再現させることは極めて難しいという問題点
も有している。
本発明は、この点に鑑みて、様々な濃度分布の画像
を、如何なる環境温度で記録しても、全階調レベルの濃
度が正確に再現できるような温度補正を行なえる階調プ
リンタと、基準温度で基準蓄熱量におけるγ補正データ
を得るためのテストチャートの作成方法を提供すること
を目的としている。
課題を解決するための手段 本発明では上記問題点を解決するために、サーマルヘ
ッドの発熱体基板近傍の蓄熱量の予測値とサーマルヘッ
ドのヘッド基台近傍の温度の測定値の両方を用いてパル
ス幅補正係数を決定し、温度補正を行なうよう構成され
ている。
補正係数は、プリンタを構成する要素の諸条件の特定
の関係を用いることにより定められており、γ補正手段
の変換特性は、発熱体基板に対する基準蓄熱量とヘッド
基台の基準温度におけるγ特性を測定するテストチャー
トにより、基本γ特性を測定しγ補正手段の変換特性を
決定する。
作用 本発明では、ヘッド基台の蓄熱による温度上昇とサー
マルヘッドの置かれている環境の温度との和をヘッド基
台温度として温度検出手段で測定し、過去の印加エネル
ギーによる発熱体基板の蓄熱による温度上昇を、パルス
幅積算手段が算出したサーマルヘッドのライン毎の印加
エネルギーを用いて、蓄熱量予測手段が予測する。これ
らの、環境の温度およびヘッド基台の蓄熱と発熱体基板
の蓄熱による記録濃度の影響を補正するようなパルス幅
の補正係数を補正係数決定手段によりライン毎に決定
し、この補正係数を用いて次のラインの記録パルス幅を
補正する。
また、テストチャートの段階的に異なる濃度を測定す
ることにより、基準温度で基準蓄熱条件におけるγ補正
手段のテーブルの内容が決定できる。
さらに、記録条件(印加エネルギーとライン周期と発
色温度)、ヘッドのパラメータ、および濃度特性測定画
像のパラメータを関係式に代入することにより、発熱体
基板の蓄熱量の予測が行なえ、補正係数決定手段におけ
る補正係数を算出することができる。
実施例 本発明の構成について、以下一実施例に基づいて説明
する。
第1図は、入力された濃度データに対して忠実にその
濃度を記録することを目的とし、感熱記録方式でパルス
幅制御により階調を記録する本発明の階調プリンタの一
実施例である。
27は発熱体基板の上にライン状に多数の発熱体を設け
たサーマルヘッド、20は濃度データを対応する印加パル
ス幅に変換するγ補正手段、21は印加パルス幅に補正係
数を作用させるパルス幅補正手段、22はサーマルヘッド
27を多段階のパルス幅で駆動するヘッド駆動手段、23は
1ライン分のパルス幅を積算するパルス幅積算手段、24
はサーマルヘッド27の発熱体基板の蓄熱量を予測する蓄
熱量予測手段、25はサーマルヘッド27のヘッド基台の温
度を検出する温度検出手段、26は温度検出手段25が検出
したヘッド基台温度と蓄熱量予測手段24が予測した発熱
体基板の蓄熱量とから温度補正係数を算出する係数決定
手段である。
熱転写記録や感熱記録おいて、印加エネルギと記録濃
度との間には第7図に示すようなγ特性と呼ぶ非線型な
関係があり、精度良い濃度階調を得るためには、このγ
特性を補正する必要がある。本実施例のγ補正手段20
は、ROMテーブルにより構成しており、基準となるヘッ
ド基台温度でかつ基準となる発熱体基板に対する蓄熱量
のときに、入力されたデータに対応する濃度で記録する
ために必要な印加パルス幅が書き込まれており、濃度デ
ータをROMのアドレスに与えると、その濃度を記録する
のに必要な印加パルス幅がデータとして読み出される。
パルス幅補正手段21は、γ補正手段20が出力する印加パ
ルス幅に係数決定手段26が与える補正係数を乗じること
により温度補正された印加パルス幅を出力するよう構成
されている。これは、後で詳しく述べるように、補正係
数の値は、ヘッド基台温度と発熱体基板の蓄熱量によっ
て決まり、記録濃度の影響は少ないという解析結果に基
づいて構成されている。
パルス幅積算手段23は、ヘッド駆動手段で記録される
1ラインの全画素のパルス幅を合計し、サーマルヘッド
27全体に対して1ラインの記録により加わった蓄熱量を
算出する。その結果を用いて、蓄熱量予測手段24は、今
までにサーマルヘッド27に印加されたエネルギーによる
蓄熱量を後述する方法等で予測する。
係数決定手段26は、蓄熱量予測手段24が予測した発熱
体基板の蓄熱量と、温度検出手段25が検出したヘッド基
台温度を用いて、前述の基準基台温度でかつ発熱体基板
の基準蓄熱量のときに1の値を取り、温度と蓄熱量のど
ちらに対しても単調減少になるような補正係数を算出す
るものであり、本実施例では蓄熱量予測手段24と温度検
出手段25の出力をアドレスとして与えると補正係数を出
力するように設定されたROMテーブルを使用している。
例えば、第10図に示すように、kmは基準となるT3とPm
ときに1の値を取り、温度と蓄熱量に対して双曲面的、
すなわち各々に対して双曲線的な関係をROMテーブルに
設定してある。
これらの構成により、環境温度、ヘッド基台に対する
蓄熱、および発熱体基板における蓄熱の影響による濃度
変化を補正することができる。
次に、補正係数を決定する方法について述べる。第2
図は、薄膜型サーマルヘッド27の断面図である。1は発
熱体、2はセラミックでできた発熱体基板、3はアルミ
で構成されたヘッド基台、4はグレーズ層、5は接着
層、6は耐摩耗層である。
第2図に示したサーマルヘッドの各部の温度と蓄熱量
を理論的に解明した補正係数を得るために、本発明で
は、第3図に示す熱的等価回路によるモデルを提案し
た。
この等価回路は、サーマルヘッド27の熱抵抗と熱容量
の大きさを考慮した近似を基にモデル化したもので、電
気抵抗は熱抵抗、静電容量は熱容量、電圧は温度、電流
は単位時間あたりのエネルギーを表わしている。
11、12、13は発熱体1、発熱体基板2、ヘッド基台3
に対応した熱容量、14はグレーズ層を中心とした発熱体
1と発熱体基板2の間の熱抵抗、15は発熱体基板2とヘ
ッド基台3の間の熱抵抗、16はヘッド基台と周囲の空気
との間の熱抵抗(放熱板等を含む)、17は単位時間あた
りにヘッド全体に加えた印加エネルギー(電力)、18は
周囲の空気等の環境温度であり、発熱体の熱容量11と熱
抵抗14は各々1ラインの全発熱体の熱容量と熱抵抗の総
和を意味している。
以下等価回路を用いて、サーマルヘッド27における蓄
熱の解析を行なう。印加電力17は、現実の記録条件を考
慮して、第4図に示す様に毎ライン異なる通電パルス幅
を設定した。また、連続で記録する場合やカラー記録の
際の2色目および3色目における記録を考慮して、ヘッ
ド基台温度T3の初期値が環境温度T0と一致しない条件を
設定した。
このとき、時刻tにおける印加電力E17の平均値は式
1で表わせる。
(ただし、τ-1=0、 x≧0のとき U(x)=1、 x<0 のとき U(x)=0 とする。) このとき、ヘッド基台温度T3は、ヘッド基台3に設置
されたサーミスタ等による温度検出手段25により1ライ
ン記録の毎にかなり正確に測定することが可能であるた
め、発熱体基板温度T2は各温度の初期値と印加電力17だ
けで予測するよりも、温度検出手段25による実測値も併
用する方が精度の点から望ましい。
したがって、第3図の等価回路をT2−T3について解き
時刻tにおけるT2を求めると次の式になる。
さらに、t=mτ、α=exp(−τL/(C2R2))と
おき離散化すると、mライン目のT2は次式で表わせる。
この式の第2項は過去全ラインの記録による発熱体基
板への蓄熱を表わしている。
次に、発熱体温度T1は、発熱体の蓄熱の時定数が発熱
体基板の時定数に比べて3桁程度小さいため、発熱体の
蓄熱による温度上昇分を発熱体基板温度に加算して求め
ることができる。mライン目の1ラインを記録するとき
のT1の温度変化は、 であり、昇華または溶融等によるインクの発色温度をTs
としたとき、記録に寄与するエネルギーは第5図に示す
Ts以上の斜線の面積に比例する。斜線の面積Sは次式に
なる。
S=R1e0(τ−τ)−{Ts−T2(m)} (τ−τ) −(5) この式は、通電パルス幅τに対して第6図に示すよ
うな関係があり、記録に対して有効なパルス幅の範囲で
は次の一次関数で近似できことが判る。
S={R1e0−Ts+T2(m)}τ−TOFF −(6) 次に、基準となるγ補正の温度と蓄熱に対する変化に
ついて述べる。
感熱記録における第7図に示すようなγ特性は、カラ
ーシート、受像紙、サーマルヘッドの特性、記録条件
(記録速度、記録duty、印加電力)だけでなく発熱体基
板の温度T2によっても変化する。しかし、温度以外の条
件は装置が定まれば固定であるから、発熱体基板の温度
がT2のときの通電パルス幅に対する記録濃度を表わすγ
特性を関数群fT2で表わすと、mライン目に濃度Dを記
録するのに要する通電パルス幅τは次のようなγ補正
関数群で表わすことができる。
ここで、T2がある基準温度T2STのときのγ補正関数を
f-1と表わし、このf-1を求める方法について述べる。実
際にT2を測定することは困難であるが、後述する本発明
のテストチャート作成方法等による画像では、パルス幅
τを発熱体基板の時定数αより長く連続印加(t>>
C2R2)することにより発熱体基板の蓄熱量を基準とする
値に設定し、且つそのときのヘッド基台温度が基準とな
るヘッド基台温度T3STになったとき、即ち発熱体基板温
度T2が T2ST=T3ST+R2e0τP −(8) になったときに、多段階の階調画像を発生させ各段階の
濃度を測定することにより、間接的に所定の発熱体基板
温度におけるγ特性を知ることができる。
さらに、各段階の濃度をスプライン補間等の補間法に
より内挿することにより基準となるγ特性fを得、その
逆関数を求めることによりγ補正関数f-1を算出し、γ
補正手段20のROMに設定する。
したがって、基準温度、基準蓄熱において濃度Dを記
録するとき、記録に寄与するエネルギに比例する第5図
の面積S′は次式になる。
S′=(R1e0−TS+T2ST)f-1(D)−TOFS −(9) 次に、環境温度、ヘッド基台温度および発熱体基板へ
の蓄熱による影響を通電パルス幅の増減で補償するため
にS=S′とおき、パルス幅の補正係数をkmとすると、
発熱体基板温度がT2(m)であるmライン目に濃度Dを
記録するためのパルス幅は、τ=km・f-1(D)とな
り、基準温度におけるγ補正関数とkmの積で得られるこ
とが判る。このときkmは式6、式8、式9より、次式で
あらわせる。
この式の分子は全て定数であり、分母の(R1e0−TS
は定数、T3(m)はサーミスタ等によりリアルタイムに
測定することができるが、発熱体基板への蓄熱による温
度上昇を表わす次項は、1ラインの記録のために、過去
の全ラインのパルス幅の情報による演算が必要であるた
め、後になるほど膨大な演算量になる。
本発明では、過去のパルス幅の積算の部分を式11のよ
うにPmと置き漸化式で表わすことにより演算量の減少を
図っている。
とおくとPmは漸化式 Pm=αPm-1+τm-1 −(11) (P0=0、m≧1)で求まる。
したがって、補正係数は、 となる。
また、発熱体基板の時定数C2R2はライン周期τより
非常に大きいため、 α=1−ZL/C2R2 で近似できる。したがって、式(12)は次式で近似でき
る。
以上述べてきた補正係数をヘッド基台温度T3と発熱体
基板の蓄熱量Pmをパラメータとしてグラフに示したもの
が第10図であり、T3とPmのそれぞれに対する双曲面にな
る。図中のstandartdと示されている点は、本発明のテ
ストチャート作成方法の濃度特性測定用画像を記録する
瞬間の状態を表わしており、この1点のみで得られた基
準となるγ補正のデータは、本発明の補正係数kmにより
任意のヘッド基台温度および発熱体基板の蓄熱状態へ拡
張できることを表わしている。
次に、基準となるγ特性を測定するためのテストチャ
ートの作成方法について述べる。
第9図は本発明の濃度特性測定画像記録方法の一実施
例であり、第8図はその記録画像例である。第9図の流
れ図を用いて記録方法を説明する。
例えば、T3STを30℃とした場合、まず、恒温槽などを
利用してヘッド基台温度T3を26℃程度に設定する。次に
第1の記録工程30による最大パルス幅の約半分のパルス
幅τのベタ画像をヘッド基台温度T3が基準温度30℃
(T3ST)になるまで繰返す。T3が基準温度30℃になる
と、第2の記録手段31によりサーマルヘッド27の主走査
方向に何段階か通電パルス幅の異なる階調画像を濃度測
定に必要十分な幅で記録する。
ここで、第1の記録工程で記録した記録時間、即ちヘ
ッド基台温度T3がT3STになるまでの時間tが時定数C2R2
よりも大きければ記録終了であり、小さいときや大きす
ぎて記録紙上に第2の記録手段31による画像を記録でき
なかったときは、ヘッド基台温度の初期設定を変更して
再度記録を行なう。
次に、第2の記録手段31により記録された階調画像の
各階調の濃度を濃度測定工程32より測定行なう。このと
きの、発熱体基板温度T2は、式(8)に示すような基準
発熱体基板温度T2STなっている。
なお、実施例ではパルス幅補正手段21に乗算器を使用
したが同等の結果を出力するROMテーブル等を使用して
も良い。また、実施例ではγ補正手段20とパルス幅補正
手段21は分離しているが、2次元的なテーブルを用いて
構成することも可能であり、パルス幅補正手段21と係数
決定手段26もひとつのテーブルとしてROM等で構成する
ことも可能である。
また、入力は濃度データとしたが、輝度データであっ
てもよいことは言うまでもない。濃度特性測定画像のベ
タ記録部分は、実質的にベタ記録と同等なものであれば
同等の効果を持たせることができる。
発明の効果 本発明によれば、記録時の環境温度、ヘッド基台の蓄
熱に影響されないだけでなく、記録画像の内容によって
はライン毎に大きく変化する発熱体基板の蓄熱も補正
し、全濃度範囲の各濃度をそれぞれ一定に保つことがで
きる。したがって、従来高濃度部の直後の低い濃度を記
録すると蓄熱のために濃度高く記録されるという現象を
無くすことができ、3色面順次記録の各色の濃度の違い
による色度の狂いもなく常に高画質な画像を記録でき
る。
また、本発明の蓄熱量予測手段を用いると、非常に少
ない計算量で過去の全ラインの影響による蓄熱量を演算
でき、温度補正の精度を高めることができる。
さらに、本発明の補正係数決定手段を用いるとヘッド
の特性と記録条件とテストチャートの条件と印加エネル
ギーから、計算により極めて精度よく補正係数を決定で
きる。したがって、多くの実験や試行錯誤により係数を
決める必要はなく、印加エネルギーや記録速度などの記
録条件を変える場合にも新たな実験無しで補正係数を決
められる。
本発明のテストチャート作成方法による濃度特性測定
用の画像を用いると、測定時の環境温度や蓄熱に左右さ
れず常に安定したγ特性を測定でき、精度良いγ補正デ
ータを作成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における階調プリンタのブロ
ック構成図、第2図はサーマルヘッドの断面図、第3図
はサーマルヘッドの熱的等価回路を示す回路図、第4図
は印加電力波形図、第5図は発熱体の温度変化を示す特
性図、第6図は記録に寄与するエネルギーを示す特性
図、第7図は記録におけるγ特性を示す特性図、第8図
は本発明のテストチャート作成方法により記録した画像
例を示すパターン図、第9図はそのフローチャート、第
10図はヘッド基台温度と蓄熱量に対する補正係数を示す
特性図である。 1……発熱体、2……発熱体基板、3……ヘッド基台、
4……グレーズ層、5……接着層、6……耐摩耗層、11
……発熱体の熱容量、12……発熱体基板の熱容量、13…
…ヘッド基台の熱容量、14……発熱体から発熱体基板へ
の熱抵抗、15……発熱体基板からヘッド基台への熱抵
抗、16……ヘッド基台から大気への熱抵抗、17……印加
電力、20……γ補正手段、21……パルス幅補正手段、22
……ヘッド駆動手段、23……パルス幅積算手段、24……
蓄熱量予測手段、25……温度検出手段、26……係数決定
手段、30……第1の記録工程、31……第2の記録工程、
32……濃度測定工程。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド基台の上に設けられた発熱体基盤上
    にライン状に発熱素子を配列したサーマルヘッドと、こ
    のサーマルヘッドの前記各発熱素子をパルス幅変調駆動
    するヘッド駆動手段と、記録ライン毎に、前記ライン状
    に配列された前記発熱素子全体を印加されたエネルギー
    を算出するパルス幅積算手段と、前記パルス幅積算手段
    の出力を用いてページの記録開始から前記発熱素子全体
    に印加されてきたエネルギーによる前記発熱体基板と前
    記ヘッド基台の温度差を推定する前記発熱体基板近傍の
    蓄熱量予測手段と、ページの記録開始から前記発熱素子
    全体に印加されてきたエネルギーを用いて、前記発熱体
    基板と前記ヘッド基台の温度差を推定する前記発熱体基
    板近傍の蓄熱熱量予測手段と、前記ヘッド基台近傍の温
    度を測定する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力
    と前記蓄熱量予測手段の出力から前記パルス幅に対する
    補正係数を決定する係数決定手段と、所定のヘッド基台
    温度でかつ所定の前記発熱体基板近傍の蓄熱量の条件下
    で、入力濃度データが指示する記録濃度を得るのに必要
    なパルス幅データを出力するγ補正手段と、前記γ補正
    手段の出力に前記パルス幅補正係数を作用させるパルス
    補正手段とを備えた階調プリンタ。
  2. 【請求項2】発熱体基板の熱容量をC2、前記発熱体基板
    からヘッド基台への熱抵抗をR2、mライン目(m:正の整
    数)のパルス幅の平均地をτ、記録周期をτとし、
    α=exp(−τL/C2R2)とおいたとき、蓄熱量予測手段
    は、mライン目までの発熱体基板と前記ヘッド基台の温
    度差に比例する蓄熱量Pmが次の漸化式 Pm=τm-1+Pm-1α (P0=0) に従って演算するように構成された請求項1記載の階調
    プリンタ。
  3. 【請求項3】発熱体から発熱体基板への熱抵抗をR1、印
    加電力をe0、記録インクの発色温度をT3、mラインを記
    録中のヘッド基台温度T3(m)としたとき、補係数決定
    手段は、mライン目の補正係数Kmを、次式 R1e0+Ts+T3(m)R2e0(1−α)Pm の基準となるヘッド基台温度で基準となる蓄熱量におけ
    る前記式に対する比で表すことを特徴とする請求項2記
    載の階調プリンタ。
  4. 【請求項4】補正係数決定手段は、パルス幅τを発熱
    体基板の時定数C2R2より長く連続印加することにより実
    現した基準となる発熱量でかつヘッド基台温度が基準と
    なるヘッド基台温度T3STになったときを基準としたmラ
    イン目の補正係数Kmを式 で表されるように、T3(m)とPmに対する各々双曲線的
    な関係に設定するように構成した請求項2または3記載
    の階調プリンタ。
  5. 【請求項5】サーマルヘッド基台温度が基準温度T3ST
    り低い状態で所定のパルス幅τを前記サーマルヘッド
    の主走査方向に均一に印加してベタ画像の記録を行なう
    第1の記録工程と、前記ヘッド基台温度が前記基準温度
    T3STに一致後前記サーマルヘッドの発熱体を複数個のグ
    ループに分割しし前記各グループ毎に段階的に異なるパ
    ルス幅を印加して副走査方向に所定時間の記録を行なう
    第2の記録工程を備え、第1の記録工程の記録時間が前
    記サーマルヘッドの発熱体基板の熱容量と前記発熱体基
    板からヘッド基台への熱抵抗から成る時定数より大きい
    ことを特徴とする階調プリンタのテストチャート作成方
    法。
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