JPH08134199A - 光記録媒体用成形材料 - Google Patents
光記録媒体用成形材料Info
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- JPH08134199A JPH08134199A JP6279075A JP27907594A JPH08134199A JP H08134199 A JPH08134199 A JP H08134199A JP 6279075 A JP6279075 A JP 6279075A JP 27907594 A JP27907594 A JP 27907594A JP H08134199 A JPH08134199 A JP H08134199A
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
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Abstract
用成形材料を提供することにある。 【構成】 フルオレン構造を有する下記一般式(A)お
よび下記一般式(B)であ表される構成単位を有し、一
般式(A)で表される構成単位が全構成単位中5〜40
mol %であり、極限粘度が0.30〜0.50dl/gであ
るポリカーボネート樹脂光記録媒体用成形材料に関す
る。 【化1】 【化2】
Description
レーザーディスク、光カード、MOディスクなどの光記
録媒体を製造するのに好適な耐熱性、成形性などが優れ
るとともに複屈折の低減されたポリカーボネート樹脂光
記録媒体用成形材料に関する。
は、その透明性、耐熱性、耐加水分解性、寸法安定性な
どの特徴を生かして、最近は光ディスク用基盤材料とし
て広く用いられるようになった。しかしながら、光ディ
スク用にポリカーボネートを用いる場合いくつかの問題
点があった。光ディスク基盤としての性能のうち、情報
読み取り、書き込みに用いられるレーザー光線を実質的
に弱めてしまう複屈折は最も重要な問題であり、複屈折
が大きい材料ではエラーが増加し、記録媒体としての信
頼性が劣ってしまう。
ポリカーボネート樹脂材料が開発されている。(特開昭
60−215020,特開昭62−181115)しか
しながら、これらの複屈折は信頼性がさらに要求される
現在の光ディスクには十分とは言えない。そのため、さ
らに複屈折を低減したポリカーボネート−ポリスチレン
共重合体(PC−PS)が開発されている。(特開平2
−29412) この共重合体は複屈折に関しては、従来のものに比べ大
幅に改良されているがポリスチレンを用いているため耐
熱性に問題があり用途が限られている。また、最近では
成形条件で改善が困難な斜め入射の複屈折の低減が要求
されてきている。
や選択的気体透過性等を有するフルオレン構造を有する
ポリカーボネートの存在が知られている。(特開昭48
−64199、特開昭63−182336、特開平6−
192411、特開平6−145327)
鑑み、低複屈折性と耐熱性を兼ね備えた良質の光記録媒
体成形材料を提供することにある。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のフルオレ
ン構造を有するポリカーボネート樹脂は、低複屈折性と
耐熱性を兼ね備えた良質の光記録媒体成形材料となるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
る下記一般式(A)および下記一般式(B)で表される
構成単位を有し、一般式(A)の構成単位が全構成単位
中5〜40mol %であり、かつ極限粘度が0.30〜0.50dl/g
であるポリカーボネートからなる光記録媒体用成形材料
を提供するものである。
塩素、臭素原子、それぞれ置換基を有してもよい、炭素
数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、
炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキ
シ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの
基の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜
5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5のア
ルコキシ基、フッ素、塩素、臭素から選ばれるハロゲン
原子、ジメチルポリシロキシ基である。)
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有しても
よい、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のア
リール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であ
り、これらの基の炭素にいずれも有してもよい置換基
が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリシロキシ基を示
す。Xは、下記で表される一種の基である。
置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基又は炭素数6〜12アリール基を表すか、R9
及びR10が一緒に結合して、炭素環または複素環を形成
する基を表し、これらの基の炭素に有してもよい置換基
が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素から選ばれるハロゲンである。a は0〜20の整数、
b およびc は1〜100の整数を表す。)
ールAからポリカーボネートを製造する際に用いられて
いる公知の方法、例えば二価フェノールとホスゲンとの
直接反応(ホスゲン法)、あるいは二価フェノールとビ
スアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステ
ル交換法)などの方法を採用することができる。
(A)構造を誘導するフルオレン含有二価フェノールの
反応性を考慮した場合、ホスゲン法の方が好ましい。
剤および溶媒の存在下において、一般式(B)を誘導す
る二価フェノールと本発明における一般式(A)を誘導
するフルオレン含有二価フェノールとホスゲンを反応さ
せる。
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の
水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例えば塩
化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、キシレン
などが用いられる。さらに、縮重合反応を促進するため
に、トリエチルアミンのような第三級アミンまたは第四
級アンモニウム塩などの触媒が使用される。
t−ブチルフェノール、p-クミルフェノール、長鎖アル
キル置換フェノール等一官能基化合物が分子量調節剤が
使用される。また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイ
ドロサルファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシ
ン、イサチンビスフェノールなど分岐化剤を小量添加し
てもよい。
40℃の範囲とするのが適当である。反応時間は反応温
度によって左右されるが、通常0.5分〜10時間、好
ましくは1分〜2時間である。また、反応中は、反応系
のpHを10以上に保持することが望ましい。
般式(A)を誘導するフルオレン含有二価フェノールと
一般式(B)を誘導する二価フェノールとビスアリール
カーボネートとを混合し、減圧下で高温において反応さ
せる。反応は通常150〜350℃、好ましくは200
〜300℃の範囲の温度において行われ、また減圧度は
最終で好ましくは1mmHg以下にして、エステル交換反応
により生成した該ビスアリールカーボネートから由来す
るフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温
度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜4時間
程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰
囲気下で行うことが好ましく。また、所望に応じ、酸化
防止剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
用される一般式(B)を誘導する二価フェノールとして
は、具体的にはビフェノール、ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エー
テル、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4 −ヒドロ
キシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ
)、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)-3,3,5- ト
リメチルシクロヘキサン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−
3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒド
ロキシ−3,5-ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-
ビス(4 −ヒドロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジメチルフェニ
ル)プロパン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)-1-
フェニルエタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ジ
フェニルメタン、α, ω- ビス[2−(P −ヒドロキシ
フェニル)エチル]ポリジメチルシロキサン、α, ω-
ビス[3−(O −ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリ
ジメチルシロキサンなどが例示される。これらは、2種
類以上併用して用いてもよい。また、これらの中でも特
に2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)プロパンから選
ばれることが好ましい。
は、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−
p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボ
ネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフ
チルカーボネートなどのビスアリルカーボネートが挙げ
られる。これらの化合物は2種類以上併用して使用する
ことも可能である。
有二価フェノールは、具体的には、次の構造式で示され
る化合物が例示される。
ェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)フルオレン、3,6−ジメチル−
9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンな
どが好適である。また、上記二価フェノールを2種類以
上併用して使用することも可能である。
ト重合体は、押出成形、射出成形、ブロ−成形、圧縮成
形、湿式成形など公知の成形法で成形可能であるが、光
記録媒体用成形材料としては、容易に押出、射出成形が
できることが望ましく、特に光記録媒体用の精密成形で
は極限粘度が0.30〜0.50dl/gの範囲であることが好まし
い。
位は成形性、耐熱性、低複屈折性を考慮すると全構成単
位中5〜40mol %が好ましいが、特に耐熱性と低複屈折
性をより明確とするためには15〜30mol %が好ましい。
フルオレン構成単位が5mol%未満では、複屈折性が大き
くなりすぎ、15mol %未満でも複屈折はかなり改善され
るが必ずしも十分なものとはいえない。30mol%を越える
とガラス転移温度上昇により成形条件が狭くなり成形不
良や分子配向による複屈折増加をおこしやすく、40mol%
を越えると射出成形が著しく困難となり好ましくない。
構成単位において、R3 ,R4 に置換基を有する場合、
複屈折性を損なうことなくポリマーのガラス転移温度が
低下し流動性が向上し成形性が良好となる。特にR3 ,
R4 が、炭素数1 〜5 のアルキル基、アルコキシ基など
が好適である。
形材料は、一般の光ディスク用ポリカーボネートと同様
に高度に精製されたものでなければならない。具体的に
は、直径50μm以上のダストが実質上検出されず、直
径0.5〜50μmのダストが3×104 以下、無機お
よび有機残留塩素が2ppm以下、残留アルカリ金属が
2ppm以下、残存水酸基200ppm以下、残存窒素
量5ppm以下、残存モノマー20ppm以下等の基準
を可能な限り満たすように精製される。また、低分子量
体除去や溶媒除去のため抽出等の後処理が行われる場合
もある。
押出や射出成形時に必要な安定性や離型性を確保するた
め、所望に応じて、ヒンダードフェノール系やホスファ
イト系酸化防止剤;シリコン系、脂肪酸エステル系、脂
肪酸系、脂肪酸グリセリド系、密ろう等天然油脂などの
滑剤や離型剤;ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、ジベンゾイルメタン系、サリチレート系等の光安定
剤;ポリアルキレングリコール、脂肪酸グリセリド等帯
電防止剤などを適宜併用してよいものであり、さらには
コスト等から一般の光記録媒体用ポリカーボネートと性
能を損なわない範囲で任意に混合して使用する事も可能
である。また、本成形材料を射出成形する場合の成形温
度は、流動性の観点から280 〜360 ℃が好ましい。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
に、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA
)6.38kg(28mol )と9,9 −ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)フルオレン(BPFL)4.20kg(12mol
)とハイドロサルファイト50gを加え溶解した。こ
れに、メチレンクロライド36リットル加え攪拌し、溶
液温度を15℃に保ちつつ、ホスゲン5kgを60分か
けて吹き込んだ。吹き込み終了後、p−t−ブチルフェ
ノールを0.39kg(2.6mol)を加え激しく攪拌し
て、反応液を乳化させ、乳化後20mlのトリエチルアミン
を加え、約1時間攪拌し重合させた。重合液を水相と有
機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液のpHを中
性になるまで純水で水洗を繰り返した後、0.5μmフ
ィルターにて有機相を濾過した。有機相にイソプロパノ
ール47リットルを加え、重合物を沈澱させた。沈澱物
を濾過後、クリーン乾燥機にて乾燥し粉末状重合体を得
た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度 0.5
g /dlの溶液の温度20℃における極限粘度[η]は0.35
dl/g であった。
ルより分析した結果、1770cm-1付近にカルボニル基によ
る吸収、1240cm-1付近にエーテル結合による吸収が認め
られ、カーボネート結合を有することが確認された。ま
た、3650〜3200cm-1の位置に水酸基由来の吸収はほとん
ど認められなかった。吸光光度法による残存フェノール
性OH量は172ppmであった。GPCによるモノマ
ー分析の結果、BPA及びBPFLのいずれも20pp
m以下であった。この結果、この重合体は下記構造を有
するポリカーボネート重合体と認められる。
ヒドロキシフェニル)フルオレン4.54kg(12mol
)を用いた以外は、合成例1と同様に行った。得られ
た重合体の極限粘度[η]は0.36dl/g赤外吸収スペクト
ル分析等よりこの重合体は下記構造を有するポリカーボ
ネート重合体と認められる。
)に変更した以外は合成例1と同様に行った。得られ
た重合体の極限粘度[η]は0.43dl/g で、赤外吸収ス
ペクトル分析等より重合度以外は合成例1と同等のポリ
カーボネート重合体と認められる。
(6mol)に変更した以外は合成例1と同様に行った。得
られた重合体の極限粘度[η]は0.34dl/g で、赤外吸
収スペクトル分析等より重合比以外は合成例1と同等の
ポリカーボネート重合体と認められる。
(2mol)に変更した以外は合成例1と同様に行った。得
られた重合体の極限粘度[η]は0.36dl/g で、赤外吸
収スペクトル分析等より重合比以外は合成例1と同等の
ポリカーボネート重合体と認められる。
(15mol )に変更した以外は合成例1と同様に行った。
得られた重合体の極限粘度[η]は0.37dl/g で、赤外
吸収スペクトル分析等より重合比以外は合成例1と同等
のポリカーボネート重合体と認められる。
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン4.5k
g(12mol)を用いた以外は、合成例1と同様に行った。
得られた重合体の極限粘度〔η〕は0.37 dl/g であり、
赤外線吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下記構造
を有するポリカーボネート重合体であると認められる。
(18mol )に変更した以外は合成例1と同様に行った。
得られた重合体の極限粘度[η]は0.36dl/g で、赤外
吸収スペクトル分析等より重合比以外は合成例1と同等
のポリカーボネート重合体と認められる。
ず、p−t−ブチルフェノールの代わりにp−ヘプタデ
カニルフェノール0.86kg(2.6mol)に変更した以
外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘
度[η]は0.37dl/g で、赤外吸収スペクトル分析等よ
り下記構造のポリカーボネート重合体と認められる。
00ppm を添加し、50μm ポリマーフィルターを付けたベ
ント付き50mm押出機にて290℃で押出し、溶融ペ
レット化を行った。得られたペレットを樹脂温度320
℃と350℃で、金型温度100℃、及び射出圧300
Kg/cm2の条件で、外径120mm、厚さ1.2mmの円
盤を射出成形し、2日間室内放置後の30℃斜め入射時
の複屈折を測定した。また、押出ペレットについてガラ
ス転移温度(Tg)を測定し、耐熱性の目安とした。
1と同様に射出成形品を成形し、実施例1と同様に試験
を行った。
体用BPA型ポリカーボネート(三菱瓦斯化学(株)製
H−4000、[η]=0.35dl/g)を用いて実施例1と
同様の試験を行った。
体用ポリカーボネート−ポリスチレン共重合体(三菱瓦
斯化学(株)製ODX、[η]=1.08dl/g)を用いて実
施例1と同様の試験を行った。
同様の試験を行った。
同様の試験を行った。
果を表1に示した。
ソメータ-使用。測定波長632.8nm 。カ゛ラス 転移温度:島津製作所(株)製DSCにより測
定。 FL濃度:一般式(A)構成単位の全構成単位に対する割
合(mol%)
両立した光記録媒体用成形材料を提供でき、特に、高密
度記録と信頼性が要求される書換可能な光ディスクおよ
び光磁気ディスクに好適である。
子、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数1〜5のア
ルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5
のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数
7〜17のアラルキル基であり、これらの基の炭素にい
ずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜5のアルキル
基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、
フッ素、塩素、臭素から選ばれるハロゲン原子、ジメチ
ルポリシロキシ基である。)
臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基
の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜5
のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハ
ロゲン、ジメチルポリシロキシ基を示す。Xは、下記で
表される基の一種である。
てもよい炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基又は
炭素数6〜12のアリール基を表すか、R9 及びR10が
一緒に結合して、炭素環または複素環を形成する基を表
し、これらの基の炭素に有してもよい置換基が、炭素数
1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ば
れるハロゲンである。a は0〜20の整数、b およびc
は1〜100の整数を表す。)
置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R
9 及びR10が一緒に結合して、炭素環または複素環を形
成する基を表し、これらの基の炭素に有してもよい置換
基が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素から選ばれるハロゲンである。a は0〜20の整
数、b およびc は1〜100の整数を表す。)
構造単位において、R3 ,R4 に置換基を有する場合、
複屈折性を損なうことなくポリマーのガラス転移温度が
低下し流動性が向上し成形性が良好となる。特にR3 ,
R4 が、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基など
が好適である。
1000ppm を添加し、50μmポリマーフィルターを
付けたベント付き50mm押出機にて290℃で押出
し、溶融ペッレット化を行った。得られたペッレットを
樹脂温度350℃で、金型温度100℃、及び射出圧3
00kg/cm2の条件で、外径120mm、厚さ1.2mm
の円盤を射出成形し、2日間室内放置後の30℃斜め入
射時の複屈折を測定した。また、押出ペッレットについ
てガラス転移温度(Tg)を測定し、耐熱性の目安とし
た。
果を表1に示した。
Claims (3)
- 【請求項1】 フルオレン構造を有する下記一般式
(A)および下記一般式(B)で表される構成単位を有
し、一般式(A)の構成単位が全構成単位中5〜40mol
%であり、かつ極限粘度が0.30〜0.50dl/gであるポリカ
ーボネートからなる光記録媒体用成形材料。 【化1】 (式中、R1 〜R4 は水素原子、フッ素、塩素、臭素原
子、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数1〜5のア
ルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5
のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数
7〜17のアラルキル基であり、これらの基の炭素にい
ずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜5のアルキル
基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、
フッ素、塩素、臭素から選ばれるハロゲン原子、ジメチ
ルポリシロキシ基である。) 【化2】 (式中、R5 〜R8 はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基
の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜5
のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハ
ロゲン、ジメチルポリシロキシ基を示す。Xは、下記で
表される基の一種である。 【化3】 ここにR9 、R10はそれぞれ、水素、各々置換基を有し
てもよい炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基又は
炭素数6〜12アリール基を表すか、R9 及びR10が一
緒に結合して、炭素環または複素環を形成する基を表
し、これらの基の炭素に有してもよい置換基が、炭素数
1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ば
れるハロゲンである。a は0〜20の整数、b およびc
は1〜100の整数を表す。) - 【請求項2】 一般式(B)が2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンから誘導された構成単位、一
般式(A)が9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)フルオレン、3,6−ジメチル−9,9−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンからなる群
から誘導された構成単位を有する請求項1記載の光記録
媒体用成形材料。 - 【請求項3】 一般式(A)の構成単位が全構成単位中
15〜30mol %である請求項1記載の光記録媒体用成形材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27907594A JP3486989B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 光記録媒体用成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27907594A JP3486989B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 光記録媒体用成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134199A true JPH08134199A (ja) | 1996-05-28 |
JP3486989B2 JP3486989B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=17606072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27907594A Expired - Fee Related JP3486989B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 光記録媒体用成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486989B2 (ja) |
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