JPH0813413A - 軟弱路床土の改良方法 - Google Patents

軟弱路床土の改良方法

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JPH0813413A
JPH0813413A JP18426694A JP18426694A JPH0813413A JP H0813413 A JPH0813413 A JP H0813413A JP 18426694 A JP18426694 A JP 18426694A JP 18426694 A JP18426694 A JP 18426694A JP H0813413 A JPH0813413 A JP H0813413A
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aggregate
cement
stabilizer
subgrade
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JP18426694A
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Minoru Ota
太田  実
Mikio Yamada
幹雄 山田
Katsuya Taguchi
克也 田口
Toshiaki Nomura
敏明 野村
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Nichireki Co Ltd
Original Assignee
Nichireki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 路床土と土質安定剤との混合性を高めると共
に調整される路床土の安定度を高め、且つ、施工時に粉
塵等の飛散のない路床土の改良方法を提供するものであ
る。 【構成】 軟弱路床土に、添加材として、セメント、セ
メント系固化材、石灰、石灰系固化材から選ばれる土質
安定剤と、骨材とを添加し、ついで、スタビライザ等に
より混合し、転圧して締固めるに際し、その添加材を、
予じめ結合材を介して混合することにより、骨材に土質
安定剤を付着させ、若しくは、骨材に土質安定剤を付
着、混在させておくことを特徴とする軟弱路床土の改良
方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱路床土の改良方法
に関する。
【0002】更に詳しくは、軟弱路床土に、土質安定剤
と骨材とを結合材を介して混合し、骨材に土質安定剤を
付着させ、若しくは、骨材に土質安定剤を付着、混在さ
せた添加材として添加することにより、軟弱路床土と土
質安定剤との混合性を良好にして安定度を高め、且つ、
粉塵問題等のない軟弱路床土の改良方法に関するもので
ある。
【0003】また、軟弱路床土に、上記添加材に加え
て、更に、産業副産物であるフライアッシュや製紙スラ
ッジ焼却灰を添加することにより、軟弱路床土の安定度
を高め、これら産業副産物を有効に活用した軟弱路床土
(以下単に、路床土という)の改良方法に関するもので
ある。
【0004】
【従来の技術】従来、路床土の改良といえば、砂や砂利
で路床土を置換える方法が一般的であった。近年になっ
て、砂や砂利の入手がだんだん難しくなってきたためセ
メントや石灰等を使用した路床土の改良方法が採られる
ようになってきた。即ち、現場の路床土の上にセメント
あるいは石灰等の土質安定剤を散布、敷きならしてスタ
ビライザ等の混合機で混合して締固める方法である。こ
れは、セメントあるいは石灰を土と混合して締固める
と、その土は化学変化を起こして凝固し、内部摩擦が大
きくなる性質を利用した方法である。ところが、セメン
トや石灰のような粉体と含水量の多い路床土とを均一に
混合することが難しいため、セメントや石灰のほかに砕
石や砂あるいは鉱滓等の骨材を添加して混合性を改善す
る方法も採られるようになってきた。例えば、特公昭4
8−23375号公報がある。この方法は、路床土の上
に、処理すべき路床土の土量に対して鉱滓粉を所要量の
割合でほぼ平均に敷きならし、その上に石灰を土量に対
して所要量の割合で敷き、スタビライザにより鉱滓、石
灰、路床土等を一度に混合して加圧する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、路床土
にセメントや石灰を添加する方法は、前記したように含
水量の多い路床土との均一な混合が難しく、セメントや
石灰等の強度特性を十分に発揮されないという問題点が
あった。そして、混合作業も、現場位置での混合になる
ため、路床土の上に敷きならしたセメントや石灰が風に
吹き飛ばされたり、混合時に粉塵が舞い上がったりする
問題点を抱えていた。
【0006】また、特公昭48−23375号公報に記
載の方法については、路床土に鉱滓を添加することによ
り、ある程度の混合性は改善され、石灰等の強度特性の
発揮も改善されているが、なお、混合作業は、現場位置
での混合であるため、即ち、路床土の上に鉱滓や石灰を
敷きならしてスタビライザにより混合するものであるこ
とから、路床土の上に敷きならされた石灰等が風で飛ば
されたり、混合時に粉塵が舞い上がったりする問題が残
っている。
【0007】一方、粉塵対策としては、セメントや石灰
等にテフロンを添加し、ある温度範囲内で混合して粉体
中にサブミクロン径の繊維を形成させ、これにより微粒
子を捕捉させ粉体の発塵や飛散を抑制した土質安定剤も
あるが、これには高級繊維が使用されているためにセメ
ント等の他の土質安定剤に比較して価格が高くなる上
に、添加量も若干多めにしないと効果を発揮できないと
いう欠点がある。
【0008】また、産業副産物であるフライアッシュや
製紙スラッジ焼却灰は、これまで舗装材料として有効に
活用されるケースが少なかった。
【0009】このようなことから、路床土と土質安定剤
との混合性が良く、これらの強度特性が十分に発揮でき
て、しかも、粉塵問題等のない路床土の改良方法が要望
されていると共に、産業副産物であるフライアッシュや
製紙スラッジ焼却灰を有効に活用した路床土の改良方法
が要望されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、このよ
うな要望に応えるものであって、路床土に、土質安定剤
と骨材とを結合材を介して混合し、骨材に土質安定剤を
付着させ、若しくは、骨材に土質安定剤を付着、混在さ
せた添加材を添加することにより、路床土と土質安定剤
との混合性を高めると共に路床土の粒度を調製して路床
土の安定度を高め、且つ、施工時に粉塵等の飛散のない
路床土の改良方法を提供するものである。また、上記添
加材に加えて、更に、産業副産物であるフライアッシュ
や製紙スラッジ焼却灰を添加することにより、路床土の
安定度を高め、これら産業副産物を有効に活用した路床
土の改良方法を提供するものである。
【0011】即ち、本発明は、路床土に、添加材とし
て、セメント、セメント系固化材、石灰、石灰系固化材
から選ばれる土質安定剤と、骨材とを添加し、ついで、
スタビライザ等により混合し、転圧して締固める該路床
土の改良方法において、その添加材を、予じめ結合材を
介して混合することにより、骨材に土質安定剤を付着さ
せ、若しくは、骨材に土質安定剤を付着、混在させてお
くことを特徴とする路床土の改良方法を要旨とするもの
であり、更には、添加材と共に、フライアッシュを添加
したことを特徴とする路床土の改良方法、および、添加
材と共に、製紙スラッジ焼却灰を添加したことを特徴と
する路床土の改良方法を要旨とするものである。
【0012】本発明の路床土の改良方法によれば、土質
安定剤と骨材を結合材を介して混合することにより、骨
材に土質安定剤を付着させ、若しくは、骨材に土質安定
剤を付着、混在させてあるので、土質安定剤は骨材と共
に路床土に混合されることになり、路床土に対する土質
安定剤の混合性、分散性が良好となって、これらの強度
特性が十分に発揮でき、しかも、施工時における粉塵の
発生も低減できる。
【0013】また、本発明の路床土の改良方法によれ
ば、路床土に、土質安定剤付着骨材等に加えて、更に、
産業副産物であるフライアッシュや製紙スラッジ焼却灰
を添加混合することにより路床土の安定度も向上させる
ことができるので、これら産業副産物を大量に、且つ、
有効に活用することができる。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。
【0015】本発明でいう路床土とは、社団法人日本道
路協会発行の「アスファルト舗装要綱」(平成4年12
月改訂版)に記載されている路床土で、設計CBRが3
未満の路床土を対象とする。設計CBRとは、アスファ
ルト舗装の厚さを決定する場合に用いるCBRをいう。
【0016】本発明で使用する土質安定剤とは、セメン
ト、セメント系固化材、石灰、石灰系固化材等である。
以下、個々に説明する。
【0017】本発明で使用するセメントとは、普通ポル
トランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強
ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、
白色ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメ
ント、フライアッシュセメント、アルミナセメント、膨
張セメント、耐硫酸塩セメント、ジェットセメント、高
炉コロイドセメント、コロイドセメント、超微粒子セメ
ント、超速硬セメントなどである。これらセメントのほ
か、無水石膏、半水石膏、粉末状高炉スラグなどの水硬
性無機材料も便用できる。
【0018】セメントの使用量は、処理すべき路床土の
土量(乾燥重量)に対して、通常、2〜30重量%であ
る。セメントの量が2重量%未満の場合は、路床土に対
してセメントの強度特性が充分に発揮されず、セメント
の量が30重量%を超える場合は、路床土に対する強度
特性は発揮されるが剛性が強くなり過ぎて不経済とな
る。セメントの使用は、路床土が砂質土系の場合に効果
がある。
【0019】本発明で使用するセメント系固化材とは、
前記の「アスファルト舗装要綱」に記載されているセメ
ント系固化材で、セメントを母体とし、これに石膏、水
砕スラグ、フライアッシュ等の各種成分を添加したもの
で、セメント、石灰では安定処理効果が低い有機質土や
高含水比の粘性土等に対しても安定処理の効果が期待で
きる。但し、処理すべき対象土の土質等に適した固化材
を選択して初めて目的が達成されるので固化材の選択に
は十分配慮する必要がある。現在、軟弱土用、高有機質
土用等の種々のセメント系固化材がセメント各社により
製品化されており、勿論、これらをその目的に応じて使
用することもできる。
【0020】セメント系固化材の使用量は、セメントの
使用量に準ずるが、前記したように処理すべき土に適し
たセメント系固化材を使用する。
【0021】本発明で使用する石灰とは、前記の「アス
ファルト舗装要綱」に記載されている工業用石灰で生石
灰の特号、1号、2号および消石灰の特号、1号、2号
などである。
【0022】石灰の使用量は、処理すべき路床土の土量
(乾燥重量)に対して、通常、2〜30重量%、より好
ましくは、3〜20重量%である。石灰の量が2重量%
未満の場合は、路床土に対して石灰の強度特性が十分に
発揮されず、石灰の量が30重量%を超える場合は、路
床土に対する強度特性は発揮されるが、必要以上になり
過ぎて不経済となる。石灰の使用は、路床土が粘土質系
の場合に効果がある。
【0023】本発明で使用される石灰系固化材とは、前
記の「アスファルト舗装要綱」に記載されている石灰系
固化材で、生石灰や消石灰に石膏やセメント、スラグ粉
末、フライアッシュ等のポゾラン物質を加え、石灰の安
定処理効果を高めたもので、有機質土、粘性土、ヘドロ
等の固化に有効である。石灰系固化材の使用量は、石灰
の使用量に準ずる。
【0024】本発明で使用する結合材とは、一般的には
淡水が使用される。その他、必要に応じてアスファルト
乳剤やカットバックアスファルトなども使用することが
できる。
【0025】本発明で使用する骨材とは、通常、アスフ
ァルト舗装に用いられる骨材と変わるところはない。具
体的には、最大粒径40mm以下の砕石やクラッシャー
ラン、スクリーニングス、砕石ダスト、砂、砂利などで
ある。その他再生路盤材、例えば、アスファルトコンク
リート再生骨材を製造する際に発生する一次選別グリズ
リフィーダ通過材等も使用することができる。これらの
骨材は、単独あるいは2種類以上を併用して用いること
もできる。
【0026】骨材の使用量は、処理すべき路床土の土量
(乾燥重量)に対して、通常、5〜40重量%、より好
ましくは、10〜30重量%である。骨材の使用量が、
5重量%未満の場合は、路床土に対するセメントや石灰
等からなる土質安定剤の混合性、および、それらの強度
特性が十分に発揮されないのに対して、骨材の使用量が
40重量%を超える場合は、路床土全体のボリュームが
大きくなり過ぎて、上に構築される舗装等の設計に支障
がでてくる。
【0027】本発明で使用するフライアッシュとは、石
炭火力発電所等から産業副産物として排出されるフライ
アッシュ等で、主としてシリカやアルミナから構成され
ているが、他に水和反応性(水硬性)を有する酸化カル
シウムや酸化マグネシウム等も含んでいる。
【0028】フライアッシュの使用量は、処理すべき路
床土(乾燥重量)に対して、通常、5〜30重量%、よ
り好ましくは、10〜25重量%である。フライアッシ
ュの使用量が5重量%未満の場合は、産業副産物を有効
に活用したとは言えない。これに対して、フライアッシ
ュの使用量が30重量%を超える場合は、フライアッシ
ュの量が多くなり過ぎて路床土との均一な混合が困難と
なる。
【0029】本発明で使用する製紙スラッジ焼却灰と
は、製紙工場から産業副産物として排出されるもので、
前記のフライアッシュと同様に、主としてシリカやアル
ミナから構成されており、水和反応性(水硬性)を有す
る酸化カルシウムや酸化マグネシウム等を含んでいる。
【0030】製紙スラッジ焼却灰の使用量は、処理すべ
き路床土の土量(乾燥重量)に対して、通常、5〜30
重量%、より好ましくは、10〜25重量%である。製
紙スラッジ焼却灰の使用量が5重量%未満の場合は、産
業副産物を有効に活用したとは言えない。これに対し
て、製紙スラッジ焼却灰の使用量が30重量%を超える
場合は、製紙スラッジ焼却灰の量が多くなり過ぎて路床
土との均一な混合が困難となる。
【0031】本発明の土質安定剤と骨材とを結合材を介
して混合することにより、骨材に土質安定剤を付着さ
せ、若しくは、骨材に土質安定剤を付着、混在させてい
るものは、次のようにして造ることができる。
【0032】一般の舗装用アスファルトプラント、また
は、現場に設置した簡易のプラント(連続式が好まし
い)等を利用し、まず、所要量の骨材に所要量の水等を
添加し、ついで、土質安定剤の所要量を添加して混合す
ればよい。土質安定剤の添加量が比較的少ない場合は、
骨材に十分に付着させることができるが、土質安定剤の
量がある程度多くなってきた場合は、土質安定剤の全量
が全て骨材に付着するのではなく土質安定剤付着骨材の
中に付着されずに残った水等を含んだ土質安定剤が混在
したものとなる。
【0033】なお、前記の舗装用アスファルトプラント
や簡易プラントに代えて、ブルドーザ、グレーダ、ショ
ベルローダ等によっても土質安定剤付着骨材の製造は、
可能である。
【0034】次に、本発明の路床土の改良方法について
の施工の一例を示せば次のようである。
【0035】先ず、処理の対象となる路床土を不陸整正
してからその上に、処理すべき路床土の土量(乾燥重
量)に対して上記の方法で製造した土質安定剤付着骨
材、若しくは、土質安定剤付着骨材に土質安定剤が混在
したものの所要量をほぼ平均に散布または敷きならし、
ついで、スタビライザ等の混合機により所定厚の路床土
と一緒に一度に撹拌混合する。必要に応じては散水しな
がら混合する。ついで、転圧して締固め、不陸整正を行
ってから再び転圧し、締固めて仕上げる。また、製紙ス
ラッジ焼却灰を使用する場合は、不陸整正を施した処理
すべき路床土の上に、その土量(乾燥重量)に対して製
紙スラッジ焼却灰の所要量を平均に敷きならし、つい
で、その上に同じく上記の方法で製造した土質安定剤付
着骨材、若しくは、土質安定剤付着骨材に土質安定剤が
混在したものの所要量を平均に敷きならす。その後は、
前記施工法に準じて行いばよい。その他、フライアッシ
ュについても施工手順は同様である。
【0036】上記で使用する混合機には、現場位置での
混合のためスタビライザ、モーターグレーダ、ブルトー
ザあるいはトラックターなどが使用できるが、スタビラ
イザを使用するのが好ましい。また、転圧締固めには、
一般の舗装に使用されるタイヤローラ、マカダムローラ
などが使用できるが、一般的には、タイヤローラが有効
である。さらに、不陸整正にはモーターグレーダが好適
である。
【0037】
【実験例】以下に2、3の実験例を示し、さらに本発明
の特徴を詳しく説明する。
【0038】
【使用材料】
1.路床土 粘性土(栃木県下都賀郡産) この路床土の性状は、比重 2.60、液性限界 13
1%、塑性限界83%、塑性指数 48である。実際の
使用にあたっては、この路床土を2mmフルイに掛け、
CBR値が3%未満になるよう含水比を92.5%に調
整した。なお、この路床土の主な化学組成は、二酸化け
い素 43.5%、酸化アルミニウム 23.5重量
%、酸化第二鉄 9.7重量%、酸化カルシウム 1.
7%、酸化マグネシウム 1.9重量%、酸化ナトリウ
ム 0.9重量%、酸化カリウム 0.8重量%、強熱
減量 16.6重量%である。 2.セメント 普通ポルトランドセメント(市販品) このセメントの性状は、比重 3.16、比表面積
3.280cm/gである。 3.石 灰 工業用消石灰1号(市販品) この石灰の性状は、比重 2.24、酸化カルシウム
73%である。 4.砕 石 7号砕石(茨城県笠間産) この砕石の性状は、粒径 2.5〜5.0mm、比重
2.66、吸水率1.30%である。 5.フライアッシュ このフライアッシュの性状は、粒径2.36〜1.18
mm:9.8重量%、1.18〜0.075mm:5.
1重量%、0.075mm以下:85.1重量%の混合
物、比重 2.22である。なお、このフライアッシュ
の主な化学組成は、二酸化けい素 54.4重量%、酸
化アルミニウム 21.8重量%、酸化第二鉄 7.8
重量%、酸化カルシウム 7.1重量%、酸化マグネシ
ウム 1.2重量%、酸化カリウム 1.56重量%、
酸化ナトリウム 1.97重量%、強熱減量1.7重量
%である。 6.製紙スラッジ焼却灰(以下単に、「PSA」と云
う) このPSAの性状は、粒径 2.36〜1.18mm:
0.7重量%、1.18〜0.075mm:81.5重
量%、0.075mm以下:17.8重量%の混合物、
比重 2.64、単位体積重量 0.48g/cm
吸水率42.0%である。なお、このPSAの
主な化学組成は、二酸化けい素 32.5重量%、酸化
アルミニウム 31.3重量%、酸化第二鉄 2.0重
量%、酸化カルシウム 15.2重量%、酸化マグネシ
ウム 17.5重量%、強熱減量1.2重量%である。
【0039】
【実験1】土質安定剤付着骨材の製造に関する基礎実験
として、土質安定剤付着率試験を行った。土質安定剤と
して、今回の実験では、セメントを使用した。土質安定
剤付着率試験とは、土質安定剤、即ち、セメントと表面
を水で濡らした骨材とを混ぜ合わせたものを、フルイで
振るった後に、骨材に付着しているセメントの量を計っ
てセメントの骨材に対する付着割合を測定する試験であ
る。試験結果を図1に示す。なお、図1において、骨材
への加水率とは、骨材を水で濡らした時の水の量で、骨
材重量に対する水の量比である。
【0040】図1から、セメントの骨材への付着率は、
骨材への加水率が高いほど、およびフルイ時間が短いほ
ど高くなる傾向にあるが、例えば、骨材への加水率が2
%でフルイ時間15秒(実際の現場での混合攪拌にほぼ
相当)の場合は、セメントの骨材への付着率は、16.
2%である。このセメント付着骨材を路床土に混入した
時の路床土に対する骨材混入率とセメントの添加率の関
係を示せば表1のようになる。
【0041】
【表1】
【0042】
【実験2】本発明の路床土の改良方法による有効性を確
認するため、表2に示す16種類の路床土を調製してC
BR用供試体を作成し、それぞれのCBR試酸を行っ
た。そして、その試験結果を表2に示す。
【0043】表2中試料No.5、8、12、16が本
発明の実施例であり、セメント付着骨材は骨材に対して
加水率2%、付着率16.2%に調製したものを使用
し、消石灰付着骨材もセメント付着骨材に合わせて付着
率16.2%に調製したものを使用した。
【0044】
【表2】
【0045】このCBR試験の結果から、次のようなこ
とが観察できる。 a)試料No.1、2の結果より、骨材単独の添加だけ
では、CBR値は僅かにしか上がらず、土質安定剤の使
用は不可欠であることが理解できる。 b)試料No.3、4、5の結果より、セメントと骨材
を単に添加しただけでは、セメント単独と殆ど変わらな
いが、セメントを予じめ骨材に付着させたセメント付着
骨材を添加する場合(試料No.5)には、CBR値は
約2倍近くに上がっている。 c)試料No.6、7、8の結果より、消石灰を使用す
る場合には、消石灰単独より消石灰と骨材を添加した方
がCBR値はかなり上がる。これは骨材の添加によって
消石灰の分散性が良好になったためである。この場合に
おいても、消石灰を予じめ骨材に付着させて使用すれ
ば、CBR値は更に上昇する。 d)前記b)とc)との比較において、土質安定剤とし
ては、セメントより消石灰の方が安定処理効果があるこ
とが分かる。 e)試料No.9、10、11、12の結果より、フラ
イアッシュ自体にも土質安定剤としての効果があること
が理解できる。このフライアッシュを使用した場合で
も、セメント付着骨材の使用は効果があることが分か
る。 f)試料No.13、14、15、16の結果より、P
SAの場合は、PSA単独使用でもCBR値はかなり上
昇する。これはPSAの含水調整作用が大いに影響して
いるものと推測される。更に、PSAに加えてセメント
付着骨材を添加した場合は、CBR値は、その約4倍強
と跳上がり、セメント付着骨材の効果が著しいことが分
かる。
【0046】以上の観察結果より、セメント付着骨材或
は消石灰付着骨材の添加は、セメント或いは消石灰の分
散効果を高め、併せて路床土の粒度を調整することによ
って路床土のCBR値を工場させることが確認された。
また、産業副産物であるフライアッシュやPSAの使用
も、路床土の改良には有効であり、セメント付着骨材と
併用することによって、その有効性を増すことが確認さ
れた。
【0047】
【実験3】本発明の路床土の改良方法による施工法を確
認するために、実験2における各路床土を調製した時の
状況観察を行った。即ち、各路床土を調製する際におい
て、路床土の路床土に添加する材料との混合の容易さ、
および、その時の粉塵の舞い具合等を観察し、施工性の
良否を判定した。その施工性の評価方法は、路床土+セ
メント+骨材の路床土調製の場合を基準(普通)にし
て、これと相対比較することによって行い、良い場合を
○、普通の場合を△、悪い場合を×として、その結果を
表2中に併記した。路床土の調製には、室内試験用モル
タルミキサを使用した。
【0048】以上の結果より、セメントや消石灰を予じ
め付着した骨材は、セメントや消石灰の分散性を高め、
また、混合性を改善して施工性を良くすることが想定で
きる。更に、産業副産物であるフライアッシュやPSA
もセメント付着骨材と併用することにより施工性が改善
されることが想定できる。したがって、本発明の路床土
の改良方法は、施工性においても上記比較例に比較して
優れていることが分かる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成になってい
るので次のような効果がある。
【0050】1)本発明の路床土の改良方法は、土質安
定剤を、予じめ結合性を介して混合することにより、骨
材に土質安定剤を付着させ、若しくは、骨材に土質安定
剤を付着ならびに混在させたものを使用するので、路床
土に対する土質安定剤の分散性、混合性が良く、短時間
の混合でも十分に強度特性が発揮できる実益を有する。
【0051】2)本発明の路床土の改良方法は、土質安
定剤を予じる結合材を介して混合することにより、骨材
に付着させ、若しくは、骨材に土質安定剤を付着ならび
に混在させたものを使用するので、従来のセメントや石
灰等の処理方法に比較して、施工時における粉塵等の飛
散問題が少ない実益を有する。
【0052】3)本発明の路床土の改良方法は、産業副
産物であるフライアッシュやPSAを土質安定剤付着骨
材等と共に、路床土に添加混合することにより路床土の
安定度を高め、これら産業副産物を大量に、且つ、有効
に活用することができる実益を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験結果に基づく、骨材への加水率とセメント
付着率の関係を示すグラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱路床土に、添加材として、セメン
    ト、セメント系固化材、石灰、石灰系固化材から選ばれ
    る土質安定剤と、骨材とを添加し、ついで、スタビライ
    ザ等により混合し、転圧して締固める軟弱路床土の改良
    方法において、その添加材を、予じめ結合材を介して混
    合することにより、骨材に土質安定剤を付着させ、若し
    くは、骨材に土質安定剤を付着、混在させておくことを
    特徴とする軟弱路床土の改良方法。
  2. 【請求項2】 添加材と共に、フライアッシュを添加し
    たことを特徴とする請求項1記載の軟弱路床土の改良方
    法。
  3. 【請求項3】 添加材と共に、製紙スラッジ焼却灰を添
    加したことを特徴とする請求項1記載の軟弱路床土の改
    良方法。
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