JPH0813333B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒

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JPH0813333B2
JPH0813333B2 JP63254454A JP25445488A JPH0813333B2 JP H0813333 B2 JPH0813333 B2 JP H0813333B2 JP 63254454 A JP63254454 A JP 63254454A JP 25445488 A JP25445488 A JP 25445488A JP H0813333 B2 JPH0813333 B2 JP H0813333B2
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rare earth
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oxide
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伸一 松本
秀昭 村木
修士 立石
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関等の排気ガス浄化用の触媒に関す
る。
[従来の技術] 従来モノリス担体触媒などは、担体基材の表面に多孔
質状に形成された酸化物の担持層を有する。この担持層
は主として活性アルミナで形成され、担持されている触
媒金属の作用を保持しかつ耐久性を付与させるために種
々の金属酸化物が配合されている。例えば特公昭60−50
491号公報には、活性アルミナ、水溶性アルミニウム塩
および少なくとも炭酸ランタンを含む希土類化合物から
なる水分散性組成物を調製し、これをモノリス担体基材
にコーティングして多孔性被膜を形成した担持層に白金
族元素の一種以上を担持してなる触媒の開示がある。
一般に白金族元素は、セリウム、ランタン等の希土類
元素の酸化物との相互作用によりその触媒活性を増すこ
とが知られている。ところが白金族元素は、通常担持層
を形成する全ての酸化物粒子に付着している。一方、希
土類酸化物は担持層に特定の割合で分散されて存在して
いるため、水溶液から含浸担持される白金族元素は希土
類酸化物表面上だけでなく、大きな表面積を持つアルミ
ナの表面上にも広く分布担持されている。このため希土
類酸化物と白金族元素とが担持層中で接する確率はそれ
程高くない。したがって、希土類酸化物と白金族元素と
の間の相互作用はさほど大きくならず、希土類酸化物の
添加効果が充分に発揮されていないのが現状である。ま
た仮にその効果が発揮されている場合でもその触媒性能
が耐久性に欠け、長時間使用した場合には、触媒活性の
低下が著しい。
[発明が解決しようとする課題] 上記の希土類酸化物と白金族元素との間の相互作用を
高めて、触媒の活性を高めかつ触媒性能の耐久性を向上
させることを技術課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の排気ガス浄化用触媒は、耐久性担体基材と、
該耐熱性担体基材の表面に形成された酸化物よりなる担
持層と、該担持層に担持された貴金属触媒とからなる排
気ガス浄化用触媒において、 前記酸化物は、ケイ素、希土類元素を金属元素として
含むゼオライト型ケイ酸塩を主成分として形成され、前
記貴金属触媒は、イオン交換担持により前記ゼオライト
型ケイ酸塩に担持されている白金族元素の少なくとも一
種からなることを特徴とする。
耐熱性担体基材は、その材質としてはコージェライ
ト、ムライト、スピネルなどのセラミックスあるいは耐
熱性鋼板を用いることができる。この耐熱性担体基材は
排気ガスの流れ方向に延びる多数の細孔を有するハニカ
ム構造を有している。
担持層は、前記耐熱性担体基材の表面に、担持層を形
状する酸化物粒子を含有するスラリーを付着させ、乾燥
した後焼成して形成する。酸化物粒子は、ケイ素、希土
類元素を金属元素として含むゼオライト型ケイ酸塩を主
成分として必要に応じて活性アルミナを配合して構成さ
れる。
ケイ素、希土類元素金属元素として含むゼオライト型
ケイ酸塩は、MmZnOx(Mはナトリウム、カリウム、Zは
ケイ素、希土類元素、Oは酸素とからなる)で表され、
Mがイオン交換により容易に他のカチオンに置換される
構造をもつ。
このゼオライト型ケイ酸塩は、通常のアルミナの代り
に希土類酸化物を用いて、その他酸化ナトリウム、シリ
カ、水、(TMA)2O[{(CH34N}2O](ここでTMAは
テトラメチルアンモニウムイオンである)を特定の割合
で混合し、オートクレブ中で加熱することにより容易に
酸化物粒子として製造することができる。
通常ゼオライト型の構造を持つケイ酸塩では、イオン
交換により新たにカチオンを導入できることが知られて
いる。したがって、このケイ素と希土類元素とを含むゼ
オライト型ケイ酸塩の場合でもイオン交換が可能であ
る。すなわち、希土類元素をもつゼオライト型ケイ酸塩
に、貴金属元素がカチオンとなってイオン交換によりケ
イ酸塩と結合して担持されることになり、貴金属元素と
希土類元素との相互作用が効率よく発揮され触媒活性も
高まると同時に触媒の耐久性も高めた排気ガス浄化用触
媒となる。また担持層をゼオライト型ケイ酸塩とアルミ
ナとの混合物で構成した場合でもイオン交換により貴金
属元素は優先的にゼオライト型ケイ酸塩とイオン結合を
形成すると考えられる。
希土類酸化物としては、ランタン、セリウム、プラセ
オジウム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユー
ロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウ
ム、ホルミウム、エリビウム、ツリウム、イッテルビウ
ム、イットリウム、スカンジウム、ルテチウム等があげ
られる。なかでもセリウム、ランタン等が好ましい。
貴金属触媒の白金族元素は、白金、パラジウム、ロジ
ウムの少なくとも一種が用いられる。この白金族元素
は、水に可溶な白金族化合物の水溶液を担持層に含浸さ
せることによりイオン交換されて担持層に担持される。
[発明の作用および効果] 本発明の排気ガス浄化用触媒は、酸化物の担持層に、
ケイ素、希土類元素を金属元素として含むゼオライト型
ケイ酸塩を主成分として形成し、貴金属元素をイオン交
換担持することにより、ゼオライト型ケイ酸塩に白金族
元素がカチオンとしてイオン結合を形成して存在するこ
とになる。
したがって、ほとんどの白金族元素がイオン交換でゼ
オライト型ケイ酸塩に担持されているため、そのほとん
どの白金族元素が希土類酸化物と共存して担持されてい
る。このため白金族元素とゼオライト型ケイ酸塩とは互
いに相互作用を発揮して触媒活性を高めることができ
る。
また耐久試験後においても、貴金属元素と希土類元素
との相互作用が維持でき浄化性能の劣化の少ない触媒と
なる。さらに貴金属元素のシンタリング(粒生長)も抑
制でき触媒の高活性を保持できる。
[実施例] 以下実施例により本発明を説明する。
この排気ガス浄化用触媒は、耐熱性担体基材と、該耐
熱性担体基材の表面に形成した金属酸化物の担持層と、
該担持層に担持された貴金属触媒とからなる。
[実施例1] ゼオライト型ケイ酸塩の合成 La2O3、Na2O、SiO2、H2O、[{(CH34N}2O]とを、
それぞれ1:1.5:25:100:2.5の重量部比の割合で混合して
から撹拌し、オートクレーブ中で130℃にて48時間加熱
してケイ素、ランタンを金属元素として含むゼオライト
型のケイ酸塩の粉末を得た。
触媒の作製 このケイ酸塩粉末(粒径5μm)1000gに対しアルミ
ナゾル(アルミナ10重量%含有)700g、水500gを加えて
混合撹拌してスラリー状とし、更に硝酸アルミニウム水
溶液を加えてpHを4としたスラリーを調製した。
前記スラリーに、コージェライト製のハニカム担体基
材を浸漬してから引上げ、余分なスラリーを吹き払い担
体基材を120℃で乾燥させ、担体基材1あたり100gの
ゼオライト型ケイ酸塩を主成分とする担持層を形成し
た。この担体基材を500℃で1時間焼成し酸化物の担持
層とした。次いでこの担持層を塩化ロジウム塩酸水溶液
に浸漬し担体基材1当たりロジウム0.5gをイオン交換
で担持した後、100℃にて乾燥して触媒Aを調製した。
[実施例2] 実施例1の方法で形成したケイ酸塩を主成分とする担
持層を形成した担体基材を用い、これを貴金属元素のジ
ニトロジアンミン白金硝酸水溶液に浸漬して担体基材1
当たり白金1.0gを担持し乾燥後、さらに塩化ロジウム
塩酸水溶液に浸漬して担体基材1当たり0.2gのロジウ
ムをイオン交換担持した後、100℃にて乾燥して触媒B
を調製した。
[実施例3] 実施例1のケイ酸塩の合成においてLa2O3の代りにCe2
(CO3を用いて同様な方法で形成したゼオライト型
ケイ酸塩を合成した。このゼオライト型ケイ酸塩粒子を
用い実施例1と同様な方法により担持層を形成した。次
いで貴金属元素の担持は実施例2の白金、ロジウムの担
持法により触媒Cを調製した。
[実施例4] 実施例3のケイ酸塩の合成において、Ce2(CO3
代りにNd2O3を用いて実施例1と同様な方法で形成した
ゼオライト型ケイ酸塩を得た。このケイ酸塩を用い実施
例1と同様な方法で担持層を貴金属元素は実施例2の方
法により触媒Dを調製した。
[比較例1] γ−アルミナであるアルミナ粉末100重量部に対しア
ルミナを10重量%含むアルミナゾル70重量部、水450重
量部を加えて混合撹拌してスラリーとし、更に硝酸アル
ミニウム水溶液を加えて液のpHを4としてスラリーを調
製した。
このスラリーに、コージェライト製のハニカム担体基
材を浸漬してから引上げ、余分なスラリーを吹き払い、
担体基材を120℃で乾燥させ担体基材1当たり95gの担
持層を形成した。
この担持層を硝酸ランタン水溶液に浸漬し担体基材1
当たり0.03モルのランタンを担持した。これを600℃
で1時間焼成した後、塩化ロジウム塩酸溶液に浸漬し、
担体基材1当たり0.5gのロジウムを担持して100℃に
て乾燥して触媒Eを調製した。
[比較例2] 比較例1において、貴金属元素としてロジウムのみを
担持する代りに、まずジニトロジアンミン白金硝酸水溶
液に浸漬して担体基材1当たり白金1.0gを担持し、次
ぎに塩化ロジウム塩酸水溶液に浸漬して担体基材1当
たりロジウム0.2gを担持して触媒Fを調製した。
[比較例3] 比較例1において、酸化物の担持層にランタンの代り
にセリウムを担持し、これに比較例2と同様にして貴金
属元素として白金、ロジウムを担持して触媒Gを調製し
た。
[比較例4] 比較例3において、酸化物の担持層にセリウムの代り
にネオジムを担持した他は同様な方法により触媒Hを調
製した。
触媒性能の評価 前記の各触媒A〜Hを2のエンジンの排気系に装着
し、入ガス温度700℃、SV=6800h-1で200時間の耐久試
験をおこなつた後、同一条件(2000rpm、−360mmHg)で
触媒の浄化率の測定をおこなつた。結果を第1表に示
す。
ゼオライト型ケイ酸塩を担持層に用いた実施例1〜4
は、活性アルミナに希土類酸化物に担持した比較例1〜
4に比べて耐久試験後の浄化率が優れている。なお、実
施例1〜4と比較例1〜4との各ナンバーが対応する希
土類酸化物、貴金属元素を使用している。
実施例1は対応する比較例1の浄化率に比べていずれ
もHC、CO、NOxの浄化率が約10%程度向上している。同
様に実施例2は比較例2に、実施例3は比較例3に、実
施例4は比較例4に比べてそれぞれ浄化率が向上してい
る。
フロントページの続き (72)発明者 立石 修士 静岡県小笠郡大須賀町横須賀353 キャタ ラー工業株式会社内 (56)参考文献 特公 昭60−50491(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性担体基材と、該耐熱性担体基材の表
    面に形成された酸化物いよりなる担持層と、該担持層に
    担持された貴金属触媒とからなる排気ガス浄化用触媒に
    おいて、 前記酸化物は、ケイ素、希土類元素を金属元素として含
    むゼオライト型ケイ酸塩を主成分として形成され、前記
    貴金属触媒は、イオン交換担持により前記ゼオライト型
    ケイ酸塩に担持されている白金族元素の少なくとも一種
    からなることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
JP63254454A 1988-10-07 1988-10-07 排気ガス浄化用触媒 Expired - Lifetime JPH0813333B2 (ja)

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JPH02102740A JPH02102740A (ja) 1990-04-16
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9468924B2 (en) 2008-04-09 2016-10-18 Asahi Kasei E-Materials Corporation Dispersion composition of fluorine-containing ion exchange resin

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9468924B2 (en) 2008-04-09 2016-10-18 Asahi Kasei E-Materials Corporation Dispersion composition of fluorine-containing ion exchange resin

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JPH02102740A (ja) 1990-04-16

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