JPH08133143A - ゴムクロ−ラ及びその芯金 - Google Patents
ゴムクロ−ラ及びその芯金Info
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- JPH08133143A JPH08133143A JP30027094A JP30027094A JPH08133143A JP H08133143 A JPH08133143 A JP H08133143A JP 30027094 A JP30027094 A JP 30027094A JP 30027094 A JP30027094 A JP 30027094A JP H08133143 A JPH08133143 A JP H08133143A
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- Japan
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- rubber
- rubber crawler
- auxiliary material
- crawler
- elastic body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】農耕用、建設用の無限軌道車に使用されるゴム
クロ−ラの走行性能の改良に関し、脱輪を防止するゴム
クロ−ラ及びその芯金に係るものである。 【構成】無端状ゴム弾性体と、当該ゴム弾性体の周方向
に一定間隔で配設される芯金と、前記翼部を外囲いして
配列されたスチ−ルコ−ドとからなるゴムクロ−ラにお
いて、前記翼部の長手方向の縁部にこれと連続して補助
材を形成した芯金を用い、ゴム中にて翼部と補助材とが
分離するゴムクロ−ラ。12 ‥翼部、2‥スプロケット
との係合部、32 ‥突起、41 、42 ‥補助材、51 、
52 ‥翼部の縁部の溝、 【効果】本発明のゴムクロ−ラは、芯金間に補助材が介
在するため、横剛性が大きくなり、脱輪の発生が著しく
低下した。
クロ−ラの走行性能の改良に関し、脱輪を防止するゴム
クロ−ラ及びその芯金に係るものである。 【構成】無端状ゴム弾性体と、当該ゴム弾性体の周方向
に一定間隔で配設される芯金と、前記翼部を外囲いして
配列されたスチ−ルコ−ドとからなるゴムクロ−ラにお
いて、前記翼部の長手方向の縁部にこれと連続して補助
材を形成した芯金を用い、ゴム中にて翼部と補助材とが
分離するゴムクロ−ラ。12 ‥翼部、2‥スプロケット
との係合部、32 ‥突起、41 、42 ‥補助材、51 、
52 ‥翼部の縁部の溝、 【効果】本発明のゴムクロ−ラは、芯金間に補助材が介
在するため、横剛性が大きくなり、脱輪の発生が著しく
低下した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】農耕用、建設用の無限軌道車に使
用されるゴムクロ−ラの走行性能の改良に関し、特には
脱輪を防止するゴムクロ−ラ及びその芯金に関するもの
である。
用されるゴムクロ−ラの走行性能の改良に関し、特には
脱輪を防止するゴムクロ−ラ及びその芯金に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般のゴムクロ−ラは、図10に示すよ
うにゴム弾性体11と、このゴム弾性体11中に埋設さ
れる左右の翼部121 、122 とトラックロ−ラと係合
する角部123 とスプロケットと係合する中央部124
とからなる芯金12と、芯金12の翼部121 、122
を外囲いするスチ−ルコ−ド列13と、ゴム弾性体11
の外周表面に形成したゴムラグ14とから構成されてい
る。尚、図11は図10のゴムクロ−ラの断面図であ
る。
うにゴム弾性体11と、このゴム弾性体11中に埋設さ
れる左右の翼部121 、122 とトラックロ−ラと係合
する角部123 とスプロケットと係合する中央部124
とからなる芯金12と、芯金12の翼部121 、122
を外囲いするスチ−ルコ−ド列13と、ゴム弾性体11
の外周表面に形成したゴムラグ14とから構成されてい
る。尚、図11は図10のゴムクロ−ラの断面図であ
る。
【0003】このような従来のゴムクロ−ラにおいて
は、スチ−ルコ−ド列13自体が本来長さに直角方向の
曲げに対して柔軟であり、これがゴムクロ−ラの長手方
向に向かって配列されているため、走行路面からの横方
向(ゴムクロ−ラの幅方向)外力に対しては曲げ変化し
易く、トラックロ−ラからの脱輪の発生が懸念される。
特に最近では車両の大型化が進行中であり、この脱輪の
発生が増加する傾向にあった。このため、ゴムクロ−ラ
の接地面側にスチ−ルコ−ド列13の延在方向と交錯す
る角度方向に配列された別のスチ−ルコ−ド層を積層し
たり、更にはスチ−ルコ−ド列13の上部のゴム厚を増
加したりする構造が採用されていた。
は、スチ−ルコ−ド列13自体が本来長さに直角方向の
曲げに対して柔軟であり、これがゴムクロ−ラの長手方
向に向かって配列されているため、走行路面からの横方
向(ゴムクロ−ラの幅方向)外力に対しては曲げ変化し
易く、トラックロ−ラからの脱輪の発生が懸念される。
特に最近では車両の大型化が進行中であり、この脱輪の
発生が増加する傾向にあった。このため、ゴムクロ−ラ
の接地面側にスチ−ルコ−ド列13の延在方向と交錯す
る角度方向に配列された別のスチ−ルコ−ド層を積層し
たり、更にはスチ−ルコ−ド列13の上部のゴム厚を増
加したりする構造が採用されていた。
【0004】しかるに、これらの構造を採用した場合、
確かにゴムクロ−ラの横方向の剛性を増加することが可
能であるが、同時にゴムクロ−ラの縦方向の剛性も増加
し、ゴムクロ−ラがスプロケット等の回転円弧に沿って
曲げ難くなり、駆動力がゴムクロ−ラを曲げることに消
費されるために、クロ−ラの駆動抵抗が増加して、車両
の速度が低下したりエンジンの負荷が増加したりする不
具合があった。
確かにゴムクロ−ラの横方向の剛性を増加することが可
能であるが、同時にゴムクロ−ラの縦方向の剛性も増加
し、ゴムクロ−ラがスプロケット等の回転円弧に沿って
曲げ難くなり、駆動力がゴムクロ−ラを曲げることに消
費されるために、クロ−ラの駆動抵抗が増加して、車両
の速度が低下したりエンジンの負荷が増加したりする不
具合があった。
【0005】本出願人はかかる欠点を改良するため特願
平6−97653号にて新たな提案を行った。この提案
の要旨は、前記の構造を有するゴムクロ−ラにおいて、
埋設されたスチ−ルコ−ド列13に近接して芯金12、
12間に板状の補助材を一定間隔で配設したゴムクロ−
ラに係り、補助材が金属、超高分子ポリエチレン、繊維
補強樹脂等のプラスチックを材料とするものである。こ
の提案によればゴムクロ−ラの横方向の剛性が高くな
り、それだけ芯金の横ずれもなく脱輪の発生も低減され
ることとなった。
平6−97653号にて新たな提案を行った。この提案
の要旨は、前記の構造を有するゴムクロ−ラにおいて、
埋設されたスチ−ルコ−ド列13に近接して芯金12、
12間に板状の補助材を一定間隔で配設したゴムクロ−
ラに係り、補助材が金属、超高分子ポリエチレン、繊維
補強樹脂等のプラスチックを材料とするものである。こ
の提案によればゴムクロ−ラの横方向の剛性が高くな
り、それだけ芯金の横ずれもなく脱輪の発生も低減され
ることとなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴムク
ロ−ラを構成する部品点数が増加することや、製造上の
作業工数が多くなる等更に改良を加えなくてはならない
ことも事実であった。本発明にあっては、使用する芯金
の形状を工夫しただけで、通常の部品点数と作業工数で
あるにもかかわらず、ゴムクロ−ラの横方向における剛
性のアップを図るものである。
ロ−ラを構成する部品点数が増加することや、製造上の
作業工数が多くなる等更に改良を加えなくてはならない
ことも事実であった。本発明にあっては、使用する芯金
の形状を工夫しただけで、通常の部品点数と作業工数で
あるにもかかわらず、ゴムクロ−ラの横方向における剛
性のアップを図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の要
旨は、無端状ゴム弾性体と、該ゴム弾性体中に埋設され
る左右に伸びる翼部と前記ゴム弾性体の内周面側に突出
する転輪ガイド用角部とからなり、しかもゴム弾性体の
周方向に一定間隔で配設される複数の芯金と、前記翼部
を外囲いして長手方向に配列するスチ−ルコ−ドとから
構成されるゴムクロ−ラにおいて、前記翼部の長手方向
の縁部にこれと連続して補助材を形成した芯金を用い、
ゴム中にて翼部と補助材とが分離することを特徴とする
ゴムクロ−ラに係るものである。即ち、ゴムクロ−ラの
製造時には翼部と補助材とが一体とされており、製造
後、ゴムクロ−ラが屈曲されることにより翼部と補助材
とが分離することを特徴とするものである。そして、こ
の補助材が翼部と同じ平面方向に伸びる平板状をなして
いるのが好ましい。
旨は、無端状ゴム弾性体と、該ゴム弾性体中に埋設され
る左右に伸びる翼部と前記ゴム弾性体の内周面側に突出
する転輪ガイド用角部とからなり、しかもゴム弾性体の
周方向に一定間隔で配設される複数の芯金と、前記翼部
を外囲いして長手方向に配列するスチ−ルコ−ドとから
構成されるゴムクロ−ラにおいて、前記翼部の長手方向
の縁部にこれと連続して補助材を形成した芯金を用い、
ゴム中にて翼部と補助材とが分離することを特徴とする
ゴムクロ−ラに係るものである。即ち、ゴムクロ−ラの
製造時には翼部と補助材とが一体とされており、製造
後、ゴムクロ−ラが屈曲されることにより翼部と補助材
とが分離することを特徴とするものである。そして、こ
の補助材が翼部と同じ平面方向に伸びる平板状をなして
いるのが好ましい。
【0008】そして、本発明の第2の要旨は、ゴムクロ
−ラを構成する無端状ゴム弾性体中にその左右翼部が埋
設される翼部を有する芯金であって、隣り合う芯金の対
向する翼部の縁部にこれと連続して補助材を形成し、こ
の縁部と補助材の境界が分断され易い形状としたことを
特徴とするゴムクロ−ラ用芯金に係るものであり、好ま
しくは、補助材が芯金の翼部と平行な平板状をなし、芯
金の翼部の縁部がゴムクロ−ラの長手方向と直角をなす
もので、翼部と補助材間に切断分離に供される溝が形成
されるのがよく、更には、この溝がゴムクロ−ラの長手
方向に直角にのびる直線溝であるのが更によい。
−ラを構成する無端状ゴム弾性体中にその左右翼部が埋
設される翼部を有する芯金であって、隣り合う芯金の対
向する翼部の縁部にこれと連続して補助材を形成し、こ
の縁部と補助材の境界が分断され易い形状としたことを
特徴とするゴムクロ−ラ用芯金に係るものであり、好ま
しくは、補助材が芯金の翼部と平行な平板状をなし、芯
金の翼部の縁部がゴムクロ−ラの長手方向と直角をなす
もので、翼部と補助材間に切断分離に供される溝が形成
されるのがよく、更には、この溝がゴムクロ−ラの長手
方向に直角にのびる直線溝であるのが更によい。
【0009】
【作用】本発明におけるゴムクロ−ラは、ゴムクロ−ラ
の製造時には翼部と補助材とが一体とされており、製造
後、ゴムクロ−ラが屈曲されることにより翼部と補助材
とが分離することを特徴とするもので、例えば、アイド
ラ−及びスプロケットに巻き掛けされて走行に供される
に際し、巻き掛け抵抗により芯金の翼部と補助材との間
がゴム中にて分離するものであり、このため、隣り合う
芯金の翼部間に補助材を配置したと同じ形状のゴムクロ
−ラとなるものである。即ち、ゴムクロ−ラが傾斜地走
行や旋回時等で路面から受ける横方向の力に対しては、
前記の補助材がスチ−ルコ−ド列に近接してクロ−ラの
ゴム弾性体中に埋設されているので、スチ−ルコ−ド列
と該補助材とが一体となって機能して上記横方向の力に
対抗してスチ−ルコ−ド列の横変形が抑制されることと
なる。
の製造時には翼部と補助材とが一体とされており、製造
後、ゴムクロ−ラが屈曲されることにより翼部と補助材
とが分離することを特徴とするもので、例えば、アイド
ラ−及びスプロケットに巻き掛けされて走行に供される
に際し、巻き掛け抵抗により芯金の翼部と補助材との間
がゴム中にて分離するものであり、このため、隣り合う
芯金の翼部間に補助材を配置したと同じ形状のゴムクロ
−ラとなるものである。即ち、ゴムクロ−ラが傾斜地走
行や旋回時等で路面から受ける横方向の力に対しては、
前記の補助材がスチ−ルコ−ド列に近接してクロ−ラの
ゴム弾性体中に埋設されているので、スチ−ルコ−ド列
と該補助材とが一体となって機能して上記横方向の力に
対抗してスチ−ルコ−ド列の横変形が抑制されることと
なる。
【0010】従って、従来この横変形によって引き起こ
されていたトラックロ−ラとの前記ゴムクロ−ラの脱輪
が防止される。又、本発明の補助材は通常は板状で比較
的肉薄であり、しかもゴムクロ−ラの長手方向に渡って
不連続的に配列されるので、長手方向の剛性の増加が極
力抑制され、アイドラ−やスプロケットにおける巻き掛
けの際においてもそれらの回転円弧に沿ってゴムクロ−
ラが柔軟に屈曲することができる。従って、ゴムクロ−
ラの駆動抵抗が増加することなく、車両速度の減少や、
エンジンの負担増しが防止されることともなる。
されていたトラックロ−ラとの前記ゴムクロ−ラの脱輪
が防止される。又、本発明の補助材は通常は板状で比較
的肉薄であり、しかもゴムクロ−ラの長手方向に渡って
不連続的に配列されるので、長手方向の剛性の増加が極
力抑制され、アイドラ−やスプロケットにおける巻き掛
けの際においてもそれらの回転円弧に沿ってゴムクロ−
ラが柔軟に屈曲することができる。従って、ゴムクロ−
ラの駆動抵抗が増加することなく、車両速度の減少や、
エンジンの負担増しが防止されることともなる。
【0011】又、補助材はゴムクロ−ラの製造の当初は
芯金と一体に形成されるため、従来の製造工程上全く同
じ取り扱いでよい。そして、補助材の材質は芯金と同質
材であり、鉄製が通常であるが場合によってはプラスチ
ック製も採用される。隣接する芯金間に補助材を配列す
るに当たっては、ゴムクロ−ラの使用条件によって異な
り、必ずしも全ての隣接する芯金間に配列する必要はな
く、補助材を配置しない芯金を一ピッチ毎に設ける構造
や、或いは又、ゴムクロ−ラの幅方向の左右において、
一ピッチ毎に左右交互に一方の側にのみ補助材を配設す
る、言わば千鳥状の配列構造としてゴムクロ−ラの重量
を軽減することができる場合もある。
芯金と一体に形成されるため、従来の製造工程上全く同
じ取り扱いでよい。そして、補助材の材質は芯金と同質
材であり、鉄製が通常であるが場合によってはプラスチ
ック製も採用される。隣接する芯金間に補助材を配列す
るに当たっては、ゴムクロ−ラの使用条件によって異な
り、必ずしも全ての隣接する芯金間に配列する必要はな
く、補助材を配置しない芯金を一ピッチ毎に設ける構造
や、或いは又、ゴムクロ−ラの幅方向の左右において、
一ピッチ毎に左右交互に一方の側にのみ補助材を配設す
る、言わば千鳥状の配列構造としてゴムクロ−ラの重量
を軽減することができる場合もある。
【0012】補助材の長手方向の幅は、芯金ピッチPの
20〜60%の範囲内に設定されるのが好ましい。これ
は20%より狭いと横剛性を十分に高めることができ
ず、又60%以上に広く設定すると補助材と芯金の翼部
の縁端との間でスチ−ルコ−ド列がきつく折れ曲がり、
走行時の曲げ疲労が促進されて破損を早める可能性があ
るからである。
20〜60%の範囲内に設定されるのが好ましい。これ
は20%より狭いと横剛性を十分に高めることができ
ず、又60%以上に広く設定すると補助材と芯金の翼部
の縁端との間でスチ−ルコ−ド列がきつく折れ曲がり、
走行時の曲げ疲労が促進されて破損を早める可能性があ
るからである。
【0013】
【実施例】以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明
する。図1は本発明の第2である芯金aの平面図、図2
は図1のA−A線での端面図である。図中、符号11 、
12 は芯金aの左右にのびる翼部であり、2はスプロケ
ットとの係合部である。又、31 、32 はトラックロ−
ラとの脱輪防止用或いはこの走行面となる一対の突起で
ある。
する。図1は本発明の第2である芯金aの平面図、図2
は図1のA−A線での端面図である。図中、符号11 、
12 は芯金aの左右にのびる翼部であり、2はスプロケ
ットとの係合部である。又、31 、32 はトラックロ−
ラとの脱輪防止用或いはこの走行面となる一対の突起で
ある。
【0014】さて、この芯金aの例にあっては翼部1
1 、12 の縁部に芯金aと同質の材料にて平板状部材4
1 、42 が膨出形成されており、この部材41 、42 が
補助材となるものである。かかる補助材41 、42 は、
翼部11 、12 の縁部に上下より細溝51 、52 が形成
されて折れ易くなっており、この芯金aがゴム弾性体中
に埋設されてゴムクロ−ラとされた際には、この溝5
1 、52 によって分断されて芯金aとは別挙動をする補
助材41 、42 となるものである。
1 、12 の縁部に芯金aと同質の材料にて平板状部材4
1 、42 が膨出形成されており、この部材41 、42 が
補助材となるものである。かかる補助材41 、42 は、
翼部11 、12 の縁部に上下より細溝51 、52 が形成
されて折れ易くなっており、この芯金aがゴム弾性体中
に埋設されてゴムクロ−ラとされた際には、この溝5
1 、52 によって分断されて芯金aとは別挙動をする補
助材41 、42 となるものである。
【0015】この例では芯金aの翼部11 、12 の縁部
の両側に補助材41 、42 を備えたものであるが、後述
するように、縁部の一方側或いは片方側に補助材を備え
てもよいことは勿論である。又、ゴムクロ−ラの要求さ
れる性状によりその補助材41 、42 の形状が適宜変更
することができることは勿論である。
の両側に補助材41 、42 を備えたものであるが、後述
するように、縁部の一方側或いは片方側に補助材を備え
てもよいことは勿論である。又、ゴムクロ−ラの要求さ
れる性状によりその補助材41 、42 の形状が適宜変更
することができることは勿論である。
【0016】前記の溝51 、52 は上下の一方側のみに
形成されるものであってもよく、要するにゴムクロ−ラ
が使用に供された際にこの部位より折れて分断されれば
よく特に限定されるものではない。このように、翼部1
1 、12 と補助材41 、42との間は折れ易くされてい
ればよく、溝51 、52 の中央が上下に貫通している形
状や、棒状の支えであってもよい。
形成されるものであってもよく、要するにゴムクロ−ラ
が使用に供された際にこの部位より折れて分断されれば
よく特に限定されるものではない。このように、翼部1
1 、12 と補助材41 、42との間は折れ易くされてい
ればよく、溝51 、52 の中央が上下に貫通している形
状や、棒状の支えであってもよい。
【0017】図3〜図6は本発明の芯金の別例を示す略
図であって、図3の芯金bにあっては、補助材41 、4
2 が翼部11 、12 の縁部の片側に備えられたもの、図
4の芯金cは補助材41 、42 が翼部11 、12 の縁部
に対し千鳥に配置されたもの、図5の芯金dは補助材4
1 が翼部11 の縁部の一方側にのみ備えられたものであ
る。更に図6の芯金eは、補助材41 が翼部11 の縁部
より段差Dをもって隙間が形成されて備えられたもので
あり、この隙間の間にスチ−ルコ−ド列を通すことによ
って、補助材41 をスチ−ルコ−ド列の外周側に配置さ
せることも可能である。
図であって、図3の芯金bにあっては、補助材41 、4
2 が翼部11 、12 の縁部の片側に備えられたもの、図
4の芯金cは補助材41 、42 が翼部11 、12 の縁部
に対し千鳥に配置されたもの、図5の芯金dは補助材4
1 が翼部11 の縁部の一方側にのみ備えられたものであ
る。更に図6の芯金eは、補助材41 が翼部11 の縁部
より段差Dをもって隙間が形成されて備えられたもので
あり、この隙間の間にスチ−ルコ−ド列を通すことによ
って、補助材41 をスチ−ルコ−ド列の外周側に配置さ
せることも可能である。
【0018】本発明における補助材41 、42 の形状に
あって、その図7に示すようにスチ−ルコ−ド列に対応
して両端にフランジ40 、40 を形成してゴム弾性体中
にてスチ−ルコ−ド列を左右より包み込むことも可能で
ある。
あって、その図7に示すようにスチ−ルコ−ド列に対応
して両端にフランジ40 、40 を形成してゴム弾性体中
にてスチ−ルコ−ド列を左右より包み込むことも可能で
ある。
【0019】さて、図8は前記の図3に示した芯金bを
用いた本発明の第1のゴムクロ−ラの内周側平面図であ
り、図9は図8のB−B線での断面図である。この図に
おいて、符号6はゴムクロ−ラの基体をなすゴム弾性体
であり、ゴムクロ−ラの外周表面にはゴムラグ7が形成
されている。又、8はゴムクロ−ラの長手方向に埋設さ
れたスチ−ルコ−ド列であり、芯金bの翼部11 、12
を外囲いしてゴム弾性体6中に埋設されているものであ
る。
用いた本発明の第1のゴムクロ−ラの内周側平面図であ
り、図9は図8のB−B線での断面図である。この図に
おいて、符号6はゴムクロ−ラの基体をなすゴム弾性体
であり、ゴムクロ−ラの外周表面にはゴムラグ7が形成
されている。又、8はゴムクロ−ラの長手方向に埋設さ
れたスチ−ルコ−ド列であり、芯金bの翼部11 、12
を外囲いしてゴム弾性体6中に埋設されているものであ
る。
【0020】この図にあって、ゴムクロ−ラがスプロケ
ットやアイドラ−に巻き掛けされた際、翼部11 、12
より補助材41 、42 が折れることによって分断され
て、それ以後は芯金bと補助材41 、42 とは別挙動を
とることとなる。
ットやアイドラ−に巻き掛けされた際、翼部11 、12
より補助材41 、42 が折れることによって分断され
て、それ以後は芯金bと補助材41 、42 とは別挙動を
とることとなる。
【0021】
【発明の効果】このようにして得られた本発明のゴムク
ロ−ラと従来のゴムクロ−ラについて、実際の農耕用無
限軌道車両の走行部に装着して、左右交互に旋回するい
わゆるスラロ−ム試験や、横断面が傾斜している傾斜路
面を直進する試験を繰り返す走行試験を行った結果、従
来のゴムクロ−ラの場合は脱輪が散見されたのに対し、
本発明のゴムクロ−ラの場合は脱輪の発生が著しく低下
した。
ロ−ラと従来のゴムクロ−ラについて、実際の農耕用無
限軌道車両の走行部に装着して、左右交互に旋回するい
わゆるスラロ−ム試験や、横断面が傾斜している傾斜路
面を直進する試験を繰り返す走行試験を行った結果、従
来のゴムクロ−ラの場合は脱輪が散見されたのに対し、
本発明のゴムクロ−ラの場合は脱輪の発生が著しく低下
した。
【図1】図1は本発明の第2である芯金の平面図であ
る。
る。
【図2】図2は図1の芯金のA−A線での端面図であ
る。
る。
【図3】図3は本発明の第2である芯金の第2例を示す
平面略図である。
平面略図である。
【図4】図4は本発明の第2である芯金の第3例を示す
平面略図である。
平面略図である。
【図5】図5は本発明の第2である芯金の第4例を示す
平面略図である。
平面略図である。
【図6】図6は本発明の第2である芯金の第5例を示す
側面略図である。
側面略図である。
【図7】図7は補助材の一例を取り出した斜視図であ
る。
る。
【図8】図8は図3に示した芯金を用いた本発明の第1
のゴムクロ−ラの内周側平面図である。
のゴムクロ−ラの内周側平面図である。
【図9】図9は図8のゴムクロ−ラのB−B線での断面
図である。
図である。
【図10】図10は従来のゴムクロ−ラの内周側平面図
である。
である。
【図11】図11は図10のゴムクロ−ラの断面図であ
る。
る。
a、b、c、d、e‥‥芯金、 11 、12 ‥‥翼部、 2‥‥スプロケットとの係合部、 31 、32 ‥‥一対の突起、 41 、42 ‥‥補助材、 51 、52 ‥‥翼部の縁部の溝、 6‥‥ゴム弾性体、 7‥‥ゴムラグ、 8‥‥スチ−ルコ−ド列、 D‥‥段差。
Claims (7)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体と、該ゴム弾性体中に
埋設される左右に伸びる翼部と前記ゴム弾性体の内周面
側に突出する転輪ガイド用角部とからなり、しかもゴム
弾性体の周方向に一定間隔で配設される複数の芯金と、
前記翼部を外囲いして長手方向に配列するスチ−ルコ−
ドとから構成されるゴムクロ−ラにおいて、前記翼部の
長手方向の縁部にこれと連続して補助材を形成した芯金
を用い、ゴム中にて翼部と補助材とが分離することを特
徴とするゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 補助材が翼部と同じ平面方向に伸びる平
板状をなす請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 ゴムクロ−ラを構成する無端状ゴム弾性
体中にその左右翼部が埋設される翼部を有する芯金であ
って、隣り合う芯金の対向する翼部の縁部にこれと連続
して補助材を形成し、この縁部と補助材の境界が分断さ
れ易い形状としたことを特徴とするゴムクロ−ラ用芯
金。 - 【請求項4】 補助材が芯金の翼部と平行な平板状をな
す請求項第3項記載の芯金。 - 【請求項5】 芯金の翼部の縁部がゴムクロ−ラの長手
方向と直角をなす請求項第3項記載の芯金。 - 【請求項6】 翼部と補助材間に切断分離に供される溝
が形成された請求項第3項記載の芯金。 - 【請求項7】 溝がゴムクロ−ラの長手方向に直角にの
びる直線溝である請求項第3項記載の芯金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30027094A JPH08133143A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ゴムクロ−ラ及びその芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30027094A JPH08133143A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ゴムクロ−ラ及びその芯金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133143A true JPH08133143A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17882775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30027094A Pending JPH08133143A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ゴムクロ−ラ及びその芯金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08133143A (ja) |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP30027094A patent/JPH08133143A/ja active Pending
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