JPH08132982A - 車両用サンルーフの開口部における端末処理構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井部材のサンルーフ開口部回りのルーフパ
ネルへの取付け作業性が容易になるばかりか車室内側か
ら見て見栄え良好になる車両用サンルーフの開口部構造
を提供する。 【構成】 基材４と表皮５とから成る天井部材３のサン
ルーフ開口部６の端末部において、前記基材４に対して
前記表皮５を延出させて、この表皮５の延出部７でウェ
ルト８を包み込み接着してこのウェルト８を前記サンル
ーフ開口部６の端末部に取り付け、前記ウェルト８を、
前記基材４の端末部４ａと、この基材４の端末部４ａに
重ねられたルーフパネル２の取付座部２ａとに装着し
て、前記サンルーフ開口部６の端末６を前記ルーフパネ
ル２に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両用サンルーフの開
口部における端末処理構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３乃至図５に示すようにルーフパネル
ａにサンルーフユニット（図示せず）が設けられた車両
においては、天井部材ｃにサンルーフ開口部ｄが形成さ
れている。そして、この天井部材ｃはルーフパネルａに
クリップ（図示せず）で止着されている。この場合、天
井部材ｃのサンルーフ開口部ｄ回りは、この天井部材ｃ
の基材（芯材）ｂの剛性の関係から複数の面ファスナー
ｅ及びブラケットｆを用いて前記ルーフパネルａに固着
されている。また、天井部材ｃのサンルーフ開口部ｄ回
りは、複数のクリップ（図示せず）を用いて前記ルーフ
パネルａに固着される場合もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用サンルーフの開口部における端末処理構造に
あっては、前記天井部材ｃのサンルーフ開口部ｄ回り
を、この天井部材ｃの基材（芯材）ｂの剛性の関係から
複数の面ファスナーｅ及びブラケットｆを用いて前記ル
ーフパネルａに固着するために、取付け作業性が悪い
し、天井部材ｃのサンルーフ開口部ｄ回りが、複数のク
リップを用いて前記ルーフパネルａに固着される場合に
は、複数のクリップが車室内側から見えて見栄えが悪い
という問題点があった。

【０００４】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、天井部材の
サンルーフ開口部回りのルーフパネルへの取付け作業性
が容易になるばかりか車室内側から見て見栄え良好にな
る車両用サンルーフの開口部における端末処理構造を提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の車両用サンルーフの開口部における端末
処理構造は、基材と表皮とから成る天井部材のサンルー
フ開口部の端末部に、前記表皮で包み込んでウェルトを
取り付け、前記ウェルトを、前記天井部材の基材と、こ
の基材に重ねられたルーフパネルの端部とに装着して、
前記サンルーフ開口部の端末部を前記ルーフパネルに固
定したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】かかる構成により、天井部材のサンルーフ開口
部回りのルーフパネルへの取付け作業性が容易になる
し、また、天井部材のサンルーフ開口部回りを複数のク
リップを用いて前記ルーフパネルに固着する必要がなく
なるために、複数のクリップが車室内側から見えて見栄
えが悪いという不具合を解消することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明に係わる車両用サンルーフの開口
部の端末処理構造を備えた天井部材の一部省略した斜視
図、図２は図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【０００８】ルーフパネル２にサンルーフユニット（図
示せず）が設けられた車両において、このルーフパネル
２の開口部側端部は屈曲されて取付座部２ａに成されて
いる。また、天井部材３は、基材４と、この基材４の内
側に設けられた天井内張り材としての表皮５とで構成し
てあり、この天井部材３にもサンルーフ開口部６が形成
してある。そして、この天井部材３のサンルーフ開口部
６の端末部では、図２に示すように前記基材４に対して
前記表皮５が延出されており、この延出部７にはウェル
ト８が取り付けられている。

【０００９】すなわち、このウェルト８は、断面略円環
状で且つサンルーフ開口部６の全周に沿う四角の枠形状
をしており、その外周部の全周に亘って切り割り部９が
形成してある。そして、前記ウェルト８の内面には上下
にリップ部１０が形成してある。そして、このウェルト
８を前記表皮５の延出部７が包み込んでいて、表皮５の
延出部７は前記ウェルト８に接着剤により接着されてい
る。

【００１０】そして、前記ウェルト８は、その切り割り
部９が拡開されて、前記天井部材３の基材４の端末部４
ａと、この基材４の端末部４ａに重ねられた前記ルーフ
パネル２の取付座部２ａとに装着してあり、前記サンル
ーフ開口部６の端末部が前記ルーフパネル２に固定され
ている。

【００１１】上記の実施例にあっては、基材４と表皮５
とから成る天井部材３のサンルーフ開口部６の端末部に
おいて、前記基材４に対して前記表皮５を延出させて、
この表皮５の延出部７でウェルト８を包み込み接着して
このウェルト８を前記サンルーフ開口部６の端末部に取
り付け、前記ウェルト８を、前記基材４の端末部４ａ
と、この基材４の端末部４ａに重ねられたルーフパネル
２の取付座部２ａとに装着して、前記サンルーフ開口部
６の周部を前記ルーフパネル２に固定することにより、
前記天井部材３のサンルーフ開口部６回りのルーフパネ
ル２への取付け作業性が容易になるし、また、天井部材
３のサンルーフ開口部６回りを複数のクリップを用いて
前記ルーフパネル２に固着する必要がなくなるために、
複数のクリップが車室内側から見えて見栄えが悪いとい
う不具合を解消することができる。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用サ
ンルーフの開口部における端末処理構造は、基材と表皮
とから成る天井部材のサンルーフ開口部の端末部に、前
記表皮で包み込んでウェルトを取り付け、前記ウェルト
を、前記天井部材の基材と、この基材に重ねられたルー
フパネルの端部とに装着して、前記サンルーフ開口部の
端末部を前記ルーフパネルに固定したから、天井部材の
サンルーフ開口部回りのルーフパネルへの取付け作業性
が容易になるし、また、天井部材のサンルーフ開口部回
りを複数のクリップを用いて前記ルーフパネルに固着す
る必要がなくなるために、複数のクリップが車室内側か
ら見えて見栄えが悪いという不具合を解消することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる車両用サンルーフの開口部にお
ける端末処理構造を備えた天井部材の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】従来の車両用サンルーフの開口部における端末
処理構造を備えた天井部材の斜視図である。

【図４】図３のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図５】図５のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

２ ルーフパネル ２ａ 取付座部 ３ 天井部材 ４ 基材 ４ａ 端末部 ５ 表皮 ６ サンルーフ開口部 ７ 表皮の延出部 ８ ウェルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基材と表皮とから成る天井部材のサンル
   ーフ開口部の端末部に、前記表皮で包み込んでウェルト
   を取り付け、前記ウェルトを、前記天井部材の基材と、
   この基材に重ねられたルーフパネルの端部とに装着し
   て、前記サンルーフ開口部の端末部を前記ルーフパネル
   に固定したことを特徴とする車両用サンルーフの開口部
   における端末処理構造。