JP2001135173A - ワイヤハーネスの分岐部へのシートの取付構造および取付方法 - Google Patents
ワイヤハーネスの分岐部へのシートの取付構造および取付方法Info
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Abstract
トを簡易な操作により捲れることなく確実に装着できる
ようにするようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネスの幹線23の途中からT
字状に分岐する分岐部24を方形の樹脂製のシート22
で覆って保護するものにおいて、分岐部23の下面にシ
ート22の略半面をあてがい、分岐線24の両側と幹線
23との間の内角部に位置するシート22の角部をそれ
ぞれ内側に折り畳んで折り返し部22dを形成し、次い
でシート22の他方の半面を分岐線24側に折り返して
分岐部21を挟み込むと共に、折り返し部22dの上に
被せ、さらに折り返し部22dからはみ出たシート22
の両角部22eを折り返し部24bの裏面側に折り返
し、該裏面側で折り返し端部を接着するようにしてい。
Description
分岐部へのシートの取付構造および取付方法に関し、詳
しくは分岐部の保護のために覆われる樹脂製のシートを
簡易な操作により捲れることなく確実に装着できるよう
にするものである。
分岐する分岐部を、車体のバリ等から保護するものとし
ては、樹脂製のプロテクタを装着して保護するものと、
柔軟性のあるシートで保護するものとがある。特に分岐
部を屈曲させて車体の所要箇所に取り付ける必要がある
場合は、柔軟性のあるシートで保護するのが適してい
る。そして、シートで保護するようにしたものとして
は、実開昭57−107225号公報に記載の構造が知
られている。これは図6に示すように、分岐部1の上下
を軟質の樹脂シート2で挟み、この樹脂シート2を幹線
3と分岐線4による角部に沿って、ミシン糸5により縫
合することで分岐部1を樹脂シート2で保護するように
している。
は、図7に示すような分岐部結束用シート12で分岐部
11を保護するようにしたものが記載されている。この
分岐結束用シート12は、分岐部11の一側面に配置さ
れるシート基部12aと、該シート基部12aより延設
状とされると共に、幹線13と分岐線14による角部か
ら他側面側に折り返される2枚の結束片部12bから成
っている。そして、シート基部12aおよび結束片部1
2bを幹線13および分岐線14にテープTによって巻
き込み状に固定するようにしている。
6に記載のものは、方形の単純形状の樹脂シート2を利
用できると共に、装着後の樹脂シート2の捲れを防止す
ることができるが、樹脂シート2を分岐部1に馴染ませ
て装着するには、ミシン糸5での縫合作業を要し、ワイ
ヤハーネス組立工程において非常に手間を要する。一
方、上記図7に記載のものは、シート基部12aおよび
結束片部12bを有する特殊形状の分岐結束用シート1
2を要し、コスト高になると共に、分岐部11への取付
作業においても、各結束片部12a、12bを分岐部1
1に馴染ませると共に、テープTで別途固定しなければ
ならず作業工数が増加する等の問題があった。
ので、ワイヤハーネスにおける分岐部の保護のために装
着されるシートを簡易な操作で装着可能とすると共に、
装着後の捲れを防止することを課題としている。
め、本発明では、ワイヤハーネスの幹線の途中からT字
状に分岐する分岐部を方形の樹脂製のシートで覆って保
護するようにした分岐部へのシートの取付構造におい
て、上記シートは分岐部を挟んで二つ折りに重ねられる
と共に、分岐線の両側と幹線との間の内角部に、シート
の下面部の角部を内側に折り畳んで形成した折り返し部
を設け、上記シートの上面部の角部は上記折り返し部を
挟み込むようにして下面部の裏側へ折り畳んで押さえ部
となし、少なくとも該押さえ部の一部には粘着材が塗布
された接着面を有し、該接着面により上記シートの上面
部を下面部の裏側で接着していることを特徴とするワイ
ヤハーネスの分岐部へのシートの取付構造を提供してい
る。
面の一部または全面に粘着材が塗布されたPVCシート
からなっている。上記構成によれば、分岐部を上下のシ
ートで挟んだ状態において、シートの下面部の裏側へ上
面部のシートが折り返された状態となるため、分岐部の
内角部に上下のシートの合わせ面の端面が露出せず、こ
のため、上下のシートを捲れ難くすることができる。
中からT字状に分岐する分岐部を有し、該分岐部を方形
の樹脂製のシートで覆って保護するようにした分岐部へ
のシートの取付方法であって、上記分岐部の下面に上記
シートの略半面をあてがい、分岐線の両側と幹線との間
の内角部に位置するシートの角部をそれぞれ内側に折り
畳んで折り返し部を形成し、次いで上記シートの他方の
半面を分岐線側に折り返して分岐部を挟み込むと共に、
上記折り返し部の上に被せ、さらに該折り返し部からは
み出たシートの両角部を折り返し部の裏面側に折り返
し、該裏面側で折り返し端部を接着するようにしたこと
を特徴とするワイヤハーネスの分岐部へのシートの取付
方法を提供している。
覆う方形のシートにおにおいて、下面部の角部と上面部
の角部とをそれぞれ折り返し操作するのみの簡易な操作
により、分岐部へシートを取り付けることができる。こ
の場合、分岐部の内角部においては、上下のシートが三
角コーナー状に折り畳まれて幹線から分岐する分岐線を
分岐方向に沿って保持できるため、シートにより分岐部
を保護できると共に、分岐部の形態を整えることができ
る。上記のようにして分岐部のシートが装着されている
部分では、シートの捲れを防止できるので、別途テープ
等でシートを固定する必要がなく、作業工程を一層簡素
化することができる。
参照して説明する。図1乃至図4は、ワイヤハーネスの
分岐部へのシートの取付構造の第一実施形態を示し、分
岐部21としては、ワイヤハーネスW/Hを構成する幹
線23の途中から分岐する分岐線24がT字状に分岐す
る部位をシート22の取付対象としている。一方、シー
ト22は、ワイヤハーネスW/Hの外装保護用の樹脂シ
ートとして一般に用いられるPVCシートとし、シート
22は分岐部21を覆うのに十分な面積を有する方形の
小片とされ、内面には全面に粘着材が塗布された接着面
22aを有している。
23の一方および分岐線24に対し、PVCの補助シー
トA、Bが、分岐部21の中心部に対し突き当て状態で
巻き付けられ、所要箇所をテープTにて固定している。
なお、これらの補助シートA、Bは、ワイヤハーネスW
/Hの使用部位に応じて二重の保護が必要な箇所に選択
的に使用されるものである。
2を取り付けるには、図2(A)に示すように、接着面
22aを分岐部21に対向するようにして該分岐部21
の下面側に上記シート22の略半面をあてがう。次い
で、図2(B)に示すように、分岐線24の両側と幹線
23との間の内角部24aに位置するシート22の下面
部22bの角部をそれぞれ内側に三角状に折り畳んで折
り返し部22dを形成する。その後、図3(A)に示す
ように、上記シート22の他方の半面を分岐線24側に
二つ折り状に折り返して上面部22cとなし、該上面部
22cと下面部22bとの間で分岐部24を挟み込んで
折り返し部22dの上に被せる。
22bの両角部に折り返し部22dが形成されているた
め、折り重ねられた上面部22cの両角部22eは折り
返し部22dからはみ出した状態となっている。次い
で、図3(B)に示すように、上面部22cの両角部2
2eを折り返し部22dの裏面側に折り返し、その後、
両角部22eを下面部22bの裏面に対し接着面22a
で接着するようにしている。
面に接着面22aが設けられているため、分岐部21を
挟んで折り返されたシート22は、各部位で相互に接着
され、分岐部21におけるT字状の外郭部が、シート2
2の上面部22cと下面部22bとの間の接着面22a
で包囲され、その形態が確実に維持固定される。また、
幹線23および分岐線24に対しシート22の内面が接
する部分では、内面全体に接着面22aを有するので、
別途テープTにてシート22を固定しなくてもよい。
分岐部21は、両側の内角部24aにシート22の三角
状の折り返し部22dが介在しているため、分岐線24
の方向性を維持させることができる。また、折り返し部
22dにおいては、図1(B)に示すように、シート2
2の上面部22cの角部22eが裏側へ折り返された状
態となって二重に補強されているため、捲れの原因とな
る合わせ端面が露出せず、このため、折り返し部22d
におけるシート22の捲れを確実に防止することができ
る。
自動車のドア部とフロア部との間のように高低差がある
部分に分岐部21を配索するような場合に有効である。
即ち、高低差のある部分では、分岐線24が段差状に屈
曲して配索されるため、折り重ねられたシート22の合
わせ部が開いて捲れ易くなるが、上記のように折り返し
部22dに合わせ端面が存在せず、二重の折り返しによ
り補強されているため、このような使用状況におけるシ
ート22の捲れを確実に防止できる。
ト22の全面に接着面22aを有する例を示したが、第
二実施形態として図5に示すように、シート32におけ
る上面部32cの端縁部の内面のみを接着面32aとし
たものとしてもよい。第二実施形態においても、第一実
施形態と同様の工程により分岐部31に対しシート32
を装着する。
24における補強シートBの上面と、シート32の下面
部32bの裏面に重ね合わされることで、各部位にシー
ト32の上面部32cの端縁が接着される。接着面32
aは部分的ではあるが、シート32の折り重ねた補強構
造の特徴によりシート32が捲れ方向に戻ろうとしない
ため、テープ巻きを省略することができる。なお、シー
ト32における接着面32aの設定箇所は、更に両側部
にも設けてもよい。
によれば、分岐部をシートで保護する場合、方形状のシ
ートをそのまま用いることができるためコスト安とな
り、その装着操作も簡易な方法で行うことができるた
め、ワイヤハーネスの製造工数を軽減することができ
る。また、分岐部の内角部は、装着されたシートの三角
状の折り返し部の介在により分岐線の方向性を維持で
き、その内角部に上下のシートの合わせ端面が存在せ
ず、二重の折り返し構造となるため、分岐部が段差状配
索されるような使用状況下においてもシートの捲れを確
実に防止することができる。
図、(B)は、(A)のX−X断面図である。
を示す図である。
図であり、(B)は図1を裏面から見た状態を示す図で
ある。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ワイヤハーネスの幹線の途中からT字状
に分岐する分岐部を方形の樹脂製のシートで覆って保護
するようにした分岐部へのシートの取付構造において、 上記シートは分岐部を挟んで二つ折りに重ねられると共
に、分岐線の両側と幹線との間の内角部に、シートの下
面部の角部を内側に折り畳んで形成した折り返し部を設
け、上記シートの上面部の角部は上記折り返し部を挟み
込むようにして下面部の裏側へ折り畳んで押さえ部とな
し、少なくとも該押さえ部の一部には粘着材が塗布され
た接着面を有し、該接着面により上記シートの上面部を
下面部の裏側で接着していることを特徴とするワイヤハ
ーネスの分岐部へのシートの取付構造。 - 【請求項2】 ワイヤハーネスの幹線の途中からT字状
に分岐する分岐部を方形の樹脂製のシートで覆って保護
するようにした分岐部へのシートの取付方法であって、 上記分岐部の下面に上記シートの略半面をあてがい、分
岐線の両側と幹線との間の内角部に位置するシートの角
部をそれぞれ内側に折り畳んで折り返し部を形成し、 次いで上記シートの他方の半面を分岐線側に折り返して
分岐部を挟み込むと共に、上記折り返し部の上に被せ、
さらに該折り返し部からはみ出たシートの両角部を折り
返し部の裏面側に折り返し、該裏面側で折り返し端部を
接着するようにしたことを特徴とするワイヤハーネスの
分岐部へのシートの取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31105099A JP3614056B2 (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | ワイヤハーネスの分岐部へのシートの取付構造および取付方法 |
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Publications (2)
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JP3614056B2 JP3614056B2 (ja) | 2005-01-26 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3614056B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007149566A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ワイヤーハーネスの分岐部固定方法、分岐部固定用フィルム及びワイヤーハーネス分岐部固定構造 |
JP2011199992A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 分岐部保護シート及び分岐部保護方法 |
CN104782010A (zh) * | 2012-11-15 | 2015-07-15 | 住友电装株式会社 | 线束及线束的制造方法 |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31105099A patent/JP3614056B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104782010A (zh) * | 2012-11-15 | 2015-07-15 | 住友电装株式会社 | 线束及线束的制造方法 |
CN104782010B (zh) * | 2012-11-15 | 2017-07-18 | 住友电装株式会社 | 线束及线束的制造方法 |
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