JPH1189056A - ワイヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構造 - Google Patents

ワイヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構造

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JPH1189056A
JPH1189056A JP9238194A JP23819497A JPH1189056A JP H1189056 A JPH1189056 A JP H1189056A JP 9238194 A JP9238194 A JP 9238194A JP 23819497 A JP23819497 A JP 23819497A JP H1189056 A JPH1189056 A JP H1189056A
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JP
Japan
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clamp
tape
branch line
wire harness
cap
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Withdrawn
Application number
JP9238194A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ishigaki
孝弘 石垣
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末の集中スプライス部を設けた支線をワイ
ヤハーネス幹線の外周にテープ巻きでない方法で固定す
る。 【解決手段】 ワイヤハーネス幹線1から分岐させた支
線2の電線端末に設けた集中スプライス部3に被せる絶
縁性の樹脂キャップ10に、挿入用開口の端縁よりテー
プ巻用舌片10cを突設し、該テープ巻用舌片に貫通孔
10を形成する一方、平板状の基板より係止頭部11b
を突設させたクランプ11を設け、該クランプの上記係
止頭部を上記貫通孔に通して上記クランプの基板を上記
テープ巻用舌片と重ね合わせておき、このクランプを組
みつけたテープ巻用舌片を上記支線とテープ巻きしてお
き、自動車への配索時に上記クランプの係止頭部を車両
ボデー15の係止孔16に挿入係止して支線2を固定し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に配索する
ワイヤハーネスの幹線からスプライス接続する電線群を
分岐させ、これら電線群の端末を集中抵抗溶接し、この
端末集中スプライス部に絶縁樹脂キャップに被せたもの
において、該端末集中スプライス部の固定構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】同一回路を複数に分配する方法としてジ
ョイントコネクタを用いる方法、中間スプライス部を設
ける方法、および端末集中スプライス部を形成する方法
がある。このうち、電源側の1本の電線の端末と、負荷
側の複数の電線の端末とを結束して、これらを抵抗溶接
する端末集中スプライス部を形成する方法は中間スプラ
イスと比較して中間ジョイント端子を用いずにスプライ
ス部を形成できると共に手数がかからない利点があり、
また、ジョイントコネクタを用いる方法と比較して、部
品点数が少なく手数がかからないと共に、回路変更に容
易に対応できる等の利点がある。
【0003】この端末収集スプライス部を形成する場
合、図7(A)に示すように、ワイヤハーネス幹線1よ
りスプライスする複数の電線w1、w2,w3…を分岐
させ、これら電線w1、w2,w3…の端末より露出さ
せた芯線を互いに重ね合わせ、該状態で抵抗溶接を行っ
て電気的に導通させて、電線w1、w2,w3…からな
る分岐線2の端末に集中スプライス部3を形成してい
る。
【0004】上記端末集中スプライス部3には、絶縁保
護を図るために塩化ビニル製等の絶縁性の樹脂キャップ
4を被せている。該樹脂キャップ4は一端閉鎖で、図7
(B)に示すように、他端開口4aより端末集中スプラ
イス部3を挿入し、図7(C)に示すように、該開口端
より突設したテープ巻き用の舌片4bを支線2とテープ
5で巻つ付けてキャップ4を支線2に取り付けている。
【0005】上記先端にキャップ4を取り付けた支線2
は、さらに、ワイヤハーネス幹線1に樹脂製シート6あ
るいはテープで巻き付けて固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、樹脂キ
ャップ4を被せた端末集中スプライス部3を設けた支線
2をワイヤハーネス幹線1にシート6あるいはテープで
巻き付けて固定すると、ワイヤハーネス幹線1の太さが
部分的に非常に大きくなる。そのため、このワイヤハー
ネスを自動車の車体に沿って配索する時、この太さが大
きくなった部分が外部干渉材に当たらないようにする必
要があるため、ワイヤハーネスの配索経路に規制を受け
る問題がある。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、端末集中スプライス部を設けた支線をワイヤハー
ネス幹線に巻き付けて固定せず、ワイヤハーネス幹線が
部分的に太くなることを防止することを課題としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、ワイヤハーネス幹線から分
岐させた支線の電線端末に設けた集中スプライス部に被
せる絶縁性の樹脂キャップに、挿入用開口の端縁よりテ
ープ巻用舌片を突設し、該テープ巻用舌片に貫通孔を形
成する一方、平板状の基板より係止頭部を突設させたク
ランプを設け、該クランプの上記係止頭部を上記貫通孔
に通して上記クランプの基板を上記テープ巻用舌片と重
ね合わせておき、このクランプを組みつけたテープ巻用
舌片を上記支線とテープ巻きしておき、自動車への配索
時に上記クランプの係止頭部を車両ボデーあるいは他の
機器に設けた係止孔に挿入係止して上記支線を固定して
いることを特徴とワイヤハーネスの端末集中スプライス
部の固定構造を提供している。
【0009】上記のように、端末集中スプライス部を設
けた支線をワイヤハーネス幹線に巻き付けずに、キャッ
プに取り付けたクランプにより車両ボデーに直接固定す
ると、あるいは電気接続箱のブラケット等の他の機器に
固定すると、ワイヤハーネス幹線が部分的に太くなら
ず、その太さを略一定に保つことができ、よって、配索
経路に規制をうけなくなる。
【0010】上記端末集中スプライス部を設けた支線が
ワイヤハーネス幹線より複数分岐している場合、1つの
支線端末に上記クランプ付きのキャップを被せる一方、
他の支線端末にはクランプ付きでないキャップを被せて
おき、これらキャップを取り付けた支線を上記クランプ
付きのキャップを被せた支線と共にテープ巻き固定し、
複数の支線を上記クランプにより車両ボデーあるいは他
の機器に係止して固定することが好ましい(請求項
2)。
【0011】上記構成とすると、キャップを被せた端末
集中スプライス部を備えた複数の支線を1つのクランプ
で車体あるいは他の機器へ同時に固定することができ
る。なお、該構成とする場合、複数のキャップもテープ
巻きで一体に結束しておくことが好ましい。
【0012】さらに、本発明は、請求項3で、ワイヤハ
ーネス幹線から分岐させた支線の電線端末に設けた集中
スプライス部に被せる絶縁性の樹脂キャップに、挿入用
開口の端縁よりテープ巻用舌片を突設し、該テープ巻用
舌片より係止頭部を一体に突設し、該テープ巻用舌片を
上記支線とテープ巻きしておき、自動車への配索時に上
記係止頭部を車両ボデーあるいは他の機器に設けた係止
孔に挿入係止して上記支線を固定していることを特徴と
ワイヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構造を提
供している。
【0013】上記のように、キャップより突設するテー
プ巻用舌片に係止頭部を一体成形で設けておいても、ワ
イヤハーネス幹線に巻き付けずに、係止頭部を用いた車
両ボデーあるいは他の機器に支線を固定することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0015】図1乃至図4は第1実施形態を示し、前記
図7と同様に、ワイヤハーネス幹線1よりスプライスす
る複数の電線w1、w2,w3…を分岐させ、これら電
線w1、w2,w3…の端末より露出させた芯線を互い
に重ね合わせ、該状態で抵抗溶接を行って電気的に導通
させて、電線w1、w2,w3…からなる分岐線2の端
末に集中スプライス部3を形成している。
【0016】上記端末集中スプライス部3には、絶縁保
護を図るために塩化ビニル製等の絶縁性の樹脂キャップ
10を被せている。この本発明の樹脂キャップ10は図
7と同様な既存の汎用品を利用して形成しており、円筒
の一端10aを閉鎖し、他端を挿入用開口10bとし、
該開口10bの端縁よりテープ巻用の舌片10cを突設
している。
【0017】上記テープ巻用の舌片10cに貫通孔10
dを形成している。
【0018】一方、平板状の基板11aより係止頭部1
1bを突設させた樹脂製のクランプ11を設けている。
上記係止頭部11bは基板11aより軸部11b−1を
突設し、該軸部11b−1の先端より両側に羽根部11
b−2を折り返して設けている。該クランプ11は既存
のもので、従来より、基板11aをワイヤハーネスにテ
ープで巻き付けて、その係止頭部11bを車両ボデーの
係止孔に挿入係止するために汎用されているものであ
る。
【0019】図3に示すように、上記クランプ11の係
止頭部11bを、その羽根部11b−2を撓ませて貫通
孔10dに通し、その後、復元させて、クランプ11の
キャップ10の舌片10cの内面10c−1側に重ね合
わせて組みつけている。このように、羽根部11b−2
は原状で貫通孔10dより大きく設定し、貫通孔10d
を一旦貫通させた後は抜けないようにし、係止頭部11
bを舌片10cの外方へ突出させている。
【0020】上記クランプ11を組みつけたキャップ1
0に、図4(A)に示すように、支線2の端末集中スプ
ライス部3を挿入する。開口10bより出ている支線2
は舌片10cの内面側に重なっているクランプ11の基
板11aに接した状態となる。この部分で、図4(B)
に示すように、舌片10c、クランプの基板11aおよ
び支線2にテープ13で巻き付けて、支線2にキャップ
10およびクランプ11を取り付けている。
【0021】このように、キャップ10を支線2に取り
付けるテープ巻きと、キャップ10および支線2にクラ
ンプ11を取り付けるテープ巻きとを、テープ13を巻
くことにより一度で行っている。
【0022】上記のように支線2の端末の集中スプライ
ス部3にキャップ10およびクランプ11を取り付けた
ワイヤハーネスを自動車に沿って配索する時、図1に示
すように、支線2の先端のキャップ10より突設してい
るクランプ11の係止頭部11bを車両ボデー15に設
けている係止孔16に挿入係止して、支線2を固定して
いる。
【0023】なお、車両ボデーに限らず、自動車に搭載
する電気接続箱から突出した車体取付用ブラケットに係
止孔を設けておき、該係止孔にクランプ11の係止頭部
を挿入係止して支線2を固定してもよい。
【0024】図5(A)(B)は第2実施形態を示し、
端末集中スプライス部3を設けた支線2がワイヤハーネ
ス幹線より複数分岐している場合、1つの支線2に上記
クランプ11を組みつけたキャップ10を被せる一方、
他の支線2の端末にはクランプ付きでない従来の図7に
示すキャップ4を被せ、テープ5で取り付けている。
【0025】これらキャップ4を取り付けた支線2をク
ランプ11を取り付けたキャップ10を被せた支線2と
共にテープ13を巻き付けて一体的に結束している。ま
た、キャップ4と10もテープ18を巻き付けて結束し
ている。
【0026】自動車にワイヤハーネスを配索する時、上
記キャップ10に取り付けたクランプ11の係止頭部1
1bを車両ボデー15の係止孔16に挿入係止すると、
集中スプライス部3を設けた複数の支線2を同時に車両
ボデー15に固定することができる。
【0027】図6(A)(B)は第3実施形態を示し、
キャップ20の開口20bより突設したテープ巻用舌片
20cに係止頭部20eを一体成形で設けている。即
ち、別に設けたクランプをキャップに組付ずに、キャッ
プ20に一体的に設けている。
【0028】該第3実施形態では、キャップ20に支線
2の端末集中スプライス部3を挿入して、舌片20cと
支線2とをテープ13で巻き付けるだけでよい。このキ
ャップ20より突設した係止頭部20eを他の実施形態
と同様に、車両ボデーあるいは他の機器に設けた係止孔
に挿入係止して固定している。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、支線端末の集中スプライス部に被せるキャッ
プにクランプを取り付け、該クランプの係止頭部を車両
ボデーあるいは他の機器に設けた係止孔に挿入係止して
キャップを取り付けた端末集中スプライス部を固定して
いるため、ワイヤハーネス幹線の外周に巻き付けて固定
する必要がなくなる。よって、ワイヤハーネス幹線の太
さが部分的に大きくならず、略一定の太さとすることが
でき、自動車にワイヤハーネスを配索する時、配索経路
の規制を無くすことができる。
【0030】特に、請求項1に記載のように、既存のキ
ャップを利用し、そのテープ巻用舌片に貫通孔をあけ、
かつ、既存のクランプを利用して、該クランプの係止頭
部をキャップの貫通孔に挿入してキャップとクランプと
を組みつけておくと、コストアップを招く事なく、本発
明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1実施形態を示す斜視
図、(B)は要部断面図である。
【図2】 第1実施形態のキャップとクランプとの分解
斜視図である。
【図3】 図2のキャップにクランプを取り付けた状態
の断面図である。
【図4】 (A)(B)は組付工程を示す概略図であ
る。
【図5】 (A)(B)は第2実施形態の斜視図であ
る。
【図6】 第3実施形態の斜視図である。
【図7】 (A)(B)(C)は従来例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス幹線 2 支線 3 端末集中スプライス部 4 キャップ 5 テープ 10 キャップ 10b 挿入用開口 10c テープ巻用舌片 10d 貫通孔 11 クランプ 11a 基板 11b 係止頭部 13 テープ 15 車両ボデー 16 係止孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネス幹線から分岐させた支線
    の電線端末に設けた集中スプライス部に被せる絶縁性の
    樹脂キャップに、挿入用開口の端縁よりテープ巻用舌片
    を突設し、該テープ巻用舌片に貫通孔を形成する一方、
    平板状の基板より係止頭部を突設させたクランプを設
    け、該クランプの上記係止頭部を上記貫通孔に通して上
    記クランプの基板を上記テープ巻用舌片と重ね合わせて
    おき、このクランプを組みつけたテープ巻用舌片を上記
    支線とテープ巻きしておき、自動車への配索時に上記ク
    ランプの係止頭部を車両ボデーあるいは他の機器に設け
    た係止孔に挿入係止して上記支線を固定していることを
    特徴とワイヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構
    造。
  2. 【請求項2】 上記端末集中スプライス部を設けた支線
    がワイヤハーネス幹線より複数分岐している場合、1つ
    の支線端末に上記クランプ付きのキャップを被せる一
    方、他の支線端末にはクランプ付きでないキャップを被
    せておき、これらキャップを取り付けた支線を上記クラ
    ンプ付きのキャップを被せた支線と共にテープ巻き固定
    し、複数の支線を上記クランプにより車両ボデーあるい
    は他の機器に係止して固定している請求項1に記載のワ
    イヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構造。
  3. 【請求項3】 ワイヤハーネス幹線から分岐させた支線
    の電線端末に設けた集中スプライス部に被せる絶縁性の
    樹脂キャップに、挿入用開口の端縁よりテープ巻用舌片
    を突設し、該テープ巻用舌片より係止頭部を一体に突設
    し、該テープ巻用舌片を上記支線とテープ巻きしてお
    き、自動車への配索時に上記係止頭部を車両ボデーある
    いは他の機器に設けた係止孔に挿入係止して上記支線を
    固定していることを特徴とワイヤハーネスの端末集中ス
    プライス部の固定構造。
JP9238194A 1997-09-03 1997-09-03 ワイヤハーネスの端末集中スプライス部の固定構造 Withdrawn JPH1189056A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134586A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤハーネス用コネクタ及びその製造方法
JP2010108871A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Sumitomo Wiring Syst Ltd ダミーコネクタ
JP2010110149A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Sumitomo Wiring Syst Ltd 車両用ワイヤハーネス
JP2011210627A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 電線の接続部材及び接続方法

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Legal Events

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Effective date: 20041207