JPH08130979A - 接ぎ木装置 - Google Patents

接ぎ木装置

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JPH08130979A
JPH08130979A JP6298974A JP29897494A JPH08130979A JP H08130979 A JPH08130979 A JP H08130979A JP 6298974 A JP6298974 A JP 6298974A JP 29897494 A JP29897494 A JP 29897494A JP H08130979 A JPH08130979 A JP H08130979A
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gripping
cutting
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clip
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Kiyoshi Uchida
田 潔 内
Sadao Takeno
野 節 生 武
Hisaya Yamada
田 久 也 山
Masanao Kamiyama
山 正 直 上
Yoshinori Abe
部 芳 則 安
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Yanmar Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 苗を把持して苗の所定個所を切断する穂木
切断手段にあって、不要の茎下側部の処理能力の向上化
を図る。 [構成] 苗(H)(D)を植立させた苗トレイ
(8)の搬送ライン(2)(3)と、該搬送ライン
(2)(3)上の苗(H)(D)の茎部を把持する把持
手段(9)と、把持後所定個所を切断する切断手段(1
0)とを備えた接ぎ木装置において、穂木の茎部を切断
する予備切断刃(35)を把持手段(9)の一方に設け
ると共に、切断する茎部を反切断刃側より支える受刃
(37)を把持手段(9)の他方に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台木の茎と穂木の茎と
を、その両者の切断面個所にて接合して固定する接ぎ木
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種接ぎ木装置にあっては、例えば搬
送ラインによって運ばれる台木及び穂木用苗が、所定位
置まで移動したとき、把持機構によって各苗の茎部を把
持して持上げ茎部の略中間をカッタによって切断し、切
断された台木の下部側茎と穂木の上部側茎とをその切断
面個所にて接合させクリップにて挾持して接ぎ木を行
い、この接ぎ木済苗を各搬送ラインに並設させる接ぎ木
済苗搬送ラインのトレイの空ポット部に下降収納するよ
うにした手段がある。そして不要となる穂木用苗の根元
側茎(養土付)を、台木用搬送ラインの台木用苗が抜取
られた後のトレイの空ポットに収納すると共に、台木用
苗の上部側茎を別途配設する廃棄箱に廃棄するようにし
た手段がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍らこのよう
に、把持機構によって穂木用苗を把持し上方に持上げて
切断後の根元側茎を接ぎ木済苗搬送ライン上のトレイの
空ポットに収納するようにした手段にあっては、根元側
の土の重みなどによって茎の把持姿勢が不安定なものと
なってトレイの空ポットに対する収納が確実に行われな
いなどの問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、苗
を植立させた苗トレイの搬送ラインと、該搬送ライン上
の苗の茎部を把持する把持手段と、把持後所定個所を切
断する切断手段とを備えた接ぎ木装置において、穂木の
茎部を切断する予備切断刃を把持手段の一方に設けると
共に、切断する茎部を反切断刃側より支える受刃を把持
手段の他方に設けて、穂木用搬送ライン上で穂木用苗を
把持手段によって把持するとき、予備切断刃で苗の根元
側茎部を予め切離して、穂木用搬送ライン上の苗トレイ
にそのまま根元側茎部を残して、不要となる茎部の確実
な取出しを可能とさせるもので、予備切断刃による茎部
の切断時、把持姿勢が不安定な場合或いは胚軸が固く茎
が変形する場合などにも受刃によって苗姿勢を安定に保
持して、正確にして確実な予備切断を可能とさせて、こ
の接ぎ木作業の効率向上化を図るものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は予備切断刃部の側面説明図、図2は全体の
概略平面図、図3は概略正面図、図4は各作業横移動範
囲を示す概略平面図であり、図2に示すように、接ぎ木
装置(1)は、穂木用苗搬送ライン(2)と台木用苗搬
送ライン(3)と接ぎ木済苗搬送ライン(4)とを平面
視で平行状に配置している。
【0006】図5乃至図6にも示す如く、各搬送ライン
(2)(3)(4)は枠体(5)の前後に配置したプー
リ(6)(6)(但し図面では一方のプーリのみ示す)
に無端ベルト(7a)を巻掛けし、図示しない駆動モー
タ(一方のプーリ内に駆動モータを内蔵したものでも良
い)により回転駆動するベルトコンベヤ(7)等の周知
構成の搬送手段からなり、各搬送ライン(2)(3)
(4)上に載置される各トレイ(8)には、穂木用苗
(H)、台木用苗(D)、接ぎ木済苗(S)のそれぞれ
複数本(X方向に6本列、Y方向に12本列)を収納可
能とするポット部(8a)を平面視マトリックス状に形
成している。
【0007】そして、図2における左端にある穂木用苗
搬送ライン(2)と中央にある台木用苗搬送ライン
(3)とでトレイ(8)を、図1の矢印Y方向に前記ポ
ット部(8a)の間隔(P1)毎に間欠的に搬送させ、
苗把持手段である苗の把持移送機構(9)、切断手段で
ある切断機構(10)、クリップ搬送機構(11)等を
配置した門型フレーム(12)の下方個所で後述する各
種作業を実行させ、接ぎ木用のクリップ(13)により
台木用苗(H)の根元側と穂木用苗(D)の先端側とを
接ぎ木された接ぎ木済苗(S)を、接ぎ木済苗搬送ライ
ン(4)において、前記両搬送ライン(2)(3)のト
レイ(8)の搬送方向と逆向き(矢印Y′方向)に前記
ピッチ(P1)にて間欠搬送させるように構成してい
る。
【0008】各搬送ライン(2)(3)(4)における
ベルトコンベア(7)は、図5乃至図6に示すように、
本体フレーム(14)上の前後に複数の昇降手段(1
5)(15)を介して高さ調節可能に設けるもので、各
昇降手段(15)は複数のリンク(16)をX字状にて
回動可能に枢着連結し、リンク(16)(16)の一方
の端部を本体フレーム(14)及びベルトコンベヤ
(7)の枠体(5)下面側に位置固定し、リンク(1
6)(16)の他方端部を横方向に手動自在に連結し、
これらリンク(16)の水平面に対する傾斜角度を増減
させて、本体フレーム(14)と枠体(5)との上下間
隔を変更するように、その枢着軸(17)の一部の間に
ねじ杆(18)を螺合させ、このねじ杆(18)を軸受
け部(19)に回転のみ可能に支持させ、このねじ杆
(18)の一端に取りついたウオームギヤ(20)を操
作軸(21)に設けたギヤ(22)に結合して回動させ
るように構成している。このとき、操作軸(21)は図
2に示すように、ベルトコンベヤ(7)の長手方向に沿
ってその下方に配置し、操作軸(21)の一端に手動操
作用のハンドル(23)を取付けている。
【0009】これにより、穂木用苗搬送ライン(2)と
台木用苗搬送ライン(3)と接ぎ木済苗搬送ライン
(4)とを各々単独にてその高さを調節することを可能
にできる。なお、図2に示すように前記操作軸(18)
の一端に正逆回転可能な駆動モータ及び減速機構からな
る駆動手段(24)を連結する一方、後述する門型フレ
ーム(12)等の個所に、穂木用苗搬送ライン(2)に
て搬送されるトレイ(8)上の穂木(H)の背丈検出す
るための穂木高さセンサ(25)を設け、この穂木高さ
センサ(25)の検出結果に基づいて、制御用中央処理
装置(26)にて判断して、前記駆動手段(24)を正
回転又は逆回転させて、穂木用苗搬送ライン(2)の高
さ位置を調節するものである。実施例では穂木用苗搬送
ライン(2)の片側に上下長手ライン状の光透光部を穂
木の高さ方向に沿うように、他側に同じく上下長手ライ
ン状の受光部を配置して基準位置から穂木の上端迄の高
さを検出(測定)するように構成するものである。
【0010】また、接ぎ木済苗搬送ライン(4)の側方
であって、門型フレーム(12)の下方には、不要とな
った台木用苗(D)の上側茎部を集めるための廃棄箱
(27)を設置し、その廃棄箱(27)の上側方近傍に
は、クリップ(13)を1個づつクリップ搬送機構(1
1)に供給するためのクリップフイーダ(28)を配置
させている。なお、符号(29)は前記各機構(9)
(10)(11)等の駆動用の圧縮エア源となるコンプ
レッサ、符号(26)は各種の作業を制御するための電
気的制御回路等の制御用中央処理装置である。
【0011】図7乃至図8にも示す如く把持移送機構
(9)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)及び台木用苗
搬送ライン(3)のトレイ(8)(8)から穂木用苗
(H)を6本、台木用苗(D)を6本、合計12本の苗
を一挙に把持するもので、1本の苗につきその根元側と
先端(上端側)の茎部(上下2個所)を上下の把持ハン
ド(30)(31)にて挾持する。この上部把持ハンド
(30)群を支持する上部移送フレーム(32)と下部
把持ハンド(31)群を支持する下部移送フレーム(3
3)とは、一体的に寸法(H1)だけ上昇させる。
【0012】つまり台木用苗搬送ライン(3)では、上
下把持ハンド(30)(31)にて挾持した苗をトレイ
(8)のポット部(8a)から上方に抜き出し、次い
で、トレイ(8)の上方の空間にて上下把持ハンド(3
0)(31)の間に切断機構(10)のカッタ(34)
を押し進めて一挙に6本の台木用苗の茎部をその軸線に
対して斜め切りする。
【0013】また、穂木用苗搬送ライン(2)では、図
8に示し、且つ後述するように、前記下部把持ハンド
(31)の下端側に設けたカミソリなどの穂木予備切断
刃(35)が、穂木の茎を上下把持ハンド(30)(3
1)で挾持するとき、苗(21)の根鉢部(h)近傍の
茎を切断し、トレイ(8)のポット部(8a)に、不要
な根鉢部(h)を残したまま、葉茎部だけを上下把持ハ
ンド(30)(31)で把持して所定距離(H1)だけ
持上げ、次いで、トレイ(8)の上方の空間にて上下把
持ハンド(30)(31)の間に切断機構(10)のカ
ッタ(34)を押し進めて一挙に6本の苗(H)の茎部
をその軸線に対して斜め切りする。
【0014】そして、前記茎が切断された12本の苗
(D)(H)の下部側茎を挾持したまま、下部把持ハン
ド(31)群の下部移送フレーム(33)は、台木用苗
(D)の根鉢部付き茎部が接ぎ木済苗搬送ライン(4)
のトレイ(8)上に位置し、穂木用苗(H)の下部側茎
部(養土付)が台木用苗搬送ライン(3)におけるトレ
イ(8)上に位置するように、距離(L1)(1ライン
幅分)だけ横移動する。
【0015】また、上部把持ハンド(30)群の上部移
送フレーム(32)は、前記茎が切断された12本の苗
の上部側茎を挾持したまま若干寸法(H2)(図示せ
ず)だけ上昇させた後、穂木用苗(H)の上部側茎が接
ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(8)の上方に位置
し、且つ台木用苗(D)の上部側茎が廃棄箱(27)上
に位置するように距離(L2)(前記距離(L1)の二
倍)だけ横移動した後、穂木用苗(H)の上部側茎が台
木用苗(D)の下部側茎部(養土付)の切断面に接合す
るように、上部把持ハンド(30)群を所定寸法(H
2)だけ下降させる。この状態で、前記接ぎ木済苗搬送
ライン(4)のトレイ(8)の上方にて、クリップ搬送
機構(11)に予め装填されたクリップ(13)を前記
各苗(D)(H)の接合部に接近させて挾持するように
して固定すると接ぎ木済苗(S)が形成されるものであ
る。このようにして接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6
本の苗(S)は、前記把持移送機構(9)を(H1)の
距離だけ下降させて上部把持ハンド(30)及び下部把
持ハンド(31)を開いて茎の把持を開放することによ
って、接ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(8)の空
のポット部(8a)に収納される。またこの場合不要と
なる穂木用苗(H)の切断刃(35)とカッタ(34)
間寸法分の短茎が、下部把持ハンド(31)の開き動に
て台木用苗搬送ライン(3)において、台木用苗(D)
が抜き出されたトレイ(8)の空のポット部(8a)に
廃棄され、また不要となった台木用苗(D)における先
端側茎は、上部把持ハンド(30)の開き動にて廃棄箱
(27)に向って自然落下して廃棄される。なお(3
6)は各搬送ライン(2)(3)(4)上でトレイ
(8)のポット(8a)が把持位置まで移動したときに
検出が行われる透過式トレイ位置センサである。
【0016】次に、把持移送機構(9)の細部構成につ
いて、図7〜図11を参照しながら説明する。把持移送
機構(9)の昇降枠(41)は、門型フレーム(6)の
上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アク
チュエータ(42)にて、穂木用搬送ライン(2)及び
台木用苗搬送ライン(3)の上面に対して大きく上下動
するように設け、該昇降枠(41)には、距離(L1)
だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動ア
クチュエータ(43)を介して12対の下部把持ハンド
(31)を備えた下部移送フレーム(33)を装着させ
ている。
【0017】また、昇降枠(41)の前面の上下ガイド
レール(44)に横移動用エアシリンダ等の第2横移動
アクチュエータ(45)を上下動自在に配置し、この第
2横移動アクチュエータ(45)を、昇降枠(41)に
固定させたエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ
(46)で距離(H2)だけ上下動するように装着させ
て、前記第2横移動アクチュエータ(45)にて、12
対の上部把持ハンド(30)を備えた上部移送フレーム
(32)を距離(L2)だけ横移動するように構成して
いる。
【0018】さらに、台木苗(D)(穂木用苗(H)と
も共通する)の下部側茎を挾持する下部把持ハンド(3
1)の基部は、切断機構(10)から遠い対向側に位置
し、台木苗(D)の上部側茎を挾持する上部把持ハンド
(30)の基部は切断機構(10)に近い対向側に位置
し、上部把持ハンド(30)の左右支持体(30a)
(30b)の拡狭移動機構と、下部把持ハンド(31)
の左右支持体(31a)(31b)の拡狭移動機構とは
同一構成とするもので、下部把持ハンド(31)におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図10に示す
ように、下部移送フレーム(33)における上下等の対
の横長のガイド軸(47)(47)に、左右一対の摺動
支持片(48a)(48b)と左右一対の摺動支持片
(49a)(49b)を左右摺動自在に被嵌させ、一対
の摺動支持片(48a)(48b)に前記下部把持ハン
ド(31)の12本の左支持体(31a)を一定間隔
(P2)にて取付ける横杆(50)を固着させ、他方の
一対の摺動片(49a)(49b)に、前記12本の右
支持体(31b)を一定間隔(P2)で取付ける横杆
(51)を固着する。
【0019】そして、図9乃至図10において、下部移
送フレーム(33)の左端に設けた拡狭移動用アクチュ
エータ(52)のピストンロッド(52a)を摺動支持
片(48a)に固定する一方、下部移送フレーム(3
3)の右端に設けた拡狭移動用アクチュエータ(53)
のピストンロッド(53a)を摺動支持片(49b)に
固定し、左右両拡狭移動用アクチュエータ(52)(5
3)のピストンロッド(52a)(53a)を突出動さ
せるとき、左右支持体(31a)(31b)の左右間隔
を狭まるように横杆(50)(51)を横移動させて、
左右支持体(31a)(31b)先端の挾持片(54
a)(54b)にて台木用苗(D)(穂木用苗(H))
の根元側茎を左右から挾持するように構成したものであ
る。
【0020】また前述とは反対にピストンロッド(52
a)(53a)を退入動させるとき、左右支持体(31
a)(31b)の左右間隔を拡がらすように横杆(5
0)(51)を横移動させ、左右支持体(31a)(3
1b)先端の挾持片(54a)(54b)を前記茎を放
すように拡がらせるものであり、上部移送フレーム(3
2)においても、拡狭移動用アクチュエータ(52)
(53)及び横杆(55)(56)を介して左右支持体
(30a)(30b)を左右移動させて、この先端の挾
持片(54a)(54b)にて台木用苗(D)(穂木用
苗(H))の先端側茎を挾持したり、この茎を放したり
するものである。なお、図9では上部移送フレーム(3
2)等は図示省略している。
【0021】図11乃至図12にも示す如く、前記挾持
片(54a)(54b)は、断面L字状に形成され、水
平板部の内辺には茎を囲むように案内できる平面視略V
字状の案内溝(55)を形成し、前記挾持片(54a)
(54b)には、挾持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の四角立法形の軟質弾性体(56)を固
着させている。
【0022】次に、図7乃至図8、図11乃至図12に
基づいて切断機構(10)について説明する。切断機構
(10)におけるカッタ(34)は前記把持移送機構
(9)と対向した位置に台木用苗(D)(穂木用苗
(H))の搬送方向上流側から各茎に対して接近して押
し切りするものであって、図12に示す如く茎の軸線に
対して斜めに切断する。前記把持移送機構(9)にて挾
持されて所定高さまで持上げられた台木用苗(D)及び
穂木用苗(H)を12本一挙に切断するとき、各苗の茎
部がカッタ(34)の押し切りに対して逃げ移動しない
ようにするため、上部把持ハンド(30)と下部把持ハ
ンド(31)との上下間にて、左右一対の把持片(58
a)(58b)にて茎の位置を拘束した後に、カッタ
(34)を図7の矢印Y方向に押し進める。
【0023】切断用フレーム(59)は門型フレーム
(12)に対して高さ位置不変に保持され、切断用フレ
ーム(59)には、前記12本の左把持片(58a)の
基部を支持する横杆(60)と右把持片(58b)の基
部を支持する横杆(61)とが左右移動可能に支持され
ている。そして、切断用フレーム(59)に取付けられ
たエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ(62)
の左側から突出するピストンロッド(62a)を前記横
杆(60)に連結すると共に、右側から突出するピスト
ンロッド(62b)を前記横杆(61)に連結して、両
ピストンロッド(62a)(62b)を互いに退入させ
るとき、左右両把持片(58a)(58b)の左右間隔
を縮めて苗(D)(H)の茎を左右から把持し、反対に
両ピストンロッド(62a)(62b)を互いに突出さ
せるとき、左右両把持片(58a)(58b)の左右間
隔を拡げて苗(D)(H)を解放するように構成してい
る。
【0024】一方、切断用フレーム(59)の前後方向
(矢印Y方向)に移動可能に支持させた支持フレーム
(63)には12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸
(64)を一定間隔(P2)にて突出させ、カッタアク
チュエータ(65)により支持フレーム(59)を(矢
印Y方向)移動させるものである。なお、図8に示すよ
うに、前記各カッタ(34)の下方側には、水及び圧縮
空気のいずれか一方または双方を噴射するノズル(6
6)を設け、切断作業後毎に水や圧縮空気をカッタ(3
4)に吹きつけて、刃先等に切断屑などが付着して切れ
味が鈍るのを防止するように構成している。
【0025】ところで、図1、図12、図20に示す如
く、穂木用苗(H)に対する下部把持ハンド(31)の
左右支持体(31a)(31b)のうち、茎部の最下端
側を挾持する挾持片(54b)の下面側には、前記V字
状の案内溝(55)に臨ませカミソリ等の予備切断刃
(35)を固着していて、トレイ(8)上の穂木用苗
(H)の茎部を挾持すべく左右両側の挾持片(54a)
(54b)の間隔を縮めたとき、前記切断刃(35)に
て茎の根元側を切断し、後に穂木用苗(H)の茎上部側
(葉部)を上方に引上げるとき、穂木用苗(H)の根鉢
部(h)をトレイ(8)のポット部(8a)に残したま
まとして、苗(H)の茎上部側持上げ時の苗姿勢を安定
保持させると共に、根鉢部(h)まで持上げて台木用苗
搬送ライン(3)のトレイ空ポット(8a)に収納させ
る際の精度低下を防止するもので、またこの切断の際苗
(H)を挟んで切断刃(35)の対向位置に設ける受刃
(37)によって切断時の苗姿勢を安定保持させて確実
な切断を行うように構成している。
【0026】つまり、他方の挾持片(54a)の下端を
切断刃(35)下方まで延設させて、この下端に平面四
角形状で中央に長穴(38)を有する受刃(37)をボ
ルト(39)でもって固定させ、左右両側の挾持片(5
4a)(54b)の間隔を縮めるとき、苗茎部の反切断
刃側を受刃(37)によって逃げることなく受止める状
態とさせて、例えば弾性体(56)の弾性力が小或いは
胚軸が固い場合に切断刃(35)がストローク不足とな
るようなときにも、確実な切断を可能とするように構成
したものである。また前記受刃(37)上に塵や土など
が乗っても、前記長穴(38)よりこれらを下方に落下
させて、受刃(37)上に塵や土などが堆積するのを防
止している。
【0027】さらに、各下部把持ハンド(31)は上下
部把持ハンド(30)(31)が接ぎ木作業を終了し、
元の穂木及び台木用苗搬送ライン(2)(3)上の所定
位置に復帰移動時に、前記アクチュエータ(52)(5
3)によって左右支持体(31a)(31b)を1回ま
たは複数回開閉する状態とさせて左右支持体(31a)
(31b)に衝撃を与えて、カッタ(57)の切断によ
り支持体(31a)(31b)に堆積する切り屑などを
落下排除し、切り屑などが案内溝(55)に挾まったま
ま落ちない状態となるのを防止するように構成してい
る。
【0028】次に、図13〜図16を参照しながらクリ
ップ搬送機構(11)の詳細構成について説明する。公
知な振動式のパーツフイーダ等からなるクリップフイー
ダ(28)に、洗濯はさみ式の合成樹脂製等のクリップ
(13)をランダムに入れると、上面開放型の供給通路
(28a)内でクリップ(13)は、その二股状の茎掴
み部(13a)が供給口(28b)に近い位置で先頭
で、二股状の開閉操作部(13b)(13b)が後にな
る状態に姿勢が揃えられて一列状に並べられる(図15
(a)参照)もので、二股状の開閉操作部(13b)
(13b)の挿通溝を通過する割りリングばね(13
c)によって茎掴み部(13a)を常時閉じ方向に付勢
する。
【0029】クリップ搬送機構(11)は、図13及び
図14に示すように、門型フレーム(12)の下面に設
けた支持枠体(67)に対してその下面側に吊支される
移動枠体(68)をX方向及びY方向に移動可能とする
ように構成している。即ち、支持枠体(67)の下面に
固定したX方向に長手のガイドレール(69)に対して
移動枠体(68)の上部吊支体(68a)を左右方向
(X方向)に移動自在に吊支し、支持枠体(67)の下
面側に設けた従動プーリ(70)と駆動プーリ(71)
とにタイミングベルト(72)を巻掛けし、駆動プーリ
(71)を門型フレーム(12)上に固定した正逆回転
可能なステップモータ(73)によって駆動し、タイミ
ングベルト(72)と前記上部吊支体(68a)とを連
結金具(74)にて連結する。また、上部吊支体(68
a)の下面に設けた前後方向(Y方向)のガイドレール
(75)に対して移動枠体(68)を移動自在に吊支
し、門型フレーム(12)下面に固定した駆動アクチュ
エータ(76)のピストンロッド(図示せず)を移動枠
体(68)に連結して、ピストンロッドの突出動によっ
て、移動枠体(68)を前記把持移送機構(9)の前面
に接近するように移動させる(図13の二点鎖線参
照)。
【0030】前記移動枠体(67)には、6対の左右ハ
ンド体(77a)(77b)からなるクリップホルダ
(77)を把持移送機構(9)の上部把持ハンド(3
0)(下部把持ハンド(31))の設置間隔に等しい一
定間隔(P2)にて配置させている。6本の右ハンド体
(77b)の基部を固定した横杆(78)と、同じく6
本の左ハンド体(77a)の基部を固定した横杆(7
9)とは、移動枠体(67)に対して互い左右移動可能
に装着させている。
【0031】一方、各クリップホルダ(77)における
左右ハンド体(77a)(77b)には互いに内向きに
開口するY方向に長手の案内溝(80)(80)を形成
していて、この案内溝(80)(80)にクリップ(1
3)の割りリングばね(13c)は挿通させて姿勢保持
させながら、クリップ(13)の先端の茎掴み部(13
a)を保持部(81)まで移動させる。
【0032】そして、後述するように左右ハンド体(7
7a)(77b)の間隔を(P4)に保持させた状態
で、前記クリップフイーダ(28)の供給通路(28
a)の供給口(28b)の前方に位置させるとき、供給
通路(28a)上に沿って配置したエアシリンダ等のク
リップ供給用アクチュエータ(82)におけるピストン
ロッド(82a)先端の押し体(83)でもってクリッ
プ(13)を前方に押し出させてクリップホルダ(7
7)に受継ぎさせる(図15(a)参照)。
【0033】なお、このとき、図16(b)に示すよう
に、茎掴み部(13a)の高さ方向の中途部に開閉操作
部(13b)の基部を連設するように構成されていて、
各クリップホルダ(77)の基部に固定したバネ板製の
クリップ規制体(84)を前記一対の左右ハンド体(7
7a)(77b)の下方においてその先端(自由端)側
に伸びるように配置し、各クリップ規制体(84)の先
端側を上向きに屈曲させ、このクリップ規制体(84)
の先端を、各クリップ(13)における茎掴み部(13
a)と開閉操作部(13b)の基部との連設部下端に当
接させるように配置させる。また、このときのクリップ
規制体(84)の先端面は、図15(b)に示すよう
に、平面視において、左右両ハンド体(77a)(77
b)の先端に対して平行であって、距離(L3)だけ突
出するように配置する。
【0034】そして、1つのクリップホルダ(77)に
対して1つのクリップ(13)の受継ぎを終了すると、
ステップモータ(73)を作動させ、移動枠体(68)
全体をピッチ(P2)だけ横方向(X方向)に間欠移動
させて、空状態のクリップホルダ(77)を供給口(2
8b)の前方に位置させ、このクリップホルダ(77)
にクリップ(13)を受継がせるという作業を繰返し
て、6つのクリップホルダ(77)の全てにクリップ
(13)を供給すると、前記台木用苗(D)と穂木用苗
(H)との切断個所を接合させた状態の把持移送機構
(9)の前方に向って移動枠体(68)を大きくX方向
に移動させるのである。
【0035】移動枠体(68)に固定したエアシリンダ
等の第1クリップ用アクチュエータ(85)の左側から
突出するピストンロッド(85a)を第2クリップ用ア
クチュエータ(86)に連結し、該第2クリップ用アク
チュエータ(86)のピストンロッド(86a)を前記
横杆(78)に連結する一方、右側から突出するピスト
ンロッド(85b)を第2クリップ用アクチュエータ
(87)に連結し、該第2クリップ用アクチュエータ
(87)のピストンロッド(87a)を前記横杆(7
9)に連結する。これにより、両ピストンロッド(85
a)(85b)を互いに突出させると、左右両ハンド体
(77a)(77b)の左右間隔を(P3)(図15
(b)の状態参照)まで縮めて、クリップ(13)にお
ける左右の開閉操作部(13b)(13b)の間隔を狭
くし、茎掴み部(13a)を拡げた状態に保持する。ま
た両ピストンロッド(85a)(85b)を互いに後退
させると、左右両ハンド体(77a)(77b)の左右
間隔を(P4)(図15(a)の状態参照)まで拡げ
て、クリップフイーダ(28)における供給口(28
b)からクリップ(13)を受継ぐ待機姿勢とさせる。
そして、この拡がった状態で第2クリップ用アクチュエ
ータ(86)(87)を作動させてピストンロッド(8
6a)(87a)を突出動させると、左右両ハンド体
(77a)(77b)の左右間隔を(P5)(図15
(c)の状態参照)まで拡げて、クリップ(13)の茎
掴み部(13a)にて接ぎ木苗(S)の接合部を左右か
ら掴んで固定する。ピストンロッド(86a)(87
a)を後退動させると、左右両ハンド体(77a)(7
7b)の左右間隔を(P4)(図15(b)の状態参
照)まで狭くするように復帰させるのである。
【0036】上述のように左右両ハンド体(77a)
(77b)の左右間隔を拡げるとき、クリップ(13)
の開閉操作部(13b)(13b)の自由端側(最も拡
がっている個所)は、もし、前記クリップ規制体(8
4)の先端でクリップ(13)の茎掴み部(13a)と
開閉操作部(13b)の基部との連設部の個所を規制し
ておかなければ、図16(c)に示すように、左右の保
持部(81)(81)に当接してハンド体(77a)
(77b)の先端からの距離(L4)が一定のままであ
るから、左右茎掴み部(13a)の回動支点(換言する
と、ハンド体(77a)(77b)の回動支点)(8
8)は、左右茎掴み部(13a)の先端側が狭まるにつ
れて、ハンド体(77a)(77b)の先端に対して接
近するようになる。従って、この場合には、左右両茎掴
み部(13a)(13a)の先端側が狭まるにつれて、
茎の位置が左右両茎掴み部(13a)(13a)による
茎の掴み個所に対して距離(L5)より短くなるように
偏位して、茎の掴み作業を確実に実行できない状態とな
る。そこで、前記クリップ規制体(84)の先端縁によ
りクリップ(13)がハンド体(77a)(77b)の
先端側に近づかないように規制すれば、茎の掴み作業を
確実に実行できることになる。また、クリップ規制体
(84)の先端縁を左右両茎掴み部(13a)と開閉操
作部(13b)の基部との連設部の個所に当接させてお
くことで、ハンド体(77a)(77b)の開き移動時
に、一方の保持部(81)とハンド体(77a)との当
接解除のタイミングと他方の保持部(81)とハンド体
(77a)との当接解除のタイミングとがずれても、左
右両茎掴み部(13a)(13a)が平面視で回動する
ように姿勢のずれが生じることがない。
【0037】ところで図1、図18乃至図19に示す如
く、前記把持移送機構(9)による苗(D)(H)の把
持時に、各苗(D)(H)の茎部の姿勢を2枚1組の苗
引き寄せ板(89a)(89b)によって規制する苗引
き寄せ機構(90)を、トレイ(8)の上面を押圧案内
する押え杆(40)先端側に設けるもので、本体フレー
ム(14)に基端を固設して各搬送ライン(2)(3)
上に門形に配設する杆ベース(91)に電動・空圧・或
いは油圧モータ・シリンダなどからなるアクチュエータ
(92)及びガイド(93)を介して押え杆(40)基
端の取付ホルダー(94)を反送り方向(Y′方向)に
摺動自在に支持させ、押え杆(40)中間から先端部の
水平部(40a)下面で搬送ライン(2)(3)上のト
レイ(8)上端面を摺接案内すると共に、押え杆(4
0)先端の上面に立設する支軸(15)に、隣接する左
右2本の苗(D)(H)の茎部に当接させる平面視三角
形状の左右苗引き寄せ板(89a)(89b)を左右対
称に配設している。
【0038】左右の引き寄せ板(89a)(89b)は
内側部を上下にラップさせて支軸(95)に回動自在に
枢支させると共に、押え杆(40)のガイドピン(9
6)に各引き寄せ板(89a)(89b)のガイド孔
(97a)(97b)を係合させ、支軸(95)外周で
上下板(89a)(89b)間に拡張バネ(98)を介
設させて、常時はバネ(98)力でもって両翼を拡げる
状態に左右引き寄せ板(89a)(89b)の後側面
(89c)を横一線状に拡張させ、前記引き寄せ板(8
9a)(89b)を前進位置で苗(D)(H)の茎部に
後退角(α)を有する前側傾斜面(89d)を当接させ
るとき、図1仮想線の如く支軸(95)を中心として両
翼を狭める状態に左右引き寄せ板(89a)(89b)
を内側に収縮させて、左右の引き寄せ板(89a)(8
9b)の外側で苗(D)(H)を通過させるように構成
している。つまり左右引き寄せ板(89a)(89b)
は把持移送機構(9)の把持位置に苗(D)(H)が搬
送されて前側傾斜面(89d)に接触するとき、バネ
(98)力に抗して内側に収縮して苗(D)(H)の通
過を許容し、左右苗(D)(H)の通過後の左右引き寄
せ板(89a)(89b)の両翼拡張状態時に一定距離
だけ引き寄せ板(89a)(89b)を把持位置に引き
戻すとき、後側面(89c)で左右苗(D)(H)を引
き起す状態とさせて前倒れ姿勢や葉が邪魔となる苗
(D)(H)を適正姿勢に保って、この上方で上下の把
持ハンド(30)(31)による把持動作を確実に行わ
しめるように構成したものである。なお、前記把持ハン
ド(30)(31)に苗(D)(H)を把持後にあって
は左右引き寄せ板(89a)(89b)は、前記アクチ
ュエータ(92)によって前進しハンド(30)(3
1)との干渉を回避させるものである。
【0039】また図11乃至図12に示す如く、前記切
断機構(10)の左右一対の把持片(58a)(58
b)は、茎(D)(H)の位置をV形の拘束溝(99)
に拘束して苗姿勢を安定保持させるもので、拘束溝(9
9)の中央部にスポンジなどからなる軟質弾性材(10
0)を埋設させて、拘束時苗に傷がつくなどの不都合を
防止するように構成している。
【0040】さらに図16(b)(c)に示す如く、ク
リップ搬送機構(11)の左右ハンド体(77a)(7
7b)の前方対向位置に、断面コ形の苗押え板(10
1)を配設するもので、左右ハンド体(77a)(77
b)先端に保持されるクリップ(13)を挾んで上下位
置に、押え板(101)の上側面(101a)及び下側
面(101b)に形成するV形の拘束溝(102)を臨
ませ、クリップ(13)による茎の掴み作業時、この茎
の反対側面を拘束溝(102)に押し当てる状態とさせ
て苗を位置保持させてクリップ(13)(13)による
適正な固定を行わしめるように構成している。
【0041】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、図21のフローチャートに示す如く、把持移送機構
(9)にて、6本の穂木用苗(H)と6本の台木用苗
(D)との合計12本の苗を上部把持ハンド(30)及
び下部ハンド(31)にて挾持してトレイ(8)からピ
ックアップして、茎の中途部を切断し、且つ切断後の茎
上部側を若干持上げた状態で茎上部側を(L2)の距離
移動させ、茎下部側を距離(L1)だけ横移動させた
後、前期持上げた分だけ茎上部側を下降させて穂木用苗
(H)の茎上部側を台木用苗(D)の茎下部の切断面に
接合させるという行程中に、クリップ搬送機構(11)
ではクリップフィーダ(28)から6本のクリップ(1
3)をクリップホルダ(77)に装填した後、前記6本
の苗の接合部の個所に接近すべくX方向に移動するとい
う行程を同時進行させるのである。
【0042】また、穂木用苗搬送ライン(2)における
把持移送機構(9)のうち茎下部側を挾持する下部把持
ハンド(31)の下側挾持片(54b)に切断刃(3
5)を設けることによって、トレイ(8)のポット部
(8a)内に不要な根鉢部(h)を残したまま、穂木用
苗(H)の茎上部側を挾持して移送でき、従来手段のよ
うに、不要な根鉢部(h)を持ち回ることによる不都合
を解消できるという効果を奏するもので、特にこの場合
上側挾持片(54a)に設ける受刃(37)によって、
反切断刃側より茎部を姿勢安定良く支えて、確実な切断
を可能とさせることができる。
【0043】またクリップ(13)により前記6本の苗
の接合部を固定するという接ぎ木作業を完了すると、ク
リップ搬送機構(11)は元の位置に戻って、クリップ
装填作業を実行する。この間に、前記把持移送機構
(9)を(H1)の距離だけ下降させることで、接ぎ木
作業を終了した接ぎ木済の6本の苗(S)は、接ぎ木済
苗搬送ライン(4)のトレイ(8)の空のポット部(8
a)に収納されるので、この状態で、上部把持ハンド
(30)及び下部把持ハンド(31)を開いて茎の把持
を開放すれば良い。このとき、不要となる穂木用苗
(H)の根元側短茎部(予備切断刃(35)による切断
箇所以上)は、下部把持ハンド(31)の開き動にて台
木用苗搬送ライン(3)において台木用苗(D)が抜き
出されたトレイ(8)の空のポット部(8a)に、また
不要都なった台木用苗(D)における先端側茎は、上部
把持ハンド(30)の開き動にて廃棄箱(27)に向っ
て自然落下して廃棄される。
【0044】そして接ぎ木作業が終了後これら上下部把
持ハンド(30)(31)が元の穂木及び台木用苗搬送
ライン(2)(3)上の所定位置に戻る途中にあって
は、前記アクチュエータ(52)(53)によって下部
把持ハンド(31)の左右挾持体(54a)(54b)
が1回或いは複数回開閉動作を行って、この開閉時の衝
撃によって、カッタ(57)切断時に挾持体(54a)
(54b)に堆積する切り屑などを下方に振り落して、
切り屑などが挾持体(54a)(54b)の案内溝(5
5)に挾まって落ちなくなるのを防止するものである。
【0045】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、苗(H)(D)を植立させた苗トレイ(8)の搬送
ライン(2)(3)と、該搬送ライン(2)(3)上の
苗(H)(D)の茎部を把持する把持手段(9)と、把
持後所定個所を切断する切断手段(10)とを備えた接
ぎ木装置において、穂木の茎部を切断する予備切断刃
(35)を把持手段(9)の一方に設けると共に、切断
する茎部を反切断刃側より支える受刃(37)を把持手
段(9)の他方に設けたものであるから、予備切断刃
(35)による茎部の切断時把持手段(9)による挾持
姿勢が不安定な場合や、胚軸が固く茎が変形する場合な
どにも、受刃(37)によって適正な苗姿勢に安定保持
して、確実な穂木の予備切断を可能とさせることができ
て、この接ぎ木作業の効率向上化を図ることができるな
どの顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】予備切断部の側面説明図である。
【図2】接ぎ木装置の概略平面図である。
【図3】接ぎ木装置の概略正面図である。
【図4】各機構の移動範囲を示す説明図である。
【図5】ライン昇降部の説明図である。
【図6】ライン昇降部の説明図である。
【図7】把持移送機構部の平面説明図である。
【図8】把持移送機構部の側面説明図である。
【図9】把持移送機構部の正面説明図である。
【図10】下部把持ハンド部の斜視説明図である。
【図11】切断機構部の斜視説明図である。
【図12】切断機構部の断面説明図である。
【図13】クリップ搬送機構部の側面説明図である。
【図14】クリップ搬送機構部の説明図である。
【図15】クリップホルダのクリップ受継ぎ説明図であ
る。
【図16】クリップホルダの説明図である。
【図17】苗引き寄せ機構部の平面説明図である。
【図18】苗引き寄せ機構部の側面説明図である。
【図19】苗引き寄せ板部の平面説明図である。
【図20】受刃部の平面説明図である。
【図21】フローチャートである。
【符号の説明】
(2)(3) 搬送ライン (8) 苗トレイ (9) 把持移送機構(把持手段) (10) 切断機構(切断手段) (35) 予備切断刃 (37) 受刃 (D)(H) 苗
フロントページの続き (72)発明者 山 田 久 也 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ−農機 株式会社内 (72)発明者 上 山 正 直 兵庫県尼崎市塚口本町5丁目3番1号 昭 和精機工業株式会社内 (72)発明者 安 部 芳 則 兵庫県尼崎市塚口本町5丁目3番1号 昭 和精機工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を植立させた苗トレイの搬送ライン
    と、該搬送ライン上の苗の茎部を把持する把持手段と、
    把持後所定個所を切断する切断手段とを備えた接ぎ木装
    置において、穂木の茎部を切断する予備切断刃を把持手
    段の一方に設けると共に、切断する茎部を反切断刃側よ
    り支える受刃を把持手段の他方に設けたことを特徴とす
    る接ぎ木装置。
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