JPH09215448A - 接ぎ木方法 - Google Patents

接ぎ木方法

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JPH09215448A
JPH09215448A JP8050860A JP5086096A JPH09215448A JP H09215448 A JPH09215448 A JP H09215448A JP 8050860 A JP8050860 A JP 8050860A JP 5086096 A JP5086096 A JP 5086096A JP H09215448 A JPH09215448 A JP H09215448A
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seedlings
seedling
gripping
hand
rootstock
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Application number
JP8050860A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaya Yamada
田 久 也 山
Sadao Takeno
野 節 生 武
Kensuke Omae
前 健 介 大
Masanao Kamiyama
山 正 直 上
Yoshinori Abe
部 芳 則 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持ハンドに苗を良好に把持して自動
による確実な接ぎ木作業を可能にする。 【解決手段】 苗トレイ(5)の各苗ポット(5a)
に起立させる苗(H)(D)の子葉下側の茎部を上下の
把持ハンド(13)(14)で把持し、苗茎部の上下把
持間をカッタ(19)で切断して、穂木及び台木用苗
(H)(D)を切断面で接合するようにした接ぎ木方法
において、把持ハンド(13)(14)の把持方向
(F)に対し、各ポット(5a)の苗(H)(D)の子
葉方向を略直交方向(K1)に揃えて苗(H)(D)の
整列供給を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキュウリ或いはカボ
チャ等のウリ科苗の接ぎ木方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種ウリ科苗の接ぎ
木作業を自動化した手段の一つに、搬送ラインで搬送さ
れる台木及び穂木用苗の茎部の上下をそれぞれ把持ハン
ドで把持し、把持されたハンド中間部をカッタで切断し
て、切断された台木の下側茎部と穂木の上側茎部とを接
合させる接ぎ木手段がある。そしてこの場合、苗の子葉
展開基部付近で接合(接ぎ木)するため、把持ハンドで
子葉展開基部を把持する必要があるが、展開する子葉の
方向によっては把持ハンドから落下し易く安定性に欠け
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、苗
トレイの各苗ポットに起立させる苗の子葉下側の茎部を
上下の把持ハンドで把持し、苗茎部の上下把持間をカッ
タで切断して、穂木及び台木用苗を切断面で接合するよ
うにした接ぎ木方法において、把持ハンドの把持方向に
対し、各ポットの苗の子葉方向を略直交方向に揃えて苗
の整列供給を行うもので、把持ハンドに苗の子葉を絡ま
せたり引掛けたりする不都合のないハンドによる良好な
把持を可能とさせると共に、把持後においても各ハンド
とも略均一に且つ安定性良好に把持し、例えば上部ハン
ドから飛び出た苗をハンド内に押し込むべく、ハンドを
半開状態とするときでも、子葉の展開方向に沿う状態に
下側よりハンドで苗を支えて苗を落下させることのない
安定良好な把持を可能とさせるものである。
【0004】また、苗トレイの各苗ポットに起立させる
苗の子葉下側の茎部を上下の把持ハンドで把持し、苗茎
部の上下把持間をカッタで切断して、穂木及び台木用苗
を切断面で接合するようにした接ぎ木方法において、把
持ハンドの把持方向に対し、各ポットの苗の子葉方向を
略同一方向に揃えて苗の整列供給を行うもので、例えハ
ンドを半開状態とするときも、子葉の展開方向に対し交
叉させる状態に下側よりハンドで苗を支えて、子葉に対
するハンドの引掛り割合を高めて苗を落下させることの
ない良好な把持を可能とさせて、この接ぎ木作業の能率
向上化を図るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は把持ハンドの苗把持説明図、図
2は全体の概略平面図、図3は概略正面図、図4は把持
移送機構部の正面説明図であり、接ぎ木装置(1)は、
穂木搬送コンベアである穂木用苗搬送ライン(2)と台
木搬送コンベアである台木用苗搬送ライン(3)と挿し
木手段である接ぎ木済苗搬送ライン(4)とを平面視で
平行状に配置するもので、各搬送ライン(2)(3)
(4)上に載置される各苗トレイ(5)には、穂木用苗
(H)、台木用苗(D)、接ぎ木済苗(S)のそれぞれ
複数本を収納可能とする苗ポットであるポット部(5
a)を平面視マトリックス状に形成している。
【0006】そして図5にも示す如く、左端にある穂木
用苗搬送ライン(2)と中央にある台木用苗搬送ライン
(3)とでトレイ(5)を、矢印a方向に前記ポット部
(5a)の間隔(P)毎に間欠的に搬送させ、苗把持手
段である苗の把持移送機構(6)、切断手段である切断
機構(7)、クリップ搬送機構(8)等を配置した門型
フレーム(9)の下方個所で各種作業を実行させ、図1
4に示す如く接ぎ木用のクリップ(10)により台木用
苗(H)の根元側と穂木用苗(D)の先端側とを接ぎ木
された接ぎ木済苗(S)を、接ぎ木済苗搬送ライン
(4)において、前記両搬送ライン(2)(3)のトレ
イ(5)の搬送方向と逆向きの矢印b方向に前記ピッチ
(P)にて間欠搬送させるように構成している。
【0007】また、接ぎ木済苗搬送ライン(4)の側方
であって、門型フレーム(9)の下方には、不要となっ
た台木用苗(D)の上側茎部を集めるための廃棄箱(1
1)を設置し、その廃棄箱(11)の上側方近傍には、
クリップ(10)を1個づつクリップ搬送機構(8)に
供給するためのクリップフイーダ(12)を配置させて
いる。
【0008】図4乃至図6にも示す如く把持移送機構
(6)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)及び台木用苗
搬送ライン(3)のトレイ(5)(5)から穂木用苗
(H)を6本、台木用苗(D)を6本、合計12本の苗
を一挙に把持するもので、1本の苗につきその根元側と
先端(上端側)の茎部(上下2個所)を上下の把持ハン
ド(13)(14)にて挾持し、この上部把持ハンド
(13)群を支持する上部移送フレーム(15)と下部
把持ハンド(14)群を支持する下部移送フレーム(1
6)とを一体的に所定高さ(C)だけ上昇させるように
構成している。
【0009】またこれら把持ハンド(13)(14)に
よる苗(H)(D)の挾持の際、図7乃至図10に示す
如き下部把持ハンド(14)の下側に設けるカミソリな
ど穂木及び台木用根鉢切断刃(17)(18)が苗
(H)(D)の根鉢部(h)(d)近傍の茎を切断し、
トレイ(5)のポット部(5a)に不要な根鉢部(h)
(d)を残したまま、葉茎部だけを上下把持ハンド(1
3)(14)で把持して所定高さ(C)だけ持上げ、こ
の高さ(C)位置において上下把持ハンド(13)(1
4)の間に切断機構(7)のカッタ(19)を進出させ
て各6本の苗(H)(D)の茎部を軸線に対して斜め切
りするように構成している。
【0010】そして、茎が切断された穂木及び台木用苗
(H)(D)の下部側茎を挾持した下部把持ハンド(1
4)の下部移送フレーム(16)は距離(L1)(1ラ
イン幅分)横移動させて、穂木及び台木用苗(H)
(D)の下部側茎を台木用及び接ぎ木済苗搬送ライン
(3)(4)のトレイ(5)上に位置させるように構成
している。
【0011】また、上部把持ハンド(13)群の上部移
送フレーム(15)は、前記茎が切断された12本の苗
の上部側茎を挾持したまま若干寸法(C1)(図示せ
ず)だけ上昇させた後、穂木用苗(H)の上部側茎が接
ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の上方に位置
し、且つ台木用苗(D)の上部側茎が廃棄箱(11)上
に位置するように距離(L2)(前記距離(L1)の2
倍)だけ横移動させた後、上部把持ハンド(13)群を
所定寸法(C1)だけ下降させて、穂木用苗(H)の上
部側茎を台木用苗(D)の下部側茎部の切断面に接合さ
せるもので、またこのとき前記接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の上方にて、クリップ搬送機構
(8)に予め装填されたクリップ(10)を前記各苗
(D)(H)の接合部に接近させて挾持固定して接ぎ木
済苗(S)を形成するように構成している。なお(2
0)は各機構(6)(7)(8)などの駆動用エアコン
プレッサ、(21)は制御用中央処理装置である。
【0012】さらに接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6
本の苗(S)は、前記把持移送機構(6)を所定高さ
(C)分だけ下降させるとき、接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の各ポット部(5a)に予め収納
される固形培地(22)に、茎の下端茎部を挿し込ん
で、上部把持ハンド(13)及び下部把持ハンド(1
4)を開いて茎の把持を開放することによって、接ぎ木
済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)に収納するように
構成している。またこの場合不要となる穂木用苗(H)
の切断刃(17)とカッタ(19)間寸法分の短茎が、
下部把持ハンド(14)の開き動にて台木用苗搬送ライ
ン(3)上の根鉢部(d)の残ったトレイ(5)に廃棄
され、また不要となった台木用苗(D)における先端側
茎は、上部把持ハンド(13)の開き動にて廃棄箱(1
1)に向って自然落下して廃棄されるように構成したも
のである。
【0013】次に、把持移送機構(6)の細部構成につ
いて、図4乃至図6を参照しながら説明する。把持移送
機構(6)の昇降枠(23)は、門型フレーム(9)の
上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アク
チュエータ(24)にて、穂木用搬送ライン(2)及び
台木用苗搬送ライン(3)の上面に対して大きく上下動
するように設け、該昇降枠(23)には、距離(L1)
だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動ア
クチュエータ(25)を介して12対の下部把持ハンド
(14)を備えた下部移送フレーム(16)を装着させ
ている。
【0014】また、昇降枠(23)の前面の上下ガイド
レール(26)に横移動用エアシリンダ等の第2横移動
アクチュエータ(27)を上下動自在に配置し、この第
2横移動アクチュエータ(27)を、昇降枠(23)に
固定させたエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ
(28)で距離(C1)だけ上下動するように装着させ
て、前記第2横移動アクチュエータ(27)にて、12
対の上部把持ハンド(13)を備えた上部移送フレーム
(15)を距離(L2)だけ横移動するように構成して
いる。
【0015】さらに、台木用苗(D)(穂木用苗(H)
とも共通する)の下部側茎を挾持する下部把持ハンド
(14)の基部は、切断機構(7)から遠い対向側に位
置し、台木用苗(D)の上部側茎を挾持する上部把持ハ
ンド(13)の基部は切断機構(7)に近い対向側に位
置し、上部把持ハンド(13)の左右支持体(13a)
(13b)の拡狭移動機構と、下部把持ハンド(14)
の左右支持体(14a)(14b)の拡狭移動機構とは
同一構成とするもので、下部把持ハンド(14)におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図6に示すよ
うに、下部移送フレーム(16)における上下等の対の
横長のガイド軸(29)(29)に、左右一対の摺動支
持片(30a)(30b)と左右一対の摺動支持片(3
1a)(31b)を左右摺動自在に嵌設させ、一対の摺
動支持片(30a)(30b)に前記下部把持ハンド
(14)の12本の左支持体(14a)を一定間隔にて
取付ける横杆(32)を固着させ、他方の一対の摺動片
(31a)(31b)に、前記12本の右支持体(14
b)を一定間隔で取付ける横杆(33)を固着する。
【0016】そして、下部移送フレーム(16)の左端
に設けた拡狭移動用アクチュエータ(34)のピストン
ロッド(35)を摺動支持片(30a)に固定する一
方、下部移送フレーム(16)の右端に設けた拡狭移動
用アクチュエータ(36)のピストンロッド(37)を
摺動支持片(31b)に固定し、左右両拡狭移動用アク
チュエータ(34)(36)のピストンロッド(35)
(37)を伸出動させるとき、左右支持体(14a)
(14b)の左右間隔を狭まるように横杆(32)(3
3)を横移動させて、左右支持体(14a)(14b)
先端の挾持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)
(穂木用苗(H))の根元側茎を左右から挾持するよう
に構成したものである。
【0017】また前述とは反対にピストンロッド(3
5)(37)を退入動させるとき、左右支持体(14
a)(14b)の左右間隔を拡がらすように横杆(3
2)(33)を横移動させ、左右支持体(14a)(1
4b)先端の挾持片(38a)(38b)を前記茎を放
すように拡がらせるものであり、上部移送フレーム(1
5)においても、拡狭移動用アクチュエータ(34)
(36)及び横杆(32)(33)を介して左右支持体
(13a)(13b)を左右移動させて、この先端の挾
持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)(穂木用
苗(H))の先端側茎を挾持したり、この茎を放したり
するものである。
【0018】図6乃至図8にも示す如く、前記挾持片
(38a)(38b)は、断面L字状に形成され、水平
板部の内辺には茎を囲むように案内できる平面視略V字
状の案内溝(39)を形成し、前記挾持片(38a)
(38b)には、挾持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の四角立方形の軟質弾性体(40)を固
着させている。
【0019】次に、図5、図7、図9に基づいて切断機
構(7)について説明する。切断機構(7)におけるカ
ッタ(19)は前記把持移送機構(6)と対向した位置
に台木用苗(D)(穂木用苗(H))の搬送方向上流側
から各茎に対して接近して押し切り、図7に示す如く茎
の軸線に対して斜めに切断するものであって、前記把持
移送機構(6)にて挾持されて所定高さまで持上げられ
た台木用苗(D)及び穂木用苗(H)を12本一挙に切
断するとき、各苗の茎部がカッタ(19)の押し切りに
対して逃げ移動しないようにするため、上部把持ハンド
(13)と下部把持ハンド(14)との上下間にて、カ
ッタ(19)の付属部材である左右一対の把持片(41
a)(41b)にて茎の位置を拘束した後に、カッタ
(19)を前方に押し進めることによって各茎の切断を
行うように構成している。
【0020】また、前記切断用フレーム(42)は門型
フレーム(9)に対して高さ位置不変に保持され、切断
用フレーム(42)には、前記12本の左把持片(41
a)の基部を支持する横杆(43)と右把持片(41
b)の基部を支持する横杆(44)とが左右移動可能に
支持されると共に、切断用フレーム(42)に取付けら
れたエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ(4
5)に前記横杆(43)(44)を連結させて、アクチ
ュエータ(45)動作でもって左右把持片(41a)
(41b)の間隔の拡大及び縮小を行うように構成して
いる。
【0021】一方、切断用フレーム(42)の前後方向
(矢印a方向)に移動可能に支持させた支持フレームに
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸(46)を一
定間隔にて突出させ、カッタアクチュエータ(47)に
よりカッタ軸(46)を介しカッタ(19)を前方に移
動させて上下をハンド(13)(14)によって把持さ
れる苗(D)(H)の茎を切断するように構成してい
る。
【0022】図7、図8、図10に示す如く、穂木及び
台木用苗(H)(D)に対する下部把持ハンド(14)
の左右支持体(14a)(14b)のうち、茎部の最下
端側を挾持する挾持片(38b)の下面側には、前記V
字状の案内溝(39)に臨ませて前記根鉢切断刃(1
7)(18)を固着していて、トレイ(5)上の苗
(H)(D)の茎部を挾持すべく左右両側の挾持片(3
8a)(38b)の間隔を縮めたとき、前記切断刃(1
7)(18)にて茎の根元側を切断し、後に苗(H)
(D)の茎上部側(葉部)を上方に引上げるとき、苗
(H)(D)の根鉢部(h)(d)をトレイ(5)のポ
ット部(5a)に残したままとして、苗(H)(D)の
茎上部側持上げ時の苗姿勢を安定保持させるもので、ま
たこの切断の際苗(H)(D)を挟んで切断刃(17)
(18)の対向位置に設ける受刃(48)によって切断
時の苗姿勢を安定保持させて確実な切断を行うように構
成している。なお前記受刃(48)には長穴(49)を
開設して、該受刃(48)上に塵や土などが乗っても、
前記長穴(49)よりこれらを下方に落下させて、受刃
(48)上に塵や土などが堆積するのを防止している。
またこの場合台木用苗(D)は穂木用苗(H)より茎部
の長さの長い品種を用いて固形培地(22)に直接的に
挿し木するため、台木用苗(D)の挾持片(38a)
(38b)及び弾性体(40)も長尺に形成したもので
ある。
【0023】また前記固形培地(22)にはパーライ
ト、バーミキュライト、ピートモスなど用土を固めたも
ので、中央に接ぎ木済苗(S)の茎基部の挿入する挿し
木孔(22a)を設けていて、接ぎ木終了後クリップ
(10)により切断面が接合保持される接ぎ木済苗
(S)が、把持移送機構(6)により所定高さ(C)分
だけ下降するとき、接ぎ木済搬送ライン(4)のトレイ
(5)に予め収納する固形培地(22)の挿し木孔(2
2a)に、苗(S)の茎基部が挿入して挿し木されるよ
うに構成している。
【0024】つまりこの接ぎ木作業にあっては、台木用
苗(D)は穂木用苗(H)より茎軸長の長い品種を用い
て接ぎ木済苗(S)を得るものであって、穂木及び台木
用苗(H)(D)は上下把持ハンド(13)(14)に
よって茎の上下部が挾持されるとき、根元側が各切断刃
(17)(18)によって切断されて根鉢部(h)
(d)が切り落とされ、次に茎の略中央がカッタ(1
9)によって斜め切りされ、穂木用苗(H)の上部側と
台木用苗(D)の下部側の斜め切り口が接合されると
き、クリップ(10)の圧着によるこの接合保持が行わ
れて接ぎ木済苗(S)が形成され、接ぎ木済苗(S)が
搬送ライン(4)近傍まで下降するとき、搬送ライン
(4)上に待機する固形培地(22)に挿し木されるも
ので、根鉢の形成に影響されることのない良好な接ぎ木
作業を可能にできる。
【0025】ところで、前記把持ハンド(13)(1
4)にあっては、ハンド(13)(14)の把持方向
(F)に対し、把持される苗(H)(D)の子葉方向を
一定方向(K1)(K2)に揃えて整列状態とするもの
で、図1、図11、図12に示す如く、ハンド(13)
(14)の左右把持方向(F)に対し、トレイ(5)各
ポット部(5a)の苗(H)(D)の子葉(双葉)(H
1)(D1)の展開方向を略直交方向(K1)或いは同
一方向(K2)とさせて、苗(H)(D)の子葉展開基
部にハンド(13)(14)の挾持片(38a)(38
b)部が良好に引掛かって、必要時これら挾持片(38
a)(38b)を半開き状態とするときでも自重で落下
することのない安定性良好な苗(H)(D)の把持を可
能とさせるように構成している。
【0026】そして本実施例の場合、前工程となるこれ
ら苗(H)(D)の種子(A)段階での播種時に、各ポ
ット(5a)に整列播種を行うことによって、その子葉
(H1)(D1)の展開方向を一定に揃えるもので、ウ
リ科の種子の場合偏平形状で種子(A)の長手(長径)
方向に子葉(H1)(D1)も展開するため、図1の如
く把持方向(F)に対し子葉(H1)(D1)の展開方
向を直交させるときには、種子(A)の長手方向が苗ト
レイ(5)の前後方向となるように整列播種を行い、ま
た図11の如く把持方向(F)と子葉(H1)(D1)
の展開方向を一致させるときには、種子(A)の長手方
向が苗トレイ(5)の左右方向となるような整列播種を
行うものである。
【0027】而してこのような整列播種を機械的に行う
播種装置(50)の一例を図15乃至図21に示し、該
播種装置(50)の場合図11に示す如き、種子(A)
の長手方向をトレイ(5)の左右方向に一致させた播種
を行うものであって、播種用のトレイ(5)を搬送する
播種コンベア(51)上に播種機(52)を配備させて
いる。
【0028】前記播種機(52)は、キュウリ或いはカ
ボチャなどの偏平種子(A)を貯留する種子ホッパ(5
3)と、前記コンベア(51)の架台に固設して前記ホ
ッパ(53)の中間部を回動支点軸(54)を介し前後
揺動自在に支持するホッパ受台(55)と、前記ホッパ
(53)と受台(55)間に介設してホッパ(53)を
前後揺動させる電動或いは油圧或いは空圧式のホッパ揺
動シリンダ(56)と、前記ホッパ(53)のシリンダ
(56)とは反対側の開口部に開閉自在に設ける種子供
給板(57)と、前記供給板(57)を開閉動作させる
電動或いは油圧或いは空圧式の供給板開閉シリンダ(5
8)と、前記供給板(57)の開位置下方に上端開口部
を臨ませる種子シュータ(59)と、前記播種コンベア
(51)上のトレイ(5)の上面に近接させて設けてシ
ュータ(59)の下端開口部を開閉する播種シャッタ
(60)と、前記播種シャッタ(60)を開閉動作させ
るシャッタ開閉ソレノイド(61)を備え、前記ホッパ
(53)から供給板(57)に取出した一粒毎の種子
(A)をシュータ(59)を介しトレイ(5)の各ポッ
ト部(5a)にそれぞれ落下放出させて播種を行うよう
に構成している。
【0029】また、前記供給板(57)には前記トレイ
(5)の横一列の各ポット部(5a)に対応する種子吸
着用のノズル孔(62)を形成すると共に、各ノズル孔
(62)に連通させる吸引通路(63)を吸引ケース
(64)内に形成して、吸引通路(63)に連通させる
真空ポンプなど吸引機(65)の真空吸引力でもって、
供給板(57)のノズル孔(62)に一粒毎の種子
(A)を吸着させるように構成している。
【0030】前記ノズル孔(62)の種子(A)吸着
は、図18に示す如く供給板(57)の閉状態でホッパ
(53)が前低後高から前高後低に、また前高後低から
前低後高に1〜2回揺動する間に吸引機(65)からの
吸引力でもって吸着が行われ、図16の如く前高後低状
にホッパ(53)姿勢を保持させ、供給板(57)を開
状態とさせるとき、ノズル孔(62)の吸引を停止させ
て供給板(57)の種子(A)をシュータ(59)に投
入するように構成したものである。
【0031】図20に示す如く、前記シュータ(59)
は、平面視断面長方形で下端先細りに形成するもので、
下端断面形状の前後の縦巾(T)を種子(A)の短径部
より若干大で、横巾(W)を縦巾(T)より大(W>
T)で且つ種子(A)の長径部より若干大に形成して、
該シュータ(59)の落下中に種子(A)の長手方向を
左右横方向とする状態にある程度揃え、前記シャッタ
(61)を開とさせてのシュータ(59)からの種子
(A)放出時にあっては、横巾(W)に略直交させるシ
ャッタ(60)の引き操作力でもって種子(A)をシュ
ータ(59)後側の内側面に当接させることによって、
シュータ(59)のみでは不揃いの種子(例えば立上り
姿勢の種子)を左右横方向に略均一状態に揃えるように
構成している。なお、シュータ(59)は断面長方形の
他、楕円など長手及び短手方向を備えるものであれば何
れでも良い。
【0032】一方図21に示す如く、前記トレイ(5)
の各ポット部(5a)に充填された養土(B)表面に
は、側方視V字形の播種溝(B1)を予め鎮圧機などで
形成していて、前記シュータ(59)から放出された種
子(A)の横方向の姿勢維持を助長させて、この整列精
度を一層向上させるように構成している。
【0033】なお種子シュータ(59)はノズル孔(6
2)に対応した数だけ取付板(66)に一体取付けさ
れ、種子(A)の品種に応じ形状の異なるシュータ(5
9)との交換を可能にボルト(67)を介し受台(5
5)に固定されたものである。
【0034】而して、供給板(57)の閉状態で、前記
支点軸(54)を中心としてシリンダ(56)を伸縮さ
せて種子ホッパ(53)を前後に1〜2回揺動させると
き、ノズル孔(62)に種子(A)を吸着させるもの
で、このような揺動操作によって、全てのノズル孔(6
2)に対する種子(A)の確実な吸着を可能にできるも
のである。
【0035】そして前高後低にホッパ(53)の姿勢を
変換させ、ホッパ(53)開口部を閉塞する供給板(5
7)を開放状態とさせて、ノズル孔(62)に対する吸
引機(65)の吸引を停止させるとき、シュータ(5
9)に供給板(57)上の種子(A)を落下投入させ、
次にシャッタ(60)が開操作されるとき、トレイ
(5)の各ポット部(5a)に播種が行われるもので、
この際シュータ(59)の長方形状による規制と、シャ
ッタ(60)開動作時の引き操作力とで、種子(A)の
長手方向を横方向とする状態に姿勢が揃えられて、整列
播種が行われるものである。
【0036】なお、上述実施例においては横一列状の各
ポット部(5a)に種子(A)の長手方向(長径部)を
横方向とさせた播種の行われる構成を示したが、シュー
タ(50)及びシャッタ(60)などの変更によって、
図1に示す如き各ポット部(5a)に種子(A)の長手
方向(長径部)を前後縦方向とさせる播種も同様に容易
に可能とすることができるものである。
【0037】このように、ハンド(13)(14)によ
る把持方向(F)に対し子葉(H1)(D1)の展開方
向を図1或いは図11に示す如く直交方向(K1)或い
は同一方向(K2)に揃えることによって、ハンド(1
3)(14)を半開き状態とするときにも苗(H)
(D)が自重で自然落下することなく、子葉(H1)
(D1)の展開基部がハンド(13)(14)に引掛か
って保持される状態の良好な把持が行われるものであ
る。
【0038】次に把持後、前記ハンド(13)(14)
が半開き状態となるときの一例を図13に示すもので、
ハンド(13)(14)が苗(H)(D)を把持し切断
位置まで上昇したとき、苗姿勢不良などで上部のハンド
(13)に把持しきれなかった飛び出し苗を、切断機構
(7)の左右把持片(41a)(41b)を閉状態とさ
せて、この把持片(41a)(41b)によってハンド
(13)内に押し込むもので、エアシリンダなどの苗押
込み用アクチュエータ(66)で閉状態の把持片(41
a)(41b)を前方に移動させるとき、上部ハンド
(13)の挾持片(38a)(38b)からの飛び出し
苗に把持片(41a)(41b)の前面を当接させ、半
開きの空間域を通して挾持片(38a)(38b)のV
字形案内溝(39)内に苗を強制押込みし、この押込み
後再び挾持片(38a)(38b)を閉じ状態とするも
のである。
【0039】前記ハンド(13)(14)の把持方向
(F)に対する子葉(H1)(D1)の展開方向は図1
或いは図11の直交方向(K1)或いは同一方向(K
2)の何れでも良いが、図11に示す如き同一方向(K
2)とする場合、ハンド(13)と子葉(H1)(D
1)が交叉する状態となって、展開した子葉(H1)
(D1)が閉じ易く落下し易いのに比べ、図1に示す如
き直交方向(K1)とする場合、子葉(H1)(D1)
に沿って下側からハンド(13)で支えられる状態とな
って保持強度のうえで秀れるものである。またシャッタ
(60)開時の開速度もシュータ(59)形状や種子の
形状などに応じ適宜変更可能とするものである。
【0040】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、苗トレイ(5)の各苗ポット(5a)に起立させる
苗(H)(D)の子葉下側の茎部を上下の把持ハンド
(13)(14)で把持し、苗茎部の上下把持間をカッ
タ(19)で切断して、穂木及び台木用苗(H)(D)
を切断面で接合するようにした接ぎ木方法において、把
持ハンド(13)(14)の把持方向(F)に対し、各
ポット(5a)の苗(H)(D)の子葉方向を略直交方
向(K1)に揃えて苗(H)(D)の整列供給を行うも
のであるから、把持ハンド(13)(14)に苗(H)
(D)の子葉(H1)(D1)を絡ませたり引掛けたり
する不都合のないハンド(13)(14)による良好な
把持を可能とさせることができると共に、把持後におい
ても各ハンド(13)(14)とも略均一に且つ安定性
良好に把持できて、例えば上部ハンド(13)から飛び
出た苗(H)(D)をハンド(13)内に押し込むべ
く、ハンド(13)を半開状態とするときでも、子葉
(H1)(D1)の展開方向に沿う状態に下側よりハン
ド(13)で苗(H)(D)を支えて、苗(H)(D)
をハンド(13)より落下させることのない安定良好な
把持を可能とさせることができるものである。
【0041】また、苗トレイ(5)の各苗ポット(5
a)に起立させる苗(H)(D)の子葉下側の茎部を上
下の把持ハンド(13)(14)で把持し、苗茎部の上
下把持間をカッタ(19)で切断して、穂木及び台木用
苗(H)(D)を切断面で接合するようにした接ぎ木方
法において、把持ハンド(13)(14)の把持方向
(F)に対し、各ポット(5a)の苗(H)(D)の子
葉方向を略同一方向(K2)に揃えて苗の整列供給を行
うものであるから、例えハンド(13)を半開状態とす
るときも、子葉(H1)(D1)の展開方向に対し交叉
させる状態に下側よりハンド(13)で苗(H)(D)
を支えて、子葉(H1)(D1)に対するハンドの引掛
り割合を高めて苗(H)(D)を落下させることのない
良好な把持を可能とさせることができて、この接ぎ木作
業の能率向上化を図ることができるなどの顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】把持ハンドの苗把持説明図である。
【図2】接ぎ木装置の概略平面図である。
【図3】接ぎ木装置の概略正面図である。
【図4】把持移送機構部の正面説明図である。
【図5】把持移送機構部の側面説明図である。
【図6】下部把持ハンド部の斜視説明図である。
【図7】穂木用苗の把持部の断面説明図である。
【図8】台木用苗の把持部の断面説明図である。
【図9】切断機構部の斜視説明図である。
【図10】根鉢切断刃部の平面説明図である。
【図11】把持ハンドの苗把持説明図である。
【図12】把持ハンドと苗の関係を示す説明図である。
【図13】把持片による苗押込み動作の説明図である。
【図14】接ぎ木済苗の説明図である。
【図15】播種装置の全体説明図である。
【図16】播種部の側面説明図である。
【図17】播種部の平面説明図である。
【図18】播種部の動作説明図である。
【図19】ノズル吸着部の説明図である。
【図20】シャッタ部の側面説明図である。
【図21】播種溝の説明図である。
【符号の説明】
(5) トレイ (5a) ポット部(ポット) (13)(14) ハンド (H)(D) 苗 (F) 把持方向 (K1)(K2) (子葉の)方向
フロントページの続き (72)発明者 大 前 健 介 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 上 山 正 直 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内 (72)発明者 安 部 芳 則 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗トレイの各苗ポットに起立させる苗の
    子葉下側の茎部を上下の把持ハンドで把持し、苗茎部の
    上下把持間をカッタで切断して、穂木及び台木用苗を切
    断面で接合するようにした接ぎ木方法において、把持ハ
    ンドの把持方向に対し、各ポットの苗の子葉方向を略直
    交方向に揃えて苗の整列供給を行うようにしたことを特
    徴とする接ぎ木方法。
  2. 【請求項2】 苗トレイの各苗ポットに起立させる苗の
    子葉下側の茎部を上下の把持ハンドで把持し、苗茎部の
    上下把持間をカッタで切断して、穂木及び台木用苗を切
    断面で接合するようにした接ぎ木方法において、把持ハ
    ンドの把持方向に対し、各ポットの苗の子葉方向を略同
    一方向に揃えて苗の整列供給を行うようにしたことを特
    徴とする接ぎ木方法。
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