JPH09140258A - 苗の接ぎ木装置 - Google Patents

苗の接ぎ木装置

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JPH09140258A
JPH09140258A JP7326326A JP32632695A JPH09140258A JP H09140258 A JPH09140258 A JP H09140258A JP 7326326 A JP7326326 A JP 7326326A JP 32632695 A JP32632695 A JP 32632695A JP H09140258 A JPH09140258 A JP H09140258A
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seedling
rootstock
gripping
seedlings
stem
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Haruo Koga
賀 治 夫 古
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 根鉢の悪影響を受けることのない良好
な接ぎ木作業を可能とさせると共に、固形培地に対する
挿し木作業を容易に可能とさせる。 【解決手段】 穂木及び台木搬送コンベア(2)
(3)で搬送される穂木及び台木用苗(H)(D)を上
下把持ハンド(13)(14)によって把持して穂木及
び台木に切断し、穂木と台木の接ぎ木を行うようにした
苗の接ぎ木装置において、下把持ハンド(14)の下側
で台木用苗(D)の胚軸下部を把持する茎下部把持手段
(18)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばキュウリなど
ウリ科或いはトマトなどナス科の野菜苗の接ぎ木装置に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来接ぎ木を自動化で
行う場合、台木は根鉢形成状態のまま穂木との接ぎ木が
行われ、新しい接ぎ木苗用トレイにその接ぎ木苗がセッ
トされている。しかし乍らこのような根鉢付の場合根鉢
の形成状態が悪いと接ぎ木苗用トレイに対するセット作
業にもトラブルを発生させるばかりでなく、穂木との接
ぎ木作業にも悪影響を及ぼしていた。そこで、台木とし
て使用される台木用苗の根鉢部を予め切断して、接ぎ木
後に接ぎ木苗の胚軸部を固形培地に挿し込んで、接ぎ木
苗の生育を行う方法があるが、固形培地に挿し込む分胚
軸長の長い台木を必要とし、このような胚軸長の長い場
合把持姿勢が不安定となって、接ぎ木や固形培地への挿
し木が良好に行われないという問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、穂
木及び台木搬送コンベアで搬送される穂木及び台木用苗
を上下把持ハンドによって把持して穂木及び台木に切断
し、穂木と台木の接ぎ木を行うようにした苗の接ぎ木装
置において、下把持ハンドの下側で台木用苗の胚軸下部
を把持する茎下部把持手段を備えて、上下把持ハンドに
よる台木用苗の把持の際、或いは把持直前に、軸長の長
い台木用苗の胚軸部を把持手段でも姿勢良好に把持し、
適正な台木を切断形成して、この後の接ぎ木作業や固形
培地への挿し木作業を良好に行わしめるものである。
【0004】また、穂木搬送コンベアより台木搬送コン
ベアを低位置に配設して、軸長の短い穂木用苗と同一把
持ハンドや切断機構によって台木用苗の把持及び切断を
可能とさせて、構造の簡素化を図るものである。
【0005】さらに、台木の根鉢部を切断して、穂木と
の接ぎ木済苗の切断胚軸部を固形培地に挿し込んで挿し
木するようにした苗の接ぎ木装置において、接ぎ木済苗
の胚軸部を固形培地の挿し木孔に案内する挿し木ガイド
手段を備えて、固形培地に対する接ぎ木済苗の挿入時
に、苗の胚軸部が折曲ったり傾くのを防止して適正な挿
し木作業を可能とさせるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は台木用苗の把持説明図、図2は
全体の概略平面図、図3は概略正面図、図4は把持移送
機構部の正面説明図であり、接ぎ木手段である接ぎ木装
置(1)は、穂木搬送コンベアである穂木用苗搬送ライ
ン(2)と台木搬送コンベアである台木用苗搬送ライン
(3)と挿し木手段である接ぎ木済苗搬送ライン(4)
とを平面視で平行状に配置するもので、各搬送ライン
(2)(3)(4)上に載置される各トレイ(5)に
は、穂木用苗(H)、台木用苗(D)、接ぎ木済苗
(S)のそれぞれ複数本を収納可能とするポット部(5
a)を平面視マトリックス状に形成している。
【0007】そして図5にも示す如く、左端にある穂木
用苗搬送ライン(2)と中央にある台木用苗搬送ライン
(3)とでトレイ(5)を、矢印a方向に前記ポット部
(5a)の間隔(P)毎に間欠的に搬送させ、苗の把持
移送機構(6)、切断機構(7)、クリップ搬送機構
(8)等を配置した門型フレーム(9)の下方個所で各
種作業を実行させ、接ぎ木用のクリップ(10)により
台木用苗(H)の根元側と穂木用苗(D)の先端側とを
接ぎ木された接ぎ木済苗(S)を、接ぎ木済苗搬送ライ
ン(4)において、前記両搬送ライン(2)(3)のト
レイ(5)の搬送方向と逆向きの矢印b方向に前記ピッ
チ(P)にて間欠搬送させるように構成している。
【0008】また、接ぎ木済苗搬送ライン(4)の側方
であって、門型フレーム(9)の下方には、不要となっ
た台木用苗(D)の上側茎部を集めるための廃棄箱(1
1)を設置し、その廃棄箱(11)の上側方近傍には、
クリップ(10)を1個づつクリップ搬送機構(8)に
供給するためのクリップフイーダ(12)を配置させて
いる。
【0009】図4乃至図6にも示す如く把持移送機構
(6)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)及び台木用苗
搬送ライン(3)のトレイ(5)(5)から穂木用苗
(H)を6本、台木用苗(D)を6本、合計12本の苗
を一挙に把持するもので、1本の苗につきその根元側と
先端(上端側)の茎部(上下2個所)を上下の把持ハン
ド(13)(14)にて挾持し、この上部把持ハンド
(13)群を支持する上部移送フレーム(15)と下部
把持ハンド(14)群を支持する下部移送フレーム(1
6)とを一体的に所定高さ(C)だけ上昇させるように
構成している。
【0010】またこれら把持ハンド(13)(14)に
よる苗(H)(D)の挾持の際、穂木用苗(H)にあっ
ては、図7、図9、図11に示す如き下部把持ハンド
(14)の下側に設けるカミソリなど穂木用根鉢切断刃
(17a)が苗(H)の根鉢部(h)近傍の茎を切断
し、また台木用苗(D)にあっては、図1、図10、図
12に示す如き下部把持ハンド(14)の下側に配設す
る茎下部把持手段である下部把持機構(18)の台木用
根鉢切断刃(17b)が苗(D)の根鉢部(d)近傍の
茎を切断して、トレイ(5)のポット部(5a)に不要
な根鉢部(h)(d)を残したまま、葉茎部だけを上下
把持ハンド(13)(14)で把持して所定高さ(C)
だけ持上げ、この高さ(C)位置において上下把持ハン
ド(13)(14)の間に切断機構(7)のカッタ(1
9)を進出させて各6本の苗(H)(D)の茎部を軸線
に対して斜め切りするように構成している。
【0011】そして、茎が切断された穂木及び台木用苗
(H)(D)の下部側茎を挾持した下部把持ハンド(1
4)の下部移送フレーム(16)は距離(L1)(1ラ
イン幅分)横移動させて、穂木及び台木用苗(H)
(D)の下部側茎を台木用及び接ぎ木済苗搬送ライン
(3)(4)のトレイ(5)上に位置させるように構成
している。
【0012】また、上部把持ハンド(13)群の上部移
送フレーム(15)は、前記茎が切断された12本の苗
の上部側茎を挾持したまま若干寸法(C1)(図示せ
ず)だけ上昇させた後、穂木用苗(H)の上部側茎が接
ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の上方に位置
し、且つ台木用苗(D)の上部側茎が廃棄箱(11)上
に位置するように距離(L2)(前記距離(L1)の2
倍)だけ横移動させた後、上部把持ハンド(13)群を
所定寸法(C1)だけ下降させて、穂木用苗(H)の上
部側茎を台木用苗(D)の下部側茎部の切断面に接合さ
せるもので、またこのとき前記接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の上方にて、クリップ搬送機構
(8)に予め装填されたクリップ(10)を前記各苗
(D)(H)の接合部に接近させて挾持固定して接ぎ木
済苗(S)を形成するように構成している。なお(2
0)は各機構(6)(7)(8)などの駆動用エアコン
プレッサ、(21)は制御用中央処理装置である。
【0013】さらに接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6
本の苗(S)は、前記把持移送機構(6)を所定高さ
(C)分だけ下降させるとき、接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の各ポット部(5a)に予め収納
される固形培地(22)に、茎の下端茎部を挿し込ん
で、上部把持ハンド(13)及び下部把持ハンド(1
4)を開いて茎の把持を開放することによって、接ぎ木
済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)に収納するように
構成している。またこの場合不要となる穂木用苗(H)
の切断刃(17)とカッタ(19)間寸法分の短茎が、
下部把持ハンド(14)の開き動にて台木用苗搬送ライ
ン(3)上の根鉢部(d)の残ったトレイ(5)に廃棄
され、また不要となった台木用苗(D)における先端側
茎は、上部把持ハンド(13)の開き動にて廃棄箱(1
1)に向って自然落下して廃棄されるように構成したも
のである。
【0014】次に、把持移送機構(6)の細部構成につ
いて、図4乃至図6を参照しながら説明する。把持移送
機構(6)の昇降枠(23)は、門型フレーム(9)の
上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アク
チュエータ(24)にて、穂木用搬送ライン(2)及び
台木用苗搬送ライン(3)の上面に対して大きく上下動
するように設け、該昇降枠(23)には、距離(L1)
だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動ア
クチュエータ(25)を介して12対の下部把持ハンド
(14)を備えた下部移送フレーム(16)を装着させ
ている。
【0015】また、昇降枠(23)の前面の上下ガイド
レール(26)に横移動用エアシリンダ等の第2横移動
アクチュエータ(27)を上下動自在に配置し、この第
2横移動アクチュエータ(27)を、昇降枠(23)に
固定させたエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ
(28)で距離(C1)だけ上下動するように装着させ
て、前記第2横移動アクチュエータ(27)にて、12
対の上部把持ハンド(13)を備えた上部移送フレーム
(15)を距離(L2)だけ横移動するように構成して
いる。
【0016】さらに、台木用苗(D)(穂木用苗(H)
とも共通する)の下部側茎を挾持する下部把持ハンド
(14)の基部は、切断機構(7)から遠い対向側に位
置し、台木用苗(D)の上部側茎を挾持する上部把持ハ
ンド(13)の基部は切断機構(7)に近い対向側に位
置し、上部把持ハンド(13)の左右支持体(13a)
(13b)の拡狭移動機構と、下部把持ハンド(14)
の左右支持体(14a)(14b)の拡狭移動機構とは
同一構成とするもので、下部把持ハンド(14)におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図6に示すよ
うに、下部移送フレーム(16)における上下等の対の
横長のガイド軸(29)(29)に、左右一対の摺動支
持片(30a)(30b)と左右一対の摺動支持片(3
1a)(31b)を左右摺動自在に嵌設させ、一対の摺
動支持片(30a)(30b)に前記下部把持ハンド
(14)の12本の左支持体(14a)を一定間隔にて
取付ける横杆(32)を固着させ、他方の一対の摺動片
(31a)(31b)に、前記12本の右支持体(14
b)を一定間隔で取付ける横杆(33)を固着する。
【0017】そして、図4及び図6において、下部移送
フレーム(14)の左端に設けた拡狭移動用アクチュエ
ータ(34)のピストンロッド(35)を摺動支持片
(30a)に固定する一方、下部移送フレーム(16)
の右端に設けた拡狭移動用アクチュエータ(36)のピ
ストンロッド(37)を摺動支持片(31b)に固定
し、左右両拡狭移動用アクチュエータ(34)(36)
のピストンロッド(35)(37)を伸出動させると
き、左右支持体(14a)(14b)の左右間隔を狭ま
るように横杆(32)(33)を横移動させて、左右支
持体(14a)(14b)先端の挾持片(38a)(3
8b)にて台木用苗(D)(穂木用苗(H))の根元側
茎を左右から挾持するように構成したものである。
【0018】また前述とは反対にピストンロッド(3
5)(37)を退入動させるとき、左右支持体(14
a)(14b)の左右間隔を拡がらすように横杆(3
2)(33)を横移動させ、左右支持体(14a)(1
4b)先端の挾持片(38a)(38b)を前記茎を放
すように拡がらせるものであり、上部移送フレーム(1
5)においても、拡狭移動用アクチュエータ(34)
(36)及び横杆(32)(33)を介して左右支持体
(13a)(13b)を左右移動させて、この先端の挾
持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)(穂木用
苗(H))の先端側茎を挾持したり、この茎を放したり
するものである。
【0019】図1、図7、図9にも示す如く、前記挾持
片(38a)(38b)は、断面L字状に形成され、水
平板部の内辺には茎を囲むように案内できる平面視略V
字状の案内溝(39)を形成し、前記挾持片(38a)
(38b)には、挾持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の四角立方形の軟質弾性体(40)を固
着させている。
【0020】次に、図5、図7、図8に基づいて切断機
構(7)について説明する。切断機構(7)におけるカ
ッタ(19)は前記把持移送機構(6)と対向した位置
に台木用苗(D)(穂木用苗(H))の搬送方向上流側
から各茎に対して接近して押し切り、図7に示す如く茎
の軸線に対して斜めに切断するものであって、前記把持
移送機構(6)にて挾持されて所定高さまで持上げられ
た台木用苗(D)及び穂木用苗(H)を12本一挙に切
断するとき、各苗の茎部がカッタ(19)の押し切りに
対して逃げ移動しないようにするため、上部把持ハンド
(13)と下部把持ハンド(14)との上下間にて、左
右一対の把持片(41a)(41b)にて茎の位置を拘
束した後に、カッタ(19)を前方に押し進めることに
よって各茎の切断を行うように構成している。
【0021】また、前記切断用フレーム(42)は門型
フレーム(9)に対して高さ位置不変に保持され、切断
用フレーム(42)には、前記12本の左把持片(41
a)の基部を支持する横杆(43)と右把持片(41
b)の基部を支持する横杆(44)とが左右移動可能に
支持されると共に、切断用フレーム(42)に取付けら
れたエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ(4
5)に前記横杆(43)(44)を連結させて、アクチ
ュエータ(45)動作でもって左右把持片(41a)
(41b)の間隔の拡大及び縮小を行うように構成して
いる。
【0022】一方、切断用フレーム(42)の前後方向
(矢印a方向)に移動可能に支持させた支持フレームに
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸(46)を一
定間隔にて突出させ、カッタアクチュエータ(47)に
よりカッタ軸(46)を介しカッタ(19)を前方に移
動させて上下をハンド(13)(14)によって把持さ
れる苗(D)(H)の茎を切断するように構成してい
る。
【0023】ところで、図9及び図11に示す如く、穂
木用苗(H)に対する下部把持ハンド(14)の左右支
持体(14a)(14b)のうち、茎部の最下端側を挾
持する挾持片(38b)の下面側には、前記V字状の案
内溝(39)に臨ませて前記根鉢切断刃(17a)を固
着していて、トレイ(5)上の穂木用苗(H)の茎部を
挾持すべく左右両側の挾持片(38a)(38b)の間
隔を縮めたとき、前記切断刃(17a)にて茎の根元側
を切断し、後に穂木用苗(H)の茎上部側(葉部)を上
方に引上げるとき、穂木用苗(H)の根鉢部(h)をト
レイ(5)のポット部(5a)に残したままとして、苗
(H)の茎上部側持上げ時の苗姿勢を安定保持させるも
ので、またこの切断の際苗(H)を挟んで切断刃(17
a)の対向位置に設ける受刃(48)によって切断時の
苗姿勢を安定保持させて確実な切断を行うように構成し
ている。なお前記受刃(48)には長穴(49)を開設
して、該受刃(48)上に塵や土などが乗っても、前記
長穴(49)よりこれらを下方に落下させて、受刃(4
8)上に塵や土などが堆積するのを防止している。
【0024】また、穂木用苗(H)の茎軸長(胚軸長)
を略40cm以上とするのに対し、台木用苗(D)の茎
軸長を略60cm以上とする品種を用いて、根鉢部
(d)を切断した充分軸長の長い接ぎ木済苗(S)を固
形培地(22)に挿し木するもので、上下部把持ハンド
(13)(14)のみによっては把持姿勢が不安定とな
るため、前記下部把持機構(18)によって台木用苗
(D)の茎下部を把持してその把持姿勢を安定維持させ
るように構成している。
【0025】図1、図10、図12にも示す如く、前記
下部把持機構(18)は、前述把持ハンド(13)(1
4)の挾持片(38a)(38b)と略同様形状で縦長
の長い把持片(50a)(50b)と、該片(50a)
(50b)内側に固着させる茎損傷防止用の軟質弾性体
(40)を有し、把持ハンド(13)(14)の拡狭移
動機構と略同様に、上下横長のガイド軸(29)(2
9)に摺動支持片(30a)(30b)・(31a)
(31b)及び横杆(32)(33)を介し左右把持片
(50a)(50b)の支持体(51a)(51b)を
左右摺動自在に支持すると共に、何れか一方の支持片
(30a)(31b)に連結する拡狭移動用アクチュエ
ータ(34)(36)によって把持片(50a)(50
b)を左右に開閉して、茎軸長の長い台木用苗(D)の
茎下部の把持及び開放を行うように構成している。
【0026】また、下部ハンド(14)同様、一方の把
持片(50b)の下面側に根鉢切断刃(17b)を固着
すると共に、この対向側の把持片(50a)の下端を内
側に折曲げて、長孔(49)を有する受刃部(48)に
形成して、この把持片(50a)(50b)による苗
(D)の茎下部把持の際に茎の根元側を切断し、根鉢部
(d)をトレイ(5)に残したままとして、苗(D)の
茎上部側持上げ時に苗姿勢を安定保持させると共に、穂
木との接ぎ木後にこの茎基部を固形培地(22)に直接
的に挿し木可能とさせるように構成している。
【0027】そして、この拡狭移動機構を支持する把持
フレーム(52)を、エアシリンダ等の前後アクチュエ
ータ(53)に連結させて、左右一対の把持片(50
a)(50b)を前後方向に移動自在に設けて、傾いた
苗(D)などを把持ハンド(13)(14)より先に把
持して、アクチュエータ(53)によって把持位置側に
引寄せる引寄せ機能を有するように設けると共に、把持
ハンド(13)(14)の所定高さ(C)上昇時には把
持片(50a)(50b)を左右に開いて、この把持を
解除させて苗(D)の上方への移動を容易とさせるよう
に構成している。
【0028】また図4に示す如く、穂木用苗搬送ライン
(2)に対し、穂木用苗(H)と台木用苗(D)の茎軸
長の略差分だけ台木用苗搬送ライン(3)を一定高さ
(T)低位置に配設して、穂木及び台木用苗(H)
(D)とも同一の把持移送機構(6)及び切断機構
(7)を用いて、茎軸長の異なるこれら苗(H)(D)
の接ぎ木装置の構造のコンパクト化を図るように構成し
たものである。
【0029】また前記固形培地(22)にはパーライ
ト、バーミキュライト、ピートモスなど用土を固めたも
ので、中央に接ぎ木済苗(S)の茎基部の挿入する挿し
木孔(22a)を設けていて、接ぎ木終了後クリップ
(10)により切断面が接合保持される接ぎ木済苗
(S)が、把持移送機構(6)により所定高さ(C)分
だけ下降するとき、接ぎ木済搬送ライン(4)のトレイ
(5)に予め収納する固形培地(22)の挿し木孔(2
2a)に、苗(S)の茎基部が挿入して挿し木されるよ
うに構成している。
【0030】図13に示す如く、前記搬送ライン(4)
の挿し木位置上方には、苗(S)の茎基部を挿し木孔
(22a)に案内するための挿し木ガイド手段であるガ
イドリング(54)を配設するもので、該ガイドリング
(54)は土の付着のし難い樹脂製で、定期的に洗浄可
能なように2つの半円体(54a)を合体させて2つ割
構造に形成し、中央に開設するガイド溝(55)の上端
を、下方先細りのテーパ部(55a)に形成し、ガイド
溝(55)の最小内径を最大茎径より大とするように構
成している。
【0031】つまりこの接ぎ木作業にあっては、台木用
苗(D)は穂木用苗(H)より茎軸長の長い品種を用い
て図14に示す如く作業が行われて、図15に示す如き
接ぎ木済苗(S)を得るものであって、穂木及び台木用
苗(H)(D)は上下把持ハンド(13)(14)によ
って茎の上下部が挾持されるとき、台木用苗(D)の茎
下部が把持機構(18)によって挾持され、各苗(H)
(D)の根元側が各切断刃(17a)(17b)によっ
て切断されて根鉢部(h)(d)が切り落とされ、次に
左右把持片(50a)(50b)を左右に開くなどして
把持ハンド(13)(14)が所定高さ(C)上昇する
とき、茎の略中央がカッタ(19)によって斜め切りさ
れ、穂木用苗(H)の上部側と台木用苗(D)の下部側
の斜め切り口が接合されるとき、クリップ(10)の圧
着によるこの接合保持が行われて接ぎ木済苗(S)が形
成され、接ぎ木済苗(S)が搬送ライン(4)近傍まで
下降するとき、搬送ライン(4)上に待機する固形培地
(22)にガイドリング(54)の案内によって挿し木
されるもので、根鉢の形成に影響されることのない良好
な接ぎ木作業を可能にできる。
【0032】なお、図16に示す如く、台木用苗(D)
の下部把持ハンド(14)を縦長の長い挾持片(38
a)(38b)で形成して、下部把持機構(18)を兼
用させる構成でも良い。
【0033】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、穂木及び台木搬送コンベア(2)(3)で搬送され
る穂木及び台木用苗(H)(D)を上下把持ハンド(1
3)(14)によって把持して穂木及び台木に切断し、
穂木と台木の接ぎ木を行うようにした苗の接ぎ木装置に
おいて、下把持ハンド(14)の下側で台木用苗(D)
の胚軸下部を把持する茎下部把持手段(18)を備えた
ものであるから、上下把持ハンド(13)(14)によ
る台木用苗(D)の把持の際、或いは把持直前に、軸長
の長い台木用苗(D)の胚軸部を把持手段でも姿勢良好
に把持し、適正な台木を切断形成して、この後の接ぎ木
作業や固形培地への挿し木作業を良好に行わしめること
ができるものである。
【0034】また、穂木搬送コンベア(2)より台木搬
送コンベア(3)を低位置に配設したものであるから、
軸長の短い穂木用苗(H)と同一把持移送機構(6)や
切断機構(7)によって台木用苗(D)の把持及び切断
を可能とさせて、構造の簡素化を図ることができるもの
である。
【0035】さらに、台木の根鉢部(d)を切断して、
穂木との接ぎ木済苗(S)の切断胚軸部を固形培地(2
2)に挿し込んで挿し木するようにした苗の接ぎ木装置
において、接ぎ木済苗(S)の胚軸部を固形培地(2
2)の挿し木孔(22a)に挿入案内する挿し木ガイド
手段(54)を備えたものであるから、固形培地(2
2)に対する接ぎ木済苗(S)の挿入時に、苗(S)の
胚軸部が折曲ったり傾くのを防止することができて、適
正な挿し木作業を可能とさせることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】台木用苗の把持説明図である。
【図2】接ぎ木装置の概略平面図である。
【図3】接ぎ木装置の概略正面図である。
【図4】把持移送機構部の正面説明図である。
【図5】把持移送機構部の側面説明図である。
【図6】下部把持ハンド部の斜視説明図である。
【図7】切断機構部の断面説明図である。
【図8】切断機構部の斜視説明図である。
【図9】穂木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図10】台木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図11】根鉢切断刃部の平面説明図である。
【図12】下部把持機構の側面説明図である。
【図13】ガイドリング部の説明図である。
【図14】接ぎ木作業の工程説明図である。
【図15】接ぎ木済苗の説明図である。
【図16】下部把持ハンドの変形構造例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
(2) 搬送ライン(搬送コンベア) (3) 搬送ライン(搬送コンベア) (13) 把持ハンド (14) 把持ハンド (18) 把持機構(把持手段) (54) ガイドリング(ガイド手段) (H) 穂木用苗 (D) 台木用苗 (S) 接ぎ木済苗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穂木及び台木搬送コンベアで搬送される
    穂木及び台木用苗を上下把持ハンドによって把持して穂
    木及び台木に切断し、穂木と台木の接ぎ木を行うように
    した苗の接ぎ木装置において、下把持ハンドの下側で台
    木用苗の胚軸下部を把持する茎下部把持手段を備えたこ
    とを特徴とする苗の接ぎ木装置。
  2. 【請求項2】 穂木搬送コンベアより台木搬送コンベア
    を低位置に配設したことを特徴とする請求項1記載の苗
    の接ぎ木装置。
  3. 【請求項3】 台木の根鉢部を切断して、穂木との接ぎ
    木済苗の切断胚軸部を固形培地に挿し込んで挿し木する
    ようにした苗の接ぎ木装置において、接ぎ木済苗の胚軸
    部を固形培地の挿し木孔に案内する挿し木ガイド手段を
    備えたことを特徴とする苗の接ぎ木装置。
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