JPH08122402A - 絶縁体の絶縁破壊試験方法 - Google Patents

絶縁体の絶縁破壊試験方法

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JPH08122402A
JPH08122402A JP28734894A JP28734894A JPH08122402A JP H08122402 A JPH08122402 A JP H08122402A JP 28734894 A JP28734894 A JP 28734894A JP 28734894 A JP28734894 A JP 28734894A JP H08122402 A JPH08122402 A JP H08122402A
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JP
Japan
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sheet
insulator
electrodes
breakdown test
electrode
Prior art date
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Application number
JP28734894A
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English (en)
Inventor
Ayako Yokoyama
綾子 横山
Hiroyuki Miyata
裕之 宮田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、厚手のポリエチレンシートなどの
絶縁体シートの絶縁破壊試験にも十分対応することがで
きる、絶縁体の絶縁破壊試験方法を提供せんとするもの
である。 【構成】 本発明は、試験電圧が印加される両電極1
2,13間に絶縁体シート11を挟み込み、前記試験電
圧への印加により絶縁破壊試験を行う方法において、少
なくとも前記両電極の一方13を前記絶縁体シート11
中に埋め込むと共に、当該絶縁体シート上で、前記電極
のいずれか一方13を囲む周囲に沿面放電防止用の絶縁
筒体13を設け、また必要により、絶縁体シート11中
に埋め込まれる埋設電極13の円盤状本体部13aの外
周に曲面からなる電解緩和部13cを設けた絶縁体の絶
縁破壊試験方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンシートや
架橋ポリエチレンシートなどの絶縁体シートの絶縁破壊
試験を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁体シートの絶縁破壊試験を行
うには、例えば図5に示したように、中央部に凹み1a
の形成された絶縁体シート(リセスシート)1を用意
し、この絶縁体シート1の凹み1a部分と底面との間
に、図6に示したように、電極2,3を位置させ、試験
電圧を印加して行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
試験では、絶縁体シート1の凹み1a部分が非常に薄
く、その厚さtが100〜200μm程度であるため、
得られた絶縁破壊電圧(耐電圧)は、実際に使用される
ポリエチレンシートや架橋ポリエチレンシートなどの耐
電圧として正確に反映されない懸念があった。例えば、
電線・ケーブルなどに使用されるポリエチレンシートや
架橋ポリエチレンシートなどの場合、上記100〜20
0μm程度の厚さより、厚いことが多いからである。
【0004】また、上記試験方法の場合、構造的に電極
2,3間の沿面電圧が低くいため、試験電圧があまり高
くできず、厚手のシートには不向きであった。さらに、
上記電極2,3、特に球状体からなる電極3を試験の都
度単に絶縁体シート1に押し付けるだけの方法では、密
着性が不十分であったり、電極3の表面に傷などが付き
易く、この傷などによって、影響を受け易いという問題
もあった。
【0005】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、実際に使用される程度の厚さの絶縁体
シートを容易に試験することができる、絶縁体シートの
絶縁破壊試験方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする点
は、試験電圧が印加される両電極間に絶縁体シートを挟
み込み、前記試験電圧への印加により絶縁破壊試験を行
う方法において少なくとも前記両電極の一方を前記絶縁
体シート中に埋め込むと共に、当該絶縁体シート上で、
前記電極のいずれか一方を囲む周囲に沿面放電防止用の
絶縁筒体を設けて、或いは、必要により、絶縁体シート
中に埋め込まれる埋設電極の円盤状本体部の外周に曲面
からなる電解緩和部を設けて、絶縁破壊試験を行う絶縁
体の絶縁破壊試験方法にある。
【0007】
【作用】本発明では、絶縁体シート中に埋め込まれた電
極と沿面放電防止用の絶縁筒体とによって、高い試験電
圧の印加が可能となり、厚手の絶縁体シートの耐電圧を
容易かつ正確に求めることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る絶縁体の絶縁破壊試験
方法の一実施例を示したもので、図中、11は試験サン
プル用の絶縁体シート、12,13は両電極である。上
記絶縁体シート11は、例えば円盤形状で、これに対応
して、上記各電極12,13も、その全体形状を円盤形
状としてある。
【0009】この試験方法では、試験に先立って、ベー
ス保持板14上に、上記一方の電極12、例えば円盤形
状の銅板などからなる電極、及び同じく円盤形状のカー
ボン紙などからなる導電性部材15を介して、上記絶縁
体シート11を載せ、この絶縁体シート11上のほぼ中
央部分には、上記他方の電極13、概略ボタン形状の金
属導体からなる電極を埋め込むと共に、この電極13の
周囲には、ポリエチレンなどの樹脂からなる沿面放電防
止用の絶縁筒体16を設置し、また、この絶縁筒体16
と絶縁体シート11との接触部分の外周には、エポキシ
樹脂などの密着性部材17が付着させてあり、さらに、
この絶縁筒体16の回りには、リング状のカバー保持板
18が被せてあり、当該カバー保持板18と上記ベース
保持板14との間は、ボルトとナットなどの固定手段1
9によって、固定してある。
【0010】上記絶縁体シート11上のほぼ中央部分に
埋め込まれる電極13、すなわち埋設電極は、より具体
的に示すと、図2〜図4の如くで、その下端の円盤状本
体部13aの上面中央には電極線接続用の突出部13b
を有する一方、円盤状本体部13aの外周には、曲面
(半円面)からなる電解緩和部13cが設けてなる。
【0011】この埋設電極13の絶縁体シート11への
埋設方法は、特に限定されず、当該電極金属を加熱した
後、シート樹脂中に押し付けるなどして埋め込むことも
可能であるが、より好ましくは、例えば絶縁体シート用
の成形型を作り、この型の一方に予め上記埋設電極13
をセットしておき、この状態で、ポリエチレンや架橋ポ
リエチレンなどの樹脂材料を入れて型成形するようにす
るとよい。これによって、埋設電極13と一体化された
最適の絶縁体シート11が得られる。また、この場合、
予め多数の埋設電極13を用意しておいて、シート厚
(図1中のt′=電極底面とシート底面の距離)の異な
る多数の絶縁体シート11を用意しておけば、いろいろ
な厚さの絶縁破壊試験に迅速に対応することが可能とな
る。
【0012】上記のような組み付け状態で、電極12,
13間に試験電圧を印加し、その電圧を次第に高めて行
けば、逐には絶縁体シート11が破壊されて、短絡(シ
ョート)が起きるため、当該絶縁体シート11の耐電圧
が求められる。
【0013】このとき、上記ボタン形の電極13が、絶
縁体シート11に一体的に埋め込まれているため、電極
金属と樹脂材料とは良好な密着状態が確保されている。
また、この埋め込みを、上記のように型成形によって行
う場合、良好な埋め込みが確保される他に、電極13は
成形型にセットされて絶縁体シート11と一体化される
ため、その表面に傷などが付き難く、安定した破壊試験
が保障される。また、型成形による樹脂注入の場合、塵
や塵埃などの付着や混入の防止がし易く、やはり安定し
た破壊試験が保障される。つまり、従来の球状体の押圧
形電極のように、外部に露出したままで、単に絶縁体シ
ートに押し付けて何度も使用する場合には、密着性も悪
く、傷などが付き易く、また、その際、塵や塵埃なども
付着し易く、破壊試験が不安定になり易くかった点が効
果的に解消される。
【0014】また、上記電極13の円盤状本体部13a
の外周には電解緩和部13cが設けてあるため、不要な
放電がし難く、やはり安定した破壊試験が保障される。
さらに、電極13の周囲には沿面放電防止用の絶縁筒体
16が設けてあるため、高い沿面電圧が得られる。しか
も、この絶縁筒体16の絶縁体シート11の接触面に
は、エポキシ樹脂などの密着性部材17が付着させてあ
るため、より安定した沿面電圧の向上が得られる。ま
た、他方の電極12と絶縁体シート11の間に、カーボ
ン紙などからなる導電性部材15が介在させてあるた
め、極めて良好な密着性が得られる。というのは、銅板
などからなる電極12の場合、その銅板表面に微細な凹
凸があったり、場合よっては、絶縁体シート11の表面
にも微細な凹凸があったりするため、これらの電極12
と絶縁体シート11とを接触させたのでは、良好な密着
性が確保されない恐れがあるからである。これらの間に
比較的柔らかい素材のカーボン紙などを介在させること
によって、両者の良好な密着性が得られるからである。
【0015】以上の構成から、本発明では、厚さt′の
厚い絶縁体シート11に対しても、十分対応することが
できる。例えば、ポリエチレンシートや架橋ポリエチレ
ンシートなどにおいて、2mm程度の厚さのものまで対
応することができる。
【0016】因みに、本発明者等が、上記図1の装置系
の沿面電圧と、上記図6の従来の装置系の沿面電圧を、
ポリエチレンシートを用いて行ったところ、表1の如く
であった。つまり、本発明による場合、従来の装置系の
沿面電圧に比較して、4倍弱の沿面電圧が得られること
が判る。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る絶縁体の絶縁破壊試験方法によれば、従来の絶縁破
壊試験方法に比較して、相当な厚さ(2mm程度の厚
さ)の絶縁体シートにも、十分対応することができる。
この結果、電線やケーブルなどにおいて、実際に使用さ
れるポリエチレンシートや架橋ポリエチレンシートなど
の厚さの耐電圧を正確に、かつ、簡単に求めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁体の絶縁破壊試験方法の一実
施例を示した縦断面図である。
【図2】図1の絶縁破壊試験方法で使用される電極の部
分縦断側面図である。
【図3】図1の絶縁破壊試験方法で使用される電極の上
面図である。
【図4】図1の絶縁破壊試験方法で使用される電極の底
面図である。
【図5】従来の絶縁体の絶縁破壊試験方法で使用される
絶縁体シート(リセスシート)の縦断面図である。
【図6】従来の絶縁体の絶縁破壊試験方法を示した部分
縦断側面図である。
【符号の説明】
11 絶縁体シート 12 電極 13 電極 13a 円盤状本体部 13c 電解緩和部 14 ベース保持板 15 導電性部材 16 絶縁筒体 17 密着性部材 18 カバー保持板 19 固定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験電圧が印加される両電極間に絶縁体
    シートを挟み込み、前記試験電圧への印加により絶縁破
    壊試験を行う方法において少なくとも前記両電極の一方
    を前記絶縁体シート中に埋め込むと共に、当該絶縁体シ
    ート上で、前記電極のいずれか一方を囲む周囲に沿面放
    電防止用の絶縁筒体を設けて、絶縁破壊試験を行うこと
    を特徴とする絶縁体の絶縁破壊試験方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁体シート中に埋め込まれる埋設
    電極の円盤状本体部の外周に曲面からなる電解緩和部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の絶縁体の絶縁破
    壊試験方法。
JP28734894A 1994-10-27 1994-10-27 絶縁体の絶縁破壊試験方法 Pending JPH08122402A (ja)

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