JPH0652336U - ケーブル接続部 - Google Patents

ケーブル接続部

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JPH0652336U
JPH0652336U JP9129092U JP9129092U JPH0652336U JP H0652336 U JPH0652336 U JP H0652336U JP 9129092 U JP9129092 U JP 9129092U JP 9129092 U JP9129092 U JP 9129092U JP H0652336 U JPH0652336 U JP H0652336U
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber
stress cone
layer
interface
cable
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Pending
Application number
JP9129092U
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English (en)
Inventor
朋良 蔦
敬二 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP9129092U priority Critical patent/JPH0652336U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストレスコーンの界面にかかる面圧を均一化
し、界面の密着性をも向上させたケーブル接続部を提供
する。 【構成】 ケーブル端末の絶縁体(12)外周に、基部
から立ち上がり部にかけて半導電層(132)が形成さ
れたゴム、またはプラスチック材料からなるストレスコ
ーン(13)を嵌着してなるケーブル接続部において、
前記ストレスコーン(13)の前記半導電層(132)
を除いた部分が、内部(131b)が硬度の高いゴム、
またはプラスチック材料からなる高硬度層、外周(13
1a)が硬度の低いゴム、またはプラスチック材料から
なる低硬度層の多層構造とされていることを特徴とす
る。 【効果】 高圧、大サイズ電力ケーブル接続部であって
も界面全体に十分な面圧がかかり、エキポシ樹脂製がい
管および、ケーブルとストレスコーンとの界面の密着性
が向上することにより、優れた絶縁強度が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ストレスコーンを用いたケーブル接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用プレハブ式終端接続部として 、図2に示すように、エポキシ樹脂製がい管1のケーブル用終端受容孔2に、ケ ーブル5の絶縁体3の外周の段剥ぎして露出させた半導電層8に接して、紡錘状 のストレスコーン4を嵌着してなるものが知られている。 ところで、このストレスコーン4は、一般に絶縁層4aが、硬度JIS−K6 301のJIS−Aで60前後の絶縁性ゴム材料で、立上がりの半導電層4bが 、硬度65前後の半導電ゴム材料で形成されていた。このストレスコーン4は、 ケーブル端末部の電界緩和を主な目的として装着されるものであるが、それと共 に、エポキシ樹脂製がい管1との界面およびケーブルの絶縁体3との界面の絶縁 性を維持するものでなければならない。 このため、かかるケーブル接続部においては、ストレスコーン4を、予め、そ の後方にセットしておいた押圧金具6でケーブル端末受容孔2側、即ち、挿着さ れたエポキシ樹脂製がい管1を導体接続金具(図示を省略)に固定するための円 筒状の上部金具7の後端面に向けて押圧することにより、これらの界面に一定以 上の面圧をかけて所定の絶縁耐力が得られるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造のケーブル接続部は、66kVを越えるような 高圧電力ケーブルで、使用するストレスコーン4が大きくなると、構造上、界面 全体に一定以上の面圧をかけることが困難となり、かつ、エポキシ樹脂製がい管 およびケーブルの絶縁体との界面の密着性が悪くなり、界面にギャップが生じ所 望する絶縁強度が得られないという問題があった。 考案者は、ストレスコーン4の絶縁層4aと半導電層4bを形成する材料の硬 度と面圧の位置による変化の関係を調べるため、以下の如き実験を行った。 硬度30のゴム材料、及び硬度70のゴム材料を用いてストレスコーン4の絶 縁層4aを形成したものについて、各部位における面圧を測定した。硬度30の ゴム材料製のストレスコーンの場合を図3に、また硬度70のゴム材料製のスト レスコーンの場合を図4に示す。なお、これらの図に記載したa〜d、及びA〜 Eの部位は、ストレスコーン4のそれぞれ外側界面部位、及び内側界面部位での 面圧の測定位置を示すもので、いずれもストレスコーン4の先端に近い部分より 順にa、b、c、d、またA、B、C、D、Eとした。
【0004】 これらの実験結果から分かるように、軟らかいゴム材料製のものでは、ストレ スコーン4の立ち上がり部に近い側の面圧が高く、先端に行くにしたがい低くな る傾向にあり、また、硬いゴム材料製のものでは、逆に先端に行くに従い面圧が 高くなる傾向にあるが、いずれも面圧は均一ではなかった。 また、表1は、硬度と界面の密着性について調べたもので、図2のエポキシ樹 脂製がい管1を模擬して透明なアクリル樹脂製容器を作成し、これに硬度30、 50、70のゴム材料を用いてストレスコーン形状体を成形し、透明なアクリル 樹脂製容器にストレスコーンを装着し、その密着状態を、目視観察した結果であ る。
【0005】
【表1】 (注)○・・・ゴムとアクリル界面の密着性が良好である。(気泡なし) △・・・ゴムとアクリル界面の密着性はまあまあで若干気泡が残る。 ×・・・ゴムとアクリル界面の密着性が悪く気泡が抜けない。 表1から明らかなように、界面の密着性については、硬いゴム材料のものでは 密着性が悪く、軟らかいゴム材料では密着性が良いことが判明した。 本考案は、かかる実験結果に基づき、ストレスコーンの界面にかかる面圧を均 一化し、界面の密着性をも向上させる事ができ、よって、大サイズのストレスコ ーンを用いる場合であっても、その絶縁強度を向上させることのできるケーブル 接続部を考案し得たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、図1に示した如く、ケーブル端末の絶縁体外周に、基部から立上が り部にかけて半導電層132が形成されたゴム、またはプラスチックからなるス トレスコーン13を嵌着してなるケーブル接続部において、前記ストレスコーン 13の前記半導電層132を除いた部分が、内部が硬度の高いゴム、またはプラ スチック材料からなる高硬度層131bで、外周が硬度の低いゴム、またはプラ スチック材料からなる低硬度層131aの多層構造とされている事を特徴として いる。 本考案において、ストレスコーン13の基部から立上がり部にかけて形成され る半導電層132については、特にその硬度を限定するものではないが、必要な らば、この半導電層132についても、内部を高硬度の半導電ゴム、またはプラ スチック材料で、また外周を低硬度の半導電ゴム、またはプラスチック材料の多 層構造に成形すると更に良い。
【0007】
【作用】
本考案のケーブル接続部は、ストレスコーン13の半導電層131を除いた部 分が、少なくとも内部が硬度の高いゴム、またはプラスチック材料からなる高硬 度層と外周が硬度の低いゴム、またはプラスチック材料からなる低硬度層の多重 構造とされているので、軟硬両ゴム、または軟硬両プラスチック材料の特性が相 加されて、界面にかかる面圧が均一化されて全体に均一な面圧が得られる。更に 、その表層が低硬度材料層になっているので、従来、問題となっていたストレス コーンのエポキシ樹脂製がい管16、およびケーブル界面との密着性が向上し、 界面ギャップなど生じる心配はなく、絶縁強度が向上する。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の一実施例について図面を用いて説明する。 図1は本考案の一実施例の架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの終端接続部の 要部を示す縦断面図である。 図1において、端部を段剥して半導電層14露出 させたケーブル11の絶縁体12の外周に、予め工場内でモールド成形された、 ほぼ紡錘状で、絶縁性ゴムからなる絶縁層131と、この絶縁層131のケーブ ルシース端のテーパー面から円筒部上にかけて成形された半導電ゴムからなる半 導電層132からなり、中心にケーブル端末挿入孔133を有するストレスコー ン13が嵌挿され、予め、その後方の絶縁体12外周にセットしておいたストレ スコーン13の半導電層側テーパ面に当接する、拡開面151を有する押し金具 15を備えた押圧部材により、エポキシ樹脂製がい管16の内周に挿着された導 体接続金具(図示を省略)に接続固定するための円筒状の上部金具17の後端面 に向けて押圧されている。 前記ストレスコーン13の絶縁層131は、その表面131a、即ち、エポキ シ樹脂製がい管16とケーブル絶縁体12にそれぞれ当接する面部分を、硬度3 0の絶縁性ゴムで、その内層部131bを、硬度70の絶縁性ゴムで一体に成形 した複層となっている。
【0009】 なお、ストレスコーン13の半導電層132は、硬度65の半導電ゴムで構成 されている。このように構成された本考案のケーブル接続部では、ストレスコー ン13を形成する外周部分の低硬度ゴムの特性と内層部の高硬度ゴムの特性が相 侯って、界面に均一で、かつ十分な面圧が加わるようになる。この結果、界面の 面圧が均一になり、またストレスコーン13の外周は低硬度ゴム層となっている ので、界面の密着性が向上し、界面の絶縁強度が、従来の高硬度ゴムのみからな るストレスコーンを用いた場合、あるいは低硬度ゴムのみからなるストレスコー ンを用いた場合に比べて向上し、電気特性に優れた信頼性の高いケーブル接続部 が得られた。なお、この実施例において、ストレスコーン13の絶縁層131及 び半導電層132の、ケーブル絶縁層12に接する表層のみを、たとえば硬度3 0の低硬度半導電ゴム層とし、残部を、たとえば硬度70の高硬度半導電ゴムで 形成した構造としてもよい。
【0010】 また、本考案は、上記実施例で説明した架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの 終端接続部に限らず、他の各種ゴム、またはプラスチック絶縁電力ケーブルの中 間接続部や終端接続部に、広く適用することができるが、特に、従来のケーブル 接続部では、ストレスコーンの界面における十分な絶縁強度が得ることが困難で あった、高圧、大サイズの電力ケーブルの接続部に適用した場合に、特に有用で ある。
【0011】
【考案の効果】
本考案のケーブル接続部は、硬度の低いゴム、またはプラスチック材料と硬度 の高いゴム、またはプラスチック材料からなる多層構造であって、かつ少なくと も所定の表面が硬度の低いゴム、またはプラスチック材料からなるストレスコー ンを、ケーブル接続部体上に嵌着した構造としたので、ストレスコーンに対する 押圧力が界面に均一に伝えられる結果、高圧、大サイズ電力ケーブル接続部であ っても界面全体に十分な面圧がかかり、表面の硬度の低いゴム、またはプラスチ ック材料からなるストレスコーンにより、エキポシ樹脂製がい管および、ケーブ ルとストレスコーンとの界面の密着性が向上することにより、優れた絶縁強度が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例のケーブル接続部の
要部を示す縦断面図。
【図2】図2は、従来例を示す縦断図面。
【図3】図3は、硬度30のゴム材料で作ったストレス
コーンの界面にかかる面圧の位置による変化の関係を示
すグラフである。
【図4】図4は、硬度70のゴム材料で作ったストレス
コーンの界面にかかる面圧の位置による変化の関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1、16‥‥‥エポキシ樹脂製がい管 2、133‥‥ケーブル終端受容孔 3‥‥‥‥‥‥絶縁体 4‥‥‥‥‥‥ストレスコーン 4a‥‥‥‥‥絶縁層 4b‥‥‥‥‥半導電層 11‥‥‥‥‥ケーブル 12‥‥‥‥‥ケーブル絶縁体 13‥‥‥‥‥ストレスコーン 131‥‥‥‥絶縁層 131a‥‥‥低硬度材料からなる表層 131b‥‥‥高硬度材料からなる内層 132‥‥‥‥半導電層 14..........ケーブルの半導電層 15..........押し金具 151........押し金具の拡開面 17..........上部金具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル端末の絶縁体(12)外周に、
    基部から立ち上がり部にかけて半導電層(132)が形
    成されたゴム、またはプラスチック材料からなるストレ
    スコーン(13)を嵌着してなるケーブル接続部におい
    て、前記ストレスコーン(13)の前記半導電層(13
    2)を除いた部分が、内部(131b)が硬度の高いゴ
    ム、またはプラスチック材料なる高硬度層、外周(13
    1a)が硬度の低いゴム、またはプラスチック材料から
    なる低硬度層の多層構造とされていることを特徴とする
    ケーブル接続部。
JP9129092U 1992-12-14 1992-12-14 ケーブル接続部 Pending JPH0652336U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9129092U JPH0652336U (ja) 1992-12-14 1992-12-14 ケーブル接続部

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JP9129092U JPH0652336U (ja) 1992-12-14 1992-12-14 ケーブル接続部

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JP9129092U Pending JPH0652336U (ja) 1992-12-14 1992-12-14 ケーブル接続部

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JP (1) JPH0652336U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026834A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd ブッシングおよびこれを用いた壁貫通ブッシング

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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