JP2558142Y2 - ゴム、プラスチック電力ケーブルの接続部 - Google Patents

ゴム、プラスチック電力ケーブルの接続部

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JP2558142Y2
JP2558142Y2 JP1991057603U JP5760391U JP2558142Y2 JP 2558142 Y2 JP2558142 Y2 JP 2558142Y2 JP 1991057603 U JP1991057603 U JP 1991057603U JP 5760391 U JP5760391 U JP 5760391U JP 2558142 Y2 JP2558142 Y2 JP 2558142Y2
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shield electrode
conductor
reinforcing
cable
rubber
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JP1991057603U
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珠三 霜村
正明 吉久
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はゴム、プラスチック電力
ケーブルの接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第4図の縦断面図に示すように、ケーブ
ル1の導体2を接続する導体接続部5上に導体カバー6
を被着し、更に架橋もしくは未架橋のゴム、プラスチッ
クより成り、内周面に露出するシールド電極8を備えた
補強絶縁体7を、シールド電極8と導体カバー6とが導
電的に接続されるように、導体カバー6上にねじ10に
よる螺合等で固定し、ケーブルの絶縁層と補強絶縁体
7との間に形成された空間に未架橋のゴム、プラスチッ
クより成る径合せ補強絶縁体11を挿入し、更に補強絶
縁体7及び11の外周に半導電層12を被覆し、然る後
にこのように組み上げたケーブル接続部を加圧、加熱し
て補強絶縁体7および径合せ補強絶縁体11を架橋する
と共に、これらの補強絶縁体7及び11並びにケーブル
の絶縁層3とを互いに融着一体化させるいわゆるプレフ
ァブモールド式の接合部が最近開発され、実用化されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のプレファブモー
ルド式接続部における補強絶縁体7のシールド電極8
は、補強絶縁体7、径合せ補強絶縁体11およびケーブ
ル絶縁層3の融着面に生成するおそれがあるボイドを電
界から遮蔽するために、導体カバー6の軸方向長さを越
えて延長する突出部85を備えている。シールド電極8
におけるこの突出部85の存在のために補強絶縁体の長
さが長くなり、接続部が大型化するだけでなく、突出部
85の先端の曲率半径が小さい部分の高い電界強度のた
めに補強絶縁体が大型化するという難点がある。
【0004】また、プレファブモールド式接続部におい
ては、上述の通り、接続部を組上げた後に組上げた接続
部を金型により包覆して加圧、加熱し、補強絶縁体、ケ
ーブル絶縁層を融着一体化させるが、本願の考案者の検
討によれば、シールド電極8の突出部85の存在が、該
突出部の内部側の絶縁体A(図4参照)への熱の流れ
(熱は接続部の外周側から内側へ伝わる)を阻害し、架
橋不足、ボイド等の欠陥を生じ易くするという難点があ
ることもわかった。
【0005】本考案は、補強絶縁体のシールド電極の形
状を改良することにより上記の難点を解消し、小型化可
能な接続部を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のゴム、プラスチ
ック電力ケーブルの接続部においては、上記の目的を達
成するために、シールド電極の長さを導体カバーの長さ
とほぼ同一としシールド電極の端面と導体カバーの端
面とをほぼ同一の平面上に隣接させるように揃え、シー
ルド電極の外周面の端部をなだらかな曲面に形成してい
る。また請求項2に記載の本考案においては、シールド
電極がその端面にシールド電極を被覆する半導電層を係
合させる小凹部を備え、半導電層によるシールド電極の
被覆を容易にしている。
【0007】
【作用】プレファブモールド式接続部においては、接続
部の組上げ後に接続部を金型により包覆し加圧、加熱す
るので、補強絶縁体、径合せ補強絶縁体等の形状が適切
であれば、また空気抜き等が適切であれば、補強絶縁
体、径合せ補強絶縁体およびケーブル絶縁層等の融着面
にボイドを生成することはなく、従って、これらの融着
面を電界から遮蔽しなくても接続部の絶縁性能が低下す
るおそれはないことを本願の考案者は確認した。
【0008】このような知見に基づいて、本考案のゴ
ム、プラスチック電力ケーブルの接続部においては、シ
ールド電極の長さを導体カバーの長さとほぼ同一とし、
シールド電極の端面と導体カバーの端面とをほぼ同一
面上に隣接させるように揃え、シールド電極の外周面の
端部をなだらかな曲面に形成しているので、図3のシー
ルド電極端部の説明図に示すように電が局部的に集中
することがない。従って、本考案の接続部においては、
シールド電極に突出部がない分だけ補強絶縁体の長さを
縮小でき接続部を小型化できるだけでなく、シールド電
極の端部に電界の集中がなく電界が緩和されている分だ
け接続部を小型化することができる。また、接続部組上
げ後の加圧、加熱に当って前述したような熱の流れを阻
害する問題も生じない。
【0009】請求項2に記載した考案においては、シー
ルド電極8もしくは導体カバー6の端面に小凹部82を
設けているので、シールド電極を加熱収縮性の半導電性
チューブ等により被覆し遮蔽するに当り、該被覆層を小
凹部に係合させることができ、シールド電極を容易に被
覆することができる。そして、接続部を金型により加圧
加熱するときの膨脹収縮応力により変形しないように半
導電性被覆を確実に固定することができる。しかも、こ
の小凹部がシールド電極の端面に設けられているので、
図3の等電位線Pからも明らかな通り、小凹部はシール
ド電極の端面により遮蔽され、電界を乱すことはない。
【0010】
【実施例】本考案の詳細を実施例によりまた図面に基づ
き以下に説明する。図1は本考案の実施例の一部縦断側
面図であり、図2は本考案の他の実施例の縦断面図であ
る。図3は本考案におけるシールド電極の端部の説明図
である。各図において同一符号は同一の部分を示してい
る。
【0011】図1において、接続すべきケーブル1、1
の端部の絶縁層3、3から露出させた導体2、2を接続
した導体接続部5上には、銅等の金属或は比抵抗が10
2 Ωcm以下の導電性EPゴム等の導電性ゴム、プラスチ
ックから成り、被着に便利なように軸方向に沿って二つ
割りにされた導体カバー6が被着されている。更に、架
橋もしくは未架橋のゴム、プラスチックから成り、内周
面に露出するシールド電極8を備えた補強絶縁体7がね
じ10の螺合により上記の導体カバー6上に装着、固定
されている。該補強絶縁体7は導体接続前に予め被接続
ケーブルの一方に挿通しておき、導体カバー6の被着後
に導体カバー上に引戻されて、装着、固定される。
【0012】導体カバー6およびシールド電極8の軸方
向の長さはほぼ同一であり、補強絶縁体7を導体カバー
6上に装着、固定したときにシールド電極の端面80と
導体カバーの端面60とがほぼ同一の平面上に隣接する
ように揃えられている。シールド電極の外周面81の端
部82はなだらかな曲面に形成されている。シールド電
極の端面80には小凹部83が設けられており、シール
ド電極を被覆し電界緩和層を形成する半導電層9例えば
加熱収縮性で厚さが1〜2mm(収縮後)の半導電性チ
ューブによる半導電層9の端部が該小凹部83に係合し
ている。半導電層9は半導電性ゴム、プラスチックテー
プを巻回して形成しても勿論差し支えはない。何れにし
ても上記小凹部83に端部を係止できるので、半導電層
9の被覆が容易であり、また半導電層9をシールド電極
8の表面に確実に固することができる。
【0013】11は未架橋のゴム、プラスチックから成
る径合せ補強絶縁体で、内周面110はケーブル1の絶
縁層3の外径に適合する内径の円周面をなし、外周面1
11は補強絶縁体7の内周面に適合するテーパー面をな
し、補強絶縁体7とケーブルの絶縁層3との間に形成さ
れた空間に、これを完全に埋めるように挿入されてい
る。12は接続部の外部遮蔽層を形成する半導電層で、
未架橋の半導電ゴム、プラスチックテープの巻回或は半
導電性の加熱収縮性チューブにより形成されている。
【0014】上記のように組上げられた接続部は図示し
ない金型により包覆され、加圧、加熱される。この加
圧、加熱により径合せ補強絶縁体が架橋され、また未架
橋のものが用いられているときは補強絶縁体7、半導電
層12も架橋され、同時にケーブル1の絶縁層3、径合
せ補強絶縁体11、補強絶縁体7が互いに融着し一体化
される。なお、導体カバー6が上述したように導電性E
Pゴム等の導電性のエラストマーにより形成されている
ときは、その弾性を利用してケーブル絶縁層端或は径合
せ補強絶縁体との先端との間に隙間を生じないように嵌
合し、突合せることができるという利点がある。
【0015】図2に示す実施例においては、導体接続部
5上に被着されている二つ割りの導体カバー6はケーブ
ル1の絶縁層3の外径と同じ外径を有し、絶縁層3、3
の間にきっちりと嵌合されている。従って導体カバー6
上に装着する補強絶縁体7の内周面はケーブル1の絶縁
層3の外径に適合する寸法の円筒面をなし、この実施例
においては図1の実施例におけるような径合せ補強絶縁
体の使用を必要としない。また、補強絶縁体7のシール
ド電極8は導体カバーとねじ結合ではなく嵌合により
接続されている。従って、この実施例の場合には、補強
絶縁体7は装着し易いように軸方向に沿って二つ割りに
形成することも可能である。上記の点以外は図1に示し
た実施例と同じである。なお、図において4はケーブル
1の外部半導電層である。
【0016】図3はシールド電極8の端部を拡大して示
した説明図で、シールド電極8の外周面81の端部82
のなだらかな形状、シールド電極の端面80に設けた小
凹部83及びシールド電極の端面80と導体カバーの端
面60とがほぼ同一平面上に位置する関係等が示されて
おり、また、既に述べたように、併記した等電位線Pに
より、小凹部83がシールド電極の端面により遮蔽され
電界に悪影響がないことをも示している。
【0017】以上、詳細に説明した本考案の接続部は上
記説明した以外にも種々な変形が可能である。また上述
の説明は専らプレファブモールド式の接続部について行
ったが、本考案はプレファブモールド式に限られる訳で
はなく、例えばプレファブ式の接続部等に適用すること
も可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案は上述説明した所から既に明らか
なように、補強絶縁体のシールド電極に導体カバーの長
さを越える突出部がないので、その分だけ補強絶縁層の
長さを縮でき、また、電界の局部的集中がなく電界が
緩和され、その分だけ接続部を小型化できる。また、請
求項2に記載の本考案においてはシールド電極の端面に
シールド電極を被覆する半導電層が係合できる小凹部を
設けたので、シールド電極に半導電層を容易に被覆しか
つ確実に固定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の一部縦断側面図である。
【図2】本考案の他の実施例の縦断面図である。
【図3】本考案におけるシールド電極の端部の説明図で
ある。
【図4】従来の接続部の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
3 ケーブルの絶縁層 5 導体接続部 6 導体カバー 7 補強絶縁体 8 シールド電極 11 径合せ補強絶縁体 60 導体カバーの断面 80 シールド電極の端面 83 小凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体接続部の外周に被着した導電性の
    体カバーケーブルの絶縁層端を覆うように装着され
    補強絶縁体を有し、該補強絶縁体がその内周面に上記
    上記導体カバーの外周面と接触するシールド電極を備え
    ケーブル接続部であって、上記シールド電極の軸方向
    長さを導体カバーの軸方向長さとほぼ同一としシール
    ド電極の端面と導体カバーの端面とをほぼ同一平面上に
    隣接させると共に、シールド電極の外周面の端部をなだ
    らかな曲面に形成したことを特徴とするゴム、プラスチ
    ック電力ケーブルの接続部。
JP1991057603U 1991-06-27 1991-06-27 ゴム、プラスチック電力ケーブルの接続部 Expired - Lifetime JP2558142Y2 (ja)

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JPS52144795A (en) * 1976-05-27 1977-12-02 Sumitomo Electric Ind Ltd Forming connection part for rubber plastic insulated cable
JPH02159918A (ja) * 1988-12-08 1990-06-20 Hitachi Cable Ltd Cvケーブル用接続部

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