JP3423490B2 - ゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部 - Google Patents

ゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部

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JP3423490B2 JP18849795A JP18849795A JP3423490B2 JP 3423490 B2 JP3423490 B2 JP 3423490B2 JP 18849795 A JP18849795 A JP 18849795A JP 18849795 A JP18849795 A JP 18849795A JP 3423490 B2 JP3423490 B2 JP 3423490B2
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珠三 霜村
重人 中村
巖 大高
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、架橋ポリエチレン絶
縁電力ケ−ブル等のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部、より詳しくは補強絶縁体を形成するブロックモ
−ルド形接続部(BMJ)の小型軽量化を図ると共に、
補強絶縁体ブロック内に埋め込まれる高圧シ−ルド電極
を電流を流す接触部分と電界を緩和する部分とで構成す
ることにより、組立容易で、簡略化された構造にするこ
とができる高圧シ−ルド電極及び導体接続子を備えたゴ
ム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】架橋ポリエチレン絶縁電力ケ−ブル(以
下、CVケ−ブルとする)を接続するに際しては、従
来、接続現場に押出機、金型等を搬入し補強絶縁体を形
成する押出モ−ルド形接続部(EMJ)が用いられてき
た。しかし、この方法は作業に時間がかかること、熟練
を要すること、多くの機材を使用すること、等から作業
の簡略化、作業時間の短縮化、が望まれるようになり、
これに答えるべく、予め、接続部の補強絶縁体を製作し
ておき、これを作業現場に持ち込んだ後、CVケ−ブル
と組み立て且つケ−ブル絶縁体と一体化するために加熱
モ−ルドするブロックモ−ルド形接続部(BMJ)が開
発された。
【0003】即ち、このブロックモ−ルド形接続部(B
MJ)は、例えば図11に示すように構成されるもの
で、2本のCVケ−ブル1、1aの導体2、2aのそれ
ぞれの先端部に導体接続子5、5aを一体に固定し、更
にこれらの導体接続子5、5aを円筒状導体接触子7に
嵌め入れて導体相互の導通状態を設定するように構成さ
れている。このCVケ−ブル用接続部10においては、
前記円筒状の導体接触子7を中央部に装着した高圧シ−
ルド電極9が配置され、更に該高圧シ−ルド電極9の周
囲には補強絶縁体8が所定の長さでコ−ン状に一体に形
成されて配置されている。この補強絶縁体8は、架橋剤
を添加した未架橋ポリエチレン樹脂等のゴム・プラスチ
ック材料を用いて一体に成型したものである。
【0004】前記ブロックモ−ルド形接続部10では、
補強絶縁体8の周囲に半導電層14を配置し、その外部
には防水混和物15を所定の厚さで形成し、更に該防水
混和物15の外周部に金属製の保護管16を配置してあ
る。また、前記保護管16に対して絶縁接続部を形成す
る場合、所定の位置に絶縁筒17を配置するとともに、
保護管16に対して端子座18を配置してア−スに接続
する。更に、前記防水混和物15の両端部と、ケ−ブル
外装との接続部をカバ−する状態で防水層19を配置
し、該防水層19を絶縁テ−プを巻き付ける等の手段に
より保護管16の内部に湿気等が入り込むのを防止する
ようにしてある。
【0005】図10は上記した図11に示す挿入方式の
CVケ−ブルのブロックモ−ルド形接続部(BMJ)の
組み立て手順を示す図である。このCVケ−ブルの接続
部10は、次のようにケ−ブル端部処理を行って補強絶
縁体8の内部でケ−ブル導体の接続を行い、かつ該補強
絶縁体8の加熱、圧縮処理作業を行うことにより形成さ
れる。 (1)CVケ−ブル1、1aの金属シ−ス11、11a
を所定の長さ分(接続部の構造に対応させた分)だけ外
し、該CVケ−ブル1、1aの曲がり癖を矯正し、ケ−
ブル遮蔽層4、4aを除去して導体2、2aを被覆する
ケ−ブル絶縁体3、3aを露出させる(図10
(A))。 (2)次いで導体2、2aを所定の長さだけ露出するよ
うにケ−ブル絶縁体3、3aを除去したあと、更に該ケ
−ブル絶縁体3、3a端部をテ−パ状12、12aに削
る(図10(B))。 (3)露出させた導体2、2aの先端部にはそれぞれ導
体接続子5、5aを圧縮して取り付ける。これらの導体
接続子5、5aには導体同士を機械的に連結固定するた
め導体固定治具6が用いられる(図10(C))。 (4)導体接触子7を中央部に設置した高圧シ−ルド電
極9を内部に埋め込んだ補強絶縁体8のケ−ブル挿入孔
13、13aに、前記導体接続子5、5aを取り付けた
導体2、2aを両側より挿入する。この補強絶縁体8に
は、架橋剤を添加した未架橋ポリエチレン樹脂等のゴム
・プラスチック材料を筒状或いは円筒を二つ割りにして
合わせたもの等が用いられる。そして前記導体接触子7
の中央部で前記導体接続子5aの端部に設けた一方の導
体固定治具6と他方の導体接続子5に設けた導体固定治
具嵌合用の孔6aとを嵌合させて電気的接続を行う(図
10(D)、(E))。
【0006】前記導体接触子7には、図9に示すよう
に、円筒状の本体7aの内周面に数本の溝71を設ける
と共に、該溝71には前記導体接続子5、5aの外周面
と嵌合し接触させて通電するため多数の突起を形成した
円筒状の電流素子(ル−バ)72の端部72aが嵌め入
れてある。この電流素子(ル−バ)72はリン青銅に銀
メッキを施したもので前記導体接続子5、5aを嵌め入
れるとき弾性変形可能なように形成したものである。ま
た、該導体接触子7の本体7aの外周には雄ねじ73が
螺刻され、前記高圧シ−ルド電極9の内周面に螺刻した
雌ねじと螺合させて取り付けるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記するように従来の
架橋ポリエチレン絶縁電力ケ−ブル用接続部を形成する
過程においては、図8に示すように、高圧シ−ルド電極
9に導体接触子7を嵌め込む作業が必要であり、この作
業は補強絶縁体8を形成した後の加熱、圧縮処理を行う
前に行うが極めて煩雑な作業となる。また、導体接触子
7の内周面に電流素子(ル−バ)72を設ける場合、そ
の挿入作業は比較的困難であり多くの労力を必要とす
る。更に、高圧シ−ルド電極9や導体接触子7等は相当
の重量がありこの電力ケ−ブル用接続部の小型軽量化が
望まれている。この発明はかかる課題に着目してなされ
たものであり、高圧シ−ルド電極と導体接触子とを一体
化し小型軽量化を図ると共により強固で製作容易なゴム
・プラスチック電力ケ−ブル用接続部を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、接続する2本のケ−ブルの
導体端部に導体接続子を固定し、これら2つの導体接続
子の先端部を突き合わせる状態で、ゴム・プラスチック
補強絶縁体に埋め込んだ高圧シ−ルド電極の内部で固定
し、両ケ−ブルの導体の間に電気的な導通を設定するゴ
ム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部において、前記
高圧シ−ルド電極を、電流を流すためのシ−ルド本体部
と該シ−ルド本体部両側に配置され電界を緩和するため
の二つのシ−ルド先端部とで構成するとともに、前記導
体接続子の外周面には前記シ−ルド本体部内周面に接触
する電流素子(ル−バ)を弾性変形可能に設けることを
特徴とする。また、前記高圧シ−ルド電極は、シ−ル
ド本体部を良導電性金属でシ−ルド先端部を軽量金属で
それぞれ別個に形成し且つこれらを連結したものである
ことを特徴とする。更に、前記シ−ルド本体部の良導
電性金属は銅であり、シ−ルド先端部の軽量金属はアル
ミニウムであることを特徴とする。或いは前記高圧シ
−ルド電極は、シ−ルド本体部とシ−ルド先端部とが一
体物として構成されたものであることを特徴とする。
【0009】
【作用】ゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部を上
記乃至の手段とすると、高圧シ−ルド電極と導体接
触子とが一体化しているため従来のように高圧シ−ルド
電極に導体接触子を嵌め込む必要がない。そして導体接
続子を連結固定する場合、高圧シ−ルド電極内で一方の
導体接続子に装着した導体固定治具を他方の導体接続子
に設けた孔に嵌め入れるだけで2つの導体の接続固定が
可能となるので組立作業が極めて容易となり且つ小型軽
量化を図ることができる。また、上記乃至の手段と
したゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部では、一
方の導体を流れる電流はこの導体から導体接続子を通
り、電流素子(ル−バ)を介してシ−ルド電極の本体部
に入り、再び電流素子(ル−バ)を介して導体接続子か
ら他方の導体へと流れ、或いはこの逆の方向に流れ、そ
して通電時の発熱も低く抑えることができる。発生した
熱も速やかに高圧シ−ルド電極より補強絶縁体を通して
外部へ放散させることができる。特に、及びの手段
によれば、高圧シ−ルド電極の軽量化を図ることができ
る。更に、の手段では、全体を例えば表面銀鍍金した
銅の一体物で構成すると、シ−ルド電極の加工性が良
く、また経済的であり、更にシ−ルド本体部とシ−ルド
先端部とを連結させる手間がかからず作業性も良い。
【0010】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの発明のゴム・プラスチ
ック電力ケ−ブル用接続部で用いる高圧シ−ルド電極2
0の構成を示す縦断面図である。この高圧シ−ルド電極
20は、電流を流すための中央部を構成するシ−ルド本
体部21と、該シ−ルド本体部21の両側に配置され電
界を緩和するための二つのシ−ルド先端部22及び22
との三つの部分から構成されているが、いずれも若干肉
厚の筒体状に形成してある。この場合、前記二つのシ−
ルド先端部22、22は全く同一の形状、寸法であって
も良い。そしてシ−ルド本体部21は中央の肉厚部21
aと両端の薄肉部21b及び21bとに形成されてお
り、これらの薄肉部21b及び21bには雌ねじ21c
及び21cが螺刻されている。一方、シ−ルド先端部2
2、22もそれぞれ肉厚部22aと薄肉部22bとに形
成され薄肉部22bには前記シ−ルド本体部21の雌ね
じ21c及び21cと螺合する雄ねじ22c及び22c
が螺刻されている。また、前記シ−ルド先端部22及び
22の外側端部には電界の集中を和らげるためそれぞれ
曲面22d及び22dが形成される。そしてこれらのシ
−ルド先端部22及び22は加工しやすく且つ高圧シ−
ルド電極20全体を軽くする目的でアルミ合金を用いる
ことが望ましい。
【0011】こうしてシ−ルド本体部21と二つのシ−
ルド先端部22及び22とは、図2に示すように、ねじ
結合させることによって連結され高圧シ−ルド電極20
となる。尚、前記シ−ルド本体部21の両側には雄ねじ
を螺刻すると共に二つのシ−ルド先端部22及び22に
は雌ねじを螺刻して連結するようにしても良い。
【0012】前記シ−ルド本体部21には後述する導体
接続子23、23aを嵌合して接続固定する。この場
合、該シ−ルド本体部21の肉厚部21aの内周面に導
体接続子23及び23aを嵌合、接触させて電流を流す
ため稼働時の電力ケ−ブル用接続部(BMJ)の温度上
昇を抑える必要がある。そのため該シ−ルド本体部21
には発熱を少なくするよう銅合金に銀鍍金を施す等導体
抵抗を小さくする工夫をすることが望ましい。
【0013】図3は、一方の導体2に導体接続子23を
圧入し、他方の導体2aに導体接続子23aを圧入した
状態の断面図である。上記するようにシ−ルド本体部2
1にはこれらの導体接続子23及び23aが嵌合される
が、これらの導体接続子23及び23aの外周面には溝
24及び24aがそれぞれ二本づつ設けられ(これらの
溝24等は二本に限らない)、外周面に多数の突起を形
成し多面接触形状とした電流素子(ル−バ)25、25
aが取付けられる。これらの電流素子(ル−バ)25、
25aは薄い円筒体表面に多数の多面状の突起を形成し
たものであって、銅合金(例えばリン青銅)に銀鍍金し
て製作するか、ステンレスに銀鍍金して製作する。ま
た、これらの電流素子(ル−バ)25、25aはシ−ル
ド本体部21に嵌入されるとき弾性変形するように形成
されるが、これら多面状の突起自体が弾性変形可能に形
成される場合と、突起自体は弾性変形せず、溝24、2
4aの内側にばね材を配置して弾性変形させる場合とが
ある。
【0014】次に、前記他方の導体2aに圧入された導
体接続子23aには導体固定治具27が取付けてあり、
前記一方の導体2に圧入された導体接続子23には該導
体固定治具27を嵌合する孔26(図5参照)が設けら
れている。この導体固定治具27は導体2a先端部に固
定した胴体27aに突起27bを設けたもので、該突起
27bは胴体27a内部に配置したばね(図示せず)に
より突出及び没入するように構成してある。前記導体接
続子23、23aはこれらの導体固定治具27と孔26
とを嵌合させることにより結合されるようになってい
る。即ち、図4及び図5に示すように、一方の導体接続
子23の孔26に他方の導体接続子23aに固定した導
体固定治具27を嵌め入れ、二つの導体2と2aとを連
結するようにしてある。
【0015】図6は、シ−ルド本体部21と二つのシ−
ルド先端部22及び22とより成るシ−ルド電極20に
それぞれ電流素子(ル−バ)25、25aを装着した導
体接続子23、23aを嵌合し補強絶縁体8で被覆した
状態のブロックモ−ルド形接続部(BMJ)の縦断面図
である。このブロックモ−ルド形接続部(BMJ)を形
成する場合には、架橋剤を添加した未架橋ポリエチレン
樹脂のゴム・プラスチック材料を筒状或いは円筒を二つ
割りにして合わせた補強絶縁体8の中央部に上記したシ
−ルド本体21とシ−ルド先端部22、22とより成る
高圧シ−ルド電極20を埋め込み、ケ−ブル挿入孔1
3、13aより前記導体接続子23、23aを取り付け
た導体2、2aを両側より挿入し、シ−ルド本体21内
で導体接続子23、23aの電流層(ル−バ)25、2
5aを接触させ連結して電気的接続を行い、未架橋ポリ
エチレン樹脂を架橋させるものである。
【0016】以上のように構成したこの発明のゴム・プ
ラスチック電力ケ−ブル用接続部では、高圧シ−ルド電
極と導体接触子とが一体化しているため従来のように高
圧シ−ルド電極に導体接触子を嵌め込む必要がない。そ
して導体接続子23、23a等を連結する場合、上記す
るように高圧シ−ルド電極20内で一方の導体接続子2
3aに装着した導体固定治具27を他方の導体接続子2
3に設けた孔26に嵌め入れるだけで導体2と2aとの
接続が可能となるので組立作業が極めて容易となり且つ
小型軽量化を図ることができる。
【0017】また、以上のような構成からなるゴム・プ
ラスチック電力ケ−ブル用接続部では、図7に示すよう
に、導体2を流れる電流28は導体2から導体接続子2
3を通り、電流素子(ル−バ)25を介してシ−ルド電
極20の本体部21に入り、再び電流素子(ル−バ)2
5aを介して導体接続子23aから導体2aへと流れ、
或いはこの逆の方向に流れる。この場合、シ−ルド電極
本体21、電流素子(ル−バ)25等は銅合金に銀鍍金
してあるので通電時の発熱も低く抑えられるだけでな
く、発生した熱も速やかに高圧シ−ルド電極20より補
強絶縁体8を通して外部へ放散させることができる。
【0018】この発明の具体的一実施例は以上のようで
あり、高圧シ−ルド電極20は、軽量化を図る趣旨から
シ−ルド本体部21と該シ−ルド本体部21両側に配置
される二つのシ−ルド先端部22とが別個に且つシ−ル
ド本体部21は銅合金で、シ−ルド先端部22はアルミ
ニウムで製作されこれらを連結する実施例について説明
したが、このような実施例に限らず、シ−ルド本体部2
1と両側に配置するシ−ルド先端部22とは同一の銅合
金で一体物として製作してもよい。このように、高圧シ
−ルド電極20のシ−ルド本体部21と両側のシ−ルド
先端部22とを例えば表面銀鍍金した銅の一体物として
構成すると、シ−ルド電極自身の加工性が良く、また経
済的であり、更にシ−ルド本体部とシ−ルド先端部とを
連結させる手間がかからないので作業性もよくなる。
【0019】尚、上記実施例で説明したシ−ルド本体部
21と二つのシ−ルド先端部22及び22との三つの部
分から構成される高圧シ−ルド電極20及び電流素子
(ル−バ)25、25aを装着した導体接続子23、2
3aの用途は、実施例で説明した挿入方式のブロックモ
−ルド形接続部(BMJ)に限るものではなく、非挿入
方式のブロックモ−ルド形接続部(BMJ)にも用いる
ことが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明のゴム・プ
ラスチック電力ケ−ブル用接続部によれば、ブロックモ
−ルド形接続部(BMJ)の接続構造を簡略化すること
ができるだけでなく、従来の高圧シ−ルド電極の電気的
特性を左右する形状を変えることなく、高圧シ−ルド電
極と導体接触子を一体化させ部品点数を減らして小型軽
量化を図ることができる。また、従来は高圧シ−ルド電
極に導体接触子を嵌め込む作業工程が必要で、ブロック
補強絶縁体が出来上がった後、その組み込み作業を行っ
ていたが、電流素子(ル−バ)を導体接続子の外表面に
装着することで容易に挿入し組み立てることができるよ
うになる。そしてケ−ブルの運転時の通電によって生じ
る発熱による導体の膨張収縮の力に耐えるよう導体固定
治具の大きさも大きく形成することができるので強度も
大きくすることができる。更に、ケ−ブルの運転時の通
電によって生じる発熱を、従来は導体接触子から高圧シ
−ルド電極を通してブロック補強絶縁体に伝導していた
が、この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続
部では、高圧シ−ルド電極に導体接触子の役目を持たせ
ているので熱が高圧シ−ルド電極に速やかに伝わり補強
絶縁体を通して外部に放散させやすくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部で用いる高圧シ−ルド電極の構成を示す縦断面図
である。
【図2】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部で用いる高圧シ−ルド電極を連結した状態の縦断
面図である。
【図3】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部を構成する導体と導体接続子部分を示す図であっ
て、一方の導体に導体接続子を圧入固定し、他方の導体
に導体接続子を圧入固定した状態の断面図である。
【図4】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部を構成する導体と導体接続子部分を示す図であっ
て、導体に圧入固定した導体接続子の端部に取付けた導
体固定治具をもう一方の導体に圧入固定した導体接続子
に嵌め入れ接続する前の状態を示す断面図である。
【図5】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部を構成する導体と導体接続子部分を示す図であっ
て、導体に圧入固定した導体接続子の端部に取付けた導
体固定治具をもう一方の導体に圧入固定した導体接続子
に嵌め入れて接続した状態を示す断面図である。
【図6】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部の一部の構成を示す図であって、シ−ルド本体部
と二つのシ−ルド先端部とより成るシ−ルド電極にそれ
ぞれ電流素子(ル−バ)を装着した導体接続子を嵌合し
補強絶縁体で被覆した状態のブロックモ−ルド形接続部
(BMJ)の縦断面図である。
【図7】この発明のゴム・プラスチック電力ケ−ブル用
接続部の一部の構成を示す図であって、2つの導体とこ
れら2つの導体に固定した導体接続子に装着した電流素
子間の電流の流れを示す縦断面図である。
【図8】従来用いられている導体接触子の縦断面図であ
る。
【図9】従来の補強絶縁体内に配置された導体接触子を
嵌め込んだ高圧シ−ルド電極の縦断面図である。
【図10】図10(A)乃至図(E)は挿入方式のCV
ケ−ブルのブロックモ−ルド形接続部(BMJ)の組み
立て手順を示す図である。
【図11】従来の補強絶縁体を用いた電力ケ−ブル用接
続部分の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、1a CVケ−ブル 2、2a 導体 20 高圧シ−ルド電極 21 シ−ルド本体部 22 シ−ルド先端部 23、23a 導体接続子 25、25a 電流素子(ル−バ)
フロントページの続き (72)発明者 中村 重人 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (72)発明者 大高 巖 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (56)参考文献 特開 平5−76125(JP,A) 特開 平6−153371(JP,A) 特開 平6−311631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/14 H02G 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続する2本のケ−ブルの導体端部に導
    体接続子を固定し、これら2つの導体接続子の先端部を
    突き合わせる状態で、ゴム・プラスチック補強絶縁体に
    埋め込んだ高圧シ−ルド電極の内部で固定し、両ケ−ブ
    ルの導体の間に電気的な導通を設定するゴム・プラスチ
    ック電力ケ−ブル用接続部において、 前記高圧シ−ルド電極を、電流を流すためのシ−ルド本
    体部と該シ−ルド本体部両側に配置され電界を緩和する
    ための二つのシ−ルド先端部とで構成するとともに、前
    記導体接続子の外周面には前記シ−ルド本体部内周面に
    接触する電流素子(ル−バ)を弾性変形可能に設けるこ
    とを特徴とするゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続
    部。
  2. 【請求項2】 高圧シ−ルド電極は、シ−ルド本体部を
    良導電性金属でシ−ルド先端部を軽量金属でそれぞれ別
    個に形成し且つこれらを連結したものであることを特徴
    とする請求項第1項記載のゴム・プラスチック電力ケ−
    ブル用接続部。
  3. 【請求項3】 シ−ルド本体部の良導電性金属は銅であ
    り、シ−ルド先端部の軽量金属はアルミニウムであるこ
    とを特徴とする請求項第1項記載のゴム・プラスチック
    電力ケ−ブル用接続部。
  4. 【請求項4】 高圧シ−ルド電極は、シ−ルド本体部と
    シ−ルド先端部とが一体物として構成されたものである
    ことを特徴とする請求項第1項記載のゴム・プラスチッ
    ク電力ケ−ブル用接続部。
JP18849795A 1995-06-30 1995-06-30 ゴム・プラスチック電力ケ−ブル用接続部 Expired - Fee Related JP3423490B2 (ja)

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DZ2530A1 (fr) * 1997-12-19 2003-02-01 Exxon Production Research Co Procédé de préparation d'une tôle d'acier cette tôle d'acier et procédé pour renforcer la resistanceà la propagation des fissures d'une tôle d'acier.

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