JP3360936B2 - 電力ケーブル用接続装置 - Google Patents

電力ケーブル用接続装置

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JP3360936B2
JP3360936B2 JP12814094A JP12814094A JP3360936B2 JP 3360936 B2 JP3360936 B2 JP 3360936B2 JP 12814094 A JP12814094 A JP 12814094A JP 12814094 A JP12814094 A JP 12814094A JP 3360936 B2 JP3360936 B2 JP 3360936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの中間接
続部におけるケーブル導体の接続構造に関し、特に、ケ
ーブル接続部の構成を簡素化して、接続作業を迅速に行
い得るようにするとともに、接続部を形成する部材の数
を少なくできるようにする電力ケーブル用接続装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等のように、大容量の電力
ケーブルの接続を行うためには、従来よりスリップオン
型導体接続手段を用いることが行われており、前記接続
装置としては、例えば、特開平2−155415号公報
や実開平2−77868号公報等に示されるような技術
手段が知られている。前述したようなケーブル接続手段
においては、ケーブル導体の先端部に銅製の導体接続子
を固定しておき、接続する2本のケーブル導体の先端部
に取り付けた導体接続子を、銅製の導体継手に対向させ
る状態で挿入して、ケーブルの導通を得るようにしてい
る。また、前記従来例においては、前記導体継手に対し
て挿入する2つの導体接続子のそれぞれには、導体継手
との間での係止手段を設けており、導体継手に対して導
体接続子を挿入した状態で、導体継手の内側に形成した
段部と、導体接続子の先端部に形成した段部とを係止さ
せ、導体接続子が導体継手から外れないようにする手段
を構成している。なお、前記導体継手は、短冊型の部材
を組み合わせて円筒状に構成しているもので、その外周
部に配置したスプリング等により、導体接続子に対する
押圧と係止作用を行い、2つのケーブルの間の導通を得
ることができるように構成されている。
【0003】前記従来例に示されるようなケーブル接続
部は、例えば、図26に示されるように構成されるもの
で、ケーブル接続部20は、2本のケーブル1、1aの
導体2、2aの先端部に、導体接続子8、8aをそれぞ
れ一体に設けている。そして、前記導体接続子8、8a
を円筒状導体継手10に挿入して、円筒状導体継手を介
して導体相互の導通状態を設定する手段を構成してい
る。前記ケーブル接続部20においては、円筒状導体継
手10に対応する位置に高圧シールド電極15を配置
し、その周囲に補強絶縁体16を所定の長さでコーン状
に一体に形成したものを配置する。前記補強絶縁体16
は、架橋ポリエチレン樹脂等のプラスチック材料を用い
て一体に成型したものとして構成される。
【0004】前記ケーブル接続部では、補強絶縁体16
の周囲に遮蔽層21を配置し、その外周部に防水混和物
22を所定の厚さで形成し、防水混和物22の外周部に
金属製の保護管23を配置する。また、前記保護管23
に対して所定の位置に絶縁筒24を配置するとともに、
保護管に対して端子座25を配置して、アースに接続す
る手段を設けている。さらに、前記絶縁筒24の両端部
と、ケーブル外装との接続部をカバーする状態で防水層
26を配置し、前記防水層26を絶縁テープを巻き付け
る等の手段により構成し、保護管23の内部に湿気等が
入り込むことを防止する手段を構成している。なお、前
記一般例に示されるケーブルは、コルゲート外装を施し
たものとして構成しているが、前記ケーブルとしては、
任意の高圧送電用のCVケーブル等を対象にして、ケー
ブル接続部を構成することができる。前記ケーブル接続
部20において、ケーブルの導体に取り付けた導体接続
子を接続する導体継手10と、補強絶縁体16に配置す
る高圧シールド電極15の2つの導電性を有する導電性
円筒部材は、銅等の金属で形成された円筒部材として構
成される。
【0005】前述したようなケーブル接続部を形成する
場合には、図27ないし図31に示すような順序にした
がって、導体の先端部に導体接続子を取り付け、導体継
手に対して接続するようにしている。まず、図27に示
されるように、ケーブル1に対して外装管6を所定の長
さだけ除去し、導体2と絶縁体3を接続部の構造に対応
させた長さだけ露出させる状態にして、ケーブルの曲り
を矯正する。次いで、導体2を所定の長さだけ露出させ
るように絶縁体3を剥離し、絶縁体3の先端部をテーパ
状に削り、図28に示されるように形成する。
【0006】前記図28のようなケーブルの接続端部の
処理を行った後で、図29に示すように、2つのケーブ
ルの導体2、2aの先端部に銅製の導体接続子8、8a
をそれぞれ取り付け固定する。そして、一方の導体接続
子8aを導体継手10に挿入してから、図30に示され
るように補強絶縁体16の貫通孔に導体接続子8aを挿
入し、導体継手10が補強絶縁体16の高圧シールド電
極15に接する位置でケーブル1aを固定する。次い
で、図31に示すようにして、補強絶縁体16の貫通孔
の他方から別のケーブル1を挿入して、導体接続子8を
導体継手10に挿入して固定することにより、導体継手
10を介して2つのケーブルの間での電気的な接続が行
われる状態となる。その後で、前記補強絶縁体とケーブ
ルの周囲を遮蔽部材で被覆して、ケーブル接続部の外周
部の処理を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにして、
ケーブルの接続を行ってケーブル接続部を形成する場合
には、例えば、実開平2−77868号公報等に示され
る従来例では、導体接続子と導体継手の接続部では、両
部材に形成した段部を係合させる手段を設けている。と
ころが、ケーブルに対して引っ張り方向の力が付与され
ると、接続関係が不安定になりやすいという問題が生じ
る。また、前記従来例に示されるケーブル接続部では、
導体継手に対して導体接続子を挿入する際に、導体継手
を拡開する作用が行われるので、接続部では導体接続子
の挿入の動作に対応する余裕部分を接続部の周囲に設け
る必要があり、補強絶縁体の外径を大きくするといった
問題がある。さらに、ケーブル接続部に配置する補強絶
縁体では、内面に高圧シールド電極を一体に設けている
ので、導体接続子と導体継手の中央に補強絶縁体内部の
高圧シールド電極を、正確に位置決めするための工夫が
必要である。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述したようなケーブル接続
部を構成する際の問題を解消するもので、接続部を構成
する部材の構成を簡素化できるとともに、接続作業を容
易に行い得て、作業時間の短縮を図り、接続部の信頼性
を向上させ得る装置を提供すること、および、接続部の
内部に余分な隙間を形成することがない電力ケーブル用
接続装置を提供することを目的とし、さらに、ケーブル
導体を導体接続子を介して直接接続する手段を用い、導
体接続子の外側に半円筒状の高圧シールド電極としての
作用を有する電極部材を装着した後で、プラスチック材
料を用いて構成した補強絶縁体を装着する方式を用いる
ことにより、ケーブル接続部を形成するための部材の数
を少なくし、ケーブル導体の接続作業を迅速に行い得る
ような電力ケーブル用接続装置を提供することを目的と
している。
【0009】本発明は、接続するケーブルの導体端部に
対して対向させる位置に導体接続子を固定し、前記2つ
の導体接続子の先端部を突き合わせる状態で、2つの導
体接続子の先端部で電気的な接続を行う導体継手部材を
配置し、導体の間に電気的な導通を得るとともに、前記
ケーブル導体の周囲に配置する補強絶縁体は、架橋剤を
添加した未架橋ポリエチレンの筒として構成し、前記補
強絶縁体の周囲には外部半導電層を一体に設けて構成
し、ケーブルの接続部に前記補強絶縁体を位置決めした
後で、加熱と加圧の処理を施してポリエチレンを架橋さ
せて、接続部の外周部に一体に装着するケーブル用接続
部に関する。請求項1の発明は、前記ケーブル導体の端
部に取り付けた導体接続子に対して各々の先端部に接続
手段を設け、導体接続子を突き合わせることにより接続
可能に構成し、前記導体接続部で2つの導体接続子を電
気的に接続する電極部材を、導体継手と高圧シールド電
極を兼用する略円筒状の部材として構成し、前記電極部
材の外径をケーブルの絶縁体の外径に対応させて構成
し、内面の中央部に導体接続子の頭部に対応する突条を
設けたことを特徴とする。そして、前記電極部材をケー
ブル接続部の2つの導体接続子に対して装着してから、
前記補強絶縁体をケーブルに沿わせて移動して位置決め
し、加熱と加圧処理を施すことにより、電極部材の内部
に形成される隙間を小さくすることができる。
【0010】請求項2の発明は、ケーブルの接続端部の
導体を露出させる基部で、絶縁体の切断部に対してケー
ブルの長さ方向の内側に切り込む状態の凹溝をリング状
に配置し、前記絶縁体の端部に設けた凹溝に対して電極
部材の端部を挿入することにより、絶縁体と電極部材の
突き当て部に隙間が形成されないような処理を施すこと
を特徴とする。請求項3の発明は、前記接続する2つの
ケーブル導体の端部を、1つの導体接続子の両側から挿
入して固定するとともに、前記接続部を覆うようにして
半円筒状の2つの電極部材を取り付け、前記電極部材の
外周部に半導電層を形成し、前記接続部の外周面を覆う
ようにして補強絶縁体を配置し、前記補強絶縁体の外周
部に半導電層を形成し、前記補強絶縁体とケーブルの長
さ方向の所定の範囲に亘って、防水手段と保護管による
保護部材を一体に構成することを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、前記導体接続部の周囲
に配置する電極部材は、半円筒状の部材を2つ組み合わ
せて円筒状に導体接続部の周囲を覆う状態に設けるとと
もに、前記電極部材の周囲に熱収縮性の半導電体の部材
を被覆して、加熱を行うことにより収縮させ、前記半導
電層を中心として補強絶縁体を接続部の周囲に位置決め
して装着し、前記補強絶縁体の外側に加熱と加圧を行う
手段を配置し、補強絶縁体を接続部に対して一体に形成
することを特徴とする。
【0012】
【作用】前述したように構成した本発明のケーブル接続
部を構成する場合には、2つの対向する導体接続子の先
端部を突き合わせることにより、導体接続子の先端部に
設けた係止手段が接続されるので、ケーブルの長さ方向
に引っ張り力が加えられても、接続構造を正確に維持す
ることができる。また、2つの導体接続子の外周部に配
置する電極部材は、従来の導体継手と高圧シールド電極
を組み合わせて一体に構成したものとして設けるので、
電極部材の内面に余分な隙間が形成されることが少なく
なり、補強絶縁体の絶縁体の内部にボイドのような欠陥
が生じることを防止できる。そして、ケーブルの絶縁体
の切断端部に電極部材の先端部が入り込むような凹溝を
形成する場合には、絶縁体との接続部にも隙間が形成さ
れないので絶縁効果を向上させることができる。
【0013】さらに、本発明の補強絶縁体を、架橋剤を
添加した未架橋ポリエチレンの筒として構成し、前記補
強絶縁体の周囲には外部半導電層を一体に設けて構成
し、ケーブルの接続部に位置決めした後で、加熱と加圧
の処理を施してポリエチレンを架橋させることにより、
内部に配置する部材と一体化できるので、補強絶縁体に
よる接続部の絶縁性能を良好に発揮させることが可能で
ある。そして、本発明のケーブル接続部を構成する各部
材を、構造の簡単なものとして構成するので、接続部の
作成作業を容易に行うことができ、狭いマンホール等の
内部でのケーブル接続作業を効率良く、迅速に行うこと
ができる。
【0014】また、本発明のケーブル接続部において
は、ケーブル導体を接続する前に、一方のケーブルを補
強絶縁体に挿入させて保持し、2つのケーブル導体を円
筒状の導体接続子に挿入して固定する。その後で、前記
導体接続子の周囲の部分に電極部材を装着して、電極部
材の周囲を遮蔽用内部半導電層としての弾性チューブを
被覆して一体化し、その周囲に補強絶縁体を移動させて
位置決めし、補強絶縁体に対して熱と圧力を付与してプ
ラスチック材料を架橋するとともに、ケーブル絶縁体と
一体にし、ケーブル接続部の内部構造を構成するように
する。そして、その後で、従来のケーブル接続部の場合
と同様にして、補強絶縁体の周囲の絶縁被覆と保護管等
を取り付け、ケーブル接続部を完成することができる。
【0015】前記構成に加えて、本発明のケーブル接続
部においては、前記遮蔽用内部半導電層としての弾性チ
ューブを、熱収縮性のプラスチック材料を用いて構成す
ることができ、電極部材の周囲にチューブ部材を配置し
た後で、熱風を吹き付ける等の手段を用いて加熱するこ
とにより、チューブ部材を電極部材に対して密着させて
保持作用を発揮させることができる。また、絶縁体の切
断端部に対して段部を形成することにより、電極部材の
端部との隙間を小さくする手段を用いて、絶縁体と電極
部材の間に形成される隙間を小さくすることができる。
さらに、絶縁体の切断端部に凹溝を形成しておき、電極
部材の端部を凹溝に係合させる手段を用いることによ
り、両部材の間に隙間が形成されないようにする手段を
用いることもできる。
【0016】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の電力ケ
ーブル用接続装置を説明する。本発明のケーブル接続部
は、図1ないし図4に示されるような順序にしたがって
行われるが、前記図1に示される状態で、ケーブル導体
2、2aの先端部に導体接続子30、30aを取り付け
る前の段階では、前記図27、28に示されるように、
ケーブルの曲りを矯正して真っ直ぐにし、導体を所定の
長さだけ露出させる作業を行い、絶縁体3、3aの切断
端部に段部40、40aをそれぞれ形成する。したがっ
て、本発明の実施例では、絶縁体の切断端部をテーパ状
に削らず、絶縁体の段部40、40aから所定の間隔を
隔てた位置に、各々の導体接続子30、30aを導体に
取り付けるようにしている。なお、本発明の導体接続子
では、2つの導体接続子の接続端部に、後述するように
係止部材を配置しており、導体接続子30aでは、頭部
31aの先端部に係止部材の一方のものを突出させて設
けている。
【0017】前記図1に示されるように、2つの対向す
るケーブルの導体の端部に導体接続子を取り付けた後
で、図2に示されるようにして、一方のケーブルの絶縁
体3aを露出させた位置に補強絶縁体45を装着する。
前記補強絶縁体45は、例えば、架橋剤を添加した未架
橋ポリエチレンにより形成した筒として構成し、前記補
強絶縁体の周囲には外部半導電層を一体に設けて構成し
たものを用いている。前記補強絶縁体45に形成する貫
通孔の内径は、ケーブルの絶縁体の外径とほぼ一致する
大きさ、または若干余裕を持った大きさに形成され、絶
縁体の表面に沿って補強絶縁体を容易に移動させ得るよ
うに構成される。また、前記補強絶縁体45は中央部に
形成する大径部に対して、その長さ方向の両端部をテー
パ状に形成しており、従来の補強絶縁体の場合と同様
に、コーン状の部材として構成される。さらに、前記補
強絶縁体45は、その外周部に外部半導電層46を一体
に被覆して構成しており、補強絶縁体を装着した後で外
部半導電層を被覆する必要がないように構成される。
【0018】前記図2に示されるようにして、一方のケ
ーブルの絶縁体に対して補強絶縁体45を装着した後
で、図3に示されるように、2つのケーブルの導体接続
子30、30aを突き当てる状態で、係止部材を用いて
固定する。そして、前記導体接続子を接続した部分に対
して、その外周部に電極部材50を取り付けて、2つの
ケーブル導体を電極部材を介して導通させる状態を設定
する。前記図3に示されるような接続を行う場合には、
一方の導体接続子30aを電極部材50の内部の貫通孔
に挿入し、その後に、電極部材の他方の貫通孔に他方の
導体接続子30を挿入して、対向する導体接続子の先端
部に設けた係止部材を係合させることができる。また、
前記図3に示される電極部材を介して導体接続子を接続
する際に、電極部材本体51の内面に形成したリング状
の突部52は、導体接続子の頭部の外形にほぼ一致する
形状に構成されるので、導体接続子を接続した部分の外
面に対して、電極部材50の内面と突部52が隙間なく
係合されるとともに、2本のケーブル導体を導体接続子
と電極部材を介して導通させるようにする。
【0019】前記図3に示されるようにして、導体の接
続を行った後で、図4に示されるように、一方のケーブ
ル導体の周囲に取り付けておいた補強絶縁体45を接続
部に向けて移動させ、補強絶縁体の長さ方向の中心部が
導体接続子の接続中央部に対応する状態で固定する。前
記図4に示されるようにして、補強絶縁体を接続部に対
して位置決めを行ってから、前記補強絶縁体の外側に加
熱・加圧装置を装着し、補強絶縁体に対して熱と圧力を
加えることにより、ポリエチレン製の補強絶縁体に対す
る架橋を行う。前記補強絶縁体に対して、加熱・加圧の
作用を加えることにより、ポリエチレンを軟化させて絶
縁体の外周部に対して補強絶縁体の内周面を密着させる
とともに、導体接続子と電極部材の周囲、および、絶縁
体と電極部材の隙間等をポリエチレン材料で充填して、
接続部の内部に大きな隙間が残らないようにする。
【0020】前述したようにしてケーブル接続部を形成
する場合に、本発明においては、図5に示されるような
導体接続子の接続構造を用いることができる。前記図5
に示される例では、2つのケーブル導体2、2aの先端
部に、設けた導体接続子30、30aの先端部に小径の
頭部31、31aを設け、前記頭部31、31aの先端
部から内側に向けてねじを切った凹部32、32aを設
け、挿入側接続部材33と係止側接続部材36をそれぞ
れねじこんで設けている。前記導体接続子30aの頭部
に取り付ける挿入側接続部材33は、ネジ部を設けた本
体から突出部材34を設けており、前記突出部材34に
対して側部に出没可能に複数の係止部材35を設けてい
る。前記係止部材35は、突出部材34に設けたスプリ
ング等の付勢部材により、突出させる方向に揺動可能に
設けている。
【0021】また、前記導体接続子30aに対向して配
置する導体接続子30は、頭部31の内側に形成した凹
部32に対して挿入側接続部材33をねじ込んで取り付
けている。前記係止側接続部材36には、内部に凹部3
7を設けており、凹部37の先端部には小径の係止段部
38を形成している。そして、2つの導体接続子30、
30aを突き当てるようにすると、係止側接続部材36
の凹部37に突出部材34が入り込み、前記突出部材3
4が凹部に入り込んだ状態で、係止部材35が凹部の内
部で拡開され、係止部材35が係止側接続部材の係止段
部38に係止される状態となる。したがって、挿入側接
続部材33を係止側接続部材36に係止した状態で、2
本のケーブルの引っ張り方向の力に対向させることがで
きるようになる。
【0022】
【実施例2】前記図1ないし図4に示されるようにし
て、2つのケーブルを接続する際に、絶縁体の切断端部
に段部を形成して、前記絶縁体の段部から所定の隙間を
介して導体接続子を取り付けた場合には、電極部材の端
部と絶縁体の段部との間に大きな隙間が生じることにな
る。そこで、本発明においては、図6に示されるよう
に、絶縁体の切断端面に切り込む状態でリング状の凹溝
41aを形成するようにしている。その後で、図7に示
されるようにして、導体の先端部に導体接続子30aを
固定し、導体接続子の頭部31aに対して係止部材とし
ての挿入側接続部材33を取り付けるようにする。前記
導体に対向する別の導体先端部には、同様にして、係止
側接続部材を設けた導体接続子を取り付けるようにす
る。前述したようにして、導体の端部に導体接続子をそ
れぞれ取り付けた後で、図8に示されるようにして、2
つの導体接続子30、30aを対向させる状態で電極部
材50に挿入し、係止部材を用いてケーブル導体を相互
に接続するとともに、電極部材50を用いた導通状態を
設定する。また、前記図8に示されるようにして、電極
部材50を取り付けた際に、前記電極部材の両側の端部
53、53aが、絶縁体3、3aの切断端面に形成した
凹溝41、41aに挿入される状態で係合されるので、
電極部材の両側端部と絶縁体の間には隙間が残らないよ
うにされる。
【0023】前記図8に示されるように導体接続子を直
接接続する前に、一方のケーブルに対して補強絶縁体4
5を取り付けておき、電極部材を介して2つのケーブル
導体を接続した後で、図9に示すようにして、電極部材
を覆う状態で補強絶縁体45を位置決めする。そして、
前記図4の場合と同様に、前記補強絶縁体45の外側に
加熱・加圧装置を装着し、補強絶縁体に対して熱と圧力
を加えることにより、ポリエチレン製の補強絶縁体に対
する架橋を行う。前記補強絶縁体に対して、加熱・加圧
の作用を加えることにより、ポリエチレンを軟化させて
絶縁体の外周部に対して補強絶縁体の内周面を密着させ
るとともに、導体接続子と電極部材の周囲、および、絶
縁体と電極部材の隙間等をポリエチレン材料で充填し
て、接続部の内部に大きな隙間が残らないようにする。
特に、絶縁体の端部に設けた凹溝に対して、電極部材の
端部を入り込ませるようにして取り付けることにより、
補強絶縁体を圧縮して成型する際に、ケーブル接続部の
内部に隙間が大きく形成されずに、絶縁状態を良好に設
定できるようにすることが可能である。
【0024】なお、前記本発明の実施例において、補強
絶縁体の周囲に一体に形成している外部半導電層46
は、補強絶縁体に対して加熱・加圧作用を付与する際
に、補強絶縁体の外形と一致する形状に変形されるの
で、補強絶縁体の周囲を外部半導電層により一体に被覆
することが可能になる。したがって、補強絶縁体を一体
成型した場合に、ケーブルの絶縁体に設けた外部半導電
層に対して、外部半導電層46を一体に形成する作業を
容易に行うことができ、補強絶縁体の周囲に他の被覆部
材を配置して、図26に示されるような補強絶縁体を構
成する作業を簡素化することができる。また、本発明の
ケーブル接続部においては、補強絶縁体を構成する材料
を任意の絶縁特性を有するもので構成することが可能で
あり、熱と圧力を加えることにより、接続部の内部に隙
間を生じないようにすることができるものであれば、他
のプラスチック材料を用いて構成することも可能であ
る。
【0025】
【実施例3】前記実施例に加えて、本発明の電力ケーブ
ル用接続装置においては、以下に示すような接続部を構
成することも可能である。図10ないし図14に示され
る例は、本発明のケーブル接続部を構成する際にケーブ
ル導体の接続を行うとともに、その接続部の周囲に導体
継手と高圧シールド電極を一体化し、高圧シールド電極
としての作用を有する電極部材を配置し、補強絶縁体を
装着して固定する動作の順序にしたがって説明してい
る。図10に示される例は前記図27のようにしてケー
ブルの曲りを矯正して真っ直ぐに成型した後に、導体2
aの先端部を所定の長さだけ露出させ、絶縁体3aの切
断端部に段部60を形成した状態を示している。前述し
たようにして、絶縁体3aの端部に対する処理を行った
後で、補強絶縁体45の内部貫通孔にケーブルを挿入し
て、図11に示すように補強絶縁体45を保持させる。
前記図10のようにケーブル導体の端部の処理を行う場
合には、接続する他方のケーブルに対しても同様な処理
を行うが、補強絶縁体はその2つのケーブルの一方に取
り付けるようにする。
【0026】前述したようにして、ケーブルの処理を行
った後で、図12に示されるように、2つのケーブル導
体2、2aを導体接続子65に対して挿入し、締め付け
手段を用いて導体を導体接続子に固定させることによ
り、導体接続子を介して導体を導通させるようにする。
その後に、図13に示されるようにして、前記導体接続
子の外側に半円筒状の電極部材66を装着して固定す
る。そして、導体接続部に対して一方のケーブルに支持
させていた補強絶縁体45を移動させて、図14に示さ
れるように位置決めを行い、補強絶縁体の外側に加熱と
加圧を行う装置を取り付けて、補強絶縁体に対する加熱
と加圧の作用を付与し、補強絶縁体を構成するプラスチ
ック材料を架橋するとともに、内側に向けて押圧して固
定保持させるようにする。さらに、前記補強絶縁体45
としては、架橋剤を添加した未架橋ポリエチレンの筒と
して構成し、前記補強絶縁体の周囲には外部半導電層を
一体に設けて構成したものを用いることができる。
【0027】前記図10ないし図14に示されるような
工程を経て、ケーブル接続部の内部に配置する構造部材
を固定するに際して、本発明においては、導体接続子6
5を銅や銅合金等の導電性の良好な材料を用いて構成
し、ケーブル導体の固定を行うとともに、2つの接続す
るケーブル導体の間の導通性を良好に設定する。また、
導体接続子の外側に配置する電極部材66としては、図
16に示すように、アルミ等のような金属製の材料を用
いて半円筒状に構成した電極片を装着することにより、
導体接続子の周囲を覆うことができるようにしている。
そして、ケーブルの接続部に位置決めした後で、加熱と
加圧の処理を施してポリエチレンを架橋させることによ
り、内部に配置する部材と一体化でき、補強絶縁体によ
る接続部の補強作用を良好に発揮させることが可能であ
る。
【0028】前述したような手順を踏んでケーブル接続
部を形成する際に、前記図13のようにして電極部材を
装着した後に、図14に至る工程の間に、図15に示さ
れるように、弾性チューブ70を装着する工程を設け、
2つの電極片67、67aを固定保持させるとともに、
電極部材の外周部に内部半導電層を形成する作業を行う
ようにしている。前記図15に示される例では、前記図
2の工程における補強絶縁体を一方のケーブルに装着す
る動作に平行させて、他方のケーブルに対して保持円筒
72に支持させた弾性チューブ70を保持させておき、
前記弾性チューブ70を、図18ないし図20に示すよ
うにして装着する。前記弾性チューブ70は、図17に
示されるようにして、金属製等の剛体で構成した保持円
筒72に保持させておき、その保持円筒72から抜き取
ることにより、弾性チューブ70を電極部材66の外周
部に装着できるように構成している。
【0029】なお、前記弾性チューブ70を保持する保
持円筒72は、金属またはプラスチック材料により円筒
状の部材として構成されるが、前記保持円筒を円筒を2
つ割り状に構成した半円筒状の部材を組み合わせて構成
すると、ケーブルから外す作業を容易に行い得るものと
することができ、円筒を構成して弾性チューブを取り付
ける際にも、その円筒の組み合わせ部に簡単な係止手段
を設けるのみで対応させることができる。前記弾性チュ
ーブ70としては、例えば、ゴムを主成分とした弾性体
を用いて、電極部材の外形に一致する形状に構成してお
き、その弾性チューブを保持円筒72に対して拡開する
状態で支持させておくようにすることができる。前記弾
性チューブとは別に、図16に示されるように、2つ割
り状に形成した電極部材66では、その内面の導体接続
子に対応する位置に、凸部68を設けておき、前記凸部
68を導体接続子の周囲に押圧して固定することによ
り、従来のケーブル接続部における導体継手と高圧シー
ルド電極の作用を行い得るような部材として構成する。
【0030】前記図15に示されるように、2つのケー
ブル導体を接続した導体接続子65に対して、その外周
部と絶縁体の接続部の段部に亘って配置する電極部材6
6を装着した後で、図18ないし図20に示すようにし
て、弾性チューブ70を装着するようにする。図18に
示される例では、接続部に中心を合わせて弾性チューブ
70を保持する保持円筒72を移動させ、弾性チューブ
を装着する位置を設定する。次いで、図19に示される
ようにして、弾性チューブ70の一方の端部71aを位
置決めし、保持円筒72をケーブル導体2の方向に移動
させて弾性チューブから保持円筒を抜き取る作業を行
う。前記弾性チューブ70の両側端部には、電極部材の
端部形状に合わせた円弧部を形成しており、弾性チュー
ブが弾力性を有することにより、先に保持円筒から抜き
出された弾性チューブの端部71aが、電極部材の端部
の形状にしたがって湾曲されるので、保持円筒から外し
た部分は電極部材の表面に密着する状態となる。そし
て、前述したようにして、保持円筒を抜き取る作業を行
うことにより、保持円筒を全部接続部から外した状態で
は、図20に示されるように電極部材の外周部を弾性チ
ューブ70により覆い、電極部材の外側に半導電体の層
を一体に構成することができる。
【0031】前記図15以降に示された例は、弾性チュ
ーブをあらかじめ電極部材の外形形状に一致させて構成
しているが、本発明の半導電層を構成する部材は、熱収
縮性の材料を用いて構成することもできる。図21に示
す例では、半導電層を構成する部材として、熱収縮性を
有し半導電性を有する材料で構成されたチューブ部材7
5を用いており、前記チューブ部材75を図15に示さ
れる段階で他方のケーブルに対して保持させておく。そ
して、ケーブル導体を接続した後で電極部材66を装着
し、その後で、チューブ部材75を電極部材66の外側
に位置決めしてから、図22に示すように、熱風吹き付
け手段を用いてチューブ部材75の端部を収縮させて、
電極部材66の端部に収縮部76を形成して固定する。
次いで、熱風をチューブ部材の長さ方向に対して吹き付
けることにより、チューブ部材75を電極部材の長さ方
向に順次収縮させて、図23に示すようにして、チュー
ブ部材75による半導電層を一体に形成し、2つの電極
片をチューブ部材により固定保持させる作業を行うよう
にする。前述したようにして、チューブ部材を電極部材
に巻き付ける状態で固定してから、補強絶縁体45を接
続部に対して移動させ、補強絶縁体に対する加熱と加圧
を行って補強絶縁体を架橋し、ケーブル接続部の内部構
造を完成する。
【0032】前記本発明のケーブル接続部の形成方法を
用いる場合に、絶縁体の切断端部と電極部材の端部との
間に隙間が生じないようにするためには、絶縁体の切断
端部に対して段部を形成することに代えて、図24に示
されるように、凹溝61を形成することができる。前記
図24に示される例では、ケーブル導体を所定の長さだ
け露出させてから、絶縁体の切断端部からケーブルの長
さ方向に切り込む状態で、リング状の凹溝61を形成す
る。前記凹溝61は電極部材の端部の形状に一致させて
構成するもので、図25に示されるように、導体2、2
aを導体接続子65を用いて接続し、その外周部に電極
部材66を配置して取り付けた際に、前記電極部材66
の両端部が絶縁体に切り込んだ凹溝に係合し、絶縁体と
電極部材の間に隙間が生じないようにすることができ
る。そして、前記図25に示されるようにして、ケーブ
ル接続部に電極部材を取り付けた後に、その外周部に弾
性チューブまたはチューブ部材を取り付けて、電極部材
を固定保持させるとともに、ケーブル接続部の内部半導
電層を構成することにより、補強絶縁体を装着する作業
に対応させることができる。
【0033】なお、前述したように構成した本発明のケ
ーブル接続部では、補強絶縁体を構成する材料を未架橋
のポリエチレンで構成することの他に、前記材料と同様
な性質を有する他の材料を用いて構成することも可能で
ある。そして、補強絶縁体をケーブル接続部に対して位
置決めした後で、熱と圧力を加えて補強絶縁体を軟化さ
せて、ケーブル絶縁体の周囲と接続部の周囲に押圧し、
接続部を完成させる。さらに、補強絶縁体を圧縮成型す
る際に、軟化したプラスチック材料が電極部材と絶縁体
の間の隙間に侵入して隙間をなくすことができ、接続部
の絶縁体の内部に空隙ができることを防止することが可
能になる。前記補強絶縁体とは別に、電極部材の外面に
配置する弾性チューブ70またはチューブ部材75は、
任意の半導電性を有する高分子材料で構成することがで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明の電力ケーブル用接続装置は、前
述したように構成したものであるから、ケーブル接続部
を構成する場合には、2つの対向する導体接続子の先端
部を突き合わせることにより、導体接続子の先端部に設
けた係止手段が接続されるので、ケーブルの長さ方向に
引っ張り力が加えられても、接続構造を正確に維持する
ことができる。また、2つの導体接続子の外周に配置す
る電極部材は、従来の導体継手と高圧シールド電極を組
み合わせて一体に構成したものとして設けるので、小型
軽量化が図られ、組立が容易で、高圧シールド電極上の
内部半導電層をあらかじめ施しておくことができる。そ
して、ケーブルの絶縁体の切断端部に補強絶縁体の先端
部が入り込むような凹溝を形成する場合には、絶縁体と
の接続部にも隙間が形成されないので絶縁効果を向上さ
せることができる。
【0035】さらに、本発明の補強絶縁体を、架橋剤を
添加した未架橋ポリエチレンの筒として構成し、前記補
強絶縁体の周囲には外部半導電層を一体に設けて構成
し、ケーブルの接続部に位置決めした後で、加熱と加圧
の処理を施してポリエチレンを架橋させることにより、
内部に配置する部材と一体化できるので、補強絶縁体に
よる接続部の絶縁性能を良好に発揮させることが可能で
ある。そして、本発明のケーブル接続部を構成する各部
材を、構造の簡単なものとして構成するので、接続部の
作成作業を容易に行うことができ、狭いマンホール等の
内部でのケーブル接続作業を効率良く、迅速に行うこと
ができる。
【0036】前記効果に加えて、本発明の電力ケーブル
用接続装置は、ケーブルの接続部を余分に移動させたり
することなく、導体接続作業を行うことも可能である。
そして、従来よりケーブル接続に用いられている部材を
そのまま使用することができ、補強絶縁体と弾性チュー
ブ等をケーブルに保持させてから導体の接続を行うの
で、従来のプレハブ接続方式の施工と同様な工程にした
がって、ケーブル接続部を構成することができる。ま
た、本発明の補強絶縁体は、未架橋のプラスチック材料
で構成したブロック部材を用いるのであり、その内部に
高圧シールド電極等を配置しないので、補強絶縁体の構
成を簡素化でき、補強絶縁体の製造コストを低減するこ
とができる。さらに、本発明のケーブル接続部では、電
極部材の外径がケーブル導体の絶縁体の外径を越えない
サイズに形成されるので、補強絶縁体を薄いものとして
構成することが可能であり、ケーブル接続部の外径を小
さくすることも可能になる。そして、補強絶縁体の内面
に電極部材と一体の内部半導電層を形成し、補強絶縁体
を装着してから加熱と加圧の処理を行うので、補強絶縁
体の内部に隙間等が生じることを防止でき、ケーブル接
続部の信頼性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル導体の先端部に導体接続子
を取り付けた状態の説明図である。
【図2】 一方のケーブルに補強絶縁体を装着した状態
の説明図である。
【図3】 2つの導体接続子を電極部材を介して接続し
た状態の説明図である。
【図4】 接続部に補強絶縁体を取り付けて接続部を成
型する状態の説明図である。
【図5】 本発明に用いる係止手段の構成を示す説明図
である。
【図6】 ケーブルの絶縁体の切断側面に凹溝を形成す
る場合の説明図である。
【図7】 図6のケーブル導体の先端部に導体接続子を
取り付けた状態の説明図である。
【図8】 図7のように形成した2つの導体接続子を接
続した状態の説明図である。
【図9】 図8の接続部に補強絶縁体を取り付けて成型
処理を行う状態の説明図である。
【図10】 本発明のケーブル接続におけるケーブルの
端部の成型状態を示す説明図である。
【図11】 一方のケーブルに補強絶縁体を取り付けた
状態を示す説明図である。
【図12】 2つの導体を対向させて導体接続子に取り
付けた状態を示す説明図である。
【図13】 導体接続子に対応させて電極部材を取り付
ける状態を示す説明図である。
【図14】 電極部材に対応させて補強絶縁体を装着す
る状態を示す説明図である。
【図15】 図13の状態を詳細に示す説明図である。
【図16】 本発明に使用する電極部材の分解斜視図で
ある。
【図17】 本発明の弾性チューブの説明図である。
【図18】 弾性チューブを接続部に対して位置決めし
た状態を示す説明図である。
【図19】 弾性チューブの端部を電極部材に対して位
置決めした状態を示す説明図である。
【図20】 弾性チューブを完全に装着した状態を示す
説明図である。
【図21】 弾性チューブに代えてチューブ部材を用い
る場合の説明図である。
【図22】 チューブ部材の端部を収縮固定した状態を
示す説明図である。
【図23】 チューブ部材を電極部材に対して固定した
状態を示す説明図である。
【図24】 絶縁体の切断端部に凹溝を形成する場合を
示す説明図である。
【図25】 絶縁体に設けた凹溝を介して電極部材を装
着した状態を示す説明図である。
【図26】 一般的なケーブル接続部の構成を示す説明
図である。
【図27】 従来のケーブルの接続に際しての処理の第
1の工程を示す説明図である。
【図28】 絶縁体の切断先端部を削る処理を示す説明
図である。
【図29】 導体の先端部に導体接続子を装着する状態
の説明図である。
【図30】 補強絶縁体に対して1つの導体接続子を挿
入する状態の説明図である。
【図31】 2つの導体接続子を突き合わせる状態で補
強絶縁体の内部で接続する状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、 2 導体、 3 絶縁体、 8
導体接続子、10 導体継手、 15 高圧シ
ールド電極、 16 補強絶縁体、20 ケーブル
接続部、 30 導体接続子、33 挿入側接続部
材、 36 係止側接続部材、 40 段部、41
凹溝、 45 補強絶縁体、 50 電極部
材、66 電極部材、 67 電極片、 70
弾性チューブ、72 保持円筒、 75 チューブ
部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重人 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (72)発明者 大高 巖 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (72)発明者 官上 博久 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (56)参考文献 特開 平3−52506(JP,A) 特開 平2−51306(JP,A) 特開 平4−210715(JP,A) 実開 昭56−74922(JP,U) 実開 平4−88327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/08 H02G 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続するケーブルの導体端部に対して対
    向させる位置に導体接続子を固定し、前記2つの導体接
    続子の先端部を突き合わせる状態で、2つの導体接続子
    の先端部で電気的な接続を行う導体継手部材を配置し、
    導体の間に電気的な導通を得るとともに、 前記ケーブル導体の周囲に配置する補強絶縁体は、架橋
    剤を添加した未架橋ポリエチレンの筒として構成し、前
    記補強絶縁体の周囲には外部半導電層を一体に設けて構
    成し、 ケーブルの接続部に前記補強絶縁体を位置決めした後
    で、加熱と加圧の処理を施してポリエチレンを架橋させ
    て、接続部の外周部に一体に装着するケーブル用接続部
    において、 前記ケーブル導体の端部に取り付けた導体接続子に対し
    て各々の先端部に接続手段を設け、導体接続子を突き合
    わせることにより接続可能に構成し、 前記導体接続部で2つの導体接続子を電気的に接続する
    電極部材を、導体継手と高圧シールド電極を兼用する略
    円筒状の部材として構成し、 前記電極部材の外径をケーブルの絶縁体の外径に対応さ
    せて構成し、内面の中央部に導体接続子の頭部に対応す
    る突条を設けたことを特徴とする電力ケーブル用接続装
    置。
  2. 【請求項2】 ケーブルの接続端部の導体を露出させる
    基部で、絶縁体の切断部に対してケーブルの長さ方向の
    内側に切り込む状態の凹溝をリング状に配置し、 前記絶縁体の端部に設けた凹溝に対して電極部材の端部
    を挿入することにより、絶縁体と電極部材の突き当て部
    に隙間が形成されないような処理を施すことを特徴とす
    る請求項1に記載の電力ケーブル用接続装置。
  3. 【請求項3】 前記接続する2つのケーブル導体の端部
    を、1つの導体接続子の両側から挿入して固定するとと
    もに、前記接続部を覆うようにして半円筒状の2つの電
    極部材を取り付け、 前記電極部材の外周部に半導電層を形成し、前記接続部
    の外周面を覆うようにして補強絶縁体を配置し、前記補
    強絶縁体の外周部に半導電層を形成し、 前記補強絶縁体とケーブルの長さ方向の所定の範囲に亘
    って、防水手段と保護管による保護部材を一体に構成す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電力ケー
    ブル用接続装置。
  4. 【請求項4】 前記導体接続部の周囲に配置する電極部
    材は、半円筒状の部材を2つ組み合わせて円筒状に導体
    接続部の周囲を覆う状態に設けるとともに、 前記電極部材の周囲に熱収縮性の半導電体の部材を被覆
    して、加熱を行うことにより収縮させ、 前記半導電層を中心として補強絶縁体を接続部の周囲に
    位置決めして装着し、 前記補強絶縁体の外側に加熱と加圧を行う手段を配置
    し、補強絶縁体を接続部に対して一体に形成することを
    特徴とする請求項3に記載の電力ケーブル用接続装置。
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