JPH0514685Y2 - - Google Patents

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JPH0514685Y2
JPH0514685Y2 JP3402488U JP3402488U JPH0514685Y2 JP H0514685 Y2 JPH0514685 Y2 JP H0514685Y2 JP 3402488 U JP3402488 U JP 3402488U JP 3402488 U JP3402488 U JP 3402488U JP H0514685 Y2 JPH0514685 Y2 JP H0514685Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、電子線照射装置のような直流機器
に、直流電流を供給する電力ケーブル用の終端接
続部に関する。
(従来の技術) 従来から、交流電圧用CV(架橋ポリエチレン)
ケーブルに使用される機器直結用終端箱(SF6
ス中終端箱または油中終端箱)としては、絶縁体
端部にプレモールドストレスコーンを挿嵌し、こ
の上にこれと接してエポキシ套管を被嵌した構造
のものが知られている。
このCVケーブル用の油中終端箱の構造を第2
図に示す。
この図において、符号1はケーブル導体を示し
ており、その端部には導体引出棒2が連結され、
導体引出棒2の外側にはシールドリング3がかぶ
せられている。また露出されたケーブル絶縁体4
上には、紡錘状のプレモールドストレスコーン5
が被嵌されており、このプレモールドストレスコ
ーン5の後方テーパー面には、押しパイプ6が当
接されている。そして押しパイプ6の他端には、
固定シヤツト、座金、スプリング等からなる押圧
圧縮装置9が接続されており、押しパイプ6を介
してプレモールドストレスコーン5がケーブルの
軸方向に押圧圧縮されるように構成されている。
さらに、ケーブル端部の外側には、プレモール
ドストレスコーン5の外周面と接してエポキシ套
管8が被嵌されている。
なお図中、符号9は上部金具、符号10は絶縁
筒、符号11は保護金具、符号12は防水テープ
層をそれぞれ示している。
(考案の解決しようとする課題) しかしながら、このような構造の油中終端箱に
おいては、部分的に絶縁耐力が充分でないため、
直流の減衰振動波電圧を印加すると、プレモール
ドストレスコーン5とエポキシ套管8との界面で
電気的破壊現象が生じる。
すなわち、第2図に示すCVケーブルの油中終
端箱に−DC300kVの減衰振動波電圧を実際に加
えた場合には、目標とする耐電圧試験値が19000
回であるのに対して、488回でプレモールドスト
レスコーンをエポキシ套管との界面にせん絡破壊
が生じた。そのため、このような終端箱を高電圧
の減衰振動波を発生させる直流機器用のケーブル
終端接続部として用いることができなかつた。
本考案はこのような問題を解決するためになさ
れたもので、直流機器側で発生が予想される減衰
振動波電圧に対して、優れた耐電圧特性を有する
直流ケーブル用終端接続部を提供することを目的
とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の直流ケーブル用終端接続部は、ケーブ
ル導体の端部に接続された導体接続端子と、ケー
ブル絶縁体の端部に挿嵌されたモールドストレス
コーンと、前記ストレスコーン上にこの外周面と
接して被嵌された絶縁套管と、前記ストレスコー
ンを軸方向に押圧圧縮する機構とを備えてなる終
端接続部において、前記ストレスコーンの前方テ
ーパー面の長さを長くし、このストレスコーンの
外周面と前記絶縁套管の内周面とが、高い直流減
衰振動波耐電圧特性を示すに充分な長さに亘つて
接するように構成して成ることを特徴としてい
る。
(作用) 本考案の直流ケーブル用終端接続部において
は、ケーブル絶縁体上に挿嵌されたモールドスト
レスコーンの前方(ケーブル先端部に近い側)の
テーパー面の長さが、従来の交流機器用の終端接
続部に比べてずつと長くされているので、このモ
ールドストレスコーンと外側の絶縁套管とが接す
る界面長が従来のものよりはるかに長くなつてい
る。そのためこれらの界面に生じるストレスが充
分に緩和され、良好な直流減衰振動波耐電圧特性
を示す。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は本考案の一実施例の直流CVケーブル
用終端箱の構造を示す縦断面図である。
図において符号13は、ケーブル導体を示して
おり、その端部には接続端子14が接続されてい
る。そして接続端子14の先端には、チユーリツ
プコンタクト15を介して、導体固定金具16が
連結されている。
また段剥ぎ露出されたケーブル端部の絶縁体1
7上には、後方テーパー面の2〜3倍の長さの前
方テーパー面を有するゴムプレモールドストレス
コーン18が挿嵌されており、このプレモールド
ストレスコーン18の後方テーパー面上にはろう
と状の押し金具19が取着されている。
そして押し金具19の後端部には、可動シヤフ
ト20と、可動シヤフト20の周りに挿嵌された
スプリング21と、このスプリング21の後端を
支持する座金22と、一端を機器取付用金具23
に固定された固定シヤフト24とからなる押圧圧
縮装置が取着されており、プレモールドストレス
コーン18が押し金具19を介してケーブルの軸
方向に押圧圧縮されるように構成されている。
さらにプレモールドストレスコーン18の外側
にはエポキシ套管25が被嵌されている。エポキ
シ套管25の両端部は、導体固定金具16と取付
用金具23とにそれぞれ固着されており、内周面
はプレモールドストレスコーン18の外周面の前
方テーパー面と密接されている。
またさらにストレスコーン押圧圧縮装置の外側
には、保護金具26が被嵌されており、保護金具
26の後端部上には、ケーブルシース27に跨つ
て防水テーパー層28が設けられている。
なお、図中符号29は、ケーブル半導電層30
を接地するための錫メツキ軟銅線編組を示してて
いる。
このような構造の実施例の終端箱においては、
プレモールドストレスコーン16の前方テーパー
面の長さが極めて長くされており、プレモールド
ストレスコーン16とエポキシ套管25とがこの
長い界面で接するように構成されているので、高
い直流減衰振動波電圧をかけてもこの界面で破壊
が起こらず、良好な減衰振動波耐電圧特性を示
す。
また実施例の構造の終端箱においては、予め機
器内に導体固定金具16とチユーリツプコンタク
ト15およびエポキシ套管25を組み込んでお
き、これらにその他の部分を据付現場で挿入して
組み立てることができる。
さらに、従来のものとほとんど長さが変わら
ず、縦横どちらの方向にも据付けることができ
る。
次に、本考案の具体例を示す。
第1図に示すCVケーブル用油中終端箱におい
て、プレモールドストレスコーンの前方テーパー
面の長さを、従来の66〜77kVCVケーブル用油中
終端箱のストレスコーンより約85mm長くし、スト
レスコーンとエポキシ套管との界面長をそれだけ
長くした。
このケーブル終端接続部について、直流減衰振
動波耐電圧試験をはじめとするいろいろな直流耐
電圧試験を行つたところ、以下に示す結果が得ら
れた。
雷インパルス耐電圧試験 −600kV、3回……合格 直流耐圧試験 −350kV、4時間……合格 直流減衰振動波耐電圧試験(油温80℃) −300kV、19000回……合格 直流減衰振動波耐電圧試験(SF6ガス中) −300kV、1000回……合格 [考案の効果] 以上説明した明らかなように、本考案の直流ケ
ーブル用終端接続部においては、プレモールドス
トレスコーンと絶縁套管とが充分長い界面で接す
るように構成されているので、直流機器で発生す
る減衰振動波電圧に対して高い耐電圧特性を示
す。また従来の終端接続部とほとんど長さが変わ
らず、現場での据付けや組立てが簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の直流ケーブル用終端接続部の
一実施例を示す縦断面図、第2図は従来のCVケ
ーブル用油中終端箱の構造を示す縦断面図であ
る。 1,13……ケーブル導体、4,17……ケー
ブル絶縁体、5,18……プレモールドストレス
コーン、6……押しパイプ、8,25……エポキ
シ套管、11,26……保護金具、15……チユ
ーリツプコンタクト、16……導体固定金具、1
9……押し金具、21……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーブル導体の端部に接続された導体接続端子
    と、ケーブル絶縁体の端部に挿嵌されたモールド
    ストレスコーンと、前記ストレスコーン上にこの
    外周面と接して被嵌された絶縁套管と、前記スト
    レスコーンを軸方向に、押圧圧縮する機構とを備
    えてなる終端接続部において、前記ストレスコー
    ンの前方テーパー面の長さを長くし、このストレ
    スコーンの外周面と前記絶縁套管の内周面とが、
    高い直流減衰振動波耐電圧特性を示すに充分な長
    さに亘つて接するように構成して成ることを特徴
    とする直流ケーブル用終端接続部。
JP3402488U 1988-03-15 1988-03-15 Expired - Lifetime JPH0514685Y2 (ja)

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JP3402488U JPH0514685Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15

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JPH01146730U JPH01146730U (ja) 1989-10-11
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