JPH08120086A - 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法 - Google Patents

新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH08120086A
JPH08120086A JP6282903A JP28290394A JPH08120086A JP H08120086 A JPH08120086 A JP H08120086A JP 6282903 A JP6282903 A JP 6282903A JP 28290394 A JP28290394 A JP 28290394A JP H08120086 A JPH08120086 A JP H08120086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
formula
represented
organopolysiloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6282903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3527296B2 (ja
Inventor
Hiroshi Oda
浩 尾田
Koji Osugi
宏治 大杉
Hisanori Tanabe
久記 田辺
Mitsuhiro Takarada
充弘 宝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd, Nippon Paint Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP28290394A priority Critical patent/JP3527296B2/ja
Publication of JPH08120086A publication Critical patent/JPH08120086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3527296B2 publication Critical patent/JP3527296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なオルガノポリシロキサン化合物を提供
する。 【構成】 下記の平均組成式(1)で示される新規なオ
ルガノポリシロキサン化合物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化合物およびそ
の製造方法、特に、新規なオルガノポリシロキサン化合
物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】有機官
能基を有するオルガノポリシロキサン化合物は、例え
ば、塗料用樹脂、成形材料用樹脂、医療材料用樹脂、化
粧品材料用樹脂および各種コーティング材料用樹脂の合
成材料として広く利用されている。このようなオルガノ
ポリシロキサン化合物を用いて合成された上述の各種樹
脂は、耐熱性、耐候性、離型性、成形加工性、耐熱衝撃
性等の各種特性について、優れた特性を発現し得る。
【0003】ところで、このようなオルガノポリシロキ
サン化合物としては、従来から、ジメチルポリシロキサ
ンの両末端にアルコール性水酸基を含有する化合物(特
公昭54−8718号公報)、ジメチルポリシロキサン
の両末端に官能基を有する化合物(特開昭58−217
515号公報、同59−123502号公報)、側鎖に
官能基を有するメチルポリシロキサン化合物(特公昭6
1−18968号公報、同61−28880号公報)、
および側鎖と両末端とにアルコール性水酸基を含有する
メチルフェニルポリシロキサン等が知られている。
【0004】さらに、最近は、1分子中に(メタ)アク
リル基、エポキシ基、アルコール性水酸基等の異種の官
能基を含有するオルガノポリシロキサン化合物(特開平
2−294962号公報、同2−294963号公報お
よび同4−168126号公報)も提供されている。し
かし、上述のような各種樹脂の合成材料として、更に有
用なオルガノポリシロキサン化合物が要望されている。
【0005】本発明の目的は、新規なオルガノポリシロ
キサン化合物およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る新規なオル
ガノポリシロキサン化合物は、下記の平均組成式(1)
で示される。
【0007】
【化6】
【0008】式中、Xは、−C36O(CH2CH2O)
nR2 で示される一価の置換基である。Yは、3−アク
リロキシプロピル基または3−メタクリロキシプロピル
基である。R1 は、炭素数が1〜6のアルキル基または
フェニル基である。a,b,c,dは、次の範囲の整数
である。 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10 R2 は、カルボキシル基、りん酸基およびスルホ基から
なる群から選ばれた少なくとも1つの酸基を含む一価の
基である。nは、5≦n≦40の範囲の整数である。
【0009】なお、上述の化合物において、R2 に含ま
れるカルボキシル基、りん酸基およびスルホ基は、例え
ば、金属塩またはアンモニウム塩を形成している。
【0010】また、本発明に係る新規なオルガノポリシ
ロキサン化合物の製造方法は、下記の平均組成式(5)
で示される新規なオルガノポリシロキサン化合物の製造
方法である。
【0011】
【化7】
【0012】式中、Xは、−C36O(CH2CH2O)
nR2 で示される一価の置換基である。Yは、3−アク
リロキシプロピル基または3−メタクリロキシプロピル
基である。R1 は、炭素数が1〜6のアルキル基または
フェニル基である。a,b,c,dは、次の範囲の整数
である。 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 R2 は、カルボキシル基を含む一価の基である。nは、
5≦n≦40の範囲の整数である。
【0013】この方法は、次の工程を含んでいる。 ◎下記の平均組成式(2)で示されるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン化合物に含まれるSi−H基に、
下記の一般式(3)で示される、ポリオキシエチレン基
と脂肪族不飽和基とを含む化合物を付加することによ
り、下記の平均組成式(4)で示されるオルガノポリシ
ロキサン化合物を得る工程。
【0014】
【化8】
【0015】式中、Yは、3−アクリロキシプロピル基
または3−メタクリロキシプロピル基である。R1 は、
炭素数が1〜6のアルキル基またはフェニル基である。
a,b,c,dは、次の範囲の整数である。 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10
【0016】
【化9】
【0017】式中、nは、5≦n≦40の範囲の整数で
ある。
【0018】
【化10】
【0019】式中、Yは、3−アクリロキシプロピル基
または3−メタクリロキシプロピル基である。Zは、−
36O(CH2CH2O)nHで示される一価の置換基
である。R1 は、炭素数が1〜6のアルキル基またはフ
ェニル基である。a,b,c,dは、次の範囲の整数で
ある。 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10 nは、5≦n≦40の範囲の整数である。
【0020】◎平均組成式(4)で示されるオルガノポ
リシロキサン化合物に対して酸無水物を反応させる工
程。
【0021】新規なオルガノポリシロキサン化合物 本発明に係る新規なポリオルガノシロキサン化合物は、
下記の平均組成式(1)で示されるものである。
【0022】
【化11】
【0023】この式(1)において、Xは、−C36
(CH2CH2O)nR2 で示される一価の置換基であ
る。ここで、nは、5≦n≦40の範囲の整数である。
また、R2 は、カルボキシル基(−COOH)、りん酸
基(−OPO(OH)2 )およびスルホ基(−OSO3
H )を含む一価の基である。なお、一つのR2 中に
は、2種以上の酸基が含まれていてもよい。また、平均
組成式(1)中のR2 は、全てが同一であってもよい
し、互いに異なっていてもよい。R2 の具体例として
は、下記のものが挙げられる。
【0024】
【化12】
【0025】このようなR2 中に含まれる酸基は、金属
塩またはアンモニウム塩を形成していてもよい。金属塩
の具体例としては、ナトリウム,カリウム,リチウムな
どのアルカリ金属塩、カルシウム,マグネシウムなどの
アルカリ土類金属塩が挙げられる。また、アンモニウム
塩の具体例としては、アンモニウム塩、トリエタノール
アミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ジメチル
エタノール塩が挙げられる。なお、本発明の化合物から
乳化重合法により種々の樹脂を合成する場合は、乳化重
合性の観点から、酸基がカリウム塩、ジメチルエタノー
ルアミン塩およびトリエチルアミン塩を形成しているの
が好ましい。
【0026】Yは、3−アクリロキシプロピル基または
3−メタクリロキシプロピル基である。
【0027】R1 は、炭素数が1〜6のアルキル基また
はフェニル基である。炭素数が1〜6のアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル
基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
等が例示できる。このようなR1 の内、好ましいもの
は、工業的観点からメチル基およびフェニル基である。
【0028】なお、式(1)中に含まれる各R1 は、全
てが同一のものであってもよいし、互いに異なっていて
もよい。特に、本発明の化合物は、有機樹脂との反応性
や相溶性を向上させる場合には、メチル基を含むR1
フェニル基を含むR1 との双方が含まれるものが好まし
い。例えば、ジメチルシロキサン単位とジフェニルシロ
キサン単位またはメチルフェニルシロキサン単位を主鎖
として含む本発明の化合物は、上述の目的を達成し易
い。この場合、全R1 中に含まれるメチル基量は、20
〜98モル%、好ましくは50〜90モル%に、一方、
フェニル基量は、2〜80モル%、好ましくは10〜5
0モル%にそれぞれ設定するのが好ましい。
【0029】また、a,b,c,dは、次の範囲の整数
である。 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、aおよびcは、1≦a+c≦10の条件を満たす
必要がある。
【0030】このようなa,b,c,dの範囲におい
て、b,cおよびdの範囲がこのような範囲の上限値を
超えると、式(1)の化合物においてシロキサン部分が
長くなり過ぎるため、当該化合物は、有機樹脂との相溶
性が低下する。
【0031】本発明のポリオルガノシロキサン化合物
は、a=0またはc=0の場合を含むので、下記の平均
組成式(1a)、(1b)および(1c)で示される3
種類のポリオルガノシロキサン化合物を含む。
【0032】
【化13】
【0033】ポリオルガノシロキサン化合物の製造方法 本発明に係るオルガノポリシロキサン化合物は、次の方
法により製造することができる。先ず下記の平均組成式
(2)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン化合物を用意する。
【0034】
【化14】
【0035】式中、Y、R1 およびa,b,c,dは、
上述の平均組成式(1)の場合と同じである。このよう
なオルガノハイドロジェンポリシロキサン化合物は、a
=0またはc=0の場合を含むので、下記の平均組成式
(2a)、(2b)および(2c)で示される3種類の
オルガノハイドロジェンポリシロキサン化合物を含む。
【0036】
【化15】
【0037】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン化合物は、例えば、特開平4−169589号
公報の記載に従って、テトラアルキルジシロキサン、テ
トラアルキルシクロテトラシロキサン、(メタ)アクリ
ロキシプロピル・アルキルジアルコキシシラン或いはそ
の加水分解物、および各種環状或いは鎖状ポリシロキサ
ン等を硫酸やスルホン酸類で平衡化反応することにより
容易に調整することができる。
【0038】上述のオルガノハイドロジェンポリシロキ
サン化合物の具体例としては、以下の各式で示されるも
のが例示できる。なお、式中、Meはメチル基、Phは
フェニル基、Yは3−アクリロキシプロピル基または3
−メタクリロキシプロピル基を示している。
【0039】
【化16】
【0040】次に、上述のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサン化合物から下記の平均組成式(4)で示され
るオルガノポリシロキサン化合物を調整する。
【0041】
【化17】
【0042】式中、Y、R1 およびa,b,c,dは、
上述の一般式(2)で示されるオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン化合物の場合と同じである。Zは、−C
36O(CH2CH2O)nHで示される一価の置換基で
ある。ここで、nは、5≦n≦40の範囲の整数であ
る。
【0043】この工程では、上述のオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン化合物に対して、下記の一般式
(3)で示される、ポリオキシエチレン基と脂肪族不飽
和基とを含む化合物を反応させる。
【0044】
【化18】
【0045】式中、nは、5≦n≦40の範囲の整数で
ある。nが5未満の場合は、水溶性や水への分散性が低
下するので好ましくない。一方、nが40を越えると、
ポリエーテル部分が大きくなり過ぎ、シロキサンの性能
が発揮されにくくなる。なお、nの好ましい範囲は、7
〜20である。この場合は、親水性と疎水性とのバラン
スを調整することができる。この反応では、オルガノハ
イドロジェンポリシロキサン化合物の構造中に含まれる
Si−H基に上記一般式(3)で示される化合物が付加
(ヒドロシリル化反応)し、上述の平均組成式(4)で
示されるポリオルガノシロキサン化合物が得られる。
【0046】なお、上述の付加反応は、白金触媒の存在
下で行うのが好ましい。白金触媒としては、ヒドロシリ
ル化反応に通常用いられる一般的なものを利用すること
ができるが、工業的観点からは、塩化白金酸やビニル基
含有シロキサンを配位させた中性の白金触媒が好まし
い。白金触媒の添加量は、触媒量であり、白金換算で通
常はオルガノハイドロジェンポリシロキサンの2〜40
0ppm程度である。
【0047】上述の付加反応条件は、適宜設定し得る
が、通常は、温度が60〜120℃で反応時間が2〜8
時間である。また、反応は、反応系の粘度や反応温度を
調整するために、ベンゼン,トルエン,キシレンなどの
芳香族系炭化水素溶媒、ヘキサン,ヘプタン,オクタン
などの脂肪族系炭化水素溶媒の存在下で行うことができ
る。また、ビニル基含有シロキサンを配位させた中性の
白金触媒を用いる場合は、エタノール、イソプロピルア
ルコール、イソブタノールなどの低級アルコール類も溶
媒として利用することができる。
【0048】次に、このようにして得られた上述の平均
組成式(4)で示されるオルガノポリシロキサン化合物
から、本発明に係るオルガノポリシロキサン化合物を誘
導する。以下に、本発明の化合物の一部を構成するR2
に含まれる酸基の種類ごとに誘導方法を説明する。
【0049】(R2 に含まれる酸基がカルボキシル基の
場合)この場合は、先の工程で得られた平均組成式
(4)で示されるオルガノポリシロキサン化合物に酸無
水物、例えば二塩基酸無水物または三塩基酸無水物を反
応させる。二塩基酸無水物としては、無水マレイン酸、
無水コハク酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸が例示できる。また、三
塩基酸無水物としては、無水トリメリット酸が例示でき
る。このようなオルガノポリシロキサン化合物と酸無水
物との反応では、オルガノポリシロキサン化合物の基Z
に含まれる末端OH基に酸無水物が付加し、この結果当
該ポリオルガノシロキサン化合物にカルボキシル基が導
入される。
【0050】反応条件は、反応温度を50〜200℃、
好ましくは90〜120℃、反応時間を0.5〜3時
間、好ましくは1〜2時間に設定するのが好ましい。な
お、反応は、無溶媒中で行われてもよいし、溶媒中で行
われてもよい。また、反応系に例えばスズ触媒を添加し
てもよい。
【0051】カルボキシル基部分が塩を形成しているオ
ルガノポリシロキサン化合物を得る場合は、得られたオ
ルガノポリシロキサン化合物をアルカリ金属化合物、ア
ンモニア、アミン化合物等の塩基性物質を用いて中和す
る。中和反応は、オルガノポリシロキサン化合物に対し
て当モル量の塩基性物質を加えて室温で撹拌すると容易
に達成できる。なお、アルカリ金属化合物の具体例とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどが挙げ
られる。このうち、特に水酸化カリウムが好ましい。ま
た、アミン化合物の具体例としては、トリエタノールア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルエタノー
ルアミンなどが挙げられる。
【0052】(R2 に含まれる酸基がりん酸基の場合)
この場合は、平均組成式(4)で示されるオルガノポリ
シロキサン化合物に五酸化二リンを反応させる。このよ
うなオルガノポリシロキサン化合物と五酸化二リンとの
反応では、オルガノポリシロキサン化合物の基Zに含ま
れる末端OH基に五酸化二リンが付加し、この結果当該
ポリオルガノシロキサン化合物にリン酸基が導入され
る。
【0053】反応条件は、反応温度を50〜120℃、
好ましくは70〜90℃、反応時間を3〜10時間、好
ましくは4〜6時間に設定するのが好ましい。なお、反
応は、無溶媒中で行われてもよいし、溶媒中で行われて
もよい。
【0054】リン酸基部分が塩を形成しているオルガノ
ポリシロキサン化合物を得る場合は、リン酸基が導入さ
れたオルガノポリシロキサン化合物をアルカリ金属化合
物、アンモニア、アミン化合物等の塩基性物質を用いて
中和する。中和反応は、オルガノポリシロキサン化合物
に対して当モル量の塩基性物質を加えて室温で撹拌する
と容易に達成できる。なお、アルカリ金属化合物の具体
例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど
が挙げられる。このうち、特に水酸化カリウムが好まし
い。また、アミン化合物の具体例としては、トリエタノ
ールアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルエ
タノールアミンなどが挙げられる。
【0055】(R2 に含まれる酸基がスルホ基の場合)
この場合は、平均組成式(4)で示されるオルガノポリ
シロキサン化合物に例えばスルファミン酸を反応させ
る。このようなオルガノポリシロキサン化合物とスルフ
ァミン酸との反応では、オルガノポリシロキサン化合物
の基Zに含まれる末端OH基にスルファミン酸が付加
し、この結果当該オルガノポリシロキサン化合物にスル
ホ基が導入される。
【0056】反応条件は、反応温度を80〜140℃、
好ましくは110〜130℃、反応時間を0.5〜3時
間、好ましくは0.5〜1.5時間に設定するのが好ま
しい。なお、反応は、無溶媒中で行われてもよいし、溶
媒中で行われてもよい。
【0057】スルホ基部分が塩を形成しているオルガノ
ポリシロキサン化合物を得る場合は、スルホ基が導入さ
れたオルガノポリシロキサン化合物をアルカリ金属化合
物、アンモニア、アミン化合物等の塩基性物質を用いて
中和する。中和反応は、オルガノポリシロキサン化合物
に対して当モル量の塩基性物質を加えて室温で撹拌する
と容易に達成できる。なお、アルカリ金属化合物の具体
例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど
が挙げられる。このうち、特に水酸化カリウムが好まし
い。また、アミン化合物の具体例としては、トリエタノ
ールアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルエ
タノールアミンなどが挙げられる。
【0058】また、平均組成式(4)で示されるオルガ
ノポリシロキサン化合物に1,4−ブタンサルトンを反
応させることにより、目的とする化合物を得ることもで
きる。この場合は、オルガノポリシロキサン化合物の基
Zに含まれる末端OH基に対してNaOH存在下1,4
−ブタンサルトンが開環反応し、当該オルガノポリシロ
キサン化合物にスルホン酸ナトリウム基が導入される。
【0059】有用性 本発明に係る新規なオルガノポリシロキサン化合物は、
1分子中にラジカル重合性の(メタ)アクリル基を有し
ているため、その1種または2種以上を重合することに
より、或いは他のラジカル重合性単量体と共重合するこ
とにより、これまで合成が困難であった新規なポリマ
ー、即ち、耐熱性、耐候性、離型性、成形加工性、耐熱
衝撃性等の種々の有用な特性を有する新規なポリエーテ
ル含有シロキサングラフトアクリル系ポリマーを合成す
ることができる。
【0060】特に、本発明のオルガノポリシロキサン化
合物は、1分子中に疎水性のシロキサン部分と親水性の
ポリオキシエチレン部分との双方を有しているため、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などの各種有
機樹脂との相溶性が高く、これらの有機樹脂と共重合さ
せると、当該有機樹脂について耐熱性、耐候性、耐汚染
性、潤滑性、成形加工性、水溶性等などの各種特性を容
易に付加或いは改善することができる。
【0061】さらに、本発明のオルガノポリシロキサン
化合物は、親水性のポリオキシエチレン部分を有してい
るため、乳化剤を用いずに他のラジカル重合性単量体と
容易に乳化重合させることができ、また、このようにし
て得られたシロキサングラフト樹脂はメラミン化合物や
イソシアネート化合物により容易に架橋させることがで
きる。
【0062】
【実施例】製造例1 フラスコにイソプロピルアルコール200g、CH2
CHCH2O(CH2CH2O)9Hで示されるポリオキシ
エチレン基含有不飽和化合物(ユニオックスA−45
0,日本油脂(株)製)170g、下記の平均組成式
(a)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン200g、1、3−ジビニルテトラメチルジシロキサ
ンが配位された中性の白金触媒のトルエン溶液(Pt分
0.5%含有)0.1gおよび2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール0.05gを仕込み、75℃で
6時間付加反応を行った。
【0063】
【化19】
【0064】続いて、75℃、10mmHg下でイソプ
ロピルアルコールなどの低沸点物を除去し、その後濾過
することにより、微黄色透明液体の付加生成物361g
を得た。この生成物は、下記の物性から、下記の平均組
成式(A)で示されるオルガノポリシロキサンであるこ
とを確認した。
【0065】
【化20】
【0066】(物性) 粘度:201cs(25℃) 屈折率:1.4798(25℃) 元素分析値 実測値:C;52.1%、H;8.3% 計算値:C;52.6%、H;8.0% 1H−NMR(アセトン δ=2.0ppm基準) 0.05 44H 0.25〜0.76 7H 1.00〜1.80 13H 1.88 4H 3.50 72H 3.82〜4.15 3H 5.97 2H 6.90〜7.54 20H IRスペクトル:図1
【0067】製造例2 下記の平均組成式(b)で示されるオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン200gを用いた点以外は製造例1
と同様にして、微黄色透明液体の付加生成物293gを
得た。
【0068】
【化21】
【0069】この生成物は、下記の物性から、下記の平
均組成式(B)で示されるオルガノポリシロキサンであ
ることを確認した。
【0070】
【化22】
【0071】(物性) 粘度:85.5cs(25℃) 屈折率:1.4496(25℃) 元素分析値 実測値:C;47.4%、H;9.0% 計算値:C;47.1%、H;8.8% 1H−NMR(アセトン δ=2.0ppm基準) 0.03 56H 0.30〜0.76 7H 1.02〜1.73 13H 1.86 4H 3.43 72H 3.85〜4.12 3H 5.95 2H IRスペクトル:図2
【0072】製造例3 ポリオキシエチレン基含有不飽和化合物として、CH2
=CHCH2O(CH2CH2O)16H で示されるポリオ
キシエチレン基含有不飽和化合物(ユニオックスPKA
−5004,日本油脂(株)製)を用いる点以外は製造
例1と同様にして、淡黄色固体の付加生成物324gを
得た。この生成物は、軟化点が26〜34℃であること
から、下記の平均組成式(C)で示されるオルガノポリ
シロキサンであることを確認した。
【0073】
【化23】
【0074】製造例4 ポリオキシエチレン基含有不飽和化合物として、CH2
=CHCH2O(CH2CH2O)16H で示されるポリオ
キシエチレン基含有不飽和化合物(ユニオックスPKA
−5004,日本油脂(株)製)を用いる点以外は製造
例2と同様にして、淡黄色固体の付加生成物362gを
得た。この生成物は、軟化点が28〜34℃であること
から、下記の平均組成式(D)で示されるオルガノポリ
シロキサンであることを確認した。
【0075】
【化24】
【0076】製造例5 下記の平均組成式(e)で示されるオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンを用いる点以外は製造例1と同様に
して、淡黄色固体の付加生成物297gを得た。
【0077】
【化25】
【0078】この生成物は、軟化点が27〜33℃であ
ることから、下記の平均組成式(E)で示されるオルガ
ノポリシロキサンであることを確認した。
【0079】
【化26】
【0080】実施例1 製造例1で得られた平均組成式(A)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、ヘキサヒドロ無水フタル酸
7.6gおよび錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、
これを100℃で1.5時間反応させた。反応の終了
は、赤外線吸収スペクトル(IR)で酸無水物を示す1
850cm-1の吸収の消失により確認した。得られた生
成物の収量は57.6gであった。この生成物は、下記
の物性から、下記の平均組成式(f)の新規なオルガノ
ポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0081】
【化27】
【0082】(物性) 粘度:1356.8cp(20℃) 屈折率:1.483(25℃) 1H−NMR(クロロホルム δ=7.24ppm基
準) 0.05 44H 0.25〜0.76 7H 1.00〜1.80 23H 1.90 3H 3.50 72H 3.85〜4.15 3H 5.95 2H 7.10〜7.60 20H IRスペクトル:図3
【0083】実施例2 製造例2で得られた平均組成式(B)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、ヘキサヒドロ無水フタル酸
8.7gおよび錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、
これを100℃で1.5時間反応させた。反応の終了
は、実施例1の場合と同様に確認した。得られた生成物
の収量は、58.7gであった。この生成物は、下記の
各種物性から、下記の平均組成式(g)の新規なオルガ
ノポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0084】
【化28】
【0085】(物性) 粘度:512cp(20℃) 屈折率:1.465(25℃) 1H−NMR(クロロホルム δ=7.24ppm基
準) 0.03 56H 0.30〜0.76 7H 1.02〜1.73 23H 1.86 3H 3.43 72H 3.85〜4.12 3H 5.95 2H IRスペクトル:図4
【0086】実施例3 製造例3で得られた平均組成式(C)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、無水コハク酸3.8gおよび
錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、これを100℃
で1.5時間反応させた。反応の終了は、実施例1の場
合と同様に確認した。得られた生成物の収量は、53.
8gであった。この生成物は、軟化点が38〜46℃で
あることから、下記の平均組成式(h)の新規なオルガ
ノポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0087】
【化29】
【0088】実施例4 製造例4で得られた平均組成式(D)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、無水マレイン酸4.1gおよ
び錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、これを100
℃で1.5時間反応させた。反応の終了は、実施例1の
場合と同様に確認した。得られた生成物の収量は、5
4.1gであった。この生成物は、軟化点が40〜48
℃であることから、下記の平均組成式(i)の新規なオ
ルガノポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0089】
【化30】
【0090】実施例5 実施例1で得られた新規なオルガノポリシロキサン化合
物50gと2−ジメチルアミノエタノール3.8gとを
室温で撹拌・反応させることにより、アミン塩変性オル
ガノポリシロキサン化合物を得た。この化合物は、下記
の物性から、下記の平均組成式(j)の新規なオルガノ
ポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0091】
【化31】
【0092】(物性) 粘度:1740.8(20℃) 屈折率:1.483(25℃) IRスペクトル:図5
【0093】実施例6 実施例2で得られた新規なオルガノポリシロキサン化合
物50gとトリエチルアミン4.9gとを室温で撹拌・
反応させることにより、アミン塩変性オルガノポリシロ
キサン化合物を得た。この化合物は、下記の物性から、
下記の平均組成式(k)の新規なオルガノポリシロキサ
ン化合物であることを確認した。
【0094】
【化32】
【0095】(物性) 粘度:627(20℃) 屈折率:1.465(25℃) IRスペクトル:図6
【0096】実施例7 実施例1で得られた新規なオルガノポリシロキサン化合
物50gと水酸化リチウムを40重量%含むエタノール
溶液2.4mlとを混合した。この混合溶液の溶剤を減
圧留去し、リチウム塩変性オルガノポリシロキサン化合
物を得た。この化合物は、軟化点が30〜38℃である
ことから、下記の平均組成式(l)の新規なオルガノポ
リシロキサン化合物であることを確認した。
【0097】
【化33】
【0098】実施例8 実施例3で得られた新規なオルガノポリシロキサン化合
物50gと水酸化ナトリウムを40重量%含むエタノー
ル溶液3.5mlとを混合した。この混合溶液の溶剤を
減圧留去し、ナトリウム塩変性オルガノポリシロキサン
化合物を得た。この化合物は、軟化点が28〜36℃で
あることから、下記の平均組成式(m)の新規なオルガ
ノポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0099】
【化34】
【0100】実施例9 実施例4で得られた新規なオルガノポリシロキサン化合
物50gと水酸化カリウムを40重量%含むエタノール
溶液5.5mlとを混合した。この混合溶液の溶剤を減
圧留去し、カリウム塩変性オルガノポリシロキサン化合
物を得た。この化合物は、図7のIRスペクトルから、
下記の平均組成式(n)の新規なオルガノポリシロキサ
ン化合物であることを確認した。
【0101】
【化35】
【0102】実施例10 製造例1で得られた平均組成式(A)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50gと五酸化二リン7.03gとを
フラスコに仕込み、これを80℃で5時間反応させた。
反応の終了は、IRで水酸基を示す3000cm-1付近
の吸収の消失により確認した。得られた生成物の収量は
57.0gであった。この生成物は、下記の物性から、
下記の平均組成式(o)の新規なオルガノポリシロキサ
ン化合物であることを確認した。
【0103】
【化36】
【0104】(物性) 粘度:1385.4cp(20℃) 屈折率:1.496(25℃)
【0105】実施例11 製造例2で得られた平均組成式(B)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50gとスルファミン酸3.7gとを
フラスコに仕込み、これを120℃で1時間反応させ
た。反応の終了は、実施例10の場合と同様にして確認
した。得られた生成物の収量は53.7gであった。こ
の生成物は、下記の物性から、下記の平均組成式(p)
の新規なオルガノポリシロキサン化合物であることを確
認した。
【0106】
【化37】
【0107】(物性) 粘度:541cp(20℃) 屈折率:1.476(25℃)
【0108】実施例12 製造例1で得られた平均組成式(A)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、無水スルホフタル酸11.6
gおよび錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、これを
100℃で1.5時間反応させた。反応の終了は、IR
で酸無水物のカルボニル基を示す1850cm-1の吸収
の消失により確認した。得られた生成物の収量は61.
6gであった。この生成物は、下記の物性から、下記の
平均組成式(q)の新規なオルガノポリシロキサン化合
物であることを確認した。
【0109】
【化38】
【0110】(物性) 粘度:1932.4cp(20℃) 屈折率:1.491(25℃)
【0111】実施例13 製造例5で得られた平均組成式(E)で示されるオルガ
ノポリシロキサン50g、ヘキサヒドロ無水フタル酸1
1.5gおよび錫触媒0.05gをフラスコに仕込み、
これを100℃で1.5時間反応させた。反応の終了
は、実施例12の場合と同様にして確認した。得られた
生成物の収量は61.5gであった。この生成物は、下
記の物性から、下記の平均組成式(r)の新規なオルガ
ノポリシロキサン化合物であることを確認した。
【0112】
【化39】
【0113】(物性) 粘度:1428.6cp(20℃) 屈折率:1.491(25℃)
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、これまで合成が困難で
あった新規なポリマーの合成用材料として例えば有用
な、新規なオルガノポリシロキサン化合物が提供され
る。
【0115】また、本発明の製造方法によれば、これま
で合成が困難であった新規なポリマーの合成用材料とし
て例えば有用な、新規なオルガノポリシロキサン化合物
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で得られたオルガノポリシロキサン化
合物のIRスペクトル。
【図2】製造例2で得られたオルガノポリシロキサン化
合物のIRスペクトル。
【図3】実施例1で得られた新規なオルガノポリシロキ
サン化合物のIRスペクトル。
【図4】実施例2で得られた新規なオルガノポリシロキ
サン化合物のIRスペクトル。
【図5】実施例5で得られた新規なオルガノポリシロキ
サン化合物のIRスペクトル。
【図6】実施例6で得られた新規なオルガノポリシロキ
サン化合物のIRスペクトル。
【図7】実施例9で得られた新規なオルガノポリシロキ
サン化合物のIRスペクトル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 久記 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 宝田 充弘 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の平均組成式(1)で示される新規な
    オルガノポリシロキサン化合物。 【化1】 (式中、Xは、−C36O(CH2CH2O)nR2 で示
    される一価の置換基、Yは、3−アクリロキシプロピル
    基または3−メタクリロキシプロピル基、R1 は、炭素
    数が1〜6のアルキル基またはフェニル基、a,b,
    c,dは、次の範囲の整数、 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10 R2 は、カルボキシル基、りん酸基およびスルホ基から
    なる群から選ばれた少なくとも1つの酸基を含む一価の
    基、nは、5≦n≦40の範囲の整数。)
  2. 【請求項2】前記カルボキシル基、りん酸基およびスル
    ホ基が金属塩またはアンモニウム塩を形成している、請
    求項1に記載の新規なオルガノポリシロキサン化合物。
  3. 【請求項3】下記の平均組成式(2)で示されるオルガ
    ノハイドロジェンポリシロキサン化合物に含まれるSi
    −H基に、下記の一般式(3)で示される、ポリオキシ
    エチレン基と脂肪族不飽和基とを含む化合物を付加する
    ことにより、下記の平均組成式(4)で示されるオルガ
    ノポリシロキサン化合物を得る工程と、 前記平均組成式(4)で示されるオルガノポリシロキサ
    ン化合物に対して酸無水物を反応させる工程と、を含む
    下記の平均組成式(5)で示される新規なオルガノポリ
    シロキサン化合物の製造方法。 【化2】 (式中、Yは、3−アクリロキシプロピル基または3−
    メタクリロキシプロピル基、R1 は、炭素数が1〜6の
    アルキル基またはフェニル基、a,b,c,dは、次の
    範囲の整数、 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10) 【化3】 (式中、nは、5≦n≦40の範囲の整数。) 【化4】 (式中、Yは、3−アクリロキシプロピル基または3−
    メタクリロキシプロピル基、Zは、−C36O(CH2
    CH2O)nHで示される一価の置換基、R1 は、炭素
    数が1〜6のアルキル基またはフェニル基、a,b,
    c,dは、次の範囲の整数、 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 但し、1≦a+c≦10、nは、5≦n≦40の範囲の
    整数。) 【化5】 (式中、Xは、−C36O(CH2CH2O)nR2 で示
    される一価の置換基、Yは、3−アクリロキシプロピル
    基または3−メタクリロキシプロピル基、R1 は、炭素
    数が1〜6のアルキル基またはフェニル基、a,b,
    c,dは、次の範囲の整数、 a:0または1 b:1≦b≦20 c:0≦c≦10 d:1≦d≦10 R2 は、カルボキシル基を含む一価の基、nは、5≦n
    ≦40の範囲の整数。)
JP28290394A 1994-10-21 1994-10-21 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3527296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28290394A JP3527296B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28290394A JP3527296B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08120086A true JPH08120086A (ja) 1996-05-14
JP3527296B2 JP3527296B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=17658608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28290394A Expired - Fee Related JP3527296B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3527296B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522434A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド ペンダント状陽イオンおよび重合可能基を含有するシロキサンプレポリマー
JP2009522435A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド ペンダントおよび末端キャップ性のカチオン性かつ重合性の基を含むシロキサンプレポリマー
JP2009528403A (ja) * 2006-02-24 2009-08-06 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド シリコーンコポリオールマクロマーを含むポリマーおよびそのポリマーを含むパーソナルケア組成物
WO2010071168A1 (ja) * 2008-12-19 2010-06-24 日本化薬株式会社 カルボン酸化合物及びそれを含有するエポキシ樹脂組成物
JP4686839B2 (ja) * 2000-10-23 2011-05-25 東レ株式会社 モノマー、ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ
JP2013076023A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Chemical Co Ltd イオン性ポリマー
JP2013076022A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Chemical Co Ltd 透明導電フィルム用樹脂組成物及び透明導電フィルム
JP2015531806A (ja) * 2012-08-22 2015-11-05 志 軍 王 放射線硬化型用表面制御助剤ならびにその製造方法および応用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318560B1 (ja) * 1968-04-01 1978-06-15
JPH0543696A (ja) * 1991-08-16 1993-02-23 Nippon Unicar Co Ltd 反応性オルガノポリシロキサン
JPH05132557A (ja) * 1991-11-11 1993-05-28 Kao Corp 新規な変性ポリシロキサン化合物及びこれを含有する放射線硬化性組成物
JPH05310753A (ja) * 1992-05-08 1993-11-22 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JPH0616684A (ja) * 1992-07-03 1994-01-25 Shin Etsu Chem Co Ltd リン酸エステル基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法並びにアニオン性界面活性剤
JPH0625369A (ja) * 1992-05-15 1994-02-01 Nippon Paint Co Ltd 水性シリコーン変性樹脂
JPH06220198A (ja) * 1993-01-25 1994-08-09 Asahi Denka Kogyo Kk 新規有機珪素化合物及びこれを使用した界面活性剤
JPH06322052A (ja) * 1993-05-17 1994-11-22 Nippon Paint Co Ltd 水性シリコーン変性樹脂及び水性塗料
JPH07309949A (ja) * 1994-03-11 1995-11-28 General Electric Co <Ge> シリコーンポリエーテルカルボン酸
JPH07330906A (ja) * 1994-06-09 1995-12-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JPH08120085A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Paint Co Ltd 反応性乳化剤、水性シリコーン変性樹脂、水性塗料および塗膜
JPH08120224A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Paint Co Ltd 硬化性樹脂組成物

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318560B1 (ja) * 1968-04-01 1978-06-15
JPH0543696A (ja) * 1991-08-16 1993-02-23 Nippon Unicar Co Ltd 反応性オルガノポリシロキサン
JPH05132557A (ja) * 1991-11-11 1993-05-28 Kao Corp 新規な変性ポリシロキサン化合物及びこれを含有する放射線硬化性組成物
JPH05310753A (ja) * 1992-05-08 1993-11-22 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JPH0625369A (ja) * 1992-05-15 1994-02-01 Nippon Paint Co Ltd 水性シリコーン変性樹脂
JPH0616684A (ja) * 1992-07-03 1994-01-25 Shin Etsu Chem Co Ltd リン酸エステル基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法並びにアニオン性界面活性剤
JPH06220198A (ja) * 1993-01-25 1994-08-09 Asahi Denka Kogyo Kk 新規有機珪素化合物及びこれを使用した界面活性剤
JPH06322052A (ja) * 1993-05-17 1994-11-22 Nippon Paint Co Ltd 水性シリコーン変性樹脂及び水性塗料
JPH07309949A (ja) * 1994-03-11 1995-11-28 General Electric Co <Ge> シリコーンポリエーテルカルボン酸
JPH07330906A (ja) * 1994-06-09 1995-12-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JPH08120085A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Paint Co Ltd 反応性乳化剤、水性シリコーン変性樹脂、水性塗料および塗膜
JPH08120224A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Paint Co Ltd 硬化性樹脂組成物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686839B2 (ja) * 2000-10-23 2011-05-25 東レ株式会社 モノマー、ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ
JP2009522434A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド ペンダント状陽イオンおよび重合可能基を含有するシロキサンプレポリマー
JP2009522435A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド ペンダントおよび末端キャップ性のカチオン性かつ重合性の基を含むシロキサンプレポリマー
JP2009528403A (ja) * 2006-02-24 2009-08-06 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド シリコーンコポリオールマクロマーを含むポリマーおよびそのポリマーを含むパーソナルケア組成物
JP2013032398A (ja) * 2006-02-24 2013-02-14 Lubrizol Advanced Materials Inc シリコーンコポリオールマクロマーを含むポリマーおよびそのポリマーを含むパーソナルケア組成物
WO2010071168A1 (ja) * 2008-12-19 2010-06-24 日本化薬株式会社 カルボン酸化合物及びそれを含有するエポキシ樹脂組成物
JP2013076023A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Chemical Co Ltd イオン性ポリマー
JP2013076022A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Chemical Co Ltd 透明導電フィルム用樹脂組成物及び透明導電フィルム
JP2015531806A (ja) * 2012-08-22 2015-11-05 志 軍 王 放射線硬化型用表面制御助剤ならびにその製造方法および応用
JP2019014892A (ja) * 2012-08-22 2019-01-31 志 軍 王 放射線硬化型用表面制御助剤ならびにその製造方法および応用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3527296B2 (ja) 2004-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004283881B2 (en) Silane and silicic acid polycondensates with radicals containing branched-chain urethane, acid amide and/or carboxylic acid ester groups
US7799888B2 (en) Low molecular weight siloxanes with one functional group
EP3385268A1 (en) Linear organopolysiloxane having different functional groups at both terminals, and method for producing same
JP4470738B2 (ja) シルセスキオキサン誘導体
EP2128164A1 (en) Silicone compound, a process for the preparation thereof and a process for the preparation of an ophthalmic device therefrom
US8466234B2 (en) Amphiphilic networks, process for producing same, and products made therefrom
JPH0297529A (ja) パーフルオロアルキル基含有オルガノポリシロキサンの製造方法
CA2030958C (en) Polydimethylsiloxane terminated at one end with a branched aminoalkyl group and preparation thereof
EP0465263B1 (en) Polysilethylenesiloxane
JP2751622B2 (ja) オルガノポリシロキサン及びその製造方法
EP0569189B1 (en) Organopolysiloxanes and methods for making
JPH08120086A (ja) 新規なオルガノポリシロキサン化合物およびその製造方法
EP0816404B1 (en) Methods for preparing silicone-modified vinyl polymers
EP0659805B1 (de) Lösliche Organopolysiloxan-Radikalmakroinitiatoren zur Pfropfcopolymerisation
JPH08120085A (ja) 反応性乳化剤、水性シリコーン変性樹脂、水性塗料および塗膜
JP4232276B2 (ja) 加水分解性シラン化合物およびその製造方法
JP2715652B2 (ja) ハイドロジェンポリシロキサンの製造方法
US5369206A (en) Method for the preparation of an organopolysiloxane polymerizable at a single molecular chain end
JP3063712B2 (ja) オルガノポリシロキサンの製造方法
US5550270A (en) Organopolysiloxanes and process of making
JP3063498B2 (ja) ポリエーテル−シロキサン共重合体及びその製造方法
JPH07157562A (ja) ポリシロキサンの製造方法
RU2799808C2 (ru) Способ получения метилсилоксановых сополимеров с азидопропильными и гидридсилильными функциональными группами
JP3063461B2 (ja) オルガノポリシロキサンの製造方法
JPS6323212B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031217

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees