JPH08118856A - 情報記録媒体の偽造・改ざん防止方法、及び偽造・改ざん防止が図られた情報記録媒体、並びに転写シート - Google Patents

情報記録媒体の偽造・改ざん防止方法、及び偽造・改ざん防止が図られた情報記録媒体、並びに転写シート

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JPH08118856A
JPH08118856A JP6288877A JP28887794A JPH08118856A JP H08118856 A JPH08118856 A JP H08118856A JP 6288877 A JP6288877 A JP 6288877A JP 28887794 A JP28887794 A JP 28887794A JP H08118856 A JPH08118856 A JP H08118856A
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JP6288877A
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English (en)
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Shinichi Kurokawa
黒川  真一
Shigehiko Tawara
茂彦 田原
Kotaro Danjo
耕太郎 檀上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クレジットカード、キャッシュカード等のカー
ド類、金券類、身分証明証、重要書類等の情報記録媒体
に光回折構造を設けて偽造防止を図るにあたり、情報記
録媒体の偽造やそれに記されている情報の改ざんをきわ
めて効果的に防止し得る手段を提供する。 【構成】少なくとも光回折構造形成層4及び可視光遮蔽
層5からなる転写層9が基材シート3の一方の面に設け
られており、他方の面には背面滑性層2が設けられてい
る転写シート1の転写層9側を情報記録媒体の情報記録
面に対向せしめるとともにサーマルヘッドの如き加熱媒
体によって背面滑性層2側から加熱して上記転写層9を
情報記録媒体に転写し、情報記録媒体に記されている情
報の上にその形状、大きさに応じて光回折構造を設けて
当該情報を隠蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体の偽造・
改ざん防止方法、及び偽造・改ざん防止が図られた情報
記録媒体、並びに転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、回折格子やホログラム等の光回折構造は装飾性を付
与するのみならず、その複製が困難であることから偽造
防止の目的においても広く用いられおり、光回折構造を
情報記録媒体に設ける手段としては、例えば、特開平4
−281489号公報等に開示されているような、剥離
層、光回折構造が形成されている樹脂層、及び接着剤層
を基材シート上に順次積層してなる転写シートを用い、
これによって光回折構造を情報記録媒体に転写形成する
というような手段を例示することができる。
【0003】しかしながら、近年にあっては、光回折構
造の製作技術もさほど難しい技術ではなくなり、光回折
構造の複製も従来に比して容易に行うことができるよう
になってきている。このため、光回折構造の有する偽造
防止の効果が薄らぎつつあり、近い将来、単に光回折構
造を情報記録媒体に設けただけでは、その偽造防止を図
るためには充分でなくなるであろうと思われる。
【0004】そこで、本出願人は上記の点に鑑み鋭意研
究した結果、光回折構造を設けて偽造防止を図るにあた
り、情報記録媒体の偽造やそれに記されている情報の改
ざんをきわめて効果的に防止し得る手段を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明情報記録媒
体の偽造・改ざん防止方法は、種々の情報が記されてい
る情報記録媒体の偽造や改ざんの防止を図る偽造・改ざ
ん防止方法であって、基材シートの一方の面に少なくと
も光回折構造形成層を有するとともに可視光遮蔽性が付
与された転写層が設けられており、且つ他方の面には背
面滑性層が設けられている転写シートを用い、該転写シ
ートの転写層側を情報記録媒体の情報記録面に対向せし
めるとともに背面滑性層側から加熱部位を任意に変える
ことができる加熱媒体で加熱して上記転写層を情報記録
媒体に転写することにより、情報記録媒体に記されてい
る個々の情報を隠蔽する光回折構造を当該情報の形状、
大きさに応じて設けることを特徴とする。
【0006】また、本発明偽造・改ざん防止が図られた
情報記録媒体は、種々の情報が記されている情報記録媒
体であって、基材シートの一方の面に少なくとも光回折
構造形成層を有するとともに可視光遮蔽性が付与された
転写層が設けられており、且つ他方の面には背面滑性層
が設けられている転写シートの転写層側を情報記録面に
対向せしめるとともに背面滑性層側から加熱部位を任意
に変えることができる加熱媒体で加熱して上記転写層を
転写することにより、情報記録媒体に記された個々の情
報を隠蔽する光回折構造が当該情報の形状、大きさに応
じて設けられていることを特徴とする。
【0007】また、本発明転写シートは、基材シートの
一方の面に背面滑性層が設けられているとともに、他方
の面には交互に配せられた記録情報転写層を有する第1
転写層と、光回折構造形成層を有するとともに被転写材
に対する隠蔽性が付与された第2転写層とが設けられて
いることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。
【0009】本発明情報記録媒体の偽造・改ざん防止方
法は、少なくとも光回折構造形成層4及び可視光遮蔽層
5からなる転写層9が基材シート3の一方の面に設けら
れており、且つ該基材シート3の他方の面には背面滑性
層2が設けられている図1に示すような転写シート1に
より、該転写シート1の転写層9側を情報記録媒体の情
報記録面に対向せしめるとともに、これを加熱部位を任
意に変えることのできるサーマルヘッドの如き加熱媒体
によって背面滑性層2側から加熱して上記転写層9を情
報記録媒体に転写し、これによって情報記録媒体に記さ
れている情報の上にその形状、大きさに応じて光回折構
造を設けて当該情報を隠蔽し、その可視光による目視を
不能ならしめて情報記録媒体の偽造や改ざんの防止を図
ろうとするものである。
【0010】一方、本発明偽造・改ざん防止が図られた
情報記録媒体は、上記したような方法によって偽造・改
ざんの防止が図られているものであって、本発明におけ
る情報記録媒体としては、クレジットカード、キャッシ
ュカード等のカード類、金券類、身分証明証、重要書類
等を例示することができるが、これらのものは単なる一
例にすぎず、偽造されたり、それに記されている情報が
改ざんされたりすることによって様々な不都合が生じる
虞のあるもの全てを含み、このような情報記録媒体に記
される情報としては、文字、記号、図形、模様、画像、
顔写真等から構成される種々の情報が挙げられる。
【0011】ここで、本発明における光回折構造とは回
折格子又はホログラムを意味し、転写シートから情報記
録媒体に転写される光回折構造形成層4には、回折格子
やホログラムの干渉縞が記録されている。
【0012】光回折構造形成層4に記録する回折格子や
ホログラムの干渉縞は、表面凹凸のレリーフとして記録
されているもの(ホログラムを例にとれば、干渉縞がこ
のように記録されているものは「平面ホログラム」と一
般に称されている)、その厚み方向に立体的に記録され
ているもの(ホログラムを例にとれば、干渉縞がこのよ
うに記録されているものは「体積ホログラム」と一般に
称されている)、又は透過率の変化による光の振幅の変
化で回折が起こるように記録されているもの(ホログラ
ムを例にとれば、干渉縞がこのように記録されているも
のは「振幅ホログラム」と一般に称されている)のいず
れであっても良く、光回折構造としてのホログラムにつ
いてその具体例を挙げると、フレネルホログラム、フラ
ウンホーファーホログラム、レンズレスフーリエ変換ホ
ログラム、イメージホログラム等のレーザー再生ホログ
ラム、リップマンホログラム、デニシュークホログラ
ム、レインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、
これらの原理を利用したホログラフィックスステレオグ
ラム、マルチプレックスホログラム、カラーホログラ
ム、コンピューターホログラム、ホログラムディスプレ
ー、ホログラフィック回折格子等が挙げられる。
【0013】また、本発明において情報記録媒体に光回
折構造を設けるために用いられる転写シート1は、基材
シート3の一方の面に少なくとも光回折構造形成層4及
び可視光遮蔽層5からなる転写層9が設けられていると
ともに、該基材シート3の他方の面には背面滑性層2が
設けられているが、転写時に加熱媒体からの熱伝導が阻
害されないよう全体の厚みが5〜30μmとなるように
構成されているのが好ましい。
【0014】上記転写シート1の転写層9を構成する可
視光遮蔽層5は、当該転写層9に可視光遮蔽性を付与す
るためのものであって、可視光に対しては遮蔽性を示す
が、赤外線や紫外線等に対しては透過性を示す金属や金
属化合物の薄膜層や、サブμm径の超微粒子顔料を分散
した層、複数の着色顔料を混合した層、更にはその複合
層等により形成することができる。
【0015】また、光回折構造形成層4に、前述したよ
うな回折格子やホログラムの干渉縞を形成するには、従
来既知の方法によって形成することができ、例えば、回
折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフ10
として記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形
で記録された原版をプレス型として用い、この原版上に
樹脂シートを置いて加熱ロール等の適宜手段によって両
者を加熱圧接して上記原版の凹凸模様を複製する等すれ
ば良く、このようにして表面凹凸のレリーフ10として
回折格子やホログラムの干渉縞を光回折構造形成層4の
表面に記録するのは量産性やコスト面で好ましい。
【0016】このような光回折構造を形成する光回折構
造形成層4の材質としては、ポリ塩化ビニル、アクリル
(例、MMA)、ポリスチレン、ポリカーボネート等の
熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキ
シ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン系アクリレート等の熱硬化性樹脂を硬化させたも
の、或いは、上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物
が使用可能であり、これらのもの以外にもラジカル重合
性不飽和基を有する熱成形性物質を使用することもでき
る。
【0017】更に、光回折構造形成層4の表面に凹凸の
レリーフ10として回折格子やホログラムの干渉縞を記
録する場合には、回折効率を高めるための薄膜層6をそ
のレリーフ面に形成するのが好ましく、このような薄膜
層6としては特開平4−281489号公報に開示され
ているような、1)光回折構造形成層4より屈折率の大
きい透明連続薄膜であって、Sb2 3 、TiO2、Z
nS、SiO、TiO、SiO2等のような可視領域で
透明なものや、赤外又は紫外領域で透明なもの、2)光
回折構造形成層4よりも屈折率の大きい透明強誘電体、
3)光回折構造形成層4よりも屈折率の小さい透明連続
薄膜、4)厚さ200Å以下の反射金属薄膜、5)光回
折構造形成層4と屈折率の異なる樹脂、6)上記1)〜
5)の材質を適宜組み合わせてなる積層体、等を挙げる
ことができる。
【0018】尚、上記1)〜6)のうち、4)の厚みは
200Åであるが、1)〜3)、及び5)、6)の厚み
は薄膜層6を形成する材質の透明領域であれば良く、一
般には、500〜2000Åである。また、上記1)〜
4)により薄膜層6を形成する場合は、真空蒸着法、ス
パッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、電気メッキ等の一般的な薄膜形成手段で
形成でき、上記5)により薄膜層6を形成する場合は、
一般的なコーティング法によって薄膜層6を形成するこ
とができる。更に、上記6)により薄膜層6を形成する
場合は、上記の各種手段、方法を適宜組み合わせること
によって薄膜層6を形成することができる。
【0019】更に、薄膜層6は、Cr、Ag、Au、A
l、Sn等の金属及びその酸化物や窒化物等を単独、又
は2種以上組み合わせ、真空蒸着法、スパッタリング
法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング
法、電気メッキ等によりその膜厚が500〜1000Å
となるように形成されたものであっても良く、この場合
には薄膜層6が可視光遮蔽性を有するものとなるので前
述の如き可視光遮蔽層5を設ける必要は特にない。
【0020】また、転写シート1の基材シート3として
は、ある程度の剛性と耐熱性を有する3〜25μm程度
のものが用いられ、具体的には、コンデンサーペーパー
等の各種加工紙、又はポリエステル、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリサルフォン、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチルテ
レフタレート、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニ
ルアルコール、セロファン等からなる合成樹脂シートを
例示することができるが、寸法安定性、耐熱性、強靱性
等からポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0021】上記基材シート3の光回折構造形成層4が
設けられる側には、剥離性、箔切れ性を向上させるため
に必要に応じて剥離層7を0.1〜1.0μm程度の厚
みで設けることができるが、その材質は基材シート3の
材質に応じて適宜選択され、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリ塩化ビニル、セルロース、シリコーン、炭化水
素を主成分とするワックス類、ポリスチレン、塩化ゴ
ム、カゼイン、各種界面滑性剤、金属酸化物等を例示す
ることができ、これらのものは単独で用いても又は2種
以上を混合して用いても良い。尚、基材シート3自体が
剥離性を有していれば剥離層7を設ける必要は特にな
く、この場合には剥離層7が設けられる位置に転写後の
光回折構造形成層4を保護する表面保護層を設けること
もできる。
【0022】また、これらの層を任意の形状に破断しや
すくするために、マイクロシリカ等の微粉末を10%以
下の量で添加しても良い。もちろん、透明性が要求され
るためその粒径は1μm以下に限定される。
【0023】また、被転写材、即ち、情報記録媒体との
接着性を考慮して必要に応じて感熱接着剤層8を設ける
こともでき、該感熱接着剤層8を構成する樹脂として
は、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩素化
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ロジン
又はロジン変成マレイン酸、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等が挙げられる。
【0024】接着剤層にも任意の形状に破断しやすくす
るために、マイクロシリカ等の微粉末を添加することが
でき、目的に応じて1〜200%添加することができ
る。また、1μm以下の微粒子は、転写時、層に凹凸を
発生させたりする等の反射薄膜層への影響が小さく良好
である。
【0025】そして、上記転写シート1における背面滑
性層2中には、該背面滑性層2に滑性を付与すべくリン
酸エステル系界面活性剤及び/又はモース硬度が3未満
の粒子が含有されており、上記リン酸エステル系界面活
性剤としては、炭素数6〜20、好ましくは炭素数12
〜18の飽和又は不飽和の高級アルコール(例えば、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール等)のモノリン酸エステル又はジリン酸エステル
等の長鎖アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキル
アリールエーテル等のリン酸エステル、又は前述の如き
高級アルコール、炭素数8〜12のアルキル基を少なく
とも1〜2個有するアルキルフェノール(例えば、ノニ
ルフェノール、ドデシルフェノール等)やアルキルナフ
トール又はジフェニルフェノールのアルキレンオキサイ
ド付加物(通常、付加モル数1〜8)のモノリン酸エス
テル塩又はジリン酸エステル塩等の非イオン性又は陰イ
オン性リン酸エステル界面活性剤が用いられ、モース硬
度が3未満の粒子としては、タルク、カオリン、セキボ
ク、硝石、石膏、ブルース石等の無機粒子や、アクリル
樹脂、テフロン樹脂、シリコーン樹脂、ラウロイル樹
脂、フェノール樹脂、架橋ポリアセタール樹脂等からな
る合成樹脂粒子等が用いられる。
【0026】尚、上記モース硬度が3未満の粒子は、そ
の粒径が0.01〜10μm程度であるのが好ましく、
背面滑性層2の厚みの30〜400%の範囲にあるもの
が好適である。更に、当該粒子の形状は球形に近い程背
面滑性層2に優れた滑性を付与することができる。ま
た、天然の無機粒子を用いる場合、不純物の含有量が5
%未満であれば本発明において何ら支障なくこれを用い
ることができる。
【0027】また、充分な被膜強度をもって基材シート
3上に設けることが可能であれば、背面滑性層2は上記
リン酸エステル系界面活性剤及び/又はモース硬度が3
未満の粒子のみから構成されていても良いが、被膜強度
を充分なものとするためにリン酸エステル系界面活性剤
やモース硬度が3未満の粒子を樹脂バインダーに配合し
て背面滑性層2を構成するのが好ましい。この場合に用
いられる樹脂バインダーとしては、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、又は電離放射線硬化性樹脂のいずれであって
も良いが、柔軟性、ヘッド追従性の点から熱可塑性樹脂
やその架橋体が好ましい。
【0028】このような熱可塑性樹脂としては、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリ
レート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリビニル
クロリド系樹脂等を用いることができるが、本発明では
ポリビニルブチラールやポリビニルアセタール等の反応
性水酸基を有する樹脂を用いるのが好ましい。
【0029】上記樹脂バインダーにリン酸エステル系界
面活性剤及び/又はモース硬度が3未満の粒子を配合す
る場合には、リン酸エステル系界面活性剤は後述するア
ルカリ性物質を含め樹脂バインダー100重量部に対し
て5〜500重量部の割合で配合するのが好ましく、モ
ース硬度が3未満の粒子は樹脂バインダー100重量部
に対して5〜40重量部の割合で配合するのが好まし
い。尚、樹脂バインダーに対するリン酸エステル系界面
活性剤やモース硬度が3未満の粒子の配合量が少ない場
合には背面滑性層2に充分な滑性が得られなくなり、配
合量が多過ぎる場合には背面滑性層2の可撓性や被膜強
度が低下してしまう。
【0030】更に、上記樹脂バインダーには、背面滑性
層2の耐熱性や基材シート3との密着性、背面滑性層2
を塗工形成する際の塗工性等を向上させるために、ポリ
イソシアネートを架橋剤として添加するのが好ましく、
このようなポリイソシアネートとしては従来公知の塗
料、接着剤、ポリウレタン等の合成に使用されているい
ずれのものであっても良いが、例えば、「武田薬品
(株)製;タケネート」、「大日本インキ化学(株)
製;バーノック」、「日本ポリウレタン(株)製;コロ
ネート」、「旭化成工業(株)製;デュラネート」、
「バイエル(株)製;ディスモジュール」等として市販
されているものを用いることができる。
【0031】ポリイソシアネートを樹脂バインダーの架
橋剤として用いる場合、ポリイソシアネートは樹脂バイ
ンダー100重量部に対して5〜200重量部の割合で
添加し、NCO/OHの比が0.8〜2.0程度となる
ようにするのが好ましく、このときのポリイソシアネー
トの添加量が少ないと架橋密度が低く耐熱性が不充分に
なってしまい、また、ポリイソシアネートの添加量が多
過ぎると形成される塗膜の収縮の制御が困難になってし
まうとともに、硬化時間が長くなってしまったり、背面
滑性層2中に残存する未反応のNCO基が空気中の水分
と反応してしまったりする等の不都合が生じてしまう。
【0032】転写シート1の背面滑性層2中には、前述
の如きリン酸エステル系界面活性剤とモース硬度が3未
満の粒子との両方又はいずれか一方が含有されていれば
良いが、リン酸エステル系界面滑性剤を背面滑性層2中
に含有せしめる場合には、サーマルヘッド等の加熱媒体
から背面滑性層2に熱が印加される際にリン酸エステル
系界面活性剤やその分解物から生じる酸根を中和して、
加熱媒体が腐食されるのを防ぐことができるようにアル
カリ性物質を添加しておくのが好ましい。
【0033】このようなアルカリ性物質としては、ハイ
ドロタルサイト、水酸化アルミニウム、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アル
ミナ・マグネシウムアルミニウムグリシネート、水酸化
マグネシウム、酸化マグネシウム等のアルカリ性無機化
合物や、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、トリプロピル
アミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルア
ミン、ペンチルアミン、ジペンチルアミン、トリペンチ
ルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、
デシルアミン、ドデシルアミン、ジドデシルアミン、ト
リデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルア
ミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オク
タデシルアミン、エイコシルアミン、ドコシルアミン、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、プロパノールアミン、ジプロパノールアミ
ン、イソプロパノールアミン、N−メチル−ノニルアミ
ン、N−メチル−デシルアミン、N−エチル−パルミチ
ルアミン等のアミン類を例示することができ、これらの
ものは単独で用いても混合して用いても良い。尚、アル
カリ性無機化合物を添加する場合には、モース硬度が3
未満のものを添加するのが好ましい。また、アミンは常
温不揮発性であるとともに沸点が200℃以上のものが
好ましい。
【0034】上記アルカリ性物質はリン酸エステル系界
面滑性剤1モル当たり0.1〜10モル程度の割合で添
加されるのが好ましく、リン酸エステル系界面滑性剤に
対するアルカリ性物質の添加量が少ないとリン酸エステ
ル系界面活性剤やその分解物から生じた酸根を完全に中
和することができず、また添加量を必要以上に多くして
も得られる効果の向上は見られない。
【0035】更に、背面滑性層2には、リン酸エステル
系界面活性剤及び/又はモース硬度が3未満の粒子に加
えて、ワックス、シリコーンオイル、高級脂肪酸アミ
ド、エステル、リン酸エステル系界面活性剤以外の界面
活性剤等の滑剤や、4級アンモニウム塩、リン酸エステ
ル等の帯電防止剤等を必要に応じて添加することもでき
る。
【0036】これらのことにより、0.3mj/dot
以上さらには、0.8mj/dot以上の印加エネルギ
ーを与えても、所望の転写適性を得ることができる。特
に、光回折構造や可視光遮蔽層を設けた場合、通常の感
熱転写リボンのような低エネルギー(0.1〜0.3m
j/dot)では、被転写部分の膜強度や厚さにより良
好に転写せしめることができないため、背面滑性層はよ
り耐熱性、熱スベリ性の高いものであることが要求され
るが、背面滑性層に耐熱性の高い樹脂を用いるととも
に、リン酸エステル系界面活性剤及び/又はモース硬度
3未満の粒子を混入することにより上記要求に応えるこ
とができる。また、光回折構造形成層が、硬化性樹脂か
らなっていたり、無機薄膜の如く硬質の薄膜で形成され
ている場合、背面滑性層からのブリード性成分が、その
硬化膜上に付着したまま残存し易くなり、その付着成分
が多くなると界面剥離を生じ、転写中若しくは転写後に
その界面で剥離する現象が起こることがある。従って、
その場合には、例えば固形の滑剤を用いたり、固形の滑
剤の比率を高めたりする等して付着性の少ない背面滑性
層とするのが望ましい。
【0037】このような背面滑性層2は、該背面滑性層
2を構成する上記組成成分を適宜選択してアセトン、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶剤
中に溶解又は分散せしめて調製した塗工液を、グラビア
コーター、ロールコーター、ワイヤーバー等により塗工
することによって形成することができ、鉛筆硬度でH〜
2H程度の硬度になるよう固形分基準で5.0g/m2
以下、好ましくは0.1〜1.0g/m2 の厚みに形成
するのが好ましい。尚、樹脂バインダーの架橋剤として
イソシアネートを添加した場合には、未反応のイソシア
ネート基が残っている場合が多いので、背面滑性層2を
塗工形成した後に充分な熟成処理を施すのが好ましい。
【0038】また、転写層は多層構造になり総厚さが大
きくなるため、光回折構造の解像度を上げるためには、
背面滑性層上で面方向へ熱拡散しにくくする必要があ
る。そのためには、背面滑性層の熱伝導率を1.0×1
-4kcal/ms.℃以下、好ましくは0.2×10
-4kcal/ms.℃以下とする必要がある。
【0039】本発明において情報記録媒体に光回折構造
を設けるにあたって、上記の如き背面滑性層2が基材シ
ート3の転写層9が設けられている側と反対側の面、即
ち、転写時に加熱媒体が接する面に設けられている転写
シート1を用いることにより、転写層9を情報記録媒体
に転写する際に、空気が入り込んだりして転写層9への
熱伝導が不充分とならないよう転写シート1に強く押し
付けられながら移動するサーマルヘッドの如き加熱媒体
が、転写シート1に対して滑らかに移動してスティッキ
ング現象を起こすことなく転写層9の良好な転写を行う
ことができ、また、加熱媒体との接触面が削られてカス
が生じると、これが加熱媒体の熱で燃えて当該加熱媒体
を損傷する原因となる虞があるが、このようなカスが生
じることもない。従って、このような転写シート1を用
いれば、何ら不都合が生じることなくサーマルヘッドの
ような所望の転写パターンに応じて発熱部位を自由に変
えることのできる加熱媒体によって光回折構造を任意の
パターンで設けることができ、本発明の実効を図ること
ができる。
【0040】即ち、被転写材たる各種基材に前述したよ
うな特開平4−281489号公報等に提案されている
転写シートを用いて被転写材に光回折構造を転写形成す
るには、従来よりホットスタンプによる加熱転写が一般
的に行われていたが、ホットスタンプによる転写はその
転写パターンが一定のものに限られてしまい、光回折構
造を設けるパターンを変えるにはその都度ホットスタン
プの金型を交換したりしなければならないという不具合
があるため、ホットスタンプによる加熱転写は光回折構
造を同一パターンで大量に設ける場合には適しているも
のの、光回折構造をその目的や用途に応じた種々の異な
るパターンでもって個別的に設けるには不向きであり、
また、上記転写シートをそのまま用いて転写される層が
設けられていない裏面からサーマルヘッドの如き加熱媒
体による加熱転写を行うとスティッキング現象が発生し
て転写シートが走行不能となってしまったり、著しい場
合にはその部分から転写シートが破断してしまうといっ
た従来技術の有していた問題を解消し、光回折構造を個
々の情報に応じた任意のパターンで設けることが可能と
なる。
【0041】本発明では、情報記録媒体に記された個々
の情報の上に当該情報の形状、大きさに応じて光回折構
造を設け、該光回折構造で上記情報が隠蔽されるように
した点が特に重要であって、これによって上記情報の複
製や改ざんを困難ならしめ情報記録媒体の偽造・改ざん
をきわめて効果的に防止し得る。
【0042】つまり、光回折構造で隠蔽されている情報
は、通常の状態(可視光下)では目視することができず
赤外線を照射する等してはじめて目視、或いは機械読み
取りし得るので、その内容が容易に知られることがなく
複写機等で複写することもできない。また、光回折構造
で隠蔽する情報として情報記録媒体が偽造品ではない旨
の表示を記する等しておけば、単に光回折構造を設けて
模しただけの偽造品であれば、上記表示の有無を確認す
ることによって偽造品であるか否かを容易に判別するこ
とができ、更に、当該情報は光回折構造に何ら手を加え
ることなく改ざんすることは不可能であり、光回折構造
を破損せずに情報記録媒体から剥離したり、破損した光
回折構造を元通りに復元したりするのは困難であるた
め、情報の改ざんを試みればその痕跡が残り改ざんの有
無を容易に知ることができ、情報記録媒体の偽造や、そ
れに記されている情報の改ざんはきわめて困難なものと
なるので、情報記録媒体の偽造・改ざん防止を図ること
ができる。
【0043】更に、情報記録媒体が偽造・改ざんされる
のをより効果的に防止するには、情報が記された情報記
録媒体に本発明方法が処されるまでの過程で、既に記さ
れてある情報が改ざんされてしまうことがないように、
情報記録媒体に情報を記するのと同時にその上に光回折
構造を設けるのが好ましく、情報記録媒体に情報を記す
るとともに光回折構造を設けることができる転写シート
として、出願人は情報記録媒体の偽造・改ざん防止方
法、及び偽造・改ざん防止が図られた情報記録媒体の他
にこれらの発明に供し得る転写シートをも提供する。
【0044】本発明転写シート1′は、図2に示すよう
基材シート3の一方の面に背面滑性層2が設けられてい
るとともに、他方の面には適当な間隔で交互に配せられ
た記録情報転写層を有する第1転写層11と、少なくと
も光回折構造形成層4を有するとともに可視光遮蔽性が
付与された第2転写層12とが設けられている。尚、上
記背面滑性層2や光回折構造形成層4、及び第2転写層
12に可視光遮蔽性を付与する手段は前述した通りのも
のである。
【0045】上記第1転写層11の記録情報転写層は、
情報記録媒体に種々の情報を記するために設けられてお
り、具体的には、顔写真等を形成する昇華転写材料、ワ
ックス系等の溶融タイプの転写材料、磁性材料、その他
種々の情報記録材料等を使用して形成することができ、
当該記録情報転写層を転写することによって記する情報
の内容も顔写真や指紋、印章、バーコード、2次元バー
コード、磁気バーコード等、種々の内容とすることがで
きる。但し、その情報上に上述のように隠蔽層を転写す
るため、記録情報転写層には所定の耐熱性が要求され
る。
【0046】このような構成の本発明転写シート1′を
用いれば、同一の加熱媒体で情報記録媒体に種々の情報
を記するとともに、これと交互に当該情報の上に第2転
写層12を転写して上記情報を隠蔽する光回折構造を設
けることができ、光回折構造で上記情報が隠蔽されるま
での間に情報が改ざんされる虞がない。
【0047】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。
【0048】〔実施例1〕厚さ12μmのポリエチレン
テレフタレートシートを基材シートとし、その一方の面
に乾燥後の厚みが1μmとなるように以下の組成の塗工
液により背面滑性層を塗工形成した。
【0049】 〔背面滑性層〕 ・ポリビニルブチラール(エスレックBX−1) 8部 ・ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750) 18部 ・リン酸エステル(プライサーフA208S) 5部 ・タルク 1.5部 ・メチルエチルケトン(a)+トルエン(b)(a:b=1:1) 130部
【0050】また、基材シートの他方の面には、乾燥後
の厚みが( )内の値となるよう保護層(1μm)と光
回折構造形成層(3μm)を以下の組成の塗工液により
順次塗工形成した後に、光回折構造形成層をレリーフホ
ログラムとして構成し、次いで、光回折構造形成層上に
TiOX により500Åの膜厚で金属薄膜層を形成し
た。
【0051】 〔保護層〕 ・酢酸セルロース樹脂 5部 ・メタノール 25部 ・メチルエチルケトン 45部 ・トルエン 25部 ・メチロール化メラミン樹脂 5部 ・微粒子マイクロシリカ(粒径0.1μm) 3部 ・パラトルエンスルホン酸 0.05部 〔光回折構造形成層〕 ・アクリル樹脂 40部 ・メラミン樹脂 10部 ・シクロヘキサノン 50部 ・メチルエチルケトン 50部
【0052】次に、金属薄膜層の上に、乾燥後の厚みが
3μmとなるように可視光遮蔽層を以下の組成の塗工液
を用いて、グラビアコート方式にて形成した。
【0053】 〔可視光遮蔽層〕 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 50部 ・シアン染料 5部 ・イエロー染料 5部 ・マゼンタ染料 3部 ・ニトロセルロース樹脂 10部 ・メチルエチルケトン(a)+トルエン(b)(a:b=1:1) 100部 ・酢酸エチル 50部
【0054】次いで、下記組成からなる感熱接着剤を乾
燥後3μmとなるように可視光遮蔽層の上に形成し、本
発明の転写シートを得た。
【0055】 〔感熱接着層〕 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 30部 ・アクリル樹脂 10部 ・微粒子マイクロシリカ(粒径0.1μm) 10部
【0056】得られた転写シートを用いて、バーコード
情報の上に光回折構造を転写することで、目視では全く
見えなくなったものの赤外線読取り式のバーコードリー
ダーにて正常に読み取ることができた。
【0057】〔実施例2〕以下の組成の塗工液により背
面滑性層を塗工形成した点と、光回折構造形成層上にG
eにより400Åの膜厚で金属薄膜層を形成した点以外
は実施例1と同様にして得られた転写シートを用いて、
顔写真上に光回折構造を転写することで、目視では全く
見えなくなったものの赤外線をスポット照射すること
で、顔写真を見ることができ、これによって本人と判定
することが可能となる。また、目視では光回折構造を観
察でき、意匠性も向上した。
【0058】 〔背面滑性層〕 ・ポリビニルブチラール(エスレックBX−1) 8部 ・ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750) 18部 ・マイクロシリカ 5部 ・タルク 1.5部 ・メチルエチルケトン(a)+トルエン(b)(a:b=1:1) 130部
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、情
報記録媒体に記された個々の情報の上に当該情報の形
状、大きさに応じて光回折構造を設け、該光回折構造で
上記情報が隠蔽されるようにしたため、上記情報の複製
や改ざんを困難ならしめ情報記録媒体の偽造・改ざんを
きわめて効果的に防止し得る。
【0060】また、本発明において情報記録媒体に光回
折構造を設けるにあたって、基材シートの転写層が設け
られている側と反対側の面に背面滑性層が設けられてい
る転写シートを用いることにより、何ら不都合が生じる
ことなくサーマルヘッドのような所望の転写パターンに
応じて発熱部位を自由に変えることのできる加熱媒体に
よって光回折構造を任意のパターンで設けることがで
き、本発明の実効を図ることができる。
【0061】また、本発明転写シートを用いれば、同一
の加熱媒体で情報記録媒体に種々の情報を記するととも
に、これと交互に当該情報の上に第2転写層を転写して
光回折構造を設けることができ、光回折構造で上記情報
が隠蔽されるまでの間に情報が改ざんされてしまう虞が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる転写シートの一例を
示す縦断面図である。
【図2】本発明転写シートの一例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1′ 転写シート 2 背面滑性層 3 基材シート 4 光回折構造形成層 5 可視光遮蔽層 9 転写層 11 第1転写層 12 第2転写層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の情報が記されている情報記録媒体の
    偽造や改ざんの防止を図る偽造・改ざん防止方法であっ
    て、基材シートの一方の面に少なくとも光回折構造形成
    層を有するとともに可視光遮蔽性が付与された転写層が
    設けられており、且つ他方の面には背面滑性層が設けら
    れている転写シートを用い、該転写シートの転写層側を
    情報記録媒体の情報記録面に対向せしめるとともに背面
    滑性層側から加熱部位を任意に変えることができる加熱
    媒体で加熱して上記転写層を情報記録媒体に転写するこ
    とにより、情報記録媒体に記されている個々の情報を隠
    蔽する光回折構造を当該情報の形状、大きさに応じて設
    けることを特徴とする情報記録媒体の偽造・改ざん防止
    方法。
  2. 【請求項2】種々の情報が記されている情報記録媒体で
    あって、基材シートの一方の面に少なくとも光回折構造
    形成層を有するとともに可視光遮蔽性が付与された転写
    層が設けられており、且つ他方の面には背面滑性層が設
    けられている転写シートの転写層側を情報記録面に対向
    せしめるとともに背面滑性層側から加熱部位を任意に変
    えることができる加熱媒体で加熱して上記転写層を転写
    することにより、情報記録媒体に記された個々の情報を
    隠蔽する光回折構造が当該情報の形状、大きさに応じて
    設けられていることを特徴とする偽造・改ざん防止が図
    られた情報記録媒体。
  3. 【請求項3】基材シートの一方の面に背面滑性層が設け
    られているとともに、他方の面には交互に配せられた記
    録情報転写層を有する第1転写層と、光回折構造形成層
    を有するとともに被転写材に対する隠蔽性が付与された
    第2転写層とが設けられていることを特徴とする転写シ
    ート。
JP6288877A 1994-10-28 1994-10-28 情報記録媒体の偽造・改ざん防止方法、及び偽造・改ざん防止が図られた情報記録媒体、並びに転写シート Pending JPH08118856A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008139509A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Toppan Printing Co Ltd 積層体、粘着ラベル、記録媒体、ラベル付き物品及び判別方法

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JP2008139509A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Toppan Printing Co Ltd 積層体、粘着ラベル、記録媒体、ラベル付き物品及び判別方法

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