JPH0811598B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH0811598B2
JPH0811598B2 JP60234307A JP23430785A JPH0811598B2 JP H0811598 B2 JPH0811598 B2 JP H0811598B2 JP 60234307 A JP60234307 A JP 60234307A JP 23430785 A JP23430785 A JP 23430785A JP H0811598 B2 JPH0811598 B2 JP H0811598B2
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和久 山下
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1台のポンプ、流量計から複数の給油系統
に分岐させるような形式の給油装置に関し、特にいずれ
の給油系統を用いても所望のプリセット給油が可能な給
油装置に関する。
〔従来技術〕
一般に、この種の給油装置は、タンクに連通する流路
の途中にポンプ、流量計を設け、該流量計の下流側を複
数、例えば2つの分岐流路に分岐させ、該各分岐流路に
は給油ノズルを有するホースを接続して2つの給油系統
となるように構成され、給油所内での混雑状況に応じて
いずれか都合のよい方の給油系統を用いて給油作業が可
能となっている。従って、このような形式の給油装置は
いわゆる“フリーストップ型給油装置”といわれてい
る。
しかし、前記フリーストップ型給油装置は、各給油系
統が互いに離間して配置されるものであるから、それぞ
れの給油系統を構成する計量機が固定式か懸垂式かとい
う機種の相違、ガソリン、軽油等の液種の相違、各給油
系統毎の配管長さ等の給油所条件の相違、各給油系統毎
の定格流量の相違等、各給油系統毎に計量機に関する諸
条件が異なっている。この結果、フリーストップ型給油
装置をプリセット給油可能なプリセット式給油装置とし
て使用すべく、タンクに連なる流路の途中に定量停止用
の制御弁を設け、またポンプモータを用いて定量停止さ
せる構成とした場合には、前記諸条件の相違から制御弁
の閉弁後またはポンプモータ停止の行過量が各給油系統
毎に大きく異なってしまい、正確なプリセット給油を行
なうことができないという欠点がある。特に、一方の給
油系統を乗用車、トラック用の大流量給油系統とし、他
方の給油系統をバイク、オートバイ用の小流量給油系統
とした場合には、両者の流速の相違により、いずれの給
油系統にとっても正確なプリセット値で停止させること
は不可能であるという問題点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記従来技術によるフリーストップ型給油装
置の問題点に鑑みなされたもので、この給油装置をプリ
セット式給油装置として適用した場合にもプリセット値
による正確な定量給油を可能となし、一方の給油系統を
乗用車、トラック専用、他方の給油系統をバイク、オー
トバイ専用としても使用可能な給油装置を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明による給油装置
は、タンクに連通する流路の途中にポンプ、流量計を設
け、該流量計の下流側を複数の分岐流路に分岐させ、該
各分岐流路には給油ノズルを有するホースを接続してそ
れぞれ流路条件の異なる複数の給油系統とし、前記ポン
プまたは分岐流路に設ける制御弁によってそれぞれの給
油系統に対する流量を制御するものである。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、プリセット
給油に際して定量給油データを設定する定量給油データ
設定手段と、前記各給油系統毎に設けられ、給油作業開
始を検出して給油要求信号を出力する給油要求信号発生
手段と、該各給油要求信号発生手段からの給油要求信号
に基づいて、最先に給油要求があった給油系統のみを判
別して選択作動させる給油系統作動手段と、前記各給油
系統毎に設けられ、予想される行過量から成る定量給油
補助データを当該給油系統の固有の値として記憶する定
量給油補助データ記憶手段と、前記給油系統作動手段に
よって選択された最先の給油系統について、前記給油補
助データ記憶手段より当該給油系統の定量給油補助デー
タを選択するとともに、前記定量給油データ設定手段に
設定された今回の定量給油データから前記選択した定量
給油補助データを減算した値を演算し、前記流量計の計
測値が前記減算した値に達したとき、前記ポンプの駆動
を停止しまたは制御弁を閉弁するように制御する定量給
油制御手段とからなる。
[作用] 地下タンクに至る通路から分岐流路として分離し、ホ
ースから給油ノズルに至る複数の給油系統は種々の流路
条件、例えば給油所の設置条件、給油系統毎の計量機の
機種、配管の長さ、定格流量、給油油種等に応じて異な
るものである。そこで、これら各給油系統を用いてプリ
セット給油を行うべく、ポンプまたは制御弁によって定
量停止する場合、定量発信後の行過量は前述した流路条
件によって異なっている。
そこで、各給油系統毎に設けた定量給油補助データ記
憶手段には、プリセット給油時に予想される行過量から
なる定量給油補助データを、それぞれの給油系統につい
て固有の値として記憶させておく。
さて、複数の給油系統のうち、最先となる一の給油系
統を用いてプリセット給油するには、定量給油データ設
定手段によって所望の定量値を設定する。
一方、給油ノズルをノズル掛けから外す等の操作によ
って給油作業を開始すると、給油要求信号発生手段から
は、一の給油系統についての給油要求信号を出力する。
この給油要求信号が出力されると、一の給油系統は、給
油系統作動手段によって、最先に給油要求があった系統
として判別され、当該一の給油系統のポンプ等が起動さ
れる。
これにより、定量給油制御手段は、第1に給油系統作
動手段によって選択された最先の給油系統の定量給油補
助データを選択し、第2に定量給油データ設定手段に設
定された今回の定量給油データから当該給油系統に固有
の値として選択された定量給油補助データを減算した値
を演算し、第3に給油ノズルの開弁によって給油が開始
されると、流量計の計測値が前記減算値に達したとき、
ポンプの駆動を停止し、または制御弁を閉弁する処理を
行なう。
従って、給油系統毎に種々の流路条件が異なっていて
も前記定量給油制御手段による第1〜第3の処理によっ
て、正確な定量給油が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について、第1図ないし第10図
に基づき詳細を述べる。
まず、第1図、第2図は本実施例に用いる給油装置の
全体構成を示し、2つの給油系統を共に固定式計量機と
して構成した場合を示す。
同図において、1は第1の固定式計量機で、該計量機
1は筐体2と、地下タンク3に連通する固定配管4と、
該固定配管4の途中に設けられポンプモータ5によって
駆動されるポンプ6と、該ポンプ6の吐出側で固定配管
4の途中に設けられ、流量パルス発信器7が付設された
流量計8と、該流量計8の下流側で分岐した分岐配管9
と、該分岐配管9の途中に設けられた制御弁10と、前記
分岐配管9に接続され、先端に給油ノズル11を有するホ
ース12と、該給油ノズル11またはその近傍に位置してホ
ース12途中に設けられ、給油量または金額が定量給油量
データとしてプリセット可能で、通常は満タン状態に設
定されている手元コントローラ13と、給油ノズル11をノ
ズル収納部に掛けるときに開成信号を、また外すとき閉
成信号を給油要求信号として出力するノズルスイッチ14
と、流量計8による計測量を表示する表示器15と、第3
図に示す構成を有する制御回路16とから大略構成され
る。
一方、17は第2の固定式計量機で、該計量機17は第1
の固定式計量機1と離間した位置に設けられたノズル支
持台18と、流量計8の下流側で分岐配管9と共に固定配
管4から分岐し、ノズル支持台18の近くに開口する分岐
配管19と、該分岐配管19の途中に設けられた制御弁20
と、前記分岐配管19に接続され、先端に給油ノズル21を
有するホース22と、該給油ノズル21またはその近傍に位
置してホース22途中に設けられ、給油量または金額が定
量給油量データとしてプリセット可能で、常時は満タン
状態に設定されている手元コントローラ23と、給油ノズ
ル21をノズル支持台18に掛けるとき開成信号を、また外
すとき閉成信号を給油要求信号として出力するノズルス
イッチ24とから大略構成される。なお、制御弁20は筐体
2内に設けるものとして図示したが分岐配管19の途中な
らどこでもよい。
従って、本実施例では第1の計量機1の分岐配管9、
ホース12、給油ノズル11等が第1の給油系統となり、ま
た第2の計量機17の分岐配管19、ホース22、給油ノズル
21等が第2の給油系統となる。また、各手元コントロー
ラ13,23が定量給油データ設定手段の具体例であり、該
各手元コントローラ13,23はプリセット機能の他に、手
元表示機能等を付加してもよい。さらに、ノズルスイッ
チ14,24が給油要求信号発生手段の具体例である。
次に、第3図は第1図中の制御回路16の具体的構成を
示し、該制御回路16はノズルスイッチ14,24からの開成
信号または閉成信号が入力され後述する第4図の回路構
成を有する給油系統作動回路25と、計数信号に基づいて
表示器15の各桁を駆動する表示器駆動回路26と、ポンプ
モータ5の駆動制御を行なうポンプモータ駆動回路27
と、制御弁10,20をそれぞれ開閉駆動する制御弁駆動回
路28,29と、処理装置30とから構成されている。そし
て、前記処理装置30は演算処理を行なうCPU31と、第7
図ないし第9図に示すプログラムを格納するROM32と、
後述の第6図に示す構成を有するRAM33と、前述した給
油系統作動回路25、表示器駆動回路26、ポンプモータ駆
動回路27、制御弁駆動回路28,29にそれぞれ信号の入出
力を行なうI/O回路34と、各手元コントローラ13,23とそ
れぞれシリアル伝送による信号の入出力を行なうSIO回
路35,36と、これらを接続するデータバス37と、CPU31に
接続されクロックパルスを発振する発振器(ソフトタイ
マ)38とから構成され、流量パルス発信器7は波形整形
回路(図示せず)を介してCPU31と直接接続されてい
る。
ここで、前記給油系統作動回路25は、第4図に示すよ
うにノット回路25A,25B、単安定マルチバイブレータ25C
〜25F、アンド回路25G,25H、双安定マルチバイブレータ
25I,25J、オア回路25Kが図示のように接続されている。
そして、給油系統作動回路25内の各接続位置(a)〜
(k)の波形特性は第5図のタイムチャートに示すよう
な関係にあり、オア回路25Kの出力端子からはポンプ駆
動信号αを出力し、双安定マルチバイブレータ25Iの出
力端子Qからは第1系統選択信号βを出力し、他の双安
定マルチバイブレータ25Jの出力端子Qからは第2系統
選択信号γを出力するようになっている。然るに、第5
図からも明らかなように、各給油系統の選択信号β、γ
は、ノズルスイッチ14,24から給油作業開始に伴なう閉
成信号が入力された場合、最先に閉成信号が入力された
給油系統のみを選択して作動させ、当該最先の給油系統
について選択信号が出力されているときには、他の給油
系統から閉成信号が入力されても選択信号は出力しな
い。なお、第5図の場合、ノズルスイッチ24から閉成信
号が入力され、第2系統選択信号γが出力されている状
態で、ノズルスイッチ14から閉成信号が入力されても、
第1系統選択信号βは出力されないものとして例示され
ている。従って、給油系統作動回路25は本発明における
給油系統作動手段の具体例を構成している。
さらに、第6図はRAM33内に実現される記憶エリアの
具体的構成を示すもので、第1系統定量給油補助データ
テーブルPDT1と、第2系統定量給油補助データテーブル
PDT2と、パルスカウンタPLSCNTと、パルススタイマカウ
ンタPtmと、プリセットデータ設定エリアPと、プリセ
ット予備値設定エリアPrと、微小駆動タイマtDと、微小
駆動時間設定エリアtEとから構成されている。
ここで、第1系統定量給油補助テーブルPDT1は、定量
値に達するまでの給油残量ΔPをΔP1,ΔP2,…ΔPn
して設定するエリアと、給油残量ΔPに対応するポンプ
モータ駆動のための微小駆動時間tをt1,t2,…tnとし
て設定するエリアと、この第1の給油系統について通常
流速時に予想される最大行過量PC1を設定するエリアと
から構成され、これら各エリア内の値は予め実給油作業
により実測された値であり、給油所の設置条件、機種、
液種等によって異なる値となる。
一方、第2系統定量給油補助データテーブルPDT2も、
定量値に達するまでの給油残量ΔPをΔP1′,ΔP2′,
…ΔPn′として設定するエリアと、給油残量ΔPに対応
するポンプモータ駆動のための微小時間tをt1′,
t2′,…tn′として設定するエリアと、通常流速時に予
想される最大行過量PC2を設定するエリアとから構成さ
れる。
さらに、パルスカウンタPLSCNTは第8図による流量パ
ルス割込によって流量パルスを計数するエリア、パルス
タイマカウンタPtmは流量パルスのインタバルを計測す
るため流量パルス間のクロックパルスを計測するエリ
ア、プリセットデータ設定エリアPは手元コントローラ
13,23によって設定されたプリセット値を記憶するエリ
ア、プリセット予備値設定エリアPrは、Pr=P−PCとし
てプリセット値Pから最大行過量PCを減算した値をプリ
セット予備値として設定するエリア、微小駆動タイマPD
はクロックパルスから微小駆動時間tを計数するエリ
ア、さらに微小駆動時間設定エリアtEは、各系統のデー
タテーブルPDT1、PDT2から選択転送された微小駆動時間
tを記憶するエリアをそれぞれ示す。
本実施例はこのように構成されるが、次にこの作動に
ついて第7図ないし第10図を参照しつつ述べる。
まず、第8図による流量パルス割込処理は、第7図の
処理に拘らず流量パルス発信器7から流量パルスが入力
されると、割込み処理によってパルスタイマカウンタPt
mを零リセットし(ステップS111)、該パルスタイマカ
ウンタPtm内に設けられた停止フラグPFLGを給油中を示
すべく「0」とし(ステップS112)、かつパルスカウン
タPLSCNTの値を1ずつインクリメントし、給油量を演算
する(ステップS113)。
一方、第9図に示すタイマ割込み処理は、第7図の処
理に拘らず発振器38からクロックパルスが入力される
と、割込み処理によってパルスタイマカウンタPtの値を
1ずつインクリメントし(ステップS121)、計数したク
ロックパルス数Ptmを所定値Kと比較し、給油作業が停
止したか否かを判定する(ステップS122)。そして、ク
ロックパルス数Ptmが所定値K(例えば、2秒間に該当
する値)以上に達したら、給油が停止しているものと確
認し、パルス停止フラグPFLGを「1」とする。
ここで、パルス停止フラグPFLGはこれが「0」なら流
量パルスが継続して入力され、「1」なら給油が停止し
ているものとして、CPU31内にフラグが立てられ、該CPU
31は第7図のフローチャートを次の処理に移す。
次に、前述した割込み処理に基づき、第7図に示すフ
ローチャートに従って、プリセット給油動作の全体的処
理について述べる。なお、以下の説明では第1の給油系
統となる第1の計量機1側にいついて説明する。
まず、第1の計量機1の近くに停車した車輛(この場
合、乗用車かトラック)に給油すべく、給油ノズル11を
ノズル収納部から外すと、ノズルスイッチ14から閉成信
号が出力され、給油開始となる(ステップS0)。これに
より、給油系統作動回路25はノズルスイッチ14からの閉
成信号が最先の入力信号であるとして、ポンプ駆動信号
αを出力すると共に(ステップS1)、第1系統選択信号
βを出力する(ステップS2)。これらの信号の読み込み
により、CPU31はRAM33内の第1系統定量給油補助データ
テーブルPDT1を今回使用すべきデータテーブルとして指
定し(ステップS4)。また制御弁駆動回路28を介して第
1給油系統の制御弁10を開弁すると共に(ステップS
5)、ポンプモータ駆動回路27を介してポンプモータ5
を駆動開始する(ステップS6)。
そこで、作業者は給油ノズル11の手元に設けられた手
元コントローラ13によって、今回の給油量をプリセット
する。すると、CPU31の制御の下にこのプリセット値P
はRAM33のプリセットデータ設定エリアPに読込まれる
(ステップS7)。この結果、CPU31はRAM33の第1系統定
量給油補助データテーブルPDT1から最大行過量PC1を読
出し、Pr=P−PC1の値を演算し、プリセット予備値設
定エリアPrに、Pr=P−PC1の値を設定する(ステップS
9)。また、次のステップS10より、給油を行なうことな
く給油ノズル11を掛けたか否か確認し、ステップS11で
はパルスカウンタPLSCNTの値を読出し、次のステップS1
2ではパルウスカウンタPLSCNTの値が「0」であるか否
か、即ち給油が開始されたか否か確認している。
以上述べた各ステップS7〜S12の間が、実際の給油が
開始されるまでの待ちループとなり、この間手元コント
ローラ13によるプリセット値の設定変更が可能である。
なお、手元コントローラ13によりプリセット操作を行な
わない場合には、該手元コントローラ13では自動的に満
タン指定となっている(ステップS31参照)。
さて、ステップS10まで進行した状態で、給油作業を
中止した場合には、給油ノズル11がノズル収納部に掛け
られることにより、ノズルスイッチ14から給油系統作動
回路25に開成信号が出力され、該作動回路25からの第1
系統選択信号βの出力は停止する(第5図参照)。この
結果、CPU31はポンプモータ5の駆動を停止させ(ステ
ップS29)、制御弁10を閉弁する(ステップS30)。ま
た、CPU31は次回の給油作業に備えて手元コントローラ1
3のプリセット値を満タンに設定し(ステップS31)、ス
テップS4で指定した第1系統定量給油補助データテーブ
ルPDT1の指定をクリアし(ステップS32)、給油終了と
する。以上が給油ノズル11をノズル収納部に掛けた後の
処理である。
然るに、前述したステップS7〜S12が経過し、給油ノ
ズル11を車輛の燃料タンクに挿入し、開弁すると、地下
タンク3内の油液は固定配管4、ポンプ6、流量計8、
分岐配管9、制御弁10、ホース12を介して給油ノズル11
から吐出される。これにより、流量計8の流量パルス発
信器7から流量パルスが発信され、前述した第8図の割
込み処理により、パルスカウンタPLSCNTで給油量の計数
が開始される。かくして、ステップS12を抜け出し、ス
テップS13、S14と進み、CPU31はパルスカウンタPLSCNT
の計数値がプリセット予備値設定エリアPrのプリセット
予備値Prに達したか否か監視している。なお、ステップ
S13は通常給油、または満タン給油の場合であって、所
望の給油量となったときに給油を停止し、給油ノズル11
をノズル収納部に掛けた場合の逃げ処理で、この場合に
はステップS29以後の処理が行なわれ、給油終了とな
る。
さて、ステップS15の判定において、給油量が予備設
定値Prに達すると、CPU31はポンプモータ駆動回路27を
介してポンプモータ5の駆動を停止し(ステップS1
6)、またRAM33内の微小駆動タイマtDをリセットする
(ステップS17)。このように、ポンプモータ5が停止
すると、予想される最大行過量PC1以内の所定流量が行
過量として流れるが、この行過量が流れてしまえば、流
量パルス発信器7からの流量パルスの発信が停止するか
ら、前述したようにタイマ割込み処理によって行なわれ
ているパルスタイマカウンタPtmの値は所定値Kより大
となり、パルス停止フラグPFLG「1」にセットされる
(ステップS18)。
このようにして、パルス停止フラグPFLGが「1」にセ
ットされると、CPU31はパルスカウンタPLSCNTの値を読
出し(ステップS19)、この値がプリセット値に達して
いれば、所定のプリセット値に該当する油液が計量誤差
範囲内で定量給油されたものと判定し、ステップS31以
後の追加給油処理(インチング処理)を行なうことな
く、ステップS28に移す。従って、この場合には給油ノ
ズル11がノズル収納部に掛けられるから、ステップS30
以後の処理が行なわれ、給油終了となる。
さらに、ステップS21の判定で、定量給油されていな
いと判定し、CPU31はプリセットデータ設定エリアPの
設定値からパルスカウンタPLSCNTの値を、ΔP=P−PL
SCNTとして演算し、給油残量ΔPを求める(ステップS2
1)。一方、第1系統定量給油補助データテーブルPDT1
には、給油残量ΔPに対応したこの給油系統固有のポン
プモータ微小駆動時間t(例えばΔP3に対してはt3)が
設定されているから、給油残量ΔPが確定すれば、微小
駆動時間tも決定する。そこで、CPU31はステップS21で
演算した給油残量ΔPから微小駆動時間tを微小駆動時
間設定エリアtEに設定する(ステップS22)。また、CPU
31はポンプモータ5を駆動して給油を再開すると共に
(ステップS23)、微小駆動タイマtDをスタートさせて
クロックパルスの計数を開始する(ステップS24)。こ
の間、CPU31は微小駆動タイマtDの値が微小駆動時間設
定エリアtEの値tに達したか否か監視し(ステップS2
5)、t=tDとなったところでポンプモータ5の駆動を
停止する(ステップS26)。
かくして、給油残量ΔPに対する追加給油処理が行な
われたことになり、ステップS27を介して再びステップS
17に戻り、ステップS18、S19の処理を行なった後、ステ
ップS20で給油量がプリセット値に達したか否か判定
し、給油量が計量誤差の範囲内でプリセット値に達して
いればステップS28に行き、プリセット値に達していな
ければステップS21以後の処理を繰返す。この処理は給
油量がプリセット値に達するまで、何回か繰返されるも
ので、全体としては第10図に示す如き特性となる。な
お、ステップS27は追加給油の途中で給油ノズル11を閉
弁し、ノズル収納部に掛けてしまった場合の逃げ処理で
ある。
以上のようにして、第1の計量機1によるプリセット
給油が終了したことになるが、説明からもあきらかなよ
うに第1系統定量給油補助データテーブルPDT1には当該
系統に固有の給油残量ΔPとモータ微小駆動時間tとの
関係が設定されていると共に、通常流速時の最大行過量
PC1が設定されているから、ポンプ6、流量計8等を第
2の計量機17と共用したとしても、極めて高精度なプリ
セット給油を行なうことができ、整数値による給油停止
が可能となる。
第1の給油系統による給油動作は以上の如くである
が、第2の計量機17による場合の、給油ノズル21を用い
るだけでよく、この場合の処理動作については前述の説
明と変わるところがないので省略する。
なお、本実施例の実施例では第1、第2の計量機1,17
は固定式計量機を例に挙げたが、いずれか一方、または
双方に懸垂式計量機を用いてもよいことは勿論である。
また、プリセット給油動作において、ポンプモータ5の
停止、微小駆動等を用いて追加給油させるものとして述
べたが制御弁10,20を利用してもよく、またポンプ6の
下流側に位置して固定配管4に別途設けた制御弁を用い
てもよい。この場合には、ステップS16,S26を「制御弁
閉弁」とし、ステップS23を「制御弁開弁」として処理
し、かつステップS27,S28の「YES」後の処理をステップ
S29に戻せばよい。
また、本実施例では給油に際して所望のプリセット値
を設定する定量給油について述べたが、この定量給油に
は一旦通常給油を行なった後、手元コントローラによる
整数給油指示操作により、現在の給油量に対する最近の
整数値を自動的にプリセット値として設定し、このプリ
セット値に対応する給油を自動的に行なういわゆる整数
停止給油も含むものであることはいうまでもない。この
場合は、上記実施例ステップS7,8で、現在の給油量に対
する最近の整数値を今回プリセット値として設定するよ
うにしてステップS9以降制御を適用すればよい。
さらに、第1、第2定量給油補助データテーブルPD
T1,PDT2は液種等に応じて多数種類のデータテーブルを
備えておいてもよい。
さらにまた、タンクに連通する流路の途中にポンプ、
流量計を設け、該流量計の下流側を複数の分岐流路に分
岐させ、該各分岐流路には給油ノズルを有するホースを
接続して2つの給油系統とした給油装置ならば、各給油
系統毎に配管長、定格流量等の諸条件が異なっている場
合ならば、定量データ補助テーブルのデータ値を適宜設
定することを条件に、ステップS9〜ステップS27に述べ
た定量給油のための駆動制御方式に限るものではなく、
例えば特開昭56−142198号の如くの他の駆動制御方式で
もよいものである。
〔発明の効果〕
本発明に係る給油装置は以上詳述に述べた如くであっ
て、各給油系統毎の定量給油補助データ記憶手段にその
給油系統で予想される行過量を当該給油系統に固有の値
として記憶しておき、プリセット給油に際して定量給油
データ設定手段によって定量給油データを設定し、給油
系統作動手段が給油要求信号に基づいて最先に給油要求
があった給油系統を選択したとき、定量給油制御手段は
この給油系統の定量補助データを選択し、定量給油デー
タ設定手段で設定された今回の給油データから前記定量
給油補助データを減算した値を演算し、流量計による計
測値がこの減算値に達したとき、ポンプの駆動を停止
し、または制御弁を閉弁する構成としたから、流量計の
下流側で複数の給油系統に分岐し、該各給油系統毎に機
種、配管長さ、定格流量、油種等が異なる場合でも、該
各給油系統毎に固有な行過量を予め記憶しておくことに
よって定量給油データによる正確な定量給油を行なうこ
とができる。しかも、従来から知られているフリースト
ップ型給油装置を用い、各給油系統毎に別々のプリセッ
ト給油装置として構成することができるから、一方の給
油系統を乗用車、トラック用とし、他方の給油系統をバ
イク、オートバイ用とした場合の如く、極端に流速が異
なる条件下でも、プリセット給油装置として好適に用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例による給油装置の系統図、第2図は同
じく本実施例による給油装置の具体的配置図、第3図は
制御回路の全体構成図、第4図は第3図中の給油系統作
動回路の具体的構成図、第5図は第4図に示す給油系統
作動回路の動作を示すタイムチャー、第6図は第3図中
のRAMの具体的構成図、第7図は給油装置の給油処理動
作を示すフローチャート、第8図は流量パルスの割込み
処理を示すフローチャート、第9図はタイマ割込み処理
を示すフローチャート、第10図は整数給油動作を示す説
明図である。 1…第1の計量機、3…地下タンク、4…固定配管、5
…ポンプモータ、6…ポンプ、8…流量計、9,19…分岐
配管、10,20…制御弁、11,21…給油ノズル、12,22…ホ
ース、13,23…手元コントローラ、14,24…ノズルスイッ
チ、16…制御回路、17…第2の計量機、25…給油系統作
動回路、26…表示器駆動回路、27…ポンプモータ駆動回
路、28、29…制御弁駆動回路、30…処理装置、31…CP
U、32…ROM、33…RAM、34…I/O回路、35,36…SIO回路、
PDT1…第1系統定量給油補助データテーブル、PDT2…第
2系統定量給油補助データテーブル。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−98508(JP,A) 特開 昭59−195715(JP,A) 特開 昭56−142198(JP,A) 特開 昭59−15094(JP,A) 特開 昭58−203897(JP,A) 実開 昭53−92208(JP,U) 特公 平6−37236(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンクに連通する流路の途中にポンプ、流
    量計を設け、該流量計の下流側を複数の分岐流路に分岐
    させ、該各分岐流路には給油ノズルを有するホースを接
    続してそれぞれ流路条件の異なる複数の給油系統とし、
    前記ポンプまたは分岐流路に設ける制御弁によってそれ
    ぞれの給油系統に対する流量を制御する給油装置におい
    て、 プリセット給油に際して定量給油データを設定する定量
    給油データ設定手段と、 前記各給油系統毎に設けられ、給油作業開始を検出して
    給油要求信号を出力する給油要求信号発生手段と、 該各給油要求信号発生手段からの給油要求信号に基づい
    て、最先に給油要求があった給油系統のみを判別して選
    択作動させる給油系統作動手段と、 前記各給油系統毎に設けられ、予想される行過量からな
    る定量給油補助データを当該給油系統の固有の値として
    記憶する定量給油補助データ記憶手段と、 前記給油系統作動手段によって選択された最先の給油系
    統について、前記給油補助データ記憶手段より当該給油
    系統の定量給油補助データを選択するとともに、前記定
    量給油データ設定手段に設定された今回の定量給油デー
    タから前記選択した定量給油補助データを減算した値を
    演算し、前記流量計の計測値が前記減算した値に達した
    とき、前記ポンプの駆動を停止しまたは制御弁を閉弁す
    るように制御する定量給油制御手段と、 から構成したことを特徴とする給油装置。
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JPS5392208U (ja) * 1977-12-08 1978-07-27
JPS5684297A (en) * 1979-11-30 1981-07-09 Hokushin Electric Works Fixed quantity forwarding device

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