JP2551440B2 - 給油車 - Google Patents

給油車

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JP2551440B2
JP2551440B2 JP62293487A JP29348787A JP2551440B2 JP 2551440 B2 JP2551440 B2 JP 2551440B2 JP 62293487 A JP62293487 A JP 62293487A JP 29348787 A JP29348787 A JP 29348787A JP 2551440 B2 JP2551440 B2 JP 2551440B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各家庭に灯油等を個別に給油する給油車に
関する。
〔従来の技術〕 一般に、所望の定量値をプリセットし、この定量値分
の油液を定量給油する定量給液装置としては、例えば特
公昭44−28923号に示される如く、早まわりカムと遅ま
わりカムとからなる定量発信スイッチと、該定量発信ス
イッチからの定量信号により作動する一段停止弁、二段
停止弁とを組合せてなる定量弁方式と、例えば特願昭59
−79716号に示される如く、ポンプにより所定の微小流
量だけ給送するようにポンプ駆動用モータの付勢時間、
消勢時間からなるデータテーブルをROM等の記憶装置に
記憶せしめ、該モータの付勢、消勢に対応してポンプの
起動、停止を繰返すことによってインチング給油動作を
行なわせるモータ制御方式とがある。
前者の定量弁方式は1台のポンプを用いて複数台の定
量装置を作動させることができるから、タンクローリ車
出荷装置に好適であり、後者のモータ制御方式はポンプ
の起動、停止を利用するものであるから、給油所のガソ
リン計量機等に好適である。
然るに、後者のモータ制御方式を、給油車に用いた場
合には、事前に設定した使用条件と、実際に使用する実
用条件とが異なると、データテーブルの数値通りにポン
プを駆動しても所期の定量給油を実行することができな
いという問題点がある。
即ち、給油所のガソリン計量機は、第1に平坦に敷地
内に設置され、第2に給油対象である車輌の燃料タンク
の高さ位置はほぼ一定であり、第3にホース長さは2〜
5m程度の長さであり、極めて高精度なインチング給油が
可能となる。
これに対し、自走式の車輌に貯液タンクを搭載してな
る給油車は、給油条件が一定でなく、ガソリン計量機に
比較し、給油条件が著しく異なってしまう。即ち、第1
に、車輌が坂道等の傾斜地に停車する場合があり、これ
に伴ない貯液タンクと給油ノズルの高低にバラツキが生
じる。第2に、給油対象となる家庭用の灯油タンクは家
屋の設置条件(家屋が崖の上、崖の下等にある等の条
件)に応じて一定でない。第3に、ホース長さが雪国、
都会等の地域条件に応じて10〜40mにわたって種々あ
り、ホースを流れる油液の圧力損失が異なる。
このような問題点を解決するために、本出願人は先に
特願昭61−90985号(以下、「先行技術」という)とし
て、地形条件、実用条件が大きく異なる場合において
も、高精度なインチング給油動作を行ない、もって高精
度な定量給油を可能とした給油車を提案した。
この先行技術によれば、第1回インチング動作時の吐
出流量から残りのインチング回数を求め、実行すること
により、正確なプリセット給油ができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記先行技術によるものは、第1にプリセッ
ト給油時はモータの付勢、消勢を利用してプリセット給
油を行ない、最終定量値ではモータの消勢によってポン
プを停止し、給油ノズル内に設けた自動弁(残圧弁)に
よって灯油のダレ落ちを防止するものである。このた
め、プリセット給油時には給油ノズルの閉弁を忘れたま
ま、該給油ノズルをノズル収納部に掛けてしまうことが
ある。
このような場合、次回の給油のために給油ノズルをノ
ズル収納部から外し、モータが付勢された瞬間に該給油
ノズルから灯油が流出してしまい、非常に危険であると
いう問題点がある。特に、給油車が崖の上に停止し、給
油地点が崖の下であるような場合、貯液タンクと給油ノ
ズルとの間に大きな水頭圧が発生し、大量の灯油が流出
してしまうという問題点がある。
第2に、通常給油時には給油の開始、終了は給油ノズ
ルの開弁、閉弁によって行なう。しかし、プリセット給
油時には給油の開始は給油ノズルの開弁によって行なう
が、給油の停止モータの消勢によって行なわれ、給油ノ
ズルはプリセット給油終了後に改めて開弁操作される。
このため、プリセット給油時には、モータを消勢して
も、給油ノズルの主弁は開弁したままで、自動弁のみで
灯油の流出を停止しているにしかすぎないから、ホース
内の灯油はホースの膨張分だけ灯油タンクに流出してし
まう。この流出量はホース流さによって異なるが、通0.
1〜0.5程度と考えられ、給油態様に応じて誤差の原因
となる恐れがある。
これを第9図によって示すと、第9図(イ)のように
前回も今回も通常給油の場合には、給油ノズルの開弁か
ら閉弁までの量であるから、表示計の表示値と実給油量
とは一致する。これに対し、第9図(ロ)のように前回
がプリセット給油で今回が通常給油である場合は、ポン
プの駆動によってホース内を充填するに必要な油液は、
給油ノズルの開弁操作前に計数されてしまうから、給油
ノズルが開弁してから閉弁するまでの実給油量はこの分
だけ少ないことになる。一方、第9図(ハ)のように、
前回も今回もプリセット給油である場合は、ホース内を
充填する分の油液は再び流出するから、プリセット定量
値と実給油量は一致する。さらに、第9図(ニ)のよう
に前回が通常給油で、今回がプリセット給油である場合
には、送液手段が作動してもホース内の油液が流出した
分だけプリセット定量値よりも余分に給油されることに
なる。
本発明はこのような先行技術が有する未解決な問題点
に鑑みなされたもので、前回の給油態様がプリセット給
油であったか、通常給油であるかを問わず、今回の給油
開始時にはホース内を膨張状態ないし加圧状態としてお
くことにより、給油作業の安全性を図ると共に、計量精
度の向上を図るようにした給油車を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明は、自走式の車
輌と、該車輌に搭載された貯液タンクと、一側が該貯液
タンクに接続され、途中にモータにより駆動されるポン
プ、給油量を計測する流量計を有する配管と、該配管の
他側に接続されたホースと、該ホースの先端に設けられ
た給油ノズルと、給油に際して所望の定量値をプリセッ
トするプリセット装置とを備えた給油車において、前記
ポンプによる本運転に入る前に微小時間だけモータを駆
動して予備インチングを行なわせる予備インチング手段
と、該予備インチング時の計測量が所定値以下か否か比
較し、所定値以下のときには前記給油ノズルが閉弁して
いるものと判定する閉弁判定手段と、該閉弁判定手段に
よって給油ノズルが閉弁していると判定したときには、
今回の給油態様がプリセット給油であるか否か判定する
プリセット給油判定手段と、該プリセット給油判定手段
によって今回給油がプリセット給油であると判定したと
きには、プリセット給油に際して前記プリセット装置で
設定した定量値から前記予備インチング時の計測量を減
算し、実定量値を演算する実定量値演算手段と、該実定
量値演算手段による実定量値に基づき、前記モータを本
運転させ、プリセット給油を実行するプリセット給油制
御手段と、該プリセット給油制御手段によるプリセット
給油を実行したときのみ、前記予備インチング時の計測
量をリセットするリセット手段とから構成したことを特
徴とする。
〔作用〕
予備インチング手段と閉弁判定手段とによって、給油
作業に先立ってホース内が規定圧に達しているか、また
給油ノズルが開弁しているか知ることができるから、常
に一定条件で給油作業を行なうことができ、またプリセ
ット給油時のホースの液量を補正しつつ実給油ができ、
さらに給油ノズルの開弁判定ができるから、安全性も確
保できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第8図を参照し
つつ詳細に述べる。
まず、第1図、第2図において、1は本実施例を給油
車を示し、該給油車1は自走式のトラック2と、該トラ
ック2に載置された貯液タンク3とから大略構成されて
いる。そして、トラック2の片側には一端が貯液タンク
3の底部に開口した配管4が配設され、該配管4の途中
にはポンプ駆動用のモータ5によって駆動されるポンプ
6、流量を計測する流量計7が設けられ、該流量計7に
は被測流量に比例したパルスを発信する流量パルス発信
器8が付設されている。また、前記配管4の他端にはホ
ース9が接続され、該ホース9の先端には給油ノズル10
が取付けられている。11は貯液タンク3の背面側に設け
られた給油量表示用の表示器、12は同じく該貯液タンク
3の背面側に設けられた制御ボックスで、該制御ボック
ス12内には第3図に示す制御回路が内蔵されていると共
に、該制御ボックス12の外面にはプリセット装置13が設
けられ、該プリセット装置13により例えば18と20と
からなるいずれかの定量値がプリセットできるようにな
っている。さらに、14は貯液タンク3の背面側の左右に
位置して設けられたノズル収納部、15は該ノズル収納部
14に給油ノズル10を掛け外しするとき開閉成するノズル
スイッチを示す。
次に、第3図は本実施例に用いる制御回路16の具体的
構成図を示し、該制御回路16はモータ5の付勢、消勢を
制御するモータ駆動回路17と計数信号に基づいて表示器
11の各桁を駆動する表示器駆動回路18と、マイクロコン
ピュータ等からなる処理回路19とから構成されている。
そして、処理回路19は演算処理を行なうCPU20と、後述
する第4図、第5図、第7図に示すデータ、プログラム
を格納したROM21と、後述する第6図に示すデータを一
時的に記憶し、またクロックパルスに基づきタイマとし
て作動するRAM22と、信号の入出力を行なう入出力回路2
3と、これらを接続するデータバス24とから構成されて
いる。図中、25はモータ駆動回路17を介してモータ5に
バッテリ電源を供給するバッテリを示す。
ここで、CPU20は供給ノズル10をノズルスイッチ15か
ら外したときの閉成信号によりモータ付勢信号を出力
し、これを掛けたときの開成信号によりモータ消勢信号
を出力する第1の機能と、前回の給油終了時のモータ消
勢信号または今回の給油開始時のモータ付勢信号に基づ
いて、予備インチング動作を行ない、予備インチング計
測量を記憶する第2の機能と、予備インチング計測量が
所定の予備インチング比較量よりも大なときには、給油
ノズル10が開弁しているものと判定し、給油を禁止する
第3の機能と、プリセット装置13からのプリセット定量
値に基づき、今回の給油態様がプリセット給油であるか
否か判定する第4の機能と、プリセット給油時には定量
値から予備インチング計測量を減算し、実定量値を演算
する第5の機能と、プリセット給油時には定量前信号に
よってモータ消勢信号を出力し、所定の消勢時間T0後に
所定時間t0だけモータ付勢信号を出力し、さらに所定の
消勢時間T1後に再び所定時間t1だけモータ付勢信号を出
力し、これをn回繰返すことにより、実定量値に対する
プリセット給油を実行する第6の機能と、プリセット給
油終了後、予備インチング計測量をリセットし、通常給
油終了後にはこの値を格納しておく第7の機能とを有し
ている。
さらに、ROM21には第4図に示す第1のデータテーブ
ル26と、第5図に示す第2のデータテーブル27と、後述
する消勢時間T0,T1とが格納されている。ここで、第1
のデータテーブル26は本実施例の給油車1に実際に取付
けられたポンプ6に関して、給油ノズル10からの吐出流
速と、モータ5を消勢した後のポンプ6の慣性回転によ
る行過量(吐出流量)の関係を示しており、これは当該
ポンプ6に固有の値であり、実測により求められるもの
である。なお、第4図中の定量前信号位置の流量は、実
測による真の行過量分に対してインチング動作分の若干
の微小流量を加算した値として設定されている。
一方、第5図に示す第2のデータテーブル27はモータ
5のインチング時間(微小付勢時間)とその時の吐出流
量との関係を示し、横列はインチング時間、縦列は同一
インチング時間についての流量変化を表している。即
ち、第5図は同一インチング時間だけモータ5を付勢し
ても、水頭圧の変化によって吐出流量は大きく変動する
から、当該インチング時間での吐出流量を知れば、この
吐出流量に対応する横列が、他のインチング時間での予
想吐出流量を表すことになる。なお、第5図の数値もポ
ンプ6について固有のものである。
さらにまた、第6図に示すテーブル28はRAM22の構成
の一部で、プリセット装置13によって設定された定量値
Pを記憶するプリセット定量値欄29、予備インチング時
の計測量Cを記憶する予備インチング計測量欄30、予備
インチング時の比較量ΔCを、例えば0.5として記憶
する予備インチング比較量欄31、プリセット給油時に実
際給油すべき定量値KをK=P−Cとして格納するプリ
セット実定量値欄32、流量計8による給油量Qを記憶す
る給油量欄33等を含んで構成されている。
本実施例はこのように構成されるが、次にその作動に
ついて述べる。
初めに、予備インチング動作について述べる。
予備インチング動作は、給油態様のいかんを問わず、
給油作業の終了後か、給油作業の開始に際して行なわれ
るもので、第7図中のステップ1〜5の処理で行なわれ
る。
即ち、前回給油が終了し、給油ノズル10をノズル収納
部14に掛け、ノズルスイッチ15が開成することにより開
成信号が処理回路19に入力されたとき、または今回の給
油に際して給油ノズル10をノズル収納部14から外し、ノ
ズルスイッチ15からの閉成信号が処理回路19に入力され
ると(ステップ1)、モータ駆動回路17にモータ付勢信
号を出力し、微小時間Tcだけモータ5を付勢し(ステッ
プ2)、次のステップ3では予備インチング計測量C
を、C=C+C0として計測する。この際、微小時間Tcは
給油ノズル10の開弁、閉弁状態のいかんを問わず、ホー
ス9内が膨張し、ポンプ6のリリーフ圧に達するまで、
貯液タンク3内の油液が配管4、ポンプ6、流量計7、
ホース9を介して該給油ノズル10に向け流れるに必要な
時間として設定される。そして、この間に流量計7によ
って流量が計測されれば、流量パルス発信器8からのパ
ルスは処理回路19で計数され、予備インチング計測量C
はRAM22内の予備インチング計測量欄30にC=C+C0
して記憶される。ただし、C0は今回の計測量である。
この際、後述する如く、ステップ27の処理において、
給油態様がプリセット給油であれば、その終了後に予備
インチング計測量Cがリセットされるのに対し、給油態
様が通常給油であれば、予備インチング計測量Cはリセ
ットされることなく、給油終了となる。そこで、ステッ
プ3による処理にあっては、前回給油態様がプリセット
給油であれば、今回の予備インチング計測量Cは、C=
C0となる。一方、前回給油態様が通常給油であれば、予
備インチング計測量欄30には前回の予備インチング計測
量Cが記憶されているから、今回の予備インチング時の
新たな予備インチング計測量Cは、C=C+C0となり、
地形条件、ホース長さ、給油車停車位置等の相違によ
り、今回の予備インチング動作で計測量C0として変化が
あれば加算されることになる。なお、平坦地にあっては
前回も今回も実質的に条件が変わらないから、C0≒0で
ある。かくして、インチングのための微小時間Tcが経過
すると(ステップ4)、処理回路19からのモータ消勢信
号でモータ5が消勢し、予備インチングが終了し、この
間の流量特性は第8図のようになる。
次に、この予備インチング動作が終了すると、制御回
路16はCPU20の制御の下、RAM22の予備インチング比較量
欄31をアクセスし、次のステップ6によってC≦ΔCか
否かの比較を行なう。いま、ステップ6で「YES」と判
定したときには、予備インチング計測量Cは所定量Δ
C、例えば0.5よりも少ないものであるから、当該計
測量Cはホース9を膨張させる分程度であり、給油ノズ
ル10が閉弁しているものとして次のステップ8に進む。
一方、ステップ6で「NO」と判定したときには、給油ノ
ズル10が開弁したままであるから、ステップ7に進み、
警報信号を表示器駆動回路18を介して表示器11に出力
し、例えば該表示器11をフリッカさせることにより、給
油ノズル10が開弁したままであることを報知し、ステッ
プ27を介して終了となる。従って、この場合には給油ノ
ズル10を改めて閉弁し、ステップ1以後の処理を行なう
必要がある。
なお、ステップ7では表示器11をフリッカさせるもの
に限らず、ブザー、ランプ等の開弁警報器を用いてもよ
い。かくして、スイッチ6は本実施例の閉弁判定手段の
具体例を構成する。
一方、給油作業に際しては、容器への満タン給油等、
通常の給油であれば、給油に先立ってプリセット装置13
を操作して所望の定量値P、例えば18(石油缶の場
合)がプリセットされ、この定量値PはRAM22のプリセ
ット定量値欄29に記憶されている。なお、この処理は別
個のサブルーチンで実行される。
従って、ステップ6で給油ノズル10が閉弁しているこ
とにより、「YES」と判定したときには、ステップ8に
移って開始された給油態様がプリセット給油か否か判断
する。この判断に際しては、プリセット定量値欄29に予
め所定値が記憶されているか否かを監視することにより
行なわれる。
さて、初めにステップ8でプリセット給油でない、即
ち通常給油と判定した場合について述べる。
この場合には、ステップ8による判定が行なわれる
と、処理回路19からモータ駆動回路17に直ちにモータ付
勢信号が出力され、モータ5を起動する(ステップ
9)。この状態で給油ノズル10を灯油容器等に挿入し、
開弁すると、貯液タンク3内の油液は配管4、ポンプ
6、流量計7、ホース9を介して該給油ノズル10から吐
出される。そして、この時の流量は流量計7で計測さ
れ、流量パルス発信器8からのパルスは制御回路16で給
油量Qとして計数され、計数信号は表示器駆動回路18に
出力され、表示器11によって給油量Qが表示される(ス
テップ10)。ある流量に達したら給油ノズル10を閉弁
し、これをノズル収納部14に掛ければ、ノズルスイッチ
15から開成信号が出力され、モータ5は消勢し(ステッ
プ11)、給油が終了する。そして、モータ5が消勢した
ら、ステップ28に移り、予備インチング計測量Cをクリ
アせず、直ちに給油作業を終了する。なお、通常給油の
場合には、実給油状態は第9図(イ)または第9図
(ロ)であるから、予備インチング計測量Cは加算せ
ず、給油ノズル10を開弁してから閉弁するまでの給油量
Qをもって計測流量とする。
次に、ステップ8でプリセット給油と判定したときに
は、ステップ12に進み、処理回路19はCPU20の制御の下
にRAM22のプリセット定量値欄29から定量値Pを読出
し、予備インチング計測量欄30からの計測量Cに基づ
き、次のステップ13で、プリセット実定量値Kを、K=
P−Cとして演算する。このことは第9図(ハ)、第9
図(ニ)から明らかな如くであって、前回給油がプリセ
ット給油、通常給油を問わず、予備インチング計測量
C、即ちホース9の膨張分またはモータ5の消勢後の流
出量を減算することによって、正確なプリセット給油が
可能となるからである。
さて、ステップ13により実定量値Kの演算が終了した
ら、処理回路19は次のステップ14でモータ5を再び付勢
する。そこで、給油ノズル10を灯油容器等に挿入し、開
弁すると、この時の給油流速と給油量Qは処理回路19に
よって演算され(ステップ15)、RAM22に格納される。
一方、CPU20はROM21内の第1のデータテーブル26を常
時アクセスし、その時の流速から実定量値Kに対してど
れだけ手前で定量前信号を発信するかを監視し(ステッ
プ16)、給油量A0がその流速に対する定量前信号位置に
達したら、定量前信号を発信する(ステップ16)。即
ち、本実施例に使用した固有のポンプ6については、吐
出流速とモータ5消勢後の慣性回転による行過量とは第
4図に示す関係にあり、バッテリ25の電圧変動によるモ
ータ5の回転数変動はもとより、給油ノズル10の弁開
度、水頭圧の変動、ホース9での圧力損失等の種々の要
因から実際の吐出流速は大きく変化する。いま、理解が
容易なように、前回給油が通常給油で予備インチング計
測量Cが、C=0.3で、定量値PがP=18とし、K
=17.7と仮定する。そして、前記ステップ15で演算し
ている平均の吐出流速が0.8/secとすると、第4図か
らわかるように、給油量A0が(17.7−0.86)=16.84
に達した時点で定量前信号を発信する(ステップ1
7)。
このようにして、CPU20から定量前信号が発信される
と、モータ5が消勢し、ポンプ6の慣性回転によって所
定の行過量a0、例えば0.56だけ吐出した状態でポンプ
6が停止し、この間の全給油量は、(A0+a0)とな
る。なお、定量前信号位置の流量は、実際の行過量a0
りも若干多く設定してあるので、実定量値Kを越えるこ
とはない。
また、前述のようにして定量前信号を発信したら、CP
U20は次のステップ18に進み、ROM21に予め設定した消勢
時間T0をアクセスし、時間の経過を待つ。なお、消勢時
間T0はポンプ6の慣性回転時間よりも若干大きな固定時
間として設定されている。
次に、時間T0が経過したら、CPU20はROM21に予め設定
した微小なインチング時間t0だけモータ5を付勢し、第
1回目のインチング動作を行ない、この間の流量b0を演
算する(ステップ19)。ここで、第1回目のインチング
時間t0はインチング動作を行なっても実定量値Kを越え
ることはないと想定される微小時間、例えば100msecが
固定の時間として設定されている。そして、100msecの
間の流量b0は例えば0.08であり、全吐出流量は(A0
a0+b0)である。
このようにして、第1回目のインチング動作による微
小なインチング時間t0が経過したら、CPU20はステップ2
0に進み、ROM21に予め設定した消勢時間T1をアクセス
し、時間の経過を待つ。なお、消勢時間T1はインチング
時のポンプ6の慣性回転時間よりも若干大きな固定時間
として設定されている。
そして、前記消勢時間T1の待ち時間の間、CPU20はス
テップ21によりROM21に予め設定した残りの標準インチ
ング回数n、例えばn=4回と、第1回目のインチング
動作時の流量b0から、以後のインチング時間t1を第2の
データテーブル27を参照しつつ決定する。ここで、上記
データテーブル27は所定の微小時間t0だけポンプ6を駆
動したとき、水頭圧等に起因して生じる流量の変化を見
ているもので、前述した実例の場合100msec駆動して0.0
8の流量であったということは、この値が属する横
列、即ち80msecなら0.04、90msecなら0.06、120mse
cなら0.25吐出するような水頭圧の関係にあることを
示している。
かくして、前述の実例を総合すると、いままでの全給
油量Qは Q=A0+a0+b0 =(16.84+0.56+0.08) =17.48 となり、給油残量q0=K−Qは0.22となる。そこで、
CPU20はステップ21で、給油残量q0と、標準インチング
回数nとから、2回目以後のインチング量bを、 として演算する。そして、CPU20は0.08が属する横列
から、b=0.055に最も近い値0.06から、b1=0.06
を設定し、この0.06が属する縦列からインチング時
間t1=90msecを読出す。かくして、残り4回のインチン
グ時間t1を90msecとして決定する。
次に、前記ステップ20で消勢時間T1が経過したら、ス
テップ22に移り、前述のようにして求めたインチング時
間t1だけモータ5を付勢し、この時の実際の実インチン
グ量b1′を演算する(ステップ22)。そして、次のステ
ップ23では上記実インチング量b1′がステップ21で求め
たインチング量b1と等しいか判定し、両者が等しい場合
には、第8図に示すように、第2回目のインチングと同
様に所定の消勢時間T1毎に残り3回のインチング動作を
繰返し(ステップ24)、予備インチング計測量Cをクリ
アして終了する。なお、実例の場合、5回のインチング
動作による給油量Qは、下記のようになる。
Q=A0+a0+b0+4b1 =(16.84+0.56+0.08+4×0.06) =17.72 一方、ステップ23の判定が実インチング量b1′がステ
ップ21のインチング量b1と異なるときには、ステップ25
に移って、これまでの残量q1と実インチング量b1′とか
ら、残りのインチング回数を下記のように演算し、残り
回数を、 として補正し、この補正回数分だけインチング動作を繰
返し(ステップ26)、終了する。
かくして、実定量値K=17.7に対して給油量Q=1
7.72の給油が終了し、モータ5が完全に消勢する。
然るに、前述したようにプリセット給油にあっては、
モータ5の消勢によって定量停止となり、給油ノズル10
は開弁したままであるから、ホース9の膨張分に対応す
る油液はそのまま流出してしまうことになる。しかし、
給油ノズル10内の自動弁によって油液の流出がなくなる
までの流量は、今回の給油に際して予め予備インチング
動作により、C=0.3として知られている。
この結果、モータ5が定量停止した後の実給油量Q
は、 Q=A0+a0+b0+4b1+C =(17.72+0.3) =18.02 となり、プリセット装置13による定量値P=18と実質
的に等しくなることができ、正確なプリセット給油が可
能となる。
以上の説明は前回の給油態様が通常給油の場合である
が、第9図(ハ)に示すプリセット給油の場合も全く同
様である。
なお、実施例では3回目以後のインチング動作に際し
て、ステップ23で再び判定動作を行なって、実インチン
グ量b1′がステップ21による演算上のインチング量b1
異なるときには、ステップ25で残り回数を補正するもの
として述べたが、残り回数の補正は必要に応じて行なえ
ばよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る給油車は以上詳細に述べた如くであっ
て、給油車による給油態様と実際の使用条件に応じて変
化するホース内状態を、予備インチング手段で検知し、
予備インチング時のインチング計測量から閉弁判定手段
によって給油ノズルの開弁、閉弁状態を判定し、さらに
プリセット給油判定手段によって今回給油態様がプリセ
ット給油から通常給油か判定し、プリセット給油であれ
ば今回の設定値から予備インチング計測量を減算した上
でプリセット給油を実行し、給油終了後に予備インチン
グ計測量をリセットする構成としたから、前回給油態
様、給油車の停車位置、給油地点の高さ等に影響される
ことなく、常に正確なプリセット給油が可能となり、さ
らに給油ノズルの開弁も監視できるから、町内や狭い道
路で給油するときでの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に用いる給油車の正面外観図、第2図
は第1図の右側図面、第3図は本実施例に用いる制御回
路の回路構成図、第4図は流速と定量前信号位置との関
係を示す第1の記憶テーブルの説明図、第5図はインチ
ング時間と流量との関係を示す第2の記憶テーブルの説
明図、第6図はRAM内に実現されるテーブルの構成を示
す説明図、第7図は本実施例の処理動作を示す流れ図、
第8図は給油動作を示す流量特性図、第9図は各給油態
様毎に生じる問題点を示す説明図である。 1……給油車、2……トラック、3……貯液タンク、4
……配管、5……モータ、6……ポンプ、7……流量
計、8……流量パルス発信器、9……ホース、10……給
油ノズル、11……表示器、12……制御ボックス、13……
プリセット装置、14……ノズル収納部、15……ノズルス
イッチ、16……制御回路、26……第1のデータテーブ
ル、27……第2のデータテーブル、28……RAM内テーブ
ル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自走式の車輌と、該車輌に搭載された貯液
    タンクと、一側が該貯液タンクに接続され、途中にモー
    タにより駆動されるポンプ、給油量を計測する流量計を
    有する配管と、該配管の他側に接続されたホースと、該
    ホースの先端に設けられた給油ノズルと、給油に際して
    所望の定量値をプリセットするプリセット装置とを備え
    た給油車において、前記ポンプによる本運転に入る前に
    微小時間だけモータを駆動して予備インチングを行なわ
    せる予備インチング手段と、該予備インチング時の計測
    量が所定値以下か否か比較し、所定値以下のときには前
    記給油ノズルが閉弁しているものと判定する閉弁判定手
    段と、該閉弁判定手段によって給油ノズルが閉弁してい
    ると判定したときには、今回の給油態様がプリセット給
    油であるか否か判定するプリセット給油判定手段と、該
    プリセット給油判定手段によって今回給油がプリセット
    給油であると判定したときには、プリセット給油に際し
    て前記プリセット装置で設定した定量値から前記予備イ
    ンチング時の計測量を減算し、実定量値を演算する実定
    量値演算手段と、該実定量値演算手段による実定量値に
    基づき、前記モータを本運転させ、プリセット給油を実
    行するプリセット給油制御手段と、該プリセット給油制
    御手段によるプリセット給油を実行したときのみ、前記
    予備インチング時の計測量をリセットするリセット手段
    とから構成したことを特徴とする給油車。
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