JPH01139399A - 給油車 - Google Patents

給油車

Info

Publication number
JPH01139399A
JPH01139399A JP29348787A JP29348787A JPH01139399A JP H01139399 A JPH01139399 A JP H01139399A JP 29348787 A JP29348787 A JP 29348787A JP 29348787 A JP29348787 A JP 29348787A JP H01139399 A JPH01139399 A JP H01139399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refueling
inching
preset
lubrication
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29348787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2551440B2 (ja
Inventor
Fumiaki Ajiki
安食 史明
Hiroaki Hasegawa
広明 長谷川
Hiroyuki Amemori
宏之 雨森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP62293487A priority Critical patent/JP2551440B2/ja
Publication of JPH01139399A publication Critical patent/JPH01139399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551440B2 publication Critical patent/JP2551440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各家庭に灯油等を個別に給油する給油車に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、所望の定量値をプリセットし、この定量値分の
油液を定量給油する定量給液装置としては、例えば特公
昭44−28923号に示される如く、早まわリカバと
遅まわりカムとからなる定量発信スイッチと、該定量発
信スイッチからの定量信号により作動する一段停止弁、
二段停止弁とを組合せてなる定量弁方式と、例えば特願
昭59−79716号に示される如く、ポンプにより所
定の微小流量だけ給送するようにポンプ駆動用モータの
付勢時間、消勢時間からなるデータテーブルをROM等
の記憶装置に記憶せしめ、該モータの付勢、消勢に対応
してポンプの起動、停止を繰返すことによってインチン
グ給油動作を行なわせるモータ制御方式とがある。
前者の定量弁方式は1台のポンプを用いて複数台の定量
装置を作動させることができるから、タンクローり車出
荷装置に好適であり、後者のモータ制御方式はポンプの
起動、停止を利用するものであるから、給油所のガソリ
ン計量機等に好適である。
然るに、後者のモータ制御方式を、給油車に用いた場合
には、事前に設定した使用条件と、実際に使用する実用
条件とが異なると、データテーブルの数値通りにポンプ
を駆動しても所期の定量給油を実行することができない
という問題点がある。
即ち、給油所のガソリン計量機は、第1に平坦な敷地内
に設置され、第2に給油対象である車輛の燃料タンクの
高さ位置はほぼ一定であり、第3にホース長さは2〜5
m程度の長さであり、極めて高精度なインチング給油が
可能となる。
これに対し、自走式の車輛に貯液タンクを搭載してなる
給油車は、給油条件が−・定でなく、ガソリン計量機に
比較し、給油条件が著しく異なってしまう。即ち、第1
に、車輛が坂道等の傾斜地に停車する場合があり、これ
に伴ない貯液タンクと給油ノズルの高低にバラツキが生
じる。第2に、給油対象となる家庭用の灯油タンクは家
屋の設置条件(家屋が崖の上、崖の下等にある等の条件
)に応じて一定でない。第3に、ホース長さが雪国、部
会等の地域条件に応じて10〜40mにわたって種々あ
り、ホースを流れる油液の圧力損失が異なる。
このような問題点を解決するために、本出願人は先に特
願昭61−90985号(以下、「先行技術」という)
として、地形条件、実用条件が大きく異なる場合におい
ても、高精度なインチング給油動作を行ない、もって高
精度な定量給油を可能とした給油車を提案した。
この先行技術によれば、第1回インチング動作時の吐出
流量から残りのインチング回数を求め、実行することに
より、正確なプリセット給油ができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記先行技術によるものは、第1にプリセット
給油時はモータの付勢、消勢を利用してプリセット給油
を行ない、最終定量値ではモータの消勢によってポンプ
を停止し、給油ノズル内に設けた自動弁(残圧弁)によ
って灯油のダレ落ちを防止するものである。このため、
プリセット給油時には給油ノズルの閉弁を忘れたまま、
該給油ノズルをノズル収納部に掛けてしまうことがある
このような場合、次回の給油のために給油ノズルをノズ
ル収納部から外し、モータが伺勢された瞬間に該給油ノ
ズルから灯油が流出してしまい、非常に危険であるとい
う問題点がある。特に、給油車が崖の上に停止し、給油
地点が崖の下であるような場合、貯液タンクと給油ノズ
ルとの間に大きな水頭圧が発生し、大量の灯油が流出し
てしまうという問題点がある。
第2に、通常給油時には給油の開始、終了は給油ノズル
の開弁、閉弁によって行なう。しかし、プリセット給油
時には給油の開始は給油ノズルの開弁によって行なうが
、給油の停止はモータの消勢によって行なわれ、給油ノ
ズルはプリセット給油終了後に改めて閉弁操作される。
このため、プリセット給油時には、モータを消勢しても
、給油ノズルの主弁は開弁じたままで、自動弁のみで灯
油の流出を停止しているにしかすぎないから、ホース内
の灯油はホースの膨張分だけ灯油タンクに流出してしま
う。この流出量はホース長さによって異なるが、通常0
.1〜0.5す程度と考えられ、給油態様に応じて誤差
の原因となる恐れがあこれを第9図によって示すと、第
9図(イ)のように前回も今回も通常給油の場合には、
給油ノズルの開弁から閉弁までの量であるから、表示計
の表示値と実給油量とは一致する。これに対し、第9図
(ロ)のように前回がプリセット給油で今回が通常給油
である場合は、ポンプの駆動によってホース内を充填す
るに必要な油液は、給油ノズルの開弁操作前に計数され
てしまうから、給油ノズルが開弁じてから閉弁するまで
の実給油量はこの分だけ少ないことになる。一方、第9
図(/\)のように、前回も今回もプリセット給油であ
る場合は、ホース内を充填する分の油液は再び流出する
から、プリセット定量値と実給油量は一致する。さらに
、第9図(ニ)のように前回が通常給油で、今回がプリ
セット給油である場合には、送液手段が作動してもホー
ス内の油液が流出した分だけプリセット定量値よりも余
分に給油されることになる。
本発明はこのような先行技術が有する未解決な問題点に
鑑みなされたもので、前回の給油態様がプリセット給油
であったか、通常給油であるかを問わず、今回の給油開
始時にはホース内を膨張状態ないしは加圧状態としてお
くことにより、給油作業の安全性を図ると共に、計量精
度の向上を図るようにした給油車を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
」−記問題点を解決するために、本発明は、自走式の車
輛と、該車輛に搭載された貯液タンクと、一側が該貯液
タンクに接続され、途中にモータにより駆動されるポン
プ、給油量を計測する流量計を有する配管と、該配管の
他側に接続されたホースと、該ホースの先端に設けられ
た給油ノズルと、給油に際して所望の定量値をプリセッ
トするプリセット装置とを備えた給油車において、前記
ポンプによる本運転に入る前に微小時間だけモータを駆
動して予備インチングを行なわせる予備インチング手段
と、該予備インチング時の計測量が所定値以下か否か比
較し、所定値以下のときには前記給油ノズルが閉弁して
いるものと判定する閉弁判定手段と、該閉弁判定手段に
よって給油ノズルが閉弁していると判定したときには、
今回の給油態様がプリセット給油であるか否か判定する
プリセット給油判定手段と、該プリセット給油判定手段
によって今回給油がプリセット給油であると判定したと
きには、プリセット給油に際して前記プリセット装置で
設定した定量値から前記予備インチング時の計測量を減
算し、実定量値を演算する実定量値演算手段と、該実定
量値演算手段による実定量値に基づき、前記モータを本
運転させ、プリセット給油を実行するプリセット給油制
御手段と、該プリセット給油制御手段によるプリセット
給油を実行したときのみ、前記予備インチング時の計測
量をリセットするリセット手段とから構成したことを特
徴とする。
〔作用〕
予備インチング手段と閉弁判定手段とによって、給油作
業に先立ってホース内が規定圧に達しているか、また給
油ノズルが開弁じているか知ることができるから、常に
一定条件で給油作業を行なうことができ、またプリセッ
ト給油時のホースの液量を補正しつつ実給油ができ、さ
らに給油ノズルの開弁判定ができるから、安全性も確保
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第8図を参照しつ
つ詳細に述べる。
まず、第1図、第2図において、■は未実施例の給油車
を示し、該給油車lは自走式のトラック2と、該トラッ
ク2に載置された貯液タンク3とから大略構成されてい
る。そして、トラック2の片側には一端が貯液タンク3
の底部に開口した配管4が配設され、該配管4の途中に
はポンプ駆動用のモータ5によって駆動されるポンプ6
、流量を計測する流量計7が設けられ、該流量計7には
被測流量に比例したパルスを発信する流量パルス発信器
8が付設され′ている。また、前記配管4の他端にはホ
ース9が接続され、該ホース9の先端には給油ノズルl
Oが取付けられている。11は貯液タンク3の背面側に
設けられた給油量表示用の表示器、12は同じく該貯液
タンク3の背面側に設けられた制御ボックスで、該制御
ポ・ンクス12内には第3図に示す制御回路が内蔵され
ていると共に、該制御ボックス12の外面にはプリセッ
ト装置13が設けられ、該プリセット装置13により例
えば18旦と20立とからなるいずれかの定量値がプリ
セットできるようになっている。
さらに、14は貯液タンク3の背面側の左方に位置して
設けられたノズル収納部、15は該ノズル収納部14に
給油ノズル10を掛は外しするとき開閉成するノズルス
イッチを示す。
次に、第3図は本実施例に用いる制御回路16の具体的
構成図を示し、該制御回路16はモータ5の付勢、消勢
を制御するモータ駆動回路17と計数信号に基づいて表
示器11の各桁を駆動する表示器駆動回路18と、マイ
クロコンピュータ等からなる処理回路19とから構成さ
れている。そして、処理回路19は演算処理を行なうC
PU20と、後述する第4図、第5図、第7図に示すデ
ータ、プログラムを格納したROM21と、後述する第
6図に示すデータを一時的に記憶し、またクロックパル
スに基づきタイマとして作動するRAM22と、信号の
入出力を行なう入出力回路23と、これらを接続するデ
ータバス24とから構成されている。図中、25はモー
タ駆動回路17を介してモータ5にバッテリ電源を供給
するバッテリを示す。
ここで、CPU20は給油ノズル10をノズルスイッチ
15から外したときの閉成信号によりモータ付勢信号を
出力し、これを掛けたときの開成信号によりモータ消勢
信号を出力する第1の機部と、前回の給油終了時のモー
タ消勢信号または今回の給油開始蒔のモータ付勢信号に
基づいて、予備インチング動作を行ない、予備インチン
グ計測量を記憶する第2の機能と、予備インチング計測
量が所定の予備インチング比較量よりも大なと鼻には、
給油ノズル10が開弁しているものと判定し、給油を禁
止する第3の機能と、プリセット装置13からのプリセ
ット定量値に基づき、今回の給油態様がプリセット給油
であるか否か判定する第4の機能と、プリセット給油時
には定量値から予備インチング計測量を減算し、実定量
値を演算する第5の機能と、プリセット給油時には定量
前信号によってモータ消勢信号を出力し、所定の消勢時
間To後に所定時間toだけモータ付勢信号を出力し、
さらに所定の消勢時間T1後に再び所定時間t1だけモ
ータ付勢信号を出力し、これをn回繰返すことにより、
実定量値に対するプリセット給油を実行する第6の機能
と、プリセット給油終了後に、予備インチング計測量を
リセットし、通常給油終了後にはこの値を格納しておく
第7の機能とを有している。
さらに、ROM21には第4図に示す第1のデータテー
ブル26と、第5図に示す第2のデータテーブル27と
、後述する消勢時間To、TI とが格納されている。
ここで、第1のデータテーブル26は本実施例の給油車
1に実際に取付けられたポンプ6に関して、給油ノズル
10からの吐出流速と、モータ5を消勢した後のポンプ
6の慣性回転による行過量(吐出流量)の関係を示して
おり、これは当該ポンプ6に固有の値であり、実測によ
り求められるものである。なお、第4図中の定量前信号
位置の流量は、実測による真の行過量分に対してインチ
ング動作分の若干の微小流量を加算した値として設定さ
れている。
一方、第5図に示す第2のデータテーブル27はモータ
5のインチング時間(微小付勢時間)とその時の吐出流
量との関係を示し、横列はインチング時間、縦列は同一
インチング時間についての流量変化を表している。即ち
、第5図は同一インチング時間だけモータ5を付勢して
も、水頭圧の変化によって吐出流量は大きく変動するか
ら、当該インチング時間での吐出流量を知れば、この吐
出流量に対応する横列が、他のインチング時間での予想
吐出流量を表すことになる。なお、第5図の数値もポン
プ6について固有のものである。
さらにまた、第6図に示すテーブル28はRAM22の
構成の一部で、プリセット装置13によって設定された
定量値Pを記憶するプリセラト定量値欄29、予備イン
チング時の計測量Cを記憶する予備インチング計測置棚
30、予備インチング時の比較量ΔCを、例えば0.5
!;Lとして記憶する予備インチング比較置棚31.プ
リセット給油時に実際給油すべき定量値Kをに=P−C
として格納するプリセット実定量値欄32、流量計8に
よる給油量Qを記憶する給油置棚33等を含んで構成さ
れている。
本実施例はこのように構成されるが、次にその作動につ
いて述べる。
初めに、予備インチング動作について述べる。
予備インチング動作は、給油態様のいかんを問わず、給
油作業の終了後か、給油作業の開始に際して行なわれる
もので、第7図中のステップ1〜5の処理で行なわれる
即ち、前回給油が終了し、給油ノズルlOをノズル収納
部14に掛け、ノズルスイッチ15が開成することによ
り開成信号が処理回路19に入力されたとき、または今
回の給油に際して給油ノズル10をノズル収納部14か
ら外し、ノズルスイッチ15からの閉成信号が処理回路
19に入力されると(ステップl)、モータ駆動回路1
7にモータ付勢信号を出力し、微小時間Tcだけモータ
5を付勢しくステップ2)、次のステップ3では予備イ
ンチング計測量Cを、C=C+C(、として計測する。
この際、微小時間Tcは給油ノズル10の開弁、閉弁状
態のいかんを問わず、ホース9内が膨張し、ポンプ6の
リリーフ圧に達するまで、貯液タンク3内の油液が配管
4、ポンプ6、流量計7、ホース9を介して該給油ノズ
ル10に向は流れるに必要な時間として設定される。そ
して、この間に流量計7によって流量が計測されれば、
流量パルス発信器8からのパルスは処理回路19で計数
され、予備インチング計測量CはRAM22内の予備イ
ンチング計測置棚3oにC=C+CQ として記憶され
る。ただし、Coは今回の計測量である。
この際、後述する如く、ステップ27の処理において、
給油態様がプリセット給油であれば、その終了後に予備
インチング計測量Cがリセットされるのに対し、給油態
様が通常給油であれば、予備インチング計測量Cはリセ
ットされることなく、給油終了となる。そこで、ステッ
プ3による処理にあっては、前回給油態様がプリセット
給油であれば、今回の予備インチング計測量Cは、C=
C0となる。一方、前回給油態様が通常給油であれば、
予備インチング計測置棚30には前回の予備インチング
計測量Cが記憶されているから、今回の予備インチング
時の新たな予備インチング計測量Cは、C=C+C(、
となり、地形条件、ホース長さ、給油車停車位置等の相
違により、今回の予備インチング動作で計測量Co と
して変化があれば加算されることになる。なお、平坦地
にあっては前回も今回も実質的に条件が変わらないから
、Co→0である。かくして、インチングのための微小
時間Tcが経過すると(ステップ4)、処理回路19か
らのモータ消勢信号でモータ5が消勢し、予備インチン
グが終了し、この間の流量特性は第8図のようになる。
次に、この予備インチング動作が終了すると、制御回路
16はCPU20の制御の下に、RAM22の予備イン
チング比較置棚31をアクセスし、次のステップ6によ
ってC≦ΔCか否かの比較を行なう。いま、ステップ6
でrYEsJと判定したときには、予備インチング計測
量Cは所定量ΔC1例えば0.5立よりも少ないもので
あるから、当該計測1cはホース9を膨張させる分程度
であり、給油ノズル10が閉弁しているものとして次の
ステップ8に進む。一方、ステップ6で「NO」と判定
したときには、給油ノズル10が開弁したままであるか
ら、ステップ7に進み、警報信号を表示器駆動回路18
を介して表示器11に出力し、例えば該表示器11をフ
リッカさせることにより、給油ノズル10が開弁したま
まであることを報知し、ステップ27を介して終了とな
る。従って、この場合には給油ノズル1oを改めて閉弁
し、ステップ1以後の処理を行なう必要がある。
なお、ステップ7では表示器11をフリッカさせるもの
に限らず、ブザー、ランプ等の開弁警報器を用いてもよ
い。かくして、ステップ6は本実施例の閉弁判定手段の
具体例を構成する。
一方、給油作業に際して、容器への満タン給油等、通常
の給油であれば、給油に先立ってプリセット装置13を
操作して所望の定量値P、例えば18文(石油毎の場合
)がプリセットされ、この定量値PはRAM22のプリ
セット定量値欄29に記憶されている。なお、この処理
は別個のサブルーチンで実行される。
従って、ステップ6で給油ノズル10が閉弁しているこ
とにより、rYESJと判定したときには、ステップ8
に移って開始された給油態様がプリセット給油か否か判
断する。この判断に際しては、プリセット定量値欄29
に予め所定値が記憶されているか否かを監視することに
より行なわれる。
さて、初めにステップ8でプリセット給油でない、即ち
通常給油と判定した場合について述べる。
この場合には、ステップ8による判定が行なわれると、
処理回路19からモータ駆動回路17に直ちにモータ付
勢信号が出力され、モータ5を起動する(ステップ9)
。この状態で給油ノズル10を灯油容器等に挿入し、開
弁すると、貯液タンク3内の油液は配管4、ポンプ6、
流量計7、ホース9を介して該給油ノズルlOから吐出
される。そして、この時の流量は流量計7で計測され、
流量パルス発信器8からのパルスは制御回路16で給油
量Qとして計数され、計数信号は表示器駆動回路18に
出力され、表示器11によって給油量Qが表示される(
ステップlO)。ある流量に達したら給油ノズル10を
閉弁し、これをノズル収納部14に掛ければ、ノズルス
イッチ15から開成信号が出力され、モータ5は消勢し
くステップll)、給油が終了する。そして、モータ5
が消勢したら、ステップ28に移り、予備インチング計
測量Cをクリアせず、直ちに給油作業を終了する。なお
、通常給油の場合には、実給油状態は第9図(イ)また
は第9図(ロ)であるから、予備インチング計測量Cは
加算せず、給油ノズル10を開弁してから閉弁するまで
の給油量Qをもって計測流量とする。
次に、ステップ8でプリセット給油と判定したときには
、ステップ12に進み、処理回路19はCPU20の制
御の下にRAM22のプリセット定量値欄29から定量
値Pを読出し、予備インチング計測置棚3oからの計測
量Cに基づき、次のステップ13で、プリセット実定量
値Kを、K=P−Cとして演算する。このことは第9図
(ハ)、第9図(ニ)から明らかな如くであって、前回
給油がプリセット給油、通常給油を問わず、予備インチ
ング計測量C1即ちポース9の膨張分またはモータ5の
消勢後の流出量を減算することによって、正確なプリセ
ット給油が可能となるからである。
さて、ステップ13により実定量値にの演算が終了した
ら、処理回路19は次のステップ14でモータ5を再び
付勢する。そこで、給油ノズル10を灯油容器等に挿入
し、開弁すると、この時の給油流速と給油量Qは処理回
路19によって演算され(ステップ15)、RAM22
に格納される。
一方、CPU20はROM21内の第1のデータテーブ
ル26を常時アクセスし、その時の流速から実定量値K
に対してどれだけ手前で定量前信号を発信するかを監視
しくステップ16)、給油量Aoがその流速に対する定
量前信号位置に達したら、定量前信号を発信する(ステ
ップ16)。
即ち、本実施例に使用した固有のポンプ6については、
吐出流速とモータ5消勢後の慣性回転による行過量とは
第4図に示す関係にあり、バッテリ25の電圧変動によ
るモータ5の回転数変動はもとより、給油ノズル10の
弁開度、水頭圧の変動、ホース9での圧力損失等の種々
の要因から実際の吐出流速は大きく変化する。いま、理
解が容易なように、前回給油が通常給油で予備インチン
グ計測量Cが、C:=0.31で、定量値PがP、=1
8JJとし、K=  17.7 Mと仮定する。そして
、前記ステップ15で演算している平均の叶出流速が0
.8J2 /seeとすると、第4図かられかるように
、給油量AOが(17,7−0,88)文= 113.
84文に達した時点で定量前信号を発信する(ステップ
17)。
このようにして、CPU20から定量前信号が発信され
ると、モータ5が消勢し、ポンプ6の慣性回転によって
所定の行過量ao 、例えば0.58 Mだけ吐出した
状態でポンプ6が停止し、この間の全給油量は、(AO
+aO) sLとなる。
なお、定量前信号位置の流量は、実際の行過量ao よ
りも若干多く設定しであるので、実定量値Kを越えるこ
とはない。
また、前述のようにして定量前信号を発信したら、CP
U20は次のステップ18に進み、ROM21に予め設
定した消勢時間Toをアクセスし、時間の経過を待つ。
なお、消勢時間Toはポンプ6の慣性回転時間よりも若
干大きな固定時間として設定されている。
次に、時間Toが経過したら、CPU20はROM21
に予め設定した微小なインチング時間toだけモータ5
を付勢し、第1回目のインチング動作を行ない、この間
の流量boを演算する(ステップ19)。ここで、第1
回目のインチング時間toはインチング動作を行なって
も実定量値Kを越えることはないと想定される微小時間
、例えば100m5ecが固定の時間として設定されて
いる。そして、100m5ecの間の流、t b aは
例えば0.081であり、全吐出流量は(Ao +ao
 +bo ) 9.である。
このようにして、第1回目のインチング動作による微小
なインチング時間toが経過したら、CPU20はステ
ップ20に進み、ROM21に予め設定した消勢時間T
1をアクセスし、時間の経過を待つ。なお、消勢時間T
1はインチング時のポンプ6の慣性回転時間よりも若干
大きな固定時間として設定されている。
そして、前記消勢時間T1の待ち時間の間、CPU20
はステップ21によりROM21に予め設定した残りの
標準インチング回数n、例えばn=4回と、第1回目の
インチング動作時の流量boから、以後のインチング時
間t1を第2のデータテーブル27を参照しつつ決定す
る。ここで、上記データテーブル27は所定の微小時間
toだけポンプ6を駆動したとき、水頭圧等に起因して
生じる流量の変化を見ているもので、前述した実例の場
合100m5ec駆動して0.08 !;Lの流量であ
ったということは、この値が属する横列、即ち80m5
ecなら0.04 M、90m5ecならo、oe x
、120m5ecなら0.25 M吐出するような水頭
圧の関係にあることを示している。
かくして、前述の実例を総合すると、いままでの全給油
量Qは Q=Ao +ao 十す。
= (18,84十〇−58+ 0.08 )又=  
17.48文 となり、給油残量qo=に−Qは0.22文となる。そ
こで、CPU20はステップ21で、給油残量qo と
、標準インチング回数nとから、2回目以後のインチン
グ量すを、 として演算する。そして、CPU20は0.08 Mが
属する横列から、l)= 0.05iに最も近い値0.
081から、b、  =  0.013 文を設定し、
この0.061が属する縦列からインチング時間tl 
−90m5ecを読出す。かくして、残り4回のインチ
ング時間t1を90m5ecとして決定する。
次に、前記ステップ20で消勢時間T1が経過したら、
ステップ22に移り、前述のようにして求めたインチン
グ時間t1だけモータ5を付勢し、この時の実際の実イ
ンチング量b1′を演算する(ステップ22)。そして
、次のステップ23では上記実インチング量b1′がス
テップ21で求めたインチング量b1 と等しいか判定
し、両者が等しい場合には、第8図に示すように、第2
回目のインチングと同様に所定の消勢時間T1毎に残り
3回のインチング動作を繰返しくステップ24)、予備
インチング計測量Cをクリアして終了する、。なお、実
例の場合、5回のインチング動作による給油量Qは、下
記のようになる。
Q=A□  +aO+bo  +4b+=(IEi、8
4+0.56+0.08+4 xo、oe) 1= 1
7.72文 一方、ステップ23の判定で実インチング量bl’がス
テップ21のインチング量b1 と異なるときには、ス
テップ25に移って、これまでの残量q】 と実インチ
ング量bl ’ とから、残りのインチング回数を下記
のように演算し、残り回数を、 として補止し、この補正回数分だけインチング動作を繰
返しくステップ26)、終了する。
かくして、実定量値に=  17.71に対して給油i
Q=  17.72JLの給油が終了し、モータ5が完
全に消勢する。
然るに、前述したようにプリセット給油にあっては、モ
ータ5の消勢によって定量停止となり、給油ノズル10
は開弁したままであるから、ホース9の膨張分に対応す
る油液はそのまま流出してしまうことになる。しかし、
給油ノズル10内の自動弁によって油液の流出がなくな
るまでの流量は、今回の給油に際して予め予備インチン
グ動作により、C= 0.1として知られている。
この結果、モータ5が定量停止した後の実給油量Qは、 Q=Ao + ao+ bo +4 b+ +c= (
17,72+ 0.3)交 =18.02  文 となり、プリセット装置13による定量値P−18文と
実質的に等しくすることができ、正確なプリセット給油
が可能となる。
以」−の説明は前回の給油態様が通常給油の場合である
が、第9図(ハ)に示すプリセット給油の場合も全く同
様である。
なお、実施例では3回目以後のインチング動作に際して
、ステップ23で再び判定動作を行なって、実インチン
グ量b+ ′がステップ21による演算上のインチング
量b1 と異なるときには、ステップ25で残り回数を
補正するものとして述べたが、残り回数の補正は必要に
応じて行なえばよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る給油車は以上詳細に述べた如くであって、
給油車による給油態様と実際の使用条件に応じて変化す
るホース内状態を、予備インチング手段で検知し、予備
インチング時のインチング計測量から閉弁判定手段によ
って給油ノズルの開弁、閉弁状態を判定し、さらにプリ
セット給油判定手段によって今回給油態様がプリセット
給油か通常給油か判定し、プリセット給油であれば今回
の設定値から予備インチング計測量を減算した」二でプ
リセット給油を実行し、給油終了後に予備インチング計
測量をリセットする構成としたから、前回給油態様、給
油車の停車位置、給油地点の高さ等に影響されることな
く、常に正確なプリセット給油が可能となり、さらに給
油ノズルの開弁も監視できるから、町内や狭い道路で給
油するときでの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に用いる給油車の正面外観図、第2図
は第1図の右側面図、ネ3図は本実施例に用いる制御回
路の回路構成図、第4図は流速と定量前信号位置との関
係を示す第1の記憶テーブルの説明図、第5図はインチ
ング時間と流量との関係を示す第2の記憶テーブルの説
明図、第6図はRAM内に実現されるテーブルの構成を
示す説明図、第7図は本実施例の処理動作を示す流れ図
、第8図は給油動作を示す流量特性図、第9図は各給油
態様毎に生じる問題点を示す説明図である。 1・・・給油車、2・・・トラック、3・・・貯液タン
ク、4・・・配管、5・・・モータ、6・・・ポンプ、
7・・・流量計、8・・・流量パルス発信器、9・・・
ホース、10・・・給油ノズル、11・・・表示器、1
2・・・制御ボックス、13・・・プリセット装置、1
4・・・ノズル収納部、15・・・ノズルスイッチ、1
6・・・制御回路、26・・・第1のデータテーブル、
27・・・第2のデータテ−プル、28・・・RAM内
テーブル。 特許出願人    トキコ株式会社 代理人 弁理士    広 瀬 和 彦同   中村直
積 第1図 第2図 第7図 X子、、プ17 定量前作号令化 ス子1.ブ18 NOTO軽芭 ス子、、−f19 to任はモータ付勢し

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 自走式の車輛と、該車輛に搭載された貯液タンクと、一
    側が該貯液タンクに接続され、途中にモータにより駆動
    されるポンプ、給油量を計測する流量計を有する配管と
    、該配管の他側に接続されたホースと、該ホースの先端
    に設けられた給油ノズルと、給油に際して所望の定量値
    をプリセットするプリセット装置とを備えた給油車にお
    いて、前記ポンプによる本運転に入る前に微小時間だけ
    モータを駆動して予備インチングを行なわせる予備イン
    チング手段と、該予備インチング時の計測量が所定値以
    下か否か比較し、所定値以下のときには前記給油ノズル
    が閉弁しているものと判定する閉弁判定手段と、該閉弁
    判定手段によって給油ノズルが閉弁していると判定した
    ときには、今回の給油態様がプリセット給油であるか否
    か判定するプリセット給油判定手段と、該プリセット給
    油判定手段によって今回給油がプリセット給油であると
    判定したときには、プリセット給油に際して前記プリセ
    ット装置で設定した定量値から前記予備インチング時の
    計測量を減算し、実定量値を演算する実定量値演算手段
    と、該実定量値演算手段による実定量値に基づき、前記
    モータを本運転させ、プリセット給油を実行するプリセ
    ット給油制御手段と、該プリセット給油制御手段による
    プリセット給油を実行したときのみ、前記予備インチン
    グ時の計測量をリセットするリセット手段とから構成し
    たことを特徴とする給油車。
JP62293487A 1987-11-20 1987-11-20 給油車 Expired - Lifetime JP2551440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62293487A JP2551440B2 (ja) 1987-11-20 1987-11-20 給油車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62293487A JP2551440B2 (ja) 1987-11-20 1987-11-20 給油車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01139399A true JPH01139399A (ja) 1989-05-31
JP2551440B2 JP2551440B2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=17795375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62293487A Expired - Lifetime JP2551440B2 (ja) 1987-11-20 1987-11-20 給油車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551440B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2551440B2 (ja) 1996-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2312208C1 (ru) Установка для дозированной подачи жидкого химического реагента
JPH0442274B2 (ja)
JPH01139399A (ja) 給油車
JPH0117956B2 (ja)
JP3005723B2 (ja) 定量給液制御装置
JPH0116758B2 (ja)
JP2542661B2 (ja) 給油装置
JPS62251393A (ja) 給油車
JPH0113116Y2 (ja)
JPS62193996A (ja) 給油装置
JPS6221598Y2 (ja)
JPH04327199A (ja) 補給装置
JP2561094B2 (ja) 給油装置
JPH0240000Y2 (ja)
JPH0532296A (ja) 給油装置の制御装置
KR930004787B1 (ko) 급유 장치
JPH0114114B2 (ja)
JPH07187298A (ja) 給油装置
JP3716485B2 (ja) 給油装置
JP3518182B2 (ja) 給油装置
JPS6221595Y2 (ja)
JPH07198446A (ja) タンク内液体の液位計測装置
JPS5882123A (ja) 給油装置
JPS6318634Y2 (ja)
JP5900067B2 (ja) 給油装置