JPH08113606A - 低級炭化水素の重合方法 - Google Patents
低級炭化水素の重合方法Info
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- JPH08113606A JPH08113606A JP6275771A JP27577194A JPH08113606A JP H08113606 A JPH08113606 A JP H08113606A JP 6275771 A JP6275771 A JP 6275771A JP 27577194 A JP27577194 A JP 27577194A JP H08113606 A JPH08113606 A JP H08113606A
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Abstract
含む原料ガスを特定のゼオライトと接触させて該オレフ
ィン分を重合させることにより、炭素数5以上の液状炭
化水素を収率良く製造することができる、低級炭化水素
の重合方法を提供する。 【構成】 低級オレフィン又は低級オレフィン含有ガス
を原料ガスとし、触媒存在下、オレフィン分を重合させ
て液状炭化水素混合物を製造する方法であって、この触
媒として、2−(2−アミノエトキシ)エタノールを結
晶化剤として合成させたアルミノシリケートゼオライト
を用いる。原料ガスの水分量が5〜40容量%で、かつ
該ガスに含まれる水分と低級オレフィンの容積比が1.
2〜4.0であること、ケイ素とアルミニウムの原子比
xが式(I)と式(II)の両者を満足する組成を有す
るアルミノシリケートゼオライトを用いること、が好ま
しい。 【数1】式(I) :20≦x≦100 式(II): x≦−2.28y+107 〔x:Si/Al原子比、y:原料ガス中の水分量(v
ol%)〕
Description
法に関し、詳しくは、低級オレフィン特にエチレン、あ
るいはこれと水分を含む混合ガスを、特定のゼオライト
と接触させて該オレフィン分を重合させることにより、
炭素数5以上の液状炭化水素を収率良く製造することが
できる方法に関する。
たはより高い沸点の液状炭化水素を得る方法として、原
料をゼオライトと接触させる方法が知られている。
Feを含むZSM−5型ゼオライトを用いて、イソブテ
ンを400℃、常圧の条件で反応させ、65〜74重量
%の収率で炭素数5以上の炭化水素を得ている。USP
4,605,807では、ZSM−5あるいはホウ素を
含むZSM−5ゼオライトを用いて、エチレンを350
〜549℃、4.1kg/cm2Gの条件で反応させ、
39〜65重量%の収率で炭素数5以上の炭化水素を得
ている。USP4,849,571では、Co担持Si
O2とZSM−5との混合触媒を用いて、水素、エチレ
ン、窒素、メタン、COを同時に含む原料を315℃、
21.4kg/cm2Gの条件で反応させ、53重量%
の収率で炭素数5以上の炭化水素を得ている。USP
4,180,689では、Gaイオン交換ZSM−5を
用いて、イソブテンを550℃、常圧の条件で反応さ
せ、41.7重量%の収率で芳香族炭化水素を得てい
る。
ンを固体酸触媒の存在下で重合させ、液状炭化水素を得
る反応においては、低級オレフィンの炭素数が小さくな
るにつれ、反応性が悪くなることが知られている。すな
わち、ブテン、プロピレンを原料とする場合には充分に
重合活性を有する触媒であっても、エチレンを原料とす
る場合には、炭素数5以上の炭化水素の収率(C5+収
率)が低くなることが多い。
合、所望の2量体〜6量体程度の炭化水素のみならず、
多量体(ポリマー)が生成したり、あるいはこれらが縮
重合していわゆるコーク状物質が生成する。このコーク
状物質は、例えばゼオライト触媒の細孔を閉塞すること
があり、この結果、所望のC5+収率を維持できなくな
る。したがって、その時点で空気焼成による再生処理
を、活性低下した触媒に施す必要がある。この再生頻度
が高くなればなるほど、その重合反応プロセスの経済性
は悪化する。
は、別の問題も生じる。例えば、メタンの酸化カップリ
ング反応によって得られる生成ガス(以下、OCMガス
という)中には、低級オレフィンとしてのエチレンの他
に、水分、一酸化炭素、二酸化炭素、エタン等の各種ガ
ス成分が含まれる。そこで、OCMガスを重合反応の原
料ガスとして使用する場合、この原料ガス中の水分は、
重合触媒の表面におけるエチレンの吸着活性化には余り
影響しないが、重合反応の生成物中間体(特にパラフィ
ン分)の触媒活性点への再吸着を抑制する。したがっ
て、充分に重合反応が進まないまま、軽質の生成物が流
出し、結果としてC5+収率が低くなってしまう。加え
て、水分を含む反応雰囲気下では、反応温度が高くなる
に伴い、ゼオライトの骨格構造の破損が生じる虞れが増
大する。
めになされたものであって、従来技術では必ずしも充分
に対応し得ないOCMガスを原料とする場合にあって
も、長期間安定的に炭素数5以上の液状炭化水素を収率
良く製造することができる低級炭化水素の重合方法を提
供することを目的とする。
的を達成すべく詳細に検討した結果、(イ)特定のゼオ
ライトを用いることにより、低級オレフィンから液状炭
化水素を収率良く製造できること、(ロ)原料ガス中の
水分と低級オレフィン量の比が特定の範囲にある場合に
特に収率が良いこと、(ハ)このとき使用するゼオライ
トの組成は、一定の範囲のものが適していること、を見
出し、本発明を完成するに至った。
低級オレフィンまたは低級オレフィンを含むガスを原料
ガスとし、触媒の存在下で該原料ガス中のオレフィン分
を重合させることにより、液状炭化水素混合物を得る方
法であって、該重合触媒として、2−(2−アミノエト
キシ)エタノールを結晶化剤として合成させてなるアル
ミノシリケートゼオライトを用いることを特徴とする低
級炭化水素の重合方法を要旨とする。
5〜40容量%であり、かつ該原料ガスに含まれる水分
と低級オレフィンの容積比が1.2〜4.0であるこ
と、(2)ケイ素とアルミニウムの原子比xが式(I)
と式(II)の両者を満足する組成を有するアルミノシ
リケートゼオライトを用いること、が好ましい。
ol%)〕
ン、プロピレン、ブテン等であり、これらは単独体であ
っても良いし、2種以上の混合体であっても良い。本発
明における原料ガスは、これらの低級オレフィンまたは
これらの低級オレフィンを含むガスである。
タン、炭素数3以上の炭化水素、さらには水、水素、一
酸化炭素、二酸化炭素等を含むものであって良く、工業
的には、天然ガスの主成分であるメタンの酸化カップリ
ング反応によって得られる生成物に相当する各種混合物
を用いることができ、特にエチレンを含むOCMガスそ
のものを有効に用いることができる。なお、C5+収率
の面からは、原料ガス中のエチレン濃度はより高い方が
好ましく、水素、一酸化炭素はより低い方が好ましい。
ム、窒素、アルゴン等を含むものであっても良く、エチ
レンと不活性ガスとの混合物でも差し支えない。
ノエトキシ)エタノール(通称ジグリコールアミン、化
学式NH2CH2CH2OCH2CH2OH、以下「D
GA」と記す)を結晶化剤として合成した微細結晶のM
FI型ゼオライトである。
ucture Commisionof the In
ternational Zeolite Assoc
iation が出版しているW.H.Meierと
D.H.Olson等による『ATLAS OF ZE
OLITE STRUCTURE TYPES』によれ
ば、所定の構造、物理性状を有するゼオライトの一種で
あり、この型に類別されるゼオライトとしてはZSM−
5、ZSM−11等が挙げられる。
用する上記の触媒であれば、水分を含む反応雰囲気下で
の重合活性が高く、低級オレフィンがエチレンの場合で
あっても炭素数5以上の炭化水素を高い収率で得ること
ができるばかりか、コーク状物質の生成が抑制されると
ともに、該雰囲気下において構造破壊が生じることがな
く、触媒寿命が伸び、前記した本発明の目的を良好に達
成することができる。
て合成される。すなわち、ゼオライトの必須成分である
Si源とAl源からなるゲル、ゾルまたは溶液を用い、
これと上記のDGA(結晶化剤)とを混合し、100〜
250℃の温度で、1時間〜30日、好ましくは3時間
〜5日間、水熱合成を行うことによって得ることができ
る。
カゾル、シリカゲル、ケイ酸塩、ケイ酸等、通常のゼオ
ライト合成に用いているものが使用できる。Al源とし
ては、アルミナゾル、アルミナ、アルミナゲル、アルミ
ン酸塩、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム等が使用できる。なお、Si源、あるいは後
述する他のゼオライト合成原料に不純物としてアルミニ
ウムが含まれる場合、目的ゼオライトのアルミニウム含
有量によってはAl源の使用を省略することができる。
を良くするために使用されるものであり、本発明におい
て、このような結晶化剤としてDGAを使用する理由
は、MFI型ゼオライトのうち特にZSM−5と類似構
造の微結晶アルミノシリケートゼオライト(このゼオラ
イトが特に上記した本発明の目的達成のための作用・効
果が顕著である)を得るためである。
結晶化剤としてのDGAの他に、pH調整剤、結晶成長
に不可欠のアルカリ金属等を加えることもできる。
ナトリウム等が使用できる。アルカリ金属としては、通
常、水酸化アルカリ金属塩、ケイ酸アルカリ金属塩、ア
ルミン酸アルカリ金属塩等のアルカリ金属源から選ばれ
る一種以上が使用できる。
ルカリ金属の一部あるいは全てが水素イオンで置換され
ていることが好ましい。したがって、本発明では、水熱
合成後の結晶物を、水洗、乾燥、焼成したものを低級オ
レフィン重合用のゼオライト触媒として使用することも
できるが、焼成後に、ゼオライト中に存在するアルカリ
金属を、塩化アンモニウム水溶液、硝酸アンモニウム水
溶液、塩酸等でイオン交換し、乾燥、焼成して水素型ゼ
オライトとしたものを使用することが好ましい。
に金属を含有させたものを使用することができる。この
金属としては、代表的には、マグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、ガリウム、亜鉛、カドミウム、スズ、
鉛、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、ル
テニウム、ロジウム、白金、希土類、さらにこれらの混
合物等が挙げられる。このような金属成分を含有させる
には、含浸法やイオン交換法等の公知の方法を用いるこ
とができるが、これらの他に、ゼオライト触媒中に金属
酸化物として含浸させたり、あるいは金属酸化物とゼオ
ライト触媒とを物理的に混合したりする方法が採用でき
る。
媒として、通常の工業触媒に採用される球状の粉末、あ
るいは円柱等の成型体が用いられ、この成型の際に必要
ならば、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、粘土、活
性白土等を添加し、成型体の機械的強度、その他の特性
を向上させることができる。なお、この成型体は、焼成
した後、固定床や流動床などの触媒として使用できる。
Alは、その大部分がゼオライト骨格中に存在するもの
と考えられるが、触媒として仕上げる過程の一連の操作
により、Alの一部がゼオライト骨格から外れ、ゼオラ
イト中にイオンまたは酸化物の状態で存在するようにな
っていてもかまわない。
のゼオライト触媒の存在下で重合させる本発明の低級炭
化水素の重合方法においては、前記した原料ガスの組成
およびゼオライトの組成が、触媒の重合活性やC5+選
択率もしくは触媒寿命に大きく影響する。すなわち、原
料ガスでは、水分量あるいは水/低級オレフィン(vo
l%)比が、ゼオライト触媒については、シリカ/アル
ミナの原子比が、それぞれ主要な作用因子となってい
る。
は、生成物中の全炭化水素に対する炭素数5以上の炭化
水素の比率を言い、触媒寿命とは、新触媒の状態から水
素還元や空気焼成等の再生操作を加えずに、原料オレフ
ィンの転化率がある一定レベルまで低下するのに要する
時間を言う。また、C5+液収率とは、一定の原料オレ
フィンから炭素数5以上の炭素数を有する炭化水素がど
れくらい生成するかを表す指標を指し、具体的にはオレ
フィン転化率にC5+選択率を乗じることにより求める
ことができる。
合反応に際して、触媒表面上におけるオレフィンの吸着
活性化には余り影響しないが、中間生成物(特にパラフ
ィン分)の触媒活性点への再吸着を抑制するため、触媒
の重合活性が低下し、結果としてC5+液収率が減少す
る。触媒の重合活性が低下すると、重合反応で生ずる発
熱量が小さくなるため、ゼオライト細孔内での局部加熱
によるコークの生成が抑制され、細孔が閉塞せず、触媒
寿命面では有利に働く。
とが好ましいことがわかる。ただし、水分量が多すぎる
と、低級オレフィン(特に、エチレン)の転化率が低下
し、それに伴ってC5+液収率も低くなり、少なすぎて
も水分含有効果が発現しない。したがって、本発明で
は、原料ガス中の水分量を5〜40vol%、好ましく
は5〜35vol%とする。
フィン(vol%)比が反応成績を支配する重要な作用
因子となる。具体的には、原料ガス中の水分/低級オレ
フィン比がvol%で1.2〜4.0、好ましくは1.
2〜3.8が適している。水分/低級オレフィン比が
1.2未満では、水分による作用が発現せず、したがっ
て上述のように触媒寿命が短くなり、4.0を超える
と、上記の水分量が多すぎる場合と同様に、低級オレフ
ィンの転化率が低下してしまう。
は、高ければ高い程、重合反応による発熱量が大きくな
るため、細孔内の局部加熱によりコークの生成が著しく
増加し、触媒寿命が短くなり、低すぎても、低級オレフ
ィンの重合効率が低下する。したがって、本発明では、
原料ガス中の低級オレフィン濃度は、5〜50vol%
とすることが好ましい。
原子比も、触媒活性やC5+選択率に対して重要な支配
因子となる。すなわち、シリカ/アルミナ原子比の小さ
いものは、触媒活性点の酸量が増大するため、水蒸気が
共存していなければ重合活性は高い。ただし、多量の酸
性質を持たせた触媒は、親水性が増し、共存する水蒸気
によりオレフィンの吸着活性化が阻害される。したがっ
て、触媒に過度の酸性質を付与することは重合活性に負
の効果として作用するため、好ましくない。
オライト触媒は、原料ガス中の水分量にも関係して、S
i/Alの原子比が、前記した式(I)と式(II)と
の両者を満足する範囲にある組成のものが好ましい。
くは20〜80、さらに好ましくは20〜75にするこ
とで、炭素数5以上の炭化水素を効率よく得ることがで
きる。xの値が20未満であると、MFI型構造を有す
るゼオライトとなり難く、100より大きいと、触媒の
重合活性が低くなるため、C5+液収率が少なくなる。
の大きさも、コーク蓄積による触媒の失活に大きく影響
する。すなわち、ゼオライトの粒子径が大きすぎると、
一次生成物のゼオライト系外への拡散に長時間を要する
ため、生成物の再重合、脱水素環化反応等の二次反応が
誘発され、これによりコーク生成が促進されて、ゼオラ
イト細孔の早期閉鎖を招く(このことは、一次生成物が
細孔内で滞留せずに速やかに系外に抜けることも、触媒
の失活を抑制する重要な因子となることをも意味してい
る)。したがって、本発明ではゼオライト粒子径を1〜
5μm、好ましくは1〜3μm程度とすることが適して
いる。
子比および粒子径を得るには、前述のゼオライト触媒合
成の際の原料(種類や使用割合)や合成条件を適宜調整
することによって達成できるが、Si/Al原子比につ
いては、本発明の重合方法に使用する原料ガス中の水分
量をも考慮する必要があることは言うまでもない(逆
に、ゼオライト触媒のSi/Al原子比を考慮して、使
用する原料ガス中の水分量を選定してもよい)。
重合活性は、反応温度と反応圧力にも密接に関係してお
り、反応圧力および反応温度とも比較的高い方が低級オ
レフィン(特に、エチレン)転化率は向上するが、反応
圧力を上げると、比較的低温でも、かなり高い低級オレ
フィン(特に、エチレン)転化率を得ることができる。
圧力が2kg/cm2Gの時には、約230〜550
℃、好ましくは280〜400℃、反応圧力が10kg
/cm2Gの時には、約230〜550℃、好ましくは
260〜450℃、反応圧力が約20kg/cm2Gの
時には、約230〜550℃、好ましくは240〜50
0℃である。反応温度が230℃未満であると低級オレ
フィン(特に、エチレン)転化率は低くなり、逆に55
0℃を超えると、転化率は増加するが、C5+選択率が
低下し、コーク生成が激しく触媒寿命も短くなる。
しくは約2〜40kg/cm2G、さらに好ましくは約
2〜30kg/cm2Gである。
受けないが、ゼオライトに対する低級オレフィン量とし
てGHSVが約500〜50000h−1、好ましくは
約1000〜20000h−1、さらに好ましくは約2
000〜10000h−1である。GHSVが5000
0h−1よりも高いとエチレン転化率は低下し、500
h−1未満であると、前述した生成物の再重合や、脱水
素環化反応等の二次反応の影響が大きくなってしまう。
は、特開昭61−47421号公報または特公昭62−
25606号公報に準じる方法で行った。
ず、水720g、硫酸40.6ミリリットル(以下、
「mL」と記す)、硫酸アルミニウム31.5g(関東
化学(株)製、Al2(SO4)3、含水量54.3
%)からなる溶液I、水300g、水ガラス828g
(JIS珪酸ソーダ3号)からなる溶液II、水211
2g、塩化ナトリウム473g、水酸化ナトリウム1
4.3g、硫酸9.3mL、DGA362gからなる溶
液IIIをそれぞれ調製した。なお、このときの仕込み
モル比は、SiO2/AlO3/2=40、OH/Si
O2=0.0895、H2O/OH=486、DGA/
SiO2=0.625となる。
ながら、溶液IIIに加えてゲル状混合物を得た。この
とき、pHを10に調整した。
れ、攪拌しながら0.78℃/minで室温から160
℃まで昇温し、160℃で72時間保持した。その後、
冷却し、オートクレーブから回収した生成物を充分に水
洗し、110℃で24時間乾燥し、空気雰囲気下で55
0℃にて3時間焼成した。
の1N硝酸アンモニウム水溶液を用い、80℃で1時間
処理してアンモニウム型にイオン交換した。このイオン
交換処理操作を2回繰り返した後、濾別して110℃で
一晩乾燥し、空気雰囲気下で550℃にて3時間焼成し
て水素型の触媒(A)を得た(以下、この工程を「イオ
ン交換工程A」と言う)。
5)の調製;ゼオライト(A)の調製において、溶液I
に硫酸アルミニウム16.8gを加えた以外は、ゼオラ
イト(A)の調製と同様の操作を行い、水素型の触媒
(B)を得た。
製;コロイド状シリカ(100mL中にシリカ23.3
gを含有)436.6gに、水275mL、DGA6
3.6gを加え攪拌した。ここに、水100mLにアル
ミン酸ナトリウム8.96gと水酸化ナトリウム13.
6gを溶解した溶液を加え30分間攪拌した。得られた
Si/Al比30のゲル状混合物を、内容積2リットル
(以下、「L」と記す)のステンレス製圧力容器に入
れ、160℃で7日間加熱した。
水洗し、130℃で乾燥後、5N塩化アンモニウム水溶
液とともに、100℃で3時間、冷却器付ガラス製フラ
スコ内で加熱し、冷却した。この操作を3回繰り返した
後、充分水洗を行い、130℃で乾燥し、550℃で3
時間焼成し、水素型の触媒(C)を得た。
0)の調製;ゼオライト(A)の調製において、溶液I
に硫酸アルミニウム21.0gを加えた以外は、ゼオラ
イト(A)の調製と同様の操作を行い、水素型の触媒
(D)を得た。
液(硫酸アルミニウム5.4g、濃硫酸21.4g、塩
化ナトリウム24.9g、水100.8gを含む)とB
液(水ガラス《SiO2=37%、Na2O=16.7
%、H2O=46.3%》109.5g、水100gを
含む)を調製し、攪拌しながらA,B両液を同時に入れ
終わるように容器に入れ、混合液を3時間攪拌した。こ
の溶液のpHが9.1〜9.3となるように、濃硫酸を
加えて調整した。
ニウムブロマイド(以下、「TPAB」と記す)18.
1g、メチルエチルケトン12.6gを含む)を調製
し、上記のpH9.1〜9.3に調整した混合液に加
え、オートクレーブに入れ攪拌しながら100℃で48
時間加熱後、160℃に昇温して24時間保持した。そ
の後、オートクレーブから回収した生成物を、充分に水
洗し、110℃で24時間乾燥し、空気雰囲気下で55
0℃にて3時間焼成した。
同様の操作を行い、水素型の触媒(E)を得た。
0)の調製:ゼオライト(E)の調製において、ゼオラ
イトの結晶化時間を10時間とした以外は、ゼオライト
(E)の調製と同様の操作を行い、水素型の触媒(F)
を得た。
0)の調製:ゼオライト(E)の調製において、A液に
硫酸アルミニウム2.2gを加えた以外は、ゼオライト
(E)の調製と同様の操作を行い、水素型の触媒(G)
を得た。
回折測定により、ZSM−5と類似構造を示すことが確
認された。ゼオライト(触媒A〜G)の組成と平均粒子
径を表1に示す。なお、これらの触媒A〜Gは、水素型
であり、また組成分析の前に焼成を施しているので、N
aやH2Oを含んでいない。
応):触媒Aを用い、固定床流通式反応装置により、反
応圧力2kg/cm2G、触媒量2mL(16〜28m
eshに打錠成型)にて、エチレンの重合反応を行っ
た。反応条件は、表2の通りとした。
を通じてガスクロマトグラフィーに導入し、全生成物を
定量した。また、別に、ドライアイスとメタノールを用
いた冷媒中で液体生成物をトラップし、液体生成物(H
2Oが0vol%の原料ガスを使用したもの)のパラフ
ィン、オレフィン、ナフテン、アロマ成分について詳し
く分析(PONA分析)した。
ーで分析した結果を表4,表5に、反応開始後C5+液
収率が50%まで低下するのに要した時間を表7に、反
応開始後20〜23時間にトラップした液体生成物のう
ち上層油分のPONA分析結果を表9に、それぞれ示し
た。
と同様の操作を行った。その結果を表4,表5および表
7に合わせて示した。
と同様の操作を行った。その結果を表4,表5および表
7に合わせて示した。
に、結晶化剤にDGAを用いて合成した微結晶のZSM
−5型結晶構造を有する触媒Aを用いた実施例1は、反
応温度320℃、反応圧力2kg/cm2G、GHSV
=5000h−1の条件下において、C5+液収率が5
0%以上を50時間保持するのに対して、結晶化剤にT
PABを用いて合成した触媒Eを用いた比較例1では、
約半分の寿命である。また、結晶化時間を10時間と短
くして触媒の粒子径を小さくした触媒Fを用いた比較例
2でも、触媒寿命の向上効果は認められない。
結果より、実施例1による生成物はC5+留分のRON
(リサーチ法によるオクタン価)が86であり、良好な
ガソリン基材が得られていることがわかる。
圧重合反応) 触媒Aを用い、固定床流通式反応装置により、反応圧力
25kg/cm2G、触媒量2mL(16〜28mes
hに打錠成型)にて、エチレンの重合反応を行った。反
応条件は、表3の通りとした。
に保温したラインを通じガスクロマトグラフィーに導入
して全生成物を定量した。また、液体生成物について
も、別にドライアイスとメタノールを用いてトラップ
し、詳しく組成を分析した。
ーで分析した結果を表6に、反応開始後C5+液収率が
70%まで低下するのに要した時間を表8に、反応開始
後40〜43時間にトラップした液体生成物のうち上層
油分のPONA分析結果を表9に、それぞれ合わせて示
した。
と同様の操作を行った。その結果を表6および表8に合
わせて示した。
と同様の操作を行った。その結果を表6および表8に合
わせて示した。
にDGAを用いて合成した微結晶のZSM−5型結晶構
造を有する触媒Aを用いた実施例2は、反応温度400
℃、反応圧力25kg/cm2G、GHSV=1800
0h−1の条件下において、C5+収率が70%以上を
100時間保持するのに対して、結晶化剤にTPABを
用いて合成した触媒Eを用いた比較例3では、約半分の
寿命である。また、結晶化時間を10時間と短くして触
媒の粒子径を小さくした触媒Fを用いた比較例4でも、
触媒寿命の向上効果は認められない。
結果より、実施例2による生成物は、C5+留分のRO
Nが82.7であり、良好なガソリン基材が得られてい
ることがわかる。
重合させて炭素数5以上の液状炭化水素を製造する方法
において、本発明の重合方法を用いることにより、原料
炭化水素中に水分が含まれる場合であっても、また原料
オレフィンがエチレンであっても、炭素数5以上の液状
炭化水素を、高収率で、かつ長時間にわたり安定して、
製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 低級オレフィンまたは低級オレフィンを
含むガスを原料ガスとし、触媒の存在下で該原料ガス中
のオレフィン分を重合させることにより、液状炭化水素
混合物を製造する方法であって、 前記重合触媒として、2−(2−アミノエトキシ)エタ
ノールを結晶化剤として合成させてなるアルミノシリケ
ートゼオライトを用いることを特徴とする低級炭化水素
の重合方法。 - 【請求項2】 原料ガスの水分量が5〜40容量%であ
り、かつ該原料ガスに含まれる水分と低級オレフィンの
容積比が1.2〜4.0であることを特徴とする請求項
1に記載の低級炭化水素の重合方法。 - 【請求項3】 ケイ素とアルミニウムの原子比xが式
(I)と式(II)の両者を満足する組成を有するアル
ミノシリケートゼオライトを用いることを特徴とする請
求項1〜2記載の低級炭化水素の重合方法。 【数1】式(I) :20≦x≦100 式(II): x≦−2.28y+107 〔x:Si/Al原子比、y:原料ガス中の水分量(v
ol%)〕
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010032609A1 (ja) * | 2008-09-17 | 2010-03-25 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | オレフィンの製造方法およびその製造装置 |
JP2013540861A (ja) * | 2010-09-21 | 2013-11-07 | シンフュエルズ インターナショナル,インコーポレーテッド | 液体燃料の生成のためのシステム及び方法 |
-
1994
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WO2010032609A1 (ja) * | 2008-09-17 | 2010-03-25 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | オレフィンの製造方法およびその製造装置 |
US9309470B2 (en) | 2008-09-17 | 2016-04-12 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Process and apparatus for producing olefin |
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