JPH08111405A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08111405A
JPH08111405A JP20589895A JP20589895A JPH08111405A JP H08111405 A JPH08111405 A JP H08111405A JP 20589895 A JP20589895 A JP 20589895A JP 20589895 A JP20589895 A JP 20589895A JP H08111405 A JPH08111405 A JP H08111405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
film
sin
mixed gas
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20589895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3243975B2 (ja
Inventor
Masatsugu Komai
正嗣 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP20589895A priority Critical patent/JP3243975B2/ja
Publication of JPH08111405A publication Critical patent/JPH08111405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3243975B2 publication Critical patent/JP3243975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Local Oxidation Of Silicon (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiN膜14/ポリシリコン膜13/SiO
2 膜12の3層構造において、SiN/ポリシリコンの
選択比を高くとることができるガス種を用いてSiN膜
14のエッチングを行う工程を含んだ半導体装置の製造
方法を提供すること。 【解決手段】 SiN膜14をエッチングする際、CF
4 、02 系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた
混合ガスでSiN膜14の膜厚相当までエッチングした
後、CF4 、CHF3 系の混合ガスまたはさらに不活性
ガスを加えた混合ガスでオ−バ−エッチングを行ってS
iNマスク14aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、より詳細には、SiN膜のエッチング工程を
含んだ半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】隣接する素子を分離するために必要な素
子分離法として従来からLOCOS(Local Oxidation
of Silicon)法が用いられているが、酸化時に発生する
バーズビーク長が大きく微細化には不向きであり、高集
積化の障害となっている。LOCOS法は、図5(a)
に示したようにSiN/SiO2 の2層構造において、
SiNマスク14aがバリアとなり素子形成領域は酸化
が抑えられ、素子分離領域のみが選択的に酸化されるこ
とを利用した酸化膜形成方法である。ところが、SiN
マスク14aの端部ではO2 が侵入してSiO2 が形成
されるので、前記端部が持ち上げられてバーズビーク状
に酸化され、素子分離領域がΔWの長さだけ拡がってし
まう。バ−ズビ−ク長ΔWの存在は、微細加工及び高集
積化を進める上で問題となる。
【0003】バーズビーク長ΔWを抑えることを目的と
したPPL(Poly-Silicon Pad LOCOS)法が開発されて
いる。PPL法は、図5(b)に示したようにSiNマ
スク14aとSiO2 膜(パッド酸化膜)12との間に
ポリシリコン膜13を挟み込んだ3層構造において、素
子分離膜17中を拡散してきた酸素がポリシリコン膜1
3の酸化に消費されることを利用して横方向のバーズビ
ーク長ΔWを抑えようとする酸化膜形成方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SiN/SiO2 の2
層構造におけるSiN膜をエッチング処理する場合、S
6 ガスまたはそれにHe系の不活性ガスを加えた混合
ガスや、CF4 、O2 系ガスまたはそれにAr系の不活
性ガスを加えた混合ガスでエッチング処理が行われてい
る。しかし、SiN/ポリシリコン/SiO2 の3層構
造におけるSiN膜をエッチング処理する場合には、S
iN膜のエッチャントであるFラジカルがポリシリコン
膜のエッチャントでもあるために、前記2層構造の場合
と同様の混合ガスでエッチング処理してもSiN/ポリ
シリコンの選択比を高くとることができない。すなわ
ち、下地構造がSiN/ポリシリコン/SiO2 の3層
構造となるPPL法の場合は、従来のLOCOS法の場
合と同様のエッチング条件ではSiN/ポリシリコンの
選択比を確保することができないという課題がある。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、SiN/ポリシリコン/SiO2 の3層構造におい
て、SiN/ポリシリコンの選択比を確保することがで
きるガス種を用いてSiN膜のエッチング処理を行うエ
ッチング工程を含む半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る半導体装置の製造方法(1)は、基板上
にSiO2 膜、ポリシリコン膜及びSiN膜を順次成膜
し、該SiN膜上にレジストパタ−ンを形成した後、前
記SiN膜をエッチングする際に、CF4 、CHF3
混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混合ガスを用
いる工程を含むことを特徴としている。
【0007】また本発明に係る半導体装置の製造方法
(2)は、基板上にSiO2 膜、ポリシリコン膜および
SiN膜を順次成膜し、該SiN膜上にレジストパタ−
ンを形成した後、前記SiN膜をエッチングする際、C
4、2 系ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混合ガ
スでエッチングした後、CF4 、CHF3 の混合ガスま
たはさらに不活性ガスを加えた混合ガスでエッチングす
る工程を含むことを特徴としている。
【0008】また本発明に係る半導体装置の製造方法
(3)は、上記半導体装置の製造方法(2)において、
SiN膜をエッチングする際、ウエハの被エッチング面
積を60%以上とすることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
半導体装置の製造方法(1) CF4 、CHF3 の混合ガスまたはさらに不活性ガスを
加えた混合ガスを用いると、SiN/ポリシリコンの選
択比が確保される。また、CF4 、CHF3 の混合ガス
またはさらに不活性ガスを加えた混合ガスでエッチング
を行うと、オ−バ−エッチング条件においてもポリシリ
コン膜をほとんどエッチングすることなく、SiN膜を
完全にエッチングすることが可能である。その場合、S
iN膜の側壁にテ−パが形成され易いが、該テ−パ形状
のSiN膜をマスクとして用いれば、断線等を生じさせ
にくいテ−パ付きのコンタクトホ−ル等を形成すること
が可能になる。
【0010】半導体装置の製造方法(2)及び半導体装
置の製造方法(3) CF4 、CHF3 系の混合ガスまたはさらに不活性ガス
を加えた混合ガスを用いてエッチングを行うと、SiN
/ポリシリコンの選択比は確保されるが(この場合、選
択比は4.0である)、上記したようにSiN膜の側壁
にテ−パが付き易い。該テ−パは上記のようにコンタク
トホ−ル等の形成に利用することも可能であるが、テ−
パが付くと良くない場合もある。PPL法によって素子
分離を行う場合、SiN膜のエッチング形状が酸化され
た後の素子分離形状に反映されるので、パタ−ンサイズ
やパタ−ン密度によってSiN膜のエッチング形状が変
化しないことが望ましいが、前記テ−パ形状はパタ−ン
サイズ及びパタ−ン密度によってその角度が大きく変化
する。
【0011】一方、CF4 、O2 系の混合ガスまたはさ
らに不活性ガスを加えた混合ガスを用いる場合、SiN
/ポリシリコンの選択比を十分に確保することは困難で
あるが(この場合、選択比は2.8である)、CF4
CHF3 系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた
混合ガスを用いる場合に比べると、パタ−ンサイズ及び
パタ−ン密度によってSiN膜のエッチング形状が変化
する度合いは遥かに小さい。
【0012】これらのことを考慮して上記方法に係る半
導体装置の製造方法(2)及び半導体装置の製造方法
(3)にあっては、SiN膜をエッチッグする際、最初
にパタ−ンサイズ及びパタ−ン密度によってエッチング
形状が変わらないCF4 、O2系の混合ガスまたはさら
に不活性ガスを加えた混合ガスでエッチングを行った後
(1st step )、SiN/ポリシリコンの選択比を確保
することができるCF4、CHF3 系の混合ガスまたは
さらに不活性ガスを加えた混合ガスでエッチングが行わ
れる(2nd step) 。例えば、CF4 、O2 系の混合ガス
またはさらに不活性ガスを加えた混合ガスで、SiNデ
ポジション膜の膜厚相当までエッチングを行った後、次
に、ウエハ内の均一性と共に、ウエハ間のエッチングバ
ラツキを考慮したオーバーエッチングを、CF4 、CH
3 系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混合
ガスで行う。そうすると、良好なSiN膜のエッチング
形状を得ることができると共に、SiN/ポリシリコン
の選択比を確保することができるエッチングを行うこと
が可能になる。
【0013】被エッチング面積(開口率)とテ−パ角と
の関係 1st stepエッチング条件での処理時間が長いほどエッチ
ング後の形状が順テ−パ気味になる。1st stepエッチン
グ条件では等方的にエッチングが進行するので、孤立パ
タ−ンの場合で63°のテ−パ角しか得ることができな
い。しかし、表1に示したように、開口率が大きくなる
につれてウエハセンタとウエハ周辺とにおけるエッチレ
−トの差が小さくなる。ここで、表1に示した数値は、
1st stepは(CF4/O2/Ar=30/20/700sc
cm)のエッチング条件で処理し、2nd stepは (CF4
/CHF3 /Ar=30/10/300sccm)のエ
ッチング条件で処理した結果を示したものである。
【0014】
【表1】
【0015】開口率60%及び75%の場合、1st step
エッチング処理後には、表1に示したように、エッチレ
−トの小さいウエハ周辺でもSiN膜はほとんど残って
いない。この状態で、2nd stepのエッチング条件で25
%のオ−バエッチング処理を施すと、1st stepでの等方
性エッチングにより順テ−パになっているレジストパタ
−ンに対してC−F系のデポジション物が付着し、前記
レジストパタ−ンの形状が回復する。そして、このレジ
ストパタ−ンをマスクにして残っているSiN膜をエッ
チングするので、開口率が60%及び75%の場合、2n
d stepエッチング後に、SiN膜のテ−パ角は63°か
ら70°及び71°にまで回復する。図4(a)に開口
率75%の場合における1st step及び2nd step後のSi
N膜14のエッチング形状の模式的断面図を示す。図4
(a)において、実線は1st stepエッチング処理後の形
状を示し、破線は2nd stepエッチング処理後の形状を示
している。
【0016】しかしながら、開口率25%の場合のよう
に、1st stepエッチング処理後に周辺に残っているSi
N膜の膜厚が比較的多いと、2nd stepエッチング処理時
にレジストパタ−ンにより多くのC−F系デポジション
物が付着し、レジストパタ−ンが裾を引いた形状になる
ので、該レジストパタ−ンをマスクにしてエッチング処
理されるSiN膜14も図4(b)の破線で示したよう
に2nd stepエッチング処理終了後、 ポリシリコン膜上で
裾を引いた形状となる。なお、図4(b)において、実
線は1st stepエッチング処理終了後の形状を示してい
る。
【0017】以上説明したように、被エッチング面積
(開口率)が60%以上あれば、ウエハセンタあるいは
ウエハ周辺に関係なく、2nd stepエッチング処理終了
後、70°以上のテ−パ角を有する形状を得ることがで
きる。被エッチング面積(開口率)が60%に満たない
場合は、ダミーパタ−ンを設けたり、ウエハ周辺の不要
なレジストを除去したりして被エッチング面積を60%
以上とすれば良い。
【0018】なお、上記半導体装置の製造方法(2)及
び半導体装置の製造方法(3)において、CF4 、O2
系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混合ガス
を用いたエッチング処理(1st step) 、及びCF4 、C
HF3 系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混
合ガスを用いたエッチング処理(2nd step)は、いずれも
同一のエッチング処理装置で処理することが可能であ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法の
実施例を図面に基づいて説明する。図1は実施例に係る
半導体装置の製造方法における各工程を模式的に示した
断面図である。
【0020】基板11上に200ÅのSiO2 膜12、
500Åのポリシリコン膜13及び2000ÅのSiN
膜14を順次成膜する(工程(a))。次に、SiN膜
14上にレジストを塗布してレジスト膜15を形成した
後、マスクパタ−ン16を介してレジスト膜15を露光
し(工程(b))、レジストパタ−ン15aを形成する
(工程(c))。次に、レジストパタ−ン15aをマス
クとして下地であるSiN膜14をエッチングする。該
エッチングは、1st step と2nd step との2段階に分
けて行われる。
【0021】1st step [開口率75%] 第1段階として、CF4 :30sccm、O2 :20s
ccm、Ar:700sccmの割合の混合ガスを供給
し、SiN膜14が5%オ−バ−エッチングされる条件
で2100Åエッチングされる時間(142s(885
Å/min))エッチング処理を行う。 2nd step [開口率75%] 第2段階として、CF4 :30sccm、CHF3 :1
0sccm、Ar:300sccmの割合の混合ガスを
供給し、SiN膜14が500Åエッチングされる時間
(31s(976Å/min))でオ−バ−エッチング
相当のエッチング処理を行い、SiNマスク14aを形
成する(工程(d))。
【0022】次に、酸化処理を行い素子分離膜17を形
成する(工程(e))。その後、SiNマスク14aを
ホットリン酸を用いたウェットエッチングにより除去
し、次いでポリシリコン膜13をCl2 、O2 を用いた
ドライエッチングにより除去し、PPL法による素子分
離領域の形成を完成させる(工程(f))。
【0023】なお、上記した1st step 及び2nd step
におけるエッチング処理は図2に示したエッチング装置
を用い、RF100〜150W、電極間隔1.0cm、
試料温度0℃の条件で行った。図中、21は上部電極を
示し、22は下部電極を示し、23は高周波電源(RF
電源)を示し、24はガス導入口を示し、25はウエハ
をそれぞれ示している。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示した値は、各エッチングガスで2
000ÅのSiN膜14をエッチング処理した場合の
0.6μm凸パタ−ンにおけるパターン密度によるSi
Nマスク14aに形成されるSiNテーパ角の大きさ及
びその変化を示したものである。CF4 /CHF3 /A
r=30/10/300sccmの混合ガスでエッチン
グ処理した場合、密集パターンではテ−パ角が72°と
なり、良好な形状が得られている。しかし、孤立パター
ンではテ−パ角が45°とかなり順テ−パ気味になって
いる。これに対して、CF4 /O2 /Ar=30/20
/700sccmの混合ガスでエッチング処理した場
合、密集パタ−ン及び孤立パタ−ンでテ−パ角がそれぞ
れ68°、63°となっており、パターン密度によりエ
ッチング形状はそれほど変化していない。このことから
分かるように、上記実施例に係る半導体装置の製造方法
でSiN膜14をエッチングすれば、SiNマスク14
aのエッチング形状を良好に保つことができる。
【0026】また、CF4 /O2 /Ar=30/20/
700sccmの混合ガスによるエッチングと、CF4
/CHF3 /Ar=30/10/300sccmの混合
ガスによるエッチングとのエッチング処理条件(エッチ
ング処理時間等)を工夫するとSiNマスク14aのエ
ッチング形状を制御することができる。図3に上記各エ
ッチングガスの処理時間を変えた場合(1st stepでSi
N膜厚相当をエッチング)のSiNマスク14aのテー
パ角を示す。図3はウェハ周辺部における0.6μmの
パタ−ン形状におけるエッチング条件に対する依存性を
示したグラフであり、図中に○で示したグラフは孤立パ
タ−ンの場合を示し、●で示したグラフは密集パタ−ン
に相当するL&Sパタ−ン(L=0.6μm、S=0.
6μm)の場合を示している。縦軸にSiNテ−パ角度
(°)をとり、横軸に2000ÅのSiN膜14に対す
るCF4 /O2 /Ar=30/20/700sccmの
混合ガスによるオ−バ−エッチング量(%)で測ったエ
ッチング時間をとっている。
【0027】例えば、1st step のオ−バ−エッチング
量が30%で、2nd step のオ−バ−エッチング量が0
%の場合、1st step の混合ガスが2000ÅのSiN
膜14を30%エッチングするのに要する時間、すなわ
ち、SiN膜14を600Åエッチングするのに要する
時間、1st step の混合ガスのみを用いてエッチング処
理した場合を示している。この場合は、1st step の混
合ガスのみを用いているので、SiNテ−パ角度は表2
に示したCF4 /O2 /Ar=30/20/700sc
cmの混合ガスで処理した場合の値とほぼ一致する。ま
た、1st stepのオ−バエッチング量が5%で、2nd st
ep のオ−バエッチング量が25%の場合、1st step
の混合ガスが2000ÅのSiN膜14を5%(100
Å)エッチングするのに要する時間、1st step の混合
ガスでエッチング処理をし、2ndstep の混合ガスが2
000ÅのSiN膜14を25%(500Å)エッチン
グするのに要する時間、2nd step の混合ガスでエッチ
ング処理をした場合を示している。
【0028】1st step でCF4 /O2 /Ar=30/
20/700sccmの混合ガスでエッチング処理を行
う場合、該エッチングは等方的に進行し、しかもO2
スでレジストパタ−ン15aをエッチングしながらSi
N膜14のエッチングが行われるので、レジストパタ−
ン15aの側壁が削られ、レジストパタ−ン15aの形
状が崩れる。適当なところで、2nd step であるCF4
/CHF3 /Ar=30/10/300sccmの混合
ガスでのエッチング処理に切り替えると、レジストパタ
−ン15aの前記削られた側壁にC−F系のデポジショ
ン物が付着し、レジストパタ−ン15aの形状が回復す
る。レジストパタ−ン15aの形状が回復すると、結果
としてSiN膜14のエッチング後に形成されるSiN
マスク14aの形状が良くなる。図3から明らかなよう
に、2nd step のオ−バ−エッチング量が増えるにした
がってSiNテ−パ角度が鋭くなり、エッチング形状が
改善されている。
【0029】また、図3に示したように、L&Sパタ−
ンに較べて孤立パタ−ンのテ−パ角は悪くなっている。
L&Sパタ−ンに較べて孤立パタ−ンの場合、エッチン
グされるのに必要なエッチャントを多く必要とするの
で、エッチレ−トが低下する。これにより、1st step
エッチング処理後のSiN膜の残膜が厚くなる一方で、
2nd stepでエッチングされる量が多くなるので、L&S
パタ−ンに較べてテ−パ形状が悪くなる。該形状の悪化
は、とりわけ、エッチレ−トが低下するウエハ周辺にお
いて顕著になる。しかし、表1に示したように、開口率
を増加させるとウエハセンタとウエハ周辺とのエッチレ
−トの差が緩和され、ウエハ周辺における1st stepエッ
チング処理後の残膜が薄くなり、2nd stepでエッチング
される量が少なくなるので、テ−パ形状が良くなる。開
口率(被エッチング面積)が60%以上である条件で1s
t step及び2nd stepのエッチング処理を行うと、70°
以上のテ−パ角を有する形状を得ることができる。
【0030】以上説明したように実施例に係る半導体装
置の製造方法にあっては、1st step でCF4 /O2
Ar=30/20/700sccmの混合ガスを用いて
SiN膜14を5%オ−バ−エッチングされる2100
Åエッチングするのに要する時間、エッチングを行った
後、2nd step でCF4 /CHF3 /Ar=30/10
/300sccmの混合ガスを用いてSiN膜14を5
00Åエッチングするのに要する時間、オ−バ−エッチ
ングを行なう。これにより、SiNマスク14aの形状
を良好に保つことができる。また、SiNマスク14a
の形状がパタ−ン密度による影響を受けにくくなり、酸
化処理後における素子分離膜形状のバラツキを抑えるこ
とができ、素子分離工程の信頼性を向上させることがで
きる。また、SiN/ポリシリコンの選択比を高くとる
ことができるので、オ−バ−エッチングによるポリシリ
コン膜13の膜減りを抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る半導体
装置の製造方法(1)にあっては、基板上にSiO2
膜、ポリシリコン膜、およびSiN膜を順次成膜し、該
SiN膜上にレジストパタ−ンを形成した後、前記Si
N膜をエッチングする際に、CF4 、CHF3 の混合ガ
スまたはさらに不活性ガスを加えた混合ガスを用いる工
程を含むので、SiN/ポリシリコンの選択比を確保す
ることができる。
【0032】また本発明に係る半導体装置の製造方法
(2)にあっては、基板上にSiO2膜、ポリシリコン
膜、およびSiN膜を順次成膜し、該SiN膜上にレジ
ストパタ−ンを形成した後、前記SiN膜をエッチング
する際、CF4 、O2 系の混合ガスまたはさらに不活性
ガスを加えた混合ガスでエッチングした後、CF4 、C
HF3 系の混合ガスまたはさらに不活性ガスを加えた混
合ガスでエッチングする工程を含むので、エッチング処
理後のSiN膜の形状を改善することができる。また、
エッチング処理後のSiN膜の形状がパタ−ン密度に対
して影響を受けにくくなり、酸化処理後の素子分離膜形
状にバラツキがなくなり工程の信頼性を向上させること
ができる。さらに、SiN/ポリシリコンの選択比を高
くとることができるので、エッチング処理時のオーバー
エッチングによるポリシリコン膜の膜減りを抑えること
ができ、プロセス工程を構築する際に負荷がかからな
い。
【0033】また本発明に係る半導体装置の製造方法
(3)にあっては、上記半導体装置の製造方法(2)に
おいて、SiN膜をエッチングする際、ウエハの被エッ
チング面積を60%以上とするので、ウエハセンタある
いはウエハ周辺にかかわりなくまた孤立パタ−ンあるい
はL&Sパタ−ンにかかわりなく、良好なテ−パ形状を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)は本発明の実施例に係る半導体
装置の製造方法を用いた素子分離工程における各工程を
模式的に示した断面図である。
【図2】実施例に係る半導体装置の製造方法におけるエ
ッチング処理工程に使用したエッチング装置を示した概
略断面図である。
【図3】SiNテ−パ角と1st step と2nd step のエ
ッチング処理時間との関係を概略的に示したグラフであ
る。
【図4】1st step及び2nd stepエッチング処理後テ−パ
形状を示した模式的断面図であり、(a)は開口率75
%の場合を示し、(b)は開口率25%の場合を示して
いる。
【図5】(a)はLOCOS法による酸化後の素子分離
形状を模式的に示した断面図であり、(b)はPPL法
による酸化後の素子分離形状を模式的に示した断面図で
ある。
【符号の説明】
11 基板 12 SiO2 膜 13 ポリシリコン膜 14 SiN膜 14a SiNマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8418−4M H01L 21/94 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にSiO2 膜、ポリシリコン膜、
    およびSiN膜を順次成膜し、該SiN膜上にレジスト
    パターンを形成した後、前記SiN膜をエッチングする
    際に、CF4 、CHF3 の混合ガスまたはさらに不活性
    ガスを加えた混合ガスを用いる工程を含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上にSiO2 膜、ポリシリコン膜、
    およびSiN膜を順次成膜し、該SiN膜上にレジスト
    パタ−ンを形成した後、前記SiN膜をエッチングする
    際、CF4 、O2 系ガスまたはさらに不活性ガスを加え
    た混合ガスでエッチングした後、CF4 、CHF3 系ガ
    スまたはさらに不活性ガスを加えた混合ガスでエッチン
    グする工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 SiN膜をエッチングする際、ウエハの
    被エッチング面積を60%以上とすることを特徴とする
    請求項2記載の半導体装置の製造方法。
JP20589895A 1994-08-17 1995-08-11 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3243975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20589895A JP3243975B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19309094 1994-08-17
JP6-193090 1994-08-17
JP20589895A JP3243975B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08111405A true JPH08111405A (ja) 1996-04-30
JP3243975B2 JP3243975B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=26507685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20589895A Expired - Fee Related JP3243975B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3243975B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44292E1 (en) 1997-02-25 2013-06-11 Fujitsu Semiconductor Limited Method of etching silicon nitride by a mixture of CH2F2, CH3F or CHF3 and an inert gas
CN108885989A (zh) * 2016-03-30 2018-11-23 东京毅力科创株式会社 用于处理氮化物结构而没有二氧化硅沉积的方法和装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44292E1 (en) 1997-02-25 2013-06-11 Fujitsu Semiconductor Limited Method of etching silicon nitride by a mixture of CH2F2, CH3F or CHF3 and an inert gas
CN108885989A (zh) * 2016-03-30 2018-11-23 东京毅力科创株式会社 用于处理氮化物结构而没有二氧化硅沉积的方法和装置
CN108885989B (zh) * 2016-03-30 2023-06-13 东京毅力科创株式会社 用于处理氮化物结构而没有二氧化硅沉积的方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3243975B2 (ja) 2002-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5492858A (en) Shallow trench isolation process for high aspect ratio trenches
JPH0661342A (ja) トレンチ素子分離膜製造方法
JP3177572B2 (ja) 集積回路のゲートスタックの形成方法
JPH09283522A (ja) 金属配線の形成方法
JP2000277605A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04229625A (ja) 半導体装置の製造方法
US6660599B2 (en) Semiconductor device having trench isolation layer and method for manufacturing the same
JP2003109959A (ja) 半導体素子の形成方法
JP3243975B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3097338B2 (ja) コンタクトホールの形成方法
US5858860A (en) Methods of fabricating field isolated semiconductor devices including step reducing regions
JPH11340315A (ja) 半導体装置の製造方法
US6245644B1 (en) Methods of forming field oxide and active area regions on a semiconductive substrate
JPS63260134A (ja) スル−・ホ−ルの形成方法
JPH05218192A (ja) 半導体素子の製造方法
JPH0818054A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100561524B1 (ko) 소자 분리막 형성 방법
JPH05304143A (ja) 素子分離領域の形成方法
JPS6213047A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000260871A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0642510B2 (ja) 半導体構造の形成方法
JP2570729B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06124944A (ja) 半導体装置
JP2001308305A (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP2001267410A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees