JPH0811096B2 - 調理用具 - Google Patents
調理用具Info
- Publication number
- JPH0811096B2 JPH0811096B2 JP62317175A JP31717587A JPH0811096B2 JP H0811096 B2 JPH0811096 B2 JP H0811096B2 JP 62317175 A JP62317175 A JP 62317175A JP 31717587 A JP31717587 A JP 31717587A JP H0811096 B2 JPH0811096 B2 JP H0811096B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- cooking
- coating
- particles
- cooking utensil
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内表面に食品の付着防止用被膜を形成した
フライパン,鍋等の調理用具に関し、更に詳述すると、
該被膜の硬度が高く、容易に傷つくことがないと共に、
食品の焦げ付きなどの付着が確実に防止される調理用具
に関する。
フライパン,鍋等の調理用具に関し、更に詳述すると、
該被膜の硬度が高く、容易に傷つくことがないと共に、
食品の焦げ付きなどの付着が確実に防止される調理用具
に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 従来、調理中に食品が焦げ付くのを防止する目的で、
4フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂からなる食品付着
防止用被膜をフライパン,鍋等の調理用具の内表面に形
成することが行われている。
4フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂からなる食品付着
防止用被膜をフライパン,鍋等の調理用具の内表面に形
成することが行われている。
しかし、従来の調理用具のフッ素樹脂製食品付着防止
用被膜は硬度が低く、金属製のヘラを用いると容易に傷
がつき、このため専用のプラスチック製のヘラを使用し
なければならないという欠点を有している。
用被膜は硬度が低く、金属製のヘラを用いると容易に傷
がつき、このため専用のプラスチック製のヘラを使用し
なければならないという欠点を有している。
一方、従来セラミック系の調理用具として例えばホウ
ロウ品,ガラス品,瀬戸物品等の種々のものがあるが、
これらは調理用具が比較的厚手であり、従って調理用具
自体の加熱に時間がかかる上、調理時に食品が焦げ付き
等によってこびりつき易いという問題がある。
ロウ品,ガラス品,瀬戸物品等の種々のものがあるが、
これらは調理用具が比較的厚手であり、従って調理用具
自体の加熱に時間がかかる上、調理時に食品が焦げ付き
等によってこびりつき易いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、食品付着
防止用被覆の硬度が高く、金属ヘラを用いても容易に傷
つくことがないと共に、該被膜で焦げ付き等による食品
の付着を確実に防止し得、しかも遠赤外線放射を利用し
て短時間で調理作業を行うことが可能である上、複数被
膜を容易に形成でき、製造が簡単な調理用具を提供する
ことを目的とする。
防止用被覆の硬度が高く、金属ヘラを用いても容易に傷
つくことがないと共に、該被膜で焦げ付き等による食品
の付着を確実に防止し得、しかも遠赤外線放射を利用し
て短時間で調理作業を行うことが可能である上、複数被
膜を容易に形成でき、製造が簡単な調理用具を提供する
ことを目的とする。
即ち、本発明は上記目的を達成するため、耐熱性塗料
による塗膜中にセラミックの粒子及びフッ素含有化合物
の粒子がそれぞれ均一に分散された複合被膜で内表面を
被覆してなることを特徴とする調理用具を提供する。
による塗膜中にセラミックの粒子及びフッ素含有化合物
の粒子がそれぞれ均一に分散された複合被膜で内表面を
被覆してなることを特徴とする調理用具を提供する。
本発明の調理用具は、調理箇所である内表面にフッ素
含有化合物を含む複合被膜が形成されているため、調理
時に食品が焦げ付き等によって内表面に付着することが
良好に防止される。また、本発明の複合被膜はセラミッ
クを含むためその硬度が高く、容易に傷つくことがな
い。更に、セラミックとして遠赤外線を放射するものを
用いた場合、セラミックによる遠赤外線を利用して食品
の加熱を短時間で上手に行うことができるものである。
しかも、複合被膜は、耐熱性塗料にセラミックの粒子及
びフッ素含有化合物の粒子を分散させたものを塗布し、
焼付けるだけでよいので、フッ素樹脂コーティングやホ
ウロウ引きなどに比べて容易に形成され、その製造が簡
単である。
含有化合物を含む複合被膜が形成されているため、調理
時に食品が焦げ付き等によって内表面に付着することが
良好に防止される。また、本発明の複合被膜はセラミッ
クを含むためその硬度が高く、容易に傷つくことがな
い。更に、セラミックとして遠赤外線を放射するものを
用いた場合、セラミックによる遠赤外線を利用して食品
の加熱を短時間で上手に行うことができるものである。
しかも、複合被膜は、耐熱性塗料にセラミックの粒子及
びフッ素含有化合物の粒子を分散させたものを塗布し、
焼付けるだけでよいので、フッ素樹脂コーティングやホ
ウロウ引きなどに比べて容易に形成され、その製造が簡
単である。
次に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本
発明は下記実施例に限定されるものではない。
発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕 第1図は本発明調理用具の一実施例を示すもので、こ
の調理用具(鍋)1は、鉄,銅,アルミニウム,ステン
レススチール等の金属製調理用具本体2の内表面3を含
む全面を耐熱性塗料による被膜中にセラミックの粒子及
びフッ素含有化合物の粒子が均一に分散された複合被膜
4で被覆したものである、ここで、上記複合被膜4は第
2図に示すように、耐熱性塗料によるマトリックス5中
に分散されたセラミック及びフッ素含有化合物の粒子6
の一部が被膜4の表面に露頭しているものである。
の調理用具(鍋)1は、鉄,銅,アルミニウム,ステン
レススチール等の金属製調理用具本体2の内表面3を含
む全面を耐熱性塗料による被膜中にセラミックの粒子及
びフッ素含有化合物の粒子が均一に分散された複合被膜
4で被覆したものである、ここで、上記複合被膜4は第
2図に示すように、耐熱性塗料によるマトリックス5中
に分散されたセラミック及びフッ素含有化合物の粒子6
の一部が被膜4の表面に露頭しているものである。
ここで、耐熱性塗料としては有機質系のものでも無機
質系のものでもよい。
質系のものでもよい。
また、セラミックの粒子の種類に限定はないが、例え
ば窒化けい素,窒化アルミニウム,炭化けい素,アルミ
ナ,コージエライトの粉末等を好ましく用いることがで
きる。他方、フッ素含有化合物の粒子としては、4フッ
化エチレン樹脂等のフッ素樹脂の粒子やフッ化黒鉛の粒
子などを好適に使用することができる。
ば窒化けい素,窒化アルミニウム,炭化けい素,アルミ
ナ,コージエライトの粉末等を好ましく用いることがで
きる。他方、フッ素含有化合物の粒子としては、4フッ
化エチレン樹脂等のフッ素樹脂の粒子やフッ化黒鉛の粒
子などを好適に使用することができる。
この場合、セラミック粉末の量は塗膜の15〜30重量
%、フッ素含有化合物粒子の量は塗膜の15〜20重量%と
することが好ましい。また、複合被膜の厚さは20〜30μ
m程度とすることが好ましい。
%、フッ素含有化合物粒子の量は塗膜の15〜20重量%と
することが好ましい。また、複合被膜の厚さは20〜30μ
m程度とすることが好ましい。
本実施例の調理用具は、調理箇所である内表面に耐熱
性塗膜中にセラミック及びフッ素含有化合物の粒子を均
一に分散した複合被膜が形成されているため、調理時に
食品が焦げ付き等によって内表面に付着することが良好
に防止される。また、本実施例の複合被膜はその硬度が
高く容易に傷つくことがない。更に、かかる複合被膜を
形成する場合、耐熱性塗料にセラミック及びフッ素含有
化合物粒子を混合した後、調理用具本体に塗装し、これ
を乾燥,焼付けするだけで被膜を形成することができ、
製造が簡単である。更に、本実施例では調理用具本体2
の全表面に複合被膜4を形成したことにより、本体2の
保護機能,装飾効果が達成されるものである。
性塗膜中にセラミック及びフッ素含有化合物の粒子を均
一に分散した複合被膜が形成されているため、調理時に
食品が焦げ付き等によって内表面に付着することが良好
に防止される。また、本実施例の複合被膜はその硬度が
高く容易に傷つくことがない。更に、かかる複合被膜を
形成する場合、耐熱性塗料にセラミック及びフッ素含有
化合物粒子を混合した後、調理用具本体に塗装し、これ
を乾燥,焼付けするだけで被膜を形成することができ、
製造が簡単である。更に、本実施例では調理用具本体2
の全表面に複合被膜4を形成したことにより、本体2の
保護機能,装飾効果が達成されるものである。
〔実施例2〕 第3図は本発明の他の実施例を示すもので、この調理
用具(フライパン)11は、鉄,銅,アルミニウム等から
なる調理用具本体12の内表面13を耐熱性塗料の塗膜中に
セラミック及びフッ素含有化合物の粒子が均一に分散さ
れた複合被膜14で被覆したものである。
用具(フライパン)11は、鉄,銅,アルミニウム等から
なる調理用具本体12の内表面13を耐熱性塗料の塗膜中に
セラミック及びフッ素含有化合物の粒子が均一に分散さ
れた複合被膜14で被覆したものである。
本実施例の調理用具も、上記実施例1と同様の効果を
有する。
有する。
なお、本発明の調理用具は、第1図に示した鍋、第2
図に示したフライパンの他、釜、ホットプレート、製菓
器等のいずれの調理用具をも包含するものである。この
場合、調理用具本体としては、目的に応じて鉄,銅,ア
ルミニウム,ステンレススチール等の適宜材質のものを
選択することができる。
図に示したフライパンの他、釜、ホットプレート、製菓
器等のいずれの調理用具をも包含するものである。この
場合、調理用具本体としては、目的に応じて鉄,銅,ア
ルミニウム,ステンレススチール等の適宜材質のものを
選択することができる。
更に、本発明のセラミックとしては遠赤外線を放射す
るものを用いることが好ましく、これにより調理時に複
合被膜から放射される遠赤外線によって食品の加熱を短
時間で上手に行うことができる。
るものを用いることが好ましく、これにより調理時に複
合被膜から放射される遠赤外線によって食品の加熱を短
時間で上手に行うことができる。
以下、製造例を示す。
〔製造例1〕 東京熱化学(株)製SW250#の耐熱塗料に東芝セラミ
ック社製の炭化けい素,アルミナ,窒化けい素,コージ
エライト等からなるセラミック粉末原料20重量%及び4
フッ化エチレン樹脂粒子15重量%を加えた。
ック社製の炭化けい素,アルミナ,窒化けい素,コージ
エライト等からなるセラミック粉末原料20重量%及び4
フッ化エチレン樹脂粒子15重量%を加えた。
次に、この塗料を用い、鍋の内表面に厚さ25μmの塗
膜を形成した。この塗膜を常温(17〜20℃)で3〜5分
乾燥した後、300℃で15分焼付けを行った。
膜を形成した。この塗膜を常温(17〜20℃)で3〜5分
乾燥した後、300℃で15分焼付けを行った。
得られた塗膜は4フッ化エチレン樹脂粒子及びセラミ
ック粉末が耐熱性塗料からなる塗膜中に均一に分散して
おり、その硬さはJIS鉛筆硬度で6〜7Hであり、調理時
に食品の焦げ付き等による付着が生じないと共に、金属
製のヘラを用いても傷つかず、しかも複合被膜から遠赤
外線が放射され、食品の加熱を短時間で上手に行うこと
ができるものであった。
ック粉末が耐熱性塗料からなる塗膜中に均一に分散して
おり、その硬さはJIS鉛筆硬度で6〜7Hであり、調理時
に食品の焦げ付き等による付着が生じないと共に、金属
製のヘラを用いても傷つかず、しかも複合被膜から遠赤
外線が放射され、食品の加熱を短時間で上手に行うこと
ができるものであった。
以上説明したように、本発明の調理用具は、調理時に
焦げ付き等によって食品が付着するのを良好に防止し得
ると共に、食品付着防止用被覆の硬度が高く、金属製ヘ
ラを用いても傷つきにくい上、被膜の耐熱性も高い。更
に、セラミックとして遠赤外線を放射するものを用いた
場合、セラミックによる遠赤外線放射で食品を外部及び
内部から同時に加熱できるため、低温かつ短時間で調理
を行うことができるものである。
焦げ付き等によって食品が付着するのを良好に防止し得
ると共に、食品付着防止用被覆の硬度が高く、金属製ヘ
ラを用いても傷つきにくい上、被膜の耐熱性も高い。更
に、セラミックとして遠赤外線を放射するものを用いた
場合、セラミックによる遠赤外線放射で食品を外部及び
内部から同時に加熱できるため、低温かつ短時間で調理
を行うことができるものである。
また、本発明の調理用具は、その製造が簡単なもので
ある。
ある。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は同例
の一部拡大断面図、第3図は本発明の他の実施例を示す
断面図である。 1,11……調理用具、2,12……調理用具本体、3,13……内
表面、 4,14……複合被膜、5……マトリックス、 6……セラミック及びフッ素含有化合物の粒子。
の一部拡大断面図、第3図は本発明の他の実施例を示す
断面図である。 1,11……調理用具、2,12……調理用具本体、3,13……内
表面、 4,14……複合被膜、5……マトリックス、 6……セラミック及びフッ素含有化合物の粒子。
Claims (2)
- 【請求項1】耐熱性塗料による塗膜中にセラミックの粒
子及びフッ素含有化合物の粒子がそれぞれ均一に分散さ
れた複合被膜で内表面を被覆してなることを特徴とする
調理用具。 - 【請求項2】セラミックが遠赤外線を放射するものであ
る特許請求の範囲第1項記載の調理用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317175A JPH0811096B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 調理用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317175A JPH0811096B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 調理用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01155808A JPH01155808A (ja) | 1989-06-19 |
JPH0811096B2 true JPH0811096B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=18085288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62317175A Expired - Lifetime JPH0811096B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 調理用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811096B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2653978B2 (ja) * | 1994-07-22 | 1997-09-17 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 電磁誘導加熱式調理器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021236U (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-14 | 日本電熱株式会社 | 赤外線輻射調理器 |
JPS6151132U (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-05 | ||
JPH01110421A (ja) * | 1987-10-20 | 1989-04-27 | Mitsubishi Electric Corp | ラツク式搬送機の搬送方向転換装置 |
-
1987
- 1987-12-15 JP JP62317175A patent/JPH0811096B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01155808A (ja) | 1989-06-19 |
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