JPH08108923A - ネスティング対象コンテナの搬送装置 - Google Patents

ネスティング対象コンテナの搬送装置

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JPH08108923A
JPH08108923A JP24557694A JP24557694A JPH08108923A JP H08108923 A JPH08108923 A JP H08108923A JP 24557694 A JP24557694 A JP 24557694A JP 24557694 A JP24557694 A JP 24557694A JP H08108923 A JPH08108923 A JP H08108923A
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turn
conveyor
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roller
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洋治 玉岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナの向きを所望の取扱いモードに対応
して管理し、また向きが不適正なときの矯正を自動で高
速に行えるようにする。 【構成】 ネスティング対象のコンテナを61順次に搬
送するコンベア1と、このコンベア1に搬送されるコン
テナ61を必要に応じて必要な角度ターンさせるターン
手段77と、コンベア1による搬送後のコンテナ61積
み上げがネスティングモードかアンネスティングモード
かを設定するモード設定手段82、83と、ターン手段
77に送り付けられるコンテナ61の向きを検出する向
き検出手段76と、設定されたモードと向き検出信号と
によって、検出に係るコンテナ61の向きが適正かどう
かを判別する判別手段79と、ターン手段77を働かせ
て向きが適正でないと判別されたコンテナコンテナを必
要量回転させて適正な向きにターンさせるターン制御手
段79とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネスティング対象コンテ
ナの搬送装置に関し、詳しくは、多数のコンテナを例え
ば180°交互に向きを変えてかさ低いネスティング状
態に積み上げ、また、同じ向き同志にしてかさ高いアン
ネスティング状態に積み上げられる、いわゆるネスティ
ングタイプのコンテナを取り扱うネスティング対象コン
テナの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のネスティングタイプのコンテナ
は、例えば図6〜図8に示すようなものがある。若干説
明すると、それぞれのコンテナ61は同一の大きさおよ
び形状を持ち、平面形状が矩形で、胴部は底部に向かっ
てやや細るテーパー形状とされ、開口部に外向きのフラ
ンジ62が設けられている。フランジ62の下面からは
胴部との間に図示しない空間を置いて下方に延びる取手
部65と、胴部外面に沿って下方に延びる長さの違う突
子63、64が、各辺の周壁の左右各部に相隣れて形成
されている。
【0003】コンテナ61が図6、図8の(a)に示す
ように、180°向きの違うもの同志が積み重ねられる
と、どちらが上になるかで、前記2つの突子63、64
は図6の一点鎖線矢印や、二点鎖線矢印で示すように、
下側のコンテナ61のフランジ62上に対向する。どち
らの場合も、短い突子64がフランジ62の上面に当接
するのに対し、長い突起63はフランジ62の上面に開
口している周壁内面の凹溝66と対向して受け入れら
れ、下側のコンテナ61と干渉するのを避けられる。こ
の結果、上側のコンテナ61はこれの突子64が下側の
コンテナ61のフランジ62の上面に図8の(a)に示
すように当接して受止められるまで、下側のコンテナ6
1内にH1で示すように深く嵌まり込むので、かさ低い
ネスティング状態の積み上げ状態となる。したがって、
空のコンテナ61を積み上げて取り扱うのに適してい
る。
【0004】また、コンテナ61が図7、図8の(b)
に示すように、向きの同じもの同志が積み重ねられる
と、どちらが上になるかで、前記2つの突子63、64
は図7の一点鎖線矢印や、二点鎖線矢印で示すように、
下側のコンテナ61のフランジ62上に対向する。どち
らの場合も、長い突子63がフランジ62の上面に当接
するのに対し、短い突起64はフランジ62の上面から
浮き、下側のコンテナ61とは干渉しない。この結果、
上側のコンテナ61はこれの突子63が下側のコンテナ
61のフランジ62の上面に図8の(b)に示すように
当接して受止められるまで、下側のコンテナ61内にH
2で示すように浅く嵌まり込むので、かさ高いが上側の
コンテナ61の底部が下側のコンテナ61内に少ししか
入り込まないアンネスティング状態の積み上げ状態とな
る。したがって、パン等の型崩れしやすい物品が入って
いるコンテナ61を積み上げて取り扱うのに適してい
る。
【0005】これらの使い分けが戸惑いなく、また適正
に行われるように、コンテナ61のそれぞれに長手方向
の半部を地色部分61a、他の半部を着色を施すなどし
た色違い部分61bとして、コンテナ61の取扱い向き
を判別しやすくすることが行われている。
【0006】しかし、これらのコンテナ61は物品を消
費して空になる都度回収し、洗浄や乾燥の処理をした
後、引き続き物品を収納して出荷するか、あるいは空の
まま収納し、必要に応じて再度の使用に供すると云った
ことが繰り返し行われる。
【0007】回収するコンテナ61は通常、ネスティン
グ状態にかさ低く積まれており、これを1つ1つに分離
するアンスタッキング処理、いわゆる段ばらし処理をし
ながら、分離したコンテナ61を1つ1つ取り扱う洗浄
・乾燥工程、あるいは物品の収納工程に搬送して供給
し、これら工程が終了する都度、あるいは最終の工程が
終了する都度、再度その段階に応じたスタッキング状態
とされる。物品が入った状態となる最終工程が終了した
ときのスタッキングはアンネスティング状態とされる。
【0008】ところで、このような取扱いの際に、コン
テナ61の向きが適正でないことがときとしてある。コ
ンテナ61を1つ1つ取扱って所定の処理をし、物品を
収容した後、自動的にスタッキングを行うとき、適正で
ない向きのものがあると、アンネスティングモード扱い
であるのに、部分的にネスティング状態になったりする
ことがある。この場合は特に、ネスティング状態になる
部分で物品を圧迫し品質を損なってしまう。
【0009】従来、これに対処するのに、コンテナ61
を1つ1つ取り扱う工程で、コンテナ61の向きを人に
よって管理し、向きが適正でないものを手作業で矯正す
るようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
管理を人手によってするには経費がかさむ。また、近時
このようなコンテナを取り扱う単位時間当たりの個数が
急激に増大しており、搬送速度が次第に高速化してい
る。このため、人によっては管理し難くなってきてお
り、処理速度に限界があり作業能率のさらなる向上が望
まれている。
【0011】本発明は、上記のような問題点を解消する
ことを課題とし、搬送装置で取り扱うコンテナの向きを
所望の取扱いモードに対応して管理し、また向きが不適
正なときの矯正を自動で高速に行えるネスティング対象
コンテナの搬送装置を提供することを主たる目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
目的を達成するために、同じ姿勢で供給される同一形状
をしたネスティング対象のコンテナを順次に搬送するコ
ンベアと、このコンベアに搬送されるコンテナを必要に
応じて必要な角度ターンさせるターン手段と、前記コン
ベアによる搬送後のコンテナ積み重ねがネスティングモ
ードかアンネスティングモードかを設定するモード設定
手段と、ターン手段に送り付けられるコンテナの向きを
検出する向き検出手段と、設定されたモードと向き検出
手段からの検出信号とによって、前記検出に係るコンテ
ナの向きが適正かどうかを判別する判別手段と、ターン
手段を働かせて向きが適正でないコンテナを必要量回転
させて適正な向きにターンさせるターン制御手段とを備
えたことを主たる特徴とする。
【0013】コンベアは、ローラ、ホイール、ベルト等
の搬送エレメントが相互間に隙間のある定位置で搬送物
を受載しこれの搬送に与かるものであり、ターン手段
は、搬送エレメントが形成する隙間を通じてコンベアの
搬送経路に下側から出没できるとともに、搬送物のター
ン中心軸線まわりの放射方向に回転軸線が向き、搬送経
路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの3箇
所以上を下方より持ち上げ支持する支持ローラを3つ以
上組合せた支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬
送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ロー
ラ対の少なくとも1つの支持ローラを回転駆動する支持
ローラ駆動機構とからなるのが好適である。
【0014】
【作用】本発明の主たる特徴の上記構成では、ネスティ
ング対象のコンテナが収納、出荷、運搬、納入等のため
に多量に取り扱われる場合、同一形状のもの同志が互い
に所定の向きで所定数ずつ、用途に応じたネスティング
状態か、アンネスティング状態かに積み上げられる。こ
れが、コンテナの洗浄・乾燥工程等のコンテナを1つ1
つ取り扱う工程に供給するのに段ばらしされ、この段ば
らしされる各コンテナをコンベアが前記供給のために搬
送する。しかし、前記積み上げ状態の各コンテナは、同
一形状であるため姿勢が同じであるとネスティング状態
とアンネスティング状態との違いあはあっても積み上げ
状態にはなるので、前記向きが違っていることがときと
してある。
【0015】しかし、前記コンベアによるコンテナの取
扱い作業に対応して決まる、搬送後のコンテナの積み上
げモードがモード設定手段によって予め設定される一
方、向き検出手段によってコンベアで搬送されターン手
段に送り付けられるコンテナの向きが検出される。そし
て、判別手段は、これら設定されたモード情報と、向き
検出の情報とから、コンテナの向きが設定されたモード
に対応した適正なものかどうか、例えばネスティングモ
ードであるとコンベアによって搬送順次に搬送される各
コンテナの向きが1つ置きに180°違っている必要が
あり、アンネスティングモードであると搬送される各コ
ンテナの向きが全て同じである必要があるような場合、
これを満足しているかどうかを判別する。
【0016】この判別によって向きが適正でないコンテ
ナに対し、ターン制御手段が向きが適正でないコンテナ
をターン手段を働かせることによって必要量回転させて
適正な向きとするので、コンベアにより搬送され必要な
処理を終えたコンテナの全てを、適正な向きとして送り
出すことができ、後の積み上げ処理にコンテナの向きの
違いによる不都合を解消することができるし、これを自
動的な向きの検出と向きの矯正処理とによって達成する
ので、人手が不要で必要経費を低減することができる
し、コンベア速度のさらなる高速化にも対応でき、作業
能率の一層の向上を図ることができる。
【0017】コンベアが、ローラ、ホイール、ベルト等
の搬送エレメントが相互間に隙間のある定位置で搬送物
を受載しこれの搬送に与かるものであり、ターン手段
が、搬送エレメントが形成する隙間を通じてコンベアの
搬送経路に下側から出没できるとともに、搬送物のター
ン中心軸線まわりの放射方向に回転軸線が向き、搬送経
路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの3箇
所以上を下方より持ち上げ支持する支持ローラを3つ以
上組合せた支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬
送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ロー
ラ対の少なくとも1つの支持ローラを回転駆動する支持
ローラ駆動機構とからなる構成では、出没機構の働きに
よって支持ローラ対の各支持ローラを、前記コンベア
の、定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるロー
ラ、ホイール、ベルト等の搬送エレメントが相互間に形
成している隙間を通じ、搬送エレメントと干渉し合わな
いでコンベアの搬送経路に下側からいつでも出没させ
て、搬送中の搬送物に働かせたり、これを解除したりす
ることができ、しかも、適数の支持ローラを搬送経路に
個々の位置で出没させるように支持し、その少なくとも
1つを駆動できればよいので、構造が簡単で、全体が旋
回するもののような大きな必要スペースがコンベアの搬
送部に必要でなく、他との干渉防止による大型化はない
し、コンベアとの相互に特別の設計的配慮が不要である
ので、コンベアを特別なものに設計する必要はなく在来
のものにも用られるので便利である。
【0018】また、この支持ローラ対が搬送経路に突出
されることにより、搬送物のターン中心軸線まわりに配
された3つ以上の支持ローラによってコンベア上の搬送
物を3箇所以上で下方より持ち上げ、搬送物が搬送中で
もこれをコンベアの搬送面から浮かせて安定に支持し、
コンベア側からの影響を受けない状態とすることができ
るし、支持した搬送物のターン中心軸線まわりに回転す
る動きは、各支持ローラの回転を伴って自在ととするの
に対し、他の動きは、回転軸線の向きが合わないことに
より回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持
ローラとのすべり抵抗によって制限するするので、各支
持ローラの少なくとも1つが支持ローラ駆動機構によっ
て回転駆動されることにより、駆動しない支持ローラが
ある場合でもこれが従転して協働し、前記持ち上げ支持
した搬送物を前記自在なターン中心軸線まわりの回転方
向に安定して回転させて、どのような角度にもターンさ
せられ、所望の向きとすることができる。しかも、支持
ローラ対が搬送経路から没入してターン後の搬送物をコ
ンベアの搬送面上に再度載せた時点から、支持ローラは
搬送物から離れてこれに何の影響も与えないので、搬送
物はターンさせられた向きのままの姿勢でコンベアによ
って安定して搬送されるようにするので、搬送物を同一
搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送する
ことができ、汎用性に優れる。
【0019】また、支持ローラ対は搬送経路に突出する
とき、搬送物に当接するのとほぼ同時にこれを持ち上げ
始めてコンベアの搬送面から少しでも浮かせることにな
るので、前記当接時点から支持ローラの回転を搬送物に
問題なく与えて搬送物のターンを開始させることができ
るし、支持ローラが没入するとき、搬送物がコンベアの
搬送面に再度載せられるのとほぼ同時に搬送物から離れ
るので、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるま
で支持ローラの回転を搬送物に与えてこれをターンさせ
ることができ、搬送物をコンベアの搬送面から持ち上
げ、再度載せるまでの間の全時間を搬送物のターンに利
用することにより、タイムラグがなく搬送物をターンさ
せられるし、前記3つ以上の支持ローラによる搬送物の
支持がターン中心軸線まわりの回転のみ自在とするもの
である上、支持ローラを搬送物のターン方向に駆動し、
またこれに従転させることにより、搬送物のターン動作
中の姿勢や位置がさらに安定するし、コンベアが搬送物
を搬送する方向と、支持ローラ対が搬送物をターンさせ
る方向とが異なり、双方間で搬送物を授受して搬送し、
またターンさせるのに、搬送物のそれまでの搬送やター
ンのときの慣性の影響を受け難いので、搬送速度および
ターン速度の双方共に高速化することができ、作業能率
が向上する。しかも、前記タイムラグなく搬送物をター
ンさせられることにより、支持ローラは出没の状態如何
に係わらず常時駆動しておいて差し支えなく、制御が楽
である。
【0020】
【実施例】本発明のネスティング対象コンテナの搬送装
置について、図に示す実施例に基づき詳細に説明する。
【0021】図1〜図5に示す実施例は、図6〜図8に
示すようなネスティング対象のコンテナ61を取り扱
い、洗浄・乾燥工程に供給する搬送装置の場合を示して
いる。
【0022】なお、洗浄・乾燥処理はこのローラコンベ
ア1による搬送過程で行うこともできるが、洗浄・乾燥
処理に専用のコンベアを設けてこれにローラコンベア1
から送り出すコンテナ61を供給するようにもできる。
【0023】本実施例の搬送装置はローラコンベア1を
用いたものであり、図4に示すようにローラコンベア1
の前段に段ばらし装置71が設けられ、ローラコンベア
1の前端側から順に、ローラコンベア1が搬送するコン
テナ61の向きを検出する向き検出位置72、向きが適
正でないコンテナ61を必要量ターンさせるターン位置
73、およびターン位置73を経たコンテナ61の向き
が適正であるかどうかを最終的に判別する最終向き検出
位置74とが設定され、この最終向き検出位置74の後
には最終向き検出位置74で向きが不適正と判別された
コンテナ61をローラコンベア1から側方へ排除するリ
ジェクト位置75が設定されている。
【0024】段ばらし装置71は例えば左右一対の挟持
コンベア71aにより積み上げ状態のコンテナ61を上
方から受入れて左右から挟持しながら下方に搬送し、最
下部のものから順にローラコンベア71b上に落としな
がら、1つ1つが個別に搬送されるようにする。
【0025】ローラコンベア1は、ローラコンベア71
bから順次に送り付けられるコンテナ61を受け取り搬
送するが、搬送速度をローラコンベア71bよりは速く
設定されることにより、順次供給される各コンテナ61
同志の間にローラコンベア1での必要な作業が確実に達
成されるに必要な間隔が得られるようにしてある。
【0026】ローラコンベア1の向き検出位置72に
は、コンテナ61の到達を検出する位置センサA1と、
これに到達したコンテナ61の色分けされた片側の色
を、ローラコンベア1の搬送経路6の片側で検出する色
センサA2とが設けられて向き検出手段76をなし、位
置センサA1がコンテナ61を検出しているときの色セ
ンサA2の出力を、そのコンテナ61についての向き検
出信号とする。
【0027】また、ターン位置73には、ローラコンベ
ア1により搬送されるコンテナ61を回転させて必要角
度ターンさせるターン手段77が設けられ、向き検出手
段76を経て向きが不適正と判断されたコンテナ61の
向きを前記ターン処理によって矯正するようにしてあ
る。このターン位置73にてコンテナ61の向きを検出
し、必要に応じてターン手段77を働かせることもでき
る。しかし、この場合その間コンテナ61を停止させて
おく必要がある。
【0028】最終向き検出位置74には、ローラコンベ
ア1によって搬送されるコンテナ61が到達したことを
検出する位置センサB1と、この位置に到達したコンテ
ナ61の色分けされた片側の色を、ローラコンベア1の
搬送経路6の片側で検出する色センサB2とを設けて最
終向き検出手段78をなし、位置センサB1がコンテナ
61を検出しているときの色センサB2の出力を、その
コンテナ61についての色検出信号とする。
【0029】各色センサA2、B2は、コンテナ61の
地色部分61aと着色部分61bとの反射率の違いを検
出して色情報とする。これら色情報からローラコンベア
1によって搬送されるコンテナ61の向きを判定するの
に、各色センサA2、B2の出力を例えば図5に示すマ
イクロコンピュータ79に入力し、マイクロコンピュー
タ79の内部機能を利用した向き判定手段により判定す
るようにする。そして、この判定は、ローラコンベア1
によって搬送するコンテナ61の後の積み上げが、ネス
ティングモードか、アンネスティングモードかの別によ
って適正な向きか、不適正な向きを、コンテナ61の搬
送順序をも考慮して判定するように行うが、このため
に、マイクロコンピュータ79には操作パネル81での
ネスティングモード設定キー82、アンネスティングモ
ード設定キー83によりキー入力も行われるようにして
いる。そして、ネスティングモードであると、ローラコ
ンベア1によって順次に搬送される各コンテナ61につ
いての色情報が、コンテナ61の1つ置きに、違ってい
るかどうか、つまり180°向きが異なっているかどう
かを判別し、そうであると向きが適正、そうでないと向
きが不適正と判定する。またアンネスティングモードで
あると、各コンテナ61についての色情報が、1つ1つ
のコンテナ61について同じかどうか、つまり向きが1
80°変わっていないかどうかを判別し、そうであると
向きが適正、そうでないと向きが不適正と判定する。
【0030】なお、操作パネル81には、本実施例装置
全体の動作を開始させるスタートキー84や動作を停止
させる停止キー85、およびその他必要な各種キーが設
けられ、それぞれマイクロコンピュータ79に入力さ
れ、キー入力処理と対応する動作制御が行われるように
なっている。これらキー操作や動作制御に対応してマイ
クロコンピュータ79は操作パネル81の各部に設けら
れる各種表示機器をも働かせて、前記モード等の設定状
態や、動作状態が確認できるようにされる。
【0031】リジェクト位置75には、ローラコンベア
1によって搬送されてくるコンテナ61の最終向きが不
適正と判定されたものをローラコンベア1から側方へ排
除するリジェクト手段86を設け、最終的に向きが不適
正なコンテナ61をローラコンベア1の側方へ排除し、
これが後工程に供給され設定モードで積み上げられると
きに向きの違いによる不都合が生じないようにする。
【0032】このような不適正な向きのコンテナ61を
排除し、また前記ターン手段77を働かせる制御手段
も、前記マイクロコンピュータ79の内部機能を利用し
ておこない。これらの駆動系を図5に示すようにマイク
ロコンピュータ79の出力側に接続してあり、これらを
働かせるタイミングは、位置センサA1、B1により検
出された向きの不適正なコンテナ61がそれらの位置に
到達するのに要する時間経過のカウント情報によって得
られるし、このような時間カウントはマイクロコンピュ
ータ79の内部マイマ機能によって達成される。他の手
段を用いることもできる。
【0033】本実施例では、ローラコンベア1は通常、
搬送エレメントであるローラ1aを、図1、図3に示す
ように搬送方向とは直角な向きに回転軸線1bが向くよ
うにして、搬送方向に等間隔に配列している。
【0034】ローラ1aは相互間に隙間2を持ってい
る。また、ローラ1aを図示しないギヤや図1に示すV
ベルト3を介した何本目かに一本の割合で駆動し、ある
いは全てのものを駆動してコンテナ61を搬送すると
か、ローラコンベア1を傾斜させることによりコンテナ
61を自重で滑り落ちるようにすると云った、搬送形式
には関係なく、ローラ1aは所定位置にて回転し、ある
いは従転して前記搬送に与かる。
【0035】本実施例のターン手段77およびリジェク
ト手段86は、このような搬送エレメント同志が形成し
ている隙間2と、これらが所定位置にて搬送に与かるも
のであることとを利用したものである。しかし、従来か
ら知られるものを含む他の各種のものを採用することも
できる。
【0036】ターン手段77は、図1〜図3に示すよう
に前記ローラコンベア1のコンテナ61をターンさせる
位置で、ローラ1aが形成する隙間2を通じてローラコ
ンベア1の搬送経路6に下側から出没できるとともに、
図3に示すようにコンテナ61のターン中心軸線5まわ
りの放射方向に回転軸線1bが向き、搬送経路6への下
方からの突出によりコンテナ61のターン中心軸線5ま
わりの3箇所以上を下方より持ち上げ支持する支持ロー
ラ7を3つ以上組合せた支持ローラ対8を設けてある。
【0037】この支持ローラ対8は図1、図2に示すよ
うに、ローラコンベア1の基台11の上に上下動できる
ように設置した出没手段12と連結され、各支持ローラ
7が前記搬送経路6へ互いに同期して下方から出没させ
るようにしてあり、支持ローラ対8の少なくとも1つの
支持ローラ7を支持ローラ駆動手段13によって回転駆
動するようにしてある。
【0038】具体的には、支持ローラ7は4本設けてあ
り、回転軸線7bがローラコンベア1の搬送方向に向
き、同一軸線上のターン中心軸線5を境とした搬送方向
両側に位置する一組のホイール型の支持ローラ7と、ロ
ーラコンベア1のローラ1aの回転軸線1bと平行なよ
うに回転軸線7bが向き、同一軸線上のターン中心軸線
5を境としたローラコンベア1の幅方向両側に位置する
一組のロール型の支持ローラ7とを持ち、それぞれロー
ラコンベア1のローラ1aが相互間に形成している隙間
2に対応する位置に設けられ、前記出没ができるように
してある。
【0039】出没手段12は、基台11の上にローラコ
ンベア1の幅方向2箇所に設けたガイド14により案内
される上下動台15の上に、前記ホイール型、ロール型
の各支持ローラ7のそれぞれを同一搬送面を形成するレ
ベルで回転できるようにブラケット17、18により軸
支し、上下動台15の下面四隅に設けたカムフォオワ2
1を、これに対向して基台11の上に設けた4つのカム
22に従動するようにし、これらカム22をクラッチブ
レーキ付き上下動モータ23によりチエン24、25と
2本の回転軸26とを介して同期駆動し、カム22を一
回転させることにより、支持ローラ対8を一回出没させ
るようにしてある。
【0040】支持ローラ駆動手段13は、上下動台15
の下面に例えば減速機つきのターンモータ31を取付
け、このターンモータ31の出力軸31aに直結の駆動
軸32の上端に駆動円盤33を取付け、この駆動円盤3
3を図1〜図3に示すように前記回転軸線7bが搬送方
向に向くホイール型の各支持ローラ7に下側から当接さ
せて、これらを同期駆動するようにしてある。
【0041】この同期駆動が確実なように、駆動円盤3
3の上面にウレタン製のゴムシート34を環状に貼り付
け、回転軸にベアリングを介し嵌め付けた金属製のロー
ラ35の外周を天然ゴム製のカバー36で覆って前記ゴ
ムシート34と接触し、駆動円盤33の回転を滑りなく
伝達され、また各支持ローラ7の回転はこれが当接する
コンテナ61との間でも滑りなく伝達できるようにして
ある。しかし、これに限らず双方同じ材質の摩擦材を用
いることができる。カバー36はコンテナ61への回転
の伝達がさらに確実なように周面に凹凸を設けてある。
【0042】また、リジェクト手段86は、図4に示す
ようにローラコンベア1の各ローラ1aの間の隙間2を
利用して搬送経路6に下方から出没できるように設けら
れた2本の平行なベルト91からなり、これらを支持手
段92により上下動自在に支持するとともに、後に具体
的に述べる支持ローラ対8の出没手段12や支持ローラ
駆動手段13と同様な出没手段およびベルト駆動手段を
採用したものとし、それぞれのリジェクトモータ93や
ベルト上下動モータ94の動作をマイクロコンピュータ
79によって制御するようにしてある。しかし、これに
限られることはなく、各種の機構と各種の制御方式を採
用することができる。
【0043】以下一連の動作につき説明すると、以上の
ようなネスティング対象のコンテナ61が収納、出荷、
運搬、納入等のために多量に取り扱われる場合、同一形
状のもの同志が互いに所定の向きで所定数ずつ、用途に
応じて図8の(a)に示すネスティング状態か、図8の
(b)に示すアンネスティング状態かに積み上げられ
る。これが、コンテナ61の洗浄・乾燥工程等のコンテ
ナ61を1つ1つ取り扱う工程に供給するのに段ばらし
装置71の挟持コンベア71aにより一定の時間間隔に
て順次に段ばらしされる。この段ばらしされる各コンテ
ナ61はローラコンベア71bによりローラコンベア1
に供給されるので、ローラコンベア1はこれを前記供給
のために搬送する。
【0044】しかし、前記積み上げ状態の各コンテナ6
1は、同一形状であるため姿勢が同じであるとネスティ
ング状態とアンネスティング状態との違いあはあっても
積み上げ状態にはなるので、前記向きの違うことがとき
としてある。
【0045】そして、前記ローラコンベア1によるコン
テナ61の取扱い作業に対応して決まる、搬送後のコン
テナ61の積み上げモードがモード設定キー82、83
の選択操作によって予め設定される一方、ローラコンベ
ア1の途中に設けられているターン手段77の手前の向
き検出手段72が向き検出位置72に到達するコンテナ
61の向きを検出する。マイクロコンピュータ79は、
これら設定されたモード情報と、向き検出手段72から
の向き検出の情報とから、コンテナ61の向きが設定さ
れたモードに対応した適正なものかどうかを判別する。
【0046】この判別によって向きが適正でないコンテ
ナ61に対し、マイクロコンピュータ79がこのコンテ
ナ61がターン位置73に到達するのに合わせてターン
手段77を働かせ、向きが適正でないコンテナ61をタ
ーン手段77により必要量回転させるので、ローラコン
ベア1により搬送され必要な処理を終えたコンテナ61
の全てを、適正な向きとして送り出すことができ、後の
積み上げ処理にコンテナ61の向きの違いによる不都合
を解消することができるし、これを自動的な向きの検出
と向きの矯正処理とによって達成するので、人手が不要
で必要経費を低減することができるし、コンベア速度の
さらなる高速化にも対応でき、作業能率の一層の向上を
図ることができる。
【0047】しかも、本実施例ではローラコンベア1の
ターン位置73の後の最終向き検出位置74およびリジ
ェクト位置75のそれぞれに設けた、最終向き検出手段
78、リジェクト手段86を、マイクロコンピュータ7
9によって適宜働かせ、ターン手段77を経てきたコン
テナ61に万一にも不適正な向きのものが残っていた
り、誤ってターンさせられたものを検出してローラコン
ベア1から側方へ排除するので、これらがローラコンベ
ア1によって次工程へ搬送されるような不都合も解消す
ることができる。
【0048】しかも、本実施例のターン手段77は、支
持ローラ対8の各支持ローラ7を、コンテナ61を搬送
するローラコンベア1において、定位置でコンテナ61
を受載しこれの搬送に与かるローラ1aが相互間に形成
している隙間2を通じ、ローラ1aと干渉し合わないで
ローラコンベア1の搬送経路6に下側からいつでも出没
させて、搬送中のコンテナ61に働かせたり、これを解
除したりすることができ、しかも、適数の支持ローラ7
を搬送経路6に個々の位置で出没させるように支持し、
その少なくとも1つを駆動できればよいので、構造が簡
単で、全体が旋回するもののような大きな必要スペース
がコンベアの搬送部に必要でなく、他との干渉防止によ
る大型化はないし、コンベアとの相互に特別の設計的配
慮が不要であるので、コンベアを特別なものに設計する
必要はなく在来のものにも用られるので便利である。
【0049】もっとも本実施例では、前記回転軸線7b
が搬送方向に向く駆動される各支持ローラ7と対向する
隙間2は、他の部分よりも少し大きくしてあり、このよ
うな対策が必要であるが、この程度のことは簡単に配慮
し、また改良することができるし、これを他の隙間2と
同じ大きさとすることもできる。
【0050】また、この支持ローラ対8が搬送経路6に
突出されることにより、コンテナ61のターン中心軸線
5まわりに配された3つ以上の支持ローラ7によってロ
ーラコンベア1上のコンテナ61を3箇所以上で下方よ
り持ち上げ、コンテナ61が搬送中でもこれをローラコ
ンベア1の搬送面から浮かせて安定に支持し、ローラコ
ンベア1側からの影響を受けない状態とすることができ
るし、支持したコンテナ61のターン中心軸線5まわり
に回転する動きは、各支持ローラ7の回転を伴って自在
とするのに対し、他の動きは、回転軸線の向きによって
回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持ロー
ラ7とのすべり抵抗によって制限するので、各支持ロー
ラ7の少なくとも1つが支持ローラ駆動手段12によっ
て回転駆動されることにより、駆動しない支持ローラ7
がある場合でもこれが従転して協働し、前記持ち上げ支
持したコンテナ61を前記自在となるターン中心軸線5
まわりの回転方向に安定して回転させどのような角度に
もターンさせ、所望の向きとすることができる。しか
も、支持ローラ対8が搬送経路6から没入してターン後
のコンテナ61をローラコンベア1の搬送面上に再度載
せた時点から、支持ローラ7はコンテナ61から離れて
これに何の影響も与えないので、コンテナ61はターン
させられた向きのままの姿勢でローラコンベア1によっ
て安定して搬送されるようにするので、コンテナ61を
同一搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送
することができ、汎用性に優れる。
【0051】また、支持ローラ対8は搬送経路6に突出
するとき、コンテナ61に当接するのとほぼ同時にこれ
を持ち上げ始めてローラコンベア1の搬送面から少しで
も浮かせることになるので、前記当接時点から支持ロー
ラ7の回転をコンテナ61に問題なく与えてコンテナ6
1のターンを開始させることができるし、支持ローラ7
が没入するとき、コンテナ61がローラコンベア1の搬
送面に再度載せられるのとほぼ同時にコンテナ61から
離れるので、コンテナ61がローラコンベア1の搬送面
に再度載せられるまで支持ローラ7の回転をコンテナ6
1に与えてこれをターンさせることができ、コンテナ6
1をローラコンベア1の搬送面から持ち上げ、再度載せ
るまでの間の全時間をコンテナ61のターンに利用する
ことにより、タイムラグがなくコンテナ61をターンさ
せられるし、前記3つ以上の支持ローラによるコンテナ
61の支持がターン中心軸線5まわりの回転のみ自在と
するものである上、支持ローラ7をコンテナ61のター
ン方向に駆動し、また従転させることにより、コンテナ
61のターン動作中の姿勢や位置がさらに安定するし、
ローラコンベア1のローラ1aがコンテナ61を搬送す
る方向と、支持ローラ対8がコンテナ61をターンさせ
る方向とが異なり、双方間でコンテナ61を授受して搬
送し、またターンさせるのに、コンテナ61のそれまで
の搬送やターンのときの慣性の影響を受け難いので、搬
送速度およびターン速度の双方共に高速化することがで
き、作業能率が向上する。しかも、前記タイムラグなく
コンテナ61をターンさせられることにより、支持ロー
ラ7は出没の状態如何に係わりなく常時駆動しておいて
差し支えなく、制御が楽である。
【0052】支持ローラ駆動手段12が、同一軸線上に
ある一組の支持ローラ7を同期駆動していることによっ
ては、コンテナ61のターン中心軸線5を境とした対称
な位置にて支持ローラ7による回転力をコンテナ61に
バランスよくかつ逃げ無く与えられるので、2つの支持
ローラ7を駆動するだけの簡単な構成で、コンテナ61
をより安定してさらに高速にターンさせることができ
る。
【0053】また、支持ローラ対8が、回転軸線7bが
ローラコンベア1の搬送方向に向く支持ローラ7を含ん
でいることにより、この支持ローラ7はローラコンベア
1で搬送されるコンテナ61に当接しても、コンテナ6
1の搬送方向への動きに全く従転せず、コンテナ61の
進行を阻止する働きをするので、支持ローラ対8が搬送
経路6に突出して搬送中のコンテナ61を持ち上げ、タ
ーンさせるために、コンテナ61を一時停止させるスト
ッパを特別に設けなくてよいし、支持ローラによるコン
テナ61の持ち上げと同時にコンテナ61をターンさせ
るのに、それまでのローラコンベア1の搬送による慣性
の影響を防止して、コンテナ61を逃げなく即座にター
ンさせやすいので、ローラコンベア1の搬送速度をも高
速化することができ、作業能率がさらに向上する。
【0054】本実施例では念のために、コンテナ61を
ターン位置73に停止させるストッパ41を図1〜図3
に示すように設けてある。ストッパ41は図2、図3に
示すように回転軸43まわりに回動するアームタイプの
もので、ローラコンベア1の幅方向の両側に設けられ、
エアシリンダやソレノイド等の伸縮するアクチュエータ
42にて往復回動されるようにしてあり、搬送経路6に
側方から入り込むと、コンテナ61を所定位置に受け止
めてこれを停止させ、搬送経路6外に退避するとローラ
コンベア1でのコンテナ61の搬送を邪魔しないように
なっている。アクチュエータ42は伸縮するものである
ことによって、2つのストッパ41の双方間に働かせる
ことにより1本で用が足りる。
【0055】また、回転軸線7bがローラコンベア1の
搬送方向に向く支持ローラ7を駆動していることによ
り、前記慣性の影響を防止しながら、この防止を司るホ
イール型の支持ローラ7によってコンテナ61にターン
力を与えるので、より逃げなくコンテナ61をターンさ
せることができ、ターン効率がさらに向上し、作業能率
を一層高めることができる。
【0056】また支持ローラ駆動手段12が、支持ロー
ラ対8の出没に連動して上下動されるとともに、ターン
中心軸線5上で回転駆動される駆動円盤33を備え、こ
の駆動円盤33を支持ローラ対8の中の駆動する支持ロ
ーラ7に下方から接触させて回転を伝達するようにして
いるので、支持ローラ対8の搬送経路6への出没の邪魔
をせずに、また出没のどの状態にあっても必要な支持ロ
ーラ7を駆動することができるし、駆動する支持ローラ
7が複数あっても、これらに同時に接触して同期駆動す
ることができ、駆動系の単純化を図ってしかも各支持ロ
ーラ7の駆動がまちまちになるような不都合を回避する
ことができる。しかし、このような構成に限られること
はなく、必要な支持ローラ7をこれを支持するフレーム
17に沿って設けたベルトやチエン、ギヤ等によって下
方から回転を伝達するようにもできる。
【0057】また出没手段12が、支持ローラ対7をカ
ム22に従動させて出没させるようにしてあるので、出
没手段12の出没機構が簡単で、しかも、カム22の形
状や大きさによって、出没のストロークや速度変化を、
必要に応じて種々に得られる。
【0058】また、このカム22の一回転にて支持ロー
ラ対8の一回の出没を完了させ、かつ駆動回路51がイ
ンバータ制御回路52のインバータ制御を受ける上下動
モータ23によってカム22を回転駆動するようにして
ある。これにより、コンテナ61をターンさせるときに
カム22を一回転させさえすればよく、これの駆動制御
が楽になるし、カム22の回転速度をインバータ制御に
よって種々に設定して、支持ローラ対8を一回出没させ
るに要する時間を変えることにより、支持ローラ7がコ
ンテナ61を持ち上げている間の時間、従って支持ロー
ラ7によってコンテナ61をターンさせる間の時間を変
えられるので、コンテナ61のターン速度を上限一杯の
所定速度に設定しておいて、コンテナ61をターンさせ
る角度を種々に得ることができ、便利である。上下動モ
ータ23はクラッチ・ブレーキ付きのものであるので、
モータ23のオン、オフ制御に応答して正確に起動さ
れ、また停止されるので、前記上下動の開始タイミング
および終了タイミングを正確に得て、コンテナ61をタ
ーンさせる回転範囲を適正なものとすることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の主たる特徴のネスティング対象
コンテナの搬送装置によれば、コンベアにより搬送さる
れるコンテナが、コンベアでのコンテナの取扱い作業に
対応して予め設定されるモードに必要な向きの条件を満
足しているかどうかを判別し、向きが適正でないコンテ
ナがターン位置に到達したときに必要量回転させて、コ
ンベアにより搬送され必要な処理を終えたコンテナの全
てを、適正な向きとして送り出せるので、後の積み上げ
処理にコンテナの向きの違いによる不都合を解消するこ
とができるし、これら向きの適、不適の検出と、これに
対応した向きの矯正処理とを自動的に正確に達成するの
で、人手が不要で必要経費を低減することができるし、
コンベア速度のさらなる高速化にも対応でき、作業能率
の一層の向上を図ることができる。しかも、人手により
行う場合に生じ勝ちな判断やこれに対応した処理の誤
り、タイミングの狂いと云ったことによる問題も解消す
る。
【0060】コンベアが、ローラ、ホイール、ベルト等
の搬送エレメントが相互間に隙間のある定位置で搬送物
を受載しこれの搬送に与かるものであり、ターン手段
が、搬送エレメントが形成する隙間を通じてコンベアの
搬送経路に下側から出没できるとともに、搬送物のター
ン中心軸線まわりの放射方向に回転軸線が向き、搬送経
路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの3箇
所以上を下方より持ち上げ支持する支持ローラを3つ以
上組合せた支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬
送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ロー
ラ対の少なくとも1つの支持ローラを回転駆動する支持
ローラ駆動機構とからなる構成では、出没機構の働きに
よって支持ローラ対の各支持ローラを、前記コンベア
の、定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるロー
ラ、ホイール、ベルト等の搬送エレメントが相互間に形
成している隙間を通じ、搬送エレメントと干渉し合わな
いでコンベアの搬送経路に下側からいつでも出没させ
て、搬送中の搬送物に働かせたり、これを解除したりす
ることができ、しかも、適数の支持ローラを搬送経路に
個々の位置で出没させるように支持し、その少なくとも
1つを駆動できればよいので、構造が簡単で、全体が旋
回するもののような大きな必要スペースがコンベアの搬
送部に必要でなく、他との干渉防止による大型化はない
し、コンベアとの相互に特別の設計的配慮が不要である
ので、コンベアを特別なものに設計する必要はなく在来
のものにも用られるので便利である。
【0061】また、この支持ローラ対が搬送経路に突出
されることにより、搬送物のターン中心軸線まわりに配
された3つ以上の支持ローラによってコンベア上の搬送
物を3箇所以上で下方より持ち上げ、搬送物が搬送中で
もこれをコンベアの搬送面から浮かせて安定に支持し、
コンベア側からの影響を受けない状態とすることができ
るし、支持した搬送物のターン中心軸線まわりに回転す
る動きは、各支持ローラの回転を伴って自在ととするの
に対し、他の動きは、回転軸線の向きが合わないことに
より回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持
ローラとのすべり抵抗によって制限するするので、各支
持ローラの少なくとも1つが支持ローラ駆動機構によっ
て回転駆動されることにより、駆動しない支持ローラが
ある場合でもこれが従転して協働し、前記持ち上げ支持
した搬送物を前記自在なターン中心軸線まわりの回転方
向に安定して回転させて、どのような角度にもターンさ
せられ、所望の向きとすることができる。しかも、支持
ローラ対が搬送経路から没入してターン後の搬送物をコ
ンベアの搬送面上に再度載せた時点から、支持ローラは
搬送物から離れてこれに何の影響も与えないので、搬送
物はターンさせられた向きのままの姿勢でコンベアによ
って安定して搬送されるようにするので、搬送物を同一
搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送する
ことができ、汎用性に優れる。
【0062】また、支持ローラ対は搬送経路に突出する
とき、搬送物に当接するのとほぼ同時にこれを持ち上げ
始めてコンベアの搬送面から少しでも浮かせることにな
るので、前記当接時点から支持ローラの回転を搬送物に
問題なく与えて搬送物のターンを開始させることができ
るし、支持ローラが没入するとき、搬送物がコンベアの
搬送面に再度載せられるのとほぼ同時に搬送物から離れ
るので、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるま
で支持ローラの回転を搬送物に与えてこれをターンさせ
ることができ、搬送物をコンベアの搬送面から持ち上
げ、再度載せるまでの間の全時間を搬送物のターンに利
用することにより、タイムラグがなく搬送物をターンさ
せられるし、前記3つ以上の支持ローラによる搬送物の
支持がターン中心軸線まわりの回転のみ自在とするもの
である上、支持ローラを搬送物のターン方向に駆動し、
またこれに従転させることにより、搬送物のターン動作
中の姿勢や位置がさらに安定するし、コンベアが搬送物
を搬送する方向と、支持ローラ対が搬送物をターンさせ
る方向とが異なり、双方間で搬送物を授受して搬送し、
またターンさせるのに、搬送物のそれまでの搬送やター
ンのときの慣性の影響を受け難いので、搬送速度および
ターン速度の双方共に高速化することができ、作業能率
が向上する。しかも、前記タイムラグなく搬送物をター
ンさせられることにより、支持ローラは出没の状態如何
に係わらず常時駆動しておいて差し支えなく、制御が楽
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのネスティング対象コ
ンテナの搬送装置に用いられるターン手段部の縦断面図
である。
【図2】図1のターン手段部の横断面図である。
【図3】図1のターン手段部の平面図である。
【図4】本発明の一実施例としてのネスティング対象コ
ンテナの搬送装置の全体構成を前段の段ばらし装置とと
もに示す平面図である。
【図5】図4の搬送装置の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図6】図4の搬送装置により取り扱われるネスティン
グ対象のコンテナの一例をネスティング状態となる向き
の関係を閉めず斜視図である。
【図7】図4の搬送装置により取り扱われるネスティン
グ対象のコンテナの一例をアンネスティング状態となる
向きの関係を閉めず斜視図である。
【図8】図6、図7のコンテナのネスティング状態とア
ンネスティング状態とを示す側面図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベア 61 コンテナ 76 向き検出手段 77 ターン手段 79 マイクロコンピュータ 82 ネスティングモード設定キー 83 アンネスティングモード設定キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ姿勢で供給される同一形状をしたネ
    スティング対象のコンテナを順次に搬送するコンベア
    と、このコンベアに搬送されるコンテナを必要に応じて
    必要な角度ターンさせるターン手段と、前記コンベアに
    よる搬送後のコンテナ積み重ねがネスティングモードか
    アンネスティングモードかを設定するモード設定手段
    と、ターン手段に送り付けられるコンテナの向きを検出
    する向き検出手段と、設定されたモードと向き検出手段
    からの検出信号とによって、前記検出に係るコンテナの
    向きが適正かどうかを判別する判別手段と、ターン手段
    を働かせて向きが適正でないコンテナを必要量回転させ
    て適正な向きにターンさせるターン制御手段とを備えた
    ことを特徴とするネスティング対象コンテナの搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 コンベアは、ローラ、ホイール、ベルト
    等の搬送エレメントが相互間に隙間のある定位置で搬送
    物を受載しこれの搬送に与かるものであり、ターン手段
    は、搬送エレメントが形成する隙間を通じてコンベアの
    搬送経路に下側から出没できるとともに、搬送物のター
    ン中心軸線まわりの放射方向に回転軸線が向き、搬送経
    路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの3箇
    所以上を下方より持ち上げ支持する支持ローラを3つ以
    上組合せた支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬
    送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ロー
    ラ対の少なくとも1つの支持ローラを回転駆動する支持
    ローラ駆動機構とからなる請求項1に記載のネスティン
    グ対象となるコンテナの搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104010953A (zh) * 2011-12-22 2014-08-27 亚马逊科技公司 用于在物料处理设施中堆放容器的方法和装置
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