JP3591891B2 - ネスティング対象コンテナの搬送装置 - Google Patents

ネスティング対象コンテナの搬送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はネスティング対象コンテナの搬送装置に関し、詳しくは、多数のコンテナを例えば180°交互に向きを変えてかさ低いネスティング状態に積み上げ、また、同じ向き同志にしてかさ高いアンネスティング状態に積み上げられる、いわゆるネスティングタイプのコンテナを取り扱うネスティング対象コンテナの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のネスティングタイプのコンテナは、例えば図6〜図8に示すようなものがある。若干説明すると、それぞれのコンテナ61は同一の大きさおよび形状を持ち、平面形状が矩形で、胴部は底部に向かってやや細るテーパー形状とされ、開口部に外向きのフランジ62が設けられている。フランジ62の下面からは胴部との間に図示しない空間を置いて下方に延びる取手部65と、胴部外面に沿って下方に延びる長さの違う突子63、64が、各辺の周壁の左右各部に相隣れて形成されている。
【0003】
コンテナ61が図6、図8の(a)に示すように、180°向きの違うもの同志が積み重ねられると、どちらが上になるかで、前記2つの突子63、64は図6の一点鎖線矢印や、二点鎖線矢印で示すように、下側のコンテナ61のフランジ62上に対向する。どちらの場合も、短い突子64がフランジ62の上面に当接するのに対し、長い突起63はフランジ62の上面に開口している周壁内面の凹溝66と対向して受け入れられ、下側のコンテナ61と干渉するのを避けられる。この結果、上側のコンテナ61はこれの突子64が下側のコンテナ61のフランジ62の上面に図8の(a)に示すように当接して受止められるまで、下側のコンテナ61内にH1で示すように深く嵌まり込むので、かさ低いネスティング状態の積み上げ状態となる。したがって、空のコンテナ61を積み上げて取り扱うのに適している。
【0004】
また、コンテナ61が図7、図8の(b)に示すように、向きの同じもの同志が積み重ねられると、どちらが上になるかで、前記2つの突子63、64は図7の一点鎖線矢印や、二点鎖線矢印で示すように、下側のコンテナ61のフランジ62上に対向する。どちらの場合も、長い突子63がフランジ62の上面に当接するのに対し、短い突起64はフランジ62の上面から浮き、下側のコンテナ61とは干渉しない。この結果、上側のコンテナ61はこれの突子63が下側のコンテナ61のフランジ62の上面に図8の(b)に示すように当接して受止められるまで、下側のコンテナ61内にH2で示すように浅く嵌まり込むので、かさ高いが上側のコンテナ61の底部が下側のコンテナ61内に少ししか入り込まないアンネスティング状態の積み上げ状態となる。したがって、パン等の型崩れしやすい物品が入っているコンテナ61を積み上げて取り扱うのに適している。
【0005】
これらの使い分けが戸惑いなく、また適正に行われるように、コンテナ61のそれぞれに長手方向の半部を地色部分61a、他の半部を着色を施すなどした色違い部分61bとして、コンテナ61の取扱い向きを判別しやすくすることが行われている。
【0006】
しかし、これらのコンテナ61は物品を消費して空になる都度回収し、洗浄や乾燥の処理をした後、引き続き物品を収納して出荷するか、あるいは空のまま収納し、必要に応じて再度の使用に供すると云ったことが繰り返し行われる。
【0007】
回収するコンテナ61は通常、ネスティング状態にかさ低く積まれており、これを1つ1つに分離するアンスタッキング処理、いわゆる段ばらし処理をしながら、分離したコンテナ61を1つ1つ取り扱う洗浄・乾燥工程、あるいは物品の収納工程に搬送して供給し、これら工程が終了する都度、あるいは最終の工程が終了する都度、再度その段階に応じたスタッキング状態とされる。物品が入った状態となる最終工程が終了したときのスタッキングはアンネスティング状態とされる。
【0008】
ところで、このような取扱いの際に、コンテナ61の向きが適正でないことがときとしてある。コンテナ61を1つ1つ取扱って所定の処理をし、物品を収容した後、自動的にスタッキングを行うとき、適正でない向きのものがあると、アンネスティングモード扱いであるのに、部分的にネスティング状態になったりすることがある。この場合は特に、ネスティング状態になる部分で物品を圧迫し品質を損なってしまう。
【0009】
従来、これに対処するのに、コンテナ61を1つ1つ取り扱う工程で、コンテナ61の向きを人によって管理し、向きが適正でないものを手作業で矯正するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような管理を人手によってするには経費がかさむ。また、近時このようなコンテナを取り扱う単位時間当たりの個数が急激に増大しており、搬送速度が次第に高速化している。このため、人によっては管理し難くなってきており、処理速度に限界があり作業能率のさらなる向上が望まれている。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解消することを課題とし、搬送装置で取り扱うコンテナの向きを所望の取扱いモードに対応して管理し、また向きが不適正なときの矯正を自動で高速に行えるネスティング対象コンテナの搬送装置を提供することを主たる目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような目的を達成するために、同じ姿勢で供給される同一形状をしたネスティング対象のコンテナを順次に搬送するコンベアと、このコンベアに搬送されるコンテナを必要に応じて必要な角度ターンさせるターン手段と、前記コンベアによる搬送後のコンテナ積み重ねがネスティングモードかアンネスティングモードかを設定するモード設定手段と、ターン手段に送り付けられるコンテナの向きを検出する向き検出手段と、設定されたモードと向き検出手段からの検出信号とによって、前記検出に係るコンテナの向きにつきネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが1つ置きに180°違う適正なものかどうか、アンネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが全て同じとなる適正なものかどうかを判別する判別手段と、ターン手段を働かせて向きが適正でないコンテナを必要量回転させて適正な向きにターンさせるターン制御手段とを備えたことを主たる特徴とする。
【0013】
コンベアは、ローラが相互間に隙間のある定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラコンベアであり、ターン手段は、ローラが形成する隙間を通じてコンベアの搬送経路に下側から出没できるとともに、回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとからなり、搬送経路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの4箇所を下方より持ち上げ支持する支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ローラ対のホイール型の支持ローラを同期回転駆動する支持ローラ駆動機構とからなるのが好適である。
【0014】
【作用】
本発明の主たる特徴の上記構成では、ネスティング対象のコンテナが収納、出荷、運搬、納入等のために多量に取り扱われる場合、同一形状のもの同士が互いに所定の向きで所定数ずつ、用途に応じたネスティング状態か、アンネスティング状態かに積み上げられる。これが、コンテナの洗浄・乾燥工程等のコンテナを1つ1つ取り扱う工程に供給するのに段ばらしされ、この段ばらしされる各コンテナをコンベアが前記供給のために搬送する。しかし、前記積み上げ状態の各コンテナは、同一形状であるため姿勢が同じであるとネスティング状態とアンネスティング状態との違いあっても積み上げ状態にはなるので、前記向きが違っていることがときとしてある。
【0015】
そこで、前記コンベアによるコンテナの取扱い作業に対応して決まる、搬送後のコンテナの積み上げモードがモード設定手段によって予め設定される一方、向き検出手段によってコンベアで搬送されターン手段に送り付けられるコンテナの向きが検出される。そして、判別手段は、これら設定されたモード情報と、向き検出の情報とから、コンテナの向きが設定されたモードに対応した適正なものかどうか、つまり、ネスティングモードであるとコンベアによって順次に搬送される各コンテナの向きが1つ置きに180°違っている必要があり、アンネスティングモードであると搬送される各コンテナの向きが全て同じである必要があるような場合、これを満足しているかどうかを判別し、ターン制御手段が向きが適性でないコンテナはターン手段を働かせて必要量回転させて適正な向きにターンさせる
【0016】
この判別によって向きが適正でないコンテナに対し、ターン制御手段が向きが適正でないコンテナをターン手段を働かせることによって必要量回転させて適正な向きとするので、コンベアにより搬送され必要な処理を終えたコンテナの全てを、適正な向きとして送り出すことができ、後の積み上げ処理にコンテナの向きの違いによる不都合を解消することができるし、これを自動的な向きの検出と向きの矯正処理とによって達成するので、人手が不要で必要経費を低減することができるし、コンベア速度のさらなる高速化にも対応でき、作業能率の一層の向上を図ることができる。
【0017】
コンベアが、ローラが相互間に隙間のある定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラコンベアであり、ターン手段は、ローラが形成する隙間を通じてコンベアの搬送経路に下側から出没できるとともに、回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとからなり、搬送経路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの4箇所を下方より持ち上げ支持する支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ローラ対のホイール型の支持ローラを同期回転駆動する支持ローラ駆動機構とからなる構成では、
出没機構の働きによって支持ローラ対の回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとを、前記ローラコンベアの、定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラが相互間に形成している隙間を通じ、ローラと干渉し合わないでコンベアの搬送経路に下側からいつでも出没させて、搬送中の搬送物に働かせたり、これを解除したりすることができ、しかも、4つの支持ローラを搬送経路に個々の位置で出没させるように支持し、その回転軸が搬送方向に向く2つを駆動すればよいので、構造が簡単で、全体が旋回するもののような大きな必要スペースがコンベアの搬送部に必要でなく、他との干渉防止による大型化はないし、コンベアとの相互に特別の設計的配慮が不要であるので、コンベアを特別なものに設計する必要はなく在来のものにも用られるので便利である。
【0018】
また、この支持ローラ対が搬送経路に突出されることにより、搬送物のターン中心軸線まわりに配された回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとによってコンベア上の搬送物を4箇所で下方より持ち上げ、搬送物が搬送中でもこれをコンベアの搬送面から浮かせて安定に支持し、コンベア側からの影響を受けない状態とすることができるし、支持した搬送物のターン中心軸線まわりに回転する動きは、各支持ローラの回転を伴って自在とするのに対し、他の動きは、回転軸線の向きが合わないことにより回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持ローラとのすべり抵抗によって制限するので、各支持ローラの2つが支持ローラ駆動機構によって回転駆動されることにより、駆動しない2つの支持ローラが従転して協働し、前記持ち上げ支持した搬送物を前記自在なターン中心軸線まわりの回転方向に安定して回転させて、どのような角度にもターンさせられ、所望の向きとすることができる。しかも、支持ローラ対が搬送経路から没入してターン後の搬送物をコンベアの搬送面上に再度載せた時点から、支持ローラは搬送物から離れてこれに何の影響も与えないので、搬送物はターンさせられた向きのままの姿勢でコンベアによって安定して搬送されるようにするので、搬送物を同一搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送することができ、汎用性に優れる。
【0019】
また、支持ローラ対は搬送経路に突出するとき、搬送物に当接するのとほぼ同時にこれを持ち上げ始めてコンベアの搬送面から少しでも浮かせることになるので、前記当接時点からホイール型の支持ローラの回転を搬送物に問題なく与えて搬送物のターンを開始させることができるし、支持ローラが没入するとき、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるのとほぼ同時に搬送物から離れるので、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるまで支持ローラの回転を搬送物に与えてこれをターンさせることができ、搬送物をコンベアの搬送面から持ち上げ、再度載せるまでの間の全時間を搬送物のターンに利用することにより、タイムラグがなく搬送物をターンさせられるし、前記4つの支持ローラによる搬送物の支持がターン中心軸線まわりの回転のみ自在とするものである上、支持ローラを搬送物のターン方向に駆動し、またこれに従転させることにより、搬送物のターン動作中の姿勢や位置がさらに安定するし、コンベアが搬送物を搬送する方向と、ホイール型の支持ローラ対が搬送物をターンさせる方向とが異なり、双方間で搬送物を授受して搬送し、またターンさせるのに、搬送物のそれまでの搬送やターンのときの慣性の影響を受け難いので、搬送速度およびターン速度の双方共に高速化することができ、作業能率が向上する。しかも、前記タイムラグなく搬送物をターンさせられることにより、支持ローラは出没の状態如何に係わらず常時駆動しておいて差し支えなく、制御が楽である。
【0020】
【実施例】
本発明のネスティング対象コンテナの搬送装置について、図に示す実施例に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1〜図5に示す実施例は、図6〜図8に示すようなネスティング対象のコンテナ61を取り扱い、洗浄・乾燥工程に供給する搬送装置の場合を示している。
【0022】
なお、洗浄・乾燥処理はこのローラコンベア1による搬送過程で行うこともできるが、洗浄・乾燥処理に専用のコンベアを設けてこれにローラコンベア1から送り出すコンテナ61を供給するようにもできる。
【0023】
本実施例の搬送装置はローラコンベア1を用いたものであり、図4に示すようにローラコンベア1の前段に段ばらし装置71が設けられ、ローラコンベア1の前端側から順に、ローラコンベア1が搬送するコンテナ61の向きを検出する向き検出位置72、向きが適正でないコンテナ61を必要量ターンさせるターン位置73、およびターン位置73を経たコンテナ61の向きが適正であるかどうかを最終的に判別する最終向き検出位置74とが設定され、この最終向き検出位置74の後には最終向き検出位置74で向きが不適正と判別されたコンテナ61をローラコンベア1から側方へ排除するリジェクト位置75が設定されている。
【0024】
段ばらし装置71は例えば左右一対の挟持コンベア71aにより積み上げ状態のコンテナ61を上方から受入れて左右から挟持しながら下方に搬送し、最下部のものから順にローラコンベア71b上に落としながら、1つ1つが個別に搬送されるようにする。
【0025】
ローラコンベア1は、ローラコンベア71bから順次に送り付けられるコンテナ61を受け取り搬送するが、搬送速度をローラコンベア71bよりは速く設定されることにより、順次供給される各コンテナ61同志の間にローラコンベア1での必要な作業が確実に達成されるに必要な間隔が得られるようにしてある。
【0026】
ローラコンベア1の向き検出位置72には、コンテナ61の到達を検出する位置センサA1と、これに到達したコンテナ61の色分けされた片側の色を、ローラコンベア1の搬送経路6の片側で検出する色センサA2とが設けられて向き検出手段76をなし、位置センサA1がコンテナ61を検出しているときの色センサA2の出力を、そのコンテナ61についての向き検出信号とする。
【0027】
また、ターン位置73には、ローラコンベア1により搬送されるコンテナ61を回転させて必要角度ターンさせるターン手段77が設けられ、向き検出手段76を経て向きが不適正と判断されたコンテナ61の向きを前記ターン処理によって矯正するようにしてある。このターン位置73にてコンテナ61の向きを検出し、必要に応じてターン手段77を働かせることもできる。しかし、この場合その間コンテナ61を停止させておく必要がある。
【0028】
最終向き検出位置74には、ローラコンベア1によって搬送されるコンテナ61が到達したことを検出する位置センサB1と、この位置に到達したコンテナ61の色分けされた片側の色を、ローラコンベア1の搬送経路6の片側で検出する色センサB2とを設けて最終向き検出手段78をなし、位置センサB1がコンテナ61を検出しているときの色センサB2の出力を、そのコンテナ61についての色検出信号とする。
【0029】
各色センサA2、B2は、コンテナ61の地色部分61aと着色部分61bとの反射率の違いを検出して色情報とする。これら色情報からローラコンベア1によって搬送されるコンテナ61の向きを判定するのに、各色センサA2、B2の出力を例えば図5に示すマイクロコンピュータ79に入力し、マイクロコンピュータ79の内部機能を利用した向き判定手段により判定するようにする。そして、この判定は、ローラコンベア1によって搬送するコンテナ61の後の積み上げが、ネスティングモードか、アンネスティングモードかの別によって適正な向きか、不適正な向きを、コンテナ61の搬送順序をも考慮して判定するように行うが、このために、マイクロコンピュータ79には操作パネル81でのネスティングモード設定キー82、アンネスティングモード設定キー83によりキー入力も行われるようにしている。そして、ネスティングモードであると、ローラコンベア1によって順次に搬送される各コンテナ61についての色情報が、コンテナ61の1つ置きに、違っているかどうか、つまり180°向きが異なっているかどうかを判別し、そうであると向きが適正、そうでないと向きが不適正と判定する。またアンネスティングモードであると、各コンテナ61についての色情報が、1つ1つのコンテナ61について同じかどうか、つまり向きが180°変わっていないかどうかを判別し、そうであると向きが適正、そうでないと向きが不適正と判定する。
【0030】
なお、操作パネル81には、本実施例装置全体の動作を開始させるスタートキー84や動作を停止させる停止キー85、およびその他必要な各種キーが設けられ、それぞれマイクロコンピュータ79に入力され、キー入力処理と対応する動作制御が行われるようになっている。これらキー操作や動作制御に対応してマイクロコンピュータ79は操作パネル81の各部に設けられる各種表示機器をも働かせて、前記モード等の設定状態や、動作状態が確認できるようにされる。
【0031】
リジェクト位置75には、ローラコンベア1によって搬送されてくるコンテナ61の最終向きが不適正と判定されたものをローラコンベア1から側方へ排除するリジェクト手段86を設け、最終的に向きが不適正なコンテナ61をローラコンベア1の側方へ排除し、これが後工程に供給され設定モードで積み上げられるときに向きの違いによる不都合が生じないようにする。
【0032】
このような不適正な向きのコンテナ61を排除し、また前記ターン手段77を働かせる制御手段も、前記マイクロコンピュータ79の内部機能を利用しておこない。これらの駆動系を図5に示すようにマイクロコンピュータ79の出力側に接続してあり、これらを働かせるタイミングは、位置センサA1、B1により検出された向きの不適正なコンテナ61がそれらの位置に到達するのに要する時間経過のカウント情報によって得られるし、このような時間カウントはマイクロコンピュータ79の内部マイマ機能によって達成される。他の手段を用いることもできる。
【0033】
本実施例では、ローラコンベア1は通常、搬送エレメントであるローラ1aを、図1、図3に示すように搬送方向とは直角な向きに回転軸線1bが向くようにして、搬送方向に等間隔に配列している。
【0034】
ローラ1aは相互間に隙間2を持っている。また、ローラ1aを図示しないギヤや図1に示すVベルト3を介した何本目かに一本の割合で駆動し、あるいは全てのものを駆動してコンテナ61を搬送するとか、ローラコンベア1を傾斜させることによりコンテナ61を自重で滑り落ちるようにすると云った、搬送形式には関係なく、ローラ1aは所定位置にて回転し、あるいは従転して前記搬送に与かる。
【0035】
本実施例のターン手段77およびリジェクト手段86は、このような搬送エレメント同志が形成している隙間2と、これらが所定位置にて搬送に与かるものであることとを利用したものである。しかし、従来から知られるものを含む他の各種のものを採用することもできる。
【0036】
ターン手段77は、図1〜図3に示すように前記ローラコンベア1のコンテナ61をターンさせる位置で、ローラ1aが形成する隙間2を通じてローラコンベア1の搬送経路6に下側から出没できるとともに、図3に示すようにコンテナ61のターン中心軸線5まわりの放射方向に回転軸線1bが向き、搬送経路6への下方からの突出によりコンテナ61のターン中心軸線5まわりの3箇所以上を下方より持ち上げ支持する支持ローラ7を3つ以上組合せた支持ローラ対8を設けてある。
【0037】
この支持ローラ対8は図1、図2に示すように、ローラコンベア1の基台11の上に上下動できるように設置した出没手段12と連結され、各支持ローラ7が前記搬送経路6へ互いに同期して下方から出没させるようにしてあり、支持ローラ対8の少なくとも1つの支持ローラ7を支持ローラ駆動手段13によって回転駆動するようにしてある。
【0038】
具体的には、支持ローラ7は4本設けてあり、回転軸線7bがローラコンベア1の搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線5を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラ7と、ローラコンベア1のローラ1aの回転軸線1bと平行なように回転軸線7bが向き、同一軸線上のターン中心軸線5を境としたローラコンベア1の幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラ7とを持ち、それぞれローラコンベア1のローラ1aが相互間に形成している隙間2に対応する位置に設けられ、前記出没ができるようにしてある。
【0039】
出没手段12は、基台11の上にローラコンベア1の幅方向2箇所に設けたガイド14により案内される上下動台15の上に、前記ホイール型、ロール型の各支持ローラ7のそれぞれを同一搬送面を形成するレベルで回転できるようにブラケット17、18により軸支し、上下動台15の下面四隅に設けたカムフォオワ21を、これに対向して基台11の上に設けた4つのカム22に従動するようにし、これらカム22をクラッチブレーキ付き上下動モータ23によりチエン24、25と2本の回転軸26とを介して同期駆動し、カム22を一回転させることにより、支持ローラ対8を一回出没させるようにしてある。
【0040】
支持ローラ駆動手段13は、上下動台15の下面に例えば減速機つきのターンモータ31を取付け、このターンモータ31の出力軸31aに直結の駆動軸32の上端に駆動円盤33を取付け、この駆動円盤33を図1〜図3に示すように前記回転軸線7bが搬送方向に向くホイール型の各支持ローラ7に下側から当接させて、これらを同期駆動するようにしてある。
【0041】
この同期駆動が確実なように、駆動円盤33の上面にウレタン製のゴムシート34を環状に貼り付け、回転軸にベアリングを介し嵌め付けた金属製のローラ35の外周を天然ゴム製のカバー36で覆って前記ゴムシート34と接触し、駆動円盤33の回転を滑りなく伝達され、また各支持ローラ7の回転はこれが当接するコンテナ61との間でも滑りなく伝達できるようにしてある。しかし、これに限らず双方同じ材質の摩擦材を用いることができる。カバー36はコンテナ61への回転の伝達がさらに確実なように周面に凹凸を設けてある。
【0042】
また、リジェクト手段86は、図4に示すようにローラコンベア1の各ローラ1aの間の隙間2を利用して搬送経路6に下方から出没できるように設けられた2本の平行なベルト91からなり、これらを支持手段92により上下動自在に支持するとともに、後に具体的に述べる支持ローラ対8の出没手段12や支持ローラ駆動手段13と同様な出没手段およびベルト駆動手段を採用したものとし、それぞれのリジェクトモータ93やベルト上下動モータ94の動作をマイクロコンピュータ79によって制御するようにしてある。しかし、これに限られることはなく、各種の機構と各種の制御方式を採用することができる。
【0043】
以下一連の動作につき説明すると、以上のようなネスティング対象のコンテナ61が収納、出荷、運搬、納入等のために多量に取り扱われる場合、同一形状のもの同志が互いに所定の向きで所定数ずつ、用途に応じて図8の(a)に示すネスティング状態か、図8の(b)に示すアンネスティング状態かに積み上げられる。これが、コンテナ61の洗浄・乾燥工程等のコンテナ61を1つ1つ取り扱う工程に供給するのに段ばらし装置71の挟持コンベア71aにより一定の時間間隔にて順次に段ばらしされる。この段ばらしされる各コンテナ61はローラコンベア71bによりローラコンベア1に供給されるので、ローラコンベア1はこれを前記供給のために搬送する。
【0044】
しかし、前記積み上げ状態の各コンテナ61は、同一形状であるため姿勢が同じであるとネスティング状態とアンネスティング状態との違いあはあっても積み上げ状態にはなるので、前記向きの違うことがときとしてある。
【0045】
そして、前記ローラコンベア1によるコンテナ61の取扱い作業に対応して決まる、搬送後のコンテナ61の積み上げモードがモード設定キー82、83の選択操作によって予め設定される一方、ローラコンベア1の途中に設けられているターン手段77の手前の向き検出手段72が向き検出位置72に到達するコンテナ61の向きを検出する。マイクロコンピュータ79は、これら設定されたモード情報と、向き検出手段72からの向き検出の情報とから、コンテナ61の向きが設定されたモードに対応した適正なものかどうかを判別する。
【0046】
この判別によって向きが適正でないコンテナ61に対し、マイクロコンピュータ79がこのコンテナ61がターン位置73に到達するのに合わせてターン手段77を働かせ、向きが適正でないコンテナ61をターン手段77により必要量回転させるので、ローラコンベア1により搬送され必要な処理を終えたコンテナ61の全てを、適正な向きとして送り出すことができ、後の積み上げ処理にコンテナ61の向きの違いによる不都合を解消することができるし、これを自動的な向きの検出と向きの矯正処理とによって達成するので、人手が不要で必要経費を低減することができるし、コンベア速度のさらなる高速化にも対応でき、作業能率の一層の向上を図ることができる。
【0047】
しかも、本実施例ではローラコンベア1のターン位置73の後の最終向き検出位置74およびリジェクト位置75のそれぞれに設けた、最終向き検出手段78、リジェクト手段86を、マイクロコンピュータ79によって適宜働かせ、ターン手段77を経てきたコンテナ61に万一にも不適正な向きのものが残っていたり、誤ってターンさせられたものを検出してローラコンベア1から側方へ排除するので、これらがローラコンベア1によって次工程へ搬送されるような不都合も解消することができる。
【0048】
しかも、本実施例のターン手段77は、支持ローラ対8の各支持ローラ7を、コンテナ61を搬送するローラコンベア1において、定位置でコンテナ61を受載しこれの搬送に与かるローラ1aが相互間に形成している隙間2を通じ、ローラ1aと干渉し合わないでローラコンベア1の搬送経路6に下側からいつでも出没させて、搬送中のコンテナ61に働かせたり、これを解除したりすることができ、しかも、適数の支持ローラ7を搬送経路6に個々の位置で出没させるように支持し、その少なくとも1つを駆動できればよいので、構造が簡単で、全体が旋回するもののような大きな必要スペースがコンベアの搬送部に必要でなく、他との干渉防止による大型化はないし、コンベアとの相互に特別の設計的配慮が不要であるので、コンベアを特別なものに設計する必要はなく在来のものにも用られるので便利である。
【0049】
もっとも本実施例では、前記回転軸線7bが搬送方向に向く駆動される各支持ローラ7と対向する隙間2は、他の部分よりも少し大きくしてあり、このような対策が必要であるが、この程度のことは簡単に配慮し、また改良することができるし、これを他の隙間2と同じ大きさとすることもできる。
【0050】
また、この支持ローラ対8が搬送経路6に突出されることにより、コンテナ61のターン中心軸線5まわりに配された3つ以上の支持ローラ7によってローラコンベア1上のコンテナ61を3箇所以上で下方より持ち上げ、コンテナ61が搬送中でもこれをローラコンベア1の搬送面から浮かせて安定に支持し、ローラコンベア1側からの影響を受けない状態とすることができるし、支持したコンテナ61のターン中心軸線5まわりに回転する動きは、各支持ローラ7の回転を伴って自在とするのに対し、他の動きは、回転軸線の向きによって回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持ローラ7とのすべり抵抗によって制限するので、各支持ローラ7の少なくとも1つが支持ローラ駆動手段12によって回転駆動されることにより、駆動しない支持ローラ7がある場合でもこれが従転して協働し、前記持ち上げ支持したコンテナ61を前記自在となるターン中心軸線5まわりの回転方向に安定して回転させどのような角度にもターンさせ、所望の向きとすることができる。しかも、支持ローラ対8が搬送経路6から没入してターン後のコンテナ61をローラコンベア1の搬送面上に再度載せた時点から、支持ローラ7はコンテナ61から離れてこれに何の影響も与えないので、コンテナ61はターンさせられた向きのままの姿勢でローラコンベア1によって安定して搬送されるようにするので、コンテナ61を同一搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送することができ、汎用性に優れる。
【0051】
また、支持ローラ対8は搬送経路6に突出するとき、コンテナ61に当接するのとほぼ同時にこれを持ち上げ始めてローラコンベア1の搬送面から少しでも浮かせることになるので、前記当接時点から支持ローラ7の回転をコンテナ61に問題なく与えてコンテナ61のターンを開始させることができるし、支持ローラ7が没入するとき、コンテナ61がローラコンベア1の搬送面に再度載せられるのとほぼ同時にコンテナ61から離れるので、コンテナ61がローラコンベア1の搬送面に再度載せられるまで支持ローラ7の回転をコンテナ61に与えてこれをターンさせることができ、コンテナ61をローラコンベア1の搬送面から持ち上げ、再度載せるまでの間の全時間をコンテナ61のターンに利用することにより、タイムラグがなくコンテナ61をターンさせられるし、前記3つ以上の支持ローラによるコンテナ61の支持がターン中心軸線5まわりの回転のみ自在とするものである上、支持ローラ7をコンテナ61のターン方向に駆動し、また従転させることにより、コンテナ61のターン動作中の姿勢や位置がさらに安定するし、ローラコンベア1のローラ1aがコンテナ61を搬送する方向と、支持ローラ対8がコンテナ61をターンさせる方向とが異なり、双方間でコンテナ61を授受して搬送し、またターンさせるのに、コンテナ61のそれまでの搬送やターンのときの慣性の影響を受け難いので、搬送速度およびターン速度の双方共に高速化することができ、作業能率が向上する。しかも、前記タイムラグなくコンテナ61をターンさせられることにより、支持ローラ7は出没の状態如何に係わりなく常時駆動しておいて差し支えなく、制御が楽である。
【0052】
支持ローラ駆動手段12が、同一軸線上にある一組の支持ローラ7を同期駆動していることによっては、コンテナ61のターン中心軸線5を境とした対称な位置にて支持ローラ7による回転力をコンテナ61にバランスよくかつ逃げ無く与えられるので、2つの支持ローラ7を駆動するだけの簡単な構成で、コンテナ61をより安定してさらに高速にターンさせることができる。
【0053】
また、支持ローラ対8が、回転軸線7bがローラコンベア1の搬送方向に向く支持ローラ7を含んでいることにより、この支持ローラ7はローラコンベア1で搬送されるコンテナ61に当接しても、コンテナ61の搬送方向への動きに全く従転せず、コンテナ61の進行を阻止する働きをするので、支持ローラ対8が搬送経路6に突出して搬送中のコンテナ61を持ち上げ、ターンさせるために、コンテナ61を一時停止させるストッパを特別に設けなくてよいし、支持ローラによるコンテナ61の持ち上げと同時にコンテナ61をターンさせるのに、それまでのローラコンベア1の搬送による慣性の影響を防止して、コンテナ61を逃げなく即座にターンさせやすいので、ローラコンベア1の搬送速度をも高速化することができ、作業能率がさらに向上する。
【0054】
本実施例では念のために、コンテナ61をターン位置73に停止させるストッパ41を図1〜図3に示すように設けてある。ストッパ41は図2、図3に示すように回転軸43まわりに回動するアームタイプのもので、ローラコンベア1の幅方向の両側に設けられ、エアシリンダやソレノイド等の伸縮するアクチュエータ42にて往復回動されるようにしてあり、搬送経路6に側方から入り込むと、コンテナ61を所定位置に受け止めてこれを停止させ、搬送経路6外に退避するとローラコンベア1でのコンテナ61の搬送を邪魔しないようになっている。アクチュエータ42は伸縮するものであることによって、2つのストッパ41の双方間に働かせることにより1本で用が足りる。
【0055】
また、回転軸線7bがローラコンベア1の搬送方向に向く支持ローラ7を駆動していることにより、前記慣性の影響を防止しながら、この防止を司るホイール型の支持ローラ7によってコンテナ61にターン力を与えるので、より逃げなくコンテナ61をターンさせることができ、ターン効率がさらに向上し、作業能率を一層高めることができる。
【0056】
また支持ローラ駆動手段12が、支持ローラ対8の出没に連動して上下動されるとともに、ターン中心軸線5上で回転駆動される駆動円盤33を備え、この駆動円盤33を支持ローラ対8の中の駆動する支持ローラ7に下方から接触させて回転を伝達するようにしているので、支持ローラ対8の搬送経路6への出没の邪魔をせずに、また出没のどの状態にあっても必要な支持ローラ7を駆動することができるし、駆動する支持ローラ7が複数あっても、これらに同時に接触して同期駆動することができ、駆動系の単純化を図ってしかも各支持ローラ7の駆動がまちまちになるような不都合を回避することができる。しかし、このような構成に限られることはなく、必要な支持ローラ7をこれを支持するフレーム17に沿って設けたベルトやチエン、ギヤ等によって下方から回転を伝達するようにもできる。
【0057】
また出没手段12が、支持ローラ対7をカム22に従動させて出没させるようにしてあるので、出没手段12の出没機構が簡単で、しかも、カム22の形状や大きさによって、出没のストロークや速度変化を、必要に応じて種々に得られる。
【0058】
また、このカム22の一回転にて支持ローラ対8の一回の出没を完了させ、かつ駆動回路51がインバータ制御回路52のインバータ制御を受ける上下動モータ23によってカム22を回転駆動するようにしてある。これにより、コンテナ61をターンさせるときにカム22を一回転させさえすればよく、これの駆動制御が楽になるし、カム22の回転速度をインバータ制御によって種々に設定して、支持ローラ対8を一回出没させるに要する時間を変えることにより、支持ローラ7がコンテナ61を持ち上げている間の時間、従って支持ローラ7によってコンテナ61をターンさせる間の時間を変えられるので、コンテナ61のターン速度を上限一杯の所定速度に設定しておいて、コンテナ61をターンさせる角度を種々に得ることができ、便利である。上下動モータ23はクラッチ・ブレーキ付きのものであるので、モータ23のオン、オフ制御に応答して正確に起動され、また停止されるので、前記上下動の開始タイミングおよび終了タイミングを正確に得て、コンテナ61をターンさせる回転範囲を適正なものとすることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明の主たる特徴のネスティング対象コンテナの搬送装置によれば、コンベアにより搬送されるコンテナが、コンベアでのコンテナの取扱い作業に対応して予め設定されるモードに必要な向きの条件を満足しているかどうかを判別し、ネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが1つ置きに180°違う適正なもの以外、アンネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが全て同じ適正なもの以外のコンテナがターン位置に到達したときに必要量回転させて、コンベアにより搬送され必要な処理を終えたコンテナの全てを、適正な向きとして送り出せるので、後の積み上げ処理にコンテナの向きの違いによる不都合を解消することができるし、これら向きの適、不適の検出と、これに対応した向きの矯正処理とを自動的に正確に達成するので、人手が不要で必要経費を低減することができるし、コンベア速度のさらなる高速化にも対応でき、作業能率の一層の向上を図ることができる。しかも、人手により行う場合に生じ勝ちな判断やこれに対応した処理の誤り、タイミングの狂いと云ったことによる問題も解消する。
【0060】
コンベアが、ローラが相互間に隙間のある定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラコンベアであり、ターン手段は、ローラが形成する隙間を通じてコンベアの搬送経路に下側から出没できるとともに、回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとからなり、搬送経路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの4箇所を下方より持ち上げ支持する支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ローラ対のホイール型の支持ローラを同期回転駆動する支持ローラ駆動機構とからなる構成では、
出没機構の働きによって支持ローラ対の回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとを、前記ローラコンベアの、定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラが相互間に形成している隙間を通じ、ローラと干渉し合わないでコンベアの搬送経路に下側からいつでも出没させて、搬送中の搬送物に働かせたり、これを解除したりすることができ、しかも、4つの支持ローラを搬送経路に個々の位置で出没させるように支持し、その回転軸が搬送方向に向く2つを駆動すればよいので、構造が簡単で、全体が旋回するもののような大きな必要スペースがコンベアの搬送部に必要でなく、他との干渉防止による大型化はないし、コンベアとの相互に特別の設計的配慮が不要であるので、コンベアを特別なものに設計する必要はなく在来のものにも用られるので便利である。
【0061】
また、この支持ローラ対が搬送経路に突出されることにより、搬送物のターン中心軸線まわりに配された回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとによってコンベア上の搬送物を4箇所で下方より持ち上げ、搬送物が搬送中でもこれをコンベアの搬送面から浮かせて安定に支持し、コンベア側からの影響を受けない状態とすることができるし、支持した搬送物のターン中心軸線まわりに回転する動きは、各支持ローラの回転を伴って自在とするのに対し、他の動きは、回転軸線の向きが合わないことにより回転を伴わないか、回転を伴い難い状態となる支持ローラとのすべり抵抗によって制限するので、各支持ローラの2つが支持ローラ駆動機構によって回転駆動されることにより、駆動しない2つの支持ローラが従転して協働し、前記持ち上げ支持した搬送物を前記自在なターン中心軸線まわりの回転方向に安定して回転させて、どのような角度にもターンさせられ、所望の向きとすることができる。しかも、支持ローラ対が搬送経路から没入してターン後の搬送物をコンベアの搬送面上に再度載せた時点から、支持ローラは搬送物から離れてこれに何の影響も与えないので、搬送物はターンさせられた向きのままの姿勢でコンベアによって安定して搬送されるようにするので、搬送物を同一搬送方向にてどのような向きにもターンさせて搬送することができ、汎用性に優れる。
【0062】
また、支持ローラ対は搬送経路に突出するとき、搬送物に当接するのとほぼ同時にこれを持ち上げ始めてコンベアの搬送面から少しでも浮かせることになるので、前記当接時点からホイール型の支持ローラの回転を搬送物に問題なく与えて搬送物のターンを開始させることができるし、支持ローラが没入するとき、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるのとほぼ同時に搬送物から離れるので、搬送物がコンベアの搬送面に再度載せられるまで支持ローラの回転を搬送物に与えてこれをターンさせることができ、搬送物をコンベアの搬送面から持ち上げ、再度載せるまでの間の全時間を搬送物のターンに利用することにより、タイムラグがなく搬送物をターンさせられるし、前記4つの支持ローラによる搬送物の支持がターン中心軸線まわりの回転のみ自在とするものである上、支持ローラを搬送物のターン方向に駆動し、またこれに従転させることにより、搬送物のターン動作中の姿勢や位置がさらに安定するし、コンベアが搬送物を搬送する方向と、ホイール型の支持ローラ対が搬送物をターンさせる方向とが異なり、双方間で搬送物を授受して搬送し、またターンさせるのに、搬送物のそれまでの搬送やターンのときの慣性の影響を受け難いので、搬送速度およびターン速度の双方共に高速化することができ、作業能率が向上する。しかも、前記タイムラグなく搬送物をターンさせられることにより、支持ローラは出没の状態如何に係わらず常時駆動しておいて差し支えなく、制御が楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのネスティング対象コンテナの搬送装置に用いられるターン手段部の縦断面図である。
【図2】図1のターン手段部の横断面図である。
【図3】図1のターン手段部の平面図である。
【図4】本発明の一実施例としてのネスティング対象コンテナの搬送装置の全体構成を前段の段ばらし装置とともに示す平面図である。
【図5】図4の搬送装置の制御回路を示すブロック図である。
【図6】図4の搬送装置により取り扱われるネスティング対象のコンテナの一例をネスティング状態となる向きの関係を示す斜視図である。
【図7】図4の搬送装置により取り扱われるネスティング対象のコンテナの一例をアンネスティング状態となる向きの関係を示す斜視図である。
【図8】図6、図7のコンテナのネスティング状態とアンネスティング状態とを示す側面図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベア
61 コンテナ
76 向き検出手段
77 ターン手段
79 マイクロコンピュータ
82 ネスティングモード設定キー
83 アンネスティングモード設定キー

Claims (2)

  1. 同じ姿勢で供給される同一形状をしたネスティング対象のコンテナを順次に搬送するコンベアと、このコンベアに搬送されるコンテナを必要に応じて必要な角度ターンさせるターン手段と、前記コンベアによる搬送後のコンテナ積み重ねがネスティングモードかアンネスティングモードかを設定するモード設定手段と、ターン手段に送り付けられるコンテナの向きを検出する向き検出手段と、設定されたモードと向き検出手段からの検出信号とによって、前記検出に係るコンテナの向きにつきネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが1つ置きに180°違う適正なものかどうか、アンネスティングモードに対しては搬送されてくるコンテナの向きが全て同じとなる適正なものかどうかを判別する判別手段と、ターン手段を働かせて向きが適正でないコンテナを必要量回転させて適正な向きにターンさせるターン制御手段とを備えたことを特徴とするネスティング対象コンテナの搬送装置。
  2. コンベアは、ローラが相互間に隙間のある定位置で搬送物を受載しこれの搬送に与かるローラコンベアであり、ターン手段は、ローラが形成する隙間を通じてコンベアの搬送経路に下側から出没できるとともに、回転軸線がローラコンベアの搬送方向に向き、同一軸線上のターン中心軸線を境とした搬送方向両側に位置する一組のホイール型の支持ローラと、ローラコンベアのローラの回転軸線と平行なように回転軸線が向き、同一軸線上のターン中心軸線を境としたローラコンベアの幅方向両側に位置する一組のロール型の支持ローラとからなり、搬送経路への突出により搬送物のターン中心軸線まわりの4箇所を下方より持ち上げ支持する支持ローラ対と、この支持ローラ対を前記搬送経路に同期して出没させる出没機構と、この支持ローラ対のホイール型の支持ローラを同期回転駆動する支持ローラ駆動機構とからなる請求項1に記載のネスティング対象コンテナの搬送装置。
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