JPH08107986A - 車両用シートのシートバック構造 - Google Patents

車両用シートのシートバック構造

Info

Publication number
JPH08107986A
JPH08107986A JP6270255A JP27025594A JPH08107986A JP H08107986 A JPH08107986 A JP H08107986A JP 6270255 A JP6270255 A JP 6270255A JP 27025594 A JP27025594 A JP 27025594A JP H08107986 A JPH08107986 A JP H08107986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
pad
seat back
seat
vertical frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6270255A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kitano
正夫 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP6270255A priority Critical patent/JPH08107986A/ja
Publication of JPH08107986A publication Critical patent/JPH08107986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム一体式発泡パッドを用いたシートバ
ックにおいて、パッドの密度を変更することなく、パッ
ドのたわみ量を大きくして着座者のソフト感を向上せし
めるとともに着座者のサポート感を向上せしめること。 【構成】 フレーム1を内蔵せしめて発泡成形したフレ
ーム一体式発泡パッド2のシートバックにおいて、シー
トバックパッド2のサポート部22を形成する左右の両
端部の側面にシートバックフレーム1の左右の縦枠部1
1に沿うように、上記側面に開口し、底面が上記縦枠部
11に達する溝23を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートのシート
バック構造、特にフレーム一体式発泡パッドを備えたシ
ートバック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、車両用シートSのシ
ートバックSBとして、シートクッションSCにリクラ
イニング装置Rを介して設けたシートバックフレーム
(以下、単にフレームという)1をウレタンフォーム等
の発泡体からなるシートバックパッド(以下、単にパッ
ドという)2で包み、パッド2を表皮材3で覆った構造
のものが一般に用いられている(実公平5−15240
号)。そしてこの種のシートバックSBにおいて、パッ
ド2は、外周縁を折り返してフレーム1を差し込んで、
フレーム1に組付ける構造としている。
【0003】ところが、この構造のシートでは前方より
着座者の荷重がかかったとき、パッド2がフレーム1、
特に左右のフレームまわりを回転して、擦れて異音を発
する。このため例えば図例のように、フレーム1とパッ
ド2との間に摩擦抵抗の小さい環状部材4を設けて、擦
れ異音の発生を防止する手段がとられている。
【0004】一方、シートバックSBとして、図3に示
すようにフレーム1まわりにパッド2を一体成形したフ
レーム一体式発泡パッド構造のものがある。3は表皮材
である。この構造では、パッド2はフレーム1まわりに
固着されているから、パッド2に荷重がかかってもパッ
ド2は回転せず、従って擦れ異音は発生しない。しかし
ながら一方において、パッド2がフレーム1まわりを回
転しないために、図2に示すパッド別体型に比べて着座
者の荷重に対してパッド2のたわみ量が小さく、シート
が硬く感じられて乗り心地に問題があった。
【0005】そこで発泡体パッドの密度を下げ柔らかく
する手段もとられ得るが、このようにすると経年により
パッドの形状が変形しやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はパッドの硬度
を変更することなく、充分なたわみ量を得ることのでき
るフレーム一体式発泡パッドのシートバックを実現する
ことを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】フレーム1を内蔵せしめ
発泡成形したフレーム一体式発泡パッド2のシートバッ
クSBにおいて、シートバックパッド2の左右の側面
に、フレーム1の左右の縦枠部11に沿うように上記側
面に開口し、底面が上記フレーム1に達する溝23を形
成する。
【0008】上記フレーム1の縦枠部11には円筒状の
パイプ材が用いられ得る。上記溝23の底面幅は上記縦
枠部11の径よりも狭くすることが望ましい。また上記
縦枠部11を包むシートバックパッド2の左右の部分の
前方側を前方へ突出せしめてサポート部21を形成する
ことが望ましい。
【0009】
【作用】フレーム1の左右の縦枠部11に沿うパッド2
の側面に溝23を形成したことにより、上記パッド2の
前面に荷重がかかったときに、溝23の変形でフレーム
1まわりのパッドが回転し、パッド2のたわみ量が大き
くなり、着座者にソフト感を与える。また左右のサポー
ト部21が対向方向に近づくことで、着座者のサポート
感が向上する。
【0010】
【実施例】本発明のシートバック構造の実施例を図1に
基づいて説明する。図1(A)はフレーム一体式発泡パ
ッド2を示すもので、パッド2は発泡ウレタン等からな
り、円筒パイプ材よりなる矩形状のフレーム1が内蔵し
てある。フレーム1の左右の縦枠部11はその中央部が
先方に向かって張り出したほぼく字形湾曲形状としてあ
る。パッド2はほぼフレーム1の外周に沿う形状で、図
1(B)に示すようにフレーム縦枠部11を包むパッド
2の左右両側部は厚く形成してあり、その前側は背もた
れ部22の左右のサポート部21を形成している。サポ
ート部21は上記フレーム縦枠部11に沿って中央部が
突出する形状としてある。背もたれ部22には、その前
面に上下方向全長にわたる2本の縦溝と、それら縦溝を
架けわたす横溝とよりなるH字形の装飾溝24が形成し
てある。
【0011】パッド2の左右両側面には、上下方向全長
にわたり溝23が形成してある。溝23は、フレーム縦
枠部11に沿ってほぼく字を描いており、縦枠部11に
達する深さとしてある。底幅は、フレーム縦枠部11の
直径よりも狭くしてあり、開口の幅は底幅よりも広くし
てある。
【0012】左右のフレーム縦枠部11間には上下数段
にクッションスプリング5が張設してあり、凹状をなす
パッド2の背もたれ部22の背面を支えている。パッド
2は袋状の表皮材3で覆われている。該表皮材3は上記
装飾溝24を利用して、それに吊り込み固定してある。
【0013】パッド2は、これを成形する金型のキャビ
ティ内にフレーム1をセットし、キャビティ内に発泡材
を注入することにより成形される。キャビティにはパッ
ド2の左右側面の溝23および前面の装飾溝24に対応
する位置に突出部が形成してあり、この突出部により上
記溝23,24が成形される。
【0014】図1(C)に示すように、シートバックS
Bの背もたれ部22に着座者の荷重(図中の矢印)がか
かると、背もたれ部22は後方に押し込まれる。これに
よりフレーム縦枠部11を囲むパッド2の左右の部分、
特にその前方側のサポート部21に引張り力が作用して
溝23が拡開し、サポート部21は内側へ回転する。こ
れにより背もたれ部22の後方へのたわみが大きくなり
着座者にソフト感を与える。また左右のサポート部21
が対向方向へ回転することで着座者のサポート感を向上
せしめる。
【0015】なお、パッド2の側面の溝23は、スリッ
ト状の幅の狭いものとすることもできる。この場合、ス
リット状の溝が開口することで背もたれ部22のたわみ
は増加するが、増加量はあまり大きくない。一方、溝2
3の底面幅をフレーム縦枠部11の径と同程度に大きく
すると背もたれ部22のたわみ量は大きくなる。しかし
ながら、フレーム縦枠部11とパッド2との接着面積が
少なくなるので、着座者の荷重の繰り返しでフレーム縦
枠部11とパッド2との間に剥離が生じるおそれがあ
る。従って、溝23の底幅はフレーム縦枠部11の外周
の1/4程度とし、外周の3/4の部分がパッド2と接
着する構造とするのが実用的である。
【0016】
【発明の効果】本発明のシートバックはフレーム一体式
発泡パッドの側面にフレーム縦枠部に沿う溝を設けたこ
とで、従来構造に比べてパッドの硬度を下げることなく
着座者にソフト感を与えることができる。また着座者の
サポート感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の車両用シートのシートバ
ックにおけるフレーム一体式発泡パッドの斜視図、図1
(B)は図1(A)のIB−IB線に沿う位置でのシートバ
ックの断面図、図1(C)は図1(B)のシートバック
の作用説明図である。
【図2】図2(A)はシートバックにフレーム別体式パ
ッドを設けた従来の車両用シートの一部切欠き斜視図
で、図2(B)は図2(A)のB部の拡大断面図であ
る。
【図3】図3(A)は従来のシートバック用フレーム一
体式発泡パッドの斜視図、図3(B)は図3(A)のII
IB−IIIB線に沿う位置でのシートバックの断面図、図3
(C)は図3(B)のシートバックの作用説明図であ
る。
【符号の説明】
SB シートバック 1 シートバックフレーム 11 シートバックフレーム縦枠部 2 シートバックパッド 21 サポート部 22 背もたれ部 23 溝 3 表皮材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームを内蔵せしめ発泡成形したフレ
    ーム一体式発泡パッドを備えた車両用シートのシートバ
    ックにおいて、シートバックパッドの左右の側面に、フ
    レームの左右の縦枠部に沿うように上記側面に開口し、
    底面が上記フレームに達する溝を形成したことを特徴と
    する車両用シートのシートバック構造。
  2. 【請求項2】 上記フレームの縦枠部を円筒状のパイプ
    材とし、上記溝の底面幅を上記縦枠部の径よりも狭く
    し、上記縦枠部を包むシートバックパッドの左右の部分
    の前方側を前方へ突出せしめてサポート部を形成した請
    求項1記載の車両用シートのシートバック構造。
JP6270255A 1994-10-07 1994-10-07 車両用シートのシートバック構造 Pending JPH08107986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6270255A JPH08107986A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 車両用シートのシートバック構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6270255A JPH08107986A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 車両用シートのシートバック構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08107986A true JPH08107986A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17483705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6270255A Pending JPH08107986A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 車両用シートのシートバック構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08107986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002355452A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 T S Tec Kk 成形装置及び成形方法並びに車両用内装成形品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002355452A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 T S Tec Kk 成形装置及び成形方法並びに車両用内装成形品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4856844A (en) Cushioning body of a seat for vehicles
US5423593A (en) Lumbar support device
CA2207248A1 (en) Padded chair construction
JPH09169231A (ja) 車両用リヤシート装置
JPH08107986A (ja) 車両用シートのシートバック構造
JP3773582B2 (ja) ヘッドレスト
JPS637971B2 (ja)
JPH018209Y2 (ja)
JP2577273Y2 (ja) 中折れシートバックのパッド構造
JP7245000B2 (ja) 椅子のランバーサポート装置
ES1036821U (es) Asiento de vehiculo automovil con colchoneta auxiliar extraible de forma rapida.
JPH0324115Y2 (ja)
JPS6328928Y2 (ja)
JPH023333Y2 (ja)
JPS641864Y2 (ja)
JPH07265164A (ja) ヘッドレスト一体型シートバックのパッド構造
JPH0642514Y2 (ja) ヘッドレスト一体シートバック
JP3033107U (ja) 座布団
JPH07111925A (ja) 板状弾性部材
JP2000189272A (ja) 車両用シ―トの表面構造
JPH0622828A (ja) シート
JP2549333Y2 (ja) 車両用シートのアームレスト構造
JP2569748Y2 (ja) 車両用シート
JPS59128Y2 (ja) 折畳み座椅子
JPH0672443U (ja) 車両用シートのヘッドレスト構造