JPH08105897A - 免疫測定法 - Google Patents

免疫測定法

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JPH08105897A
JPH08105897A JP24270494A JP24270494A JPH08105897A JP H08105897 A JPH08105897 A JP H08105897A JP 24270494 A JP24270494 A JP 24270494A JP 24270494 A JP24270494 A JP 24270494A JP H08105897 A JPH08105897 A JP H08105897A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非特異反応が少なく、かつ検出感度が高い抗
梅毒トレポネーマ抗体を検出する免疫測定法を提供す
る。 【構成】 本発明の免疫測定法は、梅毒トレポネーマ抗
原を不溶性担体に担持させ、同抗原と抗梅毒トレポネー
マ抗体との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集
の度合を測定することにより該抗体を測定する免疫測定
法において、該抗原抗体反応の測定系に塩化ナトリウム
を0.02〜5.0%(w/v)および/またはエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムを0.01〜11%(w/
v)存在させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不溶性担体を使用し、
これに担持した梅毒トレポネーマ抗原と検体中の抗梅毒
トレポネーマ抗体との抗原抗体反応に基づいて同抗体を
測定する免疫測定法に関し、より詳細には、検出感度が
高くしかも非特異反応が少ない免疫測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗梅毒トレポネーマ抗体の測定方法の一
つとして、梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体に担持さ
せ、同抗原と検体中の抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原
抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度合を測定す
ることにより該抗体を測定する免疫測定法がある。この
ような測定方法としては、赤血球凝集反応法、ラテック
ス凝集法が知られている。
【0003】この凝集の程度を検出する方法としては、
凝集の有無を肉眼で判定する方法と、反応液に光を照射
して散乱光あるいは透過光を測定する方法がある。肉眼
で判定する方法は定性法あるいは半定量法として用いら
れている。
【0004】これらの凝集反応の測定において、目的物
質以外の共存物質間の反応による、いわゆる非特異凝集
が生じることがある。この問題を防止するために、ウシ
血清アルブミン(BSA)、ウマ血清アルブミンなどの
免疫学的に不活性なアルブミン類を反応系に添加する方
法が提案されている(公開昭58−144748、公開
平3−94161)。
【0005】また、上記凝集反応の測定において、測定
感度の向上あるいは抗原抗体反応の促進を目的として、
ポリエチレングリコール(以下PEGと略す)などの水
溶性高分子化合物を反応系に添加する方法が提案されて
いる(公開昭58−47256、公開平2−25706
3)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなアルブミン添加によっても、非特異凝集を完全に
阻止することは不可能であり、非特異凝集の発生しない
梅毒診断薬の開発が望まれていた。
【0007】また、PEGなどの水溶性高分子化合物
は、ロット間で物性的な差違が大きいため、再精製が必
要であるという問題点を有しており、汎用性が高く、し
かも管理しやすい添加剤が求められている。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、その目的とするところは、非特異反応が少なく、か
つ検出感度が高い抗梅毒トレポネーマ抗体を検出する免
疫測定法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべく工夫されたものであり、その第1のものは、梅毒
トレポネーマ抗原を不溶性担体に担持させ、同抗原と抗
梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体反応により生じた不
溶性担体の凝集の度合を測定することにより該抗体を測
定する免疫測定法において、該抗原抗体反応の測定系に
エチレンジアミン四酢酸ナトリウムを0.01〜11%
(w/v)存在させることを特徴とする免疫測定法であ
る。
【0010】第2の発明は、梅毒トレポネーマ抗原を不
溶性担体に担持させ、同抗原と抗梅毒トレポネーマ抗体
との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度合
を測定することにより該抗体を測定する免疫測定法にお
いて、該抗原抗体反応の測定系に塩化ナトリウムを0.
02〜5.0%(w/v)存在させることを特徴とする
免疫測定法である。
【0011】第3の発明は、梅毒トレポネーマ抗原を不
溶性担体に担持させ、同抗原と抗梅毒トレポネーマ抗体
との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度合
を測定することにより該抗体を測定する免疫測定法にお
いて、該抗原抗体反応の測定系に塩化ナトリウムを0.
02〜5.0%(w/v)およびエチレンジアミン四酢
酸ナトリウムを0.01〜11%(w/v)存在させる
ことを特徴とする免疫測定法である。
【0012】本発明で用いられる不溶性担体としては、
有機高分子粉末、無機物質粉末、微生物、血球および細
胞膜片、プラスチック製のマイクロタイタープレートな
どが挙げられる。有機高分子粉末としては、不溶性アガ
ロース、セルロース、不溶性デキストランなどが例示で
き、好ましくはラテックス懸濁液が用いられる。ラテッ
クスとしては、例えばポリスチレン、スレチン−スチレ
ンスルホン酸塩重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル
共重合体、ポリ酢酸ビニルアクリレートなどがある。用
いるラテックスの平均粒径は、測定方法、測定機器によ
って0.05〜1.0μmの範囲で適宜選択される。無
機物質担体としては、シリカ、アルミナ、炭素末、ある
いは金、チタン、鉄、ニッケルなどの金属片などが例示
される。
【0013】本発明により抗梅毒トレポネーマ抗体を測
定する場合の測定系には、例えばラテックス凝集反応や
血球凝集反応などの凝集法が利用される。試薬の調製
は、まず、公知の方法により、不溶性担体に梅毒トレポ
ネーマ抗原を物理的あるいは化学的結合により感作させ
る。用いる抗原は菌体破砕物でも精製物でもよい。ま
た、遺伝子組み換えの技術により人工的に合成されたも
のを1種あるいはそれ以上組み合わせたものでもよい。
【0014】第1および第3発明に用いられるエチレン
ジアミン四酢酸塩はナトリウム塩、カリウム塩などの塩
を1種あるいはそれ以上組み合わせてもよいが、好適に
はナトリウム塩が用いられる。
【0015】つぎに、測定系について説明する。
【0016】第1発明では、ラテックス試薬を用いた抗
原抗体反応の場合、梅毒トレポネーマ抗原を担持したラ
テックス試薬に予めエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
を添加しておく。また、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウムを含まないラテックス試薬を使用することも可能
で、この場合には抗原抗体反応時にエチレンジアミン四
酢酸ナトリウムが該反応系に存在するようにすればよ
い。例えば、検体に予めエチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウムを添加しておく方法や、使用する緩衝液にこれを添
加しておく方法などがあり、特に限定されない。言い換
えれば、本発明の測定試薬は、例えば、梅毒トレポネー
マ抗原を担持した不溶性担体とエチレンジアミン四酢酸
ナトリウムとを含む1液系の試薬;梅毒トレポネーマ抗
原を担持した不溶性担体を含む第1試薬と、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウムを含む緩衝液からなる第2試薬
系とで構成された2液系の試薬;など種々の形態であり
うる。
【0017】第2発明では、ラテックス試薬を用いた抗
原抗体反応の場合、梅毒トレポネーマ抗原を担持したラ
テックス試薬に予め塩化ナトリウムを添加しておく。ま
た、塩化ナトリウムを含まないラテックス試薬を使用す
ることも可能で、この場合には抗原抗体反応時に塩化ナ
トリウムが該反応系に存在するようにすればよい。例え
ば、検体に予め塩化ナトリウムを添加しておく方法や、
使用する緩衝液にこれを添加しておく方法などがあり、
特に限定されない。言い換えれば、本発明の測定試薬
は、例えば、梅毒トレポネーマ抗原を担持した不溶性担
体と塩化ナトリウムとを含む1液系の試薬;梅毒トレポ
ネーマ抗原を担持した不溶性担体を含む第1試薬と、塩
化ナトリウムを含む緩衝液からなる第2試薬とで構成さ
れた2液系の試薬;など種々の形態でありうる。
【0018】第3発明では、ラテックス試薬を用いた抗
原抗体反応の場合、梅毒トレポネーマ抗原を担持したラ
テックス試薬に予め塩化ナトリウムおよびエチレンジア
ミン四酢酸ナトリウムを添加しておく。また、これらを
含まないラテックス試薬を使用することも可能で、この
場合には抗原抗体反応時に塩化ナトリウムおよびエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムが該反応系に存在するよう
にすればよい。例えば、検体に予めこれらを添加してお
く方法や、使用する緩衝液にこれらを添加しておく方法
などがあり、特に限定されない。言い換えれば、本発明
の測定試薬は、例えば、梅毒トレポネーマ抗原を担持し
た不溶性担体と、塩化ナトリウムおよびエチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウムとを含む1液系の試薬;梅毒トレポ
ネーマ抗原を担持した不溶性担体を含む第1試薬と、塩
化ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
を含む緩衝液からなる第2試薬とで構成された2液系の
試薬;など種々の形態でありうる。
【0019】このような試薬を用いて凝集反応を行い、
生じた凝集の程度を光学的に観察もしくは目視観察する
ことにより抗梅毒トレポネーマ抗体が測定される。具体
的には、不溶性担体の凝集の程度を光学的に検出する方
法においては、測定は散乱光強度、吸光度または透過光
強度を測定する光学機器で行う。測定の波長は300〜
2400nmの範囲である。測定方法は公知の方法に従
い、用いる不溶性担体の粒子の大きさあるいは濃度の選
択、反応時間の設定により、散乱光強度、吸収光度また
は透過光強度の増加もしくは減少を測定する。また、こ
れらの方法を併用することも可能である。
【0020】不溶性担体の凝集の程度を肉眼で判定する
試薬においては、通常、試料と感作不溶性担体を含む溶
液を判定板上で混合し、混合液を揺り動かした後、凝集
の有無を判定する。凝集判定には、単に肉眼判定以外
に、凝集状態をビデオカメラで撮影し、画像処理を施す
ことによって判定を行うことも可能である。
【0021】つぎに、測定条件について説明する。
【0022】第1発明の免疫測定法において、抗原抗体
反応の反応系に存在するエチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウムの濃度は共存するタンパク、糖類、水溶性高分子な
どの増感剤の濃度によって適宜選ばれる。エチレンジア
ミン四酢酸ナトリウムの濃度は、一般には、該反応系に
0.01〜11%(w/v)、好ましくは0.01〜
7.6%(w/v)、より好ましくは0.08〜5.2
%(w/v)、最も好ましくは0.13〜2.6%(w
/v)の割合で含有されるように調整される。エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウムの濃度が0.01%(w/
v)未満であると感度向上の効果が認められない。ま
た、この濃度が11%(w/v)を越えるとエチレンジ
アミン四酢酸ナトリウムが溶解せず、液の粘度が高くな
り、測定値のばらつきが大きくなる。
【0023】第1発明において抗原抗体反応の条件は通
常の場合と同様であり、反応媒体としては、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液などが使用される。
反応系のpHは4.5〜10.0が好ましく、6〜8が
特に好ましい。反応温度は0〜50℃が好ましく、4〜
40℃の範囲が特に好ましい。反応時間は適宜決められ
る。
【0024】第2発明の免疫測定法において、抗原抗体
反応の反応系に存在する塩化ナトリウムの濃度は共存す
るタンパク、糖類、水溶性高分子などの増感剤の濃度に
よって適宜選ばれる。塩化ナトリウムは、一般には、該
反応系に0.02〜5.0%(w/v)、好ましくは
0.8〜3.0%(w/v)の割合で含有されるように
調整される。塩化ナトリウムの濃度が0.02%(w/
v)未満であると非特異凝集抑制の効果が認められな
い。また、この濃度が5.0%(w/v)を越えると抗
原抗体反応が抑制され、検出感度が低下する。
【0025】第2発明において抗原抗体反応の条件は通
常の場合と同様であり、反応媒体としては、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液などが使用される。
反応系のpHは4.5〜10.0が好ましく、6〜8が
特に好ましい。反応温度は0〜50℃が好ましく、4〜
20℃の範囲が特に好ましい。反応時間は適宜決められ
る。
【0026】第3発明の免疫測定法において、抗原抗体
反応の反応系に存在する塩化ナトリウムとエチレンジア
ミン四酢酸ナトリウムの濃度は共存するタンパク、糖
類、水溶性高分子などの増感剤の濃度によって適宜選ば
れる。塩化ナトリウムは、一般には、該反応系に0.0
2〜5.0%(w/v)、好ましくは、0.4〜1.0
%(w/v)の割合で含有されるように調整される。ま
た、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムの濃度は、一般
には、該反応系に0.01〜11%(w/v)、好まし
くは0.7〜3.8%(w/v)の割合で含有されるよ
うに調整される。
【0027】第3発明において抗原抗体反応の条件は通
常の場合と同様であり、反応媒体としては、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液などが使用される。
反応系のpHは4.5〜10.0が好ましく、6〜8が
特に好ましい。反応温度は0〜50℃が好ましく、4〜
40℃の範囲が特に好ましい。反応時間は適宜決められ
る。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例を述べ、その効果を
具体的に説明する。
【0029】実施例1 (1) 梅毒トレポネーマ抗原感作ラテックス液の調製 100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に150μg/
mlの蛋白濃度で溶解した梅毒トレポネーマ抗原液40
0μlを平均粒径0.400μmのポリスチレンラテッ
クス(固形分10%(w/v)、積水化学社製)100
μlに添加し、4℃にて1時間攪拌した。次いで、BS
Aを1%(w/v)含有する100mMリン酸緩衝液
(pH7.4)2mlを添加し、1.5時間攪拌した。
この液を、10℃にて30分間、18,000rpmで
遠心分離した。得られた沈殿物にBSAを0.25%
(w/v)含有する100mMリン酸緩衝液(pH7.
4)5mlを添加し、ラテックスを懸濁させ、梅毒トレ
ポネーマ抗原感作ラテックスを調製した。
【0030】(2) 検体希釈液の調製 BSAを0.25%(w/v)、pGEMA(グリコシ
ルエチルメタクリレートのホモポリマー、平均分子量1
14万、日本精化社製)を1%(w/v)含有する10
0mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレンジアミン
四酢酸ナトリウムをその濃度が5mMになるよう溶解し
た。
【0031】(3) 抗梅毒トレポネーマ抗体測定試薬 抗梅毒トレポネーマ抗体測定試薬は、上記(1) 項の梅毒
トレポネーマ抗原感作ラテックスからなる第1試薬と、
上記(2) の緩衝液からなる第2試薬とから構成される2
液系の試薬である。
【0032】(4) 標準物質 抗梅毒トレポネーマ抗体を0、17、67、475T.
U.(タイターユニット)含むヒト血清を標準抗梅毒ト
レポネーマ抗体液として使用した。
【0033】(5) 自動分析装置による抗梅毒トレポネー
マ抗体価の測定 以下に、生化学自動分析装置「日立7050形」(日立
制作所社製)により、検体中の抗梅毒トレポネーマ抗体
を測定する方法を示す。
【0034】 測定モード ;Original Abs パラメーター;検体量 20μl ラテックス試薬(第1試薬)量 50μl 検体希釈液(第2試薬)量 350μl 測定波長 ;570nm 測定時間 ;検体分注後、直ちに検体希釈液が添加・混合され、その後、ラ テックス試薬が添加・混合される。ラテックス試薬の添加後80秒から320秒 まで吸光度変化量を求め、これを反応量とした。
【0035】エチレンジアミン四酢酸ナトリウムの濃度
は該反応系に0.16%(w/v)である。反応系のp
Hは5.5である。
【0036】実施例2 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムをその濃度が30mMにな
るよう溶解し、得られた検体希釈液を使用して(5) 測定
を行った以外は実施例1と同様の操作を行った。エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムの濃度は該反応系に0.9
3%(w/v)である。反応系のpHは6.0である。
【0037】実施例3 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムをその濃度が50mMにな
るよう溶解し、得られた検体希釈液を使用して(5) 測定
を行った以外は実施例1と同様の操作を行った。エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムの濃度は該反応系に1.6
%(w/v)である。反応系のpHは6.5である。
【0038】実施例4 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムをその濃度が200mMに
なるよう溶解し、得られた検体希釈液を使用して(5) 測
定を行った以外は実施例1と同様の操作を行った。エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウムの濃度は該反応系に6.
2%(w/v)である。
【0039】比較例1 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムを添加せず、同緩衝液をそ
のまま検体希釈液として使用して(5) 測定を行った以外
は実施例1と同様の操作を行った。反応系のpHは4.
0である。
【0040】結果 実施例1〜4および比較例1で得られた、検体の吸光度
変化量を表1にまとめた。いずれもn=2の平均値を示
す。
【0041】
【表1】 上記のように、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムを添
加した系(実施例1〜4)では添加した系(比較例1)
よりも高い感度が得られ、エチレンジアミン四酢酸ナト
リウムの濃度が増加するに連れて感度が上昇することが
認められた。
【0042】実施例5 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)にエチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムの代わりに塩化ナトリウム
をその濃度が150mMになるよう溶解し、得られた検
体希釈液を使用して(5) 測定を行った以外は実施例1と
同様の操作を行った。塩化ナトリウムの濃度は該反応系
に0.73%(w/v)である。反応系のpHは5.5
である。
【0043】実施例6 実施例5の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムをその濃度が200mMになるよう溶解し、得
られた検体希釈液を使用して(5) 測定を行った以外は実
施例5と同様の操作を行った。塩化ナトリウムの濃度は
該反応系に0.97%(w/v)である。反応系のpH
は6.0である。
【0044】実施例7 実施例5の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムをその濃度が500mMになるよう溶解し、得
られた検体希釈液を使用して(5) 測定を行った以外は実
施例5と同様の操作を行った。塩化ナトリウムの濃度は
該反応系に2.4%(w/v)である。反応系のpHは
6.5である。
【0045】比較例2 実施例5の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムを添加せず、同緩衝液をそのまま検体希釈液と
して使用して(5)測定を行った以外は実施例5と同様の
操作を行った。反応系のpHは4.0である。
【0046】比較例3 実施例5の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムをその濃度が2mMになるよう溶解し、得られ
た検体希釈液を使用して(5) 測定を行った以外は実施例
5と同様の操作を行った。塩化ナトリウムの濃度は該反
応系に0.01%(w/v)である。反応系のpHは
7.2である。
【0047】比較例4 実施例5の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムをその濃度が1500mMになるよう溶解し、
得られた検体希釈液を使用して(5) 測定を行った以外は
実施例5と同様の操作を行った。塩化ナトリウムの濃度
は該反応系に7.3%(w/v)である。反応系のpH
は7.4である。
【0048】結果 実施例5〜7および比較例2〜4で得られた、検体の吸
光度変化量を表2にまとめた。いずれもn=2の平均値
を示す。
【0049】
【表2】 上記のように、塩化ナトリウムを所要量添加した系(実
施例5〜7)では、その濃度が増加するに連れて感度が
若干低下したが、梅毒陰性検体No. 1〜3について全て
非特異反応を抑制することができた。一方、塩化ナトリ
ウムを添加しない系(比較例2)、および塩化ナトリウ
ムを0.012%(w/v)添加した系(比較例3)で
は、梅毒陰性検体No. 1〜3の非特異反応を抑制するこ
とができなかった。また、塩化ナトリウムを8.8%
(w/v)添加した系(比較例4)では、梅毒陰性検体
No. 1〜3の非特異反応は抑制できたが、梅毒陽性抗体
での反応性も大きく低下し、必要な測定範囲が得られな
かった。
【0050】実施例8 実施例1の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に、塩化
ナトリウムをその濃度が200mMになるよう、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムをその濃度が100mMに
なるよう、それぞれ溶解し、得られた検体希釈液を使用
して(5) 測定を行った以外は実施例1と同様の操作を行
った。塩化ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸ナ
トリウムの濃度は該反応系にそれぞれ0.97%(w/
v)および3.1%(w/v)である。反応系のpHは
5.5である。
【0051】実施例9 実施例8の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムをその濃度が100mMになるよう、エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウムをその濃度が100mMにな
るよう、それぞれ溶解し、得られた検体希釈液を使用し
て(5) 測定を行った以外は実施例8と同様の操作を行っ
た。塩化ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸ナト
リウムの濃度は該反応系にそれぞれ0.49%(w/
v)および3.1%(w/v)である。反応系のpHは
6.0である。
【0052】比較例5 実施例8の(2) 検体希釈液の調製において、BSAを
0.25%(w/v)、pGEMAを1%(w/v)含
有する100mMリン酸緩衝液(pH7.4)に塩化ナ
トリウムもエチレンジアミン四酢酸ナトリウムも添加せ
ず、同緩衝液をそのまま検体希釈液として使用して(5)
測定を行った以外は実施例8と同様の操作を行った。反
応系のpHは4.0である。
【0053】結果 実施例8〜9および比較例5で得られた、検体の吸光度
変化量を表3にまとめた。いずれもn=2の平均値を示
す。
【0054】
【表3】 上記のように、塩化ナトリウムおよびエチレンジアミン
四酢酸ナトリウムを添加した系(実施例8〜9)では梅
毒陰性検体No. 1〜4について全て非特異反応を抑制す
ることができた。一方、塩化ナトリウムおよびエチレン
ジアミン四酢酸ナトリウムをいずれも添加しない系(比
較例5)では梅毒陰性抗体の非特異反応を抑制すること
はできなかった。
【0055】
【発明の効果】本発明の以上の通り構成されているの
で、非特異反応が少なく、かつ検出感度が高い抗梅毒ト
レポネーマ抗体を検出する免疫測定法を提供することが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体に担
    持させ、同抗原と抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体
    反応により生じた不溶性担体の凝集の度合を測定するこ
    とにより該抗体を測定する免疫測定法において、該抗原
    抗体反応の測定系にエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
    を0.01〜11%(w/v)存在させることを特徴と
    する免疫測定法。
  2. 【請求項2】 梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体に担
    持させ、同抗原と抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体
    反応により生じた不溶性担体の凝集の度合を測定するこ
    とにより該抗体を測定する免疫測定法において、該抗原
    抗体反応の測定系に塩化ナトリウムを0.02〜5.0
    %(w/v)存在させることを特徴とする免疫測定法。
  3. 【請求項3】 梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体に担
    持させ、同抗原と抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体
    反応により生じた不溶性担体の凝集の度合を測定するこ
    とにより該抗体を測定する免疫測定法において、該抗原
    抗体反応の測定系に塩化ナトリウムを0.02〜5.0
    %(w/v)およびエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
    を0.01〜11%(w/v)存在させることを特徴と
    する免疫測定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006227027A (ja) * 2000-12-28 2006-08-31 Shino Test Corp 測定対象物質の測定試薬
JP2010185735A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Fujifilm Corp 被験物質の測定方法及び該測定方法を実施するためのキット

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