JPH08278308A - 免疫測定法 - Google Patents

免疫測定法

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JPH08278308A
JPH08278308A JP24142595A JP24142595A JPH08278308A JP H08278308 A JPH08278308 A JP H08278308A JP 24142595 A JP24142595 A JP 24142595A JP 24142595 A JP24142595 A JP 24142595A JP H08278308 A JPH08278308 A JP H08278308A
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JP
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antigen
antibody
reaction
acid derivative
immunoassay method
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JP24142595A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yoshikawa
勝己 吉川
Ryoko Kono
良子 河野
Tetsuya Ota
哲也 大田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨床検査等の分野に広く利用でき、例えば抗
原抗体反応を利用したラテックス凝集法や血球凝集法に
よる梅毒診断薬などの診断薬に利用し得る、汎用性が高
く非特異反応が少ない免疫測定法を提供する。 【解決手段】 抗原抗体反応の測定系に、凝集促進剤
(例、ポリエチレングリコール)並びに、アミノエタン
スルホン酸誘導体(例、2−〔4−(2−ハイドロキシ
エチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸)及び
アミノプロパンスルホン酸誘導体(例、3−(N−モル
ホリノ)プロパンスルホン酸)の少なくとも一種を0.
001〜3.0Mの濃度で存在させる。例えば、梅毒ト
レポネーマ抗原を不溶性担体に担持させ、抗梅毒トレポ
ネーマ抗体との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の
凝集の度合いを検出する免疫測定法に使用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原抗体反応によ
り抗原または抗体を測定する免疫測定法に関し、さらに
詳しくは、抗原抗体反応による凝集反応によって抗梅毒
トレポネーマ抗体を測定する免疫測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗梅毒トレポネーマ抗体の検出方法の一
つとして、梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体に担持さ
せ、検体中の抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体反応
によって生じた不溶性担体の凝集の度合いを検出するこ
とにより測定する方法がある。このような測定方法とし
ては、赤血球凝集反応法、ラテックス凝集法が知られて
いる。
【0003】上記検出方法としては、凝集の有無を肉眼
で判定する方法、反応液に光を照射して散乱光または透
過光を測定する方法があり、肉眼判定は定性法または半
定量法として用いられている。
【0004】これら凝集反応の測定において、測定感度
の向上または抗原抗体反応の促進を目的として、ポリエ
チレングリコール(特開昭58−47256号公報)、
ポリグリコシルエチルメタクリレート(特開平4−12
2858号公報)、ポリビニルピロリドン(特開平5−
180383号公報)等の水溶性高分子を反応系に添加
する方法が提案されていた。しかしながらポリエチレン
グリコール、ポリグリコシルエチルメタクリレート、ポ
リビニルピロリドン等の水溶性高分子では、目的物質以
外の共存物質の反応による凝集、いわゆる非特異凝集が
生じ、誤った測定結果を与えるという問題がある。
【0005】そこで上記の問題を防止するため、ウシ血
清アルブミン、ウマ血清アルブミン等の免疫学的に不活
性なアルブミン類を反応系に添加する方法が提案されて
いる(特開昭58−144748号公報)。しかしなが
ら、上記のようなアルブミン添加によっても、非特異凝
集を抑えるには十分ではなく、非特異凝集の発生しない
免疫測定法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、汎用性が高く、非
特異反応が少ない免疫測定法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の免疫測定法は、
抗原抗体反応により抗原又は抗体を測定する免疫測定法
において、上記抗原抗体反応の測定系に、凝集促進剤並
びに、アミノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロパ
ンスルホン酸誘導体の少なくとも一種を0.001〜
3.0Mの濃度で存在させる。
【0008】本発明2の免疫測定法は、梅毒トレポネー
マ抗原を不溶性担体に担持させ、抗梅毒トレポネーマ抗
体との抗原抗体反応により生じた凝集の度合いを検出す
ることにより前記抗体を測定する免疫測定法において、
上記抗原抗体反応の測定系に、凝集促進剤並びに、アミ
ノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロパンスルホン
酸誘導体の少なくとも一種を0.001〜3.0Mの濃
度で存在させる。
【0009】上記凝集促進剤は、凝集反応の測定におい
て測定感度の向上や抗原抗体反応の促進を目的として添
加されるものである。凝集促進剤としては、従来抗原抗
体反応の凝集促進に使用されたものはいずれも使用可能
であり、例えば、ポリエチレングリコール、ポリグリコ
シルエチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0010】本発明3においては、上記凝集促進剤がポ
リエチレングリコール、ポリグリコシルエチルメタクリ
レート又はポリビニルピロリドンに限定される。ポリエ
チレングリコールとしては、平均分子量が1,000〜
500,000のものが好ましく、6,000〜20,
000のものがより好ましい。ポリグリコシルエチルメ
タクリレートとしては、平均分子量が100,000〜
1,500,000のものが好ましく、500,000
〜1,200,000のものがより好ましい。ポリビニ
ルピロリドンとしては、平均分子量が5,000〜2,
000,000のものが好ましく、10,000〜1,
000,000のものがより好ましい。
【0011】凝集促進剤の測定系中の濃度は、低くなる
と抗原抗体反応の促進効果が十分でなくなり、高くなる
と目的成分以外の物質との非特異反応が増大するので、
0.05〜5.0%(重量対容量百分率:w/v)が好
ましく、より好ましくは0.1〜3.0%(w/v)で
ある。
【0012】本発明において、上記アミノエタンスルホ
ン酸誘導体としては、例えば、ピペラジン−N,N’−
ビス(2−エタンスルホン酸)(以下「PIPES」と
する)、2−〔4−(2−ハイドロキシエチル)−1−
ピペラジニル〕エタンスルホン酸(以下「HEPES」
とする)、N−トリス(ハイドロキシメチル)メチル−
2−アミノエタンスルホン酸(以下「TES」とする)
が挙げられ、アミノプロパンスルホン酸誘導体として
は、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(以下
「MOPS」とする)、N−ハイドロキシエチルピペラ
ジン−N’−3−プロパンスルホン酸(以下「EPP
S」とする)、3−(N−モルホリノ)−2−ハイドロ
キシプロパンスルホン酸(以下「MOPSO」とす
る)、N−トリス(ハイドロキシメチル)メチル−3−
アミノプロパンスルホン酸(以下「TAPS」とす
る)、N−2−ハイドロキシエチルピペラジン−N’−
2−ハイドロキシプロパン−3−スルホン酸(以下「H
EPSO」とする)、ピペラジン−N,N’−ビス(2
−ハイドロキシプロパンスルホン酸(以下「POPS
O」とする)、N−トリス(ハイドロキシメチル)メチ
ル−2−ハイドロキシ−3−アミノプロパンスルホン酸
(以下「TAPSO」とする)などが挙げられ、特にピ
ペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)、
2−〔4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニル〕エタンスルホン酸又は3−(N−モルホリノ)プ
ロパンスルホン酸が好ましい。
【0013】本発明においては、アミノエタンスルホン
酸誘導体とアミノプロパンスルホン酸誘導体が併用され
てもよい。
【0014】本発明4では、上記アミノエタンスルホン
酸誘導体がピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンス
ルホン酸)及び2−〔4−(2−ハイドロキシエチル)
−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸の少なくとも一
種であり、アミノプロパンスルホン酸誘導体が3−(N
−モルホリノ)プロパンスルホン酸に限定される。
【0015】上記アミノエタンスルホン酸誘導体及びア
ミノプロパンスルホン酸誘導体の少なくとも一種の測定
系中の濃度は、低くなると非特異反応の抑制効果が十分
でなく、高くなると上記物質が溶解せず、また非特異反
応の抑制効果が大きくなりすぎ正常な抗原抗体反応をも
押さえこんでしまうため0.001〜3.0Mに限定さ
れ、好ましくは0.01〜2.0Mである。なお、上記
の濃度は、アミノエタンスルホン酸誘導体及び/又はア
ミノプロパンスルホン酸誘導体が、2種以上併用される
場合には、個々の物質の濃度の総和を意味するものであ
る。上記アミノエタンスルホン酸誘導体及び/又はアミ
ノプロパンスルホン酸誘導体は、凝集促進効果と非特異
反応の抑制効果の両方の効果を有しており、測定系中の
濃度が低くなると、凝集促進効果の方が強く、高くなる
と、非特異反応の抑制効果の方が強い。この効果は、測
定される抗原及び抗体、又は測定系によって異なるが、
概ね0.001〜0.3Mでは凝集促進効果が強く、
0.3〜3.0Mでは非特異反応の抑制効果の方が強
い。また、低濃度では、これらの凝集促進効果が発現す
るため、前記の別に添加される凝集促進剤の使用量を減
らすことができる。この場合、凝集促進剤の減少によっ
て、凝集促進剤がもつ非特異反応促進効果も減少するの
で、上記アミノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロ
パンスルホン酸誘導体の少なくとも一種の測定系中の濃
度を0.3M以下としても非特異反応抑制効果が発揮さ
れることになる。
【0016】本発明の免疫測定法において、凝集促進剤
並びに、アミノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロ
パンスルホン酸誘導体の少なくとも一種は、測定系に存
在していればよく、例えばラテックス試薬を用いた抗原
抗体反応の場合、梅毒トレポネーマ抗原等を担持したラ
テックス試薬に予め凝集促進剤並びに、アミノエタンス
ルホン酸誘導体及びアミノプロパンスルホン酸誘導体の
少なくとも一種を添加しておく。
【0017】またこれらを含まないラテックス試薬を使
用することも可能で、この場合には抗原抗体反応時にこ
れらが該反応系に存在するようにすればよい。例えば、
検体に予め凝集促進剤並びに、アミノエタンスルホン酸
誘導体及びアミノプロパンスルホン酸誘導体の少なくと
も一種を添加しておく方法や、使用する緩衝液にこれら
を添加しておく方法等があり、特に限定されない。
【0018】言い換えれば、本発明で使用される測定試
薬は、例えば、梅毒トレポネーマ抗原等を担持した不溶
性担体と上記物質とを含む1液系の試薬;梅毒トレポネ
ーマ抗原等を担持した不溶性担体を含む第1試薬と、上
記物質を含む緩衝液からなる第2試薬とで構成された2
液系の試薬;など種々の形態であり得る。
【0019】上記抗原抗体反応は通常の条件で行われ、
反応媒体としては、例えば、アミノエタンスルホン酸誘
導体又はアミノプロパンスルホン酸誘導体を用いた緩衝
液であるPIPES緩衝液、HEPES緩衝液、MOP
S緩衝液の他、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、グリシ
ン緩衝液、トリス緩衝液等が用いられる。測定系のpH
は、4.5〜10.0が好ましく、さらに好ましくは
5.8〜8.0である。測定系の温度は、0〜50℃が
好ましく、さらに好ましくは20〜40℃である。反応
時間は適宜決められる。
【0020】上記不溶性担体としては、例えば、有機高
分子粉末、無機物質粉末、微生物、血球、細胞膜片、プ
ラスチック製マイクロタイタープレート等が挙げられ
る。上記有機高分子粉末としては、例えば、不溶性アガ
ロース、セルロース、不溶性デキストラン等の天然高分
子粉末、ポリスチレン、スチレン−スチレンスルホン酸
塩共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体等の合成高分
子粉末などが挙げられ、特に合成高分子粉末を均一に懸
濁させたラテックスが好ましい。
【0021】上記無機物質粉末としては、例えば、金、
チタン、鉄、ニッケル等の金属片、シリカ、アルミナ、
炭素末などが挙げられる。
【0022】上記不溶性担体の平均粒径は、測定方法、
測定機器によって異なるが、0.05〜1.0μmのも
のが通常用いられる。
【0023】上記不溶性担体に梅毒トレポネーマ抗原を
担持させる方法としては、例えば、化学的または物理的
結合により感作させる方法が挙げられる。
【0024】上記抗原としては、例えば、菌体破砕物、
菌体からの精製物、または遺伝子組み換えにより人工的
に合成されたもの等が挙げられ、これらは単独で用いら
れても、併用されてもよい。
【0025】上記試薬を用いて抗原抗体反応を測定する
際の測定系としては、例えば、ラテックス凝集反応、血
球凝集反応等が利用される。
【0026】上記反応により生じた凝集を測定する方法
としては、凝集の程度を光学的に観察する方法あるいは
目視により観察する方法等が挙げられる。具体的には、
光学的に観察する方法においては、測定は検体、検体希
釈液及び抗梅毒トレポネーマ抗体を担持させた不溶性担
体を混合した後、該混合液の散乱光強度、吸光度、また
は透過光強度を検出する。測定の波長は300〜240
0nmが使用でき、測定方法は公知の方法に従い、用い
る不溶性担体の粒径、濃度、反応時間によって散乱光強
度、吸光度、または透過光強度の増加もしくは減少を測
定する。またこれらの方法は単独で用いられても、併用
されてもよい。目視により観察する方法においては、通
常、検体と抗原が担持された不溶性担体を含む溶液を判
定板上で混合し、揺り動かした後、凝集の有無を判定す
る。判定には、単に肉眼で判定する以外に、ビデオカメ
ラで撮影し画像処理を施すことによって判定することも
できる。
【0027】本発明により測定できる抗原又は抗体は、
梅毒トレポネーマ抗体に限らず、一般に抗原抗体反応を
利用して測定できる抗原又は抗体はいずれも測定可能で
ある。上記抗原又は抗体としては、蛋白質や脂質等が挙
げられ、例えば、各種抗原、抗体、レセプター、酵素な
どが挙げられる。具体的には、例えば、ヒト免疫不全ウ
イルス(HIV)、B型肝炎ウイルス(HB)、C型肝
炎ウイルス(HC)等の病原菌及び病原ウイルスの抗原
及び抗体、さらにC反応性蛋白(CRP)、繊維素分解
産物(FDP)、癌胎児性抗原(AFP)等の血中蛋白
質などが挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明を実施例につき説明する。 (実施例1) 〔梅毒トレポネーマ抗原担持ラテックス液の調製〕梅毒
トレポネーマ抗原を蛋白濃度として15μg/mlで含
有する0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)400μl
を平均粒径400μmのポリスチレンラテックス(固形
分10%(w/v)、積水化学工業社製)100μlに
添加し、1時間攪拌した。次いでウシ血清アルブミン
(以下「BSA」とする)を1%(w/v)含有する
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)2mlを添加し、
1.5時間攪拌した。この液を10℃で30分間、18
000rpmで遠心分離した。得られた沈殿物にBSA
を0.25%(w/v)含有する0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.4)5mlを添加し、ラテックスを懸濁さ
せ、梅毒トレポネーマ抗原担持ラテックス液を調製した
(第1試薬)。
【0029】〔検体希釈液の調製〕pH7.0の0.5
M−HEPES緩衝液に、BSAを0.25%(w/
v)、ポリエチレングリコール6000(PEG600
0、平均分子量7500、ナカライテスク社製)を2.
5%(w/v)となるように溶解し、検体希釈液を調製
した(第2試薬)。 〔抗梅毒トレポネーマ抗体測定試薬〕本実施例の抗梅毒
トレポネーマ抗体測定試薬は、上記梅毒トレポネーマ抗
原担持ラテックス液からなる第1試薬と、上記検体希釈
液からなる第2試薬とから構成される2液系の試薬であ
る。
【0030】〔非特異反応量の測定〕生化学自動分析装
置(日立7050型、日立製作所社製)により、非特異
反応を示す検体(抗梅毒トレポネーマ抗体は含まない)
5種(検体1、検体2、検体3、検体4、検体5とす
る)を測定した。測定条件は温度37℃、波長570n
mとした。測定は、標準液又は検体20μlを分注後、
直ちに検体希釈液(第2試薬)350μlの添加・混
合、次いでラテックス液(第1試薬)50μlの添加・
混合を行った。反応量は、ラテックス液添加後80秒か
ら320秒の間の吸光度変化量から、抗体濃度既知の標
準液(標準抗梅毒トレポネーマ抗体液)の抗体濃度と吸
光度変化量の検量線により、検体中の非特異反応量を求
めた。結果を表1に示す。なお、表1に示した非特異反
応量の単位は、タイターユニット(T.U.と略す)で
あり、抗梅毒トレポネーマ抗体量が10T.U.(タイ
ターユニット)以上の値を示す血清は梅毒陽性、10
T.U.未満の値を示す血清は梅毒陰性と判定されるも
のである。
【0031】(実施例2)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりに、pH7.0
の0.5M−PIPES緩衝液を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。 (実施例3)検体希釈液としてpH7.0の0.5M−
HEPES緩衝液のかわりに、pH7.0の0.5M−
MOPS緩衝液を用いたこと以外は、実施例1と同様に
して測定を行った。結果を表1に示す。 (実施例4)検体希釈液のポリエチレングリコールのか
わりに、ポリグリコシルエチルメタクリレート(pGE
MA、平均分子量114万、日本精化社製)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして測定を行った。結果を
表1に示す。
【0032】(実施例5)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH7.0の
0.5M−PIPES緩衝液を用い、さらにポリエチレ
ングリコールのかわりに、ポリグリコシルエチルメタク
リレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして測
定を行った。結果を表1に示す。
【0033】(実施例6)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH7.0の
0.5M−MOPS緩衝液を用い、さらにポリエチレン
グリコールのかわりに、ポリビニルピロリドン(コリド
ンK−90、平均分子量12万、BASF社製)を用い
たこと以外は、実施例1と同様にして測定を行った。結
果を表1に示す。
【0034】(実施例7)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH7.0の
0.1M−HEPES緩衝液を用い、さらに2.5%
(w/v)ポリエチレングリコールのかわりに、1%
(w/v)ポリエチレングリコールを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして測定を行った。結果を表1に
示す。
【0035】(実施例8)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH7.0の
0.1M−MOPS緩衝液を用い、さらに2.5%(w
/v)ポリエチレングリコールのかわりに、1%(w/
v)ポリビニルピロリドン(コリドンK−90、平均分
子量12万、BASF社製)を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。
【0036】(実施例9)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH7.0の
0.1M−PIPES緩衝液を用い、さらに2.5%
(w/v)ポリエチレングリコールのかわりに、1%
(w/v)ポリグリコシルエチルメタクリレートを用い
たこと以外は、実施例1と同様にして測定を行った。結
果を表1に示す。
【0037】(比較例1)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりに、pH6.5
の0.1Mリン酸緩衝液を用いたこと以外は、実施例1
と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。 (比較例2)検体希釈液としてpH7.0の0.5M−
HEPES緩衝液のかわりにpH6.5の0.1Mリン
酸緩衝液を用い、さらにポリエチレングリコールのかわ
りに、ポリグリコシルエチルメタクリレートを用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして測定を行った。結果を
表1に示す。
【0038】(比較例3)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH6.5の
0.1Mリン酸緩衝液を用い、さらにポリエチレングリ
コールのかわりに、ポリビニルピロリドンを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして測定を行った。結果を表
1に示す。
【0039】(比較例4)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH6.5の
0.1Mリン酸緩衝液を用い、さらに2.5%(w/
v)ポリエチレングリコールのかわりに、1%(w/
v)ポリエチレングリコールを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。 (比較例5)検体希釈液としてpH7.0の0.5M−
HEPES緩衝液のかわりにpH6.5の0.1Mリン
酸緩衝液を用い、さらに2.5%(w/v)ポリエチレ
ングリコールのかわりに、1%(w/v)ポリグリコシ
ルエチルメタクリレートを用いたこと以外は、実施例1
と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。
【0040】(比較例6)検体希釈液としてpH7.0
の0.5M−HEPES緩衝液のかわりにpH6.5の
0.1Mリン酸緩衝液を用い、さらに2.5%(w/
v)ポリエチレングリコールのかわりに、1%(w/
v)ポリビニルピロリドンを用いたこと以外は、実施例
1と同様にして測定を行った。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、比較例1〜6で
は見かけ上、抗梅毒トレポネーマ抗体が検出されたよう
な非特異反応が認められたが、本発明の実施例では非特
異反応は認められなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明の免疫測定法は上述の通りであ
り、抗原抗体反応の測定系に、凝集促進剤並びに、アミ
ノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロパンスルホン
酸誘導体の少なくとも一種を0.001〜3.0Mの濃
度で存在させることにより、汎用性が高く非特異反応が
少ない免疫測定法を提供できる。本発明は、例えばラテ
ックス、赤血球等の担体を使用し、抗原抗体反応を利用
したラテックス凝集法や血球凝集法による免疫測定法と
して利用でき、該免疫測定法は種々の病気の診断及び治
療のために臨床検査等の分野に広く利用できる。
【0044】本発明2の抗梅毒トレポネーマ抗体を検出
する免疫測定法は上述の通りであり、不溶性担体を用い
凝集の度合いを検出することにより前記抗体を測定する
免疫測定法において、上記抗原抗体反応の測定系に、凝
集促進剤並びに、アミノエタンスルホン酸誘導体及びア
ミノプロパンスルホン酸誘導体の少なくとも一種を0.
001〜3.0Mの濃度で存在させることにより、汎用
性が高く非特異反応が少ない抗梅毒トレポネーマ抗体の
測定法を提供できる。本発明2は、例えばラテックス、
赤血球等の担体を使用し、抗原抗体反応を利用したラテ
ックス凝集法や血球凝集法による免疫測定法として利用
でき、該免疫測定法は梅毒の診断及び治療のために臨床
検査等の分野に広く利用できる。
【0045】本発明3は、請求項1又は2記載の発明に
おいて、凝集促進剤が、ポリエチレングリコール、ポリ
グリコシルエチルメタクリレート又はポリビニルピロリ
ドンに限定されているので、請求項1又は2記載の発明
の上記の効果が特に発揮される。本発明4は、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の発明において、上記ア
ミノエタンスルホン酸誘導体がピペラジン−N,N’−
ビス(2−エタンスルホン酸)及び2−〔4−(2−ハ
イドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホ
ン酸の少なくとも一種に限定され、アミノプロパンスル
ホン酸誘導体が3−(N−モルホリノ)プロパンスルホ
ン酸に限定されているので、請求項1ないし3のいずれ
か1項に記載の発明の上記の効果が特に発揮される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗原抗体反応により抗原又は抗体を測定
    する免疫測定法において、上記抗原抗体反応の測定系
    に、凝集促進剤並びに、アミノエタンスルホン酸誘導体
    及びアミノプロパンスルホン酸誘導体の少なくとも一種
    を0.001〜3.0Mの濃度で存在させることを特徴
    とする免疫測定法。
  2. 【請求項2】 抗原抗体反応により抗原又は抗体を測定
    する免疫測定法が、梅毒トレポネーマ抗原を不溶性担体
    に担持させ、抗梅毒トレポネーマ抗体との抗原抗体反応
    により生じた不溶性担体の凝集の度合いを検出すること
    により前記抗体を測定する免疫測定法である請求項1記
    載の免疫測定法。
  3. 【請求項3】 上記凝集促進剤が、ポリエチレングリコ
    ール、ポリグリコシルエチルメタクリレート又はポリビ
    ニルピロリドンである請求項1又は2記載の免疫測定
    法。
  4. 【請求項4】 上記アミノエタンスルホン酸誘導体がピ
    ペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)及
    び2−〔4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラ
    ジニル〕エタンスルホン酸の少なくとも一種であり、ア
    ミノプロパンスルホン酸誘導体が3−(N−モルホリ
    ノ)プロパンスルホン酸である請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の免疫測定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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