JP3786543B2 - 免疫学的測定試薬 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗原抗体反応を用いる免疫学的測定試薬に関する。特に、抗原抗体反応への血清成分の干渉が抑制された免疫学的測定試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、本明細書において、一文章中に、抗原(または抗体)という表現と、抗体(または抗原)という表現がある場合、括弧内は括弧内同士が対応し、括弧外は括弧外同士が対応しているものとする。
【0003】
臨床検査分野において、抗原抗体反応を用いて、被測定物質である抗原(または抗体)を測定する方法が普及している。一般に、抗原抗体反応は非常に特異的反応であるが、非特異的な抗原抗体反応、あるいは他の反応により正しい測定結果を示さない場合がある。これには2つの原因が考えられている。1つは抗原抗体反応の非特異的な反応である。つまり、測定検体内に被測定物質である抗体と類似した抗体が存在している場合、または被測定物質である抗原のエピトープと類似したエピトープが存在している場合である。このような問題の解決には、特開平3−94161号公報に示されるように、測定試薬作製の際のブロッキング時に、不活性タンパク質量を増加させることが提案されている。また、抗原抗体反応により補体系が活性化され、その凝集を阻害するために非特異反応が起こる場合もある。このような場合には補体系阻害物質である、エチレンジアミン4酢酸塩、及び塩化コリンを添加することが提案されている。もう一つは、検体が血清である場合、血清中に含まれている成分は人により変動するために、その変動した成分が測定に悪影響を与えるという血清干渉と呼ばれる現象による場合である。この血清干渉という現象を具体的に述べると、被測定物質である抗原(または抗体)が高値で含まれる検体を、生理食塩水(変動成分がない血清のモデル)で希釈したときの測定値と、同じ検体を被測定物質である抗原(または抗体)を含まない血清で希釈したときの測定値とが乖離するという現象である。
【0004】
体液中の微量成分等の測定法のひとつとして、目的とする被測定物質に対する抗体(または抗原)を不溶性担体に担持させ、被測定物質との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度合いを検出することにより、被測定物質を測定する方法がある。このような測定法としては、ラテックス凝集法、赤血球凝集法等が知られている。
【0005】
例えば、このラテックス凝集法では、被測定物質である抗原(または抗体)に対応する抗体(または抗原)がその表面に吸着されたラテックス粒子が用いられる。測定に際して、このようなラテックス粒子は、緩衝液等の媒体中に浮遊され、検体と混合される。それにより、検体中の抗原(または抗体)と、ラテックス粒子表面上の抗体(または抗原)とが、抗原抗体反応を起こし、結合する。検体中の抗原(または抗体)は、抗原決定基を通常複数有するので検体中の抗原(または抗体)を介してラテックス粒子が架橋され凝集する。この凝集の程度は、検体中の被測定物質である抗原(または抗体)の量に比例するので、この凝集の程度を測定することによって検体中の抗原(または抗体)を定量することができる。この凝集の程度は該混合液の吸光度や光の透過率を分光光度計によって測定することによって簡単に測定できる。この方法は、感度が高く、測定方法が簡便で、大がかりな装置を必要としないので広く用いられている。また、被測定物質の定性的な検出方法として、凝集の有無を肉眼で判定する方法も盛んに行われている。
【0006】
しかし、上記のような測定法において、血清のような検体の中に含まれる被測定物質を測定する場合、被測定物質である抗原(または抗体)を含む陽性血清のみならず、これらの抗原(または抗体)を含まない陰性血清に対しても、凝集反応を起こすことがある。このような凝集反応は、前述のように、非特異的凝集反応と呼ばれており、これが特異性の低下を引き起こし、測定の正確性、精密性を低下させる。
【0007】
また、検体が血清または血漿である場合は、前述と同様に、血清干渉が問題となる。
【0008】
そこで、特異性の高いラテックス凝集法の試薬を得るためには、前記の検体中成分による非特異的凝集反応や血清干渉を抑制することが重要となる。
【0009】
非特異的反応を抑制する方法としては、従来から抗体(または抗原)を結合させたラテックス粒子のような担体に、ゼラチン、牛血清アルブミン等の蛋白質、または界面活性剤を物理吸着させておくことが提案されている。
【0010】
また、前述の特開平3−94161号公報には、ラテックス粒子に抗体(または抗原)を感作した後、ラテックス固形分に対し、3〜20重量倍の免疫学的に不活性な蛋白質で処理して得られるラテックス試薬が提案されている。
【0011】
しかしながら、このような手段をとった場合、非特異的凝集反応の抑制効果はある程度期待できるものの、血清干渉を抑制できないという問題があった。
【0012】
免疫学的測定試薬を用いる臨床検査項目の一つに梅毒検査がある。以下、梅毒検査について説明する。
梅毒の病原体であるトレポネーマ・パリダム(Treponema Pallidum)が生体に感染すると、該病原体に対する抗体とともに、リン脂質と反応性を持つワッセルマン抗体(抗りん脂質抗体)が産生される。
従来の梅毒の検査法は、梅毒菌体に対する抗体を検出するために、梅毒菌体から抽出した抗原そのものを用いる方法と、ワッセルマン抗体を検出するために、カルジオリピンを含む脂質類を抗原として用いる方法との2つに大別される。
【0013】
現在、脂質抗原を用いる方法としては、VDRL法、緒方法、RPR(Rapid Plasma reagin)法、ガラス板法等があるが、定性スクリーニングには、RPR法、ガラス板法が主に行われている。
このような脂質抗原を用いる検査法は、梅毒以外の疾患においても陽性反応を呈するという欠点があるが、ワッセルマン抗体は梅毒の感染状態をよく反映する利点があり、これを利用して梅毒治療経過を追うことなどにも応用されている。
【0014】
上記RPR法は、カルジオリピン及びレシチンを含む脂質をカオリン又は炭素末に吸着させたものを、白色プレート上で検体と混合し、カオリン又は炭素末の凝集の有無を判定する方法である。
上記ガラス板法は、ガラス板上において、カルジオリピン、レシチン及びコレステリンを含む脂質抗原液を検体と混合し、コレステリン結晶の凝集の有無を判定する方法である。
【0015】
上記2つの方法は用手法であるので、大量の検体を検査する場合には適していない。また、RPR法の場合には、炭素末の凝集を目視で判定を行い、ガラス板法の場合には、コレステリン結晶の生成を顕微鏡下で観察し判定するので、いずれも判定には熟練を要する。そのため、判定者によっては判定結果が異なることも起こり得るという欠点があった。
【0016】
カルジオリピンを含む脂質抗原をマイクロタイタープレートに吸着させ、ELISA法により検出を行う方法(N.S.Pedersen et al.,J.Clin.Microbiology,25(9),1711−1716(1987))も知られている。この方法では、反応の程度を吸光度で測定するので、陰陽の判定は客観的に行うことができるが、マイクロタイタープレートへの試薬の分注や検体の分注が手作業となり操作が煩雑である、また、反応時間が長いという問題がある。
【0017】
特開平5−312808号公報には、担体に固定化された脂質抗原と検体中に含まれる目的抗体との抗原抗体反応を行い、ついで、磁界の存在下で、脂質抗原に結合した目的抗体と、この目的抗体に対する抗体で感作した磁性粒子との抗原抗体反応を行って担体上にパターンを形成させることにより、抗リン脂質抗体の検出を行う方法が開示されているが、磁力をかける装置等が必要であり汎用性に乏しい欠点があった。
【0018】
上述のように、一般的な生化学自動分析機に適用することが可能な抗リン脂質抗体測定試薬はこれまでになく、このような簡便な分析機に適用可能な抗リン脂質抗体測定試薬が望まれていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的は、検体中成分による非特異的凝集反応や血清干渉の低減が図られ、検体中の被測定物質である抗原(または抗体)を、感度および特異性良く検出または定量できる免疫学的測定試薬を提供することである。
本発明の請求項3記載の発明は、更に、血清干渉の影響が抑制されるとともに、生化学自動分析機に適用可能とされていることにより、迅速、簡便に大量の検体を測定することができ、かつ、客観性が高い梅毒の検出法に用いることができる抗リン脂質抗体測定試薬、HBS抗原測定試薬、HBS抗体測定試薬及びフェリチン測定試薬からなる群より選ばれた少なくとも1種の測定試薬を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の免疫学的測定試薬(以下、本発明1という)は、被測定物質である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)を不溶性担体に担持してなる免疫学的測定試薬であって、測定時の最終反応系中に免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンが3.3〜20(重量/体積)%含まれることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項2記載の免疫学的測定試薬(以下、本発明2という)は、測定時の最終反応系中にウシ血清アルブミンが3.3〜11.6(重量/体積)%含まれることを特徴とする請求項1記載の免疫学的測定試薬である。
【0022】
本発明の請求項3記載の免疫学的測定試薬(以下、本発明3という)は、被測定物質が、抗リン脂質抗体、HBS抗原、HBS抗体及びフェリチンからなる群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載の免疫学的測定試薬である。
【0026】
以下、本発明1〜3について説明する。本発明1〜3の免疫学的測定試薬は、被測定物質である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)を不溶性担体に担持してなる免疫学的測定試薬であって、測定時の最終反応系中に免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンが3.3〜20(重量/体積)%含まれることを特徴とする。
【0027】
上記免疫学的に不活性なタンパク質とは、被測定物質である抗原(または抗体)の抗原抗体反応に関与しないタンパク質という意味である。
【0029】
本発明1〜3において、測定時の最終反応系中に含まれる免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンの量は、3.3(重量/体積)%未満では十分な血清干渉抑制効果が得られず、20(重量/体積)%を超えると、該タンパク質が十分に溶解しなかったり、溶液粘度が増加して検体との攪拌混合が不十分となり反応不足になり易いので、3.3〜20(重量/体積)%に限定され、好ましくは、3.3〜11.6(重量/体積)%である。この場合、最終反応系中に含まれる免疫学的に不活性なタンパク質には、不溶性担体に担持されているものも含まれるものとする。上記の最終反応系とは、抗原(または抗体)担持不溶性担体が分散している溶液、検体希釈液及び検体が混合された反応系という意味である。また、検体希釈液が使用されない場合は、抗原(または抗体)担持不溶性担体が分散している溶液及び検体が混合された反応系という意味である。また、抗原(または抗体)担持不溶性担体が分散している溶液、検体希釈液及び検体のそれぞれに含まれる免疫学的に不活性なタンパク質は、同じであっても、各々異なってもよい。
【0030】
上記不溶性担体としては、例えば、有機高分子粉末、炭素末、無機物質粉末、微生物、血球、細胞膜片及びプラスチック製マイクロタイタープレート等が挙げられる。有機高分子粉末としては、例えば、不溶性アガロース、セルロース、不溶性デキストランなどの天然高分子粉末;ポリスチレン、スチレン−スチレンスルホン酸(塩)共重合体、メタクリル酸重合体、アクリル酸重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体などの合成高分子粉末などが挙げられる。特に、合成高分子粉末を均一に懸濁させたラテックスが好ましい。用いるラテックス粒子の平均粒径は、被測定物質の検出濃度または測定機器によって0.05〜1.0μmの範囲で適宜選択される。無機物質粉末としてはシリカ、アルミナ等や、金、チタン、鉄、ニッケルのような金属片等が例示される。
【0031】
上記被測定物質である抗原(または抗体)としては、特に限定されず、一般に抗原抗体反応を利用して測定し得る生理活性物質及び病原体(ウイルス、細菌等)の抗原、抗体の全てが挙げられる。具体的には、生理活性物質としては生体内に存在する各種生体内レセプター、酵素などが挙げられる。病原体の抗原及び抗体としては梅毒菌体由来抗原、抗梅毒菌体抗体、梅毒リン脂質抗原、抗リン脂質抗体、HBS抗原、HBS抗体、 フェリチン、HCV抗原、HIV抗原、ATLA抗原、クラミジア抗原、ヘルペス抗原、ヘリコバクター・ピロリ抗原等が挙げられる。
【0032】
抗リン脂質抗体を測定する場合、リン脂質抗原としてはカルジオリピン、レシチン(ホスファチジルコリン)及びコレステロールからなるものを用いるのが好ましい。上記リン脂質抗原は3種類の混合比により試薬感度は異なるが、最も適しているのは重量比でカルジオリピン:レシチン:コレステロール=1:5:3〜1:15:3の割合で混合される場合である。カルジオリピンに対するレシチンまたはコレステロールの割合が、上記比率よりも低くなった場合は、測定に必要な感度が得られない。また、これより高くなった場合は、測定のときのブランク値(RPR値0の時の吸光度)が大きくなってしまう。これは、脂質抗原が不溶性担体に過剰に担持されることによる非特異反応と考えられ、試薬測定系を不安定にしてしまう原因となるので好ましくない。
【0033】
本発明1〜3の免疫学的測定試薬を製造するには、例えば、被測定物質である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)を不溶性担体に担持させる。抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)が担持された不溶性担体を用いて、測定時の最終反応系中に免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンが3.3〜20(重量/体積)%含まれるようにするには、抗原(または抗体)担持不溶性担体を分散させる溶液、検体希釈液及び検体のいずれか一種以上に免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンを添加して、上記濃度になるようにすればよい。
【0034】
上記検体希釈液には、測定感度の向上、及び、抗原抗体反応の促進のために、種々の増感剤を添加することができる。
上記増感剤としては、例えば、特開平2−173567号公報に記載されているメチルセルロース、エチルセルロース等のアルキル化多糖類;特開平5−180838号公報に記載されているプルラン及びポリビニルピロリドン等が挙げられる。
【0035】
本発明1〜3によって得られる試薬は、凝集の程度を光学的に測定する生化学自動分析機であればどのようなものにも適用可能である。
【0047】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0048】
[A]抗リン脂質抗体測定試薬
実施例1
(1)脂質抗原液の作成
カルジオリピンのエタノール溶液(5mg/ml、シグマ社製)2ml、精製レシチン(ナカライテスク社製)のエタノール溶液(10mg/ml)10ml及びコレステロール(ナカライテスク社製)のエタノール溶液(10mg/ml)3mlを混合し、脂質抗原液を得た。
【0049】
(2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成
ポリスチレンラテックス(平均粒径0.4μm、10(w/v)%、積水化学工業社製)100μlを予め37℃で緩やかに攪拌しながらあたためておいた。これに先に作成した脂質抗原液250μlを一気に添加し、そのまま37℃で緩やかに2時間攪拌した。次に5(w/v)%濃度でウシ血清アルブミン(以下、ウシ血清アルブミンのことをBSAという)を含むリン酸塩緩衝食塩水(pH6.5、リン酸塩の濃度36mM、食塩の濃度0.74重量%、以下、リン酸塩緩衝食塩水のことをPBSという)3mlを一気に添加し、更に1時間、37℃で攪拌した。15000rpm、4℃で15分間遠心分離し、上清を除き、沈殿したラテックスを1(w/v)%濃度でBSAを含むPBS3mlに再び懸濁した。この操作を3回繰り返しラテックスを洗浄し、最後に5(w/v)%濃度でBSA、10mM濃度でEDTA・4Na、500mM濃度で塩化コリンを含むPBS10mlに懸濁した。このようにして脂質抗原感作ラテックス試薬を得た。ラテックス粒子上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、最終濃度にして上記懸濁液中の濃度として約0.2(w/v)%が担持されていることが分かった。結果的に、脂質抗原感作ラテックス試薬中に5.2(w/v)%のBSAが含有されていることになる。
【0050】
(3)感度の測定(血清干渉抑制の検討)
上記(2)で得た脂質抗原感作ラテックス試薬と検体希釈液(1(w/v)%濃度でプルラン(林原社製)、3(w/v)%濃度でBSAを含有する100mMリン酸緩衝液、pH7.4)を使用し、日立7170型生化学自動分析機を用いて測定を行った。測定波長は700nm、1検体測定につき脂質抗原感作ラテックス試薬は60μl、検体希釈液は180μl、検体は20μl使用した。この3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約3.3(w/v)%となる。
この測定方法をより具体的に説明すると、検体20μlに、検体希釈液180μlを混合し、37℃で適時保持した後、脂質抗原感作ラテックス試薬60μlを添加攪拌し、この後、1分後および5分後の波長700nmでの吸光度を測定し、この間の吸光度の変化量(△abs)を求め、それを10000倍したものを吸光度変化量(△abs×10000)とした。
【0051】
血清干渉抑制の検討のために、RPR法による測定値(RPR値)が16倍の検体を、RPR陰性ヒト血清を用いて希釈倍率2倍、4倍、8倍、16倍に希釈したもの、及び希釈に用いたRPR陰性ヒト血清そのものを検体として用いて、上記の測定方法で測定し吸光度変化量(△abs×10000)を求めた。
また、同じ16倍の検体を、生理食塩水を用いて希釈倍率2倍、4倍、8倍、16倍に希釈したもの、及び希釈に用いた生理食塩水そのものを検体として用いて、上記の測定方法で測定し吸光度変化量(△abs×10000)を求めた。これらの測定結果を表1に示した。この両者の吸光度変化量に差がないものほど血清干渉が改善されていることになる。
【0052】
参考例2
(1)脂質抗原液の作成
実施例1と同様の脂質抗原液を使用した。
【0053】
(2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成
実施例1と同様にして脂質抗原感作ラテックス試薬を作成した。
【0054】
(3)感度の測定(血清干渉抑制の検討)
上記(2)で得た脂質抗原感作ラテックス試薬と検体希釈液(1%(w/v)濃度でプルラン(林原社製)、1(w/v)%濃度でBSAを含有する100mMリン酸緩衝液、pH7.4)を使用し、日立7170型生化学自動分析機を用いて測定を行った。測定波長は700nm、1検体測定につき脂質抗原感作ラテックス試薬は60μl、検体希釈液は180μl、検体は20μl使用した。この3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約1.9(w/v)%となる。具体的な測定方法は、実施例1と同様である。
実施例1と同様にして血清干渉抑制の検討を行い、結果を表1に示した。
【0055】
実施例3
(1)脂質抗原液の作成
実施例1と同様の脂質抗原液を使用した。
【0056】
(2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成
実施例1と同様にして脂質抗原感作ラテックス試薬を作成した。
【0057】
(3)感度の測定(血清干渉抑制の検討)
上記(2)で得た脂質抗原感作ラテックス試薬と検体希釈液(1.2(w/v)%濃度でプルラン(林原社製)、10(w/v)%濃度でBSAを含有する100mMリン酸緩衝液、pH7.4)を使用し、日立7170型生化学自動分析機を用いて測定を行った。測定波長は700nm、1検体測定につき脂質抗原感作ラテックス試薬は60μl、検体希釈液は180μl、検体は20μl使用した。この3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約8.1(w/v)%となる。具体的な測定方法は、実施例1と同様である。
実施例1と同様にして血清干渉抑制の検討を行い、結果を表1に示した。
【0058】
実施例4
(1)脂質抗原液の作成
実施例1と同様の脂質抗原液を使用した。
【0059】
(2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成
実施例1と同様にして脂質抗原感作ラテックス試薬を作成した。
【0060】
(3)感度の測定(血清干渉抑制の検討)
上記(2)で得た脂質抗原感作ラテックス試薬と検体希釈液(1.4(w/v)%濃度でプルラン(林原社製)、15(w/v)%濃度でBSAを含有する100mMリン酸緩衝液、pH7.4)を使用し、日立7170型生化学自動分析機を用いて測定を行った。測定波長は700nm、1検体測定につき脂質抗原感作ラテックス試薬は60μl、検体希釈液は180μl、検体は20μl使用した。この3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約11.6(w/v)%となる。具体的な測定方法は、実施例1と同様である。
実施例1と同様にして血清干渉抑制の検討を行い、結果を表1に示した。
【0061】
比較例1
(1)脂質抗原液の作成
実施例1と同様の脂質抗原液を使用した。
【0062】
(2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成
ポリスチレンラテックス(平均粒径0.4μm、10(w/v)%、積水化学工業社製)100μlを予め37℃で緩やかに攪拌しながらあたためておいた。これに先に作成した脂質抗原液250μlを一気に添加し、そのまま37℃で緩やかに2時間攪拌した。次に1(w/v)%濃度でBSAを含むPBS3mlを一気に添加し、更に1時間37℃で攪拌した。15000rpm、4℃で15分間遠心分離し、上清を除き、沈殿したラテックスを1(w/v)%濃度でBSAを含むPBS3mlに再び懸濁した。この操作を3回繰り返しラテックスを洗浄し、最後に1(w/v)%濃度でBSA、10mM濃度でEDTA・4Na、500mM濃度で塩化コリンを含むPBS10mlに懸濁した。このようにして脂質抗原感作ラテックス試薬を得た。ラテックス粒子上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、最終濃度にして上記懸濁液中の濃度として約0.05(w/v)%が担持されていることが分かった。結果的に、脂質抗原感作ラテックス試薬中に1.05(w/v)%のBSAが含有されていることになる。
【0063】
(3)感度の測定(血清干渉抑制の検討)
上記(2)で得た脂質抗原感作ラテックス試薬と検体希釈液(1(w/v)%濃度でプルラン(林原社製)、1(w/v)%濃度でBSAを含有する100mMリン酸緩衝液、pH7.4)を使用し、日立7170型生化学自動分析機を用いて測定を行った。測定波長は700nm、1検体測定につき脂質抗原感作ラテックス試薬は60μl、検体希釈液は180μl、検体は20μl使用した。この3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約0.94(w/v)%となる。具体的な測定方法は、実施例1と同様である。
実施例1と同様にして血清干渉抑制の検討を行い、結果を表1に示した。
【0064】
【表1】
Figure 0003786543
【0065】
[B]HBS抗原測定試薬
実施例5
(1)BSA溶解液の調製
40mMリン酸緩衝液(pH7.5)に、5重量%濃度になるようにBSAを溶解した。
【0066】
(2)抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液の調製
抗HBS抗体を1.0mg/mlの濃度で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.3μmのポリスチレンラテックス(固形分10%(w/v)、積水化学工業社製)0.5mlとリン酸塩緩衝食塩水(pH6.6 リン酸塩の濃度36mM、食塩の濃度0.1M、以下このリン酸塩緩衝食塩水をPBSと略す)を添加し、30℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られたBSA溶解液をml添加し(すなわち、BSA量はラテックス粒子の重量倍量となる)、30℃にて60分間攪拌した後、この液4℃にて20分間、18000rpmで遠心分離することによって、洗浄した。洗浄操作は、3回行った。得られた沈殿物に5%( W V )濃度でBSAを含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁した後、超音波破砕機にて分散処理を行い、 固形分0.1%( W V )の抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液を調製した。
ラテックス上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、 最終濃度として上記懸濁液中の濃度として約0.04%( W V )が担持されていることが分かった。 結果的に、抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液中に、5.04%( W V )のBSAが含有されていることになる。
【0067】
(3)緩衝液の調製
BSAを5%(W/V)含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、ポリエチレングリコール(和光純薬社製、平均分子量:50000)を2%(W/V)の濃度になるように溶解した。
【0068】
(4)ヒトHBS抗原測定試薬
本実施例のヒトHBS抗原測定試薬は、上記(2)項の抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液からなる第1試薬と、上記(3)項の緩衝液からなる第2試薬とから構成される2液系の試薬である。
【0069】
(5)標準HBS抗原液
HBS抗原を0、50、100、300、500IU/ml濃度で含むヒト血清を使用した。
【0070】
(6)測定用血清
・血清干渉評価用検体
精製HBS抗原を約100IU/mlの濃度で含む標準液(以下、100IUHBS抗原液という)を、HBS抗原及び抗HBS抗体ともに陰性の血清を用いて、以下に示す希釈率で希釈したものを、血清干渉評価用検体とした。
0/5・・・希釈に用いた陰性血清そのもの。
1/5・・・100IUHBS抗原液:陰性血清=1:4の比率で希釈。
2/5・・・100IUHBS抗原液:陰性血清=2:3の比率で希釈。
3/5・・・100IUHBS抗原液:陰性血清=3:2の比率で希釈。
4/5・・・100IUHBS抗原液:陰性血清=4:1の比率で希釈。
5/5・・・希釈せず。すなわち、100IUHBS抗原液そのもの。
また、同じ100IUHBS抗原液を生理食塩水で上記と同様に希釈し、希釈系列を作製して、血清干渉評価用検体とした。
・非特異的凝集反応評価用検体
健常人血清を15種類(検体No.1〜15)用いた。
【0071】
(7)標準HBS抗原液の測定及びHBS抗原検量線の作成
上記(5)項の標準HBS抗原液20μlに、上記(3)項の緩衝液150μlを混合し、37℃で適時保持した後、上記(2)項の抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液150μlを添加攪拌し、この後、1分後および5分後の波長700nmでの吸光度を測定した。この間の吸光度の変化量を吸光度変化量とする。測定は日立自動分析装置7050形を用いて行った。得られた吸光度変化量と標準HBS抗原濃度からHBS抗原の検量線を作成した。結果を表2及び図1に示した。
【0072】
(8)測定用血清の測定
上記(7)項における標準HBS抗原液の代わりに、上記(6)項で用意した測定用血清(血清干渉評価用検体及び非特異的凝集反応評価用検体)を用いたことの他は、上記(7)項と同様の操作を行い、吸光度変化量を求めた。得られた、それぞれの測定用血清の吸光度変化量から、上記(7)項で作成した検量線を用いて、それぞれの測定用血清のHBS抗原濃度を求めた。
血清干渉評価用検体の測定結果を表3及び図2に示した。
非特異的凝集反応評価用検体(健常人血清)の測定結果を表4に示した。なお、表4において、判定の欄は、HBS抗原濃度測定値が10IU/ml未満の場合はHBS抗原陰性(−)、10IU/ml以上の場合はHBS抗原陽性(+)と判定した結果を示したものである。
【0073】
施例5における、(2)項で得られた抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液、(3)項で得られた緩衝液及び検体の3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は約4.7%(w/v)となる。
【0076】
比較例2
実施例5における、(2)抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液の調製及び(3)緩衝液の調製の項を次のようにして行ったことを除いては、実施例5と同様にしてヒトHBS抗原測定試薬を作製し、実施例5と同様にして、標準HBS抗原液及び測定用血清の測定を行った。標準HBS抗原液の測定結果を表2に、検量線を図1に示した。血清干渉評価用検体の測定結果を表3及び図に示した。非特異的凝集反応評価用検体(健常人血清)の測定結果を表4に示した。
(3)緩衝液の調製
1重量%濃度でBSAを含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、ポリエチレングリコール(和光純薬社製、平均分子量:50000)を2.0重量%の濃度になるように溶解した。
【0077】
(2)抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液の調製
抗HBS抗体を1mg/mlの濃度で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.30μmのポリスチレンラテックス(固形分10重量%、積水化学工業社製)0.5mlを添加し、25℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られBSA溶解液を8ml添加し(すなわち、BSA量はラテックス粒子の8重量倍量となる)、25℃にて60分間攪拌した後、この混合液を18000rpmで遠心分離した。得られた沈殿物に0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁させ、抗HBS抗体及びBSA感作ラテックス液を調製した。
【0078】
【表2】
Figure 0003786543
【0079】
【表3】
Figure 0003786543
【0080】
【表4】
Figure 0003786543
【0081】
表2及び図1より、実施例5及び比較例2のヒトHBS抗原測定試薬は、ほぼ同等の検量線感度を有していることがわかる。
【0082】
また、表3及び図2より、実施例5のヒトHBS抗原測定試薬では、精製HBS抗原を陰性血清及び生理食塩水のいずれで希釈しても希釈検体の測定値は、いずれも直線性が保たれており、また、両者の測定値はほぼ一致していたことがわかる。一方、表3及び図より、比較例2のヒトHBS抗原測定試薬では、精製HBS抗原を生理食塩水で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が保たれているが、陰性血清で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が崩れ、生理食塩水での希釈検体に比べ負の誤差を生じていることがわかる。すなわち、この測定値の乖離が血清干渉による誤差ということになる。
【0083】
また、表4より、実施例5のヒトHBS抗原測定試薬では、健常人血清は測定値が全て10IU/ml未満となりHBS抗原陰性(−)であることが判別できるが、比較例2のヒトHBS抗原測定試薬では、健常人血清の中には測定値が10IU/ml以上のものがあり、これは非特異的凝集による偽陽性であると考えられる。
【0084】
[C]HBS抗体測定試薬
実施例
(1)BSA溶解液の調製
40mMリン酸緩衝液(pH7.5)に、5%(w/v)濃度になるようにBSAを溶解した。
【0085】
(2)HBS抗原及びBSA感作ラテックス液の調製
HBS抗原を2.0mg/mlの濃度で10mMトリス塩緩衝液(pH7.4)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.3μmのポリスチレンラテックス(固形分10%(w/v)、積水化学工業社製)0.5mlとリン酸塩緩衝食塩水(pH6.6 リン酸塩の濃度36mM、食塩の濃度0.1M、以下このリン酸塩緩衝食塩水をPBSと略す)を添加し、30℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られたBSA溶解液を15ml添加し、30℃にて60分間攪拌した後、この混合液を4℃にて20分間、18000rpmで遠心分離することにより洗浄した。洗浄操作は、 3回行った。 得られた沈殿物に2%(w/v)濃度でBSAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁させた後、超音波破砕機にて分散処理を行い、 固形分0.1%(w/v)のHBS抗原及びBSA感作ラテックス液を調製した。ラテックス上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、 最終濃度にして上記懸濁液中の濃度として約0.3%(w/v)が担持されていることが分かった。 結果的にHBS抗原及びBSA感作ラテックス試薬中に2.3%(w/v)のBSAが含有されていることになる。
【0086】
(3)緩衝液の調製
BSAを%(w/v)濃度で含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、平均分子量1,200,000のポリビニルピロリドン(Luviskol K−90、BASF社製、以下PVPと略す)を1.0%(w/v)の濃度になるように溶解した。
【0087】
(4)抗HBS抗体定試薬
本実施例の抗HBS抗体測定試薬は、上記(2)項のHBS抗原及びBSA感作ラテックス液からなる第1試薬と、上記(3)項の緩衝液からなる第2試薬とから構成される2液系の試薬である。
【0088】
(5)標準HBS抗体液
HBS抗体を0、150、300、600、1200mIU/ml濃度で含むヒト血清を使用した。
【0089】
(6)測定用血清
・血清干渉評価用検体
HBS抗体を約300mIU/mlの濃度で含む生理食塩水(以下、300mIU/mlHBS抗体液という)を、HBS抗原及びHBS抗体ともに陰性の血清を用いて、以下に示す希釈率で希釈したものを、血清干渉評価用検体とした。0/5:希釈に用いた陰性血清そのもの。
1/5:300mIU/mlHBS抗体液/陰性血清=1/4の比率で希釈。
2/5:300mIU/mlHBS抗体液/陰性血清=2/3の比率で希釈。
3/5:300mIU/mlHBS抗体液/陰性血清=3/2の比率で希釈。
4/5:300mIU/mlHBS抗体液/陰性血清=4/1の比率で希釈。
5/5:希釈せず。すなわち、300mIU/mlHBS抗体液そのもの。
また、同じ300mIU/mlHBS抗体液を生理食塩水で上記と同様に希釈し、希釈系列を作製して、血清干渉評価用検体とした。
・非特異的凝集反応評価用検体
健常人血清を15種類(検体No.1〜15)用いた。
【0090】
(7)標準HBS抗体液の測定及びHBS抗体検量線の作成
上記(5)項の標準HBS抗体液20μlに、上記(3)項の緩衝液120μlを混合し、37℃で適時保存した後、上記(2)項のHBS抗原及びBSA感作ラテックス液120μlを添加攪拌し、この後、1分後および5分後の波長750nmでの吸光度を測定した。この間の吸光度の変化量を吸光度変化量(ΔAbs)とした。測定は日立自動分析装置7150形を用いて行った。得られた吸光度変化量と標準HBS抗体濃度からHBS抗体の検量線を作成した。
【0091】
(8)測定用血清の測定
上記(7)項における標準HBS抗体液の代わりに、上記(6)項で用意した測定用血清(血清干渉評価用検体及び非特異的凝集反応評価用検体)を用いたことの他は、上記(7)項と同様の操作を行い、吸光度変化量を求めた。得られた、それぞれの測定用血清の吸光度変化量から、上記(7)項で作成した検量線を用いて、それぞれの測定用血清のHBS抗体濃度を求めた。
血清干渉評価用検体の測定結果を表5及び図に示した。
非特異的凝集反応評価用検体(健常人血清)の測定結果を表6に示した。なお、表6において、判定の欄は、HBS抗体濃度測定値が30mIU/ml未満の場合はHBS抗体陰性(−)、30mIU/ml以上の場合はHBS抗体陽性(+)と判定した結果を示したものである。
【0094】
施例においては、(2)項で得られたHBS抗原及びBSA感作ラテックス液、(3)項で得られた緩衝液及び検体の3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は、 約4.8%(w/v)となる。
【0097】
比較例
実施例における、(2)HBS抗原及びBSA感作ラテックス液の調製の項及び(3)緩衝液の調製の項を次のようにして行ったことを除いては、実施例と同様にして抗HBS抗体測定試薬を作製し、実施例と同様にして、標準HBS抗体液及び測定用血清の測定を行った。比較例においては、(2)項で得られたHBS抗原及びBSA感作ラテックス液、(3)項で得られた緩衝液及び検体の3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は、 約1.1%(w/v)となる。血清干渉評価用検体の測定結果を表5及び図に示した。非特異的凝集反応評価用検体(健常人血清)の測定結果を表6に示した。
【0098】
(2)HBS抗原及びBSA感作ラテックス液の調製
HBS抗原を2.0mg/mlの濃度で10mMトリス塩緩衝液(pH7.4)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.3μmのポリスチレンラテックス(固形分10%(w/v)、積水化学工業社製)0.5mlとPBSを添加し、30℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られたBSA溶解液を15ml添加し、30℃にて60分間攪拌した後、この混合液を4℃にて20分間、18000rpmで遠心分離することにより洗浄した。洗浄操作は、 3回行った。 得られた沈殿物に1%(w/v)濃度でBSAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁させた後、超音波破砕機にて分散処理を行い、 固形分0.1%(w/v)のHBS抗原及びBSA感作ラテックス液を調製した。ラテックス上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、 最終濃度にして上記懸濁液中の濃度として約0.3%(w/v)が担持されていることが分かった。 結果的にHBS抗原及びBSA感作ラテックス試薬中に1.3%(w/v)のBSAが含有されていることになる。
【0099】
(3)緩衝液の調製
BSAを1%(w/v)濃度で含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、平均分子量1,200,000のPVPを1.0%(w/v)の濃度になるように溶解した。
【0100】
表5及び図より、実施例の抗HBS抗体測定試薬では、HBS抗体を、HBS抗原及びHBS抗体共に陰性の血清及び生理食塩水のいずれで希釈しても希釈検体の測定値は、いずれも直線性が保たれており、また、両者の測定値はほぼ一致していたことがわかる。
一方、表5及び図より、比較例3の抗HBS抗体測定試薬では、HBS抗体を生理食塩水で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が保たれているが、陰性血清で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が崩れ、生理食塩水での希釈検体に比べ負の誤差を生じていることがわかる。すなわち、この測定値の乖離が血清干渉による誤差ということになる。
【0101】
また、表6より、実施例の抗HBS抗体測定試薬では、健常人血清は測定値が全て30mIU/ml未満となりHBS抗体陰性(−)であることが判別できるが、比較例3の抗HBS抗体測定試薬では、健常人血清の中には測定値が30mIU/ml以上のものがあり、これは非特異的凝集によるものであると考えられる。
【0102】
【表5】
Figure 0003786543
【0103】
【表6】
Figure 0003786543
【0104】
[D]フェリチン測定試薬
実施例
(1)BSA溶解液の調製
40mMリン酸緩衝液(pH7.5)に、5%(w/v)濃度になるようにBSAを溶解した。
【0105】
(2)抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液の調製
抗フェリチン抗体を1.0mg/mlの濃度で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.3μmのポリスチレンラテックス(固形分10%(w/v)、積水化学工業社製)0.5mlとリン酸塩緩衝食塩水(pH6.6 リン酸塩の濃度36mM、食塩の濃度0.1M、以下このリン酸塩緩衝食塩水をPBSと略す)を添加し、30℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られたBSA溶解液をml添加し、30℃にて60分間攪拌した後、この混合液を4℃にて20分間、18000rpmで遠心分離することにより洗浄した。洗浄操作は、 3回行った。 得られた沈殿物に5%(w/v)濃度でBSAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁させた後、超音波破砕機にて分散処理を行い、 固形分0.1%(W/V)の抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液を調製した。ラテックス上に担持されているBSAは、遠心分離後の上清中のタンパク質量を測定することにより、 最終濃度にして上記懸濁液中の濃度として約0.04%(w/v)が担持されていることが分かった。 結果的に抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス試薬中に5.04%(w/v)のBSAが含有されていることになる。
【0106】
(3)緩衝液の調製
BSAを%(w/v)濃度で含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、平均分子量50,000のポリエチレングリコール(和光純薬社製、以下PEGと略す)を2%(w/v)の濃度になるように溶解した。
【0107】
(4)フェリチン測定試薬
本実施例のフェリチン測定試薬は、上記(2)項の抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液からなる第1試薬と、上記(3)項の緩衝液からなる第2試薬とから構成される2液系の試薬である。
【0108】
(5)標準フェリチン液
フェリチンを0、50、100、300、600ng/ml濃度で含むヒト血清を使用した。
【0109】
(6)測定用血清
・血清干渉評価用検体
フェリチンを約400ng/mlの濃度で含む生理食塩水(以下、400ng/mlフェリチン液という)をフェリチンを、5ng/ml以下しか含まない血清(以下5ng/ml フェリチン血清という)を用いて、以下に示す希釈率で希釈したものを、血清干渉評価用検体とした。
0/5:5ng/ml フェリチン血清そのもの。
1/5:400ng/ml フェリチン液/5ng/ml フェリチン血清=1/4の比率で希釈。
2/5:400ng/ml フェリチン液/5ng/ml フェリチン血清=2/3の比率で希釈。
3/5:400ng/ml フェリチン液/5ng/ml フェリチン血清=3/2の比率で希釈。
4/5:400ng/ml フェリチン液/5ng/ml フェリチン血清=4/1の比率で希釈。
5/5:希釈せず。すなわち、400ng/ml フェリチン液そのもの。
また、同じ400ng/ml フェリチン液を生理食塩水で上記と同様に希釈し、希釈系列を作製して、血清干渉評価用検体とした。
【0110】
(7)標準フェリチン液の測定及びフェリチン検量線の作成
上記(5)項の標準フェリチン液20μlに、上記(3)項の緩衝液150μlを混合し、37℃で適時保存した後、上記(2)項の抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液150μlを添加攪拌し、この後、1分後および5分後の波長750nmでの吸光度を測定した。この間の吸光度の変化量を吸光度変化量(ΔAbs)とした。測定は日立自動分析装置7150形を用いて行った。得られた吸光度変化量と標準フェリチン濃度からフェリチンの検量線を作成した。結果を表7及び図に示した。
【0111】
(8)測定用血清の測定
上記(7)項における標準フェリチン液の代わりに、上記(6)項で用意した測定用血清(血清干渉評価用検体)を用いたことの他は、上記(7)項と同様の操作を行い、吸光度変化量を求めた。得られた、それぞれの測定用血清の吸光度変化量から、上記(7)項で作成した検量線を用いて、それぞれの測定用血清のフェリチン濃度を求めた。血清干渉評価用検体の測定結果を表8及び図に示した。
【0112】
施例においては、(2)項で得られた抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液、(3)項で得られた緩衝液及び検体の3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は、 約4.7%(w/v)となる。
【0115】
比較例
実施例における、(2)抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液の調製の項及び(3)緩衝液の調製の項を次のようにして行ったことを除いては、実施例と同様にしてフェリチン測定試薬を作製し、実施例と同様にして、標準フェリチン及び測定用血清の測定を行った。比較例4においては、(2)項で得られた抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液、(3)項で得られた緩衝液及び検体の3種の液が混合された後の混合液中のBSA濃度は、 約0.49%(w/v)となる。血清干渉評価用検体の測定結果を表8及び図に示した。
(2)抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液の調製
抗フェリチン抗体を1.0mg/mlの濃度で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した液1.0mlに、平均粒径0.3μmのポリスチレンラテックス(固形分10%(w/v)、積水化学工業社製)0.5mlとPBSを添加し、30℃にて60分間攪拌した。次いで、この液に上記(1)項で得られたBSA溶解液を8ml添加し(すなわち、BSA量は、 ラテックス粒子の8重量倍量となる)、30℃にて60分間攪拌した後、この混合液を4℃にて20分間、18000rpmで遠心分離することにより洗浄した。洗浄操作は、 3回行った。 得られた沈殿物に0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)50mlを添加し、ラテックスを懸濁させた後、超音波破砕機にて分散処理を行い、 固形分0.1%(W/V)の抗フェリチン抗体及びBSA感作ラテックス液を調製した。
【0116】
(3)緩衝液の調製
BSAを1%(w/v)濃度で含有する0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に、平均分子量50,000のPEGを2%(w/v)の濃度になるように溶解した。
【0117】
【表7】
Figure 0003786543
【0118】
【表8】
Figure 0003786543
【0119】
表8及び図より、実施例のフェリチン測定試薬では、フェリチンを、5ng/mフェリチン血清、及び生理食塩水のいずれで希釈しても希釈検体の測定値は、いずれも直線性が保たれており、また、両者の測定値はほぼ一致していたことがわかる。
一方、表8及び図より、比較例のフェリチン測定試薬では、フェリチンを生理食塩水で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が保たれているが、5ng/mフェリチン血清で希釈した場合は、その希釈検体の測定値は、直線性が崩れ、生理食塩水での希釈検体に比べ負の誤差を生じていることがわかる。すなわち、この測定値の乖離が血清干渉による誤差ということになる。
【0120】
【発明の効果】
本発明1〜3の免疫学的測定試薬の構成は上述の通りであり、本発明1〜3によると、検体中成分による非特異的凝集反応や血清干渉の低減が図られ、検体中の被測定物質である抗原(または抗体)を、感度および特異性良く検出または定量できる免疫学的測定試薬が提供される。
【0121】
本発明3の免疫学的測定試薬の構成は上述の通りであり、本発明3によると、血清干渉の影響が抑制されるとともに、更に、生化学自動分析機に適用可能とされていることにより、迅速、簡便に大量の検体を測定することができ、かつ、客観性が高い梅毒の検出法に用いることができる抗リン脂質抗体測定試薬・HBS抗原測定試薬・HBS抗体測定試薬・フェリチン測定試薬が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5及び比較例2の試薬による検量線であり、横軸はHBS抗原濃度、縦軸は吸光度変化量を示す。
【図2】実施例5の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は精製HBS抗原の希釈率、縦軸は測定値(HBS抗原濃度)を示す。
【図3】比較例2の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は精製HBS抗原の希釈率、縦軸は測定値(HBS抗原濃度)を示す。
【図4】実施例6の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は希釈率、縦軸は測定値(HBS抗濃度)を示す。
【図5】比較例3の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は希釈率、縦軸は測定値(HBS抗体濃度)を示す。
【図6】実施例7及び比較例4の試薬による検量線であり、横軸はフェリチン濃度、縦軸は吸光度変化量を示す。
【図7】実施例の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は希釈率、縦軸は測定値(フェリチン濃度)を示す。
【図8】比較例4の試薬によって、血清干渉評価用検体を測定した結果であり、横軸は希釈率、縦軸は測定値(フェリチン濃度)を示す。

Claims (3)

  1. 被測定物質である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)を不溶性担体に担持してなる免疫学的測定試薬であって、測定時の最終反応系中に免疫学的に不活性なタンパク質であるウシ血清アルブミンが3.3〜20(重量/体積)%含まれることを特徴とする免疫学的測定試薬。
  2. 測定時の最終反応系中にウシ血清アルブミンが3.3〜11.6(重量/体積)%含まれることを特徴とする請求項1記載の免疫学的測定試薬。
  3. 被測定物質が、抗リン脂質抗体、HBS抗原、HBS抗体及びフェリチンからなる群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載の免疫学的測定試薬。
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