JP3471198B2 - 免疫学的ラテックス比濁定量用試薬 - Google Patents

免疫学的ラテックス比濁定量用試薬

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原抗体反応を利
用する免疫学的ラテックス比濁定量用試薬に関する。さ
らに詳しくは、長期間放置後も粒子の分散性に優れた、
自動分析装置を用いた測定に好適に使用できる免疫学的
ラテックス比濁定量用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】被検液中の特定成分を定量的に測定する
試薬として、抗原抗体反応を利用した免疫学的測定試薬
があり、中でも抗原又は抗体を担持したラテックス粒子
と被検液中の抗体又は抗原の抗原抗体反応に起因するラ
テックス粒子の凝集を吸光度や濁度の変化で測定する免
疫学的ラテックス比濁定量用試薬は、自動分析装置を用
いて簡単な操作で定量できることから広く用いられてい
る。
【0003】近年、上記のような自動分析装置を用いた
測定に於いては、簡便且つ迅速に高感度の測定を行うこ
とが望まれており、免疫学的ラテックス比濁定量用試薬
においてもこの様な要望に応える試薬が求められてい
る。
【0004】しかしながら、免疫学的ラテックス比濁定
量用試薬においては、感度を上げるために担体として使
用するラテックス粒子の粒子径を大きくした場合、試薬
を長時間放置しておくとラテックス粒子が沈降してしま
うという問題が起こる。従って、感度の高い免疫学的ラ
テックス比濁定量用試薬を用いて正確な測定を行うため
には、測定直前に試薬を転倒混和する等の再懸濁操作を
し、ラテックス粒子の再懸濁を確認する必要があり、そ
の操作は煩雑であるばかりでなく、再懸濁操作後から測
定するまでの時間も制約されている。
【0005】例えば、トレポネーマ・パリダム菌体由来
成分の抗原を担持したトレポネーマ・パリダム抗体検出
用免疫学的ラテックス比濁定量用試薬においては、高感
度で大きな吸光度や濁度の変化が要求されるため、一般
に平均粒子径が約0.3μm以上と比較的に大きな粒子
径を有するラテックス粒子が使用されているが、該試薬
においては、毎日、自動分析機で測定する前に再懸濁操
作を行っているのが現状である。
【0006】一般に懸濁粒子の沈降性は分散媒の比重に
影響を受け、分散媒の比重を大きくすれば粒子は沈降し
にくくなるため、分散媒に比重調整剤を添加して分散媒
の比重を高くすれば、懸濁粒子自体の沈降は防止するこ
とができると考えられる。そして、この様な考えに基づ
いて、特開昭56−16845号公報には、抗原又は抗
体の担持されていない粒子、すなわち抗原抗体反応を起
こさない粒子の懸濁液である比濁定量用濁度標準液に比
重調整剤としてエチレングリコールを添加し、懸濁粒子
の沈降を防止する方法が開示されている。
【0007】しかしながら、上記のトレポネーマ・パリ
ダム抗体検出用免疫学的ラテックス比濁定量用試薬に比
重調整剤としてエチレングリコールを添加した場合に
は、十分な粒子の沈降防止効果が得られる条件では試薬
感度が低下することが判明した。
【0008】このように、免疫学的ラテックス比濁定量
用試薬における粒子の沈降を防止する有効な方法はこれ
まで知られておらず、また、単に比重調整剤を懸濁液に
添加して粒子の沈降を防止すると言う方法には、試薬感
度の点で問題があることが明らかとなった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、免疫学的ラ
テックス比濁定量用試薬において、高い試薬の感度を保
持したまま粒子沈降性を改善することを技術課題とし、
自動分析装置を用いた測定に適用した場合に、簡便且つ
迅速に高感度の測定が可能な免疫学的ラテックス比濁定
量用試薬を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、免疫学的ラテックス比濁定量用試
薬に種々の比重調整剤を添加し、試薬感度及びラテック
ス粒子の沈降性について種々検討を行った結果、特定の
比重調整剤を特定量添加することにより上記課題が解決
できるという知見を得て、本発明を完成するに到った。
【0011】即ち、本発明は、抗原又は抗体を担持した
ラテックス粒子の懸濁液からなる免疫学的ラテックス比
濁定量用試薬において、ラテックス粒子の平均粒子径が
少なくとも0.3μm以上であり、該試薬中に7.5〜
15重量%(以下、単に「%」で表す。)の単糖類また
は二糖類を含むことを特徴とする免疫学的ラテックス比
濁定量用試薬である。
【0012】また、他の本発明は、トレポネーマ・パリ
ダム菌体成分由来の抗原を担持したラテックス粒子の懸
濁液からなるトレポネーマ・パリダム抗体検出用免疫学
的ラテックス比濁定量用試薬において、ラテックス粒子
の平均粒子径が少なくとも0.3μm以上であり、該試
薬中に7.5〜15%の単糖類または二糖類を含むこと
を特徴とするトレポネーマ・パリダム抗体検出用免疫学
的ラテックス比濁定量用試薬である。
【0013】本発明では、比重調整剤として糖類を使用
することにより、試薬感度を低下させることなくラテッ
クス粒子の沈降が防止される。このような優れた効果
は、糖類を7.5〜15%添加したときにのみ特異的に
得られるものであり、他の比重調整剤を添加した場合や
糖類を添加した場合であってもその添加量が上記範囲外
であるときにはこの様な効果は得られない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の免疫学的ラテックス比濁
定量用試薬は、抗原又は抗体を担持したラテックス粒子
の懸濁液からなる免疫学的ラテックス比濁定量用試薬に
おいて、該試薬中に7.5〜15%の糖類を含むことを
特徴とする。ここで、免疫学的ラテックス比濁定量用試
薬とは、抗原(又は抗体)を担持したラテックス担体
が、検体中の抗体(又は抗原)と接触した時に起こる免
疫反応に伴い凝集する現象を光学的に、例えば吸光度や
濁度の変化を利用して定量的に測定することを目的とす
る試薬を意味する。
【0015】一般に、従来公知の免疫学的ラテックス比
濁定量用試薬は、抗原又は抗体を担持したラテックス粒
子の懸濁液からなるが、本発明の免疫学的ラテックス比
濁定量用試薬は該試薬中に特定量の糖類を含有せしめた
ものである。従って、試薬に特定量の糖類を含有するこ
とを除けば、本発明の免疫学的ラテックス比濁定量用試
薬は、一般的に使用されている公知の免疫学的ラテック
ス比濁定量用試薬と基本的に同じものであり、本発明の
免疫学的ラテックス比濁定量用試薬における基本組成と
しての“抗原又は抗体を担持したラテックス粒子”及び
該粒子を懸濁させる“分散媒”としては、公知の免疫学
的ラテックス比濁定量用試薬に使用されるものがそれぞ
れそのまま適用できる。
【0016】即ち、本発明で使用する抗原又は抗体を担
持したラテックス粒子は、公知の免疫学的ラテックス比
濁定量用試薬に使用されているものが何等制限無く使用
することができ、例えば、ポリスチレン、スチレン−メ
タクリル酸共重合体、スチレン−グリシジル(メタ)ア
クリレート共重合体、スチレン−スチレンスルホン酸塩
共重合体などのラテックス等の有機高分子物質の微粒子
であるラテックス粒子を担体とし、該担体に抗β2-マイ
クログロブリン(β2-m)抗体、抗線維素分解産物D分
画(FDP−D)抗体、抗線維素分解産物E分画(FD
P−E)抗体、抗線維素分解産物DD分画(FDP−D
D)抗体、抗アルブミン抗体、抗フェリチン抗体、抗α
−フェトプロテイン(AFP)抗体、インシュリン、抗
インシュリン抗体、並びにトレポネーマ・パリダム(T
P)、ストレプトリジンO(SLO)及びB型肝炎ウィ
ルス(HBV)の抗原又は抗体等を物理的吸着法等によ
り0.001〜1重量%程度担持させたものが好適に使
用できる。
【0017】なお、上記担体(すなわちラテックス粒
子)の平均粒子径も特に限定されないが、一般に平均粒
子径が約0.3μm以上の平均粒子径を有するラテック
ス粒子を担体として使用した場合には、得られる試薬の
感度が高く本発明の効果も顕著である。また、吸光度や
濁度の変化を測定する際の装置上の感度の点からする
と、上記ラテックス粒子の平均粒子径は約0.3μm〜
1.0μm、更に約0.3μm〜0.5μmであるのが
好適である。
【0018】また、上記ラテックス粒子に担持される抗
原又は抗体とは、それぞれ検査したい抗体又は抗原と抗
原抗体反応を起こすものであれば特に限定されず、先に
例示した抗原又は抗体が適宜使用できる。上記抗原又は
抗体の中でも、トレポネーマ・パリダム(TP)菌体成
分由来の抗原を担持したラテックス粒子の懸濁液からな
る従来のトレポネーマ・パリダム抗体検出用免疫学的ラ
テックス比濁定量用試薬においては、感度の点から平均
粒子径の比較的大きな(平均粒子径約0.3μm以上
の)ラテックス粒子を使用せざるを得なかったため、特
に前記粒子沈降の問題が顕在化していた。従って、担体
に担持させる抗原又は抗体としてトレポネーマ・パリダ
ム(TP)菌体成分由来の抗原を採用する場合には、本
発明の免疫学的ラテックス比濁定量用試薬を使用するこ
との意義は特に大きい。
【0019】また、上記の“抗原又は抗体を担持したラ
テックス粒子”を懸濁させる分散媒はとくに限定され
ず、公知の免疫学的ラテックス比濁定量用試薬に使用さ
れているものが制限なく使用できる。そのような分散媒
を例示すれば、トリス緩衝液、リン酸緩衝液、グリシン
緩衝液、ホウ酸緩衝液又はグッド緩衝液等の緩衝液等が
挙げられる。これら分散媒中の前記“抗原又は抗体を担
持したラテックス粒子”の含有量は特に限定されない
が、一般的には0.01〜0.5%程度である。
【0020】さらに、本発明の免疫学的ラッテクス比濁
定量用試薬には、本発明の効果を阻害しない範囲で、塩
化ナトリウム、アジ化ナトリウム等の無機塩、ウシ血清
アルブミン等の蛋白及び塩化コリン等の安定化剤などの
添加剤が添加されていても良い。これら成分の添加量は
特に限定されないが、添加する際には、塩化ナトリウム
であれば50〜300mM、アジ化ナトリウムであれば
0.01〜1%、ウシ血清アルブミンであれば0.1〜
10%、塩化コリンであれば0.1〜30%が好適に用
いられる。
【0021】本発明の免疫学的ラテックス比濁定量用試
薬は、試薬中に糖類を7.5〜15%含有することを最
大の特徴とする。
【0022】本発明で使用する糖類は、試薬の感度を低
下させずに上記分散媒の比重を上昇させることができる
ものであれば特に限定されず、この様な糖類としては、
グルコース、フルクトース等の単糖類、スクロース、ラ
クトース、マルトース、セロビオース、トレハロース等
の二糖類、またはマルトトリオース等のオリゴ糖等が挙
げられる。これら糖類の中でもコストや安定性の面から
スクロースやトレハロースを使用するのが好適である。
【0023】また、本発明の免疫学的ラテックス比濁定
量用試薬中における上記糖類の含有量は7.5〜15
%、好適には7.5〜10%である。糖類の含有量が
7.5%未満の場合には十分な粒子沈降防止効果が得ら
れず、また、含有量が15%を越える場合にはかえって
粒子が浮遊してしまうばかりでなく高感度を維持するこ
ともできない。
【0024】糖類の添加方法は特に限定されないが、前
記の分散媒に所定量の糖類を溶解させた後、抗原(又は
抗体)を担持したラテックス粒子を該分散媒に懸濁させ
るのが一般的である。また、先に抗原(又は抗体)を担
持したラテックス粒子を分散媒に懸濁させた後に、所定
量の糖類を溶解させても良い。
【0025】本発明の免疫学的ラテックス比濁定量用試
薬の使用態様は特に限定されないが、本発明の免疫学的
ラテックス比濁定量用試薬は自動分析装置を用いた測定
に特に適しており、自動測定用免疫学的ラテックス比濁
定量用試薬として使用するのが好適である。
【0026】即ち、本発明の免疫学的ラテックス比濁定
量用試薬の好適な態様としては、(A)抗原又は抗体を
担持したラテックス粒子の懸濁液からなる自動測定用免
疫学的ラテックス比濁定量用試薬において、該試薬中に
7.5〜15重量/体積%の糖類を含むことを特徴とす
る自動測定用免疫学的ラテックス比濁定量用試薬、
(B)トレポネーマ・パリダム菌体成分由来の抗原を担
持したラテックス粒子の懸濁液からなるトレポネーマ・
パリダム抗体検出用自動測定用免疫学的ラテックス比濁
定量用試薬において、該試薬中に7.5〜15重量/体
積%の糖類を含むことを特徴とするトレポネーマ・パリ
ダム抗体検出用自動測定用免疫学的ラテックス比濁定量
用試薬、及び(C)ラテックス粒子の平均粒子径が少な
くとも約0.3μm以上、好ましくは約0.3〜1.0
μmであることを特徴とする上記(A)又は(B)の自
動測定用免疫学的ラテックス比濁定量用試薬等が挙げら
れる。
【0027】また、一般に免疫学的ラテックス比濁定量
用試薬は、後述するように、抗原又は抗体を担持したラ
テックス粒子の懸濁液からなる甲液と、特定の緩衝液か
らなる乙液の二液からなる試薬形態をとることもある
が、この様な場合、本発明の免疫学的ラテックス比濁定
量用試薬とは甲液を指す。なお、下記の例示における各
物質の濃度は、試薬として好ましい範囲を例示するもの
であって、本発明を限定するものではない。
【0028】甲液:(1)、(2)、(3)及び(4)
を含有する懸濁液 (1)緩衝液 20〜1000mM、pH4〜12 (2)抗原又は抗体を担持したラテックス粒子 0.0
1〜0.5% (3)塩化ナトリウム 50〜300mM (4)糖類 7.5〜15% 乙液:下記(5)及び(6)を含有する溶液 (5)緩衝液 20〜1000mM、pH4〜12 (6)塩化ナトリウム 50〜300mM ここで、緩衝液としては、トリス緩衝液、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、ホウ酸緩衝液又はグッド緩衝液等
が使用できる。
【0029】また、上記甲剤は、次のようにして調製す
ることができる。即ち、まず平均粒子径0.3μm〜
1.0μmのラテックス粒子0.1〜10%を懸濁した
緩衝液に、抗原又は抗体を0.001〜100mg/m
l含む緩衝液を混合した後、30分〜48時間、4〜6
0℃の条件で振とうする。次にウシ血清アルブミンやカ
ゼイン等のマスキング剤を0.05〜200mg/ml
添加して30分〜48時間、4〜60℃の条件で振とう
した後に遠心分離等により担体と溶液を分離し未結合の
抗原又は抗体を除去する。最後に抗原又は抗体を担持し
たラテックス粒子を所定量の塩化ナトリウム及び糖類を
溶解した緩衝液に分散させて抗原又は抗体担持ラテック
ス懸濁液(甲剤)とする。
【0030】
【発明の効果】本発明の免疫学的ラテックス比濁定量用
試薬は、高い試薬感度を有しており、しかも長時間放置
しても粒子が沈降することがない。従って、本発明の免
疫学的ラテックス比濁定量用試薬は、使用前に再懸濁操
作を行う必要がなく、該試薬を用いることにより、自動
分析装置を用いた高感度な測定を簡便且つ迅速に行うこ
とが可能となる。
【0031】
【実施例】以下実施例を上げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0032】実施例1〜5 (1)甲剤(トレポネーマ・パリダム抗原担持ラテック
ス懸濁液)の調製 平均粒子径0.35μm、ラテックス濃度5%のポリス
チレン粒子懸濁液0.1mlをpH8.6の20mMグ
リシン緩衝液で10μg/mlに希釈したトレポネーマ
・パリダム抗原液0.9mlに加えて混合した。4℃で
4時間静置した後、ウシ血清アルブミンを含む水溶液2
mlを添加し、さらに1.5時間静置した。次いで遠心
分離により得られた沈渣(トレポネーマ・パリダム抗原
担持ラテックス)に、2mlの100mM塩化ナトリウ
ム、0.1%アジ化ナトリウム、1%ウシ血清アルブミ
ン、並びに各種(スクロース、グルコース、トレハロー
ス)及び各濃度(7.5%、10%、15%)の糖類を
含むpH8.0の0.1Mトリス緩衝液を加えて懸濁し
て甲剤を調製した。
【0033】(2)乙剤(緩衝液)の調製 0.1M塩化ナトリウムと0.1%アジ化ナトリウムと
1%ウシ血清アルブミンと1.5%のポリエチレングリ
コール(PEG)20000を含むpH8.0の0.1
Mトリス緩衝液を調製して乙剤とした。
【0034】(3)被検液の調製 ヒト正常血清で梅毒陽性コントロール血清(国際試薬)
を希釈して200Uに調製し被検液とした。
【0035】(4)感度測定 乙剤240μlに被検液10μlをガラスセル中で添加
攪拌した後、37℃で約5分間静置した。次いで甲剤を
80μl添加攪拌し、30秒後から200秒までの波長
700nmにおける光学密度変化量を測定した。以上の
操作には、自動分析装置TBA−30R形(東芝メディ
カル)を用いた。
【0036】(5)ラテックス粒子の沈降性の評価 試薬を静置し、転倒混和せずに10℃での長期保存後
(30日後及び120日後)の上部及び底部を目視によ
りラテックス粒子の沈降性を評価した。
【0037】感度及びラテックス粒子の沈降性の評価結
果を表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】実施例6 ラテックス粒子の粒子径に0.50μmを用いた以外
は、実施例2と同様な操作で行った。結果を表1に示し
た。
【0040】比較例1〜3 糖類にスクロースを用い、濃度を0%、5%、20%と
した以外は、実施例1と同様な操作で行った。結果を表
1に示した。
【0041】比較例4〜5 糖類の代わりにエチレングリコールを用い、濃度を10
%、35%とした以外は、実施例1と同様な操作で行っ
た。結果を表1に示した。
【0042】実施例1〜6の条件においては、いずれも
0.10以上の光学密度変化量(0.14〜0.20)
が得られ、充分な測定感度であった。また、静置後12
0日後においても分散性が良く、転倒混和の必要はなか
った。
【0043】スクロース濃度5%以下では、静置時間1
20日後で上部は透明になり、底部には沈澱があったこ
とから、転倒混和等の再懸濁操作をしないと測定できな
い状態にあることが判った。また、スクロース濃度を2
0%とすると、静置時間120日後で上部にラテックス
が浮き上がり、再懸濁操作しないと測定できない状態に
あった。
【0044】一方、エチレングリコールを用いた場合、
10%の濃度(比較例4)では静置時間120日後で上
部が透明になり、底部に沈澱を生じた。また、十分な沈
降防止効果が得られるまでエチレングリコールの濃度を
上げた場合(35%:比較例5)には、感度が0.03
と著しく低くなり、測定できないことが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−126830(JP,A) 特開 平6−167493(JP,A) 特開 平9−5327(JP,A) 特開 昭59−220646(JP,A) 特開 昭61−79164(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/543 G01N 33/531 G01N 33/545

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗原又は抗体を担持したラテックス粒子
    の懸濁液からなる免疫学的ラテックス比濁定量用試薬に
    おいて、ラテックス粒子の平均粒子径が少なくとも0.
    3μm以上であり、該試薬中に7.5〜15重量/体積
    %の単糖類または二糖類を含むことを特徴とする免疫学
    的ラテックス比濁定量用試薬。
  2. 【請求項2】 トレポネーマ・パリダム菌体成分由来の
    抗原を担持したラテックス粒子の懸濁液からなるトレポ
    ネーマ・パリダム抗体検出用免疫学的ラテックス比濁定
    量用試薬において、ラテックス粒子の平均粒子径が少な
    くとも0.3μm以上であり、該試薬中に7.5〜15
    重量/体積%の単糖類または二糖類を含むことを特徴と
    するトレポネーマ・パリダム抗体検出用免疫学的ラテッ
    クス比濁定量用試薬。
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