JPH10307140A - ラテックス凝集反応用試薬 - Google Patents

ラテックス凝集反応用試薬

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JPH10307140A
JPH10307140A JP11805597A JP11805597A JPH10307140A JP H10307140 A JPH10307140 A JP H10307140A JP 11805597 A JP11805597 A JP 11805597A JP 11805597 A JP11805597 A JP 11805597A JP H10307140 A JPH10307140 A JP H10307140A
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JP
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latex
reagent
cea
concentration
agglutination reaction
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JP11805597A
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Yoshie Matsumoto
美枝 松本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散性が良好であり、測定対象物質との反応
性が高く、安定で高感度なラテックス凝集反応用試薬を
提供する。 【解決手段】 トリス(ヒドロキシメチル)メチル−ア
ミノプロパンスルホン酸を含有することを特徴とするラ
テックス凝集反応用試薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラテックス凝集反
応用試薬、さらに詳しくは、分散性が良好でかつ感度の
安定性に優れたラテックス凝集反応用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病院、検査センター等において
は、人手不足、コスト削減、多量検体処理の要請等の点
から、臨床検査等の諸検査の自動化及び測定時間の短縮
化が図られてきた。生体試料中の生理活性物質量を測定
する方法としては、HPLC法、RIA法、EIA法等
の免疫学的測定法等があるが、反応系の微量化、感度の
向上、反応時間の短縮等を目的として、ラテックス凝集
反応によるものが使用されている。
【0003】このようなラテックス凝集反応による免疫
学的測定方法において用いられるラテックス凝集反応用
試薬としては、様々なものが上市されている。しかしな
がら、従来のラテックス凝集反応用試薬は、非特異的反
応による凝集がよく見られ、RIA法やEIA法等に比
べると、検出方法が凝集による濁度の変化を測定してい
るので、特に低濃度域では正確に測定できない等の問題
があった。
【0004】特公昭58−11575号公報には、臨床
検査等の諸検査の自動化に適した方法として、不溶性担
体粒子の凝集反応を利用して抗原性物質を定性及び定量
する凝集法が開示されている。
【0005】特公平6−84972号公報及び特開平7
−198720号公報には、特定の緩衝液に、抗体を固
定化した後のラテックス粒子を懸濁させることにより、
感度、特異性に優れたラテックス凝集反応用試薬を製造
する技術が開示されている。
【0006】しかしながら、このような技術では、肉眼
判定用程度に必要とされる感度、特異性を満たすラテッ
クス凝集反応用試薬の製造は可能なものの、全自動分析
装置に適用可能な、平均粒径0.1〜0.5μm程度の
比較的粒径の小さいラテックスを用いた凝集反応用試薬
に要求される性能を満たすものを安定的に供給するのは
困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、分散性が良好であり、測定対象物質との反応性が高
く、安定で高感度なラテックス凝集反応用試薬を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、トリス(ヒド
ロキシメチル)メチル−アミノプロパンスルホン酸を含
有させたラテックス凝集反応用試薬である。以下に本発
明を詳述する。
【0009】上記トリス(ヒドロキシメチル)メチル−
アミノプロパンスルホン酸としては特に限定されず、一
般にグッド緩衝液群と称される緩衝液に使用される緩衝
剤に属するものを好適に使用することができ、例えば、
トリス(ヒドロキシ)アミノメタン及びスルホン酸から
なるもの等が挙げられる。このようなものとしては、例
えば、2−ヒドロキシ−N−トリス(ヒドロキシメチ
ル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS
O)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−ア
ミノプロパンスルホン酸(TAPS)、N−トリス(ヒ
ドロキシメチル)メチル−2−アミノプロパンスルホン
酸(TES)等が挙げられる。上記トリス(ヒドロキシ
メチル)メチル−アミノプロパンスルホン酸は、本発明
の試薬に含有されて緩衝液を構成している。
【0010】上記トリス(ヒドロキシメチル)メチル−
アミノプロパンスルホン酸の使用濃度は、ラテックス懸
濁液中において、5〜150mMであるのが好ましい。
使用濃度が少なすぎたり、多すぎたりすると、非特異的
な凝集が昂進し、正確な定量が行えなくなる。より好ま
しくは、5〜100mM、更に好ましくは、10〜50
mMである。
【0011】上記ラテックス懸濁液におけるラテックス
懸濁粒子は、不溶性ラテックス担体からなる。上記不溶
性ラテックス担体としては、例えば、従来より、ラテッ
クス凝集反応を利用した免疫学的凝集反応及び凝集阻止
反応において、一般的に用いられている微粒子の担体で
あれば特に限定されないが、工業的に大量生産すること
ができる有機系微粒子を好ましく用いることができる。
このようなものとしては、例えば、スチレン、塩化ビニ
ル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル等のビニル系モノマーの単独
重合体又は共重合体;スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等のブタジ
エン系共重合体等が挙げられる。また、官能基として、
例えば、カルボキシル基、第1級アミン基、カルバミノ
基(−CONH2 )、水酸基、アルデヒド基等を有し、
基体が上記有機系微粒子からなる反応性有機系微粒子等
が挙げられる。
【0012】なかでも、抗原又は抗体の吸着性に優れて
おり、生物学的活性を長期間安定に保持できる等の理由
から、ポリスチレン系の不溶性ラテックス担体が特に好
ましい。その他、動物の赤血球や細菌の細胞等の生物学
的粒子;ベントナイト、コロジオン、コレステロール結
晶、シリカ、カオリン、炭素末等の非生物学的粒子等で
あってもよい。本明細書においては、これらを含めて、
不溶性ラテックス担体と称する。
【0013】上記不溶性ラテックス担体の平均粒径は、
不溶性ラテックス担体上の抗体又は抗原と、測定対象物
質との抗原抗体反応により惹起される凝集反応の結果生
じた凝集塊が肉眼又は光学的に検出できるに充分な大き
さを呈するものであれば良い。好ましくは、平均粒径が
0.01〜1.0μm、より好ましくは、平均粒径0.
05〜0.5μmのものである。
【0014】上記不溶性ラテックス担体の表面には、測
定対象物質に対する抗体又は抗原が担持されている。上
記不溶性ラテックス担体の表面に抗体又は抗原を担持す
る手法としては特に限定されず、公知の方法が利用可能
であるが、例えば、不溶性ラテックス担体表面に抗体を
物理的に吸着させる手法や、官能基を有する不溶性ラテ
ックス担体表面に、化学結合法や共有結合法により、効
率的に担持する手法等が挙げられる。
【0015】上記抗体としては特に限定されず、例え
ば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体等が挙げ
られる。好ましくは、モノクローナル抗体である。上記
モノクローナル抗体は、細胞融合技術分野において、そ
れ自体公知の手法を適宜選択し、また、それらを組み合
わせてモノクローナル抗体産生融合細胞株を形成し、上
記細胞株を利用して産生、取得することができる(単ク
ローン抗体・ハイブリドーマとELISA、岩崎辰夫ら
著、講談社)。
【0016】上記測定対象物質としては特に限定され
ず、生体試料中に含まれる生理活性物質や、臨床検査上
重要な項目であり、従来まで凝集法では検出感度が不足
であるとされていた項目等が挙げられ、例えば、癌診断
のスクリーニングにおいて測定される、CEA、CA1
9−9等の1ng/mlまで検出感度が要求される項目
等が挙げられる。
【0017】本発明のラテックス凝集反応用試薬を用い
た測定方法としては、例えば、上記抗体又は抗原を担持
させた上記不溶性ラテックス担体と試料とを混合し、抗
原抗体反応を契機としたラテックス凝集反応を生ぜし
め、この溶液の吸光度変化量を測定し、予め作成してお
いた検量線を用いて、濃度未知の試料中の測定対象物質
量を測定する方法等が挙げられる。
【0018】上記抗体又は抗原を担持させた上記不溶性
ラテックス担体と測定対象物質との反応は、抗原抗体反
応及びそれに伴う凝集反応である。上記反応液中の検体
希釈用緩衝液等は、上記トリス(ヒドロキシ)アミノメ
タン及びスルホン酸からなるものである必要はなく、一
般的に生化学的な用途に用いられているものであれば特
に限定されず、例えば、リン酸緩衝液、グリシン緩衝
液、トリス塩酸緩衝液等が挙げられる。上記反応液のp
Hは、7.0〜8.5が好ましく、より好ましくは、
7.5〜8.0である。
【0019】上記反応液には、安定剤としてウシ血清ア
ルブミン、ショ糖;感度を高める効果が期待されるもの
としてポリエチレングリコール、デキストラン等の水溶
性多糖類;防腐剤としてアジ化ナトリウム;塩濃度調整
のために塩化ナトリウム等の添加剤を適宜溶解させても
よい。
【0020】上記凝集反応の条件は、上記凝集反応が起
こりうる条件であれば特に限定されず、凝集反応温度
は、25〜37℃の恒温において行われるのが好まし
い。凝集反応時間は、5秒〜15分間が好ましい。
【0021】上記不溶性ラテックス担体の凝集の程度を
測定する方法は特に限定されず、例えば、上記凝集を定
性的又は半定量的に測定する場合には、既知の試料の濁
度との比較から、結合物の凝集の程度を目視によって判
定することも可能である。上記凝集を定量的に測定する
場合、簡便性及び精度の点からは、例えば、光学的に測
定することが望ましい。
【0022】上記不溶性ラテックス担体の凝集の光学的
測定法としては特に限定されず、公知の方法が利用可能
であるが、例えば、いわゆる比濁法(凝集塊の形成を濁
度の増加としてとらえる方法)、粒度分布による測定法
(凝集塊の形成を粒度分布ないし平均粒径の変化として
とらえる方法)、積分球濁度法(凝集塊の形成による前
方散乱光の変化を積分球を用いて測定し、透過光強度と
の比を比較する方法)等が挙げられる。これらのそれぞ
れの測定法について、異なる時点で少なくとも2つの測
定値を得て、これらの時点間における測定値の増加分
(すなわち増加速度)に基づき凝集の程度を求める速度
試験(レートアッセイ)と、ある時点(通常は、反応の
終点と考えられる時点)で1つの測定値を得て、この測
定値に基づき凝集の程度を求める終点試験(エンドポイ
ントアッセイ)が利用可能である。測定の簡便さ、迅速
性の点からは、比濁法を用いた速度試験を行うことが望
ましい。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げて更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 1) 試薬及び材料抗ヒトがん胎児性抗原(CEA)モノクローナル抗体 抗ヒトCEAモノクローナル抗体(Clone No.
CEA4−G67、IgG−1)を用いた。ラテックス 平均粒径0.464μmのポリスチレンラテックス(固
形分10%(W/V)、積水化学工業社製)を用いた。
【0025】ラテックス懸濁用緩衝液 (1)10mM TAPSO/1%BSA:10mM
TAPSO(和光純薬工業社製)水溶液を0.1NNa
OHを加えてpHが7.50になるように調整したもの
に、ウシ血清アルブミン(Bovine Serum
Albumin、FractionV、Reagent
Grade、Miles Corp.社製)を1%
(W/V)になるように、また、NaN3 (試薬特級、
ナカライテスク社製)を0.1%(W/V)になるよう
に添加したものを用いた。 (2)10mM TAPS/1%BSA:10mM T
APS(和光純薬工業社製)水溶液を0.1NNaOH
を加えてpHが7.50になるように調整したものに、
BSAを1%(W/V)になるように、また、NaN3
を0.1%(W/V)になるように添加したものを用い
た。 (3)10mM TES/1%BSA:10mM TE
S(和光純薬工業社製)水溶液を0.1NNaOHを加
えてpHが7.50になるように調整したものに、BS
Aを1%(W/V)になるように、また、NaN3
0.1%(W/V)になるように添加したものを用い
た。
【0026】ブロッキング用緩衝液 100mMのNa2 HPO4 と100mMのNaH2
4 とをpH7.40になるように混合し、BSAを1
%(W/V)になるように、また、NaN3 を0.1%
(W/V)になるように添加したものを用いた。CEA標準品 CEA標準品(ダイナボット社製、CEA・リアビーズ
キット添付品)の0、5、20、100、500ng/
mlをそのまま用いた。検体希釈用希釈液(R1 液) ブロッキング用緩衝液に、ポリエチレングリコール60
00(平均分子量7500、和光純薬工業社製)を3%
(W/V)になるように添加したものを用いた。
【0027】2)方法 (1)CEA測定用試薬の調製 平均粒径0.464μmのポリスチレンラテックス(固
形分10%(W/V)、積水化学工業社製)1容に、ラ
テックス懸濁用緩衝液(10mMのTAPSO/1%B
SA)9容を添加希釈し、1.0%ラテックス液とし
た。抗CEA抗体(Clone No.CEA4−G6
7)は、タンパク濃度が12.5μg/mlになるよう
に抗体希釈用緩衝液で希釈し、感作抗体液とした。1.
0%(W/V)ラテックス液600μlを25℃のイン
キュベーター中でマグネチックスターラーで攪拌しなが
ら、抗体感作液1200μlを素早く添加し、25℃に
て1時間攪拌した。その後、ブロッキング用緩衝液を
3.0ml添加し、25℃にて続けて2時間攪拌した。
その後、15℃、15000rpmにて15分間遠心分
離した。得られた沈殿にラテックス懸濁用緩衝液4.0
mlを添加し、同様に遠心分離することにより、沈殿を
洗浄した。洗浄操作は3回行った。この沈殿にブロッキ
ング用緩衝液を1.8ml添加し、よく攪拌した後、超
音波破砕機にて分散処理を行った。これにブロッキング
用緩衝液を1.8ml添加し、固形分0.17%(W/
V)のCEA測定用試薬[1]とした。このようにして
調製したCEA測定用試薬[1]は4℃にて1週間保存
した。
【0028】(2)ラテックス試薬によるCEA量の測
定 ラテックス試薬によるCEA量の測定は、生化学用自動
分析装置7150形(日立製作所杜製)を用いて行っ
た。上記により得られた固形分0.17%(W/V)の
CEA測定用試薬[1]をR2 液(固形分0.17%
(W/V))とした。測定条件は以下の通りであった。 検体容量 20μ1 検体希釈液(R1 液)210μ1 試薬(R2 液) 30μ1 測定波長 570nm 測定温度 37℃
【0029】試薬(R2 液)を添加してから約80秒後
の吸光度と約320秒後の吸光度の差(ΔOD570)
を測定し、この吸光度の差を10000倍したものを吸
光度変化量とした。検体として既知濃度のCEA標準品
を用いて測定を行い、検量線を作成した。結果を表1及
び図1に示した。
【0030】実施例2 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて10mMの
TAPS/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様に
して調製したCEA測定用試薬[2]を用いて、実施例
1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0031】実施例3 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて10mMの
TES/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様にし
て調製したCEA測定用試薬[3]を用いて、実施例1
と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0032】実施例4 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて50mMの
TAPSO/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様
にして調製したCEA測定用試薬[7]を用いて、実施
例1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0033】実施例5 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて150mM
のTAPSO/1%BSAを用いた以外は実施例1と同
様にして調製したCEA測定用試薬[8]を用いて、実
施例1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示し
た。
【0034】実施例6 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて50mMの
TAPS/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様に
して調製したCEA測定用試薬[9]を用いて、実施例
1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0035】実施例7 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて150mM
のTAPS/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様
にして調製したCEA測定用試薬[10]を用いて、実
施例1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示し
た。
【0036】実施例8 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて50mMの
TES/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様にし
て調製したCEA測定用試薬[11]を用いて、実施例
1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0037】実施例9 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて150mM
のTES/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様に
して調製したCEA測定用試薬[12]を用いて、実施
例1と同様に測定した。結果を表1及び図1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】実施例10 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて3mMのT
APSO/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様に
して調製したCEA測定用試薬[13]を用いて、実施
例1と同様に測定した。結果を表2及び図2に示した。
【0040】実施例11 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて3mMのT
APS/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様にし
て調製したCEA測定用試薬[14]を用いて、実施例
1と同様に測定した。結果を表2及び図2に示した。
【0041】実施例12 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて3mMのT
ES/1%BSAを用いた以外は実施例1と同様にして
調製したCEA測定用試薬[15]を用いて、実施例1
と同様に測定した。結果を表2及び図2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】比較例1 グリシン緩衝液を含むラテック
ス凝集反応用試薬を用いたCEA量の測定 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて10mMの
グリシン緩衝液(10mグリシン水溶液に0.1NのN
aOHを添加して、pH7.50に調整したもの)を用
いた以外は実施例1と同様にして調製したCEA測定用
試薬[4]を用いて、実施例1と同様に測定した。結果
を表3及び図3に示した。
【0044】比較例2 リン酸緩衝液を含むラテックス
凝集反応用試薬を用いたCEA量の測定 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて10mMの
NaPBを用いた以外は実施例1と同様にして調製した
CEA測定用試薬[5]を用いて、実施例1と同様に測
定した。結果を表3及び図3に示した。
【0045】比較例3 へペスを含むラテックス凝集反
応用試薬を用いたCEA量の測定 10mMのTAPSO/1%BSAに代えて10mMの
ヘペス(HEPES、和光純薬工業社製、2−[4−
(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタン
スルホン酸)/1%BSAを用いた以外は実施例1と同
様にして調製したCEA測定用試薬[6]を用いて、実
施例1と同様に測定した。結果を表3及び図3に示し
た。
【0046】
【表3】
【0047】実施例13〜24、比較例4〜6 上記実施例1〜12及び比較例1〜3で用いたCEA測
定用試薬[1]〜[15]を、4℃で6カ月保存した
上、上記CEA定量から6カ月後、再度、実施例1と全
く同様にしてCEA量の測定を行い、試薬反応性の経時
変化を調べた。結果を表4、表5、表6、図4、図5及
び図6に示した。
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】表1〜6及び図1〜6から明らかなよう
に、本発明のラテックス凝集反応用試薬によって作成さ
れた検量線は、CEA低濃度域から高濃度域まで、良好
な直線性を示し、特に、実施例1〜9及び実施例13〜
21では、充分に良好な直線性を示すと共に、実施例1
0〜12及び実施例22〜24においても、特にCEA
低濃度域で優れた直線性を示したが、比較例の試薬によ
る検量線は、CEA低濃度域及び高濃度域において、本
発明のラテックス凝集反応用試薬によるものよりも反応
性が低いため、良好な直線性を示さなかった。また、試
薬反応量(感度)の経時安定性についても、本発明のラ
テックス凝集反応用試薬では調製後6カ月後でも、調製
直後と同等の反応性を有したのに対し、比較例の試薬で
は全体的に反応量が大きく低下していた。本発明のラテ
ックス凝集反応用試薬においては、抗体又は抗原を固定
化させたラテックス粒子と、それを懸濁させる緩衝液と
の最適な組み合わせにより、ラテックス粒子の経時安定
性が良好に保持されたためと推察された。以上の結果か
ら、本発明のラテックス凝集反応用試薬を使用したCE
A定量法は、従来のラテックス凝集反応用試薬よりも高
感度かつ安定で優れた定量法であることが確認された。
【0052】
【発明の効果】本発明のラテックス凝集反応用試薬は、
上述の構成からなるので、従来のラテックス凝集反応用
試薬で見られたような非特異凝集による感度の低下がな
く、測定対象物質が低濃度しか含有されていなくても高
い検出感度を示す安定なラテックス凝集反応用試薬を得
ることができ、特に、モノクローナル抗体を用いたラテ
ックス凝集反応用試薬において効果的である。また、本
発明のラテックス凝集反応用試薬を用いることにより、
被検試料中の抗原性物質を正確に定量することが可能に
なり、疾患の発見、病態の把握、治療方法の決定等に有
効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜9に使用された既知濃度のCEA標
準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[1]〜
[3]、[7]〜[12](調製後1週間)による吸光
度変化量を示す図である。縦軸は、吸光度変化量であ
り、横軸は、CEAの濃度(ng/ml)である。
【図2】実施例10〜12に使用された既知濃度のCE
A標準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[13]〜
[15](調製後1週間)による吸光度変化量を示す図
である。縦軸は、吸光度変化量であり、横軸は、CEA
の濃度(ng/ml)である。
【図3】比較例1〜3に使用された既知濃度のCEA標
準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[4]〜[6]
(調製後1週間)による吸光度変化量を示す図である。
縦軸は、吸光度変化量であり、横軸は、CEAの濃度
(ng/ml)である。
【図4】実施例13〜21に使用された既知濃度のCE
A標準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[1]〜
[3]、[7]〜[12](調製後6カ月)による吸光
度変化量を示す図である。縦軸は、吸光度変化量であ
り、横軸は、CEAの濃度(ng/ml)である。
【図5】実施例22〜24に使用された既知濃度のCE
A標準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[13]〜
[15](調製後6カ月)による吸光度変化量を示す図
である。縦軸は、吸光度変化量であり、横軸は、CEA
の濃度(ng/ml)である。
【図6】比較例4〜6に使用された既知濃度のCEA標
準品中のCEA量と、CEA測定用試薬[4]〜[6]
(調製後6カ月)による吸光度変化量を示す図である。
縦軸は、吸光度変化量であり、横軸は、CEAの濃度
(ng/ml)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリス(ヒドロキシメチル)メチル−ア
    ミノプロパンスルホン酸を含有することを特徴とするラ
    テックス凝集反応用試薬。
  2. 【請求項2】 トリス(ヒドロキシメチル)メチル−ア
    ミノプロパンスルホン酸が、2−ヒドロキシ−N−トリ
    ス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンス
    ルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3
    −アミノプロパンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシ
    メチル)メチル−2−アミノプロパンスルホン酸からな
    る群より選択された少なくとも1種である請求項1記載
    のラテックス凝集反応用試薬。
  3. 【請求項3】 ラテックス懸濁液からなり、前記懸濁液
    中のトリス(ヒドロキシメチル)メチル−アミノプロパ
    ンスルホン酸濃度が、5〜150mMである請求項1又
    は2記載のラテックス凝集反応用試薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023190003A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 ミナリスメディカル株式会社 シアリルルイス抗原の測定方法、測定用試薬及び測定用キット

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WO2023190003A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 ミナリスメディカル株式会社 シアリルルイス抗原の測定方法、測定用試薬及び測定用キット

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