JP2002082117A - 検査キット - Google Patents
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Abstract
質を測定するにあたり、目視判定性に優れ、高い検出感
度を得ることができる検査キットを提供する。 【解決手段】 検体添加部位と微粒子捕捉部位とが設け
られたメンブランと、酵素と、前記酵素に対する基質と
を備える検査キットであって、検体添加部位には、被検
出物質と特異的に結合する物質とビオチン又はアビジン
とが固定化された微粒子が保持されており、前記微粒子
捕捉部位には、被検出物質と特異的に結合する物質が固
定化されており、前記酵素にアビジン又はビオチンが固
定化されており、微粒子が合成高分子からなるラテック
ス粒子であり、その表面負電荷が0.01meq/g〜
0.5meq/gであり、粒子径が0.01μm〜5.
0μmの範囲とされている検査キット。
Description
反応を利用した検査キットに関し、より詳細には、被検
出物質の有無及び量を特異的な結合反応を利用して簡便
にかつ迅速に測定することが可能とされている検査キッ
トに関する。
用して、特定の抗原または抗体よりなる被検出物質を検
出する免疫測定法が広く用いられている。この種の免疫
測定法では、免疫反応により試料中の被検出物質を、微
粒子に感作させた抗体または抗原と結合し、結合によっ
て生じる微粒子の凝集状態を測定する凝集法が簡便であ
り、目視判定が可能であるため一般的に用いられてい
る。
元素、酵素または蛍光物質からなる標識物質により標識
した抗体または抗原を免疫反応により結合し、結合した
標識物質を測定する放射免疫測定法、酵素免疫測定法ま
たは蛍光免疫測定法も使用されている。
型反応及びサンドイッチ型反応が広く用いられている。
サンドイッチ型反応の測定法としてイムノクロマトグラ
フ法が知られており、試料中の抗原または抗体よりなる
被検出物質を検出するために、各種操作方法が提案され
ている。
には、抗体が固定化された多孔質試験小片を用いる方法
が開示されている。また、米国特許第4,094,64
7号、第4,235,601号及び4,361,537
号には、免疫学的及び他のタイプの特異的結合アッセイ
において、試薬をクロマトグラフ溶媒移動させて毛管現
象により展開・移動させる方法が開示されている。
ン等からなる多孔性膜により構成されているクロマトグ
ラフ媒体上に設けられた検体添加部位に検体が加えら
れ、溶液が展開され、多孔性膜上に設けられた検出部位
にて呈示される標識物の着色度合いにより検体中の被検
出物質の有無が判定される。
金属コロイド、非金属コロイド、色素、または酵素等が
用いられている。着色ラテックス粒子を用いた方法で
は、例えば、あらかじめ、多孔性膜上に抗原もしくは抗
体を固相化しておき、膜の一端に抗体もしくは抗原を結
合させた着色ラテックス粒子を載置する。尿や血清等の
検体が添加されると、検体中の抗原もしくは抗体と着色
ラテックス粒子とが、多孔性膜の有する毛細管現象の作
用により順次拡散・移動し、展開する。この場合、免疫
反応により生じた抗原もしくは抗体−着色ラテックス粒
子複合体が、固相化されていた抗原もしくは抗体に到達
し、その部位で抗原抗体反応が起こり、着色ラテックス
粒子が捕捉された度合いを色の濃度により目視により観
察することができる。
た反応部位に、固定化された抗体が固定化試薬となり、
該固定化試薬に被検出物質である抗原を介して感作標識
微粒子が特異的に結合し、その結果、感作標識微粒子が
反応部位に捕捉されることにより生じる信号の有無また
は強度を目視により判定することにより、試料中の検出
物質の存在の有無または量が測定される。
識微粒子を調製するための微粒子としては従来、金、白
金、銅、酸化鉄等のコロイド状金属粒子またはコロイド
状酸化物粒子、硫黄等のコロイド状非金属粒子及び染料
粒子等が用いられている。このような微粒子としては、
一般に、0.005μm〜10.0μmの粒子径を有す
るものが市販されている。
るクロマトグラフ媒体としての多孔性膜または繊維状膜
は、一般には、ガラス繊維状シート、濾紙、ナイロンシ
ート、ニトロセルロースシート、ポリエチレンシート等
からなり、これらは、その種類によって、0.01μm
〜50μmの範囲の孔径を有する多孔性膜や繊維状膜で
あることが多い。
粒子として、コロイド状金属粒子、コロイド状金属酸化
物粒子またはコロイド状非金属粒子を用いる場合、その
調製条件または粒径によって色調が決定される。従っ
て、所望とする鮮明な濃い色調を呈する標識微粒子を得
ることができないことがあった。
さを任意に選択することができ、鮮明な濃い色調を呈す
る標識微粒子を得ることができる。しかしながら、染料
粒子を用いた場合においても、クロマトグラフ媒体上で
捕捉された標識微粒子の積み重ねにより形成される捕捉
ラインの色調は弱く、検出物が微量の場合には検出が非
常に困難であった。また、イムノクロマトグラフ法の反
応部位におけるシグナル強度を所望の強度レベルとする
ことが困難であり、かつ正確な目視判定が困難であり、
検出感度を高めることができないという問題があった。
を解消し、被検出物質の目視による判定を容易にかつ確
実に行なうことができ、従って、高い検出感度を実現し
得るイムノクロマトグラフ法用の検査キットを提供する
ことにある。
と被検出物質捕捉部位とが設けられたメンブランと、酵
素と、酵素に対する基質とを備える検査キットであっ
て、前記メンブランには、試料中の検出すべき被検出物
質と特異的に結合する物質とビオチン又はアビジンとが
固定化された微粒子が保持されており、被検出物質捕捉
部位には、被検出物質と特異的に結合する物質が固定化
されており、上記酵素にはアビジン又はビオチンが固定
化されており、上記微粒子が合成高分子からなるラテッ
クス粒子であり、粒子径が0.01μm〜5.0μmの
範囲であることを特徴とする。
固定化され、上記酵素にはビオチンが固定化されてい
る。また、本発明に係る検査キットでは、好ましくは、
単糖類または二糖類が含有されている。
は、上記メンブレンとして、多孔性膜または繊維状膜が
用いられる。以下、本発明の詳細を説明する。
は、ビオチンに特異的に強く結合し得るタンパク質の総
称を意味するものとし、アビジンとしては、より具体的
には、卵白アビジン、ストレプトアビジン、遺伝子組み
替えアビジン等を挙げることができる。
形成されるタンパク質であり、各サブユニットにはビオ
チン結合部位が一箇所づつ存在する。従って、1分子の
アビジンには、4分子のビオチンが結合され得る。ま
た、各サブユニットは共有結合により結合していないた
め、高い熱が加えられた場合には各サブユニットに開裂
することが知られている。そこで、アビジンの各サブユ
ニット間が架橋、すなわち分子内架橋されているものも
用いることができる。また、これらのアビジンやビオチ
ンが様々に化学修飾されていてもよく、遺伝子組み替え
等によりアミノ酸等が置換されていてもよい。
接合する物質とアビジン又はビオチンとが固定化された
標識微粒子と、被検出物質とがクロマトグラフ上で反応
され、あるいはあらかじめ反応されたものをクロマトグ
ラフ上に添加し、クロマトグラフ上の捕捉部位において
被検出物質と標識微粒子との複合体を捕捉する。しかる
後、ビオチンまたはアビジンで標識された酵素をクロマ
トグラフ上に展開し、捕捉された微粒子上のアビジンま
たはビオチンとの反応により、酵素を捕捉部位に留置さ
せる。同時に、あるいはしかる後、酵素に対する基質が
クロマト上に展開され、捕捉部位にて酵素と基質とが反
応するので、捕捉ライン上にて発色させることができ
る。
はないが、アルカリフォスターゼ、ペルオキシダーゼ、
β−D−ガラクトシダーゼ、アルコール脱水素酵素、グ
ルコース−6−リン酸脱水素酵素、キサンチンオキシダ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、インベルターゼ、アセ
テートキナーゼ、グルコース脱水素酵素、ピルビン酸キ
ナーゼ、ウレアーゼ等が挙げられる。好ましくは、アル
カリフォスターゼ、ペルオキシダーゼ、β−D−ガラク
トシダーゼが用いられる。
めのラテックス粒子としては、ポリスチレン、スチレン
−スルホン酸(塩)共重合体、スチレン−メタクリル酸
共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン−スルホン酸
共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体等からなる合
成高分子粒子を挙げることができる。
となるものを任意に用いることができる。例えば、アル
カリフォスターゼに対しては、p−ニトロフェニルリン
酸、ペルオキシダーゼには5−アミノサリチル酸やo−
フェニレンジアミン、3,3’5,5’−tetram
ethylbennizine、2,2’−Azino
di−3−ethylbenzthiaziline−
6’−sulfonic acid等を用いることがで
きる。
せることができるので、非検出物質と特異的に接合する
物質として、被検出物質に対する抗原または抗体、ある
いはリガンド等を容易に結合し、固定化することができ
る。また、ラテックス粒子にはアビジンまたはビオチン
を共有結合等の化学結合等により容易に結合し、固定化
することができる。
が、負電荷で0.01〜0.5meq/gであることが
好ましい。さらに、表面にスルホン酸基やカルボキシル
基等が導入されたラテックス粒子も適宜使用することが
できる。
の粒子径が、0.01μm〜5.0μmの範囲にあるこ
とが好ましく、より好ましくは0.02μm〜3.0μ
mである。
であることが好ましく、また若干着色されている場合に
おいても、酵素の発色による色調を妨害しなければ使用
することができる。
検査キットに設置される場合、検査キットが糖を含有す
ることが好ましい。糖としては、エリスリトール、キシ
ロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、マ
ンニトール、スクロース、トレハロース、マンノース、
ラクトース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ポ
リデキストロース等及びこれらの修飾体等を挙げること
ができるが、特に限定されるものではないが、単糖類ま
たは二糖類あるいはこれらの修飾体が好適に用いられ
る。
は、一般に毛細管現象を発現する公知の適宜の材料を用
いることができる。例えば、セルロース、ニトロセルロ
ースのようなセルロース修飾体;ナイロン、ポリエチレ
ン、濾紙、ガラス繊維等を挙げることができるが、多孔
性膜や繊維状膜からなるクロマトグラフ媒体が好ましく
用いられる。特に、好ましくは、ニトロセルロース膜、
ナイロン膜、ポリエチレン膜、ガラス繊維膜または濾紙
等の多孔性膜もしくは繊維状膜が用いられる。
試料中の検出すべき被検出物質と結合可能な固定化試薬
を含む少なくとも1つの反応部位が設けられている。固
定化試薬としては、例えば、被検出物質が抗原の場合、
これに対して特異的なポリクローナル抗体、モノクロー
ナル抗体、リガンド、または被検出物質が抗体等の場合
には、対応する抗原や抗原性を有するペプチド等を含有
する試薬が挙げられる。これらの試薬は、上記クロマト
グラフ媒体上に滴下され、あるいは塗布され、乾燥され
ることにより、固定化することができる。
いが、例えば、幅3〜10mm×長さ20〜150mm
程度のストリップ状のものが、取り扱い容易であるため
好ましい。試験片の厚みは、10μm〜1mm程度のも
のがが取り扱い容易であり好ましい。また、吸水力のあ
る濾紙等のパッドを試験片の上部に貼付してもよい。
ミン、カゼイン、糖類または界面活性剤等を含有せても
よい。ラテックス粒子が乾燥され保持されている同時
に、ラテックス粒子が保持されている部位に糖を含有さ
せることが好ましい。糖としては、特に限定されない
が、前述した各種糖及びその修飾体が用いられ、単糖類
または二糖類あるいはこれらの修飾体が好ましく用いら
れる。
については、特に限定されないが、例えば、血液、血
清、血漿、唾液、汗、尿、乳汁、胸水、粘膜液、髄液、
腹腔液、羊水、糞便等のような生理学的な流体、発酵ブ
ロス、細胞培養または化学反応混合物などから得たもの
等、任意である。生物学的流体または生理学的流体の他
に、他の液体サンプル、例えば、水や食品の製造検定サ
ンプル、水質・土壌検査サンプル等であってもよい。ま
た、これらの試料は、適宜、緩衝液等で希釈して用いら
れてもよく、濃縮、濾過、熱処理、凍結融解、抽出操
作、妨害成分の不活化あるいは試薬の添加等の前処理を
施されたものであってもよい。
液、血液凝固抑制剤、または界面活性剤等をあらかじめ
ラテックス粒子とともに乾燥して保持させて含有させて
おいてもよい。
び比較例を挙げることにより、本発明をより詳細に説明
する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
番:SRHF、厚み100μm,バッキングコートあ
り)を幅20cm×長さ5cmの矩形形状に切断し、得
られた矩形のニトロセルロースメンブレンの上端から3
0mmの位置に、HBs抗原を2.0mg/mg濃度で
含有する10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)を1
μL/cmとなるようにライン状に塗布した。37℃で
2時間乾燥した後、1%(w/v)牛血清アルブミン
(DIFCO社製)の100mMリン酸緩衝液(pH
7.5)溶液に10分間浸漬し、ブロッキング処理を行
なった。しかる後、0.1%(w/V)のラウリル硫酸
ナトリウム含有100mMリン酸緩衝液(pH7.5)
にて洗浄後、室温にて乾燥した。このようにして、HB
s抗原固定化多孔製膜を得た。
クス粒子の作製 カルボキシル基含有ラテックス粒子(積水化学工業社
製、白色カルボラテックス、粒子径0.3μm)の1%
(w/v)の分散液1.0mLに、20mMリン酸緩衝
液(pH5.5)9mLを加え、15000rpmにて
20分間遠心分離した。得られた沈渣を2%(w/v)
の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミドヒドロクロライドを含有する20mMリン
酸緩衝液(pH5.5)に懸濁し、37℃で1時間混和
した。しかる後等、混和液を15000rpmで遠心分
離し、沈渣を0.2Mほう酸緩衝液(pH8.5)4m
Lに懸濁させた。得られた懸濁液にHBs抗原の0.5
mg/mL −0.2Mほう酸緩衝液(pH8.5)1m
Lを加え、十分混和し、37℃で1時間攪拌した。
500rpmで20分間遠心分離し、沈渣を0.2Mほ
う酸緩衝液(pH8.5)4mLに懸濁させ、これにア
ビジンの1mg/mL−0.2Mほう酸緩衝液(pH
8.5)1mLを加え、十分混和し、37℃で1時間攪
拌した。再度、15000rpm及び20分の条件で遠
心分離し、沈渣を0.1Mのエタノールアミンヒドロク
ロライド−0.2Mほう酸緩衝液(pH8.5)溶液に
て懸濁し、37℃で1時間攪拌した。攪拌後、1500
0rpmで20分間遠心分離し、沈渣を1%(w/v)
ウシ血清アルブミン−100mMリン酸緩衝液(pH
7.5)溶液5mLに懸濁させ、室温で1時間攪拌し、
ブロッキング処理を行なった。
15000rpmで20分間遠心分離し、沈渣を1%
(w/v)ウシ血清アルブミン−0.1%(w/v)ア
ジ化ナトリウム含有100mMリン酸緩衝液(pH7.
5)2mLに懸濁させ、冷蔵保存した。このようにし
て、HBs抗原及びアビジン結合ラテックス粒子懸濁液
を得た。
mに裁断し、幅5mm×長さ60mmの粘着性基材に貼
り合わせ、該多孔性膜の上端に幅5mm×長さ2cmの
吸水用濾紙(日本ミリポア社製)を上端が一致するよう
に重ね、透明な粘着テープで固定した。吸水用濾紙の下
端にはグラスファイバー片(ワットマンジャパン社製)
に上記ラテックス粒子懸濁液を2μL含有させ乾燥した
ものを貼付した。該グラスファイバー片上に、さらにフ
ィルタ濾紙(ワットマンジャパン社製)を重ね透明な粘
着テープで固定した。このようにして試験片を得、該試
験片をウェル内に入れ、立設した。
濃度が0mIU/mL、5mIU/mL、10mIU/
mL、20mIU/mL、40mIU/mL、及び80
mIU/mLの濃度の各サンプル50μLをウェルに添
加し、試験片に吸収させ、反応させた。5分後に10m
Mアルカリフォスファータゼ標識ビオチン含有リン酸緩
衝液(pH7.5)50μLを添加し、さらに5分後
に、基質として10mg/mLの5−ブロモ−4−クロ
ロ−3−インドリル−リン酸二ナトリウム塩含有溶液5
0μLを添加した。この添加の10分後に、青色のライ
ンが検出されるかどうかを目視により判定した。ライン
の強度は3名の評価者により評価し、その平均値を求め
た。結果を下記の表1に示す。
ラテックス粒子懸濁液に、さらにトレハロース(林原生
物化学研究所製)を10%(w/v)となるように加え
たこと以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、
かつ抗HBs抗体の測定を行なった。結果を下記の表1
に示す。
ラテックス粒子懸濁液に、さらにトレハロース(林原生
物化学研究所製)を20%(w/v)となるように加え
たこと以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、
かつ抗HBs抗体の測定を行なった。結果を下記の表1
に示す。
ラテックス粒子懸濁液に、さらにトレハロース(林原生
物化学研究所製)を30%(w/v)となるように加え
たこと以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、
かつ抗HBs抗体の測定を行なった。結果を下記の表1
に示す。
原及びアビジン結合ラテックス粒子の作製を、下記のH
Bs抗原結合青色着色ラテックス粒子の作製に変更した
こと、サンプル滴下後に、10mMアルカリフォスター
ゼ標識ビオチン含有リン酸緩衝液(pH7.5)50μ
Lを添加しなかったこと、並びに、10mg/mLの5
−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−リン酸二ナト
リウム塩含有溶液50μLの添加をしなかったことを除
いては、全て実施例1と同様にして行なった。
作製 カルボキシル基含有青色着色ラテックス粒子(積水化学
工業社製、青色カルボラテックス、粒子径0.3μm)
の10%w/v濃度の分散液1.0mLに20mMにリ
ン酸緩衝液(pH5.5)9mLを加え、15000r
pmで20分間遠心分離した。得られた沈渣を、2%
(w/v)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミドヒドロクロライドを含有する2
0mMリン酸緩衝液(pH5.5)に懸濁し、1時間、
37℃で混和した。混和された混濁液を、15000r
pmにて20分間遠心分離し、0.2Mホウ酸緩衝液
(pH8.5)4mLに懸濁した。この懸濁液に、HB
s抗原の0.5mg/mL−0.2Mほう酸緩衝液(p
H8.5)を1mL加え十分混和し、37℃で1時間攪
拌した。しかる後、未反応のHBs抗原を除去するため
に、15000rpmで20分間遠心分離した。沈渣を
0.2Mホウ酸緩衝液(pH8.5)4mLに懸濁させ
た。
000rpmで20分間遠心分離した。沈渣を0.1M
のエタノールアミンヒキドロクロライド−0.2Mホウ
酸緩衝液(pH8.5)にて懸濁し、37℃で1時間攪
拌した。しかる後、攪拌された懸濁液を15000rp
mで20分間遠心分離した。遠心分離後に、1%(w/
v)ウシ血清アルブミン−100mMリン酸緩衝液(p
H7.5)5mLに懸濁し、室温で1時間攪拌し、ブロ
ッキング処理した。
00rpmで20分間遠心分離した。沈渣を1%(w/
v)ウシ血清アルブミン−0.01%(w/v)アジ化
ナトリウム含有100mMリン酸緩衝液(pH7.5)
2mLに懸濁させ、冷蔵保存した。このようにして、H
Bs抗原結合青色着色ラテックス粒子含有懸濁液を得
た。
−、+、++、+++の4段階で評価した。表1から明
らかなように、比較例1では、20mIU/mLまでの
濃度のサンプルしか検出できなかったのに対し、実施例
1では、5mIU/mLの濃度のサンプルまで検出する
ことができ、感度の高められることがわかる。また、反
応容器内に糖を含有させた実施例2〜4においても、同
様に、5mIU/mLの濃度の場合でも、検出ラインを
確認することができ、感度の高められていることがわか
る。
質と特異的に結合する物質と、ビオチンまたはアビジン
とが固定化された微粒子が、合成高分子からなるラテッ
クス粒子であって、粒子径が0.01〜5.0μmの範
囲にあるので、該微粒子が、被検出物質捕捉部位に捕捉
された場合、捕捉後粒子の量が、背景色に妨害されず、
また粒子自身の持つ色に妨害されずに測定され得る。従
って、合成高分子ラテックス粒子を用いたイムノクロマ
トグラフ法により、高感度に被検出物質を測定すること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 検体添加部位と被検出物質捕捉部位とが
設けられたメンブランと、酵素と、前記酵素に対する基
質とを備える検査キットであって、 前記メンブランには、試料中の被検出物質と特異的に結
合する物質とビオチン又はアビジンとが固定化された微
粒子が保持されており、 前記被検出物質捕捉部位には、被検出物質と特異的に結
合する物質が固定化されており、 前記酵素にアビジン又はビオチンが固定化されており、 前記微粒子が合成高分子からなるラテックス粒子であ
り、粒子径が0.01μm〜5.0μmの範囲であるこ
とを特徴とする検査キット。 - 【請求項2】 前記微粒子にアビジンが固定化され、前
記酵素にビオチンが固定化されている、請求項1に記載
の検査キット。 - 【請求項3】 単糖類または二糖類を含有することを特
徴とする請求項1または2に記載の検査キット。 - 【請求項4】 前記メンブレンが、多孔性膜または繊維
状膜からなる、請求項1〜3のいずれかに記載の検査キ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000273756A JP4371556B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | 検査キット |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000273756A JP4371556B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | 検査キット |
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JP2002082117A true JP2002082117A (ja) | 2002-03-22 |
JP4371556B2 JP4371556B2 (ja) | 2009-11-25 |
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ID=18759638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000273756A Expired - Lifetime JP4371556B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | 検査キット |
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---|---|
JP (1) | JP4371556B2 (ja) |
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