JPH08105335A - 作動気筒数可変内燃機関を有する車両の運転制御装置 - Google Patents

作動気筒数可変内燃機関を有する車両の運転制御装置

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JPH08105335A
JPH08105335A JP6241091A JP24109194A JPH08105335A JP H08105335 A JPH08105335 A JP H08105335A JP 6241091 A JP6241091 A JP 6241091A JP 24109194 A JP24109194 A JP 24109194A JP H08105335 A JPH08105335 A JP H08105335A
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internal combustion
combustion engine
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克則 上田
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英雄 中井
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 休筒運転による燃費低減効果を確保しなが
ら、気筒切換時における切換ショックの車体への伝達を
極力抑えた運転制御装置を提供する。 【構成】 エンジン1が全筒運転から休筒運転に切換わ
る場合、ECU26は、先ずISCを開放駆動した後、
TCU34に休筒信号SMDを出力する。すると、TCU
34は、電磁弁62の駆動デューティ比を低下させて、
ダンパクラッチ48の直結圧を低下させる。ECU26
は、休筒信号SMD出力後所定時間経過したら、休筒気筒
の燃料噴射を停止させた後、動弁機構も停止させる。こ
の際には、ダンパクラッチ48がスリップ直結あるいは
非直結に移行しているため、切換ショックはトルクコン
バータ31により吸収される。そして、TCU34は気
筒の切換えが終了したら、ダンパクラッチ48を再び通
常の制御に復帰させ、休筒運転による燃費低減効果を確
保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動気筒数可変内燃機
関を有する車両の運転制御装置に係り、詳しくは、休筒
運転による燃費低減効果を確保しながら、気筒切換時に
おける切換ショックの車体への伝達を極力抑える技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】動力性能を維持しながら燃費の向上や有
害排ガス成分の低減を図るには、要求出力の小さい定常
走行や減速走行等の部分負荷運転時において、総排気量
を減少させる手法が有効である。これを実現するものと
して、運転状況に応じて一部の気筒への燃料供給を停止
させると共に当該気筒の動弁機構も停止させて、全筒運
転モードから休筒運転モードに移行させる休筒機構付エ
ンジン(以下、単に休筒エンジン)が、例えば特開昭6
0−150412号公報等により提案されている。休筒
エンジンでは、エンジン回転数をパラメータとする運転
モード切換用のマップを設定し、ECU(エンジンコン
トロールユニット)が、スロットル開度や吸気管内圧力
によりエンジン負荷を検出する一方、検出した負荷から
上記マップに基づき全筒運転モードと休筒運転モードと
の切換えを行っている。
【0003】一方、近年の自動車用自動変速機では、流
体継手たるトルクコンバータのスリップによる燃費低下
を解消するため、トルクコンバータ内部に直結継手手段
であるロックアップ用のクラッチ(以下、ダンパクラッ
チと記す)を設けて、所定の運転域では入力側と出力側
とを直結するものが多くなっている。ダンパクラッチ
は、油圧制御弁を介して供給される直結圧により駆動制
御され、車両の運転状態をパラメータとする制御マップ
内には、トルクコンバータの入力側と出力側とがスリッ
プしない状態に直結圧を制御する完全直結域の他、クラ
ッチを直結しない状態に制御する非直結域や、数十回転
程度のスリップをさせながら結合する状態に直結圧を制
御するスリップ直結域が設定されている。そして、TC
U(トランスミッションコントロールユニット)が、車
速やスロットル開度等に基づいて上記マップからダンパ
クラッチの運転域を決定し、油圧制御弁をデューティ制
御することによりダンパクラッチへの直結圧を増減させ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、休筒エンジ
ンにダンパクラッチ付きの自動変速機を組合せたものに
は、以下の問題があった。一般に、休筒エンジンでは、
V型6気筒の場合には片バンクの3気筒を停止させた
り、直列4気筒の場合には両端の2気筒を停止させるこ
と等により、休筒運転時の運転気筒を半減させるものが
多い。したがって、全筒運転と休筒運転との切換えの際
には、回転変動やトルク変動が不可避的に生じ、これら
が切換ショックとして車体に伝達されて乗り心地が非常
に悪化することになる。
【0005】そこで、特公平5−86512号公報等に
は、休筒運転時における完全直結域の下限を全筒運転時
に比べて高速側に設定し、それ以下の領域ではダンパク
ラッチを非直結として、回転変動やトルク変動の車体へ
の伝達を防止する制御が記載されている。ところが、こ
のような制御は、本質的な矛盾を含んでいる。すなわ
ち、休筒運転とダンパクラッチの完全直結制御とは、共
に燃費の向上を目的とするものであり、休筒運転を行う
ためにダンパクラッチを非直結制御した場合、休筒運転
により得られた燃費の向上がトルクコンバータのスリッ
プにより相殺されてしまうのである。
【0006】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、休筒運転による燃費低減効果を確保しながら、気筒
切換時における切換ショックの車体への伝達を極力抑え
た運転制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、この目的を達成するために、多気筒内燃機関
と、この多気筒内燃機関の駆動軸と被駆動軸との間に設
けられた流体継手手段と、この流体継手手段と並列的に
設けられ駆動軸と被駆動軸とのトルク伝達を行う直結継
手手段と、この直結継手手段のトルク伝達量を調整する
調整手段と、前記多気筒内燃機関の一部気筒への吸気導
入を停止させる気筒停止手段と、前記多気筒内燃機関の
各燃焼室に燃料を供給する燃料供給手段とを有する車両
の運転制御装置において、前記多気筒内燃機関の運転状
態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態に応じ
て全筒運転と一部気筒運転とを切り換えて行わせるべ
く、前記運転状態検出手段の出力に基づき前記調整手段
と前記気筒停止手段と前記燃料供給手段とに指令信号を
出力する制御手段とを備え、当該制御手段は、前記運転
状態検出手段の出力に基づき全気筒運転から一部気筒運
転への切換えを行うべき運転状態であることを判定した
ときに、前記直結継手手段のトルク伝達量を一時的に低
減させるトルク伝達量低減指令信号を前記調整手段に出
力し、当該出力から第1所定時間経過した後に、前記燃
料供給手段に前記一部気筒への燃料供給を停止させる燃
料供給停止指令信号と、前記気筒停止手段に前記一部気
筒への吸気導入を停止させる休筒指令信号とを出力する
ことを特徴とする作動気筒数可変内燃機関を有する車両
の運転制御装置を提案する。
【0008】また、本発明の請求項2では、請求項1の
運転制御装置において、アイドル運転時の吸入空気量を
調整するアイドル吸気量調整手段を更に備え、前記制御
手段は、前記燃料供給停止信号に先立って、アイドル吸
気量調整手段による吸入空気量を一時的に増大させる吸
気量増大信号を出力するものを提案する。また、本発明
の請求項3では、請求項2の運転制御装置において、前
記制御手段は、前記吸気量増大信号を出力してから第2
所定時間経過した後に、前記トルク伝達量低減指令信号
を出力するものを提案する。
【0009】また、本発明の請求項4では、請求項2の
運転制御装置において、前記制御手段は、前記吸気量増
大信号と前記トルク伝達量低減指令信号とを同時に出力
するものを提案する。また、本発明の請求項5では、請
求項1〜4のいずれか一つの運転制御装置において、前
記制御手段は、前記燃料供給停止指令信号を出力してか
ら第3所定時間経過した後に、前記休筒指令信号を出力
するものを提案する。
【0010】また、本発明の請求項6では、多気筒内燃
機関と、この多気筒内燃機関の駆動軸と被駆動軸との間
に設けられた流体継手手段と、この流体継手手段と並列
的に設けられ駆動軸と被駆動軸とのトルク伝達を行う直
結継手手段と、この直結継手手段のトルク伝達量を調整
する調整手段と、前記多気筒内燃機関の一部気筒への吸
気導入を停止させる気筒停止手段と、前記多気筒内燃機
関の各燃焼室に燃料を供給する燃料供給手段とを有する
車両の運転制御装置において、前記多気筒内燃機関の運
転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態に
応じて全筒運転と一部気筒運転とを切り換えて行わせる
べく、前記運転状態検出手段の出力に基づき前記調整手
段と前記気筒停止手段と前記燃料供給手段とに指令信号
を出力する制御手段とを備え、当該制御手段は、前記運
転状態検出手段の出力に基づき一部気筒運転から全気筒
運転への切換えを行うべき運転状態であることを判定し
たときに、前記直結継手手段のトルク伝達量を一時的に
低減させるトルク伝達量低減指令信号を前記調整手段に
出力し、当該出力から第4所定時間経過した後に、前記
燃料供給停止指令信号と前記休筒指令信号との出力を停
止することを特徴とする作動気筒数可変内燃機関を有す
る車両の運転制御装置を提案する。
【0011】また、本発明の請求項7では、請求項6の
運転制御装置において、前記制御手段は、前記休筒指令
信号の出力を停止してから第5所定時間経過した後に、
前記燃料供給停止指令信号の出力を停止するものを提案
する。
【0012】
【作用】請求項1の運転制御装置では、エンジンが全気
筒運転から一部気筒運転へ切換る際、制御手段から先ず
調整手段にトルク伝達量低減指令信号が出力され、直結
継手手段のトルク伝達量が徐々に低減する。そして、第
1所定時間が経過してトルク伝達量が十分に低下し、回
転変動やトルク変動が流体継手手段により吸収される状
態となった時点で、燃料供給手段に燃料供給停止指令信
号が出力されると共に、気筒停止手段に休筒指令信号が
出力されて、一部気筒運転への切換えが行われる。
【0013】また、請求項2の運転制御装置では、制御
手段からアイドル吸気量調整手段に吸気量増大信号が出
力され、時間遅れをもってトルクが増加した頃に、気筒
停止手段による一部気筒運転への切換えが行われる。ま
た、請求項3の運転制御装置では、例えば、アイドル吸
気量調整手段の作動遅れが直結継手手段の作動遅れより
大きい場合に、アイドル吸気量調整手段が作動を開始し
てから第2所定時間が経過してから直結継手手段が作動
を開始し、トルクの増加とトルク伝達量の低減とが同調
する。
【0014】また、請求項4の運転制御装置では、例え
ば、アイドル吸気量調整手段の作動遅れと直結継手手段
の作動遅れとが等しい場合に、トルクの増加とトルク伝
達量の低減とが同調する。また、請求項5の運転制御装
置では、燃料供給手段による燃料供給が停止した後、第
3所定時間が経過して余剰燃料が排出されてから、気筒
停止手段による吸気導入の停止が行われる。
【0015】請求項6の運転制御装置では、エンジンが
一部気筒運転から全気筒運転へ切換る際、制御手段から
先ず調整手段にトルク伝達量低減指令信号が出力され、
直結継手手段のトルク伝達量が徐々に低減する。そし
て、第4所定時間が経過してトルク伝達量が十分に低下
し、回転変動やトルク変動が流体継手手段により吸収さ
れる状態となった時点で、燃料供給手段への燃料供給停
止指令信号の出力が停止されると共に、気筒停止手段へ
の休筒指令信号の出力が停止されて、全気筒運転への切
換えが行われる。
【0016】また、請求項7の運転制御装置では、気筒
停止手段への休筒指令信号の出力が停止された後、第5
所定時間が経過して吸排気弁が完全に作動し始めてか
ら、燃料供給手段による燃料供給が再開される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明に係る運転制御装置を
適用したエンジン制御系の概略構成図である。図1にお
いて、1は自動車用の休筒機構付直列4気筒ガソリンエ
ンジン(以下、単にエンジンと記す)であり、シリンダ
ヘッド20に形成された吸気ポート2には、各気筒毎に
燃料噴射弁3が取り付けられた吸気マニホールド4を介
し、エアクリーナ5,エアフローセンサ6,スロットル
バルブ7,ISC(アイドルスピードコントローラ)8
等を具えた吸気管9が接続している。また、排気ポート
10には、排気マニホールド11を介し、O2 センサ1
2,三元触媒13,図示しないマフラー等を具えた排気
管14が接続している。エンジン1には、燃焼室15に
点火プラグ16が配置されると共に、クランクシャフト
17に直付けされたロータプレート18の回転を検出す
るクランク角センサ19が取り付けられている。
【0018】シリンダヘッド20には、気筒停止手段と
して、油圧式の休筒制御装置21が内蔵されている。休
筒制御装置21の基本構造は、特開昭60−15041
2号公報に記載されたものと同様であり、図示しない油
圧ピストンの作動により、カムシャフトとロッカーアー
ムとを分離させて、1番および4番気筒の動弁機構を閉
弁状態で停止させる。図1中、22はスロットルバルブ
7の開度θTHを検出するスロットルセンサ、23は冷却
水温TW を検出する水温センサ、24は大気圧Ta を検
出する大気圧センサ、25は吸気温度Ta を検出する吸
気温センサである。
【0019】また、車室内には、図示しない入出力装
置,多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置(RO
M,RAM,BURAM等),中央処理装置(CP
U),タイマカウンタ等を具えた、ECU(エンジン制
御ユニット)26が設置されており、エンジン1の総合
的な制御を行う。すなわち、ECU26の入力側には上
述した各種のセンサ類からの検出情報が入力し、ECU
26はこれらの検出情報から燃料噴射量や点火時期等の
最適値を演算し、燃料噴射弁3や点火プラグ16等の
他、ISC8や休筒制御装置21の駆動制御も行う。
尚、図中の符号27は点火コイルであり、ECU26か
らの指令により点火プラグ16に高電圧を出力する。
【0020】一方、図2において、エンジン1の後端に
は自動変速機30が接続されており、出力がこの自動変
速機30を介して図示しない駆動輪に伝達されるように
なっている。自動変速機30は、トルクコンバータ3
1,変速機本体32,油圧コントローラ33から構成さ
れており、車室内等に設置されたTCU(トランスミッ
ションコントロールユニット)34により駆動制御され
る。変速機本体32は複数組のプラネタリギヤの他、油
圧クラッチや油圧ブレーキ等の油圧摩擦係合要素を内蔵
している。また、油圧コントローラ33には、一体に形
成された油圧回路の他、種々のコントロールバルブやT
CU34によってデューティ駆動される油圧制御用の電
磁弁等が収納されている。
【0021】一方、TCU34は、図示しない入出力装
置,多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置(RO
M,RAM,BURAM等),中央処理装置(CP
U),タイマカウンタ等を具えており、その入力側に
は、フライホイールのリングギヤ35等を介してエンジ
ン回転数Ne を検出する電磁ピックアップ式のNe セン
サ36,トルクコンバータ31のタービン回転数NT を
検出するNT センサ37,図示しないトランスファドラ
イブギヤの回転数NO を検出するNO センサ38,トル
クコンバータ31内の図示しないオイルポンプから吐出
される作動油の油温を検出する油温センサ39が接続し
ている。尚、TCU34には、ECU26から休筒運転
時に休筒信号SMDが入力する他、変速段の位置を検出す
る変速段検出スイッチ(インヒビタスイッチ等),スロ
ットルバルブの閉鎖状態を検出するアイドルスイッチ
等、種々のセンサやスイッチが接続されている。
【0022】トルクコンバータ31は、ハウジング4
0,ケーシング41,ポンプ42,ステータ43,ター
ビン44等から構成されており、ポンプ42はケーシン
グ41を介して入力軸たる駆動軸45に連結されてい
る。また、ステータ43はワンウェイクラッチ46を介
してハウジング40に連結され、タービン44は出力軸
たる変速機本体32のインプットシャフト47に連結さ
れている。更に、トルクコンバータ31内には、ケーシ
ング41とタービン44との間に湿式単板型のダンパク
ラッチ48が介装され、同ダンパクラッチ48の係合に
より駆動軸45とインプットシャフト47とが直結可能
となっている。ダンパクラッチ48は、油路49,50
を介して、ダンパクラッチ油圧制御油路60から供給さ
れる作動油により駆動される。
【0023】ダンパクラッチ油圧制御油路60の中心を
なすコントロールバルブ61は、常閉型の電磁弁62に
より駆動されてダンパクラッチ48への供給油圧を制御
するスプール弁63、同スプール弁63の両端に位置す
る左端室64と右端室65、両室64,65にパイロッ
ト圧を導入する油路66,67、スプール弁63を図中
右方向に付勢するスプリング68等から構成されてい
る。左端室64側への油路66は分岐油路69を介して
電磁弁62に接続されており、電磁弁62が閉鎖状態
(すなわちOFF位置)の場合には、左端室64と右端
室65とのパイロット圧が均衡して、スプリング68に
付勢されたスプール弁63が右方向に移動する。また、
電磁弁62が解放状態(すなわちON位置)の場合に
は、左端室64側のパイロット圧が抜かれ、右端室65
側のパイロット圧に付勢されてスプール弁63が左方向
に移動する。尚、油路66,分岐油路69にはそれぞれ
オリフィス66a,69aが形成されており、パイロッ
ト圧の急激な変動が防止される。
【0024】さて、スプール弁63が右方向に移動する
と、分岐油路69を介してケーシング41とダンパクラ
ッチ48との間にトルクコンバータ潤滑油圧(リリース
圧)が供給され、同時に油路50を介してケーシング4
1から作動油が排出される。すると、ダンパクラッチ4
8が解放状態(非直結状態)となり、駆動軸45の回転
はポンプ42とタービン44とを介してインプットシャ
フト47に伝達されるようになる。一方、スプール弁6
3が左方向に移動すると、分岐油路69を介してケーシ
ング41とダンパクラッチ48との間の作動油が排出さ
れ、同時に油路50を介してケーシング41内にコント
ロールバルブ61の調圧に基づくアプライ圧が供給され
る。すると、ダンパクラッチ48が結合状態(完全直結
状態)となり、駆動軸45の回転は直接にインプットシ
ャフト47に伝達されるようになる。
【0025】ダンパクラッチ48の断接と供給油圧と
は、スプール弁63の位置すなわち左端室64と右端室
65とに供給されるパイロット圧の圧力差より決定さ
れ、この圧力差は電磁弁62をデューティ駆動すること
により制御される。すなわち、TCU34が電磁弁62
を比較的高いデューティ比で駆動すると、左端室64内
のパイロット圧が分岐油路69を介して排出されてスプ
ール弁63が左端に移動し、上述したアプライ圧の作用
によりダンパクラッチ48が完全直結状態となる。ま
た、電磁弁62を0%のデューティ比で駆動すると(す
なわち、全く駆動しなければ)、左端室64と右端室6
5内のパイロット圧が均衡するためスプリング68に付
勢されてスプール弁63は右端に移動し、上述したリリ
ース圧の作用によりダンパクラッチ48が非直結状態と
なる。そして、所定のデューティ比で駆動すれば、低い
アプライ圧状態を作り出すことができ、ダンパクラッチ
48はスリップ直結状態となる。
【0026】以下、図3〜図8の制御フローチャートお
よび図9〜図11のタイムチャートを用いて、本実施例
における制御の手順を説明する。本実施例においてエン
ジン1が全筒運転中には、所定の制御インターバルで、
図3,図4のフローチャートに示した、休筒移行制御サ
ブルーチンが繰り返し実行される。
【0027】このサブルーチンが開始されると、ECU
26は先ず、図3のステップS1で上述した各種センサ
が検出した運転情報を読み込んでRAMに記憶する。次
に、ECU26は、ステップS3でスロットル開度θTH
や車速V等から休筒運転を行える条件(休筒条件)が成
立したか否かを判定し、この判定がNo(否定)であれ
ば以降の処理を行わずにスタートに戻る。
【0028】一方、休筒条件が成立してステップS3の
判定がYes(肯定)となった場合(図9中のa点)、E
CU26は、ステップS5で後述する全筒移行制御サブ
ルーチンで用いられる解除カウンタCREを0にリセット
する。しかる後、ECU26は、ステップS7で開始カ
ウンタCSTの値が、設定値CS1(本実施例では、0ms)
と設定値CS2との範囲にあるか否かを判定し、この判定
がNoであれば、ステップS9でISC駆動制御サブル
ーチンによりISC8を駆動制御する。尚、開始カウン
タCSTは、エンジン1の始動時にその初期値が0に設定
されると共に、後述する全筒移行制御サブルーチンにお
いても0にリセットされる。また、ISC駆動制御サブ
ルーチンは、目標アイドル回転数や目標ISC弁開度等
に基づきISC8を駆動制御するサブルーチンである
が、本発明とは直接的関係がないため、その詳細はここ
では述べない。
【0029】休筒条件成立直後にはステップS7の判定
がYesとなるため、ECU26は、休筒運転による出力
軸トルクの低下を補わせるべく、ステップS11でIS
C8に弁開度を通常よりも大きくする開弁指令を出力す
る(図9中のa点)。開弁指令を受けるとISC8はバ
ルブを開き始めるが、ステップモータの回転により弁体
が開閉動するため、図9に示したように所定の作動遅れ
をもって開放状態となる。これにより、エンジン1の吸
気マニホールド4を通過する吸気量が増加するが、吸気
マニホールドの蓄圧効果等により出力軸トルクの上昇は
更に遅れる。
【0030】ステップS11で開弁指令を出力した後、
ECU26は、図4のステップS13で開始カウンタC
STの値が設定値CS3(CS1<CS3<CS2)以上となった
か否かを判定し、この判定がNoであれば、ステップS
15で開始カウンタCSTに値1を加えた後にスタートに
戻る。そして、第2所定時間(CS3−CS1)が経過して
ステップS13での判定がYesとなると、ECU26
は、ステップS17で休筒信号SMDをONにしてTCU
34に出力する(図9中のb点)。すると、後述するダ
ンパクラッチ制御サブルーチンにより、TCU34が駆
動デューティ比を低減させ、ダンパクラッチ48がスリ
ップ直結あるいは非直結状態に移行しはじめる。
【0031】ステップS17で休筒信号SMDをONにし
た後、ECU26は、次にステップS19で開始カウン
タCSTの値が設定値CS4(CS3<CS4<CS2)以上とな
ったか否かを判定し、この判定がNoであれば、ステッ
プS15で開始カウンタCSTに値1を加えた後にスター
トに戻る。そして、第1所定時間(CS4−CS1)が経過
してステップS19での判定がYesとなると、ECU2
6は、ステップS21で休筒気筒(1,4番気筒)の燃
料噴射を停止する(図9中のc点)。すると、出力発生
源が4気筒から2気筒に減少するため、エンジン1の出
力軸トルクは減少するが、ステップS11におけるIS
C8の開放により、その減少は極く小さく抑えられる。
尚、図9中には、休筒信号SMDのON出力と燃料噴射の
停止とを同時に行った場合における、出力軸トルクの変
化を二点鎖線で示してある。ここで、第1所定時間は、
休筒信号SMDをONにした後にダンパクラッチ48が直
結状態からスリップ直結あるいは非直結状態に移行する
ための時間であり、このように燃料噴射の停止を遅延さ
せることによって、切換ショックがトルクコンバータ3
1により吸収されることになる。尚、第1所定時間は、
ベンチテスト等を行うことにより求められる。
【0032】ステップS21で燃料噴射を停止した後、
ECU26は、次にステップS23で開始カウンタCST
の値が設定値CS5(CS4<CS5<CS2)以上となったか
否かを判定し、この判定がNoであれば、ステップS1
5で開始カウンタCSTに値1を加えた後にスタートに戻
る。そして、燃料噴射の停止後に第3所定時間(CS5−
CS4)が経過してステップS23での判定がYesとなる
と、ECU26は、ステップS25で休筒制御装置21
に休筒指令信号を出力し、休筒気筒の動弁機構を停止さ
せる(図9中のd点)。本実施例では、このように燃料
噴射と動弁機構との停止を同時に行わないが、その理由
は次の通りである。すなわち、燃料噴射停止直後には、
給気マニホールド4や燃焼室15内に燃料が残留してお
り、この状態で動弁系を停止させると、残留燃料が爆発
して排気されずに燃焼室15内に閉じ込められ、トルク
変動が生じる等の問題が発生するのである。
【0033】ステップS25で休筒指令信号を出力した
後、ステップS7での判定がYesとなると、ECU26
は、ステップS9で開弁指令に代えてISC駆動制御サ
ブルーチンによりISC8を駆動制御する(図9中のe
点)。これにより、エンジン1は通常の休筒運転状態に
移行する。しかる後、TCU34は、ステップS27で
開始カウンタCSTの値が上限値CSL(例えば、255)
と等しくなったか否かを判定し、この判定がNoであれ
ばステップS15で開始カウンタCSTに値1を加えた後
にスタートに戻る。また、開始カウンタCSTの値が上限
値CSLと等しくなり、ステップS27の判定がYesとな
ったら、ステップS15に進まずに、そのままスタート
に戻る。これは、制御が終了した後には、開始カウンタ
CSTに対する不要な加算を行わないためである。
【0034】一方、本実施例においてエンジン1が休筒
運転中には、所定の制御インターバルで、図5,図6の
フローチャートと図10のタイムチャートとに示した、
全筒移行制御サブルーチンが繰り返し実行される。この
サブルーチンが開始されると、ECU26は先ず、図5
のステップS31で各種センサが検出した運転信号を読
み込んでRAMに記憶する。次に、ECU26は、ステ
ップS33で休筒運転を行える条件(休筒条件)が引き
続き成立しているか否かを判定し、この判定がYesであ
れば以降の処理を行わずにスタートに戻る。
【0035】一方、休筒条件が成立せずステップS33
の判定がNoとなった場合(図10中のg点)、ECU
26は、ステップS35で前述した休筒移行制御サブル
ーチンで用いられる開始カウンタCSTを0にリセットす
る。しかる後、ECU26は、ステップS37で解除カ
ウンタCREの値が、設定値CR1より大きくなったか否か
を判定し、この判定がNoであれば、図6のステップS
39で解除カウンタCREに値1を加えた後にスタートに
戻る。そして、ステップS37での判定がYesとなる
と、ECU26は、ステップS41で休筒信号SMDをO
FFにしてTCU34に出力する(図10中のh点)。
すると、後述するダンパクラッチ制御サブルーチンによ
り、TCU34が駆動デューティ比を低減させ、ダンパ
クラッチ48がスリップ直結あるいは非直結状態に移行
しはじめる。
【0036】ステップS41で休筒信号SMDをOFFに
した後、ECU26は、次に図6のステップS43で解
除カウンタCREの値が設定値CR2(CR2>CR1)以上と
なったか否かを判定し、この判定がNoであれば、ステ
ップS39で解除カウンタCREに値1を加えた後にスタ
ートに戻る。そして、第4所定時間(CR2−CR1)が経
過してステップS43での判定がYesとなると、ECU
26は、ステップS45で休筒制御装置21への休筒指
令信号の出力を停止し、休筒気筒の動弁機構を再び作動
させる(図10中のi点)。
【0037】ステップS45で休筒指令信号の出力を停
止した後、ECU26は、ステップS47で解除カウン
タCREの値が設定値CR3(CR3>CR2)以上となったか
否かを判定し、この判定がNoであれば、ステップS3
9で解除カウンタCREに値1を加えた後にスタートに戻
る。そして、第5所定時間(CR3−CR2)が経過してス
テップS47での判定がYesとなると、ECU26は、
ステップS49で休筒気筒の燃料噴射を再開する(図1
0中のj点)。ここで、第4所定時間および第5所定時
間は、休筒信号SMDをOFFにした後にダンパクラッチ
48が直結状態からスリップ直結あるいは非直結状態に
移行するための時間であり、このように燃料噴射の再開
を遅延させることにより切換ショックが低減される。
【0038】次に、ECU26は、ステップS51で解
除カウンタCREの値が上限値CRLと等しくなったか否か
を判定し、この判定がNoであればステップS39で解
除カウンタCREに値1を加えた後にスタートに戻る。ま
た、解除カウンタCREの値が上限値CRLと等しくなり、
ステップS53の判定がYesとなったら、ステップS3
9に進まずに、そのままスタートに戻る。
【0039】さて、TCU34側では、ECU26側の
休筒制御と平行して、図7,図8のフローチャートと図
11のタイムチャートとに示した、ダンパクラッチ48
に対する気筒切換時制御サブルーチンが繰り返し実行さ
れる。このサブルーチンが開始されると、TCU34
は、先ず図7のステップS61でダンパクラッチ48が
完全直結状態またはスリップ直結状態か否かを判定し、
この判定がNoであれば以降の処理を行わずにスタート
に戻る。これは、ダンパクラッチ48が非直結状態であ
る場合には、エンジン1の運転状態が全筒と休筒との間
で切換わっても、その切換ショックがトルクコンバータ
31に吸収されるためである。そして、ステップS61
の判定がYesであった場合、TCU34は次に、ステッ
プS63でECU26からの休筒信号SMDがONである
か否かを判定する。
【0040】エンジン1側で全筒運転中に休筒条件が成
立した場合、ステップS63の判定はYesとなるが、T
CU34は更に、ステップS65で前回の休筒信号SMD
がONであったか否かを判定する。そして、休筒信号S
MDがONになった直後においては、ステップS65の判
定がNoとなるため、TCU34は、ステップS67で
ダウンカウンタCD に初期値CDI(例えば、256)を
代入する。しかる後、TCU34は、図8のステップS
69で下式によりダンパクラッチ48の今回の駆動デュ
ーティ比D(n)を算出し、これをもって電磁弁62を
駆動する。
【0041】D(n)=D(m)−X・(CD /CDI) ここで、D(m)は休筒信号SMDがONになる直前の駆
動デューティ比であり、Xは気筒切換時におけるデュー
ティ比低減量(例えば、15〜20%)である。そし
て、休筒運転への移行直後においては、CD /CDIの値
が1となるため、今回の駆動デューティ比D(n)は直
前の駆動デューティ比D(m)からデューティ比低減量
Xをそのまま減じたものとなる(図11中のv点)。
【0042】これにより、図2において、スプール弁6
3が右方向に移動して油路50を介してケーシング41
から作動油が排出され始める。その結果、ダンパクラッ
チ48は完全直結もしくはそれに近いスリップ直結状態
から徐々に非直結あるいはそれに近いスリップ直結状態
に移行する。ステップS69での駆動デューティ比D
(n)の算出を終えると、TCU34は、ステップS7
1で駆動デューティ比D(n)が正の値になっているか
否かを判定する。これは、スロットル開度θTHによって
は、直前の駆動デューティ比D(m)がデューティ比低
減量Xを下回ることがあるためで、この判定がNoであ
る場合には、ステップS73で駆動デューティ比D
(n)を0とする。そして、TCU34は次に、ステッ
プS75でダウンカウンタCD の値が0となったか否か
を判定し、休筒信号SMDがONになった直後はこの判定
がNoであるため、ステップS77でダウンカウンタC
D の値から1を減じてスタートに戻る。
【0043】スタートに戻ったTCU34は、今度はス
テップS65の判定がYesとなるため、ステップS69
で再び今回の駆動デューティ比D(n)を算出し、電磁
弁62を駆動する。この際、ステップS77でダウンカ
ウンタCD の値が減じられているため、CD /CDIの値
が1より小さくなり、今回の駆動デューティ比D(n)
は前回の駆動デューティ比D(n-1)よりも若干大きな
値となる。
【0044】このように、TCU34が一連の処理を繰
り返す毎に、ステップS77でダウンカウンタCD の値
が1ずつ減じられ、駆動デューティ比D(n)は徐々に
大きくなってゆくが、ケーシング41からは継続して作
動油が排出される。そして、ECU26側で休筒気筒の
燃料噴射を停止する時点では、ダンパクラッチ48はス
リップ直結あるいは非直結状態に完全に移行しており、
切換ショックがトルクコンバータ31に吸収されるので
ある。最終的にダウンカウンタCD の値が0となり、ス
テップS75の判定がYesとなると、TCU34は、ス
テップS79で、図示しないマップ等に基づき駆動デュ
ーティ比D(n)をフィードバック制御する、ダンパク
ラッチ制御サブルーチンに復帰させ、気筒切換時制御を
終了する(図11中のw点)。
【0045】一方、エンジン1側で休筒運転中に休筒条
件が成立しなくなった場合、休筒信号SMDがOFFとな
ってステップS63の判定がNoとなるが、TCU34
は更に、ステップS81で前回の休筒信号SMDがONで
あったか否かを判定する。そして、休筒信号SMDがOF
Fになった直後においては、ステップS81の判定がY
esとなるため、TCU34は、ステップS67でダウン
カウンタCD に初期値CDIを代入する。しかる後、TC
U34は、ステップS69でダンパクラッチ48の今回
の駆動デューティ比D(n)を算出し、これをもって電
磁弁62を駆動する(図11中のx点)と共に、ステッ
プS77でダウンカウンタCD の値から1を減じてスタ
ートに戻る。
【0046】そして、2回目以降はステップS81の判
定がNoとなるため、ステップS67に進まず、ステッ
プS69で今回の駆動デューティ比D(n)を算出して
電磁弁62を駆動する。この場合も、TCU34は、全
筒運転から休筒運転に移行する際と同様に、駆動デュー
ティ比D(n)を一旦下げてから徐々に上昇させてダン
パクラッチ制御サブルーチンに復帰させ(図11中のy
点)、その間に休筒気筒の燃料噴射を再開する際の切換
ショックをトルクコンバータ31に吸収させるのであ
る。
【0047】このように、本実施例では、エンジン1が
全筒運転と休筒運転との間で移行する際に、エンジン1
側で緻密な制御を行うと共に、一時的にダンパクラッチ
48をスリップ直結あるいは非直結状態とするようにし
たため、切換ショックをトルクコンバータ31に吸収さ
せながら、燃費の大幅な低減を図ることができた。
【0048】以上で、具体的実施例の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施例に限るものではない。例え
ば、上記実施例では休筒移行制御サブルーチンにおいて
ISC8の開放から所定時間経過した後にTCU34側
に休筒信号SMDを出力するようにしたが、これらを同時
に行ってもよい。また、気筒切換時制御サブルーチンに
おいて、駆動デューティ比D(n)を一定のデューティ
比低減量Xをもって減ずるようにしたが、直前の駆動デ
ューティ比D(m)の値に応じてデューティ比低減量を
決定するようにしてもよい。また、上記実施例では、休
筒移行時と全筒移行時とでデューティ比低減量Xの値を
同一としたが、異なる値を用いてもよい。更に、制御の
具体的な手順については、本発明の主旨を逸脱しない範
囲で変更することが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1の運転制御装置によれば、全気筒運転から一部
気筒運転への切換え時において、直結継手手段のトルク
伝達量を一時的に低減させるトルク伝達量低減指令信号
を調整手段に出力し、当該出力から第1所定時間経過し
た後に、燃料供給停止指令信号と休筒指令信号とを出力
するようにしたため、気筒切換時における切換ショック
が流体継手手段により吸収される一方、気筒切換後には
流体継手手段のスリップによる燃費の悪化が防止され、
燃費と乗り心地との両立が図られる。
【0050】また、本発明の請求項2の運転制御装置に
よれば、燃料供給停止信号に先立って、アイドル吸気量
調整手段に吸気量増大信号を出力するようにしたため、
休筒運転によるトルクの低減が吸気量増大によるトルク
の上昇により相殺され、切換ショックが低減される。ま
た、本発明の請求項3の運転制御装置によれば、吸気量
増大信号を出力してから第2所定時間経過した後に、ト
ルク伝達量低減指令信号を出力するようにしたため、ア
イドル吸気量調整手段の作動遅れが直結継手手段の作動
遅れより大きい場合にも、トルクの増加とトルク伝達量
の低減とが同調して切換ショックが低減される。
【0051】また、本発明の請求項4の運転制御装置に
よれば、吸気量増大信号とトルク伝達量低減指令信号と
を同時に出力するようにしたため、アイドル吸気量調整
手段の作動遅れと直結継手手段の作動遅れとが等しい場
合に、トルクの増加とトルク伝達量の低減とが同調して
切換ショックが低減される。る。
【0052】また、本発明の請求項5の運転制御装置に
よれば、燃料供給停止指令信号を出力してから第3所定
時間経過した後に、休筒指令信号を出力するようにした
ため、余剰燃料が排出されてから吸気導入が停止される
ようになり、残留燃料が爆発して排気されずに燃焼室内
に閉じ込められ、トルク変動が生じる等の問題がなくな
る。
【0053】また、本発明の請求項6の運転制御装置に
よれば、一部気筒運転から全気筒運転への切換え時にお
いて、直結継手手段のトルク伝達量を一時的に低減させ
るトルク伝達量低減指令信号を調整手段に出力し、当該
出力から第4所定時間経過した後に、前記燃料供給停止
指令信号と前記休筒指令信号との出力を停止するように
したため、気筒切換時における切換ショックが流体継手
手段により吸収される一方、気筒切換後には流体継手手
段のスリップによる燃費の悪化が防止され、燃費と乗り
心地との両立が図られる。
【0054】また、本発明の請求項7の運転制御装置に
よれば、休筒指令信号の出力を停止してから第5所定時
間経過した後に、燃料供給停止指令信号の出力を停止す
るようにしたため、吸排気弁が完全に作動し始めてか
ら、燃料供給手段による燃料供給が再開されるようにな
り、燃料の無駄や過濃混合気の生成等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運転制御装置を適用したエンジン
制御系の概略構成図である。
【図2】本発明に係る運転制御装置を適用したパワート
レーンの概略構成図である。
【図3】休筒移行制御サブルーチンの手順を示したフロ
ーチャートである。
【図4】休筒移行制御サブルーチンの手順を示したフロ
ーチャートである。
【図5】全筒移行制御サブルーチンの手順を示したフロ
ーチャートである。
【図6】全筒移行制御サブルーチンの手順を示したフロ
ーチャートである。
【図7】ダンパクラッチの気筒切換時制御サブルーチン
の手順を示したフローチャートである。
【図8】ダンパクラッチの気筒切換時制御サブルーチン
の手順を示したフローチャートである。
【図9】休筒移行時のエンジン運転状態の変化を示した
タイムチャートである。
【図10】全筒移行時のエンジン運転状態の変化を示し
たタイムチャートである。
【図11】ダンパクラッチの作動状態の変化を示したタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 3 燃料噴射弁 8 ISC 21 休筒制御装置 26 ECU 30 自動変速機 31 トルクコンバータ 34 TCU 48 ダンパクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 13/06 D 29/00 C 41/02 301 C 315 43/00 301 H L Z F16H 61/14 A // F16H 59:76

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関と、 この多気筒内燃機関の駆動軸と被駆動軸との間に設けら
    れた流体継手手段と、 この流体継手手段と並列的に設けられ駆動軸と被駆動軸
    とのトルク伝達を行う直結継手手段と、 この直結継手手段のトルク伝達量を調整する調整手段
    と、 前記多気筒内燃機関の一部気筒への吸気導入を停止させ
    る気筒停止手段と、 前記多気筒内燃機関の各燃焼室に燃料を供給する燃料供
    給手段とを有する車両の運転制御装置において、 前記多気筒内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出
    手段と、 前記運転状態に応じて全筒運転と一部気筒運転とを切り
    換えて行わせるべく、前記運転状態検出手段の出力に基
    づき前記調整手段と前記気筒停止手段と前記燃料供給手
    段とに指令信号を出力する制御手段とを備え、 当該制御手段は、前記運転状態検出手段の出力に基づき
    全気筒運転から一部気筒運転への切換えを行うべき運転
    状態であることを判定したときに、前記直結継手手段の
    トルク伝達量を一時的に低減させるトルク伝達量低減指
    令信号を前記調整手段に出力し、当該出力から第1所定
    時間経過した後に、前記燃料供給手段に前記一部気筒へ
    の燃料供給を停止させる燃料供給停止指令信号と、前記
    気筒停止手段に前記一部気筒への吸気導入を停止させる
    休筒指令信号とを出力することを特徴とする作動気筒数
    可変内燃機関を有する車両の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 アイドル運転時の吸入空気量を調整する
    アイドル吸気量調整手段を更に備え、 前記制御手段は、前記燃料供給停止信号に先立って、ア
    イドル吸気量調整手段による吸入空気量を一時的に増大
    させる吸気量増大信号を出力することを特徴とする、請
    求項1記載の作動気筒数可変内燃機関を有する車両の運
    転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記吸気量増大信号を
    出力してから第2所定時間経過した後に、前記トルク伝
    達量低減指令信号を出力することを特徴とする、請求項
    2記載の作動気筒数可変内燃機関を有する車両の運転制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記吸気量増大信号と
    前記トルク伝達量低減指令信号とを同時に出力すること
    を特徴とする、請求項2記載の作動気筒数可変内燃機関
    を有する車両の運転制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記燃料供給停止指令
    信号を出力してから第3所定時間経過した後に、前記休
    筒指令信号を出力することを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれか一つに記載の作動気筒数可変内燃機関を有す
    る車両の運転制御装置。
  6. 【請求項6】 多気筒内燃機関と、 この多気筒内燃機関の駆動軸と被駆動軸との間に設けら
    れた流体継手手段と、 この流体継手手段と並列的に設けられ駆動軸と被駆動軸
    とのトルク伝達を行う直結継手手段と、 この直結継手手段のトルク伝達量を調整する調整手段
    と、 前記多気筒内燃機関の一部気筒への吸気導入を停止させ
    る気筒停止手段と、 前記多気筒内燃機関の各燃焼室に燃料を供給する燃料供
    給手段とを有する車両の運転制御装置において、 前記多気筒内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出
    手段と、 前記運転状態に応じて全筒運転と一部気筒運転とを切り
    換えて行わせるべく、前記運転状態検出手段の出力に基
    づき前記調整手段と前記気筒停止手段と前記燃料供給手
    段とに指令信号を出力する制御手段とを備え、 当該制御手段は、前記運転状態検出手段の出力に基づき
    一部気筒運転から全気筒運転への切換えを行うべき運転
    状態であることを判定したときに、前記直結継手手段の
    トルク伝達量を一時的に低減させるトルク伝達量低減指
    令信号を前記調整手段に出力し、当該出力から第4所定
    時間経過した後に、前記燃料供給停止指令信号と前記休
    筒指令信号との出力を停止することを特徴とする作動気
    筒数可変内燃機関を有する車両の運転制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記休筒指令信号の出
    力を停止してから第5所定時間経過した後に、前記燃料
    供給停止指令信号の出力を停止することを特徴とする、
    請求項6記載の作動気筒数可変内燃機関を有する車両の
    運転制御装置。
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