JPH08104613A - W/o型乳化化粧料 - Google Patents

W/o型乳化化粧料

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JPH08104613A
JPH08104613A JP27047694A JP27047694A JPH08104613A JP H08104613 A JPH08104613 A JP H08104613A JP 27047694 A JP27047694 A JP 27047694A JP 27047694 A JP27047694 A JP 27047694A JP H08104613 A JPH08104613 A JP H08104613A
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JP
Japan
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weight
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titanium oxide
polyoxyalkylene
modified
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JP27047694A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線防御能に富み、透明性が高く、青白さが
なく、感触に優れるW/O型乳化化粧料を提供する。 【構成】R1 X Si(OR2 4-X (但し、R1 は炭素
数4〜10のアルキル鎖であり、R2 は炭素数1〜3の
直鎖または側鎖を持つアルキル鎖であり、Xは1〜3で
ある。)の化学式で示されるアルキルアルコキシシラン
を、平均一次粒子径として5〜50nmの範囲にある微
粒子酸化チタンに対して窒素、不活性ガス、乾燥空気の
一種、またはそれ以上から選ばれる雰囲気下に加熱反応
させた改質微粒子酸化チタン、およびポリオキシアルキ
レン変性オルガノポリシロキサンを、製品100重量部
に対し、それぞれ1〜30重量部、0.1〜20重量部
配合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油に対する分散性に優
れた改質微粒子酸化チタンおよびポリオキシアルキレン
変性オルガノポリシロキサンを配合することで、紫外線
防御能に富み、透明性が高く、青白さのないW/O型乳
化化粧料に関する。
【0002】さらに詳しくは、長鎖アルキル鎖を有する
アルキルアルコキシシランを、平均一次粒子径として5
〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに対して窒
素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ばれる雰囲
気下に加熱反応させた改質微粒子酸化チタンの油分散性
が優れている点を利用し、分散剤としてこの改質微粒子
酸化チタンと相性が良いポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサンを配合することで、紫外線防御能に
富み、透明性が高く、青白さのないW/O型乳化化粧料
に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、超微粒子酸化チタンは凝集が強く、皮膚塗布時に皮
膚が青白く見える、隠ぺい力が強く白さが目立つ、紫外
線防御能が弱い等の問題があった。
【0004】本発明者は、以前特開平6−199635
号公報において、凝集が極めて少ない超微粒子酸化チタ
ンを、チタンテトライソプロポキシドおよびシランカッ
プリング剤の同時気相加水分解法によって得ることで、
紫外線防御能が高く、透明性に優れ、青白さを示さな
い、複合化処理アモルファス型超微粒子酸化チタンを開
発した。
【0005】この方法は、原理的に優れた方法であった
が、処理方法、設備が高度であるため、コストが高くな
る問題があった。
【0006】また、特開昭63−28442号公報や特
開昭63−113081号公報には、粉体をハイドロジ
ェンシロキサン単位を有する化合物で処理した後、さら
に二重結合を有する化合物を付加させる技術(ペンダン
ト基の導入技術)が述べられており、分散性に優れてい
ることが示されている。しかしながら、この方法も、前
記同様に原理的に優れた方法であったが、処理方法が多
工程であるため、コストが高くなる問題があった。
【0007】本発明者は、これらの問題に鑑み鋭意研究
した結果、微粒子粉体の持つ表面水酸基と吸着水を利用
することで、アルキルアルコキシシランを粉体表面で優
先的に加水分解させて表面処理を行うことに成功した。
すなわち、アルキルアルコキシシランを、平均一次粒子
径として5〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに
対して窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ば
れる雰囲気下に加熱反応させることで、短い工程で、特
殊な装置を用いることなく安価に表面処理が行えること
を見いだした。
【0008】また、併せて、本発明の改質微粒子酸化チ
タンがポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンや環状シリコーンと相性が良いこと、そして、微粒子
粉体による感触の悪化を樹脂粉体にて解消できることを
見いだした。
【0009】すなわち、本発明は、紫外線防御能に富
み、透明性が高く、青白さがなく、感触に優れるW/O
型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、R1 X Si
(OR2 4-X (但し、R1 は炭素数4〜10のアルキ
ル鎖であり、R2 は炭素数1〜3の直鎖または側鎖を持
つアルキル鎖であり、Xは1〜3である。)の一般式で
示されるアルキルアルコキシシランを、平均一次粒子径
として5〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに対
して窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ばれ
る雰囲気下に加熱反応させた改質微粒子酸化チタン、ポ
リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、環状
シリコーンおよび球状樹脂粉体を配合したW/O型乳化
化粧料に関する。
【0011】すなわち、本発明の請求項1は、R1 X
i(OR2 4-X (但し、R1 は炭素数4〜10のアル
キル鎖であり、R2 は炭素数1〜3の直鎖または側鎖を
持つアルキル鎖であり、Xは1〜3である。)の一般式
で示されるアルキルアルコキシシランを、平均一次粒子
径として5〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに
対して窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ば
れる雰囲気下に加熱反応させた改質微粒子酸化チタン、
およびポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンを、製品100重量部に対し、それぞれ1〜30重量
部、0.5〜20重量部配合することを特徴とするW/
O型乳化化粧料である。
【0012】本発明の請求項2は、R1 X Si(O
2 4-X (但し、R1 は炭素数4〜10のアルキル鎖
であり、R2 は炭素数1〜3の直鎖または側鎖を持つア
ルキル鎖であり、Xは1〜3である。)の一般式で示さ
れるアルキルアルコキシシランを、平均一次粒子径とし
て5〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに対して
窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ばれる雰
囲気下に加熱反応させた改質微粒子酸化チタン、ポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサンおよび環状
シリコーンを、製品100重量部に対し、それぞれ1〜
30重量部、0.5〜20重量部、3〜50重量部配合
することを特徴としたW/O型乳化化粧料である。
【0013】本発明の請求項3は、R1 X Si(O
2 4-X (但し、R1 は炭素数4〜10のアルキル鎖
であり、R2 は炭素数1〜3の直鎖または側鎖を持つア
ルキル鎖であり、Xは1〜3である。)の一般式で示さ
れるアルキルアルコキシシランを、平均一次粒子径とし
て5〜50nmの範囲にある微粒子酸化チタンに対して
窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種以上から選ばれる雰
囲気下に加熱反応させた改質微粒子酸化チタン、ポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、環状シリ
コーンおよび樹脂粉体を、製品100重量部に対し、そ
れぞれ1〜30重量部、0.5〜20重量部、3〜50
重量部、0.1〜10重量部配合することを特徴とした
W/O型乳化化粧料である。
【0014】本発明の請求項4は、加熱条件が、70〜
160℃の温度で、0.1〜48時間の範囲にあること
を特徴とする請求項1〜3に記載のW/O型乳化化粧料
である。
【0015】本発明の請求項5は、ポリオキシアルキレ
ン変性オルガノポリシロキサンのHLB値が1〜6の範
囲にあることを特徴とする請求項1〜3に記載のW/O
型乳化化粧料である。
【0016】本発明の請求項6は、ポリオキシアルキレ
ン変性オルガノポリシロキサンが、ポリオキシアルキレ
ン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ジメチコ
ンコポリオール、ポリオキシアルキレン・パーフルオロ
アルキル共変性オルガノポリシロキサンから選ばれるこ
とを特徴とする請求項1〜3に記載のW/O型乳化化粧
料である。
【0017】本発明の請求項7は、樹脂粉体が、シリコ
ーン、ナイロン、テフロン、アクリル樹脂、メタクリル
樹脂、スチレン、ウレタン、N−アシル化リジン、シル
クパウダー、セルロースパウダーから選ばれることを特
徴とする請求項3に記載のW/O型乳化化粧料である。
【0018】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いられる微粒子酸化チタンは、5〜50nmの平均一
次粒子径を有する。平均一次粒子径の測定方法として
は、走査型電子顕微鏡観察もしくは透過型電子顕微鏡観
察が挙げられる。微粒子酸化チタンの結晶型としてはア
ナターゼ、ルチル、アモルファスのいずれを用いても構
わないが、凝集性が少ない気相法によって合成された微
粒子酸化チタンが好ましい。また、微粒子酸化チタンの
形状としては、球状、針状、棒状、不定型状等が挙げら
れるが特に限定されない。平均一次粒子径が5nm未満
の場合、粉体の触媒活性が強く、化粧料に適さない。ま
た、50nmを超えると、本発明の目的とする透明性が
高く、青白さのない化粧料が得られない。
【0019】また、本発明で用いられる微粒子酸化チタ
ンは、アルミニウム、珪素、ジルコニウム、鉄、セリウ
ムから選ばれる元素の酸化物との複合化もしくは表面処
理が行われていても構わない。
【0020】本発明で用いられるアルキルアルコキシシ
ランの種類としては、一般式 R1 X Si(OR2 4-X で示される。ここで、R1 は炭素数4〜10のアルキル
鎖であり、R2 は炭素数1〜3の直鎖または側鎖を持つ
アルキル鎖であり、Xは1〜3である。R1 が4未満で
は、アルキル鎖が短いために、溶液中での分散性が悪く
なる問題があり、10を超えると揮発性が低く、本発明
の方法ではうまく処理できなくなる問題がある。
【0021】本発明で用いられるアルキルアルコキシシ
ランの量は、微粒子酸化チタンの比表面積によって変化
するが、たとえば、微粒子酸化チタン100重量部に対
して1〜30重量部であり、好ましくは3〜12重量部
である。
【0022】本発明では、アルキルアルコキシシランを
微粒子酸化チタンの有する表面水酸基と表面水を利用し
て粒子表面で加熱反応させる。したがって、窒素、不活
性ガス、乾燥空気の一種以上から選ばれる雰囲気下で反
応を起こす必要がある。水蒸気や空気を用いた場合で
は、粒子表面以外の部位でシランの加水分解が発生する
ため好ましくない。
【0023】本発明で用いる加熱条件としては、たとえ
ば70〜160℃の温度で、0.1〜48時間が挙げら
れる。70℃未満、あるいは160℃を超えると、反応
が充分行われない場合がある。また、0.1時間未満で
は反応が充分でなく、48時間を超えると、経済的に不
利な問題がある。
【0024】本発明では、得られた改質微粒子酸化チタ
ンをさらに、加熱処理、水蒸気処理、脱臭処理を行って
も構わない。
【0025】本発明で用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、シリコーン主鎖の側鎖およ
び/または末端に、ポリオキシアルキレン鎖を有する化
合物を指す。さらに、側鎖および/または末端に水素、
炭素数1〜18までのアルキル鎖、フェニル基、炭素数
1〜10までのフルオロアルキル鎖を有しているものを
指す。具体的には、たとえば、ポリオキシアルキレン・
アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ジメチコン
コポリオール、ポリオキシアルキレン・パーフルオロア
ルキル共変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。ま
た、ポリオキシアルキレン鎖としては、ポリオキシエチ
レン基、ポリオキシプロピレン基が挙げられる。
【0026】本発明で用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、HLB値が1〜6の範囲に
あるものが特に好ましい。HLB値が6を超えると化粧
料の耐汗性が低下する問題がある。
【0027】本発明のW/O型乳化化粧料では、水以外
に化粧料で一般に用いられる溶媒を用いることができる
が、特に環状シリコーンが好ましい。環状シリコーンと
しては、4〜8量体の環状ジメチルポリシロキサンが挙
げられ、オクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメ
チルシクロペンタシロキサンが好ましい。その他の溶媒
としては、エタノール、イソパラフィン、低級アルコー
ル、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチ
ルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリ
コーン、フロン等が挙げられる。
【0028】本発明のW/O型乳化化粧料では、感触調
整を目的として樹脂粉体を配合することが好ましい。樹
脂粉体としては、たとえばシリコーン、ナイロン、テフ
ロン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン、ウレ
タン、N−アシル化リジン、シルクパウダー、セルロー
スパウダーが挙げられる。また、樹脂粉体の平均一次粒
子径としては、0.3〜15μmが挙げられる。形状と
しては、球状、板状、針状、不定型等が挙げられるが、
球状が好ましい。
【0029】本発明のW/O型乳化化粧料における上記
各成分の配合量は、改質微粒子酸化チタン、ポリオキシ
アルキレン変性オルガノポリシロキサン、環状シリコー
ンおよび樹脂粉体を、製品100重量部に対し、それぞ
れ1〜30重量部、0.5〜20重量部、3〜50重量
部、0.1〜10重量部の範囲にあることが好ましい。
【0030】改質微粒子酸化チタンの配合量が1重量部
未満では、紫外線防御能が充分ではなく、また30重量
部を超えると、透明性が不充分となる問題がある。ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの配合量
が0.5重量部未満では、他の分散剤を併用しなかった
場合に、改質微粒子酸化チタンの分散が不充分となる場
合があり、また20重量部を超えると、感触にオイル感
が出てしまう場合がある。環状シリコーンの配合量が3
重量部未満では、改質微粒子酸化チタンの分散安定性が
悪くなる場合があり、また50重量部を超えた場合、配
合することは可能であるが、コストが高くなる問題があ
る。樹脂粉体の配合量が0.1重量部未満では、感触の
改善が認めにくく、また10重量部を超えると、コスト
が高くなる割に効果に差が少ない問題がある。
【0031】本発明のW/O型乳化化粧料の例として
は、サンスクリーン剤、ローション、クリーム、乳液、
化粧下地等が挙げられる。
【0032】本発明のW/O型乳化化粧料には、上記の
各成分以外に、通常化粧料に用いられる粉体類、色素、
樹脂、油剤、紫外線吸収剤、シリコーンオイル、界面活
性剤、香料、防腐剤、殺菌剤、粘剤、溶剤、水等を同時
に配合することができる。
【0033】油剤の例としては、たとえばセチルアルコ
ール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等
の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の多価アルコール、ミリスチン酸
ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、
ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシ
ルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエ
チル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシス
テアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、
ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラ
ノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、
ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オ
リーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリ
ゴマー等が挙げられる。
【0034】また、別の形態の油剤の例としては、たと
えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキ
ル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリ
シロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモ
ジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シ
リコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキ
シケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合
物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオ
ロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙
げられる。
【0035】界面活性剤としては、たとえばアニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、
ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0036】有機系紫外線吸収剤としては、たとえばパ
ラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチル
アミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイ
ドロケイ皮酸 ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息
香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプ
ロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモ
メンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オ
クチル、サリチル酸オクチル、PABA、2−フェニル
−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタ
ノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフ
ル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノ
ン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメ
トキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシ
フェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾ
リジンプロピオン酸 2−エチルヘキシル(ソフトシェ
ード DH、味の素製)等が挙げられる。
【0037】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例によって
本発明を詳細に説明する。なお、本発明で用いた評価方
法は以下の通りである。
【0038】感触特性 22〜42歳の男女計10名のパネラーに対して、実施
例および比較例で作製した化粧料を使用させ、その結果
をアンケート方式で解答させた。各評価項目に対して1
0名中何名が同意したかを示した。たとえば、スコアが
8ならば、10名中8名がその評価項目について評価し
たことを示す。
【0039】また、本発明の紫外線防御能の評価方法
は、化粧料を実際に肌に塗布した状態での日焼けの状況
より判断し評価した。そして、青白さの評価は目視にて
行った。
【0040】製造例1 微粒子酸化チタン(日本アエロジル製、P−25、一次
粒子径21nm)100重量部にR1 X Si(OR2
4-X (ただし、R1 =C8 17、R2 =CH3 、X=
1)で示されるアルキルアルコキシシラン10重量部を
噴霧した後、窒素雰囲気下に120℃で8時間、ゆるい
撹拌下に加熱し、改質微粒子酸化チタンを得た。つい
で、空気循環下に100℃で5時間、ゆるい撹拌下に加
熱して脱臭を行った。
【0041】実施例1〜3、比較例1〜4(サンスクリ
ーン剤)
【0042】実施例1 表1の処方にて作製した。
【0043】
【表1】
【0044】(製造法)成分Aの混合物をペイントコン
ディショナーを用いて分散した後、成分Bを加えてさら
にペイントコンディショナーを用いて分散した後、容器
に充填して製品とした。得られた製品は、紫外線防御効
果、透明感に優れており、青白さがなかった。
【0045】実施例2 表2の処方にて作製した。
【0046】
【表2】
【0047】(製造法)成分Aの混合物をペイントコン
ディショナーを用いて分散した後、成分Bを加え、さら
にペイントコンディショナーを用いて分散した後、容器
に充填して製品とした。得られた製品は、紫外線防御効
果、透明感に優れており、青白さがなかった。
【0048】実施例3 表3の処方にて作製した。
【0049】
【表3】
【0050】(製造法)成分Aの混合物をペイントコン
ディショナーを用いて分散した後、成分Bを加えてさら
にペイントコンディショナーを用いて分散した後、容器
に充填して製品とした。得られた製品は、紫外線防御効
果、透明感に優れており、青白さがなかった。
【0051】比較例1 実施例1における、改質微粒子酸化チタンの代わりに未
処理の微粒子酸化チタン(P−25)を使用した他は全
て同様にしてサンスクリーン剤を作製した。得られた製
品は、紫外線防御効果に優れていたが、青白く、透明性
に欠けていた。
【0052】比較例2 実施例1における、改質微粒子酸化チタンの代わりにメ
チルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学工業製
KF−99P)にて被覆(被覆量:5重量%)、加熱処
理(180℃、3時間)した微粒子酸化チタン(P−2
5)を使用した他は全て同様にしてサンスクリーン剤を
作製した。得られた製品は、紫外線防御効果に優れてい
たが、青白く、透明性に欠けていた。
【0053】比較例3 微粒子酸化チタン(日本アエロジル製 P−25)10
0重量部にR1 X Si(OR2 4-X (但し、R1 =C
8 17、R2 =CH3 、X=1)で示されるアルキルア
ルコキシシラン10重量部を噴霧した後、飽和水蒸気雰
囲気下に120℃で8時間、ゆるい撹拌下に加熱し、改
質微粒子酸化チタンBを得た。実施例1における、改質
微粒子酸化チタンの代わりに上記改質微粒子酸化チタン
Bを使用した他は全て同様にしてサンスクリーン剤を作
製した。得られた製品は、紫外線防御効果に優れていた
が、やや青白かった。
【0054】比較例4 実施例3における、シルクパウダーの代わりにカオリン
を用いた他は全て同様にしてサンスクリーン剤を作製し
た。得られた製品は、紫外線防御効果に優れていたが、
青白く、透明性に欠けていた。
【0055】実施例1〜3および比較例1〜4につい
て、前記感触特性について評価した。その結果を、表4
に示す。
【0056】
【表4】
【0057】表4より、実施例と比較例を比較した場
合、微粒子酸化チタンの表面処理を変更した比較例1〜
3との間に殆ど差が認められないのに対して、樹脂粉体
を配合していない比較例4では、感触の明かな悪化が認
められることから、樹脂粉体が感触の向上、微粒子粉体
のきしみ感の消去に役だっていることは明かである。
【0058】また、各実施例と比較例の評価から、この
試験系での紫外線防御能の差はあまり認められなかった
が、青白さと透明性は、実施例に比べて比較例が劣って
いることが明かとなった。
【0059】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、アルキルア
ルコキシシランを、平均一次粒子径として5〜50nm
の範囲にある微粒子酸化チタンに対して窒素、不活性ガ
ス、乾燥空気の一種以上から選ばれる雰囲気下に加熱反
応させた改質微粒子酸化チタン、およびポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサンを、製品100重量
部に対し、それぞれ1〜30重量部、0.5〜20重量
部配合することで、紫外線防御能に富み、透明性が高
く、青白さのない化粧料を提供すること、および樹脂粉
体を配合することで感触に優れたW/O型乳化化粧料を
与えることは明かである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R1 X Si(OR2 4-X (但し、R1
    は炭素数4〜10のアルキル鎖であり、R2 は炭素数1
    〜3の直鎖または側鎖を持つアルキル鎖であり、Xは1
    〜3である。)の一般式で示されるアルキルアルコキシ
    シランを、平均一次粒子径として5〜50nmの範囲に
    ある微粒子酸化チタンに対して窒素、不活性ガス、乾燥
    空気の一種以上から選ばれる雰囲気下に加熱反応させた
    改質微粒子酸化チタン、およびポリオキシアルキレン変
    性オルガノポリシロキサンを、製品100重量部に対
    し、それぞれ1〜30重量部、0.5〜20重量部配合
    することを特徴とするW/O型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 R1 X Si(OR2 4-X (但し、R1
    は炭素数4〜10のアルキル鎖であり、R2 は炭素数1
    〜3の直鎖または側鎖を持つアルキル鎖であり、Xは1
    〜3である。)の一般式で示されるアルキルアルコキシ
    シランを、平均一次粒子径として5〜50nmの範囲に
    ある微粒子酸化チタンに対して窒素、不活性ガス、乾燥
    空気の一種以上から選ばれる雰囲気下に加熱反応させた
    改質微粒子酸化チタン、ポリオキシアルキレン変性オル
    ガノポリシロキサンおよび環状シリコーンを、製品10
    0重量部に対し、それぞれ1〜30重量部、0.5〜2
    0重量部、3〜50重量部配合することを特徴としたW
    /O型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 R1 X Si(OR2 4-X (但し、R1
    は炭素数4〜10のアルキル鎖であり、R2 は炭素数1
    〜3の直鎖または側鎖を持つアルキル鎖であり、Xは1
    〜3である。)の一般式で示されるアルキルアルコキシ
    シランを、平均一次粒子径として5〜50nmの範囲に
    ある微粒子酸化チタンに対して窒素、不活性ガス、乾燥
    空気の一種以上から選ばれる雰囲気下に加熱反応させた
    改質微粒子酸化チタン、ポリオキシアルキレン変性オル
    ガノポリシロキサン、環状シリコーンおよび樹脂粉体
    を、製品100重量部に対し、それぞれ1〜30重量
    部、0.5〜20重量部、3〜50重量部、0.1〜1
    0重量部配合することを特徴としたW/O型乳化化粧
    料。
  4. 【請求項4】 加熱反応の加熱条件が、70〜160℃
    の温度で、0.1〜48時間の範囲にあることを特徴と
    する請求項1〜3に記載のW/O型乳化化粧料。
  5. 【請求項5】 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
    シロキサンのHLB値が1〜6の範囲にあることを特徴
    とする請求項1〜3に記載のW/O型乳化化粧料。
  6. 【請求項6】 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
    シロキサンが、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性
    オルガノポリシロキサン、ジメチコン コポリオール、
    ポリオキシアルキレン・パーフルオロアルキル共変性オ
    ルガノポリシロキサンから選ばれることを特徴とする請
    求項1〜3に記載のW/O型乳化化粧料。
  7. 【請求項7】 樹脂粉体が、シリコーン、ナイロン、テ
    フロン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン、ウ
    レタン、N−アシル化リジン、シルクパウダー、セルロ
    ースパウダーから選ばれることを特徴とする請求項3に
    記載のW/O型乳化化粧料。
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