JPH08295620A - サンスクリーン剤 - Google Patents

サンスクリーン剤

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JPH08295620A
JPH08295620A JP8464595A JP8464595A JPH08295620A JP H08295620 A JPH08295620 A JP H08295620A JP 8464595 A JP8464595 A JP 8464595A JP 8464595 A JP8464595 A JP 8464595A JP H08295620 A JPH08295620 A JP H08295620A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Mitsunari Fukuda
光成 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線防御効果、透明性、持続性、感触および
断熱性、保温性、雪の付着防止効果に優れたサンスクリ
ーン剤を提供する。 【構成】製品100重量部に対して、平均一次粒子径が
5〜100nmの範囲にある撥水化処理微粒子金属酸化
物0.5〜15重量部と、ポリオキシアルキレン変性オ
ルガノポリシロキサン0.2〜15重量部と、エラスト
マー及び/または樹脂系ワックス0.4〜30重量部を
配合してなることを特徴とするサンスクリーン剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エラストマーや樹脂系
ワックスをサンスクリーン剤に配合することで、紫外線
防御能、透明性、持続性、感触を犠牲にすることなく、
断熱性、保温性に優れたサンスクリーン剤に関する。
【0002】さらに詳しくは、撥水化された微粒子金属
酸化物とポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サンからなる安定な組成物中にエラストマーや樹脂系ワ
ックスを強分散して配合することにより、塗布時に均一
な撥水性塗膜を形成し、紫外線防御能、透明性、持続性
を維持したまま、雪の付着防止効果、断熱性、保温性が
付与されたサンスクリーン剤に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
特開昭63−188611号公報にはセラミックパウダ
ーの遠赤外線放射を利用した保温効果が記載されてお
り、また、冬場にファンデーションをすると断熱・保温
効果が高まることが知られている。ファンデーション中
の粉体を含め、これらの粉体は断熱性、保温性を有して
いるが、不透明であるため、ファンデーションをする習
慣が少ない男性向けの化粧料に配合するには無理があっ
た。
【0004】一方、冬場のスキー、登山等のスポーツ時
には、夏場以上に強い紫外線を浴びることになり、種々
の高SPF値を有するサンスクリーン剤が市販されてい
る。このサンスクリーン剤を開発する場合、塗布面が白
くならずに透明なままで紫外線防御効果を最大にするた
めの研究が行われている。
【0005】これらの問題に鑑み本発明者らは鋭意研究
した結果、塗布時に透明になる性質を持ったエラストマ
ーや樹脂系ワックスを従来のサンスクリーン剤の技術と
結び付けることで、透明感を失わずに、紫外線防御能を
維持したまま、保温性を付与することに成功した。さら
に、これらのエラストマーや樹脂系ワックスは、降雪時
に雪が顔に付着することを妨げるため、従来、雪が肌上
で溶けることによって感じていた冷たさも軽減する効果
を有していた。
【0006】従来、エラストマーは、例えば特公平4−
17162号公報や特開平2−243612号公報にあ
るように、アイライナーやファンデーション、口紅、ク
リーム等の感触調整、透明性付与を目的に使用されてき
たが、サンスクリーン剤の断熱性付与のために使用され
た例はない。
【0007】また、従来、ゴム状物が断熱性を有するこ
とも知られているが、微粉砕した状態で肌に塗布した場
合、透明性を有しているか、あるいは実効ある断熱性、
保温性を有しているか否かについては知られていない。
【0008】以上より、本発明は、紫外線防御効果だけ
でなく、保温性を兼ね備えることで、低温下のスポーツ
時に優れた効果を発揮するサンスクリーン剤を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、製品100重
量部に対して、平均一次粒子径が5〜100nmの範囲
にある撥水化処理微粒子金属酸化物0.5〜15重量部
と、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
0.2〜15重量部と、エラストマー及び/または樹脂
系ワックス0.4〜30重量部を配合してなる、保温効
果を有することを特徴とするサンスクリーン剤に関す
る。
【0010】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いられる微粒子金属酸化物は、5〜100nmの平均
一次粒子径を有する。微粒子金属酸化物の種類として
は、例えば微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子
酸化セリウム等が挙げられるが、紫外線防御効果に優れ
る微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛が好ましい。
【0011】平均一次粒子径の測定方法としては、走査
型電子顕微鏡観察もしくは透過型電子顕微鏡観察が挙げ
られる。金属酸化物の結晶型に特に限定はなく、例えば
微粒子酸化チタンの結晶型としてはアナターゼ、ルチ
ル、アモルファスのいずれを用いても構わないが、凝集
性が少ない気相法によって合成された微粒子酸化チタン
が好ましい。また、微粒子金属酸化物の形状としては、
球状、針状、棒状、不定型状等が挙げられるが特に限定
されない。
【0012】また、本発明で用いられる微粒子金属酸化
物は、アルミニウム、珪素、ジルコニウム、鉄、セリウ
ムから選ばれる金属の酸化物との複合化もしくは表面処
理が行われていても構わない。
【0013】本発明の微粒子金属酸化物は表面処理によ
って撥水化もしくは撥油化処理してあることが必要であ
る。表面処理の例としては、アルキルアルコキシシラン
処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理、シ
リコーン処理、金属石鹸処理、有機チタネート処理、シ
ランカップリング剤処理、有機アルミネート処理、油剤
処理、フッ素化合物処理、N−アシル化リジン処理、プ
ラズマ処理、ペンダント基付加処理等従来公知の表面処
理方法が使用できる。但し、表面処理方法の内、湿式法
では粒子同士が凝集してしまう問題が発生するため、気
相法で表面処理してあることが好ましい。
【0014】ここで、表面処理方法として好ましい例と
しては、アルキルアルコキシシランと微粒子金属酸化物
を窒素、不活性ガス、乾燥空気の一種またはそれ以上か
ら選ばれる雰囲気下に加熱反応させる方法や、テトラメ
チルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサンを微
粒子金属酸化物表面で重合させる方法などが挙げられ
る。
【0015】本発明で言う撥水化の定義としては、静置
した水面上に粉体を静かに乗せ、5分後に粉体が水面上
に一部でも残っていることをもって撥水化が行われてい
ることとする。
【0016】本発明で用いる撥水化処理微粒子金属酸化
物の配合量としては、製品100重量部に対して0.5
〜15重量部であり、好ましくは1〜6重量部であり、
さらに好ましくは2〜4重量部である。配合量が0.5
重量部未満では紫外線防御効果が十分ではなく、また1
5重量部を超えると、たとえ肌色系の着色を施しても透
明性が失われてしまう問題がある。
【0017】ここで、本製品の保温性を上げる場合には
エラストマーの皮膚上での絶対量を増やす必要がある
が、微粒子金属酸化物の配合量が多いと肌が白く見えて
しまうため、保温性を主体にしたい場合には、微粒子酸
化チタンの量をやや少なくし、製品の塗布量を増やすこ
とで対処する必要がある。
【0018】本発明で用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、シリコーン主鎖の側鎖およ
び/または末端に、ポリオキシアルキレン鎖を有する化
合物を指す。さらに、側鎖および/または末端に水素、
炭素数1〜18までのアルキル鎖、フェニル基、炭素数
1〜10までのフルオロアルキル鎖を有しているものを
指す。具体的には、例えば、ポリエーテル変性シリコー
ン、アルキル・ポリエーテル変性シリコーン、パーフル
オロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポ
リシロキサンが挙げられる。また、ポリオキシアルキレ
ン鎖としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロ
ピレン基が挙げられる。尚、パーフルオロアルキル・ポ
リオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサンにつ
いては、特開平6−246144号公報に詳細を示して
いる。
【0019】本発明で用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、HLB値が0.5〜6の範
囲にあるものが耐水性に優れることから特に好ましい。
【0020】本発明で用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンの配合量としては、製品100
重量部に対して0.2〜15重量部であり、好ましくは
0.5〜8重量部である。配合量が0.2重量部未満で
は微粒子金属酸化物の安定性が不十分となり、また15
重量部を超えると、塗布時にべたつきなどの感触の悪化
が発生する場合がある。
【0021】本発明で用いるエラストマー及び樹脂系ワ
ックスとしては、例えばオルガノポリシロキサンエラス
トマー、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、テフロンワックス、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂およびその混合物もし
くは複合物等が挙げられる。この内、オルガノポリシロ
キサンエラストマー、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、テフロンワックスおよびその混合物も
しくは複合物が好ましい。
【0022】本発明で用いるエラストマー、樹脂系ワッ
クスは、さらにパーフルオロアルキルリン酸塩や金属石
鹸等の従来公知の方法で表面処理されていても構わな
い。
【0023】本発明で用いるエラストマー、樹脂系ワッ
クスの配合量としては、製品100重量部に対して0.
4〜30重量部であり、好ましくは1〜20重量部であ
る。配合量が0.4重量部未満では、低温時にその保温
効果が実感できず、また、配合量が30重量部を超える
と、製品の流動性が失われたりする問題がある。
【0024】本発明で用いるエラストマー、樹脂系ワッ
クスは、事前もしくは配合後に微粉砕する必要がある。
微粉砕しない場合では、エラストマーの粒子が溶媒を吸
収して膨潤したり、ざらつき等の感触の悪化が発生した
り、透明感が失われたりする問題がある。微粉砕の手段
としては湿式のミルが挙げられる。例えば、マイクロ
ス、ビーズミル、ダイノミル、サンドミル、ボールミ
ル、アトライター、オングミル、ペイントコンディショ
ナー、ロールミル等の粉砕力の強い装置が好ましい。ま
た、粉砕されたエラストマーや樹脂系ワックスは、製品
系の粘性を上昇させるため、系の安定性を向上させるの
にも役立つ効果がある。
【0025】本発明で言うエラストマーとは、弾性を有
する樹脂化合物のことであり、評価方法の例としては、
直径数センチメートルの筒に試料を入れ、上から押さえ
つけた場合に少しでもクッション性を示す試料を以てエ
ラストマーとする方法が挙げられる。
【0026】尚、本発明で用いる樹脂系ワックスと樹脂
パウダーの違いは、その柔らかさによって判断できる。
評価方法の例としては、走査型電子顕微鏡用の金属試料
台に導伝性の両面テープを貼り、その上から試料を塗布
し、ついで指で何度か擦ったものと擦らなかった試料を
作製し、電顕観察を行うとき、擦った試料が擦らなかっ
た試料に比べて大きな変形、特に原型をとどめない程度
の変形を受ける程度の柔らかさを有するものを樹脂系ワ
ックスとし、変形が生じにくいものを樹脂パウダーとし
て判定する方法が挙げられる。
【0027】本発明のサンスクリーン剤の剤型では、溶
媒として揮発性の有機溶媒を用いる場合と、水を配合し
たW/O乳化タイプにする場合の2通りがある。さらに
詳しくは、揮発性有機溶媒を使用して、水を製品100
重量部に対して10重量部未満、好ましくは非水系とす
る系と、水を製品100重量部に対して10〜70重量
部、好ましくは35〜60重量部配合する系がある。後
者も揮発性有機溶媒を配合することが可能であり、揮発
性有機溶媒の例としては、エタノール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、環
状シリコーン、低分子直鎖状シリコーン等の揮発性シリ
コーン、軽質流動イソパラフィン、パーフルオロデカリ
ン等のフッ化炭化水素、LPG、エーテル等が挙げられ
る。このうち、環状シリコーンが特に好ましい。また、
非水系と乳化系を比較した場合では、肌に水が残らない
非水系の方が保温効果をより実感することができる。
【0028】本発明で言う保温性とは、低温時での製品
使用時に、未塗布部位に比して温度の下がり方が少なく
感じられることを指す。試験方法としては、体表温度が
0℃以下もしくは降雪、降雨時に実用試験によってその
差を確認することが好ましい。
【0029】本発明のサンスクリーン剤では、上記の各
成分以外に、通常化粧料に用いられる粉体類、色素、樹
脂、油剤、紫外線吸収剤、シリコーンオイル、界面活性
剤、香料、防腐剤、殺菌剤、生理活性成分、粘剤、溶剤
等を同時に配合することができる。
【0030】粉体類の例としては、例えば微粒子酸化
鉄、カーボンブラック、微粒子酸化セリウム等の微粒子
粉体や有機変性モンモリロナイト、ベントナイト等が挙
げられる。
【0031】油剤の例としては、例えばセチルアルコー
ル、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、
ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高
級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オ
レイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリ
ン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリ
ン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ
油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリー
ブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマ
ー等が挙げられる。
【0032】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ビフェニ
ルポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサ
ン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オル
ガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オ
ルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリ
コーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTV
ゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテ
ル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコ
ール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0033】界面活性剤としては、例えばアニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、ベ
タイン型界面活性剤を用いることができる。
【0034】有機系紫外線吸収剤としては、例えばパラ
メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(例:パラソルM
CX,ジボダン社製)、パラジメチルアミノ安息香酸2
−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエ
タノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PAB
Aと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グ
リセリルPABA、オクチルジメチルPABA、サリチ
ル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニル
アクリレート、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸
オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫
酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチ
ルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベン
ゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジ
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オ
クトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾ
イルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベン
ゾイルメタン(例:パラソル1789,ジボダン社
製)、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−
2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸−
2−エチルヘキシル(ソフトシェード DH、味の素
製)等が挙げられる。
【0035】生理活性成分の例としては、例えばビタミ
ンC等のビタミン剤、抗炎症剤、消炎剤、血行促進剤、
ホルモン剤、抗ヒスタミン剤等が挙げられる。
【0036】本発明のサンスクリーン剤において、有機
系の紫外線吸収剤、特にUV−A領域をカットするもの
と、UV−B領域をカットするものを併用する場合で
は、製品系の安定化のために、ポリビニルピロリドン系
のポリマーを併用することが好ましい。ポリビニルピロ
リドン系のポリマーの例としては、ビニルピロリドン−
ヘキサデセン共重合体やビニルピロリドン−スチレン共
重合体、ビニルピロリドン−エイコサン共重合体等があ
るが、ビニルピロリドン−ヘキサデセン共重合体が最も
好ましい。また、ポリビニルピロリドン系のポリマーの
配合量はサンスクリーン剤100重量部に対して0.3
〜10重量部、さらに好ましくは0.5〜3重量部であ
る。0.3重量部未満では、安定性を向上させる効果が
充分でなく、また10重量部を超えると、べたつき等の
感触が悪化する問題がある。
【0037】また、本発明のサンスクリーン剤は、化粧
下地としても使用することが可能であり、ファンデーシ
ョンと組み合わせて使用することで、より高い紫外線防
御効果、保温性を得ることができる。
【0038】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例によって
本発明を詳細に説明する。尚、本発明で用いた評価方法
は以下の通りである。
【0039】各種特性 26〜36歳の男性計16名のパネラーに対して、実施
例および比較例で作成したサンスクリーン剤をスキー時
に半顔比較で使用してもらい、その結果をアンケート方
式で解答してもらう方法で行った。測定項目としては、
紫外線防御効果の確認として日焼けを生じたか、透明
性の評価として塗布時に白さが気になったか、持続性
の評価として第三者の目視判定による崩れの確認、感
触の評価としてべたつきがないこと、断熱性、保温性
の評価として寒さが少ないこと及び雪の付着が少な
いこと の計6項目で行った。尚、については天候の
関係から、実施していない組み合わせについては(*)
として記載した。
【0040】評価は、各パネラーごとに、実施例の方が
比較例よりも優れているとした場合を+1点、実施例の
方が比較例よりも劣っているとした場合を−1点、実施
例と比較例に差がないとした場合を0点とし、パネラー
の合計点数をパネラーの数で割った数値を示している。
従って、数値が大きい程、実施例の方が比較例よりも優
れていることを、そして数値が0に近い程、実施例と比
較例で差が少ないことを示している。尚、後記比較例3
における試験では、紫外線防御効果、持続性、感触につ
いては比較せずに(−)として判定した。
【0041】尚、試験条件は以下の通り。 ・試験実施日:平成7年1月15日、2月4日、5日、
20日、21日 ・試験実施場所:長野県白馬村、乗鞍高原および福島県
猪苗代町 ・体表温度:−12〜6℃(カシオ製 スキーウォッチ
を使用。気温ではなく、体表温度(背中部)を測定) ・天候:雪(3日)および曇〜晴(2日)
【0042】実施例1 表1の処方にて、サンスクリーン剤を作製した。尚、エ
ラストマーとしては、東レ・ダウコーニング・シリコー
ン社製のトレフィル E−505Cタイプ(オルガノポ
リシロキサンエラストマー)を使用した。また、テフロ
ンワックスとしてはMPI社製製品を使用した。
【0043】
【表1】
【0044】成分Aを加熱溶解した後、成分Bと混合
し、さらにペイントコンディショナーを用いて強分散し
た後、容器に充填して製品とした。
【0045】実施例2 表2の処方にて、サンスクリーン剤を作成した。尚、エ
ラストマーとしては、東レ・ダウコーニング・シリコー
ン社製のトレフィル E−505Cタイプ(オルガノポ
リシロキサンエラストマー)を使用した。
【0046】
【表2】
【0047】成分Aを加熱溶解した後、成分Bと混合
し、さらにペイントコンディショナーを用いて分散した
後、成分Cを加えてさらにペイントコンディショナーを
用いて分散した後、容器に充填して製品とした。
【0048】実施例3 表3の処方にて、サンスクリーン剤を作製した。尚、エ
ラストマーとしては、東レ・ダウコーニング・シリコー
ン社製のトレフィル E−505Cタイプ(オルガノポ
リシロキサンエラストマー)を使用した。
【0049】
【表3】
【0050】成分Aを加熱溶解した後、成分Bと混合
し、さらにペイントコンディショナーを用いて分散した
後、成分Cを加えてさらに湿式超微粉砕装置を用いて分
散した後、容器に充填して製品とした。
【0051】比較例1 実施例2に於いて、エラストマー、テフロン・ポリエチ
レン複合ワックスの代わりに、ナイロンパウダーを配合
した他は同様にしてサンスクリーン剤を作製した。
【0052】比較例2 市販の高SPFサンスクリーン剤(SPF値35)を以
て比較例とした。
【0053】比較例3 サンスクリーン剤を使用しない条件を以て比較例とし
た。
【0054】比較例4 実施例2に於いて、粉砕力の強いペイントコンディショ
ナーの代わりに粉砕力の弱いホモミキサーを用いた他は
同様にしてサンスクリーン剤を作製した。
【0055】表4に前記各特性評価の結果を示す。尚、
表4では試験時の天候、気温条件が同一ではなく、それ
ぞれ異なるため、試験の組み合わせが異なるもの同士の
数値の比較は意味を持ちにくいことに注意する必要があ
る。
【0056】
【表4】
【0057】表4の結果より、本実施例の紫外線防御効
果、透明性は従来品と差がなく、持続性、感触において
優れており、かつ明らかに優れた断熱性、保温性を有し
ていることが判る。そして、雪の顔面への付着が効果的
に防止されていることも判る。また、実用試験の結果、
本製品の保温効果は天候が雪の場合と、体表温度が0℃
以下になった場合に顕著となったが、それ以外の場合で
は、差が明確では無い場合があることが判った。
【0058】さらに、実施例2と比較例4の結果から、
粉砕力が弱い場合には、エラストマーが系内によく分散
していないため、感触がざらつき、透明性も悪いことが
判った。但し、肌上で良く擦ることでエラストマーが伸
ばされる結果、紫外線防御効果、持続性、保温性につい
ては差が少なくなることも判った。
【0059】また、本実施例はいずれも強い撥水性を有
していた。
【0060】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、紫外線防御
効果、透明性、持続性、感触および断熱性、保温性、雪
の付着防止効果に優れたサンスクリーン剤を与えること
は明かである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品100重量部に対して、平均一次粒
    子径が5〜100nmの範囲にある撥水化処理微粒子金
    属酸化物0.5〜15重量部と、ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサン0.2〜15重量部と、エ
    ラストマー及び/または樹脂系ワックス0.4〜30重
    量部を配合してなるサンスクリーン剤。
  2. 【請求項2】 製品100重量部に対して、平均一次粒
    子径が5〜100nmの範囲にある撥水化処理微粒子金
    属酸化物0.5〜15重量部と、ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサン0.2〜15重量部と、水
    10〜60重量部と、エラストマー及び/または樹脂系
    ワックス0.4〜30重量部を配合してなるサンスクリ
    ーン剤。
  3. 【請求項3】 製品100重量部に対して、平均一次粒
    子径が5〜100nmの範囲にある撥水化処理微粒子金
    属酸化物0.5〜15重量部と、ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサン0.2〜15重量部と、水
    10〜60重量部と、エラストマー及び/または樹脂系
    ワックス0.4〜30重量部と、ポリビニルピロリドン
    系ポリマー0.3〜10重量部を配合してなるサンスク
    リーン剤。
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