JP2010083846A - 化粧料用顔料とそれを含有する化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料用顔料に十分な耐水性を与えることができるとともに、しっとりとした感触を付与し、かつ、顔料との反応性にすぐれ、炭化水素系の溶媒に容易に分散し、粘性の低い配合処方を調製できる化粧料用顔料を提供する。
【解決手段】顔料の表面を、下記化学構造式(1)で示されるアルキルアルコキシポリシロキサンで被覆処理する。
Figure 2010083846

【選択図】なし

Description

本発明は、ファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅、口紅等に代表されるメイクアップ化粧料あるいはサンスクリーン化粧料に配合される化粧料用顔料と、その化粧料用顔料を含有する化粧料に関するものである。
従来、例えばファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅、口紅等のメイクアップ化粧料、あるいはサンスクリーン化粧料に撥水性を付与するために、それらの化粧料に配合される化粧料用顔料として、顔料の表面をポリシロキサン等のシリコーン化合物で被覆処理したものや、金属石鹸などで被覆処理したものなどが多く用いられている。
また、炭化水素系の溶媒に分散させるために、顔料の表面を有機物で被覆したものが提案されており、特にシラン化合物で被覆処理されたものなどが多く用いられている。
しかしながら、顔料の表面がポリシロキサンなどのシリコーン化合物で被覆処理された化粧料用顔料では、耐水性は飛躍的に向上するものの、感触がサラッとし過ぎており、しっとり感に乏しいという問題点がある。また、炭化水素系の溶媒に分散させた場合には、粘度が上昇するため、高濃度の顔料を配合した分散体が得られないという問題点がある。また、金属石鹸などで被覆処理する方法では、充分な耐水性が得られるものの、化粧料に配合されたとき、ぎしぎしした感触になり、重く感じられるという問題点がある。
また、一般的なシラン化合物であるアルキルシラン化合物などで被覆処理された顔料は炭化水素系の溶媒への分散性や感触などは向上するものの、特に液体系の化粧料に配合されたとき粘度が高くなる傾向があるという問題点があった。一方、シラン化合物で、片末端や分子中のところどころにアルコキシ基がついた化合物(ポリシロキサン類)は、今まで種々の表面処理を施されて使用されているが、顔料粉体への結合力が弱いという問題点があった。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、化粧料用顔料に十分な耐水性を与えることができるとともに、しっとりとした感触を付与し、かつ、顔料との反応性にすぐれ、炭化水素系の溶媒に容易に分散し、粘性の低い配合処方を調製できる化粧料用顔料を提供し、併せてその化粧料用顔料を配合した化粧料を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による化粧料用顔料は、
下記化学構造式(1)で示されるアルキルアルコキシポリシロキサンで表面被覆処理されたことを特徴とするものである。
Figure 2010083846
また、第2発明による化粧料は、
第1発明の化粧料用顔料を含有したことを特徴とするものである。
第1発明によれば、アルキルアルコキシポリシロキサンが両末端にメトキシあるいはエトキシ基を持ち、さらにそれぞれのシロキサン結合にアルキル基とメトキシあるいはエトキシ基を持っている。このような特徴的な構造を有していることにより、顔料との反応性に優れ、なおかつ全てのシロキサン結合にアルキル基を持つことにより、炭化水素系の溶媒に容易に分散させることができる。
第2発明によれば、十分な耐水性を示し、かつ肌へのしっとりとした感触が付与され、使用感の優れた化粧料を得ることができる。また、リキッドファンデーションやサンスクリーン化粧料などへの分散安定性に優れ、粘性の低い化粧料を得ることができる。
次に、本発明による化粧料用顔料とそれを含有する化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明において、上記化学構造式(1)のアルキルアルコキシポリシロキサンを顔料に表面被覆処理する方法としては、以下のような方法が挙げられる。
まず、化学構造式(1)で示されるアルキルアルコキシポリシロキサンを適当な有機系溶剤にて溶解後、顔料を混合機にて分散させ、その顔料を混合させている混合機内に有機溶剤に溶解したアルキルアルコキシポリシロキサンを滴下または、添加する方法で顔料と混合させる。次いで、溶剤を除去し必要に応じて粉砕を行い、加熱処理を行うことにより化学構造式(1)で示されるアルキルアルコキシシロキサンにて表面被覆処理された化粧料用顔料を得ることができる。
ここで、溶解するための有機系溶剤としては、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、エタノール、塩化メチレン等が挙げられるが、安全性、経時安定性を考慮するとイソプロピルアルコールを用いるのが好ましい。また、混合分散方法としては、溶液の濃度や粘度などに応じて適当な方法を選択することができる。好適な例としては、ディスパー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー、ニーダー、V型混合機、ロールミル、ビーズミル、2軸混練機等の混合機よる方法や、溶液と顔料を加熱空気中に噴霧して水分を一気に除去するスプレードライなどの方法がある。また粉砕を行う場合においては、ハンマーミル、ボールミル、サンドミル、ジェットミル等の通常の粉砕機を用いることができるが、いずれの粉砕機によっても同等の品質のものが得られるため、特に限定されるものではない。
本発明で用いられる上記化学構造式(1)に示されるアルキルアルコキシポリシロキサンの顔料に対する被覆量は、顔料粒子径によって異なるが、0.1〜30質量%が適当である。0.1質量%未満であると本来の耐水性が十分に得ることができなかったり、充分によい感触を得ることができない。また、30質量%を超えると被覆処理剤同士の反応等により感触が悪くなる懸念がある。
本発明に用いられる顔料としては、無機顔料、有機顔料、プラスチック粉体顔料などが挙げられる。このうち無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マグネシウム、マイカ、セリサイト、タルク、シリカ、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、チタン被覆雲母、窒化ホウ素、硫酸バリウム等が挙げられる。また、有機顔料としては、リソールルビンB、レーキレッドC、リソールレッド、ローダミンB、ヘリンドンピンクCN、ベンジンオレンジG、フロシタニンブルー等が挙げられる。また、プラスチック粉体顔料としては、ナイロンパウダー、アクリルパウダー、シリコンパウダー、ウレタンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー等が挙げられる。
本発明の化粧料用顔料が配合される化粧料においては、その化粧料用顔料以外に、通常の化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合することができる。
ここで、前記粉体としては、例えば、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコンパウダー、セルロースパウダー、シリコンエラストマー等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、スメクタイト等が挙げられる。これらの粉体の形状、大きさに特に制限はない。また、これらの粉体は従来公知の各種の表面処理が施されていてもいなくても構わない。表面処理の例としては、例えばアクリルシリコーン処理、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、オクチルトリエトキシシラン処理、N−アシル化リジン処理、有機チタネート処理、シリカ処理、アルミナ処理、セルロース処理、パーフルオロポリエーテル処理、フッ素化シリコーンレジン処理など親水性、親油性、撥水性の各種の処理を用いることが可能である。
前記油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチン、ラウリル酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ油、ヤシ油、バーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。また、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フッ素化シリコーンレジン等のフッ素化合物が挙げられる。
また、前記界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、べタイン型界面活性剤を用いることができる。
前記溶媒としては、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、パーフルオロポリエーテル、代替フロン、揮発性シリコーン等が挙げられる。
本発明の化粧料の具体例としては、例えば、ファンデーション、白粉、コンシーラー、フェイスパウダー、ほほ紅、アイシャドウ、アイライナー、チーク、口紅、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、パック料、クレンジング剤、洗顔料、アクネ対策化粧料等の基礎化粧料、ヘアカラー、ボディーパウダー、デオドラント、石鹸、ボディーシャンプー、入浴剤、香水等が挙げられる。
本発明の化粧料に配合される被覆処理顔料(化粧料用顔料)の配合量としては、化粧料の総量に対して、0.1〜80質量%が好ましく、より好ましくは1〜60質量%である。なお抗酸化剤の配合量としては0.001〜10質量%が好ましい。
本発明の化粧料の剤型としては、二層状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固型状等、従来公知の剤型を使用することができる。特に、サンスクリーン剤の用途には、二層状、油中水型エマルション、ジェル状、水中油型エマルション、油性、ムース状等が好ましい。
次に、本発明による化粧料用顔料とそれを含有する化粧料の具体的な実施例について説明する。なお、本発明は以下に述べる実施例に限定されるものではない。
(製造実施例1)
ヘンシェルミキサーに酸化チタン1kgを仕込み、続いて化学構造式(1)に示されるR〜Rがメチル基で、Rがエトキシ基であるアルキルアルコキシポリシロキサン10gをイソプロピルアルコール100gに溶解させた溶液をヘンシェルミキサー内に滴下し、酸化チタンとよく混合した。その後、ヘンシェルミキサー内を加温および減圧し、イソプロピルアルコールを除去した。続いて顔料をヘンシェルミキサーから取り出し、粉砕および熱処理を行い、アルキルアルコキシポリシロキサンが1質量%処理された酸化チタンを得た。同様の工程にて、セリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄をそれぞれ同様の表面処理を施し、それぞれのサンプルを準備した。
(製造比較例1)
ヘンシェルミキサーに酸化チタン1kgを仕込み、続いてメチルハイドロジェンポリシロキサン10gをイソプロピルアルコール100gに溶解させた溶液をヘンシェルミキサー内に滴下し、酸化チタンとよく混合した。その後、ヘンシェルミキサー内を加温および減圧し、イソプロピルアルコールを除去した。続いて顔料をヘンシェルミキサーから取り出し、粉砕および熱処理を行い、メチルハイドロジェンポリシロキサンが1質量%処理された酸化チタンを得た。同様の工程にて、セリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄をそれぞれ同様の表面処理を施し、それぞれのサンプルを準備した。
(製造比較例2)
ヘンシェルミキサーに酸化チタン1kgを仕込み、続いてオクチルトリエトキシシラン10gをイソプロピルアルコール100gに溶解させた溶液をヘンシェルミキサー内に滴下し、酸化チタンとよく混合した。その後、ヘンシェルミキサー内を加温および減圧し、イソプロピルアルコールを除去した。続いて顔料をヘンシェルミキサーから取り出し、粉砕および熱処理を行い、オクチルトリエトキシシランが1質量%処理された酸化チタンを得た。同様の工程にて、セリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄をそれぞれ同様の表面処理を施し、それぞれのサンプルを準備した。
(実施例1)
製造実施例1で得られた被覆処理顔料(化粧料用顔料)を用いて以下の配合にてパウダーファンデーションを調製した。
はじめにパウダーベースを以下の配合にて調製した。
<パウダーベース配合>
表面処理セリサイト 残量
表面処理タルク 27.0
表面処理酸化チタン 10.0
表面処理黄酸化鉄 2.0
表面処理ベンガラ 0.6
表面処理黒酸化鉄 0.1
球状シリコーンレジンパウダー 2.0
メチルパラベン 0.1
合計100.0
次にバインダーベースを以下の配合で調製した。
<バインダーベース配合>
ジメチルポリシロキサン(6CS) 30.00
ジメチルポリシロキサン(10000CS) 25.00
精製ラノリン 9.00
エステル油 36.00
合計100.00
前記パウダーベースおよびバインダーベースをそれぞれ90%および10%になるようにミキサーで混合しパウダーファンデーションを得た。
(比較例1)
製造比較例1で得られた被覆処理顔料を用いて実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを調製した。
(比較例2)
製造比較例2で得られた被覆処理顔料を用いて実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを調製した。
(実施例2)
製造実施例1で得られた被覆処理顔料を用いて以下の配合にてリキッドファンデーション(O/W)を調製した。
<リキッドファンデーション配合>
A ステアリン酸 2.5
A ステアリン酸グリセリル 1.8
A セチルアルコール 0.5
A ミネラルオイル 9.90
B 表面被覆処理酸化チタン 8.59
B 表面被覆処理黄酸化鉄 0.95
B 表面被覆処理赤酸化鉄 0.29
B 表面被覆処理黒酸化鉄 0.17
C 精製水 64.9
C 1,3−ブチレングリコール 9.0
C キサンタンガム 0.1
C トリエタノールアミン 1.2
C メチルパラベン 0.1
合計100.0
まず、Bの表面被覆顔料を混合し、次いでAとBを混合した。そして、ABとCを80℃に加温後、ABを攪拌しながらCを滴下しホモミキサーにてよく混合し、リキッドファンデーションを得た。
(比較例3)
製造比較例1で得られた被覆処理顔料を用いて実施例2と同様にしてリキッドファンデーションを調製した。
(比較例4)
製造比較例2で得られた被覆処理顔料を用いて実施例2と同様にしてリキッドファンデーションを調製した。
上記製造実施例1にて準備されたサンプルの撥水性を水の液滴での接触角を測定することにより調査した。その調査結果が表1に示されている。この表1から、アルキルアルコキシポリシロキサンにて各種顔料に表面被覆処理を行うことにより低処理濃度でも高い撥水性が付与されていることがわかる。
Figure 2010083846
表2には、上記製造実施例1および製造比較例1,2のパウダーファンデーションの評価結果が示されている。また、表3には、上記製造実施例2および製造比較例3,4のリキッドファンデーションの評価結果が示されている。
Figure 2010083846
Figure 2010083846
表2および表3から明らかなように、アルキルアルコキシポリシロキサンにて表面被覆処理された顔料を使用したパウダーファンデーションは、分散性に優れ肌への付着性や伸びが良く、感触に優れるものであり、撥水性が向上したため化粧崩れも起こしにくい化粧料であった。また、リキッドファンデーションではオイルとの分散性が良く、乳化状態が安定であった。また、肌への付着性や伸びなどの使用感にも優れた化粧料であった。
表4には、製造実施例1および製造比較例1,2の表面被覆処理酸化チタンのミネラルオイル中での分散性について、粘度を測定することにより評価した。なお、粘度の測定に際しては、ミネラルオイル50gに表面被覆処理酸化チタンを50g分散させて、B型粘度計にて測定した。この表4より、製造実施例1の被覆処理顔料は、他の被覆処理顔料と比較して粘度が低く安定な分散体が得られることがわかる。
Figure 2010083846
また、表5には、製造実施例1および製造比較例1,2の表面被覆酸化チタンのミネラルオイルでの吸油量の結果が示されている。この表5より、製造実施例1の被覆処理顔料の吸油量は他の被覆処理顔料のそれよりも低い結果が得られていることがわかる。このことから、アルキルアルコキシポリシロキサンにて被覆処理された顔料は、オイルベース化粧料へ高配合することが可能である。
Figure 2010083846
以上のように、本発明により得られた化粧料用顔料は、撥水性に優れ、炭化水素系の油剤への分散性が優れたものであった。また、この化粧料用顔料を含有する化粧料は、化粧持ちが良く、また肌への付着性や伸びなど感触に優れるものであった。
本発明の化粧料用顔料は、メイクアップ化粧料またはサンスクリーン化粧料などに配合することにより、化粧持ちが良く、また肌への付着性や伸びなど感触に優れた化粧料を得ることができる。

Claims (2)

  1. 下記化学構造式(1)で示されるアルキルアルコキシポリシロキサンで表面被覆処理されたことを特徴とする化粧料用顔料。
    Figure 2010083846
  2. 請求項1に記載の化粧料用顔料を含有したことを特徴とする化粧料。
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