JPH08103236A - 起泡性水中油型乳化物 - Google Patents
起泡性水中油型乳化物Info
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- A23L9/20—Cream substitutes
- A23L9/22—Cream substitutes containing non-milk fats but no proteins other than milk proteins
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- A23P—SHAPING OR WORKING OF FOODSTUFFS, NOT FULLY COVERED BY A SINGLE OTHER SUBCLASS
- A23P30/00—Shaping or working of foodstuffs characterised by the process or apparatus
- A23P30/40—Foaming or whipping
Abstract
溶け感などの食感の改良されたホイップドクリームを得
ることができる、加糖タイプの起泡性水中油型乳化物を
提供する。 【構成】 油脂、蛋白質、乳化剤、糖及び/又は糖アル
コール、および水を含み、トリグリセリドを主成分とす
る3〜50重量%の油相と50〜97重量%の水相とからな
り、水相に10重量%以上の糖及び/又は糖アルコールを
含む起泡性水中油型乳化物であって、該油相中に、構成
脂肪酸残基が炭素数12〜22の飽和脂肪酸残基であるグリ
セリンジ脂肪酸エステルが1〜50重量%含有されている
ことを特徴とする起泡性水中油型乳化物。
Description
通、利用される加糖タイプの起泡性水中油型乳化物に関
する。更に詳しくは、本発明は、ケーキ、パン、デザー
ト等のトッピング、あるいはフィリング材としてホイッ
プして用いられ、特にホイップ後のクリームの耐熱保型
性、及び口溶け感などの食感が改良された、加糖タイプ
の起泡性水中油型乳化物に関する。
グ、フィリング材などとして利用されている、ホイップ
された形態で用いられる起泡性乳化物(以下、起泡性ク
リームと称する場合がある)は、これまでに多くのもの
が開発されている。これらの起泡性クリームは、目的と
する商品形態や流通手段(チルド、常温)により要求さ
れる性能、例えば、ホイップ特性(オーバーラン、起泡
時間)、物性(耐熱保型性、食感)はそれぞれ異なって
いる。起泡性乳化物は、従来から油中水型と水中油型の
乳化物が多く利用されているが、常温で流通できる通年
商品を目的としたトッピング及びフィリング材として
は、夏期における日持ちの要求から水分活性を低く設定
できる油中水型乳化物が一般的に利用されてきた。しか
し油中水型乳化物は、一般に連続相が油脂であるため風
味が油っぽくなり易いこと、また近年のみずみずしい食
感のものが好まれる傾向にあることなどから油中水型乳
化物に代わって最近では特に水中油型乳化物の需要が高
まっている。中でも通年商品として常温で流通、利用で
きる、通常10重量%〜50重量%の糖類が含有されている
加糖タイプの水中油型乳化物の開発が強く望まれてい
る。加糖タイプの水中油型乳化物としては、例えば、特
開昭58−47450 号、同61−31057 号、及び同62−155047
号の各公報に記載のものを挙げることができる。なお加
糖タイプ以外の水中油型乳化物は、糖類は含有されてい
ないか、あるいは僅かに含有されているのみで、通常10
℃前後のチルド商品として扱われている。そしてホイッ
プして使用する際に糖類が添加される。上記のような加
糖タイプの水中油型乳化物の求められる性能としては、
乳化安定性、ホイップ特性などの起泡性の乳化物として
の基本的な性能の他に、ホイップ後のクリームの口溶け
感等の食感が良好であること、耐熱保型性に優れている
こと(すなわち、水中油型乳化物をホイップして得たク
リームを常温で、特に夏期の温度(約30℃)に長時間保
存しておいても何ら型崩れを起さず、また離水もなく安
定であること)が特に挙げられる。従来より水中油型乳
化物には、天然動植物油脂(例えば、菜種油、大豆油、
あるいはこれらの低度硬化物等)をベース油脂として、
これに上記油脂の極度硬化物を添加して耐熱性を付与す
る方法が知られているが、一般にこのような油脂を添加
すると、油脂結晶量が増加し、ベース油脂の持つ口溶け
感等の食感が著しく低下する傾向にある。また耐熱保型
性を高める方法として乳化安定性を向上させる観点から
油脂結晶量及び乳化剤に着目し、特定のトリグリセリド
と乳化剤とを用いる方法も提案されている(特開昭54−
37858 号、同58−116647号、特開昭61−141856号各公
報)が、20〜25℃における耐熱性が付与されたに過ぎ
ず、目標とする水準には達していない。なお、特開平4
−88944 号公報には、油相中に10重量%以上、30重量%
未満のジグリセリドを含有した水中油型乳化油脂組成物
が提案されているが、この乳化物は、ジグリセリドの主
構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を用いており、乳味感、
コク味感の改良を目的としている。
ップ後のクリームの耐熱保型性、及び口溶け感などの食
感の改良されたホイップドクリームを得ることができ
る、加糖タイプの起泡性水中油型乳化物を提供すること
であり、更には、この特性に加え耐酸性にも優れた起泡
性水中油型乳化物を提供することである。
通、利用でき、上記のような性能の加糖タイプの水中油
型乳化物を求めて鋭意研究した結果、ベース油脂に、油
相に対して1〜50重量%の飽和ジグリセリドを添加する
ことにより、ベース油脂本来の油脂溶解挙動(口溶け感
などの食感に反映される物性)を殆ど損なうことなく、
かつ目標とする耐熱保型性も付与できることを見出し、
本発明を完成させたものである。このような性能が得ら
れるのは、添加した飽和ジグリセリドが、脂肪球に耐熱
性(熱安定性)を付与する結晶成分として機能している
と考えられる。本発明は、油脂、蛋白質、乳化剤、糖及
び/又は糖アルコール、および水を含み、トリグリセリ
ドを主成分とする3〜50重量%の油相と50〜97重量%の
水相とからなり、水相に10重量%以上の糖及び/又は糖
アルコールを含む起泡性水中油型乳化物であって、該油
相中に、構成脂肪酸残基が炭素数12〜22の飽和脂肪酸残
基であるグリセリンジ脂肪酸エステルが1〜50重量%含
有されていることを特徴とする起泡性水中油型乳化物に
ある。本発明は、以下の態様であることが好ましい。 (1)グリセリンジ脂肪酸エステルが、炭素数16〜22の
飽和脂肪酸残基を全構成脂肪酸残基中に60重量%以上
(更に好ましくは、70重量%以上、特に、80重量%以
上)を占めるものである。 (2)グリセリンジ脂肪酸エステルが、炭素数22のベヘ
ン酸残基を50重量%以上(更に好ましくは、55重量%以
上)を占めるものである。 (3)上記グリセリンジ脂肪酸エステルが、油相中に、
2〜45重量%(更に好ましくは5〜40重量%)含まれて
いる。
ついて説明する。まず、本発明で使用するグリセリンジ
脂肪酸エステル(以下、ジグリセリドと称する場合があ
る)について詳述する。本発明で使用するグリセリンジ
脂肪酸エステルは、その構成脂肪酸残基が炭素数12〜22
の飽和脂肪酸残基からなる。炭素数12〜22の飽和脂肪酸
残基としては、例えば、ラウリン酸残基、ミリスチン酸
残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、アラキジ
ン酸残基及びベヘン酸残基を挙げることができる。本発
明において、グリセリンジ脂肪酸エステルの構成脂肪酸
残基は、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、アラキ
ジン酸残基及びベヘン酸残基からなる群より選ばれる二
個の飽和脂肪酸残基であることが好ましい。グリセリン
ジ脂肪酸エステルは、上記炭素数16〜22の飽和脂肪酸残
基が全構成脂肪酸残基中60重量%以上(更に好ましく
は、70重量%以上、特に80重量%以上)を占めるもので
あることが好ましい。また上記炭素数22のベヘン酸残基
が全構成脂肪酸残基中50重量%以上(更に好ましくは、
55重量%以上)を占めるものであることが更に好まし
い。本発明において用いられる脂肪酸のグリセリンジエ
ステルは、例えば、炭素数12〜22の飽和脂肪酸を主成分
とする油脂(例えば、椰子油、パーム核油、あるいはハ
イエルシン酸ナタネ油の硬化油)から選ばれた一種ある
いは二種以上の油脂とグリセリンとを、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属の水酸化物の存在下でエステル交換
させるか、又は炭素数12〜22の飽和脂肪酸含有量の多い
脂肪酸混合物とグリセリンとのエステル化反応により得
ることができる。反応で生成した過剰のモノグリセリド
は分子蒸留法又はクロマトグラフィーなどの分離手段を
利用して除去することができる。なお、飽和ジグリセリ
ドの調製に際し、1,3 −位選択的リパーゼ等の酵素を用
いて温和な条件で反応を行う方が、得られる脂肪酸のグ
リセリンジエステルの風味も良く、好ましい。なお、飽
和ジグリセリドのみを分離することは、工業上有利では
ないのでモノグリセリド及び/又はトリグリセリドとの
混合物として用いても良い。但しその場合には、グリセ
リド中の50重量%以上(好ましくは、70重量%以上、特
に80重量%以上)が飽和ジグリセリドであることが望ま
しい。
は、本発明の起泡性水中油型乳化物のトリグリセリドを
主成分とする油相中に1〜50重量%(好ましくは、2〜
45重量%、更に好ましくは5〜20重量%)含まれるよう
に添加される。1重量%以下の添加量では、充分な効果
が得られない。また50重量%以上の添加量では、食感が
著しく損なわれる。
した特定のグリセリンジ脂肪酸エステルが該乳化物のト
リグリセリドを主成分とする油相中に含まれている以外
は、通常の起泡性水中油型乳化物と同様に構成すること
ができる。すなわち、本発明の起泡性水中油型乳化物
は、特定のグリセリンジ脂肪酸エステル、食用油脂、蛋
白質、乳化剤、糖及び/又は糖アルコール及び水を必須
成分として、他に所望により安定剤、フレーバー、エッ
センス類、及び増粘剤などが含まれる。
脂、乳脂あるいはこれらの分別油脂、硬化油脂、エステ
ル交換油脂等の中から一種又は二種以上を併用すること
ができる。植物油脂の例としては、大豆油、パーム油、
パーム核油、及びヤシ油を挙げることができる。これら
の油脂のうちでは、本発明に係るグリセリンジ脂肪酸エ
ステルとの相溶性がよく、融解挙動がシャープであり、
得られたクリームの口溶け感などの食感が良好となる硬
化パーム核油のランダムエステル交換油又は硬化パーム
油などが好ましい。使用する油脂のヨウ素価は好ましく
は2程度である。
ば、カゼイン、ホエー蛋白、脱脂粉乳、全脂粉乳、乳性
蛋白及び大豆蛋白を挙げることができる。またカゼイン
ナトリウム等の乳蛋白質の塩類などでも良い。更に、蛋
白質を含む原料、例えば、牛乳、生乳、加糖練乳なども
使用できる。蛋白質は、通常乳化物中に1〜10重量%含
有されている。
ば、クエン酸あるいは乳酸等の有機酸モノグリセリド
類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪
酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビタン脂
肪酸エステル類、レシチン類、及びプロピレングリコー
ル脂肪酸エステル類などを挙げることができる。これら
の乳化剤は、水相には親水性の乳化剤が、油相には親油
性の乳化剤がそれぞれ一種類あるいは適宜組み合わせて
使用される。乳化剤は、通常乳化物中に 0.1〜1.0 重量
%含有されている。
グルコース、ラクトース、マルトース及びシュークロー
スなどを挙げることができる。また糖アルコールとして
は、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトー
ル及びキシリトールなどを挙げることができる。これら
は、一種で用いても良いし、又は二種以上を併用しても
良い。糖及び/又は糖アルコールは、通常乳化物中に10
〜50重量%以上、好ましくは、20〜50重量%含有され
る。
ン酸(ヘキサメタリン酸、第二リン酸など)やクエン酸
のアルカリ金属塩、あるいはグアガム等のガム類を用い
ることができる。
は、例えば、ミルクフレーバー、バニラフレーバー、バ
ニラエッセンスなどを挙げることができる。
成分を使用して常法により製造することができる。例え
ば、食用油脂、及び本発明に係るグリセリンジ脂肪酸エ
ステル、及び乳化剤を含む油性成分(油相)と、水、蛋
白質、糖及び乳化剤を含む水性成分(水相)とを、それ
ぞれ適当な温度に加温した後、両者を混合予備乳化し、
更に均質化、滅菌、均質化(再均質化)、冷却、そして
エージングの通常行われる各処理を行うことにより製造
することができる。乳化物の調製に際しては、上記のよ
うに油性成分と水性成分とを別々の系で混合し、その後
この両者を混合する方法で行っても良いが、最初から一
つの系で行っても良い。乳化物は、油相成分が3〜50重
量%(好ましくは15〜40重量%)、水相成分が50〜97重
量%(好ましくは60〜85重量%)となるように調製す
る。
中油型乳化物は、そのホイップ特性などを考慮するとそ
の粘度が、常温(20℃)において、 200〜3000cp(好ま
しくは、 200〜1000cp)となるように調製されているこ
とが好ましい。
を更に詳しく説明する。ただし、これらの例は本発明を
制限するものではない。なお、実施例中の「部」は、
「重量部」を意味する。 (グリセリンジ脂肪酸エステル(試料1)の調製)ハイ
エルシンナタネ油の極度硬化油1000gにグリセリン 330
g及び水酸化カルシウム 1.5gを加え、窒素気流下 235
℃で1時間攪拌し、グリセロリシス反応を行った。次
に、水蒸気蒸留により未反応グリセリンを除去し、更に
薄膜式分子蒸留機でモノグリセリドを除去し、ジグリセ
リドを主成分とする生成物を得た。この生成物を常法に
より精製し、ベヘン酸を主構成脂肪酸残基とするグリセ
リンジ脂肪酸エステル(試料1)を 420g得た。 (グリセリンジ脂肪酸エステル(試料2)の調製)ステ
アリン酸(純度98重量%) 500g、パルミチン酸(純度
98重量%) 500gにグリセリン 330gを加え、窒素気流
下、 235℃で3時間攪拌し、エステル化反応を行った。
この反応物を水蒸気蒸留して未反応グリセリンを除去
し、更に薄膜式分子蒸留機でモノグリセリドを除去し、
ジグリセリドを主成分とする生成物を得た。この生成物
を常法により精製し、ステアリン酸とパルミチン酸を主
構成脂肪酸残基とするグリセリンジ脂肪酸エステル(試
料2)を 390g得た。 (グリセリンジ脂肪酸エステル(試料3)の調製)ベヘ
ン酸エチル(純度88重量%) 650g、ラウリン酸エチル
(純度98重量%)350gとグリセリン 150gとの混合物
に、リパーゼ製剤(Lipozyme3A、ノボ・インダストリー
AS社製) 100gを添加し、70℃、 220Torrにて3時間
攪拌し、エステル交換反応を行った。反応物を薄膜式分
子蒸留機にパスさせてジグリセリド生成物を得た。更に
常法により精製し、ベヘン酸とラウリン酸とを主構成脂
肪酸残基とするグリセリンジ脂肪酸エステル(試料3)
を 780g得た。上記のようにして得られた試料1〜3の
グリセリンジ脂肪酸エステルのグリセリド組成を以下の
表1に示す。またパーム油の極度硬化油(比較試料1)
及び大豆油の極度硬化油(比較試料2)のグリセリド組
成も併記する。組成は、「重量%」で表示した。
配合(部)の起泡性水中油型乳化物を調製した。 (起泡性水中油型乳化物の調製) (油相)パーム核油硬化油(ヨウ素価=2) 22.0 試料1 3.0 ステアリン酸モノグリセリド 0.2 大豆レシチン(市販大豆レシチン) 0.3 (水相)グルコース 20.0 マルトース 20.0 カゼインナトリウム 0.5 脱脂粉乳 5.0 キサンタンガム 0.1 ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1 ショ糖脂肪酸エステル(HLB11) 0.5 水 28.3 ────────────────────────── 合計 100.0 (部) (調製方法)上記配合の油相(油性液)と水相(水性
液)とを混合し、予備乳化を行った。得られた予備乳化
物を65℃においてホモジナイザで均質化(30kg/cm2 )
処理を行った。次いで、得られた乳化物をUHT殺菌機
(145℃、2秒、岩井機械工業(株)製)を用いて滅菌処
理を行い、その後更に70℃においてホモジナイザで無菌
的に再均質化処理(30〜45kg/cm2 )を行った。得られ
た乳化物を15℃まで冷却し、充填後、一昼夜エージング
して本発明に従う起泡性水中油型乳化物(I)を調製し
た。
記で得た試料2、3、並びに比較試料1、2を使用した
以外は、実施例1と同様にしてそれぞれに対応した起泡
性水中油型乳化物(II、III 、a、b)を調製した。 〔起泡性水中油型乳化物としての評価〕得られた各起泡
性水中油型乳化物をホイップしてホイップドクリームを
作り、(1)耐熱保型性、及び(2)口溶け(食感)の
評価を行った。 (1)耐熱保型性 耐熱保型性の評価は、得られたホイップドクリームを30
℃の雰囲気下、48時間保存した後、その形状変化と離水
状態を以下の基準に従って観察することにより行った。 A:形状変化と離水ともに全く認められない B:形状変化と離水がわずかに認められる C:形状変化と離水が一部に認められるが、許容範囲で
ある D:形状が全体で崩れ、離水もかなり認められる E:形状がなく、著しい離水で商品価値が無い (2)口溶け感(食感) 食感は、得られたホイップドクリームの口溶け感につい
て専門パネラーによる官能評価で評価した。評価は以下
の基準に従った。 A:口溶けが非常に良く感じる B:口溶けがやや良く感じる C:どちらとも言えない D:口溶けがやや悪く感じる E:口溶けが非常に悪く感じる 結果を以下の表2に示す。
和脂肪酸組成のグリセリンジ脂肪酸エステルを含む本発
明に従う起泡性水中油型乳化物(実施例1〜3)は、耐
熱保型性、口溶け感のいずれにおいても良好であること
が明らかである。一方、パーム油の極度硬化油(比較試
料1)や大豆油の極度硬化油(比較試料2)の添加で
は、耐熱保型性と口溶け感との両方を満足するものは得
ることができない。
徴とする飽和ジグリセリドが添加されているため、優れ
た耐熱保型性を有していると共に口溶け感などの食感の
低下もなく、高品質な起泡性水中油型乳化物となる。従
って本発明の起泡性水中油型乳化物を使用することで従
来にない物性をもったフィリング、トッピング用クリー
ムを製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 油脂、蛋白質、乳化剤、糖及び/又は糖
アルコール、および水を含み、トリグリセリドを主成分
とする3〜50重量%の油相と50〜97重量%の水相とから
なり、水相に10重量%以上の糖及び/又は糖アルコール
を含む起泡性水中油型乳化物であって、該油相中に、構
成脂肪酸残基が炭素数12〜22の飽和脂肪酸残基であるグ
リセリンジ脂肪酸エステルが1〜50重量%含有されてい
ることを特徴とする起泡性水中油型乳化物。 - 【請求項2】 グリセリンジ脂肪酸エステルの構成脂肪
酸残基が、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、アラ
キジン酸残基、及びベヘン酸残基からなる群より選ばれ
る二個の飽和脂肪酸残基である請求項1記載の起泡性水
中油型乳化物。
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